山本尚子のスポーツ・ウォッチング

ジャパン・オープン2013

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今期は、冬季オリンピックのシーズンです。
例年にも増して、できるだけ多くナマ観戦をするぞ、ということで、10月5日、全日本選手権と世界選手権の下見も兼ねて(?)、さいたまスーパーアリーナへ行ってまいりました。
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「ジャパン・オープン2013」の出場メンバーは下記のとおり。

'チーム・ジャパン女子:浅田真央選手、村上佳菜子選手
チーム・ジャパン男子:高橋大輔選手、小塚崇彦選手'

'北米チーム女子:アシュレイ・ワグナー(米)、ジョアニー・ロシェット(カナダ)
北米チーム男子:ケビン・レイノルズ(カナダ)に代わりジェレミー・アボット(米)、ジェフリー・バトル(カナダ)'

'欧州チーム女子:アデリナ・ソトニコワ(ロシア)、イリーナ・スルツカヤ(ロシア)
欧州チーム男子:ハビエル・フェルナンデス(スペイン)、ミハル・ブレジナ(チェコ)'

3チーム対抗で、フリープログラムの合計得点を競います。

前半は男子から。
結果はこちら。

ブレジナは元気のなさが気懸かり。

バトルはジャンプミスはあったものの、情感あふれる演技はさすが。

小塚選手は、コスチュームに関しては、シンプル・イズ・ベストの見本みたいな選手だったのに、赤いパンツの衣装にビックリ。3Aからのコンビネーションが1A1Tになるミスはありましたが、スムーズなスケーティングだけでも見応えたっぷり。ケガの影響はまだ残るようですが、今年は期待できそうです。

フェルナンデスは、ソチのメダル候補ですね。4Tと4Sを難なく決め、176.91の高得点をたたき出しました。自信も表現力もとどまるところを知らない勢いを感じます。フェルナンデス選手といえば、同門の羽生選手が思い浮かびますが、ライバルが身近にいる相乗効果があるに違いないと思っています。

アボット。6分間練習ではミスが多かったのに、本番では回転不足はあったものの、4Tが入りました。まだ彼本来の安定感は戻っていない感じがしましたが、一つひとつの立ち居振る舞いがとても映える選手です。

高橋選手は、イエスタデイの調べに乗っての演技です。4Tは昨季から不安定なようでしたが、この日は3Aでも転倒。シーズン序盤の試合の難しさを感じました。それでもメリハリのある演技でジャンプミスがあまり気にならないところはさすがでした。

この時点で、1位は日本、5点差で欧州、15点差で米国の順位でした。

後半は、女子による美の競演です。
結果はこちら。




ロシェットは、美しい。そして素晴らしい。このままソチに出られるでしょ、ぐらいの演技でした。

佳菜子ちゃんは、苦手のループが2本すっぽ抜け。靴が壊れてフィットしていない状態ということなので、仕方ないかもしれません。しかし得点的には、ここで北米チームとの間にあった大きな貯金をはきだしたかたちになってしまいました。

スルツカヤは、得点は伸びませんでしたが、もうあの愛くるしい笑顔と、お得意のくるっくるっと回ってからのループジャンプが見られただけで満足ですよ。

さてここで優勝の行方は、ワグナーと真央ちゃんの一騎打ちの様相になりました。
ワグナーは米女子のエース。今年も手強そうですが、でもあのキュートさはたまりませんよね。一見ノーミスの演技で本人も満足そうでしたが、得点は120点に届かず。ジャンプの回転不足の克服が課題でしょうか。

真央ちゃんのコスチュームは濃いブルー。今まであまり使っていない色ですね。ここのところ連続して、オリンピック女王はブルー系のコスチュームを着ているということなので、金メダルへのホンキ度が見てとれます。6分間練習で最後に一度だけ試みたトリプルアクセル。本番では着氷は乱れたもののしっかり認定されていました。3F3Lo(最初から2Loの予定だったかもしれません)、2A3T、3Fで若干ミスをしましたが、ラフマニノフのピアノコンチェルトに乗って圧巻の演技を魅せてくれました。

ラフマニノフのコンチェルトを聞くと必ず思い出すのが、アルベールビル五輪(1992年)での伊藤みどり選手の演技です。
あのころは旧採点でしたから、SPでトリプルアクセルを回避し、トリプルルッツに挑み転倒してしまった伊藤選手は実質、金メダルはねらえない4位にいました。
フィギュアの日本女子初メダルをねらうにはもう失敗は許されない状態で、一度目のトリプルアクセルで転倒してしまいます。これ以上のミスは絶対に許されない追いつめられた状況で、オリンピックでどうしてもトリプルアクセルを決めたかった伊藤選手は再度チャレンジするのかしないのか。。。
あのときのアナウンサーの実況も記憶に残っています。初メダルをキープする安全策をとるか、初トリプルアクセルにこだわるのか。日本中が固唾を呑んで見守り、ラフマニノフのメロディーがクライマックスにさしかかるころ、果たして伊藤選手は前向きの軌道に乗ったのでした。
着地に成功したときの「やったー!」感、今も覚えています。涙が出たなあ。

あのときの感動と重なるラフマニノフ。伊藤選手は銀メダルだったけれど、真央ちゃんの金メダルロードを飾る曲になってくれるはずです。

ソトニコワはまだ荒削りですが、潜在能力の高さは十分見せてくれました。そして可愛い。しかしロシア女子の五輪枠は2。ソトニコワとトゥクタミシェワの2選手が有力でしょうが、リプニツカヤが台頭している今、ソトニコワといえどもうかうかできません。

というわけで、チーム戦の結果はこちらです

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山本尚子/Naoko Yamamoto 
スポーツビジネス・シンクタンク勤務を経て、スポーツ系ライター&テープリライター&パソコン要約筆記者(要約筆記とは、聴覚障害者の方に文字によってその場の情報を伝えるいわば同時通訳的役割)。
東京生まれの札幌、仙台育ち。スポーツを「わかりやすく伝えたい」がモットーです。
パーソナルコーチでもあり、「コーチング」の視点からスポーツやアスリートを見つめると、また新たな発見があります。
2010年2月、バンクーバー冬季オリンピック大会では、日本代表選手団の本部員として派遣されるという機会を得ました。バンクーバーの選手村で選手たちとともに過ごし、ともに戦った3週間強という日々は、ハードワークながらも、非常に貴重で充実した毎日でした。その経験を、今後のライター生活に活かしていくと同時に、微力ながらも、オリンピック・ムーブメント、スポーツ・ムーブメントに貢献できるよう努めていきます。
 
好きなもの:人物取材 
個人的には北海道日本ハムファイターズ、鹿島アントラーズ、浅田真央ちゃんのファンです。
 

・NPO法人日本オリンピック・アカデミー理事
・NPO法人日本スポーツ芸術協会会員
・財団法人生涯学習開発財団認定コーチ
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