バスケのデータ見ながら語ります。

スティーブ・カーとダントーニ 前編

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HCの評価というリクエストを頂きましたが、まとめるのが簡単ではないのと各チームのプレビューでそれぞれに触れていく事にしました。 ただ思うところあり、この2年でコーチオブザイヤーを獲得したスティーブ・カーとダントーニについて触れたいと思いました。

そんな事を書いていったら長くなってしまったので前後編に分かれます。そしてこの前編はデータとかはなく、ほぼ前提条件を書いているので、退屈な内容になってしまいました。

後編だけ読んでも良いように書いたので、読んでてかったるくなったら飛ばして頂いても大丈夫です。

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◉スティーブ・カーへの疑問

スティーブ・カーには常々疑問がありました。

ウォーリアーズの戦術は非常によく練られていて、所属選手にも合っている上で、選手の能力も引き出しています。カリーは元々あんなプレーをしていたけど、それを戦術の中で強く輝かせたのはスティーブ・カーです。 その戦術でウォーリアーズは圧倒的であり魅力的なチームになりました。フロア全体を使って走り、どこからでも積極的に打ち、効率的に得点していきます。ディフェンスは前任のマーク・ジャクソンにもたらされましたが、それをシステムとして組み込む巧さもあります。

ウォーリアーズはNBA全体に大きな影響を与え、リーグ全体の試合のペースが変化するほどでした。

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しかし、スティーブ・カーの選手としてのイメージはフィル・ジャクソンのブルズ時代とポポビッチのスパーズ時代です。どちらも一世を風靡しましたが、ウォーリアーズとは根本の部分が違い過ぎます。 前者はジョーダンありきだし、後者はダンカンありきだし、そもそも共に堅実にセットしたハーフコートオフェンスを好みます。カー本人は他の選手にマークの意識が向き自身のシュート力を活かせたチームではありましたが、若きカリーやドレモンド・グリーンは否定されそうなシステムで現役時代を過ごしています。

逆にいえば走ってボールを回して早いベースで、インサイドが空いていても外から積極的に打っていく。そんなウォーリアーズオフェンスは選手・カーはハマらなそうです。

スティーブ・カーは一体どこからこんなオフェンスのエッセンスを学んできたのでしょうか。コーチ経験もないし、独自に編み出したにしては細部が練られ過ぎています。 そもそも独自に編み出すようなタイプの人物なら、引退して直ぐにコーチ業を志したはずです。

なぜこんなオフェンスを思いついたのか?それがスティーブ・カーへの疑問でした。

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◉復活したダントーニシステム

その疑問はロケッツが使い物にならない欠陥品として倉庫の奥にしまわれていたマイク・ダントーニをHCに据え、ハーデンしかスターがいないチームを躍進させた事で解決しました。

スティーブ・カーの戦術アイデアはダントーニシステムだったのです。気持ちの良いくらい晴れやかに疑問が解決しました。

ダントーニが猛威を奮ったサンズ時代のGMがスティーブ・カーでした。選手を集めチームを構成する立場からダントーニと密接な関係があったはずです。 単にダントーニシステムを理解しただけでなく、その問題点や解決策を思考する立場にあり試行錯誤したはずです。何せ最終的にサンズでは走れるマリオンと走れないシャックをトレードしダントーニ体制は終わりを迎えました。この経験はドレモンド・グリーンを助けているはずです。

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ダントーニといえば7秒オフェンスであり、3P乱れ打ちです。その点が強調され、プレイオフで勝てない要因とも位置付けられてきました。 一方でそれは同時に多くのチームに影響を与え、3Pを積極的に打つ傾向はリーグ全体に広がりました。カリー&トンプソンはそれを世界に広めたけど、戦術的にはダントーニ以降の流れです。

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この記事へのコメントコメント一覧

「スティーブ・カーとダントーニ 前編」へのコメント

ありがとうございます。

自分で書いてて「文章ばかり長くて読む人はツライかな?」と思ったのですが、いつもより高評価で驚いています。

後編は長すぎるのでカット中です。

「スティーブ・カーとダントーニ 前編」へのコメント

チームのコンセプト、戦術、戦略の違いがよく分かりとても興味深く読ませてもらい、勉強になりました(^^)
後編も楽しみにしてます。

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