2007年04月20日
今だからこそ、ロベルト・バッジョを語りたい!
初めてサッカーを見てから、20年以上の年月が経ち、本格的に虜になってから10年以上経とうとしています。 思えば、本当にサッカーというものは変化していて、僕が初めて見たときと比べたら、別のスポーツのように変わっていると思います。 特に僕がサッカーの虜になった90年代というのは、思い返しても激動の変革の時代だったと思います。 オランダの『トータルフットボール』が、オランダトリオやクーマンやベルカンプなどの多彩な才能によって完成された。 そして、そのオランダの機動力と繊細な組織力を融合させた現代サッカーの基礎となっている『プレッシングサッカー』が発生し、ACミランが世界中を折檻したことによりサッカーは激変の時代に突入したと思う。 能力重視から組織力重視に、個人から戦術に、テクニックからフィジカルに、、スタジアムからテレビに、勝利からマネーに移り変わっている。 その全てが悪いとは思えないし、その全てが良いとも思えない。 ただ、現代のサッカーにかつての輝きは無く、かつてのサッカーに現代のような輝きも無いということだ。 そんな時代を振り返ると、何人かの選手の名前が頭をよぎる。 現代のサッカーを見るたびに、頭に浮かぶ選手が必ずいる。 皆さんも経験があるかもしれない。 僕が特に思い出してしまうのが、ファンバステンであり、ライカールトであり、バッジョである。 今日は彼らについて書いていこうと思う。
まず、ファンバステンについてだが、某雑誌に書いてあったので目にした方もいらっしゃるとは思いますが 「私の身体に最もダメージを与えたのは、相手選手ではなく外科医だ。」 という言葉を残しています。 ファンバステンは、非常に優雅で、高く、上手く、速く、正確で、強い選手でした。 ファールをされて簡単に倒されることは少なく、笛がなるまでは自らのプレーを全うしようとする選手でした。 その結果と言いたくは無いですが、少なくとも3度は選手生命を脅かすような怪我と手術を行っています。 そして、最後の2シーズンは手術とリハビリを繰り返しそのまま引退しています。 自身のキャリアの最盛期として3度目のバロンドールを獲得したのが27か8のときなので、世間もファンもプラティニやクライフを越える4度目の受賞は確実だと思っていたでしょう。 それは、現実には叶いませんでした。 もし彼が現代のストライカーであれば、ファンニステルローイやロナウドが復活したように、華麗な姿が見れたかもしれません。 かつて、ロベール・ピレスが十字靭帯を故障した際に担当した医者が、 「相当な重症だったが、完全に回復できるようになったのは喜ばしいことだ、もし可能であれば10年前にさかのぼりファンバステンの怪我も治したい。今の医療技術ならば90%以上の確率で完治するはずだ。」 と語っていました。 彼の姿に憧れた者としては、その言葉が残念であり、悔しくも思います。 ただ、ファンバステンのような選手を絶対に出さないために、バックチャージは即レッドカードというルールも出来ました。 世界一のストライカーであるが故の災難と、生まれた時代によって葬り去られたファンバステン。 移籍市場の話題が出るたびに、 「レアルやチェルシーはマルコにいくらの値段をつけるんだろう?」 と思わない日はありません。 ライカールトは、みなさんもよく目にしますよね? 現役時代の彼は、世界最高のディフェンシブハーフでした。 屈強な体躯、高いテクニック、常軌を逸した運動量、破壊的なミドルと完璧な選手でした。 ビエラとエッシェンを合わせたような選手でした。 僕はいつもバルサの試合を見るたびに思います。 「ライカールトは、今まさに自分自身を欲しているんだろうな。」 とね。 わけわかんないですよね? ライカールトのような選手が今のバルサに必要だということです。 モッタやマルケスやエジミウソンが悪い選手とは思えません。 ただ、ライカールトが過去の自分と比較すれば 「俺ならこうするのに!」 と地団駄踏む思いになっても不思議ではないでしょう。 僕もそんな1人で、バルサの中盤が押されていて、苦虫噛み潰した顔のライカールトを見るたびに、この思いに駆られます。 最後のバッジョ。 0トップを機能させるトッティ、世界最高の輝きを見せるロニー、新時代の到来を感じさせるメッシとカカらを見るたびに、ついついロビーと比較してしまいます。 得点力不足に苦しむミランを見れば、 「バッジョさえいれば・・・。」 と本気で考えてしまいます。 美しさ、繊細さ、そして驚きを兼ね備えたロビーのような選手は、今のところいません。 ほんの少しだけ、メッシにその影を感じることがあるんですが。 思えば、戦術至上主義、フィジカル重視、ファンタジスタ不要論などなど多くの悩みが彼の選手としての道を狭めたのも事実でした。 サッキ、カペッロ、リッピなど監督との確執もありました。 それでもなお、自身の持ちうる技術で立ち向かった彼の姿に何度感動させられたかわかりません。 ずっと見ていたいという思いになってしまう男です。 妄想の世界に入ってしまうときりがありませんが、ラストダンスも最終章が間近なマルディーニ、表舞台から姿を消してしまいそうなフィーゴ&ルイコスタ&ベッカム、晩年に差し掛かったカンナバーロやテュラム。 彼らの勇姿をもう少し見ていたいと思い、振り返ればそこにある思い出を思い出にしきれてない男の妄想でした。
- 共通ジャンル:
posted by wataru |15:36 |
サッカー |
コメント(9) |
トラックバック(1)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/wataru/tb_ping/197
この記事に対するトラックバック一覧
R・バッジョと動物占い 【佐野市長を夢見る栃木SCファンのアメブロ】
友人と歩いていたら、 非常に懐かしいマークを目にしました。 【DIADORA】 これをご存知の方は かなりのサッカー通です。 ディアドラは1948年にイタリアで創業し、 サッカー以外に、テニス、ランニングシューズなどを 製造しているスポーツメーカーです。 ディア
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:今だからこそ、ロベルト・バッジョを語りたい!
コメント投稿者ID :
インテリスタとして忘れられないのがバッジョのインテルでの最終戦、CL出場権をかけたパルマとの決戦です。それまで自分を冷遇し続けたリッピをも救ったあの試合が、私の中ではバッジョのベストバウトです。カッコよかったなー。
好きなゴールシーンとなると、ブレシア時代、対ユーべ戦でピルロからのフィードをトラップひとつでファンデル・サールをかわしたゴールですかね。
全盛期の頃よりも晩年にさしかかってからの方が目が離せない選手になりました。怪我や監督との確執など、彼の境遇を思うと余計ドラマチックに見えてしまったのかも知れません。
久しぶりにバッジョのDVD見よっと。
posted by ICE | 2007-04-20 16:11
Re:今だからこそ、ロベルト・バッジョを語りたい!
コメント投稿者ID :
>>ICEさん
あの試合はガゼッタが10点をつけましたよね。
かっこよすぎました。
私の好きなロビーのゴールはラツィオ戦の
後ろから来るボールにさらに回転を掛けて
スタムをあざ笑うかのようにかわしたループです。
あとセリエA189ゴール目と192ゴール目もかなり好きです♪
posted by deny | 2007-04-20 17:09
どーも筆者です!
コメント投稿者ID :
ICEさん
コメントありがとう!
ブッフォンの意表をつくFKと、エリア外からの左足アウトにかけたダイレクトボレー!
僕の心のハードディスクでは完璧に保存してありますし、いつでも鮮明に再生できます!
熱すぎる!
denyさん
コメントありがとう!
denyさんに限らずですが、バッジョの話に熱くなる人はマニアックすぎる!!
さてはバッジョ200ゴールの軌跡のDVD『ロベルトバッジョ-ファンタジスタ』持ってるでしょ?
俺も見直そうっと!
posted by wataru | 2007-04-20 17:39
Re:今だからこそ、ロベルト・バッジョを語りたい!
コメント投稿者ID :
あのパルマ戦はすごかったっすよね。
みなさんが言及している「左足ボレー」をバッジョが決める前に、ブッフォンが同じような弾道のシュートをスーパーセーブしてるんですよね、たしか。
最初自分はそのセーブを見たときに、
「アレを止めるのかよ!信じらんね~~~」と
かなり驚愕したことを覚えてます。
「こんなGKからミドルシュートなんて誰も決めらんねえよっ!!」って。
その他にもあの日のブッフォンはかなり好セーブを連発してたんですよ。かなりブッフォン自身の調子は良かったと記憶してます。
にもかかわらず、あの日のインテルは、
というかバッジョは、あの日2点取ったんですよね、たしか(※最終的なゲームスコアは「3-1」と記憶していますが、定かではありません・・・当たってますか?)。
ほんとにカッコよかった・・・。
オレもDVD観よっかな???
もちろん持ってますよ!
DVD『ロベルトバッジョ-ファンタジスタ』
posted by シャビ・アロンソ | 2007-04-20 18:09
Re:今だからこそ、ロベルト・バッジョを語りたい!
コメント投稿者ID :
みなさん、あのパルマ戦は憶えてるようですね。あの試合よりも活躍した試合、美しいゴールをあげた試合もたくさんあるはずなんですけどね。
ですが、私はシーズン通してのバッジョとリッピの確執、そしてインテルを去ると決めたバッジョがこの試合後に『この勝利をファンとモラッティに捧げる』と言ったこと、全体を通してドラマチック過ぎて、強烈に感動したのを憶えてます。
バッジョとロナウドのコンビを、せめて1シーズン通して見たかったなぁ。
と、DVD『ロベルトバッジョ-ファンタジスタ』を見ながら思っております。
久々にウイイレもやりたくなってきてしまいました(笑)
posted by ICE | 2007-04-20 18:39
Re:今だからこそ、ロベルト・バッジョを語りたい!
コメント投稿者ID :
国立でバッジョ&レオナルドを観ました!!
なんか一人だけ雰囲気が違うんだよなあ~
勝ち負けも大事だけど、それ以上のなにかを楽しませてくれる選手でしたね。バッジョの勝率ってどれくらいなんだろ?スペインで観たかったっス。サラゴサあたりで(アイマールとかぶるか?)
posted by D | 2007-04-21 10:31
Re:今だからこそ、ロベルト・バッジョを語りたい!
コメント投稿者ID :
折檻じゃなくて席巻ですよね。(5行め)
ライカーは『自分を欲している』。
確かに!あんたはスゴかったヨ!
あとスーパーサッカーで小倉がオリンピック代表を褒めている時に「おまえ程の選手はこの中にはいないよ」って思ってしまいます。今ならあの時の小倉や財前の怪我は治せるのかな?
posted by D | 2007-04-21 10:42
どーも筆者です!
コメント投稿者ID :
シャビ・アロンソさん
コメントありがとう!
あの試合3-1でした!
サモラノも点取ってますけど、バッジョの活躍のせいもあってか、影薄いですよね?
パルマの点は誰が取ったかなんて覚えてもいません!
僕も昨日DVD見ました!
ファンタスティック!!
ICEさん
コメントありがとう!
そう!
バッジョにはドラマがあるんですよね!!
人間臭いんですよね!!
うれしい!
そういうこと言ってくれる人がいるのがうれしい!
僕は昨日、帰ってDVD見て、ウイイレやって、またDVD見ました!
すっかりロビーにゾッコンLOVEです!
Dさん
コメントありがとう!
小倉・・・。
すっかりパンチ佐藤みたいなポジションになってますけど、彼のインパクトはすごかった。
ぜひとも、久保との超絶レフティーコンビを見たかったな・・・。
あんなドリブルするヤツはもう出てこないのかな・・・。
あ、ちなみに今週のジャンクスポーツには前園が出るそうなので絶対に見ようと思います!
posted by wataru | 2007-04-21 12:19
Re:今だからこそ、ロベルト・バッジョを語りたい!
コメント投稿者ID :
僕もロビー信者です。
94年W杯のナイジェリア戦のベナリーボへのすくい上げたパスが忘れられません。
時間が止まるとはまさにあれですよね!!!
posted by PIRO | 2007-04-23 17:28
コメントする
「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。
- Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
- mixiアカウントでコメント投稿
- Googleアカウントでコメント投稿
- Hatena IDでコメント投稿
- Biglobeアカウントでコメント投稿
- ログインしてコメント投稿
- メールアドレスでコメント投稿
※新規のメールアドレスによる投稿IDご利用は停止しました。
※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」
※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」


