2008年03月04日

理想のクラブを探して 「ボルシア・ドルトムント編」

Jリーグ百年構想の実現を目指し、具体的な行動をしているJクラブを紹介してきたこの企画。
その海外特別編ということで、リーズを取り上げましたが。

今回は「ボルシア・ドルトムント」です。


ボルシア・ドルトムントは、私がJリーグを見つめなおすきっかけとなったクラブです。
このクラブをみていなかったら私はサッカー好きではなかったかもしれません。

ボルシア・ドルトムントは、優勝経験はあるもののドイツの中堅チームというイメージがある方もいると思います。

そんなボルシア・ドルトムントは、欧州ナンバーワンの観客動員力を誇るブンデスリーガにおいて
長年、観客動員数ナンバーワンに輝いているクラブです。

その観客動員力を実際の数字で示しますと、このような感じです。

ボルシア・ドルトムントの過去5シーズンの平均観客動員数

06~07シーズン 7万2799人
05~06シーズン 7万2627人
04~05シーズン 7万7294人
03~04シーズン 7万9647人
02~03シーズン 6万7765人

5シーズンともブンデス1位の観客動員数達成。
現在9シーズン連続でブンデス1位の観客動員数を誇ります。

2003年にスタジアムを改築し収容人数が増え、W杯に備え席を減らすなどして、2005年は収容人数が下がった関係で
いろいろと上下動していますが
素晴らしいほどの観客動員です。
チケットはいつも完売だそうで、その人気の高さがうかがえます。

ちなみに今シーズンの平均観客動員数はこちらです。
7万4925人(ホーム10試合終了時)
もちろんリーグでの観客動員順位も1位を独走中です。
今シーズンも1位ならば10年連続ブンデスリーガ1位の観客動員数となります。

どうでしょうか?ドルトムントはこれだけの動員力があります。
リーグ成績も近年良くない中でそれでも、衰えるどころかますます観客が増えていく
ボルシア・ドルトムント。
しかも、株式上場の紆余曲折の末まさかの経営危機にも陥りました。
それでも、変わることなく地元での熱狂的な支持を受けています。

なぜ、これほどまでにドルトムントが愛されるのか?

そのことについて以下に書きます。
トップページからご覧の方は続きを読むをご覧下さい。


ドルトムントは約60万人の都市です。
そのような都市が毎年平均7万人以上の観客動員を誇るのですから、
その熱狂度は相当のものであると想像できます。

ドルトムントでは、サッカーの話であれば知らない人同士でも仲良くなれるという噂があったり
ボルシア・ドルトムントの話となると多くの方が話に加わるという・・
そういう噂が出るほど、ドルトムントでの人気は凄まじいものあります。
サッカーはドイツ語でフースバルと言いますが、
ドルトムントにはフースバル文化が完全に根付いています。

私がこのクラブを知ったきっかけはテレビ番組でした。
映像であるサポーターの方の家の中の一部屋を拝見したのですが、
それは一面ドルトムントグッズで埋め尽くされ
ボルシア・ドルトムント専用部屋と言った感じでした。
しかも、昔の思い出の写真やグッズもあり長い間愛されていることがひししひしと伝わってきました。
まだまだ、ドルトムントには同じような人がたくさんいるのでしょう。
本当に凄かったです。

2週間に1度あるホームゲームの日は、朝から町中が盛り上がり何か祭りがあるのか?
と観光客が思うほど騒然となるそうです。
そうして2週間に一度のホームゲームはスタジアムに行き一喜一憂し
アウェーの試合はテレビやバーで見たりして
フースバルが生活の一部となっているわけです。

そしてドイツでは、バイエルン以外にもHSV
そしてドルトムントの因縁のライバルシャルケ04など観客動員が多いクラブがいくつも存在しています。

これは都市同士の対抗意識がそれを助長しているようです。
クラブは我が街の代表であり、違う街には負けられないという対抗意識が表れるのです。
ドルトムントの近隣には、シャルケやボーフムなどライバルクラブが
存在しており、各試合ともその意識が表れます。
これがダービーマッチです。

ドルトムントが愛される理由は、それが地元のクラブだからです。

これこそ百年構想の目指すところです。
クラブがこの街の代表だという意識が持てるほど、地域に根付き欧州のようなスポーツ文化を根付かせる。

当時百年構想の存在を知らなかった私ですが、
「こういうクラブが日本に出来ればいいな」漠然としながら思いました。
その後百年構想を知ったわけですが、ドルトムントを知って本当によかったです。


ドルトムントはまさに地域とともに歩んでいるクラブ
という点で、「理想のクラブ」だと言えます。



理想のクラブを探して
Jリーグ編
甲府編 湘南編 岐阜編 千葉編 川崎編 大分編  新潟編 浦和編
海外特別編
リーズ編 ドルトムント編 





ラストエントリーまで残り5エントリー。


※コメントを書かれる方へ
・一言コメント・一行コメントを避けてください。(おおよそ程度によります)
・敬語を必ず使いましょう。
この点を守らなかった場合には、事前・事後報告なしに削除しますのでご注意ください。
以上の点を守った上で、気軽にコメントをお願いします。

尚、時間的余裕がない為全員の方に返信が出来ないかもしれませんので、ご了承ください。

  • 共通ジャンル:

posted by wert-j |21:30 | クラブの重要性 | コメント(6) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/wert-j/tb_ping/42
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
理想のクラブを探して 「ボルシア・ドルトムント編」

コメント投稿者ID :

観客動員数が多いのはドルトムントが攻撃サッカーを展開しているのも魅力の一つだと思います。
ドイツでは古豪と呼ばれるチームが多く存在していて(ケルン、ボルシアMG、カイザーステルウンなど)、そういうチームの集客はやっぱり高いですよね。
そういう意味でも文化としてながく息づくことが、なんだかんだで一番重要なんだと思います。

posted by バイヤン | 2008-03-04 22:51

理想のクラブを探して 「ボルシア・ドルトムント編」

コメント投稿者ID :

>バイヤンさん
サッカースタイルも魅力の一つですよね。

確かにケルンは凄いですよね。
あそこは、他のスポーツも盛んで日本にあんな地域が出来て欲しいです。

やっぱり文化を創っていくことは重要ですね。

posted by J観@管理人 | 2008-03-04 23:35

理想のクラブを探して 「ボルシア・ドルトムント編」

コメント投稿者ID :

エントリーが違う形でも残るということで、Jのためにもよかったと思いました(大げさじゃありません)。
すみません私はこのチームよく知らないのですが、7万という数字には圧倒されます。
7万人だとあまりよく見えない席でもいいという人が多数いるということですよね?
意識の差なんでしょうか…

posted by まるめ | 2008-03-05 00:32

理想のクラブを探して 「ボルシア・ドルトムント編」

コメント投稿者ID :

ボルシア・ドルトムントについてのお話は以前のエントリーの端々にもありましたので、
J観さまがかなり大きなインパクトを受けたのだという事は想像しておりました

浦和編でコメントしましたが、この街も浦和のホームゲーム当日となれば
和菓子屋の軒先にも不似合の赤い旗が翻り、
コンビニやスーパーでもお揃いのレプリカユニに身を包んだ家族連れが見られます
しかしその熱狂度、浸透度はまだまだドルトムントには遠く及ばないでしょう
恐らく、足りないものがあるからだと思います
それは街と共に積み上げてきた歴史だと私は考えています

Jリーグのクラブが真に地域に根付くには時間が必要です
それはどれだけ望んでも、大金を積んでも買えるものではありません
私は今のJリーグが間違った方向を向いているとは思いません
これからの世代に正しくサッカーの悦びを伝えていく事が、
私の世代の義務だと考えています

posted by フリフラウ | 2008-03-05 14:03

理想のクラブを探して 「ボルシア・ドルトムント編」

コメント投稿者ID :

ドルトムントを含むルール地方は炭鉱の街として栄えていました。そこに住む炭鉱労働者や若者たちが中心になって娯楽や親睦のためのクラブを結成し、発展していったのがドルトムントやシャルケです。
行政主導ではなく地元住民が自分たちで立ち上げたクラブだからこそ愛されるのでしょう。
(もっともクラブ経営に関して言えば、ドルトムントは決して褒められたものではありませんが…)

ただ、地域密着がもたらすマイナス面も考慮する必要があると思います。
その地域に住む人々の気質、景気や治安の良し悪しはサポーターの言動に必ず影響します。
過剰な地域対抗意識によるサポ同士の暴力事件がドイツ国内でもしばしば起きています。イタリアでは地元マフィアと関係があるサポーターに牛耳られているクラブもあるとか。
幸いドルトムントではそういった事件は起きていないようですが、一時期成績が低迷した頃には、試合後サポが騒いだため警官隊が出動したこともありました。
その地域の持つ良い面をクラブのカラーとして生かしていく努力が、クラブ関係者はもちろんサポーターにも求められると思います。

蛇足ながら、観客動員数こそドルトムントにははるかに及びませんが、地域に溶け込み住民から愛されているクラブという点では、マインツは勝るとも劣らないと思います。

posted by 素浪人 | 2008-03-06 01:40

理想のクラブを探して 「ボルシア・ドルトムント編」

コメント投稿者ID :



こちらもまだでしたね

>まるめさん
どうもありがとうございます(笑)
スタジアムで上に行くと全体的に見て、戦術的なおもしろさが広がりますからね。
まあとにかく、見るではなくて応援するから集まっているんだと思いますよ。

>フリフラウさん
歴史の積み重ねは、その分分厚くなることを意味しましからね。
歴史はブームから文化へとなる証です。

世代を超えた交流が、Jリーグの目標でもあるので底の充実が百年構想
の一つのゴールでしょうね。

>素浪人さん
確かアーセナルも、工場の労働者が作ったんでしたっけ?
まさに、草サッカーチームから発展していった感じで
おもしろいですね。

たしかに、根付きすぎるとその分悪い面も反映してしまいますね。
これは、しょうがないと思います。
サッカーがそれを解決していくことをしていくことが世界的なサッカー界の使命ですね。
社会問題は、サッカーにおいても大きな問題になるほど根付いていますから。

ドイツは、本当に参考になるリーグです。

posted by J観@管理人 | 2008-03-14 19:54

コメントする

「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。

※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
  例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」

※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
  例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」