2007年08月25日

後半走り負け →14位

◆J1第22節 柏 1-0 千葉 @日立台 ◆

 前節の磐田戦は死闘を制して少しだけ光が見えた気がしました。しかし、アウェーとは言え、今日の千葉ダービーは力を出し切った様に見えない何とも情けない負け方。前半は良い形を何度も作りましたが、柏の堅守を前にゴールマウスをこじ開けられず、またも得点欠乏症に逆戻り。後半は、65分でジェフの時間は終了。その後は、柏の出足の速いプレスに圧倒され、走り負け。

 終わってみれば、柏イレブンが、石崎監督のシナリオ通りに試合を進め、シナリオ通りに勝ち点をもぎとったという感じ。ただ、情け無かったのは、終盤1点ビハインドの場面で、前節の様な死にもの狂いで点を取りにいく気概が選手から伝わってこなかったこと。

 もし、磐田戦で1つ勝って、チームが精神的苦痛から解放されたのなら、それは良いことなのかもしれませんが、危機感まで手放してしまうようでは、残留などできません。今後が不安になる負け方でした。


 「柏には~、負けられな~い。」はずだったのですが、今年3回目の千葉ダービーは、後半に柏の一方的なペースとなり、今年2回目の敗戦。結局、今年のダービーは、1分2敗で1つも勝てずに終わってしまいました。

■ 水野ベンチスタート

 今節はTV観戦だったので、現地で観戦していた人と印象が多少ずれるかもしれません。その点はご容赦を。

 さて、千葉のスタメンですが、水野が外れました。今週水曜の五輪最終予選では、水野は孤軍奮闘という感じだったので、疲労を考えると仕方の無い選択だったのかなと思います。3バックは、前節頑張った池田を外し、続けて3失点した前々節の顔振れに戻りました。リベロに中島、2ストッパーに斎藤と水本。右サイドは水野に代わり怪我から復帰した羽生が入り、その他は前節と変わらず、3-5-2。

 一方、J1再開後、2勝1分で好調の柏は、出場停止のMF山根に代わり、永井俊太が入った以外は、前節と変わらず、フランサ1トップに、太田、李、菅沼の強力な2列目が横に並ぶ形の4-5-1。

■ パスワークが冴えた前半 

 立ち上がりは良かったです。いつになくパスワークが冴え、ポゼッションで優位に立つと、勇人や下村が積極的に攻め上がり、押し気味にゲームを進める展開でした。

 攻撃の起点になっていたのは、調子が上がってきたレイナウド。抜群のキープ力と重戦車の様なドリブルで、柏の守備網を粉砕しにかかりました。工藤との縦の関係も良かったです。さらには、巻が柏のDFに強烈なプレスをかけたことで、序盤の千葉はセカンドボールもかなり拾えており、点が入るのは時間の問題かと思ったのですが・・・。

 一番の決定機は、羽生の右CKからフリーで狙った斎藤大輔のヘッド。これは決まったと思ったのですが、柏のGK南の正面に飛び、さらにこぼれ球も南に足でクリアされて、得点できず。その他にも、レイナウドのドリブルシュートや、下村のミドル、巻のヘッドなど、惜しいシーンがありましたが、シュートが枠内に飛ばなかったり、GKの正面を突いたりで、相変わらず決定機を決められず。

 一方の柏は、ポゼッションで劣勢になっても、余り慌てた感じはありませんでした。もともと、こういう展開に慣れているからでしょうね。序盤はプレスの位置が高過ぎて、ジェフの中盤にプレスの網をかいくぐられ、再三アタッキングサードに進入されてピンチを招いていたのですが、プレスの位置を修正すると、ボールを奪ってからの素早いカウンターが徐々に効力を発揮し始めました。

 それでも、前半に失点しなかったのは、斎藤大輔がフランサを密着マークして自由にさせなかったことと、勇人と山岸がスピードのある2列目の両サイドをしっかり抑えたからだと思います。特に、勇人は右SBみたいな位置取りで菅沼潰しに奮闘していました。ただ、バックラインからのビルドアップ時に、水本や斎藤がかなりヤバいパスミスを繰り返してピンチを招いていたのがちょっと気掛かりでした。

 ただ、それにしても前半の押している時間帯に点が取れなかったのは、痛かったです。後になって考えてみると、前半ほどのチャンスを後半作れなかったことから、やはり流れの良い時に確実に点を取ることがいかに大事かということを痛感させられました。ジェフが今のポゼッションサッカーを貫くのなら、失点はある程度覚悟する必要があります。それなら、こういう押している展開では、最低2点位は取っておかないと厳しいです。やっぱり、得点力不足なんですかねぇ?

■ 後半急激失速 

 後半、15分位までは、前半と同じ様な展開でした。後半最大の決定機は、レイナウドのポストプレーから、その裏を山岸が抜けたシーン。これは南の好セーブに阻まれてしまいました。後半のジェフの得点機はこれだけだった気がします。

 65分、巻とGK南が接触し、南の怪我の治療で暫し中断。ここから、すっかり流れ変わってしまいました。試合が再開すると、柏が運動量を増やして、プレスを強めてきました。ジェフはボールを奪っても、ミドルサードに張られた柏のプレス網を突破することができなくなり、徐々に劣勢に。さらに、パスミスを連発。運動量も落ちつつあり、ズルズル下がるばかりの展開になってしまいました。

 この辺で交代策が必要な雰囲気でしたが、アマルは動きませんでした。特に前半から飛ばした巻は、動きの質も量も落ちて、限界に見えましたが、そのまま。私は、この時点で新居にスイッチして、前線から掻き回した方が良かったと思いましたが。

 その後、70分過ぎから、柏に何度もチャンスを作られ、ジェフは完全に防戦一方に。フランサを軸に、スピードのある両ウィングが縦に突破を図り、菅沼、李、フランサらが、惜しいシュートを放っていました。この時間帯では、もう柏は完全に4トップの様な形になっていました。

 しかし、75分になっても、アマルは動きませんでした。後半から引き分け狙いに切り換えたんですかね?だとしても、運動量が落ちた選手の交代策は必要だったはずです。伊藤辺りを入れるとかね。

 最初の交代カードは意外でした。山岸に代えてDF池田を投入。あとでこれは山岸の負傷という事情があったことを知りましたが、私は勝ち点1狙いの作戦に切り換えたのだと思いました。

 試合後に石崎監督も言ってましたが、柏サイドは、山岸の方が嫌だったみたいです。攻撃力のある左サイドがいなくなったことで、柏は思い切って太田を前に出してきました。結果的に、池田の投入は、柏に余裕を与える交代になってしまったようです。ん~、前節みたいに、攻撃的に青木を入れて総攻撃体勢に移っても良かった気がするのですが・・・。

 池田の投入は、千葉の選手も、「えっ?」という感じだったのでは無いでしょうか? 守るんだか、攻めるんだか、はっきりしない感じでした。オマケにバックラインが混乱しだし、魔術師フランサが自由になってしまいました。フリーで前を向かせてはいけないことは、始めから分かっていたはずですが、2度も同じ形でフリーにしては許してもらえるはずもありません。バイタルエリアで、フランサが李にボールを預けると、右からペナルティエリアに進入。太田を経由して左足で絶妙ゴール。

 それにしても、失点シーンでのDFの動きもかなり酷かったです。スタミナ切れだったのかもしれませんが、リベロの中島なんか立ってるだけで何もしていなかったし、斎藤はフランサの動きに翻弄されていたし、水本もいつものダッシュ力が無かったし(五輪予選の疲れ?)。

 これで、1点ビハインド。前節は終盤に凄い頑張りを見せてくれたので、今度も逆転してくれると信じていたのですが、何かチグハグ。工藤に代えて水野、レイナウドに代えて新居と、交代カードを切る度に、コンビネーションが悪くなり、チャンスすら作れない。結局、その後は良いところ無く、柏に冷や汗もかかせず、しっかり完封されて敗戦。(T_T)

 しかし、動けていなかった巻を代えずに、何でレイナウドを代えたんですかね? 池田の交代は不運な面もあったとは思いますが、水野と新居の投入もかなり遅かったし、勝ちに行くにしろ、引き分け狙いでいくにしろ、何か意図の読めない。いずれにしても、後半のアマルの交代策はまたしても失敗でした。

■ 次節に向けて

 甲府、大宮は勝ち点を取れませんでしたが、大分が勝って、勝ち点22で並ばれてしまいました。これで、次節の大分戦は、またしても背水の陣です。負けは許されません。

 柏戦は、上積みの少ないゲームでしたが、前半のパス回しは今後につながる唯一の好材料だった気がします。レイナウドを起点にして、2列目、3列目が縦横無尽に動き回る形は、見ていて面白かったし、攻撃時の厚みを感じました。足りないのは、得点への執着心。前が開いている状態での横パスは相手を助けているとしか思えないし、前線の選手は、もっと俺がゲームを決めるという気持ちを出して戦って欲しいです。

 前半戦は、柏戦を引き分けた後、野戦病院と化して4連敗しましたが、後半戦は、逆に4連勝して早く残留争いから抜け出して欲しい。まずは、大分戦に勝つこと。しっかり調整して勝ち点3をもぎ取って欲しいです。 Win By All!

posted by winbyall |20:54 | 子犬の生活 2007 | コメント(9) | トラックバック(0)
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Re:後半走り負け →14位

今季のジェフは解り易いチームになってしまいましたね。一つ勝っても次はダメ。相手チームはとにかく前半はジェフを0に抑えれば後は勝手に自滅してくれる。こんな解り易いチームはないですね。間違いなく勝ち点を計算できる相手に成り下がりましたね。
特に昨日は完全に采配ミスによる敗戦だと思います。
正直、山岸→池田は「はぁ~?」って思いました。
TVで見ていても明らかに柏は山岸に手を焼いている印象があったので、あそこで守備的な選手を入れるよりは攻撃的な青木を入れるなり、水野を入れて羽生を左に回すなりした方が効果的なのは明白でした。
また、レイナウドの交代も????です。
昨日は明らかに彼が攻撃の中心でした。
それを変えればどうなるかは目に見えていたのにそれを下げた理由がわからないです。
今回の敗戦は今まで以上に選手と監督の信頼関係に軋轢が生じる負け方だと思います。
前節でチームはいい雰囲気を取り戻しかけたのにそれを監督がぶち壊した印象は拭い切れません。
なにか崩壊へ向けての第一歩を踏み出したという
嫌な予感がしてならない敗戦でした。
次節以降は大分→新潟→神戸→大宮→東京→甲府と残留に向けたライバル達との試合が続くので何とかチームを立て直さないと浦和戦前に悲劇的な結末が訪れる気がしてなりません。

posted by 東北の愛犬家 | 2007-08-26 10:55

Re:後半走り負け →14位

>東北の愛犬家さん

 トミーのコメントによると、レイナウドの交代も怪我だったみたいです。池田の緊急投入も山岸の怪我が理由だし、そう考えると、戦術的な交代は水野だけだったということになりますね。
 まあ、智の負傷までは、拮抗した展開だったので、誰が入っても流れを掴むのは難しかったかもしれません。アマルとしては、向こうが動くまで待つ気だったのでしょう。そういう意味では、先に山岸が負傷してしまったのは不運でした。

 これから続く大分→新潟→神戸→大宮→東京→甲府という試合が続きますが、格上の新潟戦だけ捨てても良いゲームだと思ってます。あとは全力疾走しなきゃダメです。この9月は本当に勝負所。そういう意味では、柏戦も捨てゲームだったかな。山岸が傷んだのは痛いけど、水野を温存したことが、大分戦に生きると良いのですが。

 あと、ジェフは絶対にJ1に残留しますよ。

posted by winbyall | 2007-08-26 22:04

Re:後半走り負け →14位

色々な意味で遠くから見ているだけですが、千葉は大丈夫ですか? 
子オシムになってから怖さが無くなったように感じます。
同タイプの選手が固まってしまって戦術に幅がなくなったように感じるのは気のせいでしょうか。
浦和に生きるねことしてはライバルが減ってうれしいやら悲しいやら。です。

posted by 浦和のねこ | 2007-08-27 00:32

Re:後半走り負け →14位

個人的には水野選手が心配。
プレーの調子は悪くはないんですよ・・・。
こないだの最終予選も相手も引いていたから、ドリブルで勝負を仕掛けるのもよくわかる。
でもちょっとライン際でボールを持ち過ぎなんですよね。
あれじゃあ、いくらクロスをあげても、中はきっちりマークされてしまいますよ。
もっと中へ絞って切り込んでいってもらえれば、と思います。
ジェフでスタメン外されて、困惑しているようですけど、同じような理由でチームのリズムを一人で崩しているのがわかってないんじゃないのかなあ。アマルはそんな理由でスタメンをはずしてるんじゃないのかな、と。
何しか彼の突破は五輪代表の武器ですから、批判じゃなくて応援してるんですけどね。

posted by おおちゃん | 2007-08-27 18:24

Re:後半走り負け →14位

前回、走るサッカーを取り戻したと書いてあった。
それは、違うと思う。
降格争いを演じてるチームは、勝ち点3を死に物狂いで奪いに行くものだ。
例え格上が相手でも勝ち点1を取れればOKだと思うもの。
しかしこのチームは、カンチガイをしていないだろうか。(降格しないとでも思っているのか。)
それとも、相手をなめてるのか。
しかも、水野選手を外す暴挙で何を得た。
「監督が・・・と言うのが、ハッキリと分かった事である。」

posted by yuu | 2007-08-28 00:06

Re:後半走り負け →14位

>浦和のねこさん

 大丈夫ではないです。怖さが無くなったというのは、色んな意味で的を得ているかもしれません。ただ、今の千葉は監督も含めて発展途上なんだと思います。良く言えば、今年は育成期。もともと、お金の無いクラブなんで、浦和の様に、外から優秀な選手をとってくることはできませんから、ベテランが抜け、若手が育つのを待つ時期になると、こうなってしまうのは仕方の無いことなんだと思います。とは言っても、この成績には全く満足していませんが。

>おおちゃんさん

 水野のスタメン落ちは、コンディションを考慮したためだそうです。ウチの切り札なんだから、疲労さえ無ければ、外されることは無かったと思います。五輪予選は、フィジカルに加えて、精神的疲労もあったでしょうから、仕方の無いところだったと思います。
 あと、確かに、一昔前の水野はもう1テンポ球離れが良ければと思うことが良くありましたが、最近はそういうプレーは随分少なくなったと思います。磐田戦でも、かなり低い位置から、アーリークロスを入れて巻の得点をアシストしていましたし。ただ、強引なドリブルは持ち味ですからね。これを止めてしまうと、水野じゃなくなる。要は緩急。どこで、得意のドリブルを使うかということなんだと思います。
 五輪予選は、対面した相手が弱かったので、ガンガン行けてしまったのでしょうね。それが、リズムを崩す原因にはなった面もあるかもしれませんが、あれだけ良いクロスを入れているんだから、FWは1点位決めないと・・・。

 

posted by winbyall | 2007-08-28 00:56

Re:後半走り負け →14位

>yuuさん

 「走るサッカーを取り戻した」なんて一言も書いてないんですけど・・・。他の方のBLOGとお間違えではないですか? 磐田戦を全文検索かけてみましたが、そんな言葉はどこにも書いてありませんでしたが・・・。

 そもそも、このBLOGを書き始めてから、「走る」というフレーズは殆ど書いていません。今の千葉は、ポゼッションサッカーなので、「走る」ことが勝負を決める最大の要素では無くなってますから。何度も書いていますが、このサッカーをするには、ガンバの様にとにかく技術の高い選手が複数必要なんですよ。西部さんも書いていましたが、ゲームメーカーは浩平しかいませんからね。私は、勝てない原因は、「走力」よりも、「技術」と「創造性」が不足していることにあると思います。というか、ハースも抜けて、そういうタイプの選手がいなくなってしまったことですね。

 あと、水野は明らかにコンディション不良だったので、仕方無かったと思います。五輪予選で相当走りましたから。実際、柏戦で途中から出てきましたが、いつものキレはありませんでしたから。逆に、スタメンで右サイドに入った羽生は凄く良かったですよ。工藤とレイナウドを絡めて、前半は右からかなり崩していましたから、あの起用は当たりだったと思います。

 まあ、柏戦で水野を外したことが、愚策となるか、良策となるかは、水曜の大分戦の結果が出るまでは分かりません。大分戦は確実にスタメン復帰するはずなので、とりあえず、大分戦のコーキのパフォーマンスを見守りましょう。

posted by winbyall | 2007-08-28 01:19

Re:後半走り負け →14位

色んなジェフのチームのファンのブログを見ているため間違えてしまいました。
ここに深く反省して謝罪します。
しかし、このチームは、残留できるのでしょうか?

posted by yuu | 2007-08-28 23:27

Re:後半走り負け →14位

>yuuさん

 まあ、間違いは誰にでもありますから。お気になさらずに。

 さて、残留できるかですが、自分がサポだからとか、そういう理由ではなくて、できると思ってます(100%の自信はありませんが)。

 今の攻撃的なスタイルを貫くのなら、少なくとも残留はできると思います。逆に、目先の勝ち点1に目を奪われて、守備的なサッカーに切り換えるようなことをしたら、全てが瓦解すると思います。おそらく、残留できないし、来季も期待できないでしょう。

 レイソル戦後に、羽生は、「この試合の前半は今シーズンで一番楽しかった」と言ってました。確かに、前半のある時間帯は、実に美しいパス&ムーブで、観ていて凄く面白かったです。アマルの理想も、あそこにあるわけですから、チームとしての軸はブレていない。ただ、持続力が無い。ゲームの中での監督の采配も悪いし、劣勢になると選手も何か気持ちで引いてしまう。

 戦術云々より、残留できるかどうかは、自信を持って、90分自分達のサッカーをできるかにかかっていると思います。それで、磐田戦は成功しました。柏戦は、強力な守備陣を相手に、レイソルをあそこまで追い込めたわけですから、他のチーム相手ならもっとできるはず。自信を持って戦って欲しいです。

 あと、ジェフはJ1に必要なチームだとは思いませんか? 今のJ1で攻撃的なポゼッションサッカーをやってるチームは、ガンバとジェフしか無いんですよ。全く理論的ではないですが、サッカーの神様は攻撃的なチームを見捨てることはないと思います。


posted by winbyall | 2007-08-29 00:14

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