2008年05月06日

迷走が止まらない →18位

◆J1第10節 千葉 0-1 柏 @フクアリ ◆

20080506-00.jpg 先発メンバーの構成に疑問はありましたが、マリノス戦に比べると、相手ボールに対する前からのチェイシング、ボール奪取後のパスを繋ぐ意識、バックラインの押し上げという点で、進歩はあったと思います。

 しかし、それが勝利に結びつかないのが、最下位に沈む勝てないチームの現状です。この試合は是が非でも勝ち点を取らなければいけない試合だったはずなのですが、チームはまだマトモに戦える状態になっていません。他より、チーム作りが出遅れたのは仕方無いにしろ、進歩のスピードまで遅くてはどこにも追いつくはずがありません。未だに選手から感じられるのは苦悩ばかりです。

 スタジアムの雰囲気も悪くなりつつあるし、本当に何か手を打たないと、挽回は難しい気がしました。



■疑問の多い大輔のSB起用と巻の強行出場

20080518-01.jpg リーグ戦では未だに勝利の無いまま、迎えた今年3度目の千葉ダービー。いつもながら、スタジアム全体が黄色で染まる光景は、対抗意識剥き出しのダービーと呼ぶには何か異質な雰囲気でした。さらに、ウチは勝利が無くて苦しい状況ですが、向こうさんも色々とあって苦しそうな状況で、前2試合の様な明るい雰囲気ではなく、ズシっと重い空気感がありました。

 さて、千葉のスタートシステムは予想通りの4-4-2でしたが、クゼ監督は4バックの両SBに斎藤大輔と青木良太という本職はCBの2人を入れ、ボスナー、池田と合わせて後ろは4ストッパーという点を取られないことを意識したメンバーにしてきました。中盤は中央のボランチの位置に下村と工藤、右に谷澤、左にフルゴビッチの4枚。2トップは新居と、強行というより凶行出場の巻という布陣。

 スタメンで引っ掛かったのは2つ。1つは大輔のSB器用。SBなんてもう何年もやってないはずで、しかも足も速くないのに、菅沼に勝てるのか、ちょっと疑問でした。もう1つは、巻の先発器用。3週間はかかると言っていたのに、1週間で復帰ですから、これは強行というより、凶行に近い選択だったと思います。選手生命にも関わる問題で、なぜ許したのか、僕はクゼ監督だけでなく、メディカルスタッフの判断に疑問を感じました。

 マリノス戦の観戦記では、ボールを取られた際のファーストチェック、バックラインの押し上げとボール回しという守備の問題点を書きましたが、この試合の序盤はそれが修正されていました。下がらずに、前線から積極的にボールを奪い、カウンターに繋げていくという狙いが見えましたし、バックラインもボールを奪ったら、何でもかんでも前線に放り込むのではなく、パスを繋いで崩そうという意識も伺えました。また、本調子ではありませんでしたが、巻が入ったことで、前節よりは前線に起点ができていました。

 得点チャンスには結びつきませんでしたが、守備組織のバランスという点では、ここ数試合では最も良かったです。但し、良かったのは前半15分まで。15分過ぎからは、ジェフの組織に綻びが目立つようになり、徐々にプレーが雑になっていきました。

 柏は思った通り、急造サイドバックの大輔を狙い、しつこく左ウィング菅沼と左SB石川のコンビでサイド突破を仕掛けてきました。大輔は守備では何とか耐えていましたが、オーバーラップは全くできず、右は完全に封じ込められた形で、ジェフの攻撃は殆どが左からしか作れなくなっていました。しかし、左からの攻撃も、青木良太は頑張っていたものの、フルゴビッチが未だに本調子ではないことと、時間が経つにつれ、巻のパフォーマンスが低下していったことから、パスは繋げていたものの、あまり機能していたとは良い難い感じでした。しかし、柏の攻撃も、ポポに上手くボールが収まらず、ミスも多かったので、凄く怖いという感じではありませんでした。

 前半は、お互いに低調で、決め手に欠くまま、時間だけが過ぎていった感じでした。しかし、前半37分のセットプレーが、結果的に、勝負を決めてしまいました。柏は、ペナルティエリア左隅の数m外側でFKを得ると、アレックスがエリア内に鋭いボールを送り込み、古賀のヘディングの競り合いがちょうどブラインドとなって、そのままゴールイン。千葉は、守備組織を崩されたわけではなかったのですが、痛恨のFK1発で劣勢に立たされてしまいました。


■勿体ない交代カードの使い方

 クゼ監督は後半からボスナーに代えて坂本を右SBに投入し、大輔をCBに移動させました。前半を観る限り、大輔の右SB起用は右サイドの停滞を招いただけでなく、後方でのパス回しでもネックになっていたので、この采配は納得でしたが、しかし・・・。何ていう勿体無い交代カードの切り方なんでしょう? ボスナーの高さを捨ててまで、大輔を残した理由が分からないし、先発で右SBに坂本を起用していれば、この交代は要らなかったはずです。これで、右からの攻撃も期待できるようにはなりましたが、後で考えると、ここで攻撃的に勝負にいくカードを1枚失ったことは痛かった気がします。

 続いて、後半6分には、新居に代えてレイナウドを投入。これも、何故ケガでスムーズに動けない巻を残して、新居を先に外したのか首を傾げる采配だった。しかし、それでも、レイナウドは効果的なボールキープとドリブルから、柏陣内に攻撃スペースを作り出し、一気に試合の主導権はジェフに傾いていきました。69分、75分には、豊富な運動量で1人動き回っていた谷澤がシュートを放ちましたが、これらは惜しくもゴールを外れ、73分にはフルゴビッチが決めるだけというレイナウドからのプレゼントパスをシュートミスしてゴールを外し、得点の匂いは漂ってくるものの、肝心のゴールはなかなか決まりませんでした。

 さらに、後半25分には、すっかり消えてしまった巻に代えて、スピードのある苔口を投入。裏を取れる選手が入ったことで、柏のバックラインは下がり、さらにジェフペースになっていきました。交代直後、苔口は工藤からのスルーパスを受けて、柏のGK菅野と1対1の大チャンスを作りましたが、こんな日に限って、菅野が大当たり。好セーブ、好キャッチの連続で、千葉は1つもゴールを決めることができず、大事な試合で敗れてしまいました。


■やっぱり疑問の多いクゼ監督の選手起用

 柏は決して調子が良かったわけではないし、点を取れまいと守備を固めてきたわけではありませんでした。ゴールになるかならないかは紙一重のところでしたが、この試合の勝敗は、やはり選手起用の拙さが決め手になった感が拭えません。大輔のSB起用は守備では成功だったのかもしれませんが、攻撃面では大失敗でしたし、ケガの巻を凶行出場(敢えて強行ではなく、凶行と書きます)させたことは、今後の戦いにも悪影響を及ぼすBAD采配だったと思います。さらに、その巻を酷使し続けて、動ける新居を先に外したことも理解に苦しみました。もし、レイナウドが入って活性化した時間帯に、裏を取れる新居がいたら、1点くらいは取れていたんじゃないかと思います。

 開幕直後は、的確な選手交代で、流れをうまく変えることが多かったクゼ監督ですが、勝てずに苦悩する日々が続いた結果、采配にも迷いが生じているような気がします。試合前に攻撃的にいくと言っておきながら、実際にはその反対だったり、ここ数試合は、何となく冷静に分析できている感じがしません。

 ともかく、この悪い流れは何としても変えなきゃいけません。今日の選手起用がベストだったかはともかく、以前より、前線から守備をして、積極的に攻める姿勢が出てきたことがせめてもの救いです。でも、まだ思い切りが足りないように感じました。

 もう、ここまできたら、守るものは何も無いんですから、クゼ監督には、もっと選手のやりたいようにやらせて欲しいです。何か、選手はシステムに雁字搦めになって、選手のもともと持っている能力を充分発揮できていない気がするのです。それと、マリノス戦の観戦記でも書きましたが、このチームには、何かカンフル剤が必要です。手遅れになる前に、何か手を打たないと、この窮状からはずっと抜け出せない気がします。


■ハーフタイムの応援について

 今日は試合に負けたこと以外にも残念なことがありました。フクアリに来たことのある人なら分かると思いますが、ジェフのホームゲームでは必ず、試合前とハーフタイムにジェットスフィーンというチアリーディングチームのアトラクションがあります。私は、彼女達はジェフの勝利を願うWIN BY ALL! の一部だと思っているし、ジェフのイメージUPや観客動員にも貢献していると思っています。これは、ジェフィとユニティもそうだし、スタジアムDJの蒲田さんや酒井さんも同じです。

 しかし、柏戦では、彼女達が踊っている最中に、それを妨害するかの様に、一部のサポーターグループが太鼓を叩いて「PRIDE」を歌い出し、折角のアトラクションを台無しにしてしまいました。この愚行には僕も怒りを感じましたし、僕の周りにいたサポーターは一斉にブーイングを浴びせ、ゴール裏の雰囲気はすっかり悪くなってしまいました。

 何でもマリノス戦の後に、小さなミーティングがあり、どうしたらチームを勝たせることができるか話し合った結果、ハーフタイムにも歌を唱い続けることになったそうなのですが、そんなことは試合前のサポミでも言ってなかったし、余りに自己満足過ぎる行動だった気がします。

 ただ、勝つためなら、できることは何でもしたいという彼らの気持ちは分からなくもありません。それは僕も同じですから。でも、だからといって、何をしても構わないというのは違うと思います。社会人としての一般的な配慮や礼節をわきまえない行為は、応援にはならないし、ジェフサポの品位を大きく汚します。

 このひんしゅく行為によって、サポーターの気持ちを1つにまとめることができなくなってしまいました。後半、あと1歩のところまでゴールに迫りながら、1つもゴールが決まらない気の抜けたビールの様になってしまったのは、サポーターの気持ちが離れてしまったことも大きい気がします。次の浦和戦は、こんなことの無いように、気持ちを1つにして、一丸となった応援ができることを願っています。

※ その後、京都戦の前に、サポーターグループからジェットスフィーンに対して謝罪があったことがPRされました。京都戦はジェットスフィーンのダンスに合わせて手拍子があったり、今年1番の素晴らしい応援でした。いつも応援をリードして頂いている団体の方々に感謝致します。


posted by JEFUTISTA☆ |12:06 | 子犬の生活 2008 | コメント(2) | トラックバック(0)
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遠い勝利への道 →18位

クゼ監督にだけ、責任を押し付けて解任ですか。
フロントは、責任が無いのですか。
何年か前、このチームが降格争いをしていた時に魂というべき選手、中西選手がいた他チームからのオファーを断り
このチームに全力を傾けてくれた選手だ。
ただし、現在は、団結力の無いチームになるとは。
スペインには、ラウール・タムードというFWがいる彼は、9シーズン連続で2ケタゴールを挙げる選手だ。
エスパニョールで、ヨーロッパチャンピオンズリーグの出場
とリーガ制覇を目標に頑張っているプレーヤーだ。
この、ジェフというチームの魂というべき選手は誰ですか。

posted by yuu | 2008-05-08 01:47

遠い勝利への道 →18位

>yuuさん

 僕は現フロントはよくやっていると思います。今の窮状は、前フロントの無茶苦茶な経営のツケが招いたものであって、現フロントに責任はありません。現フロントと現在の選手は必死にそのツケと戦っているわけですから。それでも、昼田さんは責任を感じていると思います。だから、明日の試合前にサポーターに話をすると言っているわけですし。

 中西は確かにMr.JEFと呼ばれるのは当然です。今より苦しかった不人気時代のジェフを引っ張ってくれた選手ですから。でも、今のジェフにエースケの様な選手がいないかといえば、そんなことありませんよ。坂本がいるし、巻もいます。彼らにジェフ魂が無いとでも??? もし、無いとおっしゃられるのなら、フクアリでの彼らの振る舞いをしっかり見てください。試合中の彼らがどれだけ仲間を鼓舞しているかをきちんと見てください。yuuさんは、坂本がどんな気持ちでこのクラブに戻ってきたか、巻がどんな気持ちで残留を決めたか知らないのですか?

 タムードは知っていますよ。西澤がエスパニョールにいたときにもいましたしね。でも、僕は彼がどんな選手か知りません。でも、チームの魂と呼ばれるのは、ゴールをいっぱい決めたからではないと私は思いますよ。今、苦しいからといって諦めてしまうような選手は、魂とは呼べませんし、クラブやサポを愛していない選手も魂とは呼べません。

 で、度々申し訳無いんですけど、yuuさんはJEFサポーターなのですか? もし、そうなら、JEFのどこが好きなのですか? 全部ダメというように聞こえるのですが・・・

posted by JEFUTISTA☆@管理人 | 2008-05-10 01:42

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