2007年02月22日

東京マラソンのゴール地点から 1

 東京マラソン2007。記念すべき第1回大会が2月18日(日)に行われました。
 朝から激しい雨が降り、気温は5度しかなく北風も吹く厳しい条件の下でのレースとなりましたが、本当に見所いっぱいの素晴らしいレースでした。

 まず、初めにゴールするのは、車椅子男子の部の優勝者です。1時間24分から26分台の記録を持つトップランナーが5名エントリーしている男子の部は、10時30分ぐらいにはトップの選手が有明のゴールにやってきます。
 事前の予想では、自己記録には、あまり差の無い5選手がなだれ込むようにゴールするのでは?等とも言われていました。
 しかし、品川の折り返し地点で、すでにトップの選手は2名に絞られていました。
 そして、いよいよ、車椅子の部男子のゴールの瞬間が訪れます。
第1回 東京マラソン2007誰よりも早くゴールテープを切ったのは、副島正純(そえじままさずみ)選手でした。
 この東京マラソンの歴史に名が刻まれた瞬間でした。
 記録は1時間32分21秒でした。自己記録は1時間25分30秒で、ホノルルマラソンでは2年連続で優勝しているそうです。また、国際舞台でも、世界選手権銅メダル。アテネパラリンピックでは、リレーで銅メダルを獲得している実績も素晴らしい選手です。
 その副島選手が、第1回東京マラソン2007で、3万人のどのランナーよりも早くゴールを駆け抜けました。
 
 続いて、男子マラソンの1位の選手がゴールしました。優勝したのは、ケニアのダニエル・ジェンガ選手でした。
 日本の実業団チームのヤクルトに所属しているジェンガ選手は、流暢な日本語で優勝インタビューに応えていましたが、途中で感極まって涙声になっていました。何度もヤクルト安田監督への感謝の思いを述べていました。
 35キロでスペシャルドリンクを取り損ねたという情報を聞いていたので、心配でしたが、そんなアクシデントも問題にせずに見事な優勝でした。
 2位でゴールしたのは、日本人選手1位の佐藤智之選手でした。しかし、寒さのために体が硬直してしまって思うようなレースが出来なかったと反省の弁を述べていて無念の表情でした。

 そして、女子の優勝は、18歳の新谷仁美(にいやひとみ)選手です。ご存知小出監督の門下生です。今までは、駅伝が専門でレースでの最長距離は6キロで練習でも30キロしか走ったことがなかったそうです。
 初めて42.195キロを走ったレース、しかも第1回という東京マラソンの記念大会で優勝。運の強さを感じずにはいられません。インタビュー中も終始笑顔でした。心臓も強そうです。これからに注目ですね。
 新谷選手の次にゴールしたのは、ゲストランナーの谷川真理選手でした。ゴールの瞬間は万歳をしながら爽やかに駆け抜けていきました。

 そして、女子の5位でゴールしたのが、ラストランの有森裕子選手でした。少しアゴを上げ、歯を食いしばりながら涙を堪えるようにして、手を合わせながらのゴールでした。
 インタビューを受けるときには、もうすでに泣いていました。
「沿道で本当にたくさんの方々から、アリモリとコールして頂いて、私以外にも周りにアリモリさんがいるのかと思うぐらいの凄い声援で本当に有り難かったです。私の全盛期はもう10年ぐらい前になるのに、皆さんが私を覚えていてくれて応援してくれて本当に何と言えばいいのかわかりませんが、本当に嬉しかったです。マラソンランナー有森裕子を今まで応援してくださってありがとうございました。これからの有森裕子も応援してください」
涙ながらにファンの皆さんに感謝の気持ちを述べられていました。
 以前、有森さんが講演活動などをしていく中で、こんな事をおっしゃっていたと聞いた事があります。
「オリンピックメダリストと言っても過去の話。どんどん忘れられていくんだから、メダリストという事だけで仕事をしていけるほど甘くはない。きちんとした目的・目標を持ってスポーツの素晴らしさやスポーツの持つ力を伝えていきたい」
その言葉通りに精力的に活動されています。しかし、日本国民はオリンピック連続メダリスト有森裕子選手を忘れてはいませんでした。
 もう一人ラストランを迎えたのは、市橋有里選手でした。3時間2分48秒で20位だったそうです。ゆっくり走ったので周りの景色を楽しみながら走れましたと試合後にコメントをしていました。
 現役選手としては、このレースが最後になりましたが、今後は色々な大会でゲストランナーとして、走っていかれると聞いています。このマラソンのゴールは次の人生へのスタートとおっしゃっていました。
 本当に、選手の皆さん一人一人がそれぞれの思いを抱いて走った東京マラソン2007のゴール地点は、感動がいっぱいでした。

 最後に、私事ですが、実は、車椅子のレースで場内のアナウンスをさせて頂いた時に、優勝者の名前を間違えて発表してしまいました。
 言い訳にしかなりませんが、当日は、現場がバタバタしていまして、情報が入り乱れてしまい、起きてはならないミスが生じてしまいました。
 優勝されました副島選手をはじめ副島選手の関係者の皆様ファンの皆様に不快な思いを掛けてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます、誠に申し訳ありませんでした。
 今後はこのような事の無いようにしたいと思います。

 長くなってしまいましたので、市民ランナーの皆さんの様子は、次回書かせて頂きたいと思います。
市民ランナーの皆さんも本当に楽しそうに走っていました。
 なるべく早くアップしたいと思いますので、もう少しお待ちください。
東京マラソンゴール


posted by watakana |00:35 | 陸上 | コメント(0) | トラックバック(0)
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