2006年11月14日

小さな差でも大きな差です

 ラグビーの試合の3点差とは、PGもしくはDG1本の差です。
ラグビーはトライを取ると5点入るスポーツですから、3点の差は、最後の最後まで逆転の可能性があり、どちらのチームにとっても気の抜けない点差です。
 
 11月12日、熊谷ラグビー場で行われた関東大学ラグビー対抗戦、日本体育大学対筑波大学戦は、最後までどちらが勝つのか分からない手に汗握る展開でした。
 この日は、もの凄い強風でした。あとで知ったのですが、木枯らし1号だったそうです。そんな厳しい状況下での試合でした。
 ラグビーでは、一般的には、風上の方が有利で、例えば同じぐらいの実力のチーム同士の対戦の場合は、15点ぐらいの差があると考えていいとも言われています。
 
 前半は、その有利な風上は、筑波大でした。しかし、最初に得点したのは日体大です。前半10分、モールを押し込みトライ。その後のゴールも決まり7点を先制しました。 その直後、筑波大の応援スタンドから声援が飛びます。
「風上だぞ。自信をもってやろう」
試合に出ていない仲間から声援が送られました。そして21分、筑波大が声援に応えるようにトライとゴールを決め、7対7の同点になります。
 その後は、日体大ペースで進みます。28分、日体大のPGが決まり3点をリードします。34分には、筑波大がノックオンしたボールを日体大が奪いラックからつなぎ、筑波陣内22メートル右付近からSOの石井選手が短いキック、そのまま自身がゴールに飛び込みボールを押さえてトライ。
 続く39分には、ターンオーバーでボールを奪って繋ぎ、最後はFBの本郷選手が相手の守備を振り払いスピードに乗って走りきりトライ。ゴールも決まり。22対7とリードを広げました。
 リードを許した筑波大も、インジャリータイムの43分にバックスで展開しWTBの岩根選手がトライ。その後のゴールも決まり22対14。前半風下の日体大が8点をリードして前半を終了しました。
 後半最初の得点は、風下になった筑波大でした。6分にモールを押し込みトライ。しかしその後のゴールは外れて22対19の3点差でゲームは続いていきます。
 試合が進むにつれ、リードを許している筑波大の攻める時間帯が長くなります。しかし、日体大も最後まで必死の防御で守りきりそのままノーサイド。
不利な風下だった前半に得点を重ねた日体大が逃げ切り3点差の22対19で勝利を収めました。
 試合後、日体大の尾関ヘッドコーチは「後半は悪過ぎたけど、前半はここのところ出来ていなかった攻撃も出来たし、ひとまず良かったです」と試合を振り返っていました。
 先日の対早稲田戦で負傷退場し続く明治戦を欠場、この日の試合が復帰戦となった日体大キャプテンの湯浅選手も「後半は(怪我をしている)足が痛くては走れないかなと思ったけど、苦しい場面が続いたので必死になって最後は走りました。本当に勝って良かったです」と足を冷やしながらも笑顔で話してくれました。
 
 この試合は、昨年同様に、全国大学選手権出場を懸けた一戦という位置づけの試合になりました。そのため、両チームを応援する人たちが大勢駆けつけていました。
 選手出入口では、筑波大の選手の応援に駆けつけていたご家族も、寒い中選手たちが出てくるのをずっと待っていました。
 筑波大は、この日の敗戦で全国大学選手権出場は難しい状況になり、出てくる選手達は厳しい表情でしたが「お疲れ様」と声を掛け労っていました。
寒さに震えながら出てきた女子マネージャーは、顔見知りの人たちを見つけると「今日は、応援ありがとうございました。せっかく来て頂いたのに、すみませんでした」とお礼の挨拶をしていました。
 試合後の負けたチームの光景を観ると、切なくなりますが、これが勝負の世界なんですよね。
 試合直後、日体大の米地副部長が「3点差でも、勝つのと負けるのでは全然違いますからね」と嬉しそうにおっしゃっていた姿とは対照的でした。
 ゲームは3点差という僅差でしたが、勝利チームと敗戦チームの間には、大きな差があります。

 大学ラグビーの各リーグも終盤に入ってきました。各チーム、それぞれの目標に向かい勝利を目指す戦いがまだまだ続いていきます。

posted by watakana |01:49 | 大学ラグビー | コメント(14) | トラックバック(0)
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Re:小さな差でも大きな差です

J・SPORTSでは早稲田vs帝京の試合を再放送それも前半の途中迄観ました(夜遅いので睡魔に負けました)。
帝京の躍進の理由は観て思ったのはFWの力だと私は思いました。
しかし私はこれは「帝京のラグビ-じゃない!」と思いました。
帝京は昔は「赤い旋風」でBKを中心とした走るラグビ-が帝京カラ-だったのにFW中心のラグビ-では・・・。
この試合は前半のタックルミスの連発でこれでは早稲田には勝てないと思いました。
帝京は早稲田・明治・慶応に比べて小さい選手が昔は多かったのでタックルで相手に勝っていたのに・・・。
で話は変わりまして今回のブログの事ですが、
日体は以前書き込みしましたので筑波ですが、
筑波でまず頭に浮かぶのは元ジャパンのフッカ-・現東芝の薫田監督。
筑波も日体同様最近は低迷気味。
ブル-と白の横縞。以前は早稲田・明治・慶応等互角の勝負をしていたのに・・・。
日体同様筑波の最近の低迷は?教えて下さい。
上記のブログを読んで一つ気になるのは後半風下だったけど筑波はPKでまず同点は考えなかったのですか?
試合を観ていないのでよく分かりませんが勝ちにいかなかったのか?教えて下さい。
ではこれにて。失礼します。

posted by とらいダ- | 2006-11-14 17:30

Re:小さな差でも大きな差です

そうですね。ある方がやっぱり今年の帝京大の強さはFWだという事はおっしゃっていましたね。
帝京の伝統のラグビーというものが、どういうものなのか、私はわからないのですが、先日の早稲田戦に関しては、ミスが多かった事と風上でキックを多用するとか、ターンオーバーでボールを奪っても攻めきれていない等のゲイムメイクが出来ていなかったことが敗因で、早稲田はその辺がきっちり出来ていたと専門家はみているようです。

それから、先日の日体大対筑波大戦ですが、風下の後半に筑波が同点PGをなぜ狙わなかったのか?という事ですが、話を聞いてきていないので真実はわかりませんが、ゲームの雰囲気を思い出してみると、この日の試合に関しては、風上が絶対に有利という事はなくてどちらのチームもサイドが風下の時にもうまく攻めて得点を入れていました(筑波は風上の前半にも2トライ2ゴールを決めていましたが・・・)後半は筑波が風下でしたが攻め続けていました(結果的には1トライのみでしたが)恐らく筑波大としては、PGで同点にするよりもトライで逆転出来ると信じていたのではないかと思います。あくまでも推測の域に過ぎなくて申し訳ありませんが。

posted by watakana | 2006-11-14 21:24

Re:小さな差でも大きな差です

いつも楽しい記事ありがとうございます。
というのも読んでいると試合の状況がリアルに思い起こせるからです。
今シーズン客観的にゲームを見ていないから読んでいて楽しいです。
いっつもファインダー越しに見ててカッコいいシーンを撮る事に躍起になってまして・・・。
ハイパンが上がっても選手ばっかり追ってボール見てないですし・・・。(笑)
圭那子さんの文章はとても味わいがあってゲームをストレートに表しているし、選手の気持ちを正確に表現しているからちゃんとゲームを見ていない俺にはホント有難い事です。

これからも楽しい記事書いてくださいね。

posted by bayabaya | 2006-11-15 22:34

Re:小さな差でも大きな差です

bayabayaさん
すごいお褒めのコメントを頂いて恐縮です(^^;ありがとうございます_(._.)_
私の師匠のスポーツライターの方は、スポーツライターの仕事は、スポーツに携わる人たちが頑張っている姿を書くことで、ゲームを分析したり批評することではないと教えてくれました。
私は、影で家族が支えている姿とか、あのプレーの影にはこんな努力があったとかそういうところをblogのタイトル通りに足でたくさん取材して書いていきたいと思っています!
とは言っても独りよがりになる事もあると思いますのでこれからも、率直な感想を聞かせて頂けると本当に有り難いので、ぜひよろしくお願いします_(._.)_

それから、多面的な角度から試合も観られるようになりたいと思います。そう考えると、ファインダー越しだと普通では見られない必死な表情とか一瞬の動きとかそういうものも見られると思うので、bayabayaさんの写真から伝わってくるそんな場面もたくさん見せて頂きたいです。

posted by watakana | 2006-11-16 01:28

Re:小さな差でも大きな差です

日体大OBです。所属クラブは違いますけど。ずっと日体ユニコーンズが好きです。低迷していますが兆しはあるのでしょうか?? 教えていただけませんか??

posted by えっさっさ | 2006-11-17 10:49

Re:小さな差でも大きな差です

えっさっささん
コメントありがとうございます_(._.)_
日体大のOBの方なんですね!私はOGではないのですが、日体大ラグビー部ユニコーンズを応援するようになってからラグビー以外でも「日体大」に過剰反応するようになっている今日この頃です(笑)

さて、日体大ラグビー部ユニコーンズですが、私はここ3シーズン観ているだけの若輩者なので色々と言えるような立場ではないのですが・・・。少しずつ上向いていると思います。
昨年、4シーズンぶりに大学選手権に出場することが出来て今のレギュラーの選手達も多くの選手が選手権を経験出来たことで自信を付けているような気がします。話を聞いたりするとそういう感じが伺えます。夏合宿では弱点だった全ての面のスピードアップという事を重点的に行ったと聞いています。私がお邪魔させて頂いた時もかなり走り込みをしていましたし、それ以外でもセットを早くする等、徹底して行っていました。合宿終盤に行われた同志社大学との練習試合では互角に戦っていました。ゲームには負けてしまいましたが合宿でやってきた事の成果は出ていて「充実した合宿だった」と皆さんおっしゃっていました。開幕の慶応大学戦はミス等が出てしまいゲームは落としましたが、試合後にコーチや選手に話を聞きましたが強くなっているという手ごたえは感じていました。早稲田大学・明治大学戦はキャプテンや主力選手の怪我や退場・欠場等もあって力は出し切れませんでしたが、力を出し切れれば帝京とも良い勝負が出来るぐらいの実力はあると思います。昨年よりも一つでも成績を上げるという事を目標に頑張っていますので、そのために毎日必死で練習していると思います。・・・といいながら最近練習を観に行っていないです(^^;反省。。。
これからも日体大ラグビー部の試合は全て観に行ってこちらで記事をアップしていきますので、これからもどうぞよろしくお願いします_(._.)_

posted by watakana | 2006-11-17 23:39

Re:小さな差でも大きな差です

ありがとうございます。 徐々にですが上向いているようですね。昔はもっとよかったとか言うのはいけないと思います。選手は必死だと思います。
残りの立教、帝京にいい試合を・・・そして大学選手権に期待です。 watakanaさん、また日体中心のレポートお願いします

posted by えっさっさ | 2006-11-21 10:20

Re:小さな差でも大きな差です

えっさっささん
お返事ありがとうございます。
昔ながらのラグビーファンの方々にとっては、日体大が今、低迷している事が寂しいようで心配してくださっているみたいなんですよね。
それだけ歴史のある名門校ということですよね。
昨年のキャプテンに、大学選手権に向けて話を聞いた時も「日体大と言えば伝統のランニングラグビーですからそんな自分達のラグビーを見せられるように頑張ります」と言っていました。皆さん名門校でプレーしているという誇りをもって頑張っていると思います。
本当に残りの試合そして大学選手権は私も期待しています。
また、リポートさせてもらいますので、これからもよろしくお願いします。

posted by watakana | 2006-11-21 22:28

Re:小さな差でも大きな差です

watakanaさんこめんとありがとうございます。
去年の主将といえばY口さんですね??最近は関西に仕事で転勤してしまい秩父宮に行けなくて非常に残念です・・・日体の試合が見に行けなくて。
私の分も応援してください。
PS:来年の新人選手とかは分かりますか??

posted by えっさっさ | 2006-11-22 09:15

Re:小さな差でも大きな差です

>えっさっささん
そうです。去年の日体大の主将Y口(何故かイニシャルトークですね・笑)さんです!!!
先日、藤沢で行われた試合会場に応援に来ていましたよ。でも、あんまりゆっくりお話は出来ませんでしたが、お元気そうでお会い出来て嬉しかったです!もしかしてY口さんとはお知り合いですか?

今は、関西にいらっしゃるんですか。そうなるとなかなか日体大の試合は観られませんよね。私が応援は引き受けました!!!

来年の新人選手については、ほぼ決定したという事は11月の初めぐらいに、部長の先生に伺ったんですが具体的には聞いていないんですよね。。。
詳細が分かってお知らせ出来る時がきたらまた報告させてもらいますね。

posted by watakana | 2006-11-23 22:41

Re:小さな差でも大きな差です

全くY口さんとは知り合いでも何でもありません(笑)明後日の立教戦にすっきり勝って最終戦の帝京大に向かってほしいです。また試合のレポート楽しみにしています。

posted by えっさっさ | 2006-11-24 17:42

Re:小さな差でも大きな差です

>えっさっささん
明日は日体大対立教大学戦に行ってきます。
良いゲームを期待しています!
試合のリポートは・・・なるべく早く書けるように頑張ります(笑)
よろしくお願いします_(._.)_

posted by watakana | 2006-11-26 01:31

Re:小さな差でも大きな差です

立教戦勝利のようですね。ただ前半リードされさらにはシンビン・・・終わってみれば辛勝・・・
ミスでしょうか・・・モチベーションの問題でしょうか?? 詳細分かる範囲で教えて頂けますか??

posted by えっさっさ | 2006-11-27 10:58

日体大対立教大戦

>えっさっささん
昨日は、熊谷ラグビー場に行ってきました。
後ほど日記の方で詳細を書きたいと思いますが、日体大にとっては、本当に厳しい試合でもあり、ラグビーというかスポーツすべてに言える事だと思うのですが、勝つという事は、本当に難しいんだなという事を再確認した試合でした。

posted by watakana | 2006-11-27 22:52

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