2007年12月05日
理想のクラブを探して 「川崎フロンターレ編」
地域に根差したスポーツクラブを目指して、現在Jリーグのクラブ中である一定の成果を上げているクラブを紹介する企画ですが 今回で、残り半分をきりました。 今回取り上げるクラブは「川崎フロンターレ」です。 川崎フロンターレのホームタウンである川崎市は、プロスポーツが根付かない街といわれてきました。 そんな中、この川崎フロンターレは川崎のシンボルとなる存在になろうとしています。 記憶に新しい、ACLでの奮闘そして近年でのJリーグ・カップ戦での好調も重なり、観客動員数は上がっています。 2007シーズンの川崎のリーグ戦での平均観客動員は、17338人。前年度比2998人増です。 J2にいた2001年には平均観客動員は3784人でしたが そこからは着々と入場者数は増えていきJ1昇格を決めた、 2004年には9148人にまで増加しました。 その後J1でも着々と観客動員は上がり、チームの好調も重なって現在の状況へ繋がっていきました。 川崎フロンターレは、地域に根差すために甲府のように選手を含め地域に積極的に飛び出していったことが現在の人気に繋がっています。 そんな中で、川崎が仕掛けたイベント作戦は非常にユニークです。 J1は、34試合行われます。そのうちホームは17試合。 この17試合の全てをいかに価値のあるものにするかが重要で、クラブの究極的な目標としてはホーム全試合満員にすることです。 川崎が試合ごとに仕掛けたイベントはこのような感じです。 VS 清水エスパルス戦 「エスをねらえ!」清水に勝ちがなかった川崎は、アニメ「エースをねらえ!」をパロディし、本家の主人公の声優さんを宣伝で使うという大胆な作戦を展開。 VS ガンバ大阪戦 25日に試合があることにちなみ「アタック25」をまねた「アタック25日」と題しイベントを決行!CMには本家MCの方のものまねで有名な芸人を起用。 VS 鹿島アントラーズ戦 チーム名の頭文字KとスキージャンプのK点越えをなぞり 「K点越え」作戦を実行。 その他、2006年WC中断前を首位でおえた川崎はその中断後の3試合が鹿島・ガンバ・浦和であったことから「修羅場3」と命名し、キャンペーンを決行。 さらに、FC東京と共同で考案し、この両チームの一戦「多摩川クラシコ」と題し、対抗心をもりあげ観客動員の増加を狙いました。 さらには、同じ神奈川県の横浜との対戦は神奈川ダービーとなります。 次々と斬新なイベントを考える川崎のフロントはすばらしいものがあります。 根付かないといわれた地域で、必死に努力した川崎、その努力の成果が今現れているといえるでしょう。 それでは以下に「選手と強化」についてについて書きます。 トップページからご覧の方は続きを読むをクリックしてください。
前回の千葉について取り上げた時も、百年構想の実現という点からいったんはなれて
純粋に「育成・強化」について書きましたが
この部分の川崎の取り組みについても書こうと思います。
川崎の2007シーズンの大体の基本布陣はこうでした。
チョンテセ ジュニーニョ
マギヌン
村上 森
谷口 中村
伊藤 寺田 箕輪
川島
川崎のメンバーは、苦労人や他チームで出場機会を得られなかった選手が多い中で、
近年のJリーグでの躍進、ACL決勝T進出を果たしています。
現在レギュラーの選手を見ていきますと
箕輪は大卒後2年間磐田で出場機会を得られず、川崎へ移籍し以降チームの主力として活躍しています。
寺田は将来を期待されていた選手でしたが大卒後マリノスへ入団寸前にメディカルチェックで
不合格となり1年間プロになるのをまたねばなりませんでした。
川崎入団後も怪我に悩まされますがいまやチームの主力です。
谷口はマリノスのユース出身ですが、トップにはあがれず川崎に入団。
その後2006年にはJリーグベストイレブンに輝くほどの活躍を見せました。
中村は、前回の千葉のエントリーでも話しましたが大卒の時川崎以外にオファーはありませんでした。
大卒までは全くの無名の選手でしたが、今では日本代表に名を連ねるJリーグを代表する選手です。
村上と森は、仙台を戦力外となった選手ですが、川崎の両サイド支えています。
このように、川崎入団前まではあまり注目さていたなかった選手達が、
今では水を得た魚のように活躍しています。
これは、川崎のスカウト能力の確かさ、さらには関塚監督を含めたコーチ陣の育成の充実、
そして何より選手自身の努力によるものです。
育成型クラブといいますと、ユースを含めた下部組織からの育成というイメージがありますが。
この川崎のやり方は、資金的に小さいクラブに大いに参考になるやり方であるといえるでしょう。
もちろんそこには、川崎のような確かなスカウト能力と・育成能力にたけたコーチ陣が必要ではありますが
将来的にはどんな選手が化けるかわかりません。
中村憲剛のような選手は、まだまだいるかもしれません。
多くのJクラブがこのような選手を見出し、そして才能を開花させればJリーグ・日本サッカー全体が
レベルアップすることは間違いありません。
川崎はJリーグ全体に、新たな強化の道を示しました。
最近では日本勢初のACL決勝T進出を果たしたわけですし、
今後川崎を参考にするクラブは出てくることでしょう。
川崎は、斬新なクラブ運営の方法と強化の仕方を示しました。この川崎フロンターレ。
今後も、Jリーグに新風を送る存在として今後も期待したいところです。
理想のクラブを探して 甲府編 湘南編 岐阜編 千葉編 川崎編 大分編 新潟編 浦和編
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posted by wert-j |23:32 |
クラブの重要性 |
コメント(9) |
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この記事に対するコメント一覧
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理想のクラブを探して 「川崎フロンターレ編」
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このシリーズも興味深くずっと読んできましたが、まだ半分なのですか!書籍にしてもいいくらいじゃないかと思うほどです。
posted by まるめ | 2007-12-06 00:12
理想のクラブを探して 「川崎フロンターレ編」
コメント投稿者ID :
大変興味深く拝見しました。
川崎のイベント、本当に楽しいですね。川崎市在住なので毎月の新聞チラシのイベント告知楽しみです。ホーム最終の広島戦は、エバラとタイアップしたカキ鍋でした(笑)。元横浜市民のマリノスファンですが、地域密着の川崎の姿勢に共感して、思わず乗り換えたい誘惑にかられる今日この頃です。
私見ですが、一方のマリノスは名門で親会社支援も篤すぎるのか、どうも地域密着度がたりないように感じられるのが寂しいところですね。
posted by 川崎市民 | 2007-12-06 00:42
理想のクラブを探して 「川崎フロンターレ編」
コメント投稿者ID :
同感。
読んでて、本当にためになるし、それ以上に、管理人さんの気持ちが伝わってきて、とても良い気分にさせてもらえます。
どうもありがとう。
posted by kenken | 2007-12-06 00:48
理想のクラブを探して 「川崎フロンターレ編」
コメント投稿者ID :
川崎フロンターレのファンです(^o^)丿。
素晴らしいレポートだと思います。ファンとして嬉しいです。もっともっと活躍して、強豪チームと言われる位のチームに育って欲しいです(^○^)。
その為にはタイトルを取る事です。今年は天皇杯しか残ってません(-_-;)。
着合い入れて応援したいと思います。
posted by y | 2007-12-06 00:55
理想のクラブを探して 「川崎フロンターレ編」
コメント投稿者ID :
いつも楽しく、興味深く拝見させていただいています。
私はJで愛しているのは地元チームなのですが、それとは別にフロンターレはその企画力にいつも心のツボを突かれる大好きなチームです。
『オレンジカラーのチームに負けが続いていたから、チーム全員でオレンジジュースを飲んで試合に臨んだ』というのは確かこのチームのエピソードだったと思いますが、管理人様があげられている他にも、今年のナビスコ決勝で展開された『水色バイバイン計画』など、私が応援しているチームは既に敗退していたにも関わらず、思わずドラ○もん好きの友人(サッカーはTV観戦する程度)を誘って観戦にいってしまいました(笑)
そういった意味でも、フロンターレは試合の前後も含め、サッカーにあまり詳しくない人にも『Jリーグってなんだか面白いな』と思わせてくれる貴重なチームだと思います。
同じようにユニークな企画を打ち出すチームとしてはJ2の愛媛もありますが、あちらもこれからどんどんファンを増やしてもらいたいものですね。
今回で半分、とのこと、これから先の執筆も期待しております。
posted by 尚 | 2007-12-06 11:55
理想のクラブを探して 「川崎フロンターレ編」
コメント投稿者ID :
川崎市民10年あまり。
10年前に比べると、街でフロンターレカラーを見る機会がずいぶん増えたように思います。ふろん太(マスコット)くんを見かける機会も増えたなぁ。
そのせいか、サッカーに興味が無かった私も今年ついにスタジアムに足を運びました。遠足気分で出かけたら意外にはまってしまい、今ではちょくちょく夫と観戦を楽しんでいます。
代表選手を輩出するようになって露出度が上がったせいもあると思いますけど、それだけでなく地道な活動が私のような人の足をスタジアムへ向けたんだと思います。
ちなみに私は、挙げられたような斬新イベントの日にはなぜか1度も行けてなく、ちょっと残念。来年はもっと楽しませてもらいまーす。
あ、その前に天皇杯だ!
posted by こぶちゃん | 2007-12-06 12:38
理想のクラブを探して 「川崎フロンターレ編」
コメント投稿者ID :
都会の衛星都市で県庁所在地でもない。
人口は多くてもなかなか集客は苦労しているらしい。
甲府などとは別の意味で苦労しているんだろう。
先ごろ発表された2006年度人件費では15億円でJ1で10位。
そんなに多くはない運営費の中での昨今の順位は素晴らしい。
日本人外国人を含めた獲得する選手の方向性が一致していて、
コストパフォーマンスが良いんだと思う。
昔川崎の外人スカウトの獲得方針として、
「うまい、はやい、やすい」を掲げているというのを聞いた。
確かにエメルソン、トゥット、ジュニーニョと、
活躍した選手は似たタイプが多いか。
やはりフロントの一貫した方針がクラブを育てているんでしょう。
posted by エスパファンですが | 2007-12-06 13:21
理想のクラブを探して 「川崎フロンターレ編」
コメント投稿者ID :
非常に興味深く読ませて頂きました。1999年からの川崎サポとしては、2000年~2002年の暗黒時代をはじめ。2002年以降(正確には石崎監督・関塚監督時代)の成長期と多くの時間を費やした結果の現在のチームと考えています。J2降格後の多くのチームが「1年でJ1復帰!」という目標を立てていますが、個人的にこの目標では、昇格しても長続きがしないチームです。その意味からも、川崎のこの中長期計画での成長は良い例と思われます。
1つ、今回の記事に加えるなら、川崎の外国人発掘能力について触れてもらえるとなお良かったです。
posted by MASASHI | 2007-12-06 19:22
理想のクラブを探して 「川崎フロンターレ編」
コメント投稿者ID :
>まるめさん
書籍ですか?(笑)量的にそれは無理でしょう。
そもそも売れないですよ!(笑)
>川崎市民さん
川崎のフロントは、本当に次から次へと面白いことをやってくれます。
甲府と仲がいいというのも関係しているんでしょうかね?
マリノスには、もっと頑張って欲しいですね。
浦和と並ぶビッグクラブになれると思いますので。
マリノスには、昔から非常に期待しています。
>kenkenさん
そういう書き込みは非常にありがたいです。
今後もよろしくお願いします。
>yさん
どうもありがとうございます。
川崎は既にJリーグでも強豪チームの部類に入るんではないですかね?
アジアでベスト8ですし、アジアレベルでも競合と言えなくもないです。
それに、負けた相手は準優勝のセパハンで内容的には勝ってましたし。
>尚さん
確かに、川崎は楽しそうなチームですよね。
ACLの時に川崎を真剣に応援して川崎の雰囲気はいいなと思いましたね。
激励の書き込みありがとうございます。
>こぶちゃんさん
そうでしたか。サッカーに関心を持ってもらえて嬉しい限りです。
これからも川崎は、発展をするクラブだと思います。
ですが、必ず苦しい時はあるのでそういうときでも見捨てずに応援してあげてください。
>エスパファンですがさん
文面についてですが、今回はギリギリOKとしますが、次からは明確に敬語で書いてください。
このブログでは、デアル体もダメという主義なんで協力をお願いします。
以降はそのような書き込みがあった場合は削除する可能性がありますのでご注意ください。
川崎は地道で長期的な戦略があり、ここまで上り詰めました。
仰る通り人件費も低い方ですし、着実で賢いというイメージがありますね。
他Jクラブが浦和や新潟あるいは甲府だけでなく川崎に学ぶことは大いにあるでしょうね。
>MASASHIさん
どうもありがとうございます。
川崎の外国人については、書こうかとは思ったんですが見送りました。
外国人がよく当たりますし、チームが獲得する外国人のタイプも一貫していていいです。
来年はフッキが戻るそうですね。ジュニーニョとの2トップは脅威ですね。
札幌も長期計画で、J1に今年上がりましたがどうなりますか。
まだまだ心配です。
クラブの長期的ビジョンの必要性はJ2にいて本当によく分かりました。
posted by J観@管理人 | 2007-12-06 23:53
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