山本尚子のスポーツ・ウォッチング

グランプリ・ファイナル3日目 女子フリー

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<女子フリー>
開始前に、ちょっとした事件がありました。
審判団が紹介される少し前、サイド側の客席で、大きな手書きの紙を持った女性と係員と押し問答というかもみ合いになっていたのです。
男性係員が3人がかりで女性を制止しようとしているようでした。
女性は紙を広げることができず、あきらめて折りたたむ瞬間に、ちらっと文字が見えました。
「Just Fair Judge!」の部分は確認できました。。。


1.アンナ・ポゴリラヤ:最後のジャンプで転倒。最後はスタミナ切れだったのか、転倒したときの痛みだったのか。演技が終わったあと、なかなか動けず、ちょっと心配になった。112.07、171.88。

2.エレーナ・ラジオノワ:ジャンプを次々とこなすけれど、ちょっとせわしなさが目立つかなあ。小さな体をめいっぱいに使っているだけに、一生懸命さまで伝わってきてしまうのだ。118.64、183.02。

3.ユリア・リプニツカヤ:名プロとして記憶されるだろうシンドラーのリスト。ほぼノーミス、本人も満足のニッコリ。125.45。192.07。2位。

4.アシュリー・ワグナー:慎重になるとジャンプで回転不足を取られやすい。そのせいか、1回転倒があった。119.47。187.61。3位。

5.ソトニコワ:一時の成長期から大分体を絞ってきて安定感を取り戻してきた彼女だけれど、このコスチュームはちょっと体の線が太く見えるかなあ。3Lz3Loは決まったが、中盤以降、ミスが出てしまった。ワンミスだけで食い止められないのが残念。104.92、173,30。

6.リンクサイドでは、可愛らしいラベンダーの手提げ袋を下げていた浅田真央:残り5秒のスタート。トリプルアクセルを2回入れると予告していたが、直前練習では転倒していた。リプニツカヤを上回るための目標得点は約120点。観客が固唾を呑みながら見守る中、冒頭のトリプルアクセルで大きく転倒。続いての軌道はやはりトリプルアクセルからのコンビネーションですが、クリーンに決めることはできませんでした。前日、会心のトリプルアクセルであったにもかかわらず、URを取られたのが精神的に響いているのではないかと思われました。でも131.68。204.02で優勝しました!

女子シングルの結果はこちら。



URというのは悩ましいルールですね。。。

浅田真央選手は現状、女子では唯一といっていいトリプルアクセル・ジャンパーです。
その”唯一無二”というところにもっと敬意を払ってもいいのではないかと思ったり。。。
もう一つ、URが取られやすいのがコンビネーションジャンプのセカンドループ。
ソトニコワ、真央ちゃん、安藤さんなども持っています。セカンドトーループの場合、「よっこらしょ」という感じで踏み切る選手が増えてきた中、ループは流れるようにふわっと浮く感じが私は好きなのです。
しかし難度と回転不足のリスクをてんびんにかけると、あまりポイント的にはうまみがないためか、跳ぶ選手が減ってしまっているのがとても残念。
少し前に、男子は4回転ジャンプを跳ばずにまとめたほうがポイント的に得なのではないかと議論になった時期がありました。

回転不足の概念があまり声高に語られなかった時代の映像を見ると、完全に回転不足なのに、連続3回転に高得点が出ていたり。。。
その時代のルールにあった中で、最高の演技をすることが求められるわけですが、チャレンジする心との両立は難しいなと思わされます。

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山本尚子/Naoko Yamamoto 
スポーツビジネス・シンクタンク勤務を経て、スポーツ系ライター&テープリライター&パソコン要約筆記者(要約筆記とは、聴覚障害者の方に文字によってその場の情報を伝えるいわば同時通訳的役割)。
東京生まれの札幌、仙台育ち。スポーツを「わかりやすく伝えたい」がモットーです。
パーソナルコーチでもあり、「コーチング」の視点からスポーツやアスリートを見つめると、また新たな発見があります。
2010年2月、バンクーバー冬季オリンピック大会では、日本代表選手団の本部員として派遣されるという機会を得ました。バンクーバーの選手村で選手たちとともに過ごし、ともに戦った3週間強という日々は、ハードワークながらも、非常に貴重で充実した毎日でした。その経験を、今後のライター生活に活かしていくと同時に、微力ながらも、オリンピック・ムーブメント、スポーツ・ムーブメントに貢献できるよう努めていきます。
 
好きなもの:人物取材 
個人的には北海道日本ハムファイターズ、鹿島アントラーズ、浅田真央ちゃんのファンです。
 

・NPO法人日本オリンピック・アカデミー理事
・NPO法人日本スポーツ芸術協会会員
・財団法人生涯学習開発財団認定コーチ
・社団法人日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
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