2007年10月01日

☆☆☆☆☆ ウェットレース ↑10位

◆J1第27節 千葉 3-2 FC東京 @フクアリ ◆
 
20071001-01.jpg 1週間前のアウェーの大宮戦は炎天下。今節、ホームのFC東京戦はうって変わって、冷たい雨が降り注ぐ、肌寒い観戦となりました。

 しかし、試合内容は熱かったです。立ち上がりからノーガードの撃ち合いの様相で、FC東京が鋭い出足で千葉ゴールに襲いかかれば、千葉はプレスの網を掻い潜ると、得意のパスワークからカウンターで応酬。両チームとも一歩も引かずに攻め続けるスリリングな好ゲームになりました。
 
 前半は完全に千葉ペース。後半も15分までは千葉ペースで、3-0になった瞬間に勝負有りと思いきや、そこから雲行きが急変。FC東京の形振り構わぬ猛攻に屈して2失点。すっかり、勝負の行方が分からなくなりました。その後も東京の放り込みに防戦一方になりしたが、ロスタイムまで何とか凌ぎきり、ヒヤヒヤものの3―2勝利!クラブ記録に並ぶ5連勝を飾りました!!

 前半は本当に素晴らしかったです。あれこそ、アマルの目指すパスサッカーの形でしょう。後半はかなり押し込まれましたが、凌ぎ切った所は評価したいです。厳しい残留争いを経て、何かチームがひと回りタフになった気がします。次は、残留争い真っ直中の甲府戦ですが、もう1つ勝ってクラブ史を塗り替えて欲しいです!!



■ 雨のフクアリ

 昼間にF-1の日本GPを見ました。今日の富士スピードウェイは大雨で、序盤から大荒れのレースでした。「雨のレースは何が起きるか分からない」とよく言いますが、今年の日本GPはまさしくその通りの波乱含みのレースになりました。今日のFC東京戦も大雨で、日本GPに負けず劣らず、”何が起きるか分からない”スリリングなゲーム展開でした。

 千葉のスタメンは、前節の大宮戦と全く同じで、GK立石、3バックに水本、中島、斎藤、右サイド水野、左サイド山岸、Wボランチに勇人と下村、トップ下工藤、2TOPに巻、新居の3-5-2。 一方、4連勝中のFC東京のスタメンも前節と同じで、GK塩田、CBに茂庭、藤山、右SB徳永、左SB金沢、Wボランチに福西、今野、右サイド石川、左サイド栗沢、2TOPにルーカス、赤嶺の4-4-2。

 立ち上がり5分までは、東京ペースでした。前回の味スタの対戦では、立ち上がりから、東京の強烈なプレスに屈し、序盤でゲームが決まってしまったのですが、その時と同様に、バックラインを高く上げ、前線のルーカス、赤嶺、石川らが、鋭い出足でプレスをかけると、縦へ縦への猛攻を仕掛けてきました。ただ、5分を過ぎると、マークが安定しだし、徐々に千葉ペースになっていきました。
 
 前回の反省からか、ジェフはプレス対策をとっていました。前回の味スタでは、バックラインでモタモタして、東京の鬼プレスの餌食になってしまいましたが、この日は、ボールを奪うと、巻に預けるという形を徹底していたみたいです。前半は、この作戦がハマった形ですね。

 試合後に今野が、「もっとつないでくると思った」と言っていたようですが、最初はこれに東京も面食らったみたいでした。前線からのプレスに対して、ロングボールというのは定石と言えば、定石ですが。ただ、無闇に前線に放り込むだけでは、ジェフは高さに乏しく点が取れないので、巻が落としたボールを2列目、3列目が飛び出して素早く拾い、数的優位の状況で攻めきるというのを徹底していました。この攻撃は、東京のプレスを無効化するのと同時に、バックラインを押し下げる効果があり、中盤は徐々に千葉が支配する様になっていきました。

 雨のピッチはボールがよく走ります。パスサッカーを信条とするジェフには、これも好材料でした。まるで水を得た魚の様に、綺麗なワンタッチパスが何本も繋がり、スピードアップ。要所で効果的な崩しも入り、理想的な攻撃が展開されていきました。

■ 新居、工藤の見事なゴール!

 先制点は9分。流れの中から、水野のフィードを巻がヘッドで落とすと、これを拾った新居が、左を走る工藤を囮にしつつ、ゴール右隅にシュートを決め、ゴール!! DFの隙を突く動き、シュートコース、そして濡れたピッチにグラウンダーのシュートと、新居はストライカーの仕事を完璧にこなしました。お見事!

 この先制点で勢いづいたジェフは、攻撃色をさらに強めていきます。
勇人、巻、水野と惜しいシュートがありましたが、決まらずヤキモキしていた時間帯に工藤が技アリの凄いシュートを決めました。

 右サイドから勇人が上げたクロスのクリアボールを工藤が拾うと、絶妙のステップから左足一閃。カーブを描いたシュートはゴール左隅ギリギリに決まり、2-0! しかし、浩平は、トラップからシュートまで、天才的な抜群のリズムでした。お見事!

 前半の東京の攻撃は正直そんなに怖い気がしませんでした。攻撃が右サイドに偏る傾向があって、逆サイドに大きく振ったりという展開はあまりありませんでしたからね。人もボールサイドに寄ってしまうので、序盤におしこまれましたが、守備の的は絞り易い攻めだった気がします。これは、ゲームメイカー的な存在の梶山が不在だった影響が大きいのかな? とも思いました。

■ 流れが急変した後半

 60分、水野のロングフィードがピタリと新居に渡り、東京のCB2人の隙間へドリブル突破すると、これを徳永が倒してPKゲット。これを水野が落ち着いて決め、3-0!

 トドメになったであろう3点目ですから、このときは、これでこの試合は貰ったと思いました。ところが、ここからが波乱の幕開け。FC東京は意気消沈するどころか、捨て身の底力で流れを一気に引き寄せます。

 FC東京は、ジェフが3点目を取る少し前に、両サイドハーフを同時交代させていました。右にスピードのあるリチェーリ、左に悪魔の左足を持つ鈴木規郎。このフィジカルコンタクトに強い2選手を送り込まれてから、戦況は一変してしまいました。

 例えは悪いですが、東京はオーストラリア代表を見ているようでした。うちの選手は、小兵が多くて、当たりに強い選手は殆どいないので、これは分が悪い。ガツガツやられるうちに、バックラインがずるずる下がって、気づけば、ゴール前でのハイボールの競り合いばかりになっていました。これは集中力が切れたというより、完全に東京の勢いに飲まれてしまった感じでした。リチェーリも鈴木規郎も守備などする気はさらさら無いので、ガンガン縦に仕掛けてくるし、ボランチも前掛かりでおしてきました。前半はこれをいなせたのですが、後半はマトモに受けちゃったので、中盤もサイドも下がって、DFラインに吸収される形になってしまいました。

 68分に、東京のFKから、徳永のクロスを、茂庭がヘッドでつなぎ、今野にヘディングで押し込まれて失点。さらに、77分には浮き足だったDF陣が福西をペナルティエリアで倒してしまい、PKを献上。あっという間に2失点し、勝負の行方はすっかり分からなくなってしまいました。

 またしても、逆転の東京かと、このときは嫌なシーンがいくつも頭を過ぎりました。3点取った後、池田をリチェーリに付けたのは、悪い選択では無かったと思います。リチェーリには、2本位決定的なシュートを打たれていましたから。ただ、新居を外して、巻の1トップになってしまったのがいけなかった。前線が薄くなり過ぎて、ボールホルダーにプレスがかからないし、中盤でセカンドボールを奪っても、パスの選択肢が、巻以外に無い状態なので、いいように波状攻撃を食らう展開に陥ってしまいました。智が前でもう少し動ければ、状況は変わったかもしれませんが、怪我の影響もあり、この日はこの時点で限界でした。

 この劣勢の中、ちょっと遅すぎた感もありましたが、83分にアマルも動いて、山岸を青木にスイッチ。さらに疲れの見えた巻をレイナウドにスイッチし、前線のプレスを再強化。これは少し効果がありましたが、東京にいった流れを引き戻すところまではいきませんでした。

 終盤、FC東京は、DF金沢に変えて投入した平山、リチェーリ、ルーカス、赤嶺と最後は4TOPの様な形で、怒濤の攻撃を繰り出してきましたが、守備モードへの引き締めを図った千葉のDF陣が何とかふんばって3-2の勝利!!

■ 6連勝して、クラブ史を塗りかえよう!

 終わってみれば、ハラハラドキドキの面白いゲームでしたが、後半は本当にヤバかったです。あのハイボールの競り合いを前半から強いられていたら、負けていた可能性が高いです。そういう意味では、まだまだ成熟していないといえますが、収穫が多いゲームだったことも確かです。

 まず、前線からプレッシングをかけてくるチームに対しての戦い方を身に付けたことは大きいです。これは、次節の甲府や横浜FMとの試合で生かされる気がします。それから、ようやくチーム戦術と個の力が融合してきた気がしました。特に、前半はオートマティズムの部分と個人技を使う部分の選択が絶妙で、今季最高の出来だったと思います。点にはなりませんでしたが、水野のボールを新居が落として勇人が飛び込んだシーンとかは、凄くジェフらしい展開でした。

 アマルも色々言われましたが、ゲーム主体の練習を組んできたことが、ようやくここで実を結びつつあるのかもしれません。

 それと、2失点はしましたが、結果的に守りきって勝ったことも自信にはなると思います。何か厳しい残留争いを経て、チームがひとまわりタフになった気がします。今は負ける気があまりしません。次は、残留争い真っ直中の甲府戦ですが、もう1つ勝ってクラブ史を塗り替える6連勝を是非決めて欲しいです!!

  Win By All!!

posted by winbyall |00:37 | 子犬の生活 2007 | コメント(5) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:☆☆☆☆☆ ウェットレース ↑10位

今回は
新居の交代で一気に流れが東京に行きましたね。

アマルの判断が間違ってるとは思わないけど
裏目には出たかなぁと。

それにしても
新居はイイ!!

posted by 犬サポ | 2007-10-03 09:28

Re:☆☆☆☆☆ ウェットレース ↑10位

5連勝!やりましたね。
懸念していた先発FWのGOALもあり勢いに乗る東京叩けたことも含めて一安心。次は気持ちも新たにクラブ記録更新を目指して甲府戦ですね。
この試合は西部氏のコラムでもありましたがマッチアップの妙が試合を決めたように思います。
特にお互いのサイドの攻防がポイントになっていましたね。ジェフは水野を高めに位置させて全体的に右よりのフォーメーションを組んで東京の左サイドを抑えると共に山岸・新居で右サイドも抑えて前半は完全にペースを握ることが出来た。また中盤の底の勇人・東美のコンビが素晴らしかった。後半、相手にペースがいった要因はリチェーリが大きかったと思います。前半までは縦への突破主体だった東京の右サイドがリチェーリが入ったことで彼が中への切り込みも織り交ぜるようになり山岸が対処しきれなくなってしまったことが大きいのでしょう。
後は3点をリードしたことで精神的に後手に回ってしまったのかなとも思います。
このあたりは修正の必要がありそうですね。
それにしてもここ最近の新居はキレキレですね。
巻との連携もかなり良くなってきたしこの分だとレイナウドの入る隙がなくなりそうですが個人的には山岸が負傷しているのでレイナウドの左サイドでの起用もありかなと思っています。
ここまできたら甲府戦は負けられないですね。
甲府戦といえば前回の巻の魂の2ゴールが印象に強いです。新居も決めているしそろそろ巻GOALが見たいですね。
最高の状態で浦和戦を迎えるためにも次節は絶対に勝ってもらいましょう。

posted by 東北の愛犬家 | 2007-10-03 10:25

Re:☆☆☆☆☆ ウェットレース ↑10位

>犬サポさん

 新居はもう無くてはならない存在になりましたね。東京戦のパフォーマンスは素晴らしかったです。スピードは申し分無し。ゴールには惜しくもつながりませんでしたが、水野のフィードを浮き球のまま処理して、勇人にリターンしたプレーなど技術的にもスーパーなものを見せてもらいました。それと、何と言っても、ゴールに向かう姿勢。彼はやっぱり生粋のストライカーですね。甲府のバックラインは高いので、何か次もやってくれるような気がします。


>東北の愛犬家さん

 いくら何でもレイの左サイドは無いでしょうが、青木ならアリかもしれません。とは言え、サトルは連続先発を続けているので、何が何でも出たいでしょう。本当は少し休んで貰いたいのですが、間違いなく先発すると思いますよ。
 しかし、サトルが抜けたとしても、そう大きく戦力ダウンしなさそうな感じがするのが不思議です。前半戦の野戦病院が嘘のよう。今は戦力が充実しているので、早く次の試合が観たい気分ですね。
 巻も調子自体は悪くないので、そろそろ得意のヘッドでガツンと決めて欲しいですね。

posted by winbyall | 2007-10-03 21:21

Re:☆☆☆☆☆ ウェットレース ↑10位

こんばんは~。
やりましたねジェフ五連勝!!

西部さんのブログ見たのですが、
試合がかなり面白かったそうで
観戦したかったですね~。

今度のフクアリはレッズですか~。
その前に甲府ですね。。

甲府も個人的に好きなチームなので、
なんとか頑張ってもらいたいのですが
六連勝行っちゃいましょ☆☆☆☆☆☆

posted by 侍 | 2007-10-03 22:56

Re:☆☆☆☆☆ ウェットレース ↑10位

>侍さん

 試合自体はかなり面白かったですよ。
このカードは点がよく入るし、実力も拮抗しているので、観ている方にとっては、満足度が高いですね。前後半で風向きがすっかり変わるのも、このカードならではです。

 さて、次節の甲府戦。歴史を作りましょう!!

posted by winbyall | 2007-10-04 23:59

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