2008年05月21日

ポルトガル代表、EUROに向けて始動!

ポルトガル代表練習(ヴィゼウ) 2008・5・20


 EURO2008に向けたポルトガル代表の国内合宿の取材のため、ただいまヴィゼウに来ております。
 昨日(19日)、ヴィゼウの「ホテル・モンテベーロ」に集合したポルトガル代表の面々ですが、ぺぺはクラブ(レアル・マドリー)の都合で明日(21日)合流、CL決勝参加組のクリスティアーノ・ロナウド、ナニ(マンチェスター・ユナイテッド)とリカルド・カルヴァーリョ、パウロ・フェレイラ(チェルシー)は今週金曜日(23日)に合流ということで、今日(20日)の初練習には18人(フィールドプレイヤー15人+GK3人)が参加しました。

フォンテーロスタジアム 2008・5・20


 それにしても、今日の練習会場となったヴィゼウの「フォンテーロ」スタジアムには平日にも関わらず、”セレソン”を観るために約6000人の大観衆が集まりました。
この公開練習はヴィゼウ市民に優先的に販売されるチケットを購入しないと見学できないのですが、今日はチケットを持ってないファンも特別に客入れしていました。
おかげで関係者、スポンサー用に用意されているメインスタンド以外はすべて超満員。
普段、「エスタディオ・ナシオナル」での平日のポルトガル代表の公開練習は閑古鳥が鳴いてますから、まさに圧巻な光景でした。
 これで、超大人気のクリスティアーノ・ロナウドが金曜日に合流した後の今週末の土日は一体どれだけの人数が集まるのでしょうか?
おそらく警官と警備員を増員することになるでしょう。

ポルトガル代表公式記者会見 2008・5・20


 練習に先立って行われた公式記者会見ではヌーノ・ゴメス(写真左)とルイ・パトリシオ(写真右)が参加しました。
 どの質問をふられても「自分の仕事をするだけ」という答えで通したルイ・パトリシオはまだ会見慣れしてない感じですね。
しきりにヌーノ・ゴメスが横で話すタイミングとかをフォローしてましたから。

 17時2分(現地時間)に始まった練習ですが、今日は基本的にフィジカルメニュー中心でしたが、1/4コートという狭いエリアでのパス出し、パスカットの練習や二人一組のロングパスの練習など、パス練習が入念に行われました。
デコとジョアン・モウティーニョがペアになっていたということは、やはりジョアン・モウティーニョはデコのバックアッパーということでしょうか。
このロングパスの練習でフェルナンド・メイラと組んだボジングワがスコラーリから個別に細かい指示を出され、ボールを受けてからダッシュでのドリブルを繰り返していましたから、右SBの本命はボジングワなのでしょうか。
 最後はヌーノ・ゴメス、ウーゴ・アルメイダ、ポスティガのCF組とデコ、プティ、フェルナンド・メイラ、ジョルジュ・リベイロが居残りで左右のクロスに合わせたシュート練習を行い、約1時間半で初日の練習は終了しました。

 ちなみにEURO2008本大会に臨むポルトガル代表23人の背番号が発表になりました。
1 リカルド(GK)
2 パウロ・フェレイラ
3 ブルーノ・アルヴェス
4 ボジングワ
5 フェルナンド・メイラ
6 ラウール・メイレレス
7 クリスティアーノ・ロナウド
8 プティ
9 ウーゴ・アルメイダ
10 ジョアン・モウティーニョ
11 シマオン・サブローサ
12 キム(GK)
13 ミゲウ
14 ジョルジュ・リベイロ
15 ぺぺ
16 リカルド・カルヴァーリョ
17 リカルド・クアレスマ
18 ミゲル・ヴェローソ
19 ナニ
20 デコ
21 ヌーノ・ゴメス
22 ルイ・パトリシオ(GK)
23 エルデル・ポスティガ

ついにクリスティアーノ・ロナウドの背番号が「17」から「7」に変わりました。これで世界中のNIKEショップ及びスポーツショップで売っている膨大な数の「17 クリスティアーノ・ロナウド」のポルトガル代表グッズは回収になるのでしょうか?それともディスカウントで叩き売りされるのでしょうか?「7」番はてっきりクアレスマだと思っていたんですが。。。

 というわけで、明日(21日)のポルトガル代表の公開練習も17時にヴィゼウの「フォンテーロ」スタジアムで行われる予定です。
天気が不安定で心配ですが、もちろん明日も取材に行ってきます。


posted by 鰐部哲也 |10:53 | トラックバック(0)
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2008年05月18日

マニシェの憂鬱

マニシェ 2007・9・6


 すっかりレポートが遅れてしまいましたが、今週月曜日(12日)にEURO2008本大会に向けたポルトガル代表23人の発表がありました。

GK:リカルド(ベティス)、キム(ベンフィカ)、ルイ・パトリシオ(スポルティング)
DF:右SB候補-ボジングワ(ポルト)、ミゲウ(ヴァレンシア)
   CB候補-リカルド・カルヴァーリョ(チェルシー)、ブルーノ・アルヴェス(ポルト)          ぺぺ(レアル・マドリー)
   左SB候補-パウロ・フェレイラ(チェルシー)、ジョルジュ・リベイロ(ボアヴィスタ)
MF:ボランチ候補-フェルナンド・メイラ(シュトゥットガルト)、ミゲル・ヴェローソ(スポ             ルティング)、プティ(ベンフィカ)、ラウール・メイレレス(ポルト)
   トップ下候補-デコ(バルセロナ)、ジョアン・モウティーニョ(スポルティング)
FW:右ウィング候補-クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)
   左ウィング候補-シマオン・サブローサ(アトレティコ・マドリー)、リカルド・クアレ               スマ(ポルト)、ナニ(マンチェスター・ユナイテッド)
   CF候補-ヌーノ・ゴメス(ベンフィカ)、ウーゴ・アルメイダ(ブレーメン)、エルデ           ル・ポスティガ(パナシナイコス)

 こうして見ると、バランスよく選んだようには見えます。
選考基準として「所属クラブで常時試合に出場している選手」というのが重要だったのでしょう。どの選手もクラブでの出場機会は多いです。
 ただ、マニシェが外れたのは意外でした。このブログでも何度も書いてますが、マニシェは膠着した試合展開を打開できる選手です。スコラーリ政権では幾度となくそのミドルシュートでポルトガルの窮地を救ってきました。
 確かに所属クラブのインテルで試合に出てないという、試合勘の乏しさが問われたのでしょうが、ドイツW杯直前も同じ状況だったはずです。当時所属していたチェルシーでも出場機会は少なかったですし、このドイツW杯予選中はディナモ・モスクワで「嫌々、プレー」していました。メンタル的なモチベーションは最悪だったにも関わらずポルトガル代表には呼ばれ続けていたんですが。。。

 12日の代表発表会見で、「マニシェがメンバーから漏れたのは少し驚きですが、なぜ、彼を外すことに決めたのですか?」という質問も当然飛びました。
 これに対し、監督のスコラーリは「招集外の選手についてはいっさい話さない。」と明らかにしませんでした。
 それでは、最後までボランチの残る一枠をマニシェと争っていたと言われたプティについては「約15日前に彼と直接会って話したところ、彼は代表に合流するまでには最高のコンディションに回復することを保証してくれた。」と答えたスコラーリ。
 それでは、マニシェとは話し合いの機会すらもたなかったということでしょうか?

 今日(17日)、マニシェはポルトガル国営放送RTPのインタビューに対し、「僕は今、ケガをしているわけでもないし、コンディションが悪いとも思わない。このメンバー落ちについては理にかなわないものを感じているよ。僕は今までこの(スコラーリの)”セレソン”に対しては貢献してきたつもりだし、今でも貢献できると思っている。誰とは言わないけど、ミストレ(スコラーリ)の近くに僕のことを嫌いな人物がいるんだろうね。それも代表選考に大きな影響を及ぼすような人物が。」とその胸のうちを明かしました。
マニシェの言う「僕のことを嫌いな人物」というのは誰だか分かりませんが、マニシェの気持ちも分かるような気がします。

 明らかに代表でのパフォーマンスが落ちているなら、メンバー落ちしてもしょうがありません。しかし、最近のスコラーリは「子飼いの忠臣」を躊躇なく切り捨てているような気がします。その切り方に非情なものさえ感じます。昨年9月のEURO予選のポーランド戦あたりからスコラーリに対してははっきり言って懐疑的な目が向けられているのも事実です。
 個人的にはマニシェを外してまで、ラウール・メイレレスを連れて行く理由がどうしても分からないのですが。。。
ラウール・メイレレスはあくまでポルトの4-3-3の組織的なシステムの中で、しかもルチョ・ゴンザレスという中盤の司令官がいてこそ生きる選手ですから。

 まぁ、決まってしまったものは仕方ありません。
ポルトガル代表は来週19日の夜、20時にヴィゼウの「ホテル・モンテベーロ」に集合し、翌20日の16時より公式記者会見が行われ17時より「フォンテーロ」スタジアムで最初の練習が行われます。
 尚、このポルトガル代表練習見学にはチケットが必要です。
(チケットはヴィゼウ市役所及びヴィゼウサッカー協会で今週15日より販売になっています)

 明日は、ポルトガル杯決勝、今シーズンのポルトガル国内試合の締めくくりです。
今季最後のタイトルホルダーとなるのはポルトでしょうか?スポルティングでしょうか?
ちなみに優勝カップである「ポルトガルカップ」を授与するためにポルトガル共和国大統領のカヴァコ・シルヴァも決勝の舞台「エスタディオ・ナシオナル」に列席する予定です。


posted by 鰐部哲也 |06:20 | トラックバック(0)
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2008年05月14日

ルイ・コスタ引退。。。

ルイ・コスタ 2008・5・11


 2008年5月11日(日)、稀代のファンタジスタがスパイクを脱ぎました。
ベンフィカの背番号「10」、ルイ・コスタです。
 リーガ最終節(第30節)を前にスポルティング、ヴィトリア・ギマリャエンス、ベンフィカがCL出場権を懸けて三つ巴の2位争いを繰り広げたのですが、この際、そんなことはどうでも良いです。
 ”ルイ・コスタのラストダンス”を観るために。「ルス」に足を運びました。
この日のリスボンは朝から曇り空、昼過ぎから振り出した雨で、「最後の試合に涙雨か?」と思っていたんですが、試合開始前には太陽が顔を覗かせました。

ルススタジアム 2008・5・11


 この日、「ルス」に集まった観客はなんと54,222人。今季のベンフィカのホームゲームでは、昨年12月1日に行われたベンフィカvsポルト戦の60,116人の記録に次ぐ大観衆が最後の”マエストロ”をひと目見ようと集まりました。
 試合前にポルトガル国営放送局のRTPが製作したルイ・コスタの特別VTRがオーロラビジョンで流れた瞬間、スタジアム全体がとてもエモーショナルな雰囲気になりました。拍手が鳴り止みませんでした。
VTRの最後にルイ・コスタの次男、ウーゴ君が「パパ、今日の試合僕のためにゴールを決めてね。そして将来はベンフィカで素晴らしい会長になってね」というメッセージが流れた時点で私の涙腺はすでにやばかったです。

 ルイ・コスタ最後の試合となった、ベンフィカvsヴィとリア・セトゥバル戦のベンフィカのスタメンです。
GK:キム
DF:ネルソン(右SB)、ルイザオン、エドカルロス(CB)、レオ(左SB)
MF:カツラニス(ボランチ)、ルイ・コスタ(トップ下)、ヌーノ・アシス(右W)、クリスティアン・ロドリゲス(左W)
FW:ヌーノ・ゴメス、オスカル・カルドーソ
この日のカピタオン(キャプテン)はルイ・コスタ。
このメンバーがルイ・コスタ”現役最後のページ”に彩を加えました。

 試合は、3-0でベンフィカがルイ・コスタ最後の花道を飾りました。

 ルイ・コスタは2006年5月25日、古巣のベンフィカに戻ってきました。
私が元々、ポルトガルサッカーに魅了されたのはEURO1996をTVで観たからです。あまりにも美しすぎるパスワークに魅了されました。その中でもひときわ輝きを放っていたのがボランチのパウロ・ソウザと背番号「10」を背負ったルイ・コスタでした。
それ以来、いつでもルイ・コスタは私のヒーローでした。
2001年10月、ようやく念願かなってルイ・コスタをスタジアムでライブで観ることができました。場所はイタリアの「サンシーロ」、相手はインテル。この「ミラノダービー」という最高の舞台で、ルイ・コスタがピッチに姿を現した瞬間、感動で涙がこぼれてきたのを思い出します。
 さらにポルトガルに移住して、ベンフィキスタになって、ベンフィカのソシオになったのも「ルイ・コスタがかつてプレーしたクラブ」だったからです。
そのルイ・コスタがポルトガルに、それもベンフィカに戻ってくるというニュースを耳にし、目にしたときは信じられませんでした。
昨季、「ルス」でルイ・コスタがオーストリア・ウィーン戦で決めたミドルシュートとそのあと雄たけびをあげながらベンチに向かって走っていくルイの姿は今でも脳裏に焼きついています。
 当たり前のようにルイ・コスタのプレーを一週間おきにスタジアムで目にすることが出来る環境、こんなに幸せなことはないな。今さらのように深く感じています。
そして、18年に及ぶルイ・コスタのサッカーキャリアの最後の二年間を間近で共有できたことに感謝したいと思います。
 
 ルイ・コスタは試合後、50枚ものユニフォームをスタンドに投げ入れながらスタジアムを一周すると、最後に四方に深々とお辞儀をして、最後、自分の着ていたユニフォームを脱いで、父親であるヴィトールさんに手渡しました。
 そして1時間後に姿を現した会見場では笑顔で記者の質問に答えながら拍手の中、去っていきました。この素晴らしい瞬間に最後の最後まで記者のひとりとして立ち会えたことに至上の喜びを感じます。

 ベンフィカは最終節で勝利したものの、結局4位で来季のCL出場権を逃しました。(2位:スポルティング=CL出場、3位:ヴィトリア・ギマリャエンス=CL予備選出場)
ルイ・コスタは来季、スポーツディレクターとしてフロントからベンフィカ再建に手腕を発揮することになります。

ルイ・コスタ(会見中) 2008・5・11


 OBRIGADO!RUI! ありがとう。 ルイ・コスタ。 そして、お疲れ様でした。

 ちなみにこのルイ・コスタ引退に寄せて、『スポーツナビ』にてコラムを書いております。ぜひ、ご覧になってみてください。


posted by 鰐部哲也 |05:45 | トラックバック(0)
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2008年05月11日

ポルトの二クラブに厳罰下る!

ドラガオンスタジアム


 昨日(9日)、積年のポルトガルサッカー界の”腐った部分”にようやくメスが入りました。
 2003/04年シーズンのスーペルリーガの試合で審判買収疑惑がもたれていた「Apito Final」(最後のホイッスル)事件、リーガは2006年10月から法廷で何度も公聴会を開いていたのですが、5年かかってようやくリーガ規律委員会から処分が発表されました。

 まず、ポルトです。2003/04年シーズンのベイラ・マールvsポルト戦で、審判を買収したとされるポルト会長のピント・ダ・コスタに1万ユーロの罰金と2年間のポルトガルサッカー界における活動禁止及びポルトの今シーズンの勝ち点から6ポイントを剥奪、クラブには15万ユーロの罰金という厳罰が下されました。

ベッサスタジアム正面


 さらに同シーズン、対ベンフィカ、対ベレネンセス、対アカデミカ・コインブラの試合で審判買収を行ったとされるボアヴィスタには、「来季の二部降格」及び18万ユーロの罰金及び当時の会長のジョアン・ロウレイロに4年間のポルトガルサッカー界における活動禁止と2万5000ユーロの罰金というポルトより思い厳罰が下されました。
 これで、ボアヴィスタは今週末の最終節、スポルティング戦を前に一部残留が決まっていたにも関わらず来季の二部降格が決定したことで、最終節に降格の可能性があったパッソス・デ・フェレイラとレイショエンスは最終節の試合で敗れたとしても一部残留が決まります。

 ちなみに当時、ポルト、ボアヴィスタに買収されたとされるマルティンス・ドス・サントス、ジャシント・パイシャオン、アウグスト・ドゥアルテの3審判にはそれぞれ、3年、4年、6年の審判活動禁止の裁定が下されました。

 この一連の騒動と昨日の裁定を聞いて個人的には「やっぱりね」という感想です。
元々、ポルト会長のピント・ダ・コスタというのは買収(審判だけに限らず)や八百長の持ちかけなど、勝つためには手段を選ばない「黒い噂」がつきまとってましたから。
もちろん、このピント・ダ・コスタが会長に就任して”独裁”が始まってから、ポルトは常勝軍団に生まれ変わり、「カンピアオン(王者)」として君臨してきたのは事実ですが、ルールを逸したこのような行動に眉をひそめる関係者が多かったのも事実。
 ピント・ダ・コスタなんて一部のポルティスタ以外にはポルトガル中で嫌われていますからね。昔、ポルトでタクシーに乗ったときに「ポルティスタだという運転手」でさえ「あいつは”マフィア”だ」と吐き捨てていたぐらいですから。
 さらにボアヴィスタの前会長のジョアン・ロウレイロも、ポルト会長のピント・ダ・コスタに懐柔されていたのは周知の事実です。上記の3試合の審判買収も、自分のクラブではなくポルトに有利にはたらくように、ピント・ダ・コスタに金で買収されたというのが本当のところでしょう。
 2004/05年シーズンの最終節、優勝の可能性を残していたポルトは、引き分ければ11年ぶりの優勝が決まるベンフィカと対戦するボアヴィスタにやはりピント・ダ・コスタが勝利ボーナスを約束したとも言われています。
この時は、結局ポルトがホームでアカデミカ・コインブラに敗れて自滅してベンフィカ優勝が決まったわけですが。。。
 まぁ、5年もかかってペナルティが課されたというのは時間がかかり過ぎではあります。本来なら遅くとも昨シーズン終了までに裁定が下っていたはずでした。
もし、そうであれば昨シーズン勝ち点1差でリーグ優勝を決めたポルトは昨季の時点で勝ち点6が剥奪されていたわけで、昨季のカンピアオンはスポルティングだったはずです。2位を10ポイント以上引き離して優勝した今季のポルトにとっては勝ち点6剥奪は”痛くも痒くもない”はずで、この時期での裁定決定には少し疑問です。
 ただ、これまで「タブー」とされてきたピント・ダ・コスタにようやくメスを入れて膿を出してくれたリーガ規律委員会の決断は評価されてしかるべきでしょう。

 しかし、後味の悪いシーズン終幕となってしまいましたね。

ボジングワ 2007・9・5


 ちなみに渦中のポルトですが、右SBのボジングワ(写真左)の移籍がほぼ決まったようです。移籍先はチェルシー、移籍金は2000万ユーロのようです。
元々、ボジングワには今シーズン途中からアストン・ヴィラが執拗にオファーを出して、毎試合ドラガオンスタジアムに視察団を送り込むほどご執心だったんですが、やはりビッグクラブへの移籍が決定しましたね。
 このボジングワの移籍に伴って、チェルシーのパウロ・フェレイラの古巣ポルト復帰が噂されています。

【宣伝&告知】
日本では明日(5月12日)発売の『ワールドサッカーグラフィック』6月号にてクリスティアーノ・ロナウドについて書いております。
さらに同日(12日)発売のWSG別冊の『NIKE FOOTBALL Graphic』にてEURO2008に臨むポルトガル代表の特集記事を書いております。
ぜひ、ご覧になってみてください。


posted by 鰐部哲也 |05:47 | トラックバック(0)
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2008年05月08日

ヌーノ・ゴメスの単独インタビューに成功!

ヌーノ・ゴメス 2008・5・7


 ポルトガル代表FWでベンフィカの超人気選手、ヌーノ・ゴメス(写真)の単独インタビューに成功しました!

 今日(7日)、セイシャルにあるベンフィカ練習場でトレーニング後にインタビュー取材させてもらいました。
ベンフィカ広報の方から伺ったのですが、ヌーノ・ゴメスの単独インタビューというのは日本人では私が初めてだそうです。そもそもここの練習場に足を運んでいる東洋人記者というのは私だけなんで当たり前ですが。
 EURO2008本大会が間近に迫っているということでポルトガル代表関連の質問を中心に20個超の質問をぶつけてきました。
 ちょうど8年前、EURO2000でヌーノ・ゴメスをTVで見たときは「衝撃」でした。いっぺんでお気に入りの選手になりました。
 ポルトガルに移住して、ベンフィカソシオになって練習場に日参したり、ポルトガル代表合宿に見学に行くたびにヌーノ・ゴメスの優しい人柄にも触れてさらに思い入れは強くなりました。
 サッカージャーナリストになってからは「いつかヌーノにインタビューしたい!」と思ってましたから、インタビューが実現した今日のこの日は感激もひとしおでしたね。

 ちなみにこのインタビューは今月末に日本で発売される某雑誌(モザイクがかかっていますが写真でヌーノ・ゴメスが手にしている雑誌です)のEURO特集増刊号で掲載されますので楽しみにしてください。(どの雑誌に掲載されるかは発売日が決まりましたら追って当ブログでお知らせいたします)

 というわけで、久しぶりにポルトガル代表の話題を。
いよいよ来週12日にEURO本大会に向けたポルトガル代表23人が発表されるわけですが、先月17日、リスボン近郊で開かれたテニスのエストリルオープン(ロジャー・フェデラーが優勝しました)観戦に訪れたポルトガル代表監督のルイス・フェリペ・スコラーリは「招集選手はだいたい固まっている。23人のうち21人はもう私の心の中では確定している。あとの二人を決めるだけだ。」とポルトガル国内メディアに語りました。

 ちなみにスコラーリが語った21人とは、
GK:リカルド(ベティス)、キム(ベンフィカ)、ルイ・パトリシオ(スポルティング)
DF:ボジングワ(ポルト)、ミゲウ(ヴァレンシア)、リカルド・カルヴァーリョ(チェルシー)、フェルナンド・メイラ(シュトゥットガルト)、ブルーノ・アルヴェス(ポルト)、ぺぺ(レアル・マドリー)、ジョルジュ・リベイロ(ボアヴィスタ)
MF:ミゲル・ヴェローソ(スポルティング)、ラウール・メイレレス(ポルト)、デコ(バルセロナ)、ジョアン・モウティーニョ(スポルティング)
FW:クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)、シマオン・サブローサ(アトレティコ・マドリー)、リカルド・クアレスマ(ポルト)、ナニ(マンチェスター・ユナイテッド)、ヌーノ・ゴメス(ベンフィカ)、ウーゴ・アルメイダ(ブレーメン)、エルデル・ポスティガ(パナシナイコス)
ほぼ決まりのようです。
つまり、GK3人、右SB2人、CB3人、左SB1人、ボランチ3人(フェルナンド・メイラはボランチでの起用濃厚)、トップ下2人、ウィング4人、CF3人ということです。

 予選ではボランチのレギュラーとして頑張ってきたティアゴ、昨年9月23日セリエAの試合で重傷を負ったジョルジュ・アンドラーデのユヴェントスコンビは構想外となりました。さらにマヌエル・フェルナンデス、カルロス・マルティンスといった中盤の選手も指揮官の頭にはないようです。
 ちなみに予選終盤の活躍で「新たなCFの柱」候補になっていたマククラですが、今冬のベンフィカ移籍が完全に裏目に出ました。ホセ・アントニオ・カマーチョが監督を辞任してフェルナンド・シャラーナが暫定監督に就任してからはスタメン起用は一度もありません。それどころかスーパーサブの座もマントラスに奪われている状況で、彼の招集は無くなったと見てよいでしょう。
 マククラは昨日(6日)、練習後の記者会見で「なぜ監督が変わって急に使われなくなったのか理由が分からない。僕はお金が欲しいからベンフィカに来たんじゃなくて、ピッチでプレーするために来たんだ!」と明らかに不満を口にしました。

 そこで残り2つの椅子を誰が座るのかというところが注目なんですが。
マルコ・カネイラ(ヴァレンシア)とパウロ・フェレイラ(チェルシー)で左SBの椅子一つ、マニシェ(インテル)とプティ(ベンフィカ)でボランチの座を一つ争っているというのがポルトガル国内メディアの見方です。
 個人的には驚きは、マニシェが「当落線上」にいるということです。スコラーリはインテルでの「出場機会の乏しさ」を危惧しているようですが、ここ一番で流れを変えるミドルシュートでスコラーリのポルトガル代表を救ってきたのはマニシェです。実際、約1年ぶりの招集となった昨年9月のポーランド戦でもいきなりゴールを決めましたし、予選最終戦のフィンランド戦では時にはトップ下に入って一番運動量豊富にプレーしていた選手です。代表では「使われれば結果を出す」のがマニシェだと思うんですが。。。
それにしても昨季はデスポルティヴォ・ダス・アヴェスという超弱小チームで燻っていた弟のジョルジュ・リベイロが「代表当確」で、常に表舞台を歩いてきた兄のマニシェが「代表入りが危ない」というのは皮肉な話です。
 逆にプティは今シーズン、ポルトガル国内リーグでのプレーが終盤に来るにつれ低調になってきました。こちらは外されても文句は言えないかもしれません。
 左SBの座は個人的にはパウロ・フェレイラを推します。チェルシーでも代表でもそんなにパフォーマンスが悪いとは思えません。逆にカネイラはEURO本大会クラスに出場するウィングからしたら「突破しやすいSB」と言わざるをえません。穴が多すぎますね。昨季、カネイラはスポルティングで主にCBとして好パフォーマンスを見せました。私もカネイラはSBよりCB向きの選手だと思います。
 
 いずれにしても、スコラーリには「奇をてらう」のではなく、「オーソドックス」でいいので「誰がセレサオンに必要なのか?誰がセレサオンに貢献できるのか?」をよく考えて
人選して欲しいですね。

 EURO2008本大会に向けたポルトガル代表23人の発表は、5月12日、20時(現地時間)より国内最終合宿地のヴィゼウで行われます。
私もこの代表発表会見のためヴィゼウに飛ぶ予定です。


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2008年05月01日

ポルトガル国内(リーガ)の動き

ボアヴィスタイレブン 2007/08


 すっかりブログの更新が滞ってしまいまして申し訳ございません。
ポルト優勝が4月上旬に決まってから、リーガ同様、私も「燃え尽き感」に支配されてしまいまして、なかなかブログを更新するモチベーションが上がりませんでした。
それでも試合の取材には欠かさず行っていたのですが。

 というわけで久しぶりの記事では、ここ最近のポルトガル国内の動きをリーガ中心にレポートしていこうと思います。
 まず国内で大きな話題になったのが「ボアヴィスタ財政難から選手が試合ボイコット」というニュース。
 2000/01年シーズンにはスーペルリーガ優勝を果たしている古豪のボアヴィスタでしたが、実は今シーズンは財政難で選手への給料の支払いが2ヶ月も遅れていました。
これに業を煮やした選手がリーガ第27節のホームゲーム、ナシオナル戦のボイコットを宣言。慌てた会長のジョアキン・テイシェイラが4月17日になって新しい投資家であるセルジオ・シルヴァなる人物を引っ張ってきて「小切手を見せながら」の記者会見を開きました。
 しかし、このセルジオ・シルヴァなる”自称投資家”がクラブに提示した小切手が法的に無効な”ニセ小切手”であることが判明。4月18日にセルジオ・シルヴァが警察に身柄を拘束されるという大騒動に至りました。
 ホームスタジアムの「ベッサ」には連日のようにボアヴィスタソシオが大挙集合し、直接選手と対話して「試合ボイコット回避」を訴えていましたが、結局、貧乏くじを引いた選手たちは「試合のボイコット」を撤回し、4月20日の試合ではナシオナルを1-0で下し、”意地”を見せました。もし、この試合がボイコットされた場合、1962年のアカデミカ・コインブラ以来46年振りの不祥事になるところでした。
 元々、ボアヴィスタは同じポルト市内にあるビッグクラブのFCポルトと関係が深いクラブ。前会長のジョアン・ロウレイロ時代には、ポルト会長、ピント・ダ・コスタの試合の買収や八百長の強制の噂が絶えませんでした。実際、昨シーズン開幕直前には既にボアヴィスタ監督におさまっていたジェズアルド・フェレイラ(現ポルト監督)を強奪されたにも関わらず、何のアクションも起こしませんでした。そこにはやはり多額な金銭的補償があったからです。
 今シーズン、「クリーンなクラブ、脱ポルト依存体質」をマニフェストに掲げて新会長に当選したジョアキン・テイシェイラは会長の座と引き換えに”ポルトという金づる”を失ってしまったということです。
 ポルトが優勝を決めたリーガ第25節のホーム、ベンフィカ戦ではポルトガル代表で、来季ベンフィカ加入の噂があったジョルジュ・リベイロがPKを外して0-0のドローに終わると、ジョアキン・テイシェイラは「ジョルジュ・リベイロはベンフィカのためにわざと(PKを)外したんだろう」と爆弾発言で物議も醸しました。
 結局、ジョルジュ・リベイロはこの会長の発言に不信感をあらわにし、4月下旬にベンフィカと来季からの4年契約にサインしてしまいました。
 歯に衣着せぬ言動は確かに「クリーン」ではあるのですが、会長ならもうちょっと”駆け引きという政治力”を学んで欲しい気もしますが。。。
 いまだ、ボアヴィスタの選手の給料は未払いのままですが、リーガの当座の救済措置が取られる見込みで来季下部リーグへ降格という事態は避けられそうです。

ジョゼ・アルヴァラーデ 2008・4・27


 話を「リーガ2位争い」に移しましょう。ポルトガル国内リーグも第28節を終わって残り2節を残すのみとなりました。
先週日曜日(27日)に行われた試合で、ホームでマリティモを下したスポルティングが約7ヶ月ぶりにCL出場圏内の2位に浮上しました。
 スポルティングは、4月16日に行われたポルトガル杯の準決勝、「リスボンダービー」となった雨中のベンフィカ戦で、前半2点を先制されながら後半5点を奪うという離れ業をやってのける劇的な勝利でUEFAカップ準々決勝敗退の嫌なイメージを払拭したかに思えたんですが、リーガ第27節ではアウェーで、最下位のウニアオン・レイリアに4点を献上して惨敗。
一体調子が良いのか悪いのか分からないのですが、リーガ第28節のマリティモ戦もラッキーだったと言わざるを得ないでしょう。奪ったロマニョーリの2ゴールはPKと相手DFのクリアボールがロマニョーリの体に当たってそのまま絶妙の軌道でボールがゴールラインを割っただけで、流れの中での攻撃の形は全く見えませんでした。
前半2分に先制された場面では、アンデルソン・ポウガのヘッドでのバックパスにGKのルイ・パトリシオがキャッチできずに後ろにそらして、相手に詰められゴールを許すというお粗末なもの。
 2位を死守していたギマリャエンスの相手、ポルトの監督、ジェズアルド・フェレイラが試合前に「ルチョ・ゴンザレス、ペドロ・エマニュエル、ボジングワの3人の温存」を発表したために、これに遺憾の意を表明していたスポルティング監督のパウロ・ベントでしたが、ギマリェンスはホームで前半0-0と折り返したにも関わらず、後半だけで5点獲られて惨敗、3位に転落し、スポルティングにとっては「おいしい展開」で2位の座を手に入れたことになります。
 リーガ第28節では、ベンフィカもベレネンセスとの「デルビー」を制し2-0で勝利したので、2位:スポルティング(勝ち点49)、3位:ギマリャエンス(勝ち点49)、3位:ベンフィカ(勝ち点48)と残り2試合を残して「CL出場権=2位争い」が熾烈になってきました。
ちなみに残り2試合
スポルティング:パッソス・デ・フェレイラ(アウェー)、ボアヴィスタ(ホーム)
ギマリャエンス:ベレネンセス(アウェー)、エストレーラ・ダ・アマドーラ(ホーム)
ベンフィカ:エストレーラ・ダ・アマドーラ(アウェー)、セトゥバル(ホーム)
となっています。エストレーラ・ダ・アマドーラが鍵を握っていそうですね。
ちなみに2位のスポルティングは、残り2試合をエースのリエドソンが負傷欠場することが決まっています。5月18日のポルトガル杯決勝には間に合う予定ですが、リエドソンは来季、セヴィーリャへの移籍志願を表明していますので、もしかしたら今シーズンリエドソンは表舞台に姿を現さずにポルトガルを去るかもしれません。

ウニアオン・レイリアイレブン 2007/08


 ちなみに二部降格争いのほうですが、ウニアオン・レイリアの来季のリーガ・ヴィタリス(二部)降格が決定しました。今季は最下位から浮上したことが一度もありませんでしたから3勝19敗6分、勝ち点15での二部降格は予想通りなのですが、この3勝のうちの1勝はスポルティング相手、6分のうちアウェーでの引き分けは3、この3分のうちの1はホセ・アントニオ・カマーチョを辞任に追い込んだ「ルス」でのベンフィカ相手のものであることを考えると、モチベーションをもっと上手く全ての試合に合わせられたら降格はなかったのでは?とも思います。ナヴァルやパッソス・デ・フェレイラよりは戦力が充実していたのは間違いないですから。
もうひとつの椅子をめぐっての降格争いですが、13位のエストレーラ・ダ・アマドーラ(勝ち点29)、14位のレイショエンス(勝ち点26)、15位のパッソス・デ・フェレイラ(勝ち点24)の3チームで争われることになります。
アマドーラは強豪との試合を残していますし、パッソス・デ・フェレイラも次節、ホームでスポルティングと対戦ということは、レイショエンスが一部残留しそうですね。
 残りのチームの動きとしては、4月21日にブラガの監督、マヌエル・マシャドが解任されました。ブラガは今シーズン、ジョルジュ・コスタに次いで2回の監督解任ということになります。ここに来ての監督解任はタイミング的にはどうでも良いような気もしますが、ここ最近は「三強に次ぐ座=4位」を不動のものとしていたブラガ、今シーズンは三強の一角に割って入るシーズンだったんですが、現在7位。UEFAカップ出場権も逃しました。ちなみに来季のブラガ監督には、現ベレネンセス監督のジョルジュ・ジーザスが就任すると見られています。
 そのベレネンセスですが昨日(4月29日)、「メイヨング事件」(当ブログ、今年1月19日のエントリーを参照してください)に対して、FPF(ポルトガルサッカー協会)の規律委員会が「(今シーズンの勝ち点からの)6ポイント剥奪」を正式決定しました。
これでベレネンセスはUEFAカップ出場圏内の5位(勝ち点42)から8位(勝ち点36)に順位が繰り下げになりました。
昨シーズン開幕前には「マテウス事件」による救済措置で二部降格が決まっていたにも関わらず、ジウ・ヴィセンテに代わって一部残留を決め、ポルトガル杯準優勝、リーガ5位にまで躍進したベレネンセスでしたが、今シーズンは足もとを掬われました。

ルイ・コスタ 2007/08


 リーガは残り2節で、2007/08年シーズンも終了します。
ということは、このひと(写真)のピッチでの勇姿が見られるのもあと2試合。
今週末は、自分の生まれ故郷であるダマイアの近所、父親もかつてプレーしていたエストレーラ・ダ・アマドーラの「ジョゼ・ゴメス」スタジアムで、そして5月11日にはホームの「ルス」でラストダンスを舞います。
しっかりこの目に焼きつけてこようと思います。

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今日(5月1日)発売の『ワールドサッカーダイジェスト』5月15日号にてbwinリーガの10大ニュースについて書いております。ぜひご覧になってみてください。


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2008年04月14日

リーガ第26節-熾烈を極めるCL出場権=2位争い-

アカデミカ・コインブライレブン 2008・4・11


 リーガ第26節のレポートです。
先週土曜日(5日)に今シーズンのポルト優勝が決まってしまったポルトガル国内リーグですが、興味の対象は来季のCL出場権を賭けたリーガ2位争いに移っています。

 まずは金曜日(11日)の試合。4月なのに真冬のような寒空の下、行われたベンフィカvsアカデミカ・コインブラの試合ですが、なんとホームのベンフィカが13位のアカデミカに3ゴールを奪われて惨敗しました。
 この日、ベンフィカが採った布陣は4バック、ワンボランチ、トップ下のルイ・コスタの両脇に左右のウィングを置いてツートップの4-4-2。
システム自体は別段間違ったとは思いませんが、右ウィングに本来、ボランチであるビニャを置いたのが最初のミス。ビニャは視野の狭い選手で、攻撃参加型の選手ではありません。どちらと言えばフィジカルに強く、守備的にいきたいときにボランチの底で生きる選手です。このビニャをなぜ右ウィングに置いたのか?別段クロスを放り込めるわけでもないのに。
さらにこの日の戦犯は、CBのルイザオンとカツラニスでしょう。ルイザオンのプレーは3年半以上に渡って観てますが、私が観たベンフィカの試合のなかで、この日のルイザオンのパフォーマンスは「最低、最悪だった」と言っていいでしょう。
カツラニスに至っては、CBの位置に入ったのにこの日に限ってなぜラインコントロールを無視して上がりたがったんでしょうか?確かにボランチのプティが精彩を欠いてボールキープ出来なかったのもありますが、これでDFラインはバラバラになりました。

 アカデミカの選手は確かに良いパフォーマンスを見せましたが、攻撃パターンは典型的な「カウンター」でした。
ベンフィカの不安定なDFラインのウラを突いて、スピードのあるミゲル・ペドロ、ルイス・アギアール、リトの3人が走りこむというどちらかといえばワンパターンな攻撃。
これで3ゴールもぎ取ってしまったんですから、笑いが止まらないでしょう。
もちろんアカデミカGKのペドロ・ローマの堅守もありましたが、この日も20本のシュートを放ってゴールを割れなかったベンフィカ。先週のボアヴィスタ戦では33本のシュートを放ってノーゴールでしたから、2試合で53本のシュートを放ってひとつのゴールも決められない。攻撃陣にも大いに反省材料はありそうです。

オーロラビジョン(ルス) 2008・4・11


 アカデミカ・コインブラがベンフィカホームで勝利したの1954年1月3日以来のことだそうです。ちなみにこの時、まだ「ルス」スタジアムは完成しておらず「カンポ・グランデ」サッカーグラウンドで行われた試合で2-1と勝利して以来の勝利でした。
ちなみにベンフィカがホームで3ゴール以上奪われて敗れたのは1998年/99年シーズンのボアヴィスタに0-3で敗れて以来、9シーズンぶりのことです。
 まぁ、記録はともかく、試合後の記者会見で「この試合も選手は持てる力を十分に発揮してくれた。これがサッカーだ。」としゃあしゃあと語ったベンフィカ監督のフェルナンド・シャラーナ。一ベンフィキスタの感想としてはとしては「よくそんなことが言えるな」ですね。誰の目から見ても試合中に修正できるポイントはたくさんあったはずです。
CBのがダメならエドカルロスを投入するとか、CFでフリーのシュートを外しまくっていたカルドーソを早目に下げて、マククラを投入するとか、中盤でボールを奪われて何度もカウンターアタックをされているのなら、キープ力と運動量のあるヌーノ・アシスを投入するとか、打つ手はたくさんあったはずです。
 このフェルナンド・シャラーナ、結局、「つなぎ監督」なんで仕方ないんでしょうが、監督としては当然、指導者、指揮官として失格ですね。
選手としてはベンフィキスタの心に刻まれるプレイヤーだったのかも知れませんが、この人物がカマーチョの下で「アシスタントコーチ」をやっていたという事実も受け入れ難いです。

スポルティング vs レイショエンス 2008・4・13


 一方、今日(13日)行われた、スポルティングvsレイショエンスの試合では、スポルティングが後半2度のCKのチャンスを確実にモノにして2-0で快勝しました。
この日の前半のスポルティングは中盤でのダイレクトパスに上手く対応したレイショエンスDF陣に攻撃の芽を摘まれて、良いところはありませんでしたが、後半51分にはニアサイドから飛び込んだトネルの、後半59分にはファーサイドから飛び込んだリエドソンのヘディングシュートがそれぞれ決まって2点をもぎ取りました。
この起点となったのがいずれも右コーナーキックを蹴ったロニー。
この日のロニーは、グリミのケガで左SBに入りましたが、試合の流れの中では、相変わらずの戦術眼の乏しさでブレーキになっており、後半2点目を決めた後は、この日2度目のイエローカードを受けて退場処分を受け良いところは全く無かったんですが、C得意のセットプレー(CK)が生きましたね。
 スポルティングも決して良いサッカーを展開したわけではありませんでしたが、ロマニョーリ、ブクチェヴィッチを上手く温存して勝ち点3を手中にしてリーガ3位に浮上しました。試合後の監督、パウロ・ベントもはっきり「リーガ2位がスポルティングの目標だ。」と今季初めて口にしましたね。

 そして土曜日(12日)には、ホーム、「アフォンソ・エンリケス」スタジアムでボアヴィスタを1-0と下したヴィトリア・ギマリャエンスがついに単独2位に浮上しました。
今シーズン、ホームで10勝1敗2分の成績は「素晴らしい」の一言に尽きますね。
優勝したポルトは除いて、今、サポーターの応援とチームのパフォーマンスの歯車がいちばんがっちり噛み合っているのがギマリャエンスでしょう。
 このヴィトリア・ギマリャエンスの今シーズンの躍進については、今週水曜日(16日)発売の海外サッカー週刊誌『footballista』(フットボリスタ)4月23日号にて巻末コラムを書いておりますので、ぜひご覧になってみてください。ギマリャエンスだけにスポットを当てた記事というのはおそらく日本の雑誌では初だと思います。

 リーガ第26節を終わっての順位です。首位(優勝):ポルト(勝ち点66)、2位:ギマリャエンス(勝ち点48)、3位スポルティング(勝ち点46)、4位:ベンフィカ(勝ち点45)、5位:セトゥバル(勝ち点41)、6位:ベレネンセス(勝ち点39-暫定)となっています。
2位を争うギマリャエンス、スポルティング、ベンフィカ同士の直接対決は残り4節で、もうありませんが、ベンフィカがこのまま浮上のきっかけを掴めずに4位で終わりそうな気がしますね。ベンフィカは何位で終わっても監督は交代するわけですし、選手のモチベーションも一番低いですし、その選手を鼓舞するべき代理指揮官は無能ですし。
ルイ・コスタのラストシーズンはこのまま終わってしまうんでしょうか。

 今週水曜日(16日)はポルトガル杯準決勝、スポルティングvsベンフィカとヴィトリア・セトゥバルvsポルトの二試合が行われます。
注目はもちろん「リスボンダービー」の方ですが、この結果が今後のリーガ2位争いに及ぼす影響も大きいかもしれませんね。


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2008年04月11日

UEFAカップ-ポルトガル勢最後の砦、散る- 

スポルティング vs レンジャーズ 2008・4・10


 今週のリスボンは荒れ模様の天気が続きました。強風と激しい雨。
この日もキックオフ直前まで冷たい雨が降り続き、空はどんより曇っていました。
ホーム、スポルティングにとってはそんな空模様のような試合結果となってしまいました。

 先ほど取材を終えて帰ってきましたUEFAカップ準々決勝、2nd.レグのスポルティングvsレンジャーズ戦のレポートです。
今シーズンは「ルス」にはセルティックがCLで、「アルヴァラーデ」にはレンジャーズがUEFAカップで、と奇しくもスコットランドの二大チームのサポーターが大挙してリスボンに馳せ参じているわけですが、レンジャーズサポーターも案の定、前日からリスボンのロシオ広場を巨大フラッグを掲げながら占拠して気勢を上げていました。
スコットランドのクラブのサポーター、ポルトガルからしたら決してお行儀が良いわけではなく、「招かれざる客」であることは間違いないのですが、アウェーで戦うチームにとってはこれだけ力強い存在もないですね。

 この日のスポルティングのスタメンです。
GK:ルイ・パトリシオ
DF:アベウ(右SB)、トネル、グラッドストーン(CB)、グリミ(左SB)
MF:ミゲル・ヴェローソ(ボランチ)、ロマニョーリ(トップ下)、ジョアン・モウティーニョ(右W)、イズマイロフ(左W)
FW:リエドソン、ブクチェヴィッチ(トップ)
カピタオン(キャプテン)はジョアン・モウティーニョ、4-4-2の布陣です。
この日は、副主将でCBのアンデルソン・ポウガが先週末のリーガの試合で負傷したため、グラッドストーンが代役を務めました。

 1st.レグ、アイブロックスでのアウェーの試合では、スポルティングの決定的チャンスというのは後半3回しかありませんでした。グリミが果敢にオーバーラップして2回シュートを打ったのと、ブクチェヴィッチのシュートの3回です。
しかし、スポルティングDF陣もレンジャーズに決定機をほぼ作らせませんでした。特にCBとトネルの守備はパーフェクトで、タイムアップの笛が鳴った瞬間の監督、パウロ・ベントの顔も満足気だったんですが。。。
 この日のホームの2nd.レグでは、見事に相手、レンジャーズの術中にはまってしまいました。レンジャーズの狙いは「延長覚悟のカウンター」でした。特に前半は中盤でボールを持った選手を潰すことに専念していました。
この日、スポルティング得意の両SBのオーバーラップが全く見られなかったのも、レンジャーズの両ウィングのデイビスとマッカロクが高い位置から、グリミ、アベウに激しいプレスをかけていたからで、スポルティングは中盤の狭いエリアでボールを持たざるを得なくなり、結局ボールカットされるという場面が続きます。
スポルティングの攻撃で有効だったのは、グリミからブクチェヴィッチのタテへの長いクロスぐらいでしたし、これも「通れば」チャンスというボールだったので、スポルティング攻撃陣は完璧に抑えられたと言ってもいいでしょう。

 後半に入ると、レンジャーズはトップのダルシュビーユだけ残して自陣にドン引き状態となります。
スポルティングの攻撃のキーマンは、ロマニョーリとリエドソンだということをレンジャーズはよく研究していました。
左右に開いてボールをもらうロマニョーリと、下がってボールをもらってクサビになろうとするリエドソン、この”ラストパサー”には時には4人がかりで徹底的にプレスをかけて確実にボールを奪いにきていました。
 そして後半60分、レンジャーズのカウンターアタックが結実します。きっかけはスポルティングCB、グラッドストーンのクリアミスでした。このボールを前線に残っていたダルシュビーユが奪ってゴールまで一直線。最後は逆サイドを駆け上がったデイビスとのワンツーでゴールに流し込みました。1-0。
相手のミスから望外のアウェーゴールを手に入れたレンジャーズ。これで試合の趨勢は決まりました。
当然、レンジャーズはさらに守りを固めます。
焦るスポルティングは、グラッドストーン、グリミとDFの選手を次々に下げ、ヤニック、ロドリゴ・ティウィとCFを相次いで投入します。3バックの4トップという超攻撃的布陣でゴールを奪いにいきますが、最後はまたもや相手のカウンターの餌食になって、ロスタイムに守備要員として途中交代で入ったウィテカーの独走からトドメのゴールを決められ万事休す。2-0。
 スポルティングは2試合トータル0-2でレンジャーズに敗れ、UEFAカップ敗退が決まりました。

レンジャーズ勝利(試合後) 2008・4・10


 ポルトガル勢は、一昨季のCLのベンフィカ(バルセロナに敗退)、昨季のUEFAカップのベンフィカ(エスパニョールに敗退)、今季のUEFAカップのスポルティング(レンジャーズに敗退)とこれで3シーズン連続でヨーロッパの舞台、ベスト8で姿を消しています。一昨季のベンフィカのCLベスト8は大健闘として、「UEFAカップのベスト8」。これが「ポルトガル勢の限界」なのかなぁ。と思ってしまいますね。
この日も、試合後の監督、パウロ・ベントが振り返ったとおり「ゴールを奪うべくチャンスを作ろうとした」のはスポルティングのほうでしたが、「二つしかないチャンスをきっちりゴールに結びつけた」(レンジャーズ監督、ウォルター・スミス)のはレンジャーズでした。
 「中盤で流れるようなパスをつないで、両サイドから正確無比なクロスを上げてゴールを奪って美しく勝つ」といったポルトガルサッカーでは国際大会でのタイトルというのはこの先難しいのでは?と少し寂しくなった試合でもありました。
 本来なら今日(10日)のようなレンジャーズのようなサッカーは個人的には「つまらない」と思うのですが、敵地で「勝ち上がり」を最大目標として掲げるサッカーとしては間違ってはいないと思います。CLでのポルトホームでのシャルケにも同じような感想を抱きました。
 ただ、「美しく脆い」ポルトガルサッカーのスタイルはこのままでいいとは思いますが。。。

レンジャーズ応援席横断幕 2008・4・10


 最後にレンジャーズサポーターの応援席に掲げられていた横断幕(写真)です。

「NAKAMURA ATE MY DOG」(ナカムラがオレの犬を食らった)

「NAKAMURA」とは間違いなくセルティックの中村俊輔のことでしょう。
レンジャーズサポーターが、最大の仇敵であるセルティックの中村俊輔を馬鹿にしたメッセージだと思われますが、リスボンの「アルヴァラーデ」スタジアムで掲げているというのは一体、誰に宛てたメッセージなのでしょうか?
とても気になります。
それ以上にレンジャーズサポーターにとっては、中村俊輔が気になる存在なのでしょうが。。。
日本人としては複雑な心境ですね。

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日本では明日(4月12日)発売の『ワールドサッカーグラフィック』5月号にてクリスティアーノ・ロナウドとクアレスマについて書いております。
さらに同日(12日)発売の『中学サッカー小僧』2008基本テクニカル版にてこちらもクリスティアーノ・ロナウドについて書いております。
ぜひ、ご覧になってみてください。


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2008年04月07日

ポルト優勝!

ポルトエンブレム


 2008年4月5日土曜日、FCポルトが23回目のリーガ優勝を決めました。
残り5節を残しての「三連覇」。今シーズンのポルトガル国内リーグは、ポルトの強さばかりが浮き彫りとなったシーズンでした。

 優勝決定試合となったホーム「ドラガオン」でのエストレーラ・ダ・アマドーラ戦、試合前にキャプテンのペドロ・エマニュエルは「エストレーラ・ダ・アマドーラに勝って、文字通り優勝という”エストレーラ(ポルトガル語で『星』という意味)”を手に入れたいね。」と気の利いたことを言っていましたが。
蓋を開ければ6-0、今季(1試合)最多得点での圧勝。”リスボンのライバルチーム”のサポーターたちが”出来レース”、”会長ピント・ダ・コスタの買収試合”と言いたくなる気持ちは分からないではないですが、遅かれ早かれポルト優勝は決まっていたんですから、この際、水を差すような真似は控えたいと思います。
 
 今シーズンのポルト優勝の鍵はずばり「ぺぺは売ってもルチョを売らなかったこと」だと思います。
リサンドロ・ロペスの爆発的な得点力も、ルチョ・ゴンザレスが黒子に徹してゴールのお膳立てを続けたからです。
スポルティングの監督、パウロ・ベントは「今シーズンのMVPはルチョだ。彼なくしてはポルトは機能しない。」と語っています。
 ポルトは決して選手層が厚かったわけではありません。カズミェルチャク、マリアーノ・ゴンザレス、ボラッティ、レアンドロ・リマ、ファリアスといった今季補強した選手の中で、レギュラーポジションを奪った選手はいませんし、彼らの出場機会は恐ろしく少なかったわけです。
昨季のチーム得点王のアドリアーノもベンチを温める日々が続きましたし、ポスティガに至ってはパナシナイコスに放出されました。
結局、このチームは、GKのエウトン、DFのボジングワ、ブルーノ・アルヴェス、ペドロ・エマニュエル、フシレ、MFのパウロ・アスンサオン、ルチョ・ゴンザレス、ラウール・メイレレス、FWのタリク・セクティウィ、クアレスマ、リサンドロ・ロペスの11人が大きな負傷離脱もなく、頑なに4-3-3のシステムを崩さずに一シーズン乗り切って、ライバルを寄せ付けず圧倒したわけです。
毎試合、同じメンバー、同じシステムで開幕8連勝でスタートダッシュを決め、二つの引き分けを挟んで6連勝で優勝を引き寄せました。
これにはやはり、残り15チームの不甲斐なさを責めるしかないでしょう。
今シーズンのリーガにおいて、ポルトがチンチンにやられたのは1月27日のアウェー、スポルティング戦で0-2で敗れた試合しかありません。
これが今季ポルト唯一の負け試合なんですから「天晴れ」と言うしかないですね。
 
 来季、ポルトはボジングワが既に「移籍希望」を表明しています。ブルーノ・アルヴェスは2012年までの契約を交わしていますが、ルチョ、クアレスマはチームを去るかもしれません。
ここに来て、リサンドロ・ロペスにも興味を示すクラブは多数あるようですし、ポルトガル代表に定着しているラウール・メイレレスの残留も微妙になってきました。ジョゼ・モウリーニョ政権後のポルトのように選手がごっそり抜ける可能性は大です。
それでも、ポルトはまた「手堅く」「しぶとく」勝ち点をモノにして優勝争いに加わってくるんでしょう。

 とにもかくにも、ポルティスタの皆さん、優勝おめでとうございます。

 一方、本当の意味で消化試合になった今日(日曜日)に行われたリーガ第25節の他チームの試合ですが、スポルティングvsブラガ戦では、前半36分と38分、2分間の間にヤニックが2ゴールを決めてスポルティングが2-0で勝利。
ロマニョーリとブクチェヴィッチを上手く温存して勝ち点3を手に入れました。
試合後の監督パウロ・ベントも「木曜日(のUEFAカップ、レンジャーズ戦)につながる良い試合だった。木曜日に向けて選手に自信を与える試合だった。」としきりに木曜日=UEFAカップを意識したコメントを残しました。
ヤニックはケガ明けで実戦復帰してから、リーガでは3試合連続の4ゴールと絶好調です。
 2位のベンフィカは、アウェー「ベッサ」でボアヴィスタとスコアレスドロー。金曜日に同じ勝ち点で並ぶギマリャエンスが引き分けただけに、勝って単独2位の座を確保したかったんですが、GKキムが相手のPKをセーブして負け試合をドローに持ち込んだわけですから、前向きにとらえたほうが良いかもしれません。

 優勝は決まってしまいましたが、第25節を終わっての順位は、優勝:ポルト(勝ち点63)、2位:ベンフィカ(勝ち点45)、3位:ギマリャエンス(勝ち点45)、4位:スポルティング(勝ち点43)、5位:セトゥバル(勝ち点41)、6位:ブラガ(勝ち点34)となっています。
リーガ3連勝中のスポルティングが、2位、3位の座を十分窺える勝ち点2差の4位まで上がってきましたから、CL出場権=2位の座を手に入れるのはどこのチームになるかまだ分かりませんね。


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2008年04月03日

まんまと騙されました。

ジュアン・ベルナベ&ヴィトリア


 4月1日付のポルトガル国内最大のスポーツ紙、「A BOLA」に一風変わった記事が掲載されました。
『鷲の”ヴィトリア”行方不明!』
の見出しで、「昨晩21時45分、ベンフィカのシンボルである鷲の”ヴィトリア”がジュアン・ベルナベ(鷲匠)と「ルス」スタジアムでの飛行練習中にスタジアム外へ飛び立ち逃げてしまった。」とのこと。
”ヴィトリア”は本物の鷲で、ベンフィカホームの試合前に「ルス」のバックスタンド3階席最上段から飛び立って旋回しながらピッチ上のベンフィカエンブレムを象った止まり木に降り立つデモンストレーションで有名。
この試合前のデモンストレーションはCLやUEFAカップの試合で、海外から来るアウェーチームのサポーターの中にも楽しみにしている人は非常に多いです。

 元ベンフィカソシオでベンフィキスタの私も「ルス」に”ヴィトリア”を観行くのを毎回非常に楽しみにしていたので、この記事を読んで「もうあのデ門ストレーションが観られなくなっちゃうのは残念だなぁ」とがっかりしていたのですが。。。

 今日(4月2日付)の「A BOLA」を読んでみると、「エイプリルフールのジョークでした。」とのこと。
すっかり騙されてしまいました。
上記の記事には、鳥類専門家のコメントまで引用して「鷲はより高い場所に止まる習性があるので、「ルス」の近くのコロンボショッピングセンターに隠れている可能性が高い」とも書いてあったので、随分手の込んだ「エイプリルフール」のネタでしたね。

 しかし、ベンフィカも1ページ丸まる割いて「エイプリルフール」記事を掲載するぐらいですから、よっぽど本家のサッカーの話題がないのでしょう。

 たまにはこんな話題で、ベンフィキスタも溜まる一方のチームへの不満をいったん吐き出すのも良いかもしれませんね。

 写真は”ヴィトリア”と鷲匠のジュアン・ベルナベ。


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