コラム風ブログ

川崎の天才と横浜の10番

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首位鹿島を追いかけるのはどちらか。

同じ神奈川県に拠点を置く2チームによる神奈川ダービーは、2位と3位による直接対決。リーグの行方を占う重要な一戦となった。

それでなくともリーグ最強の攻撃力を誇る川崎フロンターレとリーグ最強の守備力を誇る横浜Fマリノスの対決。

みどころには事欠かない。

戦前の予想は川崎のパス回しに横浜がどう耐えてカウンターを突き刺せるかという展開。

川崎の注目はいよいよフィットしつつある家長昭博。横浜の注目は初ゴールを期する齋藤学。

椿鬼奴の始球式からキックオフ。 果たして主導権は川崎。

J2から上がってきてきていきなり2位になったクラブのスタイルはいわゆる「縦ポン」と呼ばれる長い縦パスなどによるシンプルで早い攻め。 ジュニーニョ、我那覇和樹、鄭大世といったアタッカーが力任せに点を奪う。寺田、伊藤、箕輪の川崎山脈が後ろを固めてはいたが、ダブルボランチが2桁得点するあたりに表れているように、 堅守速攻というよりやられたらやり返すオランダのようなサッカーだった。

転機は風間八宏の監督就任。 一言でいえばパスサッカーへの転換。

もちろんもっと奥深い戦術を植え付けてはいたが、それまでの川崎のサッカーと比べるとあまりに劇的な変化だった。

それでも川崎は大きくバランスを崩すことなく躍進を続けた。 このあたり川崎にはクラブ、地域の強さを感じる。

川崎といえば東京都心からすぐにアクセスできるいわゆる都会的な街だ。 なのに地方クラブのように根付いたサッカー文化がこの街にはある。

クラブの方針やスタッフ関係者の努力に、選手や川崎の人々が共鳴している。

等々力劇場と呼ばれるドラマチックなシーンが見られるのは、昨年20周年を迎えたクラブが醸成してきた歴史と熱量があればこそ。

他チームが震撼するパスサッカーは年々進化を遂げ、J屈指の強豪となった風間フロンターレ。それでもタイトルは獲れなかった。 大味さは良くも悪くもフロンターレの伝統として残っていた。

ただ風間八宏が退任しても深く根付いたそのイズムを受け継いだ鬼木フロンターレはさらなる進化を遂げている。

それを示すように横浜の陣内をパス回しで制圧していく。

決定打は撃てないまでも横浜の守備陣は間違いなく体力を削られていた。

1点目はこぼれ球を大島僚太が押し込む少しあっけない形ではあったが、それも相手陣内深くに基点を作り相手を後手に回した成果ともいえる。

前半はそのまま1-0で折り返すが、後半にほどなくして入る2点目さらにとどめの3点目は横浜守備陣のミスから。

川崎のパス回しに圧倒された横浜守備陣は守備のほつれというより、後手後手に回され心身ともに疲弊した結果ミスを犯し決壊した。

だが横浜が弱いからというわけでもない。いまの川崎はそれだけ強い。

前半戦、さすがに体制交代で戸惑いはあったがキャプテンに就任した小林悠、新加入の阿部浩之と各々の役割が浸透していき本来の力を出しはじめる。 クラブの象徴である2016シーズンリーグMVP中村憲剛は相変わらず質の高いプレーを見せ続けている。

これだけでも強力なところに後半戦になりいよいよ天才家長がフィットしはじめてきた。 この日も左右真ん中に顔を出すと、そこがフロンターレのオアシスとなる。ボールが収まる家長を中心に阿部、小林、中村が絡みパスが涌き出て止まらない。 3点目をきっちり決めた決定力もさることながら、この天才が力を見せ始めた以上これはいよいよ手がつけられない。

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