2007年06月17日

気持ちで勝った3勝目 →17 位

◆J1第15節 千葉 3-2 甲府 @フクアリ

 ☆☆☆ やっと勝って3勝目。やっと長いトンネルを1つ抜けましたが、この先もまだまだ険しい道が続きそうです。そんなことを予感させる辛勝ゲームでした。

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■ 縦へのボールと根性の巻ゴール ■

 関東も梅雨に入ったそうですが、今日は梅雨明けの初夏のような陽気に恵まれた1日でした。

 さて、1週間空きました。ジェフも一足先に梅雨明け宣言といきたいところですが、アマル解任秒読み報道イリアン監督批判など、チームの和を乱すゴタゴタがあり、天気とは裏腹にベンチもスタンドも不穏な空気が流れていました。試合前の選手紹介では、アマル・コールは掻き消され、怒号にも似たストヤノフ・コールが鳴り響く異様な雰囲気でした。

 昨日から、ジェフ系サイトでは、アマルを取るか、イリアンを取るかという話題で持ちきりになっていますが、悲しい限りです。私はジェフが残留するための最善策というのなら、何が起きても受け入れるつもりですが、勝負弱い監督と2つのタイトルに導いてくれたチーム1の功労者、どうしても二者択一だというのなら、画像の通りです。感情論なら、申し訳ないですが、答えは決まっています。

 さて、前述の件で、イリアンが謹慎になった為、千葉のスタメンは、斎藤、水本、池田のバックライン、Wボランチに下村、工藤、その他は前節と同じ3-6-1。甲府は宇留野、山崎光太郎、茂原の3トップ、その下に石原と藤田、ボランチに林、という4-3-3の布陣。

 立ち上がりは、中盤での激しいプレスの掛け合いから始まりました。甲府は予想以上に豊富な運動量を武器に前からプレスにきましたが、今日のジェフイレブンはこれに屈せず、いつになく玉際に厳しく、序盤の競り合いを押し気味に進めます。

 これが功を奏した結果、前半15分左サイドで新居が競り合いを制し、DFの頭越しに巻にパス。このボールを巻が倒れ込みながらダイレクトで、前に出ていたGKの頭を超すループシュート!これが決まってジェフ先制!! ゴール裏は久々の巻ゴールに大歓声でした。

 先制したものの、甲府の動きも悪くはありませんでした。何とか玉際の強さで優位に立っているものの、守備陣は完全に甲府を抑えきっているという感じは無く、茂原を中心とした甲府の攻撃陣に何度もゴールを脅かされる展開でした。甲府の3トップに対し、ジェフは3バックなので、そのまま付くと数的不利に陥ります。そのため、ジェフはボランチの下村や工藤が空いたスペースを埋める形をとっていましたが、スムーズとは良い難い感じでした。

 この辺を甲府は上手く突いてきました。バックラインを押し上げ、高い位置でボールを奪うと、左ウィングの茂原にパス。ボールを貰った茂原は左サイドに大きく張り出すことにより、3バックの水本を引っ張り出します。水本をかわせれば、そのままシュート。かわせなくても、水本の空いたスペースに2列目の石原や藤田を走り込ませるという形で何度も決定機を作っていました。これは守備的にも甲府に好都合でした。茂原が再三左サイドを突破にかかるため、当然、ジェフの右サイド水野は引き気味のポジションを取らざるを得ません。となると、持ち味の攻撃力は生かせない。甲府にとっては、攻撃と同時にジェフ最大の攻撃のキーマンを封じ込めるという一石二鳥の作戦だったと思います。

 対するジェフは、いつになく甲府のバックラインの裏を突く縦へのロングボールを多用していました。甲府が高めのゾーンを布いていたことへの対応策だったようですが、ジェフ攻撃陣の活性化という点でも、このやり方は大きかった気がします。ここ数戦の負け試合では、中盤やバックラインでボールを回すものの、そこから前に進めないケースが多かったように思えます。前節では、「点を取れるFWがいない」というアマルのコメントがありましたが、それ以前に良いボールがFWに出ていなかったのです。縦へのボールはFWが競り合いに勝てば、決定期に持ち込めるし、クリアされてもセカンドボールが拾えれば、そこから2次攻撃が組立てられます。これは、父オシム初期のカウンターサッカーに近いのですが、ボールを奪ったら難しいことを考えず、迷わず前へというシンプルな攻撃の方が、今のジェフには合っている気がしました。

 25分に、スローインから、ゴール前の混戦を石原に決められて一度は同点にされますが、38分、水野の左CKを巻がヘディングで決めて、再度勝ち越して前半終了。2点目のゴールには巻のど根性を見ました。その数分前の競り合いで、巻は甲府の選手に顔を踏まれ出血。頭を包帯でグルグル巻きにしながら、頭で決めたゴールはまさに勝利への執念。ジェフイレブンを奮い立たせる根性の巻ゴールでした。

■ 対角線の攻防 ■

 後半は、前半以上に、甲府は茂原のいる左サイドを束になってしつこく攻めてきました。そのため、その反対のスペース(ジェフにとって左)は、逆にジェフにとって攻めのポイントになりました。右でボールを奪ったとき、素早く左の広大なオープンスペースに展開できれば、必ずと言っていいほどチャンスになりました。後半は、甲府が左を攻めるなら、千葉も左を攻めるという、対角線の攻防になりました。

 後半5分に、またしてもスローインから石原に決められて同点にされてしまいますが、後半10分に、斎藤がペナルティエリア内で倒され、PKゲット!! キッカーは・・・あれ?? 

 阿部はいないし、イリアンもいない。結局、ハット狙って巻が蹴りましたが、ガチガチに力んで、ボールはバーの上へ。ひょっとしてPKキッカー決まっていなかったんじゃないですかね? 千載一遇のチャンスなのに、誰もすぐに前に進み出ないし、何か混乱している感じが否めませんでした(PKキッカーくらい決めておいて欲しいです)。

 この後、左を突破した山岸のシュート、右を突破した羽生からのクロスを巻がフリーで狙ったヘディングシュート、いづれも決定機を外し、嫌な展開。しかし、甲府も何度か決定機を作るものの、ジェフの守備陣が集中力を切らさず必死に守ったことで、ゴールを奪えませんでした。

 決勝ゴールは、またも巻からでした。中盤で粘って工藤にボールをつなぐと、工藤も倒れ込みながら、羽生へパス。そのボールを受けた羽生がドリブルインして左隅に見事なゴール。泥臭いゴールでしたが、前へ前への気持ちが決めたゴールだった様に思います。

■ 立石の神懸かりセーブ ■

 その後、甲府が攻撃のカードを次々と切り、前掛かりに攻めてきました。30分に工藤に代えて、中島を入れた辺りから、甲府の出足に押され、ジェフは完全に防戦一方になります。これまでの戦いで、この形になって守り切れた試しが無いので、残り10分はヒヤヒヤものでした。甲府に何度も決定機を作られますが、このピンチを救ったのは、GK立石とボランチの下村。立石は、神懸かり的セーブで、少なくとも2点は防いだと思います。下村は、疲れから集中力を切らしている守備陣を必死に鼓舞し、何とか1点差を守り切りました。

 試合後、倒れ込む羽生、号泣する下村、インタビューで涙を浮かべる巻の姿を見て、この長いトンネルの間で、選手がはどれだけ精神的に疲弊していたのかを、改めて知ることになりました。サポの苦痛なんて大したことありません。一番キツいのはやっぱり選手なんだと。

 この苦難を糧に、次の1勝が1日も早く来ることを願っています。以下、採点です。


立石: 7.0 少なくとも2点防いだ。2失点はGKの責任ではない。
池田: 6.0 ボール奪取で能力見せる。
斎藤: 6.5 突然のセンター起用で攻守に奮闘。PKゲットは報われず。
水本: 6.0 茂原に手を焼いたが、何とか抑えた。まずはキャプテン1勝目。次は下村の役をこなすこと。
下村: 7.0 終盤の失点を防げたのは、下村のお陰。号泣にはジーンときた。
工藤: 6.5 鋭い縦パスで攻撃の起点になった。やはり浩平はいないと話にならない。
水野: 5.5 持ち味の攻撃力は発揮できず。危険な位置でボールを奪われることも何度か。ただ、調子が悪くても、1アシストは流石。
山岸: 6.5 左サイドから得点機演出。最後はボランチで守備に貢献。
羽生: 6.5 気持ちの入った決勝ゴール! 攻守に走り回った。 
新居: 6.0 DFの間に、裏に、動きは良かった。
巻: 6.5 難しいシュートで2点取って、簡単なシュートを2点外すところが巻らしい。
黒部: 時間短く採点無し。
中島: 時間短く採点無し。
楽山: 時間短く採点無し。

アマル・オシム監督: 6.0 勝つことは勝ったが、戦略で勝った試合ではない。今日の勝利は選手の頑張りによるもの。相手の攻めに対し、相変わらず、手を打つのが遅いのが非常に気になる。

 
 本当に四苦八苦して、何とか掴んだ3勝目でした。しかし、こんな試合を何度も続けてできるのかと思うと、非常に不安です。今日、効果的だった縦へのボールにしても、工藤を除くと精度はイマイチでした。となると、やはりイリアンは必要だと思います。選手が折れるか、監督が折れるか、どっちが良いのか分かりませんが、とにかく、イリアンがピッチに戻ってくることを切望しています。

 次は3日後のアウェー大分戦。梅崎が戻ってきて、今絶好調なので、厳しい戦いになると思いますが、しっかり戦って帰ってきて欲しいです。
 長くなりましたが、Win By All!

posted by winbyall |23:17 | 子犬の生活 2007 | コメント(6) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:気持ちで勝った3勝目 →17 位

昨日は、お邪魔いたしました。
こちらも大変苦しい状況なのですが、気迫で負けてしまった気がします。
巻の涙には、敵ながらうるっときてしまいました。
あと、顔を踏んでしまって、ごめんなさい。
それから、昨日の3トップは、鈴木健太郎ではなく山崎光太郎ですので・・・

posted by 甲府のわんこ | 2007-06-18 09:41

Re:気持ちで勝った3勝目 →17 位

>主さん、
いやあ、全ての言葉に共感ですよ。
ほんと、一言一句。
下村号泣していたのですか。
下村大好きですよ、ホント昨日も頑張ってました。ハンサムですし。


>甲府わんこさん、
お互い苦しいけど頑張りましょう!

posted by はじめまして | 2007-06-18 11:33

Re:気持ちで勝った3勝目 →17 位

> 甲府のわんこさん

はじめまして。
やはり改めて、甲府は良いチームだと思いました。
全ての動きがゴールに向かっているし、バックラインも勇気を出して決して下がらない。攻撃時も迷いが無く連動して動いている。やっぱり、ああいうサッカーは見ていて美しいです。ジェフも少し前はそんな感じがいつもあったんですがね・・・。
結果的には勝たせていただきましたが、攻撃面では甲府の方が上だった気がしています。特に茂原の技術と石原のキレは脅威でした。ここにバレーがいたら、ホントやばかった気がします。
山崎選手の件はすみませんでした。鈴木健太選手とごっちゃになってしまいました。(^^;申し訳ございません。
それでは、リーグはもちろん、ナビスコも頑張って下さいね!!


> はじめましてさん

はじめまして(^^;
下村は終了間際の鬼神の様な姿と、試合後のボロボロに泣いている姿のギャップが凄くて、なんか胸が痛かったです。気持ちを察するに、阿部と比較されたり、相当精神的に参っていたのだと思います。
連敗ってやっぱりチームを蝕みますね。
ただ、下村の気持ちは、昨日見ていたジェフサポみんなが感じ取ったと思います。
とにかく、今は勝たないと苦痛から解放されません。水曜の大分戦は絶対に連勝が必要です。一緒に応援しましょう!!


posted by winbyall | 2007-06-18 23:45

Re:気持ちで勝った3勝目 →17 位

ほめていただいてありがとうございます。
ただ、いいサッカーをしていても勝利に結びつかないのは苦しいです。
山崎選手の件、訂正ありがとうございました^_^;
うちには、鈴木健太も鈴木健太郎もいるんですよ。(健太郎のほうは、退団が決まったようですが・・・内輪の話ですみません)
次は、大分戦ですか? がんばってください! その次、うちが大分戦です!!

>はじめましてさん
本当に、このトンネルを抜け出したいです。
はい!  お互いがんばりましょうね!!

posted by 甲府のわんこ | 2007-06-19 10:35

Re:気持ちで勝った3勝目 →17 位

イリアンの件、スタジアムではイリアングッズの販売も「上からの命令」で自粛していたそうです。
これって試合前にサポがイリアングッズを購入して抗議するのを避けたとしか思えません。
「臭い物には蓋」というか「事なかれ主義」というか相変わらずフロントのやることは「汚い」ですね。
またしても昨季の「阿部・隊長の悲劇」が繰り返されそうとしていることが悲しくてなりません。
「勝利」や「巻ゴール」に素直に喜べないのがまた悔しい限りです。
甲府戦の勝利を「イリアンがいなくても勝てる」とか「アマル監督でも勝てる」なんて思わないで欲しいです。
少なくとも甲府戦は選手達が勝たせてくれたもので、その選手達に影響を与えたのは間違いなく「イリアン」であって「アマル」ではない事にフロントは気づいているのでしょうかね。
このまま「イリアン放出」に向けてフロントが動き出しているなら間違いなくジェフは降格すると思います。
そして、這い上がってくることはないと思います。
今それだけ重要な局面を迎えていることをフロントは感じ取っているのかが疑問です。

posted by 東北の愛犬家 | 2007-06-20 11:58

Re:気持ちで勝った3勝目 →17 位

> 東北の愛犬家さん

 そんなことがあったんですか。知りませんでした。ただ、”抗議を避けた”というのはちょっと深読みの気がします。菊池とは話が違いますが、クラブにとっては同じ不祥事ですからね。謹慎が解けるまでグッズ販売を控えるというのはクラブとして普通の対応ではないかと思います。

 あと、勝手な憶測ですが、イリアン放出は無いと思います。だって、チームは必要だと言っているし、本人も自分が必要とされていることは充分に分かっているはずですから。コンディショニングの調整も1人でしているみたいですしね。
 あとは、どうやったらイリアンのプライドを傷つけずに、上手く戻してあげられるかをフロントやチームメイトが考えてあげることが必要だと思います。

 アマルについては、何とも言えません。
ただ、クビにするのは簡単ですが、後任探しは相当難しいと思います。選手のことを全く知らない監督を連れてきても上手くいくかどうか・・・? ベングロシュさんとか、少しでもジェフを知っている人なら話は別ですけど。

posted by winbyall | 2007-06-20 23:56

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