山本尚子のスポーツ・ウォッチング

全日本選手権3日目 代表選手発表など

このエントリーをはてなブックマークに追加

全日本フィギュア3日目女子フリー終了後の代表発表などのメモです。

ペアの表彰式では、橋本聖子日本スケート連盟会長が、男子選手のカタカナネームに手こずり、あやまるシーンが二度、三度。。。
会場はほのぼのとした笑いに包まれました。


そのあと、いよいよ代表発表!

<オリンピック代表>2/6~23
ペア:高橋成美/木原龍一組
アイスダンス:リード姉弟
女子シングル:鈴木明子、浅田真央、村上佳菜子
男子シングル:羽生結弦、町田樹。

ここまでは予想できた顔ぶれ。
最後にコールされたのは。。。

「高橋大輔!」

会場中が歓声に包まれました。
私はその瞬間、涙がこぼれました。
一言では表現しづらい複雑な思い。
おそらく会場中の人たちの胸の中にも、二つの思いが同時に去来したことでしょう。。。

前日に、一度はあきらめたであろうオリンピックに手が届いた高橋選手の喜びを思って。
そして同時に、吉報を待っていたであろう小塚選手の無念さを思って。。。

通常なら、名前を発表される都度、選手が入場してきたように記憶しているのですが、それがなかったのは、決定までの時間が長引いたために、テレビの中継時間内におさめるための苦肉の策だったのかもしれません。

そして、この発表のあと、妙な間があったのはやはりテレビ中継とのからみがあったんだ、と帰宅後、テレビを見て納得しました。

テレビ中継が終わった(らしいと予想できたその)あと、再び伊東秀仁さんが現れて、下記3大会の選手の発表をしました。

<世界ジュニア>3/10~16
男子:田中刑事、宇野昌磨
女子:本郷理華。

ここまでは順当。
予想しづらかったのが、ジュニア女子の二人目でしたが、呼ばれたのはなんと宮原知子選手。
ここ2年はシニアに参戦していた宮原選手ですが、まだ15歳。当然、出場資格はあります。

今シーズンのジュニア・グランプリで、日本女子はだれもファイナルに進むことができませんでした。
4年後を考えると、ジュニア世代の強化は必須です。
現在、世界ジュニアの出場枠は男女とも2ずつなので、なんとか3枠に増やしたいという連盟の強い思いを感じました。
ジュニアがシニアの大会に出る場合、フリープログラムを30秒伸ばすわけですが、宮原選手はその逆をやらなければならないのですね。

<四大陸選手権>1/20~26
男子:小塚崇彦、織田信成、田中刑事

激闘を演じた3位、4位の2選手がここにまわりました。
そして3人目は、来季シニアデビューとなる田中刑事選手。世界ジュニアの前に、シニアの大会に臨むことになりました。

女子:村上佳菜子、宮原知子、今井遥
オリンピック組では村上選手だけが四大陸選手権にも出場することになりました。
宮原選手も田中選手同様、世界ジュニアとのかけもちになります。

アイスダンス:平井絵巳/デラアソンションマリオン組
(伊東さんはなぜかこのカップルの発表をし忘れ、世界選手権の選手の発表がおわったあとに付け足されました)

<世界選手権>(3/24~30)
この発表のときに初めて、選手たちが姿を現しました。



ペアの発表をしたあと、高橋/木原ペアが登場し、すぐにテレビ的事情のためだろうということと、オリンピックと世界選手権のメンバーは同一なんだな、ということも察することができました。
(実際、世界選手権の選手発表で選手が登場してくるシーンを、オリンピック選手発表のように使用していたワイドショー系の番組がありましたね)

選手たちの一言コメントはこちら。

リード姉弟のあいさつが印象的でした。
いつもはクリスよりも日本語が上手なキャシーがあいさつをして、クリスは一言添えるだけなのに、きょうは最初にマイクを握ったのはクリスでした。
一生懸命、言葉をつむぎ出して、気持ちを伝えようとしている姿に、会場も、「がんばれ、がんばれ」モード。
なんだったら英語でもいいのよ、とも思いましたが、彼らは日本のメディアではあくまでも日本語で通そうと努力していますよね。
英語に逃げないその姿勢、えらいなといつも感心しています。
クリスは何度もトライして、詰まって、立ち止まって、またトライして。。。

「こんばんは。ここ何年もケガでアップダウンがありました。ファンの皆さん、いつも応援ありがとうございます。オリンピックがんばります」
こんな内容でした。
そのあとキャシーが引き取って、
「楽しかったです。2度目のオリンピックです。強い意思を持って、ワールド(世界選手権)でもがんばります」とあいさつしました。
もしかしたらクリスは伝えたかったことの半分ぐらいしか言えなかったかもしれませんが、苦手な日本語にあえてこだわっている姿に、オリンピックへの強い決意が伺えた気がしました。


<追記>
本日12月24日、織田信成選手が引退を発表しました。
彼らしいというか、潔い決断でした。
四大陸選手権には出場せず、代わりに無良崇人選手が出場するそうです。

彼は大好きな選手でした。
バンクーバーオリンピックのときに、男子シングルの終了後、コーチであり母である織田憲子さんとお話しする機会があり、「次回はメダリストとなった織田選手の取材をさせてくださいね」とお約束していたのですが、叶いませんでした。

エキシビションに出場した選手たちがみな涙、涙、涙でしたね。
送られる織田選手と、送り出す選手たち。。。
いいシーンではありましたが、胸が詰まるような光景でもありました。

さらに3カ月後、さいたまでの世界選手権の最終日には、今回見送る側だった選手が、何人も見送られる側になってしまうのかと思うと、また余計しんみりとしてしまいました。。。

織田選手、お疲れさまでした。
そして選手の皆さん、オリンピックまで、そして世界選手権までの限られた時間を有効に悔いなく過ごしてください。

1ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
フィギュアスケート
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

悲喜こもごも・・・全日本選手権大会2013【銀盤の舞—フィギュアスケートエトセトラ—】

GoProHD HERO3+【プロスノーボーダー 細野大輔】

ソチへの展望 フィギュアスケート編③ 五輪代表決定!【スコッチを片手に】

ブロガープロフィール

profile-iconwellness-life

山本尚子/Naoko Yamamoto 
スポーツビジネス・シンクタンク勤務を経て、スポーツ系ライター&テープリライター&パソコン要約筆記者(要約筆記とは、聴覚障害者の方に文字によってその場の情報を伝えるいわば同時通訳的役割)。
東京生まれの札幌、仙台育ち。スポーツを「わかりやすく伝えたい」がモットーです。
パーソナルコーチでもあり、「コーチング」の視点からスポーツやアスリートを見つめると、また新たな発見があります。
2010年2月、バンクーバー冬季オリンピック大会では、日本代表選手団の本部員として派遣されるという機会を得ました。バンクーバーの選手村で選手たちとともに過ごし、ともに戦った3週間強という日々は、ハードワークながらも、非常に貴重で充実した毎日でした。その経験を、今後のライター生活に活かしていくと同時に、微力ながらも、オリンピック・ムーブメント、スポーツ・ムーブメントに貢献できるよう努めていきます。
 
好きなもの:人物取材 
個人的には北海道日本ハムファイターズ、鹿島アントラーズ、浅田真央ちゃんのファンです。
 

・NPO法人日本オリンピック・アカデミー理事
・NPO法人日本スポーツ芸術協会会員
・財団法人生涯学習開発財団認定コーチ
・社団法人日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
  • 昨日のページビュー:15
  • 累計のページビュー:1249927

(11月11日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 全日本フィギュア2日目 男子フリー
  2. 全日本フィギュア2日目:男子フリー
  3. 全日本フィギュアスケートジュニア選手権 女子フリー
  4. 全日本フィギュア2日目 女子SP
  5. 全日本選手権3日目 代表選手発表など
  6. NHK杯に行ってきました
  7. グランプリファイナルin福岡 男女SP
  8. 全日本フィギュア第1日
  9. ドリーム・オン・アイス2012
  10. 全日本フィギュアスケート選手権:男子SP

月別アーカイブ

2014
10
06
03
02
01
2013
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2012
12
11
10
09
08
06
05
04
03
02
01
2011
12
11
10
09
08
07
06
05
03
02
2010
12
11
10
09
08
06
05
04
03
02
01
2009
12
10
07
06
05
04
03
02
01
2008
12
11
10

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年11月11日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss