2008年07月02日
初黒星
◆Jリーグ ナビスコ杯 準々決勝 第1戦 千葉 0-1 名古屋 @フクアリ ◆ミラー監督体制になってからの無敗記録は6でストップ。ついに負けてしまいました。守備組織に関しては大きな破綻が殆ど無かっただけに、ヨンセンのセットプレー1発にやられてしまったことは悔いが残りますが、2試合合計180分の中で相手より良い成績を残せれば良いと考えれば、あながち悪い結果だったとも言い切れません。 ただ課題は山積みです。1点に抑えた守備は及第点としても、攻撃は噛み合っていたとは言い難い内容でした。名古屋の守備を誉めるべきなのかもしれませんが、巻を起点にしたカウンター狙いは悪くないにしても、もう一工夫欲しいし、繋ぎの部分での連携ミスやパスミスは絶対に無くさないといけないです。今日は、シュート以前に、ビルドアップでの軽率なミスが目立ち過ぎました。 負けたことによって、ナビスコ第2戦の目標と課題がはっきりしました。目標は『2点取って勝つこと』、課題は『ビルドアップの精度向上と点を取るための一工夫』です。課題に関しては、次のヴェルディ戦でも同じ話なので、余り時間はありませんが、修正できる所をしっかり修正して、週末のリーグ戦で生かして欲しいです。 7月のリーグ戦は本当に負けられない試合の連続です。後で悔いを残さないためにも、1戦1戦大事に戦って欲しいです。
■似た者同士 ここ数試合は詳細レポートは後でと言いつつ、サボりっぱなしにしてきましたが、久しぶりに少し書きます(このままだと夏休みの宿題になりかねないので(^^;)。梅雨明けはまだですが、7月に入って、大分夏らしくなってきました。週末とはうって変わって、今日は天気が良く、Tシャツ1枚がちょうど良い位の気温でした。夜になっても気温は下がらず、フクアリに吹く浜風が心地良いナイトゲーム観戦になりました。 さて、リーグ戦を苦しみながらも、何とか駒を進めたナビスコ杯決勝トーナメントの第1戦。日曜日のFC東京戦を守備的な4-2-3-1で戦った千葉ですが、今日のミラー監督は、ニュートラルなシステムに戻してきました。 スタメンは、GK立石、不動の4バックは右から坂本、池田、ボスナー、青木良太、中盤はボランチに斎藤、2列目右から谷澤、工藤、下村、苔口、1トップ巻の4-1-4-1。東京戦で貴重な同点ゴールをアシストした新居はコンディション不良、急速にチームの柱になりつつある戸田は怪我のため、ベンチ外。FWレイナウドも疲労を考慮してか、ベンチスタートとなりました。 これに対して名古屋は、五輪代表の吉田麻也、無免許運転で謹慎中のマギヌンが抜けた以外はほぼベストメンバー。グループリーグでは、リーグ戦と違い、若手を積極的に抜擢してきたストイコビッチ監督ですが、流石に決勝トーナメントでは実験的なトライはしてきませんでした。GK楢崎、4バックは右から竹内、バヤリッツァ、増川、安部、フラットの中盤は右から深井、吉村、中村直志、小川、FWは下がり目に玉田、ターゲットにヨンセンの4-4-1-1。 モダンサッカーを肌で知る欧州出身監督の対決となりましたが、試合展開も非常に欧州的というか、現代的でした。名古屋は4+4の2ライン、千葉は4+1+4という違いはありましたが、立ち上がりから、両チームともバックラインを高く上げ、全体をコンパクトに保ち、中盤がハードワークを敢行して、組織的にしっかり守るというスタイルは凄く似ていました。必然的に、中盤にスペースは殆ど無く、多くの時間はミドルサードでの潰し合いとなり、両チームとも守備は良いが、攻撃が作れないという展開でした。 名古屋の攻撃は、いつもの様に、ターゲットのヨンセンを起点として、両ワイドを走らせ、サイドをえぐって、ヨンセンまたは玉田に合わせるという狙いの様でした。千葉も狙いは似ていて、1トップの巻にロングボールを当て、その落としをサイドの苔口や谷澤が拾い、スピードを生かした直線的な速攻を仕掛けるという意図の様でした。 攻撃は、どちらかに主導権があるという感じではありませんでしたが、パスワークの正確さと動きの質に関して、名古屋に一日の長があることは否めませんでした。特に、玉田が機能していた前半序盤はテンポの良いパス回しから、サイドでオーバーラップを絡めてえぐる展開がスムーズで、千葉は守勢に回らされていました。序盤はボール支配率も名古屋の方が圧倒していた気がします。 一方、千葉は守らされる時間が長かったものの、守備は全く崩れませんでした。ただ、良い守備でボールを奪っても、その後のビルドアップでミスを連発したり、明後日の方向にロングフィードが飛んだりと、パスの質が低くて、なかなかマイボールを大事にすることができませんでした。特に、ビルドアップ時のキーマンとなるべきセンターハーフの下村と工藤は、名古屋の中村直志、吉村のハードワークにことごとく潰され、ボールキープすらままならず、全くと言って良いほどゲームを作れていませんでした。 ゲーム序盤は、お互いに、失点する気配は無いものの、点を取れる気配も無いという重苦しい展開でした。
■試合を決めたセットプレー
こういう膠着した展開になると、ゲームが動くのはセットプレーだろうと思った矢先の14分、得点したのは名古屋でした。中村直志が蹴ったFKに、ヨンセンが高い打点で合わせて、痛恨の先制点献上。このFK以外は、全く守備に破綻が無かっただけに、残念な失点でした。
形はやや異なりますが、FC東京戦に続き、2試合連続でセットプレーからの失点はいただけません。ヨンセンはどフリーではありませんでしたが、エドを外して、高さの無いエリアにボールを入れるという名古屋の意図は、FC東京戦の佐原のゴールと同じでした。事前の動きに翻弄されて、マークが甘くなった所を突かれている点も同じなので、セットプレーの守備はもう1度守り方を確認する必要がありそうです。
しかし、危険なことは百も承知だったと思いますが、それでも決めてしまうヨンセンの決定力は流石でした。
■もどかしいゲーム運び
失点したのは14分。まだまだ取り返しのつく失点です。ですから、失点後は無理をしてでも攻撃的に前へ出て行くと思ったのですが、FC東京戦同様、ジェフの戦い方は全く変わりませんでした。これは明らかにミラー監督の指示だったのだと思います。失点前よりも、9人の守備ブロックはさらに強固になり、名古屋を抑え込み続けましたが、積極的に同点ゴールを奪いにいこうとする姿勢が余り感じられませんでした。
リスクを冒したオーバーラップやドリブル突破は自重しているかの様に全く無いため、流れの中でのジェフの攻撃は厚みが全く無く、相手に脅威を与えることができていませんでしたが、セットプレーでは多少チャンスがありました。但し、27分、谷澤が倒されてゴール正面で得たFKはエド砲が宇宙に飛んでいき、21分、32分に得たCKも中途半端な攻撃でフイにしてしまい、同点ゴールは生まれませんでした。
こうなりゃ機動力勝負、選手交代で打開するしかないと思ったのですが、いつも通り、ミラー監督はなかなか動きませんでした。終盤、名古屋が3枚のカードを使ったのを見届けてから、ミラー監督はレイナウド、松本を投入し、斎藤大輔を前線に上げて、パワープレーの指示を出しましたが、それも実らず、最後までゴールネットは揺れることなく、0-1の敗戦に終わりました。
■この敗戦をどう見るか? 久々の敗戦でしたが、かなり悔しかったです。おそらく、多くのジェフサポには、消極的に映った試合だったと思います。僕もスタジアムを去る時は、何故勝負にいかなかったのか不満で一杯でした。 しかし、良く考えてみると、0-1というスコアはそれほど悲観する結果ではないのかもしれません。欧州CL同様、ナビスコ杯もアウェーゴールは2倍のスコアになるため、ホームゲームでの失点はかなりの痛手になります。1失点しましたが、半分が終わった現時点でのスコアは実質0-2。次のアウェーで1点取れば、2-2で追いつくわけですから、まだ取り返しのつくスコアです。 でも、もし、2失点目を献上していたら、スコア的には0-4を意味します。アウェーで3ゴールを奪うのはかなり難しいですから、2戦目を待たずにノーチャンスになっていたところです。欧州CLも、このルールがあるためか、アウェーは攻撃的にゴールを奪いにいき、ホームは無失点に抑えるというのが定石となっている様ですし、不満の残る内容でしたが、180分トータルで勝つことを考えれば、1失点に抑えたことは、やはり大きかったのかと思います。 次のアウェーでの対戦は、勝つことが大前提ですが、2点以上取れば、準決勝に進めます。相手より多く点をもぎとることが命題ですから、戦略も立て易いと思います。 ミラー監督がどう考えていたのかは分かりませんが、次のアウェー戦で、今日の采配の意味は分かると思います(おそらく、ビックリするほど、攻撃的に攻めるんじゃないかと思います)。 というわけで、90分の折り返し地点での1点ビハインドは、未だ充分に可能性を残している気がします。そういう意味では、今日の黒星は悲観することなんか全然ないと私は思いました。 先は長いですが、目指すは『一番星』です! 久しぶりのエントリで、なかなか上手く書けませんでしたが、今日はこの辺で。Win By All!
posted by JEFUTISTA☆ |23:51 |
子犬の生活 2008 |
コメント(4) |
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初黒星
守備での破綻がほとんど無かっただけに、セットプレーの一発は残念でした。攻撃に関して、名古屋は外から、ジェフは中央の巻に当ててからと、中、外はっきり別れた組み立てに見えましたが、巻を生かすならサイドからの攻撃をもっと増やさないとと思います。2列目のサイドが攻撃時に中に絞る動きが約束事なんでしょうが、もう一工夫ほしいように感じました。
リスク対策なんでしょうけど、SBの攻撃時の上がりがないと崩すのは厳しいですね。FC東京戦でも後半から良くなったように見えるのは運動量とサイドバックの上下が多くなったからのように感じましたし。後半勝負のようなゲームメークであれば前半失点しない事が大前提になるのではと思います。
いずれにせよ、守備と言うバックボーンは構築されつつあるので、管理人さんの言うとおり、あとは攻撃時の連携ですね。
posted by ペン太郎 | 2008-07-03 06:29
初黒星
バックスタンド・アウェー側とは言え最前列は良いですね。来年のシーズンシートはここにしようかしら...なんてカミさんと話しておりました。
試合に関しては一言「つまんねぇ試合をしやがって」(失礼)。私の知ってるジェフはこんな「後ろでボールを回してロングパス一発」みたいなチームじゃありません。ボールと共に人も動く、躍動的なチームじゃなかったですか?
誰が監督になろうと、このオシムの教えをベースにしない限り、リーグでもカップ戦でも優勝なんて夢物語です。個人の技術が一足飛びに高まるわけではないので、チーム全体で力を付けていかないことには、いつまでも中位のままでしょうね。
こんなことを思ったのは、昨日のパフォーマンスが今年初めにクゼが就任して見せたサッカーと酷似しているように見えたからです。もしかすると去年のアマルの時も同じだったかも知れない。ということは、監督うんぬんではなく選手一人ひとりの意識の問題なのかなと。
とにかくもっと動いて欲しい。プレスのきつい相手ならなおさらです。次戦まで1ヶ月、これから暑くなって大変でしょうが、3年前・2年前を思い出し、相手より1歩でも多く動いて勝利をもぎ取って欲しいです。
posted by ふらっと@SA自由席 | 2008-07-03 13:17
初黒星
>ペン太郎さん
お久しぶりです。
守備は本当に堅くなりました。リーグ最多失点が嘘の様に、組織が意思統一されていました。名古屋も相当攻めあぐねていましたから、自信を持って良いと思います。これは、飛騨キャンプ最大の成果かもしれませんね。
攻撃は、仰るようにサイドをコンビで崩す様な展開がもう少し欲しい気がします。にしても、昨日は下村と工藤が悪過ぎました。下村はボールを持ち過ぎ、工藤はパスのコースとタイミングがズレっぱなしで、攻撃のリズムが全く作れていませんでした。
個人的な印象ですが、2列目両サイドは片方が縦に抜けれる選手なら、もう片方は攻撃のリズムを作れる選手という様にタレントの異なる選手を置いた方が攻めのバリエーションは増える気がしました。昨日はちょっと単調になり過ぎた感があります。ベンチにも入っていませんでしたが、馬場辺りを左サイドで使ったら面白い気がするのですが。守備はちょっと不安ですけどね・・・
posted by JEFUTISTA☆@管理人 | 2008-07-03 13:22
初黒星
>ふらっとさん
確かに仰る通りの印象でした。ただ、敢えてそういうゲームをした様な気も凄くします。ミラー監督は、リバプールのヘッドコーチとして、世界最難関のカップ戦である欧州CLを制している人ですからね。試合中も凄く指示を出していましたが、攻撃のスイッチを入れにいった感じは全くしなかったので、たぶん、この試合は点を取られないことが最重要課題だったのだろうと思います。
0-0が理想でしたが、ヨンセンにはやられちゃいました。やっぱり決定力高いですね。
とは言え、仰る通り、無駄走りは少なかったし、もう少しやりようはあった気もします。何とも言えませんが、週末のヴェルディ戦を考えると、消耗は避けたかったというのもあったのかも知れませんね。新居を休ませたことが奏功すると良いのですが・・・
ともかく、今週末は応援で精一杯サポートして絶対に勝ちましょう!!
posted by JEFUTISTA☆ | 2008-07-04 00:55

ミラー監督体制になってからの無敗記録は6でストップ。ついに負けてしまいました。守備組織に関しては大きな破綻が殆ど無かっただけに、ヨンセンのセットプレー1発にやられてしまったことは悔いが残りますが、2試合合計180分の中で相手より良い成績を残せれば良いと考えれば、あながち悪い結果だったとも言い切れません。
ただ課題は山積みです。1点に抑えた守備は及第点としても、攻撃は噛み合っていたとは言い難い内容でした。名古屋の守備を誉めるべきなのかもしれませんが、巻を起点にしたカウンター狙いは悪くないにしても、もう一工夫欲しいし、繋ぎの部分での連携ミスやパスミスは絶対に無くさないといけないです。今日は、シュート以前に、ビルドアップでの軽率なミスが目立ち過ぎました。
負けたことによって、ナビスコ第2戦の目標と課題がはっきりしました。目標は『2点取って勝つこと』、課題は『ビルドアップの精度向上と点を取るための一工夫』です。課題に関しては、次のヴェルディ戦でも同じ話なので、余り時間はありませんが、修正できる所をしっかり修正して、週末のリーグ戦で生かして欲しいです。
7月のリーグ戦は本当に負けられない試合の連続です。後で悔いを残さないためにも、1戦1戦大事に戦って欲しいです。
梅雨明けはまだですが、7月に入って、大分夏らしくなってきました。週末とはうって変わって、今日は天気が良く、Tシャツ1枚がちょうど良い位の気温でした。夜になっても気温は下がらず、フクアリに吹く浜風が心地良いナイトゲーム観戦になりました。
さて、リーグ戦を苦しみながらも、何とか駒を進めたナビスコ杯決勝トーナメントの第1戦。日曜日のFC東京戦を守備的な4-2-3-1で戦った千葉ですが、今日のミラー監督は、ニュートラルなシステムに戻してきました。
スタメンは、GK立石、不動の4バックは右から坂本、池田、ボスナー、青木良太、中盤はボランチに斎藤、2列目右から谷澤、工藤、下村、苔口、1トップ巻の4-1-4-1。東京戦で貴重な同点ゴールをアシストした新居はコンディション不良、急速にチームの柱になりつつある戸田は怪我のため、ベンチ外。FWレイナウドも疲労を考慮してか、ベンチスタートとなりました。
これに対して名古屋は、五輪代表の吉田麻也、無免許運転で謹慎中のマギヌンが抜けた以外はほぼベストメンバー。グループリーグでは、リーグ戦と違い、若手を積極的に抜擢してきたストイコビッチ監督ですが、流石に決勝トーナメントでは実験的なトライはしてきませんでした。GK楢崎、4バックは右から竹内、バヤリッツァ、増川、安部、フラットの中盤は右から深井、吉村、中村直志、小川、FWは下がり目に玉田、ターゲットにヨンセンの4-4-1-1。
モダンサッカーを肌で知る欧州出身監督の対決となりましたが、試合展開も非常に欧州的というか、現代的でした。名古屋は4+4の2ライン、千葉は4+1+4という違いはありましたが、立ち上がりから、両チームともバックラインを高く上げ、全体をコンパクトに保ち、中盤がハードワークを敢行して、組織的にしっかり守るというスタイルは凄く似ていました。必然的に、中盤にスペースは殆ど無く、多くの時間はミドルサードでの潰し合いとなり、両チームとも守備は良いが、攻撃が作れないという展開でした。
名古屋の攻撃は、いつもの様に、ターゲットのヨンセンを起点として、両ワイドを走らせ、サイドをえぐって、ヨンセンまたは玉田に合わせるという狙いの様でした。千葉も狙いは似ていて、1トップの巻にロングボールを当て、その落としをサイドの苔口や谷澤が拾い、スピードを生かした直線的な速攻を仕掛けるという意図の様でした。
攻撃は、どちらかに主導権があるという感じではありませんでしたが、パスワークの正確さと動きの質に関して、名古屋に一日の長があることは否めませんでした。特に、玉田が機能していた前半序盤はテンポの良いパス回しから、サイドでオーバーラップを絡めてえぐる展開がスムーズで、千葉は守勢に回らされていました。序盤はボール支配率も名古屋の方が圧倒していた気がします。
一方、千葉は守らされる時間が長かったものの、守備は全く崩れませんでした。ただ、良い守備でボールを奪っても、その後のビルドアップでミスを連発したり、明後日の方向にロングフィードが飛んだりと、パスの質が低くて、なかなかマイボールを大事にすることができませんでした。特に、ビルドアップ時のキーマンとなるべきセンターハーフの下村と工藤は、名古屋の中村直志、吉村のハードワークにことごとく潰され、ボールキープすらままならず、全くと言って良いほどゲームを作れていませんでした。
ゲーム序盤は、お互いに、失点する気配は無いものの、点を取れる気配も無いという重苦しい展開でした。



