山本尚子のスポーツ・ウォッチング

全日本フィギュアスケート選手権:男子SP

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全日本フィギュアスケート選手権が行われている札幌に来ています。
札幌の人でも寒いと感じる毎日が続いているとのこと、しっかり防寒を施して飛行機を降りたってみれば、その寒さは想定内でした。
私は小学生、中学生時代を札幌で過ごしていて、雪道を歩くのも割と得意。
ですが、地元の友人に聞いてみると、「きょうはすんごく暖かいねー!」ということでした。。。

千歳から札幌に向かう途中の駅のポスターで、北海道日本ハムファイターズの稲葉選手発見!
私はファイターズファンですが、東京ではファイターズのメディア露出は低いので、「あー、私、札幌にいるんだー!」と実感できたひとときでした。

千歳と札幌をつなぐ快速エアポートに乗ったら、どうも私と一部の人だけが進行方向と逆向きに座っています。
違和感を覚えていたら、すぐにその謎は解けました。
座席の背もたれをくいっと押せば、シートはそのままで、はい、出来上がり!
地元の人は、みな自分でさっさと背もたれを押して向きを変えてから座っていたのです。

さて、前置きが長くなりました。(笑)
wellness-life-368007.jpg
全日本フィギュアスケート選手権は、アイスダンスのショートダンスからスタートです。
今回はペアはありません。
高橋成美/マーヴィン・トラン組は、高橋選手が手術後間もないので「欠場」。
、、、のはずだったのに、ペアそのものが解散してしまうなんて想像もしていなかっただけにショックでした。
日本のファンに、ペアの醍醐味を教えてくれた二人だっただけに、すごくさみしい。。。
成美ちゃんはともかく身体を治すこと。
そして、二人ともできるだけ早く同じ志を持つペアが見つかるといいですね。
ショートダンスは4組出場し、リード姉弟が滑りの違いを見せて1位スタートです。

男女のシングルは、優勝争い、世界選手権の出場権争いに加えてもう一つ、世界ジュニア選手権の出場権争いの興味もあります。




全日本ジュニア3位の田中刑事選手は、トリプルアクセルでお手つきをしたりミスが出て62.54。

全日本ジュニアチャンピオンの日野龍樹選手は、安定感が出てきました。
なんでその軸で降りられるんだというジャンプでも全部決めてしまうのが日野選手。
そして、今の太鼓の響きが印象的なプログラムはまだ決して表情豊かとは言えない日野選手のウイークポイントをうまくカバーしているように思います。
68.28。

全日本ジュニア2位の宇野昌磨選手は、身のこなしが非常に優雅で、小柄なのに自分の世界を持っているなーと思わされます。
3Aは入れておらず、アクセルジャンプは2Aですが、67.56の高得点を出しました。


シニアの争いは、第4グループの6分間練習からヒートアップしてきました。
スピード感が全然違う。
空気も迫力も違っていました。

無良崇人選手は、グランプリシリーズのフランス大会で初優勝し、今年こそは世界選手権へという執念がほとばしっていました。
4回転トーループ3回転トーループのコンビネーションなどノーミスで84.48の高得点。
続く選手たちにプレッシャーを与えました。

中村健人選手は細やかな表現力を持ちながら、メンタルの弱さを垣間見せることがよくありましたが、今回は違いました。
彼ができることをきっちりとまとめ、76.54で暫定2位へ。

佐々木彰生選手は、エンターテイナーです。
彼にしか作り出せない表現はユニークでおもしろいのですが、時として「あとはジャンプが決まれば」という場面が多くありましたが、今回はバッチリでした。
74.92で中村健人選手を追いかけます。

かつての「ビッグ3」ですが、織田信成選手はグランプリファイナルに出場することができなかった分、世界選手権の出場枠争いの中では若干不利な立ち位置です。
好調を伝えられてはいましたが、4回転ジャンプで転倒し、少々出遅れの80.75。

会場には、各選手を応援するバナーがたくさん貼ってあります。
その中でひとつ残念なのを発見。。。
小塚崇彦選手のバナーが「小塚宗彦」選手になっていたのです。。。
「山」が足りないよー。。。!
その小塚選手は、84.58で無良選手をかわし、暫定トップになりました。

最終グループで気の毒だったのは、堀之内雄基選手。
6分間練習中にトラブルがあったらしく、スケート靴のエッジが真っ二つになっているのが、会場のスクリーンにも大きく映し出されました。
そのまま棄権となりました。
彼は大学4年生。
期するものはあったでしょうに、本当に残念でした。

そのあと会場は3分間進行が止まったので、続く競技者はタイム的には影響がなかったはずですが、心理的にはないとは言いきれませんね。
グランプリ・ファイナルに出場した町田樹選手でしたが、ミスが重なり、68.98と沈んでしまいました。

高橋大輔選手は、本当に熱心なファンが多いですね。
黄色いタオルがあっちからもこっちからも。。。
4回転ジャンプに入るとき、手が「お祈りのポーズ」になっている人が私の周りにもたくさんいました。
クワドは着地で若干乱れましたが、貫禄の演技で88.04で暫定トップに立ちます。

最終滑走は羽生結弦選手。
伸び盛りの羽生選手といえども、ファイナル終了後に体調を崩したと聞きますし、全日本選手権の最終滑走でプレッシャーもあるだろうに、それらをすべてはね除けて、文句のつけようがない完璧さで97.68。
2位の高橋選手に10点近い差をつけてしまいました。
彼は技術面もそうですが、どれだけ強靱なハートを持っているのでしょうね。
自分を分析する目もたしかですし、あくなき向上心もある。
パトリック・チャン(カナダ)がソチ冬季オリンピックまでチャンピオンを守り続けるかと思われましたが、もしかするとファイナルに続いてその牙城を崩すことができるのは、羽生選手かもしれません。

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山本尚子/Naoko Yamamoto 
スポーツビジネス・シンクタンク勤務を経て、スポーツ系ライター&テープリライター&パソコン要約筆記者(要約筆記とは、聴覚障害者の方に文字によってその場の情報を伝えるいわば同時通訳的役割)。
東京生まれの札幌、仙台育ち。スポーツを「わかりやすく伝えたい」がモットーです。
パーソナルコーチでもあり、「コーチング」の視点からスポーツやアスリートを見つめると、また新たな発見があります。
2010年2月、バンクーバー冬季オリンピック大会では、日本代表選手団の本部員として派遣されるという機会を得ました。バンクーバーの選手村で選手たちとともに過ごし、ともに戦った3週間強という日々は、ハードワークながらも、非常に貴重で充実した毎日でした。その経験を、今後のライター生活に活かしていくと同時に、微力ながらも、オリンピック・ムーブメント、スポーツ・ムーブメントに貢献できるよう努めていきます。
 
好きなもの:人物取材 
個人的には北海道日本ハムファイターズ、鹿島アントラーズ、浅田真央ちゃんのファンです。
 

・NPO法人日本オリンピック・アカデミー理事
・NPO法人日本スポーツ芸術協会会員
・財団法人生涯学習開発財団認定コーチ
・社団法人日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
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