2008年06月23日

ポルトガル散る。。。

ルイス・フェリペ・スコラーリ 2007・9・9


 約20日間に及ぶEURO2008の取材を終えて、今日(22日)、自宅のあるリスボンに戻ってきました。
皆さん、すでにご存知のようにポルトガルは19日に行われた準々決勝でドイツに2-3で敗れ、8強止まりで今大会を終えました。
 まずは、本大会の招集メンバーである23名及び今大会予選に出場した延べ35名の選手の皆さん本当にお疲れ様でした。
さらにこの5年の長きにわたって指揮を採り、ポルトガルを「欧州の強豪国」に押し上げてくれたルイス・フェリペ・スコラーリに感謝したいと思います。

シュバインシュタイガー 2008・6・19


 それにしても、サッカーに「相性」というのはあるようですね。
高さと当たりの強さ(フィジカル)で勝るドイツにとって、中盤でボールを回してくるポルトガルは与し易い相手だったのでしょう。
ポルトガルは2年前のドイツW杯の3位決定戦で2ゴールを決めたシュバインシュタイガー(写真)に、この日も1ゴール2アシストと完全にやられてしまいました。
GKのリカルドにとっては、昨シーズン(06/07年シーズン)のCLの本戦グループリーグのスポルティングvsバイエルン・ミュンヘン戦でも、先制ゴールを決められており、まさに天敵と言うしかありません。
 それでもやはり、タイムアップのホイッスルが鳴った瞬間、バーゼルの「ザンクト・ヤコブ・パルク」の記者席からしばらく離れることが出来ませんでした。歯痒い思いと悔しい思いでいっぱいでした。

レツィグルンド・シュタディオン(チューリヒ) 2008・6・17


 今回のEURO2008という大会、私は予選からポルトガル代表を追い続けました。
ポルトガル国内で行われたホームの予選全7試合、さらに本大会4試合、すべての試合を取材するためスタジアムに足を運びました。その合間には、ロンドンで行われたブラジル戦やチューリヒで行われたイタリア戦などのテストマッチにも現地へ足を運びました。
 ですので、「ポルトガル代表をライブで俯瞰してきた数」は他のどの日本人記者及び識者の方にも劣らないという自負はあります。
 今回のEUROのポルトガルの試合について書かせていただいたコラム、記事等でたくさんの批判のご意見をいただきました。
もちろん皆さんの批判のご意見は真摯に受け止めて、これからさらに研鑽していくための糧にしたいと思っています。
 ただ中には「サッカーライターを辞めてしまえ!」「お前にサッカーライターを名乗る資格などない!」などという厳しいご意見も少なからずいただいて現地、スイスで凹みまくっていたのも事実です。
 サッカーは「主観のスポーツ」です。いろいろな見方があっていいと思いますし、いろいろな意見があっていいと思います。
さらに、現地のスタジアムでポルトガル代表の選手全体の動きを客観的に分析している(つもりの)私と、”ある特定の選手”ばかりにスポットを当てて画が作られているTVの映像を見ている方とは意見が違ってきて当たり前なのかな?とも思っています。

 もちろん、プロのサッカーライターとして本屋の店頭に並んでいる雑誌やWEB上のスポーツサイト等の各種媒体で記事、コラムを書かせていただいている以上、自分の至らない点ももう一度見つめ直して、将来の方向性についてもよく考えてみたいと思います。
 というわけで、誠に勝手ながら、当ブログはしばらくお休みさせていただきます。
いつもご愛顧いただいている皆さまにはご迷惑をおかけしますがご理解いただけますと幸いです。

 最後に今回のEUROのポルトガル代表の直前合宿、テストマッチ及び本大会期間中のエントリーにコメントをいただいた方、本当にありがとうございました。
多忙を極めていてレスを返すことが出来ませんでしたが、この場を借りてお詫び申し上げます。

 それでは、いつになるか分かりませんが、またこのブログで皆さまとお会いできる日が来ることを信じて。。。

2008年6月23日 「ポルトガル “F”の魂」管理人/鰐部哲也


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posted by 鰐部哲也 |07:09 | コメント(38) | トラックバック(0)
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2008年06月16日

ポルトガル 準々決勝進出!

ポルトガルvsトルコ 2008・6・7


 現在、スイス・オーストリアで開催されておりますEURO2008、私のスイス滞在も13日目となってしまいましたが、昨日(15日)、ポルトガルが入っているグループAの試合がすべて終了しました。
 ポルトガルは2勝1敗の勝ち点6で首位通過。準々決勝の対戦相手は、今日(16日)行われますオーストリアvsドイツの試合で、ドイツが引き分け以上なら対戦相手がドイツ、オーストリアが勝利したなら対戦相手がオーストリアに決まります。
 
 グループリーグのポルトガルはトルコ、チェコに対して二連勝で早々と準々決勝進出を決めてしまったわけですが、その直後には「監督スコラーリの来季のチェルシー監督就任」騒動もあり、デコが大会期間中にも関わらず、自身の移籍交渉のため、チームを離れてバルセロナに飛ぶなんていうドタバタもありました。
 ただ選手は落ち着いているようで、19日の準々決勝に向けて「一枚岩」の良い雰囲気は揺るがずといった感じです。
 それにしても、ポルトガルのEURO4大会連続の準々決勝進出は素晴らしいですね。

 ちなみに私は、次の準々決勝を取材して、ポルトガルに帰るつもりです。
ぜひ、本国で狂喜乱舞するポルトガル人と初優勝を見届けたいと願っています。

 尚、今大会のグループリーグでのポルトガルの戦いぶりにつきましては「スポーツナビ」にて3試合、コラムを書かせていただきましたのでご参考にしてください。

第1戦:ポルトガルvsトルコ
『プラン通りの好発進』

第2戦:チェコvsポルトガル
『ポルトガル勝利の”影の立役者”』

第3戦:スイスvsポルトガル
『それでも続くスコラーリ・ポルトガルの進む道』

また、6月11日、18日発売の海外サッカー週刊誌『footballista』(フットボリスタ)でも、このポルトガルのグループリーグ3試合のマッチレビューを書いておりますのでぜひ、ご覧ください。

宣伝ばかりで申し訳ございません。
最後に、明日(17日)発売の『週刊サッカーダイジェスト』7月1日号にてSDプレミアムスターファイルという特別企画でクリスティアーノ・ロナウドについて書いておりますので、こちらもご覧になってみてください。

 とにもかくにも、準々決勝の相手、ドイツになろうとオーストリアになろうとポルトガルの勝ち上がりを期待しましょう!
(個人的には元グランパスサポなので、EURO最年長ゴールを決めたオーストリアのヴァスティッチを大舞台で観てみたい気はしています)


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posted by 鰐部哲也 |21:57 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年06月10日

ヌーノ・ゴメス 独占インタビュー掲載!

ヌーノ・ゴメス 2008・5・7
 EURO2008が開幕しましたね。日本で生放送をご覧のみなさんは寝不足状態が続いているのではないでしょうか? 私も連日の取材&電車移動&ホテル探しで、寝不足状態です。  ポルトガルは初戦、無事トルコに2-0で勝利しました。4年前の自国開催の大会で「まさかの初戦黒星」の学習をきっちりした結果だと思います。    その初戦でもクロスバーに当たる「惜しい」ヘディングシュートを放ったポルトガル代表カピタオン(キャプテン)のヌーノ・ゴメス。  先月、私が成功した、そのヌーノ・ゴメスの独占インタビューが明日(11日)発売の海外サッカー週刊誌『footballista』(フットボリスタ)6月18日号に掲載されます。 ぜひ、ご覧ください!    さらに明後日(12日)発売の『中学サッカー小僧』2008夏版にてクリスティアーノ・ロナウドを”発掘した”スポルティングの敏腕スカウト、アウレリオ・ペレイラ氏のインタビューが掲載されております。クリスティアーノ・ロナウドについてたくさん質問をぶつけてきましたので、こちらのほうもぜひ、ご覧になってみてください。  ポルトガルは明日、ジュネーブでチェコと対戦します。 初戦のトルコ戦は真冬のような寒さでしたが、今はようやく夏の日差しが戻ってきました。ポルトガルには連勝でのグループリーグ突破を期待したいですね。


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posted by 鰐部哲也 |23:39 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年06月07日

いよいよ開幕!

ポルトガル代表 2008・6・6


 いよいよ明日(7日)、EURO2008が開幕します!

 今日は試合前日の公式記者会見に参加してきましたが、今日会見に参加したヌーノ・ゴメスもシマオン・サブローサも監督のスコラーリも笑顔が絶えませんでした。
チームの雰囲気はとても良さそうで安心しました。
 個人的には会見場の最前列、ヌーノ・ゴメスの真ん前に座ることになりまして、ヌーノが私の顔を見るやいなや笑顔で親指を立てながらウィンクを送ってくれたのがとても嬉しかったです(ミーハージャーナリストですいません)。

 ジュネーブはあいにくの雨模様ですが、明日の初戦、トルコ戦はすっきり勝って気持ちの良いスタートを切って欲しいですね。

 ぜひ、日本からもポルトガル代表を応援してあげてください!

(写真は試合会場の「スタッド・ドゥ・ジュネーブ」で前日練習を行うポルトガル代表の選手たちです)


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posted by 鰐部哲也 |04:31 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年06月05日

クリスティアーノ・ロナウド コラム

クリスティアーノ・ロナウド 2008・5・31


 ただいまスイスのジュネーブに来ております。いよいよEURO2008開幕まで2日となりました。
 それにしても、ここジュネーブ。本当にホテルの空きがありません。2年前にドイツW杯を観に行ったときは、試合当日の朝に街の「インフォメーションセンター」に飛び込みで入っても必ず安いホテルが見つかったので楽観視していたのですが、甘かったですね。
なんとか普段の相場よりはかなり高いホテルを見つけてチェックインしたのですが、実はポルトガルvsトルコ戦の試合当日の夜の部屋はまだ確保できていません。
この試合後に何本か原稿を入れないといけないのでかなり焦っております。
 「取材パスはある」のに「宿がない」状態ってのも幸か不幸かいまいち分かりません。
なんとか状況が好転するのを待ちたいと思います。

 今日(5日)、『スポーツナビ』に私が書いたクリスティアーノ・ロナウドのコラムが掲載されました。ぜひご覧になってみてください。


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posted by 鰐部哲也 |22:24 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年06月02日

順調-ポルトガルvsグルジア

ポルトガル代表(ヴィゼウ) 2008・5・31


 EUROに向けたヴィゼウでの国内合宿の総仕上げ、ポルトガルvsグルジア戦の取材に行ってきました。本番前最後のテストマッチは、「意図を持った戦術」で「組織的なサッカー」をして勝利するという久しぶりに安心して観ていられる試合でしたね。

フォンテーロスタジアム 2008・5・31


 この日、初めて試合会場の「フォンテーロ」スタジアムが超満員で埋まりました。
プラチナチケットを手にした観客にはEURO2008用の新ユニフォームに身を包んだ代表選手の集合写真がプリントされた「ポルトガル応援用」プラカードが、私たち記者には、FPF(ポルトガルサッカー協会)特製の「EURO2008ポルトガル代表」パンフレットとやはりポルトガル代表選手の集合写真がプリントされた特製カード、特製ステッカーなどがひとりひとりに配られ、さらにはEURO2008の赤い特製ボールを選手が四方のスタンドに蹴り込む場面も見られ、最後の最後で「ファンサービス不足」の声を払拭するファンサービス、メディアサービスを見せました。しかも雨続きだったヴィゼウの合宿でしたが最終日の試合は太陽が顔をのぞかせ気持ち良い晴天に恵まれました。
 ポルトガルの国旗のベースとなっている赤と緑の無数のバルーンが空高く放たれたのも粋な演出でしたね。

ポルトガル代表イレブン 2008・5・31


 この日のポルトガルのスタメンです。
GK:リカルド
DF:ボジングワ(右SB)、ぺぺ、リカルド・カルヴァーリョ(CB)、パウロ・フェレイラ(左SB)
MF:プティ(ボランチ)、ジョアン・モウティーニョ(右SH)、デコ(左SH)
FW:クリスティアーノ・ロナウド(右W)、シマオン・サブローサ(左W)、ヌーノ・ゴメス(トップ)
カピタオン(キャプテン)はヌーノ・ゴメス、布陣は見た目は4-1-4-1です。
デコとジョアン・モウティーニョを高い位置で並べて言わばゲームメイカーを二人配置しました。ただ、この両者のうちひとりはボランチの位置に下がって交互に上下動を繰り返していましたからベースはポルトガル伝統の4-2-3-1でした。

グルジア代表イレブン 2008・5・31


 一方のグルジアは完全にEURO初戦の「仮想トルコ」を想定して呼ばれた相手。システムは4-4-2。2ボランチの2トップはトルコと同じです。
グルジア代表というとACミランで活躍するカハ・カラーゼやレヴァンテのショタ・アルベラーゼが有名ですが、二人とも代表は事実上引退していますから、この日出場した選手ではシャルケ所属のMF、レバン・コビアシビリと同じくシャルケのチーム名とのFW、レバン・ケニアが名の知れた選手ということになりますね。

 今週水曜日(4日)発売の海外サッカー週刊誌『footballista』(フットボリスタ)EURO特別号に書かせていただいた、ポルトガルvsトルコ戦のプレビューの中でこの試合についても触れたのですが、2月、3月のイタリア、ギリシャ戦のちぐはぐな二連敗がスコラーリが敵を欺くためにわざとチームを崩した”ブラッフ”だったと思えるぐらい、この日、グルジア戦のポルトガルは「選手個々が役割をしっかり認識した上での組織的なチーム」に仕上がってました。
このヴィゼウの国内合宿の取材を重ねるにつれて、スコラーリの目指すサッカーがやはり「4-2-3-1」をベースにした奇をてらわないオーソドックスなポルトガルサッカーであるのが分かってきて、私の心配も杞憂に終わりそうで安堵していたのですが、この日も「守備に重点を置きつつ」わざと「両サイドから仕掛けない」できっちり前半で2点を獲って逃げ切りましたから、前半のポルトガルは正に「思い通りの展開」だったのではないでしょうか?

 後半もハーフタイムにGKキムも含めて選手6人を入れ替え、結局、90分フルでプレーしたのはパウロ・フェレイラのみ。ジョルジュ・リベイロと第3GKのルイ・パトリシオ以外はすべてのプレイヤーを実戦で試しました。
後半の一番の目的は「リードした展開でいかに逃げ切るか」だったので、リスクを冒さない遠目からのシュートが多かったです。特にクアレスマはクロスバーを叩いたシュートも含めて、この日一番シュートを撃った選手だったのでひとつぐらい決まっても良かったように思いますね。

 前半20分に先制点となるミドルシュートを叩き込んだジョアン・モウティーニョは見事にスタメン起用に応えました。このゴールもシマオンの左ショートコーナー(キック)を”迎えにいった”デコがすかさず中央のプティにパスし、プティが横に流してジョアン・モウティーニョに撃たせたシュート。この中盤のプティ、デコ、ジョアン・モウティーニョのトライアングルは上手く機能しそうです。
ちなみにゴールを決めたジョアン・モウティーニョ、試合会場となった「フォンテーロ」スタジアムでは2003年の5月18日にU-17代表としてスペインを2-1で破った試合に出場しています。このときは背番号8番を背負ってポルトガルのU-17ヨーロッパ選手権制覇に貢献しました。だから彼にとってはゲンの良いスタジアムだったんですね。
 ジョアン・モウティーニョは今季公式戦(リーガ、国内カップ戦、CL、UEFAカップ)に56試合出場し、ポルトガル国内の1シーズン最多試合出場記録を更新しました。当然、シーズンの疲れも残っているでしょうが、この小さなダイナモは試合後には「21歳と若い僕が疲れていてはダメだからね。常にエネルギッシュでないとね。」と笑顔で語り、疲れは微塵も感じさせませんでした。

 この試合、あえて課題を探すなら、後半メンバーを入れ替えすぎて、選手個々が独善的なプレーに走ってしまったこと。グルジアだから良かったですが、EURO出場国ならカウンターを食らって1点献上という危険を孕んでしました。
まぁ、本大会は交代枠は3人ですからチームのメンバーががらりと入れ替わることはないのでそう心配はしていません。
このヴィゼウでの国内合宿、ポルトガルは本当に良い調整が出来たと思います。

 ポルトガル代表の面々は、今日(6月1日)の22時30分過ぎ(現地時間)にすでにスイスのベースキャンプであるヌーシャテルに到着しています。
あとは7日のトルコ戦を待つのみですね。
私も今週水曜日にスイスに飛んで、”ポルトガルの大躍進”を追い続けてくるつもりです。


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posted by 鰐部哲也 |06:07 | コメント(4) | トラックバック(0)
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