2007年12月30日

ラグビー大学選手権準決勝に向けて

 ラグビー大学選手権準決勝まで、あと3日になりました。ベスト4に進んだチームは
全て関東対抗戦のチームになりましたね。
 対抗戦のチームが大学選手権の4強を占めたのは74年度以来、2度目の事だそうです。

 今季の対抗戦での戦いは早稲田大学の強さがとても目立っていました。それぞれのチームの対抗戦、対早稲田戦の成績は2位の明治大学が71対7、3位の慶應大学は40対0、4位の帝京大学は61対8でした。
 
 準決勝で早稲田と対戦することになった帝京の岩出監督に対抗戦の最終戦の終了後に、大学選手権に向けて少し話しを伺った時には、
「とにかく早稲田戦は不甲斐ない戦いだったので、大学選手権では早稲田と対戦するまでは負けられません。対抗戦での借りは選手権で必ず返します」
とおしゃっていました。
 先週の花園での2回戦終了後のインタビューでも、まだ相手が早稲田に決まってはいませんでしたが「早稲田戦に向けて頑張ります」と抱負を語っていました。早稲田戦に対しての並々ならぬ思いが伝わってくる感じがしました。
 そして、慶應の林監督も対抗戦の最終戦終了後に、
「選手権で早稲田ともう一度やりたいですね」
とおっしゃっていました。
 もう1試合の明治対慶応戦、対抗戦では29対29の引き分けでした。その決着をつけるため、そして早稲田と対戦するためにも両チームともに負けられない対戦です。対抗戦の時以上の凄い戦いが観られそうですね。

 さて、30日に早稲田大学上井草グラウンドで少し練習を観てきました。FW・BKに別れての細かいプレーの反復練習や、Bチームが守備をしてAチームが攻撃をする練習等を入念に行っていました。
 一つのプレーが終わるごとに、監督やコーチ、選手たちが細かい点を言い合チェックをしてから次の練習に進んでいました。
 厳しい雰囲気の中で練習は行われていましたが、良いプレーをした選手には「ナイスキャッチ」「ナイスキック」などの歓声や拍手も選手たちから沸き起こっていました。また「今のプレーは4万の観衆から大拍手だな」等、国立の舞台を意識した声も聞こえてきました。
 試合まであと3日ということで、選手一人一人が怪我にも注意しながら練習を行っている様子も伝わってきました。「相手が敵だと全然気にならないで思いっきり当りに行けるんだけど、あいつらだとちょっと気になっちゃうよな」という選手の本音も聞こえました。
 離れているところにいたコーチにその選手の声が聞こえたわけではないと思うのですが「遠慮しないで思いっきりいけよ」というコーチの大きな声がその選手へ飛んでいました。
 午後2時から始まった、A・Bチームの練習はまだ少し明るかった午後4時ぐらいに終了になりましたが、暗くなるまで自主練習が行われていました。
早稲田練習071230
 大学選手権の準決勝は2008年1月2日国立競技場で行われます。熱い戦いになりそうです。しかし、気温の方は低そうです。観戦に行かれる際には防寒対策をしっかりして行ってくださいね。


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posted by watakana |22:58 | 大学ラグビー | コメント(4) | トラックバック(0)
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2007年12月06日

ラグビーそれぞれの課題をもって臨んだ成蹊大学対慶応義塾大学戦

 12月1日に熊谷ラグビー場で行われた2試合目の対戦は、成蹊大学対慶應義塾大学戦でした。
 
 試合前、慶應の林監督は、大学選手権に良い状態で臨むためにはこの試合できちんと自分たちのラグビーをして圧勝しなくてはいけないと考えていました。
 前節の早稲田大学戦で少し落ちてしまったチームの士気を上げるためには、開幕戦で筑波大学に敗れた後に行われたジュニア選手権の関東学院大学戦に圧勝しチームが息を吹き返した時と同じように、圧勝する必要があると思っていたそうです。

 一方、成蹊は前節の青山学院大学戦で今季初勝利を挙げています。
「筑波戦で善戦出来て青学戦で勝利。チームのレベルがアップしてきているので最終戦の慶應戦も思いっきりぶつかっていきます」
と、先日の試合後に成蹊のキャプテンNO.8の土井内選手が言っていました。

 対抗戦が終われば、慶應は大学選手権に出場。成蹊は入替戦に臨みます。チームの置かれている立場は違っても、対抗戦の最終戦で内容にこだわり良いゲームがしたいという思いは同じです。
 
 午後2時キックオフとなりました。

 試合は、自力に勝る慶應のペースで進み、前半5分に慶應のFL伊藤選手のトライを皮切りに21分29分にもトライとゴールなどで得点を重ね17対0で折り返しました。

 後半も、慶應ペースの試合になります。3分、8分、18分に3つのトライで得点差を広げて36対0になりました。
 慶應は、点差が付いてきたところでリザーブの選手が順次登場しすべてのリザーブの選手が出場しました。成蹊は、慶應ゴール近くまで攻め込む場面もありましたがなかなかゴールを割れませんでした。
 しかし、22分に慶應陣内10メートル地点のマイボールのスクラムからボールを繋ぎ、この試合初のトライを挙げました。ゴールも決まり7点が入りました。
 その後は、慶應が2トライを挙げて48対7でノーサイドとなりました。
成蹊対慶應
 試合後、ロッカーに引き上げてくる成蹊の選手の中には、 「点差ほどの力の差は感じなかったのになあ」 と言いながら少し悔しそうな表情をみせていた選手がいました。  一方、試合には勝った慶応の林監督でしたが、試合後は少し不満げな表情でした。 「内容はあまりよくないですよね。早稲田、明治、帝京は成蹊相手にもっと圧勝していたので、うちもそのぐらいの点差で勝ちたかったんですけどね。今日は1対1の勝負にいかずにボールをまわしてしまっている場面があり残念でした。先週の早稲田戦はミスで完敗してフラストレーションもたまってしまい、それを晴らす為にも今日は集中力を切らさずに1対1でしっかり勝負したかったのですが、集中力の欠ける試合でした」 と振り返っていました。  しかし、シーズン中に何度もあった苦しい状況から這い上がり、対抗戦3位で大学選手権への出場を決めています。選手権に向けては、 「早稲田戦で少し失った自信は、練習で取り戻すしかないので、今まで繰り返し行ってきた厳しい練習の事も思い出しながら選手権までしっかり練習していくしかありません」 と語っていました。  慶応の大学選手権の1回戦は、12月16日(日)大阪花園ラグビー場で午後12時から関西リーグ戦3位の大阪体育大学と対戦します。  一方、対抗戦7位の成蹊大学は、熊谷ラグビー場で12月8日(土)対抗戦Bグループ2位の学習院大学との入替戦に臨みます。


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posted by watakana |00:09 | 大学ラグビー | コメント(4) | トラックバック(0)
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2007年12月04日

関東大学ラグビー対抗戦 日本体育大学対帝京大学戦

 12月1日土曜日に熊谷ラグビー場で行われた関東大学ラグビー対抗戦の2試合、日本体育大学対帝京大学戦と成蹊大学対慶応義塾大学戦の2試合を観てきました。

 1試合目の日体対帝京戦は、勝ったチームが5位以内確定となり大学選手権の出場権を賭けた戦いになりました。
 
日体のキックオフで午後12時に始まりました。
 少し動きに硬さの見える日体に対して、帝京は序盤からゲームを支配します。
 6分に、日体陣内ゴール前5メートルのスクラムからバックスにボールを展開し帝京のFB石井選手がほぼ中央の位置に先制のトライを決めます。SH猿渡選手のGKも決まり帝京7に点が入りました。
 その後も、10分14分31分に帝京がトライを挙げてGKも成功して28対0帝京リードで前半を折り返しました。

 後半が始まる前に先にグラウンドに出てきたのはリードされている日体でした。キャプテンのFL岡村選手と4年生で試合出場経験の豊富なFL前田選手を中心に円陣を組んで、後半の反撃に向けて気合を入れました。
 
 後半は、帝京のキックオフで始まりました。
 後半も先制トライは帝京でした。開始早々の1分に日体陣内10mのスクラムからボールを持ち込みFWで繋いで1年生FLの吉田選手がトライしました。
 33対0と点差が広がり劣勢となった日体でしたが、キャプテンの岡村選手が懸命に前に出て鋭いタックルを連発しチームの士気を高めます。
 そして、7分帝京陣内5mのラックからボールを出して繋ぎ、後半から登場した1年生のSH柳原選手が抜け出し最後はトライゲッターWTB豊前選手がトライ。日体が5点を返しました。
 その後、20分にも日体はモールを押し込みHO吉永選手がトライを決めましたが、日体の得点はこの二つのトライと後半途中から入ったSO松本選手のGKの合計12点でした。
 一方の帝京は、後半は前半を上回る5トライを重ねて57対12と日体を圧倒しての勝利で4位となり9年連続15回目の大学選手権の出場を決めました。
日体大対帝京戦
 試合後、勝った帝京の岩出監督は、 「今日の試合は快勝してスッキリというところまではいきませんでした。今日の両チームの様子を見てあと3・4本は獲れそうな場面があったが、自らのミスで自滅していたのでそのもやもやした部分は大学選手権に向けての練習に良いモチベーションになると思います。今季は夏に前評判が高く、早慶明がうちを倒すことに力を入れてきていてそれに引いてしまったところがありました。特に早稲田戦のタックルは悪すぎてあのような結果になってしまったのですが、あの日からこの借りは大学選手権で返すという気持ちでやってきました。本当は対抗戦でも、もっと上に行きたかったのですがそういうすべての悔しさは大学選手権で晴らします」 と言っていました。気持ちはすでに大学選手権へと向いていました。  その岩出監督は、日体大ラグビー部のOBです。ということで、近年の母校についても少し伺ってみました。 「うちとの対戦以外の試合は本当に心から応援しているんですよ。今日は選手権を賭けた対戦になってしまいましたが、来季はもっと良い場面で対戦してお互いに向上していけるようにしたいですね」 とOBとしての思いも少し話して頂きました。  敗れた日体の選手は、グラウンドに集まりながら涙を流している選手や、呆然と立ち尽くし天を仰ぐ選手もいましたが、先にバックスタンドに挨拶に行っていた帝京の選手に続いて挨拶に行きました。  メインスタンドで応援していたチームメイトの中にも泣いている選手がいました。試合に出ていた選手たちが挨拶に来ると立ち上がって拍手をしていました。    裏に引き上げる選手たちを待つ1年生マネージャーの澤山さんも号泣していました。2年生マネージャーの藤原さんは泣かずに選手を笑顔で迎えようとしている様子でした。  そんな藤原さんも1年生だった昨年は、大学選手権1回戦で敗退が決まった時には号泣していました。日体大ラグビー部のマネージャーは現在この二人だけなので先輩の藤原さんはこの時は泣いていられなかったのかも知れません。  アフターマッチファンクションも終わり最後のミーティングが外で行われました。少し離れたところで、帝京のミーティングも行われていました。帝京の円陣からは歓声が沸き起こっていましたが対照的に日体のミーティングは静かに行われました。  バイスキャプテンPR野田選手はスタンドから応援してくれたチームメイトへ 「応援に応えられなくて申しありませんでした」 と頭を下げていました。そして最後に今までのお礼の言葉を述べていました。 キャプテンのFL岡村選手はノーサイドの瞬間には涙はありませんでしたが、最後の挨拶の時には感極まったようでした。 「大学選手権に連れて行かれなくてすみませんでした」 と言った後、言葉が続きませんでした。その瞬間にそれまで涙を堪えていた数名の選手や米地HCの目にも涙が浮かんでいました。  その涙の一番の理由をミーティング後に岡村選手に聞いてみました。 「今年は、特に試合に出られない4年生が中心になってものすごくたくさん応援してくれていてすごく嬉しかったんですけど、その思いに応えられなくて申し訳ないという気持ちが一番です。今日の試合は、負けましたが今まで自分たちが目指してきたプレーでトライも獲れたし良いプレーもありました。実はジュニア選手権(※)の試合が来週の日曜日にまだあるんです。今日試合に出られなかった4年生も出場するので、自分は試合には出ませんが、あと1週間一生懸命練習します」 と最後は笑顔で話してくれました。 (※)カテゴリー2・3の入れ替え戦に出場します。 詳しくは関東ラグビーフットボール協会HPをご覧ください。 http://www.rugby.or.jp/2007/etc/29thjunior.shtml  私事ですが、4シーズン前、日体大ラグビー部の取材をさせて頂いた初年度も、実は大学選手権出場を果たせませんでした。  奇しくも、熊谷ラグビー場での帝京戦に敗れてという今年と同じようなシチュエーションでした。当時の4年生が「この悔しさを忘れずに来年は必ず選手権に出場してください」と涙ながらに下級生に最後の挨拶をしていました。  その翌年から日体大ラグビー部は2年連続で大学選手権出場を果たしました。低迷しているかつての名門校に復活の兆しが見え初めていたのですが、今季の成績は昨年より一つ後退してしまいました。  今年の4年生は当時の1年生で、大学選手権に出場出来ない悔しさを知っている唯一の学年でした。そして、今年は後輩たちもその悔しさを初めて味わうことになりました。  名門復活というのは本当に大変なことなのだとまた改めて思いました。    日体の米地ヘッドコーチは、 「今季は、勝てそうな試合を落としてしまい、そのまま立て直すことが出来なかったのが大きかったです。一つの勝利がチームを変えることもあるのですがそれが出来なかったことが反省点です。そういう面も来季への課題です。それらを克服していけるようにしたいですね」 と今季を振り返っていました。 今年から就任した南山(なんざん)アシスタントコーチは、 「練習の成果が見えた部分もあったので、下を向かずにこれからも元気だしてやっていこう」 と、来季へ向け語っていました。  名門復活へ向けての日体大ラグビー部の挑戦はこれからも続いていきます。  そして、4年生は、来週の日曜日のジュニア選手権の後、引退します。恐らくまずは卒論との戦いになるのかな?と思うのですが 「卒業後も日体大ラグビー部OBという事を誇りに思いながらその看板を背負って益々頑張って欲しいと思います」 この言葉は、前ヘッドコーチが引退する選手たちに毎年おっしゃっていた言葉なのですが引用させて頂きました(^^)v
日体大ノーサイド
 とっても長くなってしまいました。最後まで読んで頂いた皆様ありがとうございました。  2試合目の模様は、後日書かせて頂きます。よろしくお願いします。


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posted by watakana |01:14 | 大学ラグビー | コメント(0) | トラックバック(0)
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