2007年12月29日

Jリーグ2007 観客動員数順位表

今シーズンのJリーグの観客動員数の順位表です。

         J1観客動員数順位表 
総入場者数 583万8771人 平均1万9081人 (全34節 総試合数306試合)
 順位  チーム名  平均    合計      増減
 1位	浦和	46667	793347     +1094   
 2位	新潟	38276	647698     -433   
 3位	FC東京	25290	429934     +1194   
 4位	横浜FM	24039	408656     +376      
 5位	大分	19759	335896     -591   
 6位	G大阪	17439	296465     +1180
 7位	川崎	17338	294751     +2998
 8位	磐田	16359	278109     -1643
 9位	鹿島	16239	276058     +806
10位	清水	15952	271180     +1650
11位	名古屋	15585	264939     +661
12位	千葉	14149	240535     +756
13位	横浜FC	14039	238662     +8920
14位	甲府	13734	233476     +1521
15位	柏	12967	220442     +4639
16位	神戸	12460	211822     +5550
17位	大宮	11741	199602     +1507
18位	広島	11423	194199     +243

1チームのホーム試合数は17試合です。
観客動員数の減少は3クラブのみで、15クラブが増加となりました。
J1昇格組をぬいた、昨年もJ1に在籍したクラブで比較しても、15クラブ中12クラブで観客動員数が増加となりました。
これは非常にいい傾向です。
平均観客動員数も史上2位の1万9081人とJリーグバブル当時並みの平均観客動員水準となりました。
来シーズンは、札幌が入りますので観客動員数にどんな影響があるでしょうか。

Jリーグ全体の総観客動員数も859万510人と史上最高となりました。
詳しくは↓
http://www.j-league.or.jp/release/000/00002142.html


以下に「J2の観客動員数順位表」を書きます。
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posted by wert-j |21:00 | Jリーグ情報全般 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2007年12月28日

理想のクラブを探して 「浦和レッズ編」

百年構想の実現と地域に根差したスポーツクラブを目指して、現在Jリーグのクラブ中である一定の成果を上げているクラブを紹介する企画。今回で、最後となりました。
やってみると本当に大変でした。皆さんの激励のコメント、ありがとうございました。

今回取り上げるクラブは「浦和レッズ」です。

最後は、やはりこのクラブ。浦和レッズです。
浦和レッズは、今ではJリーグで一番観客が入るクラブですが、リーグ開幕初年度は、観客動員で最下位でした。

しかし、この最下位であったことが、今の爆発的な人気に繋がっています。
当時はJリーグバブルで努力をしなくてもチケットは売れたので、できるだけ収容人数の多い競技場で試合をすることがベストでした。
そうすることによって収入は上がるわけですので、わざわざ小さいスタジアムでやる必要はありません。
このとき、浦和レッズはできる限り地元での試合にこだわりました。
そのため、収容人数の少ない浦和駒場スタジアムで試合を行い、観客動員数はリーグ最下位となったのです。

このことが現在へと繋がっているわけです。
地域に根差す活動を、最重要として行い収入の確保はあとに考え、地域に愛される存在となるように努力したということです。

1999年にはJ2降格が決定。2000年はJ2でシーズンを行いました。
ここで、サポーターの絆を深められたことが今へ繋がっているのです。
(ちなみに、浦和でもJ2に落ちた時平均観客動員は落ちています)


浦和の観客動員数は、J1復帰以降、埼玉スタジアムがオープンしたのを機に右肩上がりを遂げます。
2002年だけは、平均観客動員数は2001年から約400名ほど減りましたが
埼玉スタジアムでの開催が増えるにつれ、平均観客動員数は増加。
2004年のステージ優勝した時には、3万6660人を数えるほどになりました。
そして初のリーグ優勝を達成した2006年。
Jリーグの観客動員数記録を更新し。2006年は総動員は77万4749人。
今シーズンは79万3347人。ACL・ナビスコカップを含めると100万人を突破したそうです。
平均観客動員数は4万6667人です。

とどまることを知らない浦和の勢い。
それは、収入においても表れています。
初のJリーグ王者となった2006年度は、営業収入70億円を突破。
今年度にいたっては80億円かとも言われています。
Jリーグ平均は30数億円といわれます。
そんな中以下に浦和レッズがぬきんでているかが分かると思います。
ちなみに2位はマリノスで45億円です。
さらに、監査法人デロイトが毎年発表する世界のサッカークラブの収入ベスト20の中で
20位に位置するクラブは、大体110億円規模です。
そう考えますと、30億という差は大きいですが世界のトップのクラブに近づいてきました。

要因としてはサポーターの購買意欲です。
入場料収入はもちろんですが、グッズに関しても購買意欲が高く「サポーターがクラブを強くしている」ということを最も実感するクラブです。
このサポーターに支えられ、収入を増やし強化をしてきました。
その強化によってさらにサポーターを呼び込み、それを地域に還元する。
そしてサポーターもチケットやグッズ収入などでサポートする。
こういう循環が生まれています。
とにかく、浦和レッズに関するものへの購買意欲が凄いです。
このサポーターによって支えられているのが浦和レッズです。
浦和レッズ躍進の最大の理由「サポーター」というのも頷けます。

浦和レッズは、J1復帰後着々と良い選手を獲得し、強化をしていきました。
よく、浦和レッズの他クラブの主力選手を引き抜いて強化をしていく策に批判を聞くことがありますが
地域を大事にしサポーターを増やし、サポーターがチームを強化して、地域に還元した上で、
前述のようなサポーターから得た資金によって、選手を獲得しているのですから批判には当たらないと思いますし
むしろ素晴らしいと思います。逆にこれだけサポーターから援助を受けて強化をしなかったらそれこそサポーターへの裏切りです。
努力して増やした資金で、強化をしているのですから尚更です。
他クラブは、努力をして浦和レッズを越えていけばいいだけの話です。
最初に書きましたように、浦和レッズは昔は弱小クラブでした。
そこから努力してきたのです。他のクラブができないといえないでしょう。

また、浦和レッズのサポーターは国内のアウェーに、大挙としてどんなに遠くても駆けつけます。
あまりの迫力にアウェーをホームの雰囲気に変えてしまうほどです。
今シーズンACLでも海外にも変わらず非常に多くのサポーターが駆けつけました。
浦和レッズがある限りどこへでもついていくというその熱さから、どれだけ浦和レッズが愛されているかがわかります。

以下に「百年構想の実現への取り組みと世界への挑戦」について書きます。
トップページからご覧の方は続きを読むをクリックしてください。

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posted by wert-j |18:33 | クラブの重要性 | コメント(16) | トラックバック(2)
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2007年12月21日

クラブワールドカップの魅力

今回はクラブワールドカップ関しての雑感と可能性についてです。

一番感じたのは、やはりフットボールは全世界で行われているのだということです。
どうしても日本にいますと、Jリーグと欧州サッカーそれも西欧の数カ国のリーグだけに関心が行きます。
ですが、世界は全世界規模で普及しているわけで、その分だけクラブがあるんですよね。
当たり前のことですが、この大会ができてからより一層感じています。

欧州以外のサッカーというとすぐに南米が思い浮かぶわけですが、メキシコなどの北中米、
発展著しいアフリカのサッカー、そしてアジアと。
世界には、まだまだいい選手がいるんですよね。
欧州以外にもJリーグと似た環境の外国のリーグを見ることで新たな刺激を得られますし、非常に面白いです。
ACLでも、普段ほとんど情報が入らない他国リーグを少し垣間見、アジアは広いなーと感じましたが。
CWCの場合、世界は広いとまた新たな奥深さを知れました。
欧州以外のクラブチームの実力やスタイルを知れたのは非常に興味深かったです。

実力的には欧州CLの決勝Tの方が高いかもしれませんが、CWCは多くの国のクラブが参加するのでその分スタイルが違って面白いです。
こういう新鮮な感覚が得られるというのはCWCの最大の魅力だと思います。

CWCは欧州以外の地域にとっては、本当にありがたい大会ですし欧州に挑める唯一のチャンスです。
これだけ、世界で普及しているのに西欧の数カ国だけで世界のサッカーが語られているのではもったいないです。
もちろん、そこには世界中から選手が集まっていますが、言語や環境に合わせることが苦手で外国では開花しにくい、いい選手もいます。
そのような選手にとっては自分のベストを、世界のトップレベルに自分が好きな国内のまま試せるわけでいい機会だと思います。

CWCがもっと盛り上がり、そして欧州あるいは南米の王者を他大陸が何回か準決勝で破ることがあれば、欧州以外の地域に非常に勇気を与えることになり、それこそ全世界のフットボールの発展に貢献すると思います。

もしかしたらワールドカップ以上のビッグな大会になる可能性を秘めているのかもしれません。

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posted by wert-j |22:40 | クラブワールドカップ | コメント(9) | トラックバック(0)
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2007年12月19日

クラブワールドカップ 「浦和対ミラン戦」の収穫と課題

どうもこんにちは。
前回プレビューを書いた翌々日ぐらいからインターネットがつかえない状態でした。

ですので時間的に遅いですがミラン戦を終えての総括といいますか感想です。

試合全体の感想
完全に浦和を応援してみてましたので、はらはらドキドキの展開で、いつ点が入るのか集中してみてました。
これほどTVで試合を集中してみたのはワールドカップ以来ですね。
浦和の攻め込む場面もありましたが、完全にミランペースでしたね。
カカは失点の場面も含め何回か破られましたけど、世界でもカカを試合中完全の抑えるチームはそうはいないでしょうし、よくやったと思いますね。
それよりもセードルフが素晴らしかったです。
あの運動量と攻撃センスは、ピルロも含め恐ろしいほど脅威となりました。
1-0という結果に関して皆さんはいろいろいいたいこともあるでしょうが
なるべくしてなったスコアだと思いますね。
浦和の守備は、全力を出し切ってましたし気合の入り方が尋常ではありませんでした。
それにしても、ピルロを長谷部がチェックに行って・・カカを阿部が・・というを考えるのはなんとも嬉しいことです。
ミランを相手にしているんだなあというのを改めて感じました。
試合開始のシーンは思わず泣きそうになりましたね。

収穫(浦和側から見て)
浦和の守備力は、世界に通用すると証明されたと思います。
特に啓太と闘莉王は相手を抑えていましたし彼等が既にワールドクラスの位置まできていることを示したではないでしょうか。
特に闘莉王はジラルディーノを見事に封じていました。
アテネ五輪のときはジラルディーノの圧勝でしたが
今は闘莉王がジラルディーノを越えてきたのではないかと感じました。
そしてあまり注目されませんが彼は後方からパスでチャンスを作り出す能力があります。
後方からサイドにボールをピンポイントで送るなど。
ほぼノールックで永井へパスを出しワシントンへクロスボールを送るもDFにダイビングヘッドでクリアされたシーンはその闘莉王の良さが表れたと思います。
まあ、カカに抜かれるシーンもありましたが、世界でも1度も抜かれずにカカを抑える選手はそうはいないでしょうしね。
カバーリングと空中戦とボール奪取といった守備能力の高さも光りました。
後半怪我で退場したのは非常に残念でしたね。
とまあ啓太・闘莉王さらには阿部の個人での守備での貢献もありましたが
やはり組織的な守備がよく機能していたといえるでしょう。
日本サッカーにとっても、組織で守る守備が世界の舞台でも長所になると感じたのではないでしょうか。
「組織での守備」がこの夢のミラン戦で手にした最大の収穫といえます。
これで日本サッカーが世界を相手にする場合3バックで通用するのかどうかと理論にある程度の結論がでたといえるでしょう。


課題
やはり攻撃力と個の能力ですね。
もしポンテがいたらと・・考えてしまうんですが。
国際舞台の上を戦う上でやはり浦和の攻撃力に対するポンテの存在は絶大でした。
攻撃に関しては、なんどか攻めあがってのチャンスはありましたが
PA外のミドルシュートあるいはロングシュートもしくはセットプレイ以外にチャンスらしいチャンスはありませんでした。
ワシントンのシュートは、まさかキャッチされるとは思いませんでしたがあれが世界なんでしょう。
なんといってもサイドを突破できず、長谷部にボールを送ってもアンブロジーニ・ガットゥーゾに潰されました。
さらにはカラーゼ・ネスタのチェックもあり、浦和を上回る守備力の前になす術がありませんでした。
ワシントンのフィジカルでは何とか通用していましたが、「推進力」という点で迫力に欠けましたね。
ここにポンテがいれば違ったと思うんですけどね。残念です。
そして「個の能力」。セードルフ・カカ・ピルロ・アンブロジーニのキープ力は素晴らしく激しくチェックに言ってもなかなか取られません。
ガットゥーゾのチェックは前述の通り。
スピード・テクニック・フィジカル。全ての面で上のレベルを言っていましたね。
阿部と啓太と闘莉王の能力と組織力でなんとか対抗していましたが、あの圧力は凄かったです。


とまあ大体こんな感じですかね。
このミラン戦は、クラブレベルで世界のトップと試合することによって収穫と課題を見つけるという目的がありましたので
課題があって良いと思います。
むしろ課題があまり見つからず、なんだか負けてしまったという方が問題ですから。
この試合で、これからJリーグを戦う上で世界にでたら・・あーだこーだと考えるようになり
強化を、遠い世界ではなく近い世界で考えることができます。
そしてACLを多くのクラブが目指すようになり3位以内(来年からこの順位以上はACL出場権獲得)にはいるための順位を争いが過熱し
残留争いとプラスされて、各試合で白熱していくことでしょう。
そうやってレベルが上がっていきます。
そしてアジアも日本のクラブがこれだけやるのだから負けてられないと強化し、アジア全体のレベルも上がっていきます。
南米王者(UEFA杯相当)やAリーグ王者とMLSのチームとナビスコ王者が来年度から試合が行われますし
これからますますJリーグの国際化は深まっていくことでしょう。

やっとJリーグと世界がつながりだしました。
日本サッカーは新たな時代へとこれで突入します。
極東の島国のリーグの挑戦はまだまだ続きます。

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posted by wert-j |22:17 | クラブワールドカップ | コメント(19) | トラックバック(1)
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2007年12月12日

欧州派からJ派になった時からこの時を待っていた… 浦和VSミラン!

さあ、ついにこのときがやってきます。
Jのクラブが欧州のビッグクラブと親善試合ではない公式試合で戦うときが。

ずっとこのときを待ってました。
私が欧州サッカーに衝撃を受け、これが世界のサッカーなのかと思い憧れを抱いてみていた世界最高レベルの欧州サッカー。
そして、スペイン・ドイツを通して地元との深い関係を知り、Jリーグを見つめなおしたあの頃。

Jリーグに目を向けた時、夢がありました。
このレベルを身近でみたい。Jリーグが世界トップレベルのリーグになるということ。

そして、いつかJリーグのクラブが世界のトップと肩を並べて戦うことを。
この一戦が終わってもこの夢は達成されません。
ですが、ようやくスタートラインまでこぎつけたわけです。

ようやくここまできました。
あのミランとやるんですよ。Jのクラブが。あのミランと・・・(泣)
今までアジアでのCLは予選グループすら突破できなかったんです。

そのとき散々言われました。「レベルの低いJリーグ」「アジアですら勝てないJリーグ」と
今回ACLでそれは返上しました。
結局勝てなかった最大の理由は、やる気のなさといわれていますがまだまだあの屈辱の日々は忘れられません。

それがアジア制覇をして、その先にCWCがあり、あの時に思った夢に近づく第一歩である。

浦和VSミラン

が実現したわけです。

世界に出てミランと真剣勝負でやれるなんて・・
信じていた夢が本当に実現しました。
ここで、たとえ負けたとしても、そこから世界への道がどれほどなのか示されます。
いままでは、この道を目指すことすら許されなかったんです。
ようやく、ようやくこの舞台にきました。

遥か遠くにあった欧州サッカー。
けして繋がってはいなかった世界でした。
親善試合でくることはあっても、それはどちらも調整要素があって真剣勝負にはなっていませんでした。
この1戦によって、ようやく繋がるんです。
JリーグとセリエAのレベルの差がどれほどなのか。
フットボールはクラブレベルでも世界と繋がっていると。
日本代表がW杯に出場したフランス大会。

ようやく約10年遅れてJリーグも世界大会に出ました。
そして、世界のトップとやれるわけです。

勝ったら、ものすごいことです。負けてもそこから世界への道が始まるので価値があります。
この試合が行えるところまでキタということにどれだけの価値があることが。

「レベルの低いJリーグ」がついにここまできました。

さあ、負けても失うものはありません。
思う存分ぶつかって欲しい。

Jリーグ・日本サッカーの今までの数々の努力の集大成をミランにぶつける。
極東の島国のリーグが世界を驚かす。
やっとこのチャンスが来ました。


行ってこい。Jリーグ代表。浦和レッズ!!

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posted by wert-j |23:18 | クラブワールドカップ | コメント(8) | トラックバック(0)
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2007年12月08日

理想のクラブを探して 「アルビレックス新潟編」

百年構想の実現と地域に根差したスポーツクラブを目指して、現在Jリーグのクラブ中である一定の成果を上げているクラブを紹介する企画。

今回は「アルビレックス新潟」です。

「理想のクラブを探して」と名前を考えたのは、それぞれのクラブの取り組みの長所を全て持ったクラブが「理想のクラブ」となると思い
この名前にしたんですが、新潟はまさにそれに近いです。

今までの取り上げたJクラブの例で言いますと、甲府のように地域に根差し、湘南のように総合スポーツクラブをめざし、千葉のようにユース年代だけではない下部組織を整備し、川崎のように大胆な作戦を展開し、大分のように地方都市でありながら素晴らしい観客動員を誇るクラブ。
それがアルビレックス新潟です。

新潟県は、アルビレックスが成功を遂げるまで、「サッカー不毛の地」と呼ばれていました。
サッカーへの関心度は低く、県内の高校サッカーも良い成績を収めていませんでした。

新潟が設立された目的は、2002年のW杯の開催地に立候補するため、県内のサッカーの活性化を図るため、プロのクラブが必要であったからです。
その県のサッカーが盛り上がっていなければ、誘致の実現性は低いですし、サッカーに真剣に取り組んでいるということをアピールしなければなりませんでした。
他に立候補した都市はJリーグにクラブがあるチームばかりでしたからなお更です。

既に新潟にあったチームを前身としてスタートしましたが、4年間JFLに昇格することはできず、大変苦労しました。(ここでは短く扱いますがとても長く苦しい4年間だったそうです)
そしてJリーグ2部制度施行を機に1999年J2に加盟。
J2初年度は、平均観客動員数4211人。翌2000年も平均観客動員数4007人。と、
観客動員数は伸びず苦しい経営を余儀なくされます。

ここまでは、今のJ2で苦しむ各クラブと同じような感じで、特別に何かあったということはありませんでした。

転機は、W杯で使用される新潟スタジアムが完成したことでした。
新潟はこのスタジアムこけら落としの試合で、招待券を大量に配布するという手を使うことを決断しました。
その試合では、3万人ほどの観客があつまり、スタジアムは異様な雰囲気が作られました。
その後、新潟はこの1戦だけではなくその後の試合でも配布を続けるという大胆な作戦を展開ました。
その年の平均観客動員数は、16659人。前年度から1万人以上の観客増加となりました。
スタジアムでの興奮を覚えた観客は、サポーターとなりチケットを購入してでも試合に駆けつけるようになりました。
その後の順調に上がっていき、J1昇格を決めた2003年の平均観客動員数は30339人。
総観客動員数にいたっては、当時のJリーグ記録を更新しました。
J2のほうが試合数が多いとはいえ、J1・J2全てのクラブを抑えての記録達成です。
配布当時は半数~8割ほどだった無料入場者が今ではJリーグ公式サイトの観戦者調査報告書によると約1割ほどにまでなったそうです。
ちなみに2007年の新潟の平均観客動員数は、38276人でした。

実はこの無料配布。ただ単に配って、「是非来てください!」というのではありません。
事前に学校や世帯に訪問したときに、試合の日程を見せていける日はどれですか?ときき
いける日時を指定してもらい、当日試合会場にてチケットを交換するというものでした。
これによって、観戦者の都合にあわせることができ、効率的な無料配布が可能になったわけです。

そしてこの無料配布の最大の目的は「夢の空間」をつくることでした。
新潟の社長さんは、W杯の超満員の試合を生観戦した経験があり、あの熱狂的な夢空間を作れば、新潟の方に「非日常」を体験させることができ
サッカーの魅力が伝わると考えたのです。
そのために、スタジアムを満員にすることを考えこの作戦を考えました。
そして、継続的に実施したことにより多くの方に「夢の空間」を体感させることができました。

そしてW杯があったことも要因の一つといえます。
本場の国のサポーターを目にし、世界のサッカーを体感したことで、新潟のサポーターは非常に刺激を受けました。
ちょうど新潟の観客が上がってきたのとW杯の熱気が重なり相乗効果となり、これほどのサポーターを多く生んだのです。

新潟は「サッカー不毛の地」だったのではなく、「サッカー・スポーツを楽しみ機会がなかった」だけだったのです。


以下に「総合スポーツクラブと下部組織」について書きます。
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posted by wert-j |23:56 | クラブの重要性 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年12月06日

理想のクラブを探して 「大分トリニータ編」

百年構想の実現と地域に根差したスポーツクラブを目指して、現在Jリーグのクラブ中である一定の成果を上げているクラブを紹介する企画。

今回紹介するクラブは「大分トリニータ」です。

現在九州唯一のJ1チームである大分トリニータ。
この大分トリニータは、平均観客動員はJリーグ全体で第5位19759人です。
大分より、観客動員が多いクラブはマリノス・FC東京・新潟・浦和です。

人口では全都道府県の中で34位ですから、かなりの人数がスタジアムに足を運んでいることがわかります。

大分は、九州の県ですが、大きなイベントがくるのは大体福岡までで、大分にはなかなかこないそうです。
それより南の地域で行われることはありますが、どうしても大分にまで地理的要因もあってなかなか来ないそうです。

そんな大分に表れた、Jリーグクラブ「大分トリニータ」
チーム発足から、県リーグから地道に上がっていきJFL生活3年を経て、Jリーグ2部制度施行にともない、J2へ。
その後、3年間最終節で昇格を逃すという大変な苦労の末、2002年にJ2を優勝して昇格。
以降、一度もJ2には降格せずにJ1残留を果たしています。
近年では、下部組織が充実し主なユース出身選手として西川・梅崎・福元が上げられます。

大分トリニータの行っている活動で、最も注目しているのが
「大人のためのサッカー教室」です。
日本の場合、欧州や南米などサッカーの盛んな国々と比べますと、サッカーに親しみのある方が少ないです。
サッカーを実際にやると、やる前まではわからなかったサッカーの基本プレイや難しさが認識できます。
そうすると、プロのプレイのどこがすごいのか分かるようになり、サッカーをあまりやったことのない方では一見、凄いとは分からない瞬間的にDFのマークを外す動きの凄さなどが分かってきます。
その後、試合を見たときには、ゴール前でのシュートばかりでない、いいプレーに拍手を送ったりすることできます。
日本では、サッカーに関してサッカー先進国に比べて理解が薄いためなかなかサッカー観戦の魅力が伝わらないという点もあります。
そんな方の為に、「大人のためのサッカー教室」。
あまりサッカーをしたことがない人たちがプロのコーチの指導を受けられ今言った効果の他に新鮮な感覚が得られます。
さらには、百年構想の「する」という部分でも、実現に役立つといえます。
大分は昨年から活発にこの活動を開始し、有料ではありますが好評で毎月行っています。
是非とも他Jクラブも取り組んでほしい活動です。

そんな大分トリニータといいますか大分県は、総合スポーツクラブという点で一つの道を示しているといえます。

現在大分県を中心として活動しているスポーツクラブチームの一覧です。
・大分トリニータ(サッカー)
・大分ヒートデビルズ (バスケットボール) 
・大分三好ヴァイセアドラー(バレーボール)
・バサジィ大分 (フットサル)

全て各スポーツのトップリーグに所属しています。
(大分ヒートデビルズは、bjリーグ所属で、協会管轄のJBLとは違いますが、プロバスケットボールリーグです。この話はいろいろありますので今回は割愛します)
各チーム同士で、欧州の総合スポーツクラブのような緊密な関係はありませんが
一つの都市にいくつものスポーツチームがあるアメリカスポーツのように、横のつながりはあります。
百年構想では、欧州の総合スポーツクラブをモデルに、全てのスポーツの普及・発展を目標としていますが。
この大分のような形も、総合スポーツクラブの形として考えてみてもいいかもしれません。
今後大分で、欧州型とはまた違った、アメリカ型に近い総合スポーツクラブ文化が発展していけば、新たな百年構想の実現の道が開かれるかもしれません。

今後の「大分県」としてのスポーツ文化の発展に期待したいです。

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posted by wert-j |18:26 | クラブの重要性 | コメント(7) | トラックバック(0)
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2007年12月05日

理想のクラブを探して 「川崎フロンターレ編」

地域に根差したスポーツクラブを目指して、現在Jリーグのクラブ中である一定の成果を上げているクラブを紹介する企画ですが
今回で、残り半分をきりました。

今回取り上げるクラブは「川崎フロンターレ」です。

川崎フロンターレのホームタウンである川崎市は、プロスポーツが根付かない街といわれてきました。
そんな中、この川崎フロンターレは川崎のシンボルとなる存在になろうとしています。
記憶に新しい、ACLでの奮闘そして近年でのJリーグ・カップ戦での好調も重なり、観客動員数は上がっています。
2007シーズンの川崎のリーグ戦での平均観客動員は、17338人。前年度比2998人増です。
J2にいた2001年には平均観客動員は3784人でしたが
そこからは着々と入場者数は増えていきJ1昇格を決めた、
2004年には9148人にまで増加しました。
その後J1でも着々と観客動員は上がり、チームの好調も重なって現在の状況へ繋がっていきました。

川崎フロンターレは、地域に根差すために甲府のように選手を含め地域に積極的に飛び出していったことが現在の人気に繋がっています。

そんな中で、川崎が仕掛けたイベント作戦は非常にユニークです。
J1は、34試合行われます。そのうちホームは17試合。
この17試合の全てをいかに価値のあるものにするかが重要で、クラブの究極的な目標としてはホーム全試合満員にすることです。
川崎が試合ごとに仕掛けたイベントはこのような感じです。

VS 清水エスパルス戦
「エスをねらえ!」清水に勝ちがなかった川崎は、アニメ「エースをねらえ!」をパロディし、本家の主人公の声優さんを宣伝で使うという大胆な作戦を展開。
VS ガンバ大阪戦
25日に試合があることにちなみ「アタック25」をまねた「アタック25日」と題しイベントを決行!CMには本家MCの方のものまねで有名な芸人を起用。
VS 鹿島アントラーズ戦 
チーム名の頭文字KとスキージャンプのK点越えをなぞり 「K点越え」作戦を実行。

その他、2006年WC中断前を首位でおえた川崎はその中断後の3試合が鹿島・ガンバ・浦和であったことから「修羅場3」と命名し、キャンペーンを決行。
さらに、FC東京と共同で考案し、この両チームの一戦「多摩川クラシコ」と題し、対抗心をもりあげ観客動員の増加を狙いました。
さらには、同じ神奈川県の横浜との対戦は神奈川ダービーとなります。

次々と斬新なイベントを考える川崎のフロントはすばらしいものがあります。

根付かないといわれた地域で、必死に努力した川崎、その努力の成果が今現れているといえるでしょう。

それでは以下に「選手と強化」についてについて書きます。
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posted by wert-j |23:32 | クラブの重要性 | コメント(9) | トラックバック(0)
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