2008年05月31日
今日で約10日余りにわたってヴィゼウで行われてきたEURO本大会前の国内練習も最終日。この国内練習、合宿地のヴィゼウでは本当に連日の雨、雨、雨で晴天の下、練習が行われたのは数えるほどしかありませんでした。
2年前のドイツW杯に向けた直前の国内合宿地のエヴォラでは毎日焼け付くような太陽の日差しの下、真夏のような環境で行われ「逆に選手の疲労が増すのでは?」と心配したものですが、今回のヴィゼウでの合宿も雨の中での練習で「選手が風邪でもひいてしまうのでは?」とまた別の心配をしてしまいました。
ただ、今日(30日)の公式記者会見での監督のスコラーリの「非常に満足のいく調整が出来た」というのは本当でしょう。迷走しかかっていたポルトガルがコレクティヴなチームにまとまった印象を強く受けましたし、チームの雰囲気も良いのが観ていて分かります。
今日の練習は完全非公開練習だったので、国内メディアを始め、私たち記者連中も最初の25分しか練習を観ることが出来なかった(当初の予定は15分)のですが、最後の5分で戦術練習を少し観ることができました。スタメン組としてスコラーリに指名されていた11人は、
GK:リカルド
DF:ボジングワ(右SB)、ぺぺ、リカルド・カルヴァーリョ(CB)、パウロ・フェレイラ(左SB)
MF:プティ、デコ(ボランチ)、ジョアン・モウティーニョ(トップ下)
FW:クリスティアーノ・ロナウド(右W)、シマオン・サブローサ(左W)、ヌーノ・ゴメス(トップ)
でした。システムは4-2-3-1。やはり前日のミニゲームで精彩を欠いたミゲル・ヴェローソは外されました。代わりにデコがボランチに入って、ジョアン・モウティーニョがトップ下に入ったのはサプライズでしたが、こういうオプションもあるということでしょう。デコもジョアン・モウティーニョもこの国内合宿では目立ちはしませんが、「ミスなく」「ソツなく」安定したプレーを見せていましたので、両方使いたいということでしょう。
明日(31日)のグルジア戦のスタメンはこの11人になりそうです。(CBはぺぺではなく、ブルーノ・アルヴェスになる可能性も大きいです)
そして、キャプテンのほうですが、今日の公式記者会見にはヌーノ・ゴメス(写真右)とリカルド・カルヴァーリョ(写真左)が参加しました。
ポルトガル代表の試合前日には必ずキャプテン(候補)が会見に臨むのが慣例となっていますのでこの二人のどちらかがキャプテンでしょう。おそらくヌーノ・ゴメスだと思います。
このヴィゼウで行われた公開練習は初日を除いて、すべて事前にヴィゼウ市民に優先的に発売されたチケットを持ってないと一切見学できませんでした。
1日の観客は1600人までと決められていました。
さらに明日のグルジア戦もスタジアムのキャパは8500人収容なのですが、一般のファンには4000枚しかチケットが販売されませんでした。残りの4500席はすべてポルトガル代表のスポンサー関係者用もしくはVIP用に用意されることになっています。
これを受けて今日「今回の公開練習では、スタジアムにまだ空席があるのにファンの入場制限をして、セレソンはポルトガルの一般のファンに対して不親切なのでは?」という厳しい質問も飛びました。
これに対し、ヌーノ・ゴメスは「僕らはいつでもファンを大切にしたいと思っている。実際、初日に僕は『スタジアムにまだ空席があるんだからファンをもっと入れてあげて欲しい』と協会側にお願いをしたんだ。だから初日はチケットを持ってないファンも入ることが出来たんだけど、二日目からは協会側の『ファンが多すぎては監督の指示も選手に伝わりにくいし、練習に集中しにくい』という判断でこういう結果になってしまった。出来る限りファンサービスはしたいと思っているんだけど。。。」と申し訳なさそうに語っていました。
2年前のエヴォラの国内合宿のときも練習見学にはチケットが必要でしたが、仮設スタンドまで作ってなるべく客入れをしていました。今回のヴィゼウでの合宿で入場制限されたのは確かに国内でも問題になっていましたから、普段、ポルトガル代表を観られない田舎のファンの気持ちも分からないでもないです。ポルトガル代表としても今回の国内合宿では「壊れかけていたチームを立て直す」という至上命題がありましたから、協会側としての措置も分からないでもないです。これは難しい問題ではありますね。それでもポルトガル代表はファンサービスしているほうだとは思うのですが。。。
というわけで、明日はいよいよEURO本番前の最後のテストマッチ、グルジア戦です。
18時15分(現地時間)キックオフ、場所はヴィゼウの「フォンテーロ」スタジアムです。最後の最後ぐらいスカッと晴れて欲しいのですが。。。
とにもかくにも、”最後のテストマッチ”。しっかり取材してきたいと思います。
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今週火曜日(5月27日)に発売になったWSD責任編集『ヨーロッパサッカートゥデイ完結編』にて2007/08年シーズンのポルトガル国内リーグ(bwinリーガ)総括と三大クラブ(ポルト、スポルティング、ベンフィカ)総括について書いております。ぜひご覧になってみてください。
posted by 鰐部哲也 |06:49 |
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2008年05月30日
EUROを目前に控えたポルトガル代表合宿も終わりに近づいてきました。
ようやくリスボンの自宅での仕事を終えて、再び合宿地のヴィゼウにやって来ました。
ヴィゼウは相変わらずの曇天時々雨模様でしたが、「フォンテーロ」スタジアムに取材に行ってきました。
この日の練習に先立って行われた公式記者会見にはミゲウとクアレスマ(写真)が参加しました。実は「ミックスゾーン」では何度かクアレスマのコメントを取ったことがあるのですが、ポルトの取材、ポルトガル代表の取材も含めてクアレスマの会見に立ち会ったのは今回が初めてでした。
ポルトガル代表の雰囲気は確実に良くなっているのが今日の会見でも見てとれました。普段、メディアの前では笑顔を見せないクアレスマが終始笑顔で記者の質問に答えていましたから。
今、ポルトガル国内では、ポルトガル代表のスポンサーも務めている携帯電話会社の「tmn」のテレビCMにヌーノ・ゴメス、クアレスマ、ナニの三人が出ています。
ヌーノ・ゴメスはクアレスマに。クアレスマはナニに。ナニはヌーノ・ゴメスに。それぞれ飛び跳ねて歌い叫びながらエールを送るという、リレー方式のCMなんですが、今日の会見でも記者から「あなたは(tmnの)CMでナニに向けてエールを送っていますが、ナニは左ウィングのポジションを争う直接のライバルです。あのCMの(ナニへの)エールは本物ですか?」というキツイ質問が飛びました。
当のクアレスマはさすがに苦笑してしまいましたが、「別のエールにすれば良かったかな(笑)?今度はEUROで優勝した後、歓喜の叫びとエールを自分に向けて送ったCMを作ってもらうよ(笑)」と笑顔で交わし、会見場はまたもや笑い声に包まれました。
本当に今回の代表合宿の会見は選手もメディアもいい雰囲気が保つことができて、EUROに向けて「ポルトガルを応援するひとたち」が一枚岩になろうとしているのが伝わってきます。
17時(現地時間)に始まった練習には、全員(フィールドプレイヤー20人+GK3人)が参加。25分間のフィジカルトレーニングの後、予想通り11人vs11人でのフルコートを使ってのミニゲームが行われました。
まずは前半のスタメン組です。
GK:ルイ・パトリシオ
DF:ミゲウ(右SB)、リカルド・カルヴァーリョ、ブルーノ・アルヴェス(CB)、パウロ・フェレイラ(左SB)
MF:プティ、ミゲル・ヴェローソ(ボランチ)、デコ(トップ下)
FW:シマオン(右W)、クリスティアーノ・ロナウド(左W)、ヌーノ・ゴメス(トップ)
やはり4-2-3-1の本来のポルトガルのオーソドックスな布陣でした。
クリスティアーノ・ロナウドを右ではなく左で使ってきたのは意外でしたが、両ウィングは頻繁にポジションチェンジをするのであまり深い意味はないでしょう。
この合宿中、ホテルでの別メニュー調整が多かったミゲウをいきなりスタメン組で使ってきたのは回復具合を見るのとスコラーリの「最後のテスト」の意味合いが強かったように思います。
ちなみにGKのルイ・パトリシオはスタメン組のGKに入ったということは、本番でのスタメンはないことを意味しています。(スタメン候補なら、スタメン組のシュートを防ぐサブ組のGKを務めますから)
実は、約40分の前半で一番動きが良かったのはサブ組に入ったナニ(写真)でした。左サイドの突破力はマンUでさらに磨きがかかったようですし、一番素晴らしかったのが球ぎわに非常に強かったところ。スポルティング時代のナニはけっこう淡白なところがあってボールを奪われるときはあっさりカットされることが多かったのですが、フィジカル面とメンタル面で強くなったんでしょうね。あのおとなしい選手が気迫を前面に出していましたから。
さらにセットプレーではFKキッカーをつとめ、2発を直接ゴールに叩き込みました。本大会でのスタメンはないかも知れませんが、スーパーサブとしてはこれほど心強い切り札もないかもしれません。
さらに後半のスタメン組です。
GK:ルイ・パトリシオ
DF:ボジングワ(右SB)、ぺぺ、ブルーノ・アルヴェス(CB)、パウロ・フェレイラ(左SB)
MF:プティ(ボランチ)、ジョアン・モウティーニョ(右SH)、デコ(左SH)
FW:クアレスマ(右W)、ナニ(左W)、ウーゴ・アルメイダ(トップ)
4-5-1の布陣なんですが、クアレスマ、ジョアン・モウティーニョ、デコ、ナニのラインがほぼ同じだったので見た目は4-1-4-1です。
やはりナニがスタメン組に入ってきました。ジョアン・モウティーニョとデコを高い位置で並べるというのは初めて見ましたが、ジョアン・モウティーニョは臨機応変にボランチの位置に下がるので、ベースは4-2-3-1のシステムです。
DF陣は前後半のスタメン組共に危なげない守備を見せました。コンビネーションも悪くなかったと思います。ただ、約25分間の後半でトップのウーゴ・アルメイダが孤立する場面が多かったですね。
ちなみに前後半のサブ組はどちらも2ボランチ、2トップの4-4-2でした。完全にEURO初戦の仮想トルコを意識してのフォーメーションでしたね。
ちなみに前後半共にサブ組のCBに入ったフェルナンド・メイラですが、EURO本大会出場決定後、スコラーリが明言していた「ボランチでの起用」はなさそうですね。敵を欺くためのブラッフだったのでしょうか?
さらに後半のサブ組にはクリスティアーノ・ロナウドは入らずベンチで戦況を見守っていました。代表スタッフが左ウィングに入っていましたが、「CL決勝出場による代表合流が遅れたこと」を考慮しての特別措置でしょう。今、「至宝の」彼にケガでもされたら困りますからね。
まぁ、全体的な印象としてはどの選手も「良い仕上がり」を見せているとは思います。ひとり気になったのがボランチのミゲル・ヴェローソ、中盤でボールを失う回数が多かったですね。あれでは彼本来の積極的な前線への上がりという持ち味も消されてしまいます。たまたま今日が調子が悪かったのかもしれませんが、プティとのコンビネーションもいまいちだったような気がします。
ちなみに赤字の選手が前後半ともスタメン組に入った選手。これらの選手+クリスティアーノ・ロナウドがポルトガルの核となりそうですね。
ポルトガル代表の国内での公開練習は今日(29日)が最後です。明日は16時から公式記者会見が行われ、17時からの練習はメディアも最初の15分間だけ公開のほぼ完全非公開練習が行われます。
ここで最後の戦術確認が行われるのではないでしょうか?
そして明後日(31日)にEURO前の最後のテストマッチ、ポルトガルvsグルジア戦が18時15分キックオフ(現地時間)で行われます。
たくさんのファンの願いと共にすっきり勝って本大会に気持ちよく臨んで欲しいですね。
posted by 鰐部哲也 |06:30 |
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2008年05月23日
EURO本番に向けたヴィゼウでのポルトガル代表国内合宿も昨日(22日)で三日目を迎えました。取材に行ってまいりましたのでレポートをお送りします。
この日は一般観客を入れない非公開練習となりました。ただあいにくの空模様で、雨が降ったり止んだりの曇天の中練習が行われましたので、”観戦日和”でないこの日はファンの方も逆にスタジアムで雨に濡れながらの観戦は厳しかったでしょうから、非公開で良かったのかもしれませんね。
ただ、ヴィゼウに練習見学に来るファンはいつもおとなしいポルトガル人にしてはかなり”ファナティック”ですので、雨でも風でも代表選手を観たいのでしょうが。。。
この日の練習に先立って行われた公式記者会見にはプティ(写真左)とジョルジュ・リベイロ(写真右)が参加しました。
プティは、今大会での代表引退を示唆しました。31歳での代表引退はボランチの選手としては少し早いような気がしますが、今回彼が代表メンバーに滑り込みで入ったからくりが少し分かった気がします。
この日の会見でもプティは「僕は今回、代表に選べばれると確信していた。監督(スコラーリ)は僕の価値と”状況”をよく理解しているのは知っていたからね。」とコメントしていました。プティの言う”状況”=今大会での代表引退であるなら、スコラーリの心が少し(マニシェより)プティのほうに傾いていたのかもしれません。
一方のジョルジュ・リベイロは、そのプティと最後まで代表メンバーの椅子を争っていた兄、マニシェに関しての多くの質問が飛びました。もちろん選考に関しての明言は避けましたが、毎日マニシェとは連絡を取ってアドヴァイスをもらっているようです。
というわけでこの日の練習ですが、先ほど非公開と書きましたが、観客がひとり?だけいました。なぜかスタジアムのバックスタンドの壁の最上段に孔雀が留まっていまして、練習中に奇声を発して鳴き続けていたので、選手は驚いて何度も振り返っていました(写真)。ヌーノ・ゴメスは「うるさいよ!」って感じで孔雀に向かって舌を突き出していましたが(笑)
この日の練習もミゲウとデコが前日に続いて欠席、ホテルでの別メニュー調整となりました。ただ、午前中にホテル横のゴルフ場でのランニングには二人とも参加したようですから、全体練習復帰も間近のようです。
結局、17時前(現地時間)に始まった練習には17人(フィールドプレイヤー14人+GK3人)が参加しました。
個人的には非公開練習ということもあって、本大会のスタメン予想のヒントとなる戦術練習が行われると期待していましたが、やはり11人を並べての各ポジションでの連動した動きを確認しました。
この日、スタメン組の10人(フィールドプレイヤー)に入ったのは、
DF:ボジングワ(右SB)、フェルナンド・メイラ、ブルーノ・アルヴェス(CB)、ジョルジュ・リベイロ(左SB)
MF:プティ、ミゲル・ヴェローソ(ボランチ)、ジョアン・モウティーニョ(トップ下)
FW:クアレスマ(右W)、シマオン(左W)、ヌーノ・ゴメス(ワントップ)
でした。システムはポルトガル伝統の4-2-3-1でした。
まだCL組の4人が合流していない時点でスタメンを予想してもしょうがないのですが、ヒントにはなりました。まず、フェルナンド・メイラはボランチではなくCBで使うオプションも考えているということです。この日、ボランチにはラウール・メイレレスも入りましたが、フェルナンド・メイラは一回もボランチでプレーしませんでしたから、ドイツW杯の時のように最終ラインでリカルド・カルヴァーリョとコンビを組む可能性もありそうです。
さらにポルトガル代表のアキレス腱である左SBのポジションですが、まだ合流していないパウロ・フェレイラが本命なんでしょうが、この日、実は代表では始めてミゲル・ヴェローソの左SBも試していました。
そうなると試合展開によってはボランチをワンボランチにして最前線を2トップにして、ミゲル・ヴェローソを左SBに下げるというオプションも見えてきますね。
ただこの三日間のポルトガル代表の練習を観た印象としては、監督のスコラーリは非情にオーソドックス、言ってみれば本来のポルトガル代表の練習に回帰しているように見えますから、散々奇策を弄してきた指揮官も正攻法を熟成させようと考えているのかもしれません。少し安心しました。
最後は、プティ、ミゲル・ヴェローソ、ジョルジュ・リベイロ、クアレスマの4人が居残りでミドルレンジからのFKを入念に練習していました。
私は週末はリスボンで別の仕事を仕上げてから、また来週、ヴィゼウに練習取材と本大会前の最後のテストマッチ、ポルトガルvsグルジア戦取材のために馳せ参じる予定です。
最後にポルトガル国内のニュースを二つ。
来シーズンのベンフィカの監督が決定しました。元ヴァレンシア監督のキケ・フローレスです。カルロス・ケイロスとエリクソンに監督就任を断られてから、ベンフィカの監督候補はミカエル・ラウドルップ(元ヘタフェ監督)、ジーコ(フェネルバフチェ監督)、そしてキケ・フローレスの三人に絞られていたんですが、この中では一番興味を示していなかったキケ・フローレスの就任ということで多少、びっくりしています。
さらに、来シーズンの新戦力として元ポルトガル代表FWで、パリ・サンジェルマンのパウレタのスポルティング移籍が濃厚のようです。スポルティングはリエドソンがシーズン終盤に負ったケガで、全治6ヶ月の重傷と診断されて新しいゴールゲッター探しに奔走していますから、パウレタが加入すれば国内での知名度も抜群ですから、願ったり叶ったりかもしれません。
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日本では今日(5月23日)発売になっておりますWSG6月号増刊の『EURO2008 PERFECT GUIDE』にてポルトガル代表について書いております。
ぜひ、ご覧になってみてください。
posted by 鰐部哲也 |22:41 |
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2008年05月22日
今季のCLは劇的な幕切れでした。120分戦っても決着がつかなかったので、優勝したマンチェスター・ユナイテッドにも敗れたチェルシーにも勝者の資格はあると思います。PKを外したクリスティアーノ・ロナウド、最後にアネルカが外した瞬間、歓喜の輪から外れてピッチに突っ伏してしまいました。安堵の気持ちでいっぱいだったのでしょう。
これで、気持ちよくポルトガル代表にも合流出来そうですね。
この試合、ヴィゼウのホテルのTVでトルコから来たジャーナリスト(EURO初戦でトルコがポルトガルと戦うのでわざわざ、敵の視察にヴィゼウまで来たそうです)と観ていたんですが、彼の試合中の予想がことごとく当たるので感心してしまいました。
というわけで、今日もポルトガル代表の練習取材に「フォンテーロ」スタジアムに行ってきました。そのレポートです。
今日の公開練習では、さすがに昨日の練習で(練習見学用の)チケットを持っていないファンも含めて6000人も集まったことから警備上の問題で、今日はチケットを持っているファンしかスタジアムに入れませんでした。
ただ、スタジアムにはまだスタンドに観客が入れるスペースがたくさんあったわけですから今日も臨機応変に客入れしても良かったように思います。
ここヴィゼウのような田舎町の人たちにとってきら星のようなポルトガル代表選手を生で観られるのは一生あるかないかのチャンスなんですから。。。
今日の「フォンテーロ」スタジアムもファンの嬌声は凄まじいものがありました。
それにしても、今回のポルトガル代表のEURO直前合宿の練習見学チケットはまさにプラチナチケットになってしまいましたね。
EURO予選のポルトガル代表の試合なら余裕で当日券も買えたことを考えると、いよいよポルトガル国民のボルテージも最高潮に近づいてきたということでしょう。
今日の練習に先立って行われた公式記者会見にはシマオン・サブローサ(写真左)とラウール・メイレレス(写真右)が参加しました。
シマオンには「今日のCL決勝ではどちらのチームが勝つと思いますか?」というポルトガル代表とはまったく関係ない質問が飛んでしましたが、「僕にはそれは答えられないよ。どちらのチームにも”セレサオン”のチームメイトが二人ずついるわけだからね。どちらも応援しているよ。」と返したシマオン。まぁ、当たり前ですね。
それでもしつこく「あなたは国内では、赤いユニフォームのチーム(ベンフィカ)で大活躍してきましたからやはり赤いチームに勝って欲しいですよね?」と追いうちがかけられた時点で、会見場は大爆笑となりました。
当のシマオンも苦笑しきりで、メディアと選手の雰囲気が一気に良くなったという意味では、あながち的外れの質問でもなかったのかも知れません。
予定時間の17時(現地時間)に始まった練習では今日は16人(フィールドプレイヤー13人+GK3人)が参加。
ミゲウとデコがホテルでの別メニュー調整で今日の練習を欠席しました。
特にミゲウは左足股関節の痛みを訴えているようで、練習復帰は未定です。少し心配です。
今日の練習では、フィジカルトレーニングのあと、ハーフコートを使っての7(攻撃側)対6(守備側)や4(攻撃側)対3(守備側)が行われ、常にDFが一枚足りない状態でのシチュエーション練習に時間を割きました。
まだメンバーが揃わないのでミニゲームが出来ないのが辛いところですが、ツボは押さえた練習だったと思います。
途中でプティとクアレスマが抜けて、ランニングでクールダウンしたあと早目に上がり
ましたが、クアレスマは日曜日(18日)のポルトガル杯で「少し疲れがたまっている」と言っていましたから、それを考慮してのものでしょう。 プティは古傷の負傷部分を考慮してのものだと思います。
それからのシュート練習が圧巻でした。ヌーノ・ゴメス、ウーゴ・アルメイダ、エルデル・ポスティガのCF陣とシマオン、ジョアン・モウティーニョ、ラウール・メイレレスの6人が居残りでこの練習に臨んだわけですが、右足、左足、ヘッド、浮き球、左右からのクロスとあらゆるシュートパターンを想定して約30分もぶっ続けでシュートを打ち続けました。私はちょうどゴールマウスの真後ろで観ていたんですが、迫力が凄かったですね。スパイクがボールを叩く音と、スピード、当たり前ですがやはりプロの代表選手の威力は圧巻でした。
最後は監督のスコラーリみずから精度の高いクロスを両サイドから上げていましたから、これは選手のモチベーションを上げるには持ってこいだったでしょう。
印象に残ったのが、ラウール・メイレレスのシュートの精度。確実に枠をとらえてGKの逆を突いて一番確実にゴールに押し込んでいましたから、オプションとしては使えるかもしれません。少し彼を過小評価していましたね。
練習が終了した18時25分、急遽ぺぺがピッチに姿を現しました。今日合流予定だと聞いていたので、練習に参加していなかったのが疑問だったんですが、合流時間が遅れたんですね。練習を終えてストレッチしている選手ひとりひとりに声をかけながら握手を済ますと、黙々とピッチを何周も何周もランニングしていました。
本来ならスタジアムにまで来ることはないのでしょうが、「態度」で”セレサオン”に対する姿勢を示したということでしょう。
明日(22日)は、17時から観客を入れないメディアのみ入場可の非公開練習になります。ここで戦術練習が行われると予測しているんですが。。。
私はこの取材を終えたあといったんリスボンに帰ります。クリスティアーノ・ロナウド、ナニ、リカルド・カルヴァーリョ、パウロ・フェレイラが合流するまでに帰るのは心残りなんですが、週末は別件で仕事が入っているので仕方ないですね。
また来週、31日のポルトガルvsグルジア戦の直前に合わせて再びヴィゼウに取材に来る予定です。
posted by 鰐部哲也 |08:14 |
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2008年05月21日
EURO2008に向けたポルトガル代表の国内合宿の取材のため、ただいまヴィゼウに来ております。
昨日(19日)、ヴィゼウの「ホテル・モンテベーロ」に集合したポルトガル代表の面々ですが、ぺぺはクラブ(レアル・マドリー)の都合で明日(21日)合流、CL決勝参加組のクリスティアーノ・ロナウド、ナニ(マンチェスター・ユナイテッド)とリカルド・カルヴァーリョ、パウロ・フェレイラ(チェルシー)は今週金曜日(23日)に合流ということで、今日(20日)の初練習には18人(フィールドプレイヤー15人+GK3人)が参加しました。
それにしても、今日の練習会場となったヴィゼウの「フォンテーロ」スタジアムには平日にも関わらず、”セレソン”を観るために約6000人の大観衆が集まりました。
この公開練習はヴィゼウ市民に優先的に販売されるチケットを購入しないと見学できないのですが、今日はチケットを持ってないファンも特別に客入れしていました。
おかげで関係者、スポンサー用に用意されているメインスタンド以外はすべて超満員。
普段、「エスタディオ・ナシオナル」での平日のポルトガル代表の公開練習は閑古鳥が鳴いてますから、まさに圧巻な光景でした。
これで、超大人気のクリスティアーノ・ロナウドが金曜日に合流した後の今週末の土日は一体どれだけの人数が集まるのでしょうか?
おそらく警官と警備員を増員することになるでしょう。
練習に先立って行われた公式記者会見ではヌーノ・ゴメス(写真左)とルイ・パトリシオ(写真右)が参加しました。
どの質問をふられても「自分の仕事をするだけ」という答えで通したルイ・パトリシオはまだ会見慣れしてない感じですね。
しきりにヌーノ・ゴメスが横で話すタイミングとかをフォローしてましたから。
17時2分(現地時間)に始まった練習ですが、今日は基本的にフィジカルメニュー中心でしたが、1/4コートという狭いエリアでのパス出し、パスカットの練習や二人一組のロングパスの練習など、パス練習が入念に行われました。
デコとジョアン・モウティーニョがペアになっていたということは、やはりジョアン・モウティーニョはデコのバックアッパーということでしょうか。
このロングパスの練習でフェルナンド・メイラと組んだボジングワがスコラーリから個別に細かい指示を出され、ボールを受けてからダッシュでのドリブルを繰り返していましたから、右SBの本命はボジングワなのでしょうか。
最後はヌーノ・ゴメス、ウーゴ・アルメイダ、ポスティガのCF組とデコ、プティ、フェルナンド・メイラ、ジョルジュ・リベイロが居残りで左右のクロスに合わせたシュート練習を行い、約1時間半で初日の練習は終了しました。
ちなみにEURO2008本大会に臨むポルトガル代表23人の背番号が発表になりました。
1 リカルド(GK)
2 パウロ・フェレイラ
3 ブルーノ・アルヴェス
4 ボジングワ
5 フェルナンド・メイラ
6 ラウール・メイレレス
7 クリスティアーノ・ロナウド
8 プティ
9 ウーゴ・アルメイダ
10 ジョアン・モウティーニョ
11 シマオン・サブローサ
12 キム(GK)
13 ミゲウ
14 ジョルジュ・リベイロ
15 ぺぺ
16 リカルド・カルヴァーリョ
17 リカルド・クアレスマ
18 ミゲル・ヴェローソ
19 ナニ
20 デコ
21 ヌーノ・ゴメス
22 ルイ・パトリシオ(GK)
23 エルデル・ポスティガ
ついにクリスティアーノ・ロナウドの背番号が「17」から「7」に変わりました。これで世界中のNIKEショップ及びスポーツショップで売っている膨大な数の「17 クリスティアーノ・ロナウド」のポルトガル代表グッズは回収になるのでしょうか?それともディスカウントで叩き売りされるのでしょうか?「7」番はてっきりクアレスマだと思っていたんですが。。。
というわけで、明日(21日)のポルトガル代表の公開練習も17時にヴィゼウの「フォンテーロ」スタジアムで行われる予定です。
天気が不安定で心配ですが、もちろん明日も取材に行ってきます。
posted by 鰐部哲也 |10:53 |
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2008年05月18日
すっかりレポートが遅れてしまいましたが、今週月曜日(12日)にEURO2008本大会に向けたポルトガル代表23人の発表がありました。
GK:リカルド(ベティス)、キム(ベンフィカ)、ルイ・パトリシオ(スポルティング)
DF:右SB候補-ボジングワ(ポルト)、ミゲウ(ヴァレンシア)
CB候補-リカルド・カルヴァーリョ(チェルシー)、ブルーノ・アルヴェス(ポルト) ぺぺ(レアル・マドリー)
左SB候補-パウロ・フェレイラ(チェルシー)、ジョルジュ・リベイロ(ボアヴィスタ)
MF:ボランチ候補-フェルナンド・メイラ(シュトゥットガルト)、ミゲル・ヴェローソ(スポ ルティング)、プティ(ベンフィカ)、ラウール・メイレレス(ポルト)
トップ下候補-デコ(バルセロナ)、ジョアン・モウティーニョ(スポルティング)
FW:右ウィング候補-クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)
左ウィング候補-シマオン・サブローサ(アトレティコ・マドリー)、リカルド・クアレ スマ(ポルト)、ナニ(マンチェスター・ユナイテッド)
CF候補-ヌーノ・ゴメス(ベンフィカ)、ウーゴ・アルメイダ(ブレーメン)、エルデ ル・ポスティガ(パナシナイコス)
こうして見ると、バランスよく選んだようには見えます。
選考基準として「所属クラブで常時試合に出場している選手」というのが重要だったのでしょう。どの選手もクラブでの出場機会は多いです。
ただ、マニシェが外れたのは意外でした。このブログでも何度も書いてますが、マニシェは膠着した試合展開を打開できる選手です。スコラーリ政権では幾度となくそのミドルシュートでポルトガルの窮地を救ってきました。
確かに所属クラブのインテルで試合に出てないという、試合勘の乏しさが問われたのでしょうが、ドイツW杯直前も同じ状況だったはずです。当時所属していたチェルシーでも出場機会は少なかったですし、このドイツW杯予選中はディナモ・モスクワで「嫌々、プレー」していました。メンタル的なモチベーションは最悪だったにも関わらずポルトガル代表には呼ばれ続けていたんですが。。。
12日の代表発表会見で、「マニシェがメンバーから漏れたのは少し驚きですが、なぜ、彼を外すことに決めたのですか?」という質問も当然飛びました。
これに対し、監督のスコラーリは「招集外の選手についてはいっさい話さない。」と明らかにしませんでした。
それでは、最後までボランチの残る一枠をマニシェと争っていたと言われたプティについては「約15日前に彼と直接会って話したところ、彼は代表に合流するまでには最高のコンディションに回復することを保証してくれた。」と答えたスコラーリ。
それでは、マニシェとは話し合いの機会すらもたなかったということでしょうか?
今日(17日)、マニシェはポルトガル国営放送RTPのインタビューに対し、「僕は今、ケガをしているわけでもないし、コンディションが悪いとも思わない。このメンバー落ちについては理にかなわないものを感じているよ。僕は今までこの(スコラーリの)”セレソン”に対しては貢献してきたつもりだし、今でも貢献できると思っている。誰とは言わないけど、ミストレ(スコラーリ)の近くに僕のことを嫌いな人物がいるんだろうね。それも代表選考に大きな影響を及ぼすような人物が。」とその胸のうちを明かしました。
マニシェの言う「僕のことを嫌いな人物」というのは誰だか分かりませんが、マニシェの気持ちも分かるような気がします。
明らかに代表でのパフォーマンスが落ちているなら、メンバー落ちしてもしょうがありません。しかし、最近のスコラーリは「子飼いの忠臣」を躊躇なく切り捨てているような気がします。その切り方に非情なものさえ感じます。昨年9月のEURO予選のポーランド戦あたりからスコラーリに対してははっきり言って懐疑的な目が向けられているのも事実です。
個人的にはマニシェを外してまで、ラウール・メイレレスを連れて行く理由がどうしても分からないのですが。。。
ラウール・メイレレスはあくまでポルトの4-3-3の組織的なシステムの中で、しかもルチョ・ゴンザレスという中盤の司令官がいてこそ生きる選手ですから。
まぁ、決まってしまったものは仕方ありません。
ポルトガル代表は来週19日の夜、20時にヴィゼウの「ホテル・モンテベーロ」に集合し、翌20日の16時より公式記者会見が行われ17時より「フォンテーロ」スタジアムで最初の練習が行われます。
尚、このポルトガル代表練習見学にはチケットが必要です。
(チケットはヴィゼウ市役所及びヴィゼウサッカー協会で今週15日より販売になっています)
明日は、ポルトガル杯決勝、今シーズンのポルトガル国内試合の締めくくりです。
今季最後のタイトルホルダーとなるのはポルトでしょうか?スポルティングでしょうか?
ちなみに優勝カップである「ポルトガルカップ」を授与するためにポルトガル共和国大統領のカヴァコ・シルヴァも決勝の舞台「エスタディオ・ナシオナル」に列席する予定です。
posted by 鰐部哲也 |06:20 |
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2008年05月14日
2008年5月11日(日)、稀代のファンタジスタがスパイクを脱ぎました。
ベンフィカの背番号「10」、ルイ・コスタです。
リーガ最終節(第30節)を前にスポルティング、ヴィトリア・ギマリャエンス、ベンフィカがCL出場権を懸けて三つ巴の2位争いを繰り広げたのですが、この際、そんなことはどうでも良いです。
”ルイ・コスタのラストダンス”を観るために。「ルス」に足を運びました。
この日のリスボンは朝から曇り空、昼過ぎから振り出した雨で、「最後の試合に涙雨か?」と思っていたんですが、試合開始前には太陽が顔を覗かせました。
この日、「ルス」に集まった観客はなんと54,222人。今季のベンフィカのホームゲームでは、昨年12月1日に行われたベンフィカvsポルト戦の60,116人の記録に次ぐ大観衆が最後の”マエストロ”をひと目見ようと集まりました。
試合前にポルトガル国営放送局のRTPが製作したルイ・コスタの特別VTRがオーロラビジョンで流れた瞬間、スタジアム全体がとてもエモーショナルな雰囲気になりました。拍手が鳴り止みませんでした。
VTRの最後にルイ・コスタの次男、ウーゴ君が「パパ、今日の試合僕のためにゴールを決めてね。そして将来はベンフィカで素晴らしい会長になってね」というメッセージが流れた時点で私の涙腺はすでにやばかったです。
ルイ・コスタ最後の試合となった、ベンフィカvsヴィとリア・セトゥバル戦のベンフィカのスタメンです。
GK:キム
DF:ネルソン(右SB)、ルイザオン、エドカルロス(CB)、レオ(左SB)
MF:カツラニス(ボランチ)、ルイ・コスタ(トップ下)、ヌーノ・アシス(右W)、クリスティアン・ロドリゲス(左W)
FW:ヌーノ・ゴメス、オスカル・カルドーソ
この日のカピタオン(キャプテン)はルイ・コスタ。
このメンバーがルイ・コスタ”現役最後のページ”に彩を加えました。
試合は、3-0でベンフィカがルイ・コスタ最後の花道を飾りました。
ルイ・コスタは2006年5月25日、古巣のベンフィカに戻ってきました。
私が元々、ポルトガルサッカーに魅了されたのはEURO1996をTVで観たからです。あまりにも美しすぎるパスワークに魅了されました。その中でもひときわ輝きを放っていたのがボランチのパウロ・ソウザと背番号「10」を背負ったルイ・コスタでした。
それ以来、いつでもルイ・コスタは私のヒーローでした。
2001年10月、ようやく念願かなってルイ・コスタをスタジアムでライブで観ることができました。場所はイタリアの「サンシーロ」、相手はインテル。この「ミラノダービー」という最高の舞台で、ルイ・コスタがピッチに姿を現した瞬間、感動で涙がこぼれてきたのを思い出します。
さらにポルトガルに移住して、ベンフィキスタになって、ベンフィカのソシオになったのも「ルイ・コスタがかつてプレーしたクラブ」だったからです。
そのルイ・コスタがポルトガルに、それもベンフィカに戻ってくるというニュースを耳にし、目にしたときは信じられませんでした。
昨季、「ルス」でルイ・コスタがオーストリア・ウィーン戦で決めたミドルシュートとそのあと雄たけびをあげながらベンチに向かって走っていくルイの姿は今でも脳裏に焼きついています。
当たり前のようにルイ・コスタのプレーを一週間おきにスタジアムで目にすることが出来る環境、こんなに幸せなことはないな。今さらのように深く感じています。
そして、18年に及ぶルイ・コスタのサッカーキャリアの最後の二年間を間近で共有できたことに感謝したいと思います。
ルイ・コスタは試合後、50枚ものユニフォームをスタンドに投げ入れながらスタジアムを一周すると、最後に四方に深々とお辞儀をして、最後、自分の着ていたユニフォームを脱いで、父親であるヴィトールさんに手渡しました。
そして1時間後に姿を現した会見場では笑顔で記者の質問に答えながら拍手の中、去っていきました。この素晴らしい瞬間に最後の最後まで記者のひとりとして立ち会えたことに至上の喜びを感じます。
ベンフィカは最終節で勝利したものの、結局4位で来季のCL出場権を逃しました。(2位:スポルティング=CL出場、3位:ヴィトリア・ギマリャエンス=CL予備選出場)
ルイ・コスタは来季、スポーツディレクターとしてフロントからベンフィカ再建に手腕を発揮することになります。
OBRIGADO!RUI! ありがとう。 ルイ・コスタ。 そして、お疲れ様でした。
ちなみにこのルイ・コスタ引退に寄せて、『スポーツナビ』にてコラムを書いております。ぜひ、ご覧になってみてください。
posted by 鰐部哲也 |05:45 |
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2008年05月11日
昨日(9日)、積年のポルトガルサッカー界の”腐った部分”にようやくメスが入りました。
2003/04年シーズンのスーペルリーガの試合で審判買収疑惑がもたれていた「Apito Final」(最後のホイッスル)事件、リーガは2006年10月から法廷で何度も公聴会を開いていたのですが、5年かかってようやくリーガ規律委員会から処分が発表されました。
まず、ポルトです。2003/04年シーズンのベイラ・マールvsポルト戦で、審判を買収したとされるポルト会長のピント・ダ・コスタに1万ユーロの罰金と2年間のポルトガルサッカー界における活動禁止及びポルトの今シーズンの勝ち点から6ポイントを剥奪、クラブには15万ユーロの罰金という厳罰が下されました。
さらに同シーズン、対ベンフィカ、対ベレネンセス、対アカデミカ・コインブラの試合で審判買収を行ったとされるボアヴィスタには、「来季の二部降格」及び18万ユーロの罰金及び当時の会長のジョアン・ロウレイロに4年間のポルトガルサッカー界における活動禁止と2万5000ユーロの罰金というポルトより思い厳罰が下されました。
これで、ボアヴィスタは今週末の最終節、スポルティング戦を前に一部残留が決まっていたにも関わらず来季の二部降格が決定したことで、最終節に降格の可能性があったパッソス・デ・フェレイラとレイショエンスは最終節の試合で敗れたとしても一部残留が決まります。
ちなみに当時、ポルト、ボアヴィスタに買収されたとされるマルティンス・ドス・サントス、ジャシント・パイシャオン、アウグスト・ドゥアルテの3審判にはそれぞれ、3年、4年、6年の審判活動禁止の裁定が下されました。
この一連の騒動と昨日の裁定を聞いて個人的には「やっぱりね」という感想です。
元々、ポルト会長のピント・ダ・コスタというのは買収(審判だけに限らず)や八百長の持ちかけなど、勝つためには手段を選ばない「黒い噂」がつきまとってましたから。
もちろん、このピント・ダ・コスタが会長に就任して”独裁”が始まってから、ポルトは常勝軍団に生まれ変わり、「カンピアオン(王者)」として君臨してきたのは事実ですが、ルールを逸したこのような行動に眉をひそめる関係者が多かったのも事実。
ピント・ダ・コスタなんて一部のポルティスタ以外にはポルトガル中で嫌われていますからね。昔、ポルトでタクシーに乗ったときに「ポルティスタだという運転手」でさえ「あいつは”マフィア”だ」と吐き捨てていたぐらいですから。
さらにボアヴィスタの前会長のジョアン・ロウレイロも、ポルト会長のピント・ダ・コスタに懐柔されていたのは周知の事実です。上記の3試合の審判買収も、自分のクラブではなくポルトに有利にはたらくように、ピント・ダ・コスタに金で買収されたというのが本当のところでしょう。
2004/05年シーズンの最終節、優勝の可能性を残していたポルトは、引き分ければ11年ぶりの優勝が決まるベンフィカと対戦するボアヴィスタにやはりピント・ダ・コスタが勝利ボーナスを約束したとも言われています。
この時は、結局ポルトがホームでアカデミカ・コインブラに敗れて自滅してベンフィカ優勝が決まったわけですが。。。
まぁ、5年もかかってペナルティが課されたというのは時間がかかり過ぎではあります。本来なら遅くとも昨シーズン終了までに裁定が下っていたはずでした。
もし、そうであれば昨シーズン勝ち点1差でリーグ優勝を決めたポルトは昨季の時点で勝ち点6が剥奪されていたわけで、昨季のカンピアオンはスポルティングだったはずです。2位を10ポイント以上引き離して優勝した今季のポルトにとっては勝ち点6剥奪は”痛くも痒くもない”はずで、この時期での裁定決定には少し疑問です。
ただ、これまで「タブー」とされてきたピント・ダ・コスタにようやくメスを入れて膿を出してくれたリーガ規律委員会の決断は評価されてしかるべきでしょう。
しかし、後味の悪いシーズン終幕となってしまいましたね。
ちなみに渦中のポルトですが、右SBのボジングワ(写真左)の移籍がほぼ決まったようです。移籍先はチェルシー、移籍金は2000万ユーロのようです。
元々、ボジングワには今シーズン途中からアストン・ヴィラが執拗にオファーを出して、毎試合ドラガオンスタジアムに視察団を送り込むほどご執心だったんですが、やはりビッグクラブへの移籍が決定しましたね。
このボジングワの移籍に伴って、チェルシーのパウロ・フェレイラの古巣ポルト復帰が噂されています。
【宣伝&告知】
日本では明日(5月12日)発売の『ワールドサッカーグラフィック』6月号にてクリスティアーノ・ロナウドについて書いております。
さらに同日(12日)発売のWSG別冊の『NIKE FOOTBALL Graphic』にてEURO2008に臨むポルトガル代表の特集記事を書いております。
ぜひ、ご覧になってみてください。
posted by 鰐部哲也 |05:47 |
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2008年05月08日
ポルトガル代表FWでベンフィカの超人気選手、ヌーノ・ゴメス(写真)の単独インタビューに成功しました!
今日(7日)、セイシャルにあるベンフィカ練習場でトレーニング後にインタビュー取材させてもらいました。
ベンフィカ広報の方から伺ったのですが、ヌーノ・ゴメスの単独インタビューというのは日本人では私が初めてだそうです。そもそもここの練習場に足を運んでいる東洋人記者というのは私だけなんで当たり前ですが。
EURO2008本大会が間近に迫っているということでポルトガル代表関連の質問を中心に20個超の質問をぶつけてきました。
ちょうど8年前、EURO2000でヌーノ・ゴメスをTVで見たときは「衝撃」でした。いっぺんでお気に入りの選手になりました。
ポルトガルに移住して、ベンフィカソシオになって練習場に日参したり、ポルトガル代表合宿に見学に行くたびにヌーノ・ゴメスの優しい人柄にも触れてさらに思い入れは強くなりました。
サッカージャーナリストになってからは「いつかヌーノにインタビューしたい!」と思ってましたから、インタビューが実現した今日のこの日は感激もひとしおでしたね。
ちなみにこのインタビューは今月末に日本で発売される某雑誌(モザイクがかかっていますが写真でヌーノ・ゴメスが手にしている雑誌です)のEURO特集増刊号で掲載されますので楽しみにしてください。(どの雑誌に掲載されるかは発売日が決まりましたら追って当ブログでお知らせいたします)
というわけで、久しぶりにポルトガル代表の話題を。
いよいよ来週12日にEURO本大会に向けたポルトガル代表23人が発表されるわけですが、先月17日、リスボン近郊で開かれたテニスのエストリルオープン(ロジャー・フェデラーが優勝しました)観戦に訪れたポルトガル代表監督のルイス・フェリペ・スコラーリは「招集選手はだいたい固まっている。23人のうち21人はもう私の心の中では確定している。あとの二人を決めるだけだ。」とポルトガル国内メディアに語りました。
ちなみにスコラーリが語った21人とは、
GK:リカルド(ベティス)、キム(ベンフィカ)、ルイ・パトリシオ(スポルティング)
DF:ボジングワ(ポルト)、ミゲウ(ヴァレンシア)、リカルド・カルヴァーリョ(チェルシー)、フェルナンド・メイラ(シュトゥットガルト)、ブルーノ・アルヴェス(ポルト)、ぺぺ(レアル・マドリー)、ジョルジュ・リベイロ(ボアヴィスタ)
MF:ミゲル・ヴェローソ(スポルティング)、ラウール・メイレレス(ポルト)、デコ(バルセロナ)、ジョアン・モウティーニョ(スポルティング)
FW:クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)、シマオン・サブローサ(アトレティコ・マドリー)、リカルド・クアレスマ(ポルト)、ナニ(マンチェスター・ユナイテッド)、ヌーノ・ゴメス(ベンフィカ)、ウーゴ・アルメイダ(ブレーメン)、エルデル・ポスティガ(パナシナイコス)
ほぼ決まりのようです。
つまり、GK3人、右SB2人、CB3人、左SB1人、ボランチ3人(フェルナンド・メイラはボランチでの起用濃厚)、トップ下2人、ウィング4人、CF3人ということです。
予選ではボランチのレギュラーとして頑張ってきたティアゴ、昨年9月23日セリエAの試合で重傷を負ったジョルジュ・アンドラーデのユヴェントスコンビは構想外となりました。さらにマヌエル・フェルナンデス、カルロス・マルティンスといった中盤の選手も指揮官の頭にはないようです。
ちなみに予選終盤の活躍で「新たなCFの柱」候補になっていたマククラですが、今冬のベンフィカ移籍が完全に裏目に出ました。ホセ・アントニオ・カマーチョが監督を辞任してフェルナンド・シャラーナが暫定監督に就任してからはスタメン起用は一度もありません。それどころかスーパーサブの座もマントラスに奪われている状況で、彼の招集は無くなったと見てよいでしょう。
マククラは昨日(6日)、練習後の記者会見で「なぜ監督が変わって急に使われなくなったのか理由が分からない。僕はお金が欲しいからベンフィカに来たんじゃなくて、ピッチでプレーするために来たんだ!」と明らかに不満を口にしました。
そこで残り2つの椅子を誰が座るのかというところが注目なんですが。
マルコ・カネイラ(ヴァレンシア)とパウロ・フェレイラ(チェルシー)で左SBの椅子一つ、マニシェ(インテル)とプティ(ベンフィカ)でボランチの座を一つ争っているというのがポルトガル国内メディアの見方です。
個人的には驚きは、マニシェが「当落線上」にいるということです。スコラーリはインテルでの「出場機会の乏しさ」を危惧しているようですが、ここ一番で流れを変えるミドルシュートでスコラーリのポルトガル代表を救ってきたのはマニシェです。実際、約1年ぶりの招集となった昨年9月のポーランド戦でもいきなりゴールを決めましたし、予選最終戦のフィンランド戦では時にはトップ下に入って一番運動量豊富にプレーしていた選手です。代表では「使われれば結果を出す」のがマニシェだと思うんですが。。。
それにしても昨季はデスポルティヴォ・ダス・アヴェスという超弱小チームで燻っていた弟のジョルジュ・リベイロが「代表当確」で、常に表舞台を歩いてきた兄のマニシェが「代表入りが危ない」というのは皮肉な話です。
逆にプティは今シーズン、ポルトガル国内リーグでのプレーが終盤に来るにつれ低調になってきました。こちらは外されても文句は言えないかもしれません。
左SBの座は個人的にはパウロ・フェレイラを推します。チェルシーでも代表でもそんなにパフォーマンスが悪いとは思えません。逆にカネイラはEURO本大会クラスに出場するウィングからしたら「突破しやすいSB」と言わざるをえません。穴が多すぎますね。昨季、カネイラはスポルティングで主にCBとして好パフォーマンスを見せました。私もカネイラはSBよりCB向きの選手だと思います。
いずれにしても、スコラーリには「奇をてらう」のではなく、「オーソドックス」でいいので「誰がセレサオンに必要なのか?誰がセレサオンに貢献できるのか?」をよく考えて
人選して欲しいですね。
EURO2008本大会に向けたポルトガル代表23人の発表は、5月12日、20時(現地時間)より国内最終合宿地のヴィゼウで行われます。
私もこの代表発表会見のためヴィゼウに飛ぶ予定です。
posted by 鰐部哲也 |05:29 |
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2008年05月01日
すっかりブログの更新が滞ってしまいまして申し訳ございません。
ポルト優勝が4月上旬に決まってから、リーガ同様、私も「燃え尽き感」に支配されてしまいまして、なかなかブログを更新するモチベーションが上がりませんでした。
それでも試合の取材には欠かさず行っていたのですが。
というわけで久しぶりの記事では、ここ最近のポルトガル国内の動きをリーガ中心にレポートしていこうと思います。
まず国内で大きな話題になったのが「ボアヴィスタ財政難から選手が試合ボイコット」というニュース。
2000/01年シーズンにはスーペルリーガ優勝を果たしている古豪のボアヴィスタでしたが、実は今シーズンは財政難で選手への給料の支払いが2ヶ月も遅れていました。
これに業を煮やした選手がリーガ第27節のホームゲーム、ナシオナル戦のボイコットを宣言。慌てた会長のジョアキン・テイシェイラが4月17日になって新しい投資家であるセルジオ・シルヴァなる人物を引っ張ってきて「小切手を見せながら」の記者会見を開きました。
しかし、このセルジオ・シルヴァなる”自称投資家”がクラブに提示した小切手が法的に無効な”ニセ小切手”であることが判明。4月18日にセルジオ・シルヴァが警察に身柄を拘束されるという大騒動に至りました。
ホームスタジアムの「ベッサ」には連日のようにボアヴィスタソシオが大挙集合し、直接選手と対話して「試合ボイコット回避」を訴えていましたが、結局、貧乏くじを引いた選手たちは「試合のボイコット」を撤回し、4月20日の試合ではナシオナルを1-0で下し、”意地”を見せました。もし、この試合がボイコットされた場合、1962年のアカデミカ・コインブラ以来46年振りの不祥事になるところでした。
元々、ボアヴィスタは同じポルト市内にあるビッグクラブのFCポルトと関係が深いクラブ。前会長のジョアン・ロウレイロ時代には、ポルト会長、ピント・ダ・コスタの試合の買収や八百長の強制の噂が絶えませんでした。実際、昨シーズン開幕直前には既にボアヴィスタ監督におさまっていたジェズアルド・フェレイラ(現ポルト監督)を強奪されたにも関わらず、何のアクションも起こしませんでした。そこにはやはり多額な金銭的補償があったからです。
今シーズン、「クリーンなクラブ、脱ポルト依存体質」をマニフェストに掲げて新会長に当選したジョアキン・テイシェイラは会長の座と引き換えに”ポルトという金づる”を失ってしまったということです。
ポルトが優勝を決めたリーガ第25節のホーム、ベンフィカ戦ではポルトガル代表で、来季ベンフィカ加入の噂があったジョルジュ・リベイロがPKを外して0-0のドローに終わると、ジョアキン・テイシェイラは「ジョルジュ・リベイロはベンフィカのためにわざと(PKを)外したんだろう」と爆弾発言で物議も醸しました。
結局、ジョルジュ・リベイロはこの会長の発言に不信感をあらわにし、4月下旬にベンフィカと来季からの4年契約にサインしてしまいました。
歯に衣着せぬ言動は確かに「クリーン」ではあるのですが、会長ならもうちょっと”駆け引きという政治力”を学んで欲しい気もしますが。。。
いまだ、ボアヴィスタの選手の給料は未払いのままですが、リーガの当座の救済措置が取られる見込みで来季下部リーグへ降格という事態は避けられそうです。
話を「リーガ2位争い」に移しましょう。ポルトガル国内リーグも第28節を終わって残り2節を残すのみとなりました。
先週日曜日(27日)に行われた試合で、ホームでマリティモを下したスポルティングが約7ヶ月ぶりにCL出場圏内の2位に浮上しました。
スポルティングは、4月16日に行われたポルトガル杯の準決勝、「リスボンダービー」となった雨中のベンフィカ戦で、前半2点を先制されながら後半5点を奪うという離れ業をやってのける劇的な勝利でUEFAカップ準々決勝敗退の嫌なイメージを払拭したかに思えたんですが、リーガ第27節ではアウェーで、最下位のウニアオン・レイリアに4点を献上して惨敗。
一体調子が良いのか悪いのか分からないのですが、リーガ第28節のマリティモ戦もラッキーだったと言わざるを得ないでしょう。奪ったロマニョーリの2ゴールはPKと相手DFのクリアボールがロマニョーリの体に当たってそのまま絶妙の軌道でボールがゴールラインを割っただけで、流れの中での攻撃の形は全く見えませんでした。
前半2分に先制された場面では、アンデルソン・ポウガのヘッドでのバックパスにGKのルイ・パトリシオがキャッチできずに後ろにそらして、相手に詰められゴールを許すというお粗末なもの。
2位を死守していたギマリャエンスの相手、ポルトの監督、ジェズアルド・フェレイラが試合前に「ルチョ・ゴンザレス、ペドロ・エマニュエル、ボジングワの3人の温存」を発表したために、これに遺憾の意を表明していたスポルティング監督のパウロ・ベントでしたが、ギマリェンスはホームで前半0-0と折り返したにも関わらず、後半だけで5点獲られて惨敗、3位に転落し、スポルティングにとっては「おいしい展開」で2位の座を手に入れたことになります。
リーガ第28節では、ベンフィカもベレネンセスとの「デルビー」を制し2-0で勝利したので、2位:スポルティング(勝ち点49)、3位:ギマリャエンス(勝ち点49)、3位:ベンフィカ(勝ち点48)と残り2試合を残して「CL出場権=2位争い」が熾烈になってきました。
ちなみに残り2試合
スポルティング:パッソス・デ・フェレイラ(アウェー)、ボアヴィスタ(ホーム)
ギマリャエンス:ベレネンセス(アウェー)、エストレーラ・ダ・アマドーラ(ホーム)
ベンフィカ:エストレーラ・ダ・アマドーラ(アウェー)、セトゥバル(ホーム)
となっています。エストレーラ・ダ・アマドーラが鍵を握っていそうですね。
ちなみに2位のスポルティングは、残り2試合をエースのリエドソンが負傷欠場することが決まっています。5月18日のポルトガル杯決勝には間に合う予定ですが、リエドソンは来季、セヴィーリャへの移籍志願を表明していますので、もしかしたら今シーズンリエドソンは表舞台に姿を現さずにポルトガルを去るかもしれません。
ちなみに二部降格争いのほうですが、ウニアオン・レイリアの来季のリーガ・ヴィタリス(二部)降格が決定しました。今季は最下位から浮上したことが一度もありませんでしたから3勝19敗6分、勝ち点15での二部降格は予想通りなのですが、この3勝のうちの1勝はスポルティング相手、6分のうちアウェーでの引き分けは3、この3分のうちの1はホセ・アントニオ・カマーチョを辞任に追い込んだ「ルス」でのベンフィカ相手のものであることを考えると、モチベーションをもっと上手く全ての試合に合わせられたら降格はなかったのでは?とも思います。ナヴァルやパッソス・デ・フェレイラよりは戦力が充実していたのは間違いないですから。
もうひとつの椅子をめぐっての降格争いですが、13位のエストレーラ・ダ・アマドーラ(勝ち点29)、14位のレイショエンス(勝ち点26)、15位のパッソス・デ・フェレイラ(勝ち点24)の3チームで争われることになります。
アマドーラは強豪との試合を残していますし、パッソス・デ・フェレイラも次節、ホームでスポルティングと対戦ということは、レイショエンスが一部残留しそうですね。
残りのチームの動きとしては、4月21日にブラガの監督、マヌエル・マシャドが解任されました。ブラガは今シーズン、ジョルジュ・コスタに次いで2回の監督解任ということになります。ここに来ての監督解任はタイミング的にはどうでも良いような気もしますが、ここ最近は「三強に次ぐ座=4位」を不動のものとしていたブラガ、今シーズンは三強の一角に割って入るシーズンだったんですが、現在7位。UEFAカップ出場権も逃しました。ちなみに来季のブラガ監督には、現ベレネンセス監督のジョルジュ・ジーザスが就任すると見られています。
そのベレネンセスですが昨日(4月29日)、「メイヨング事件」(当ブログ、今年1月19日のエントリーを参照してください)に対して、FPF(ポルトガルサッカー協会)の規律委員会が「(今シーズンの勝ち点からの)6ポイント剥奪」を正式決定しました。
これでベレネンセスはUEFAカップ出場圏内の5位(勝ち点42)から8位(勝ち点36)に順位が繰り下げになりました。
昨シーズン開幕前には「マテウス事件」による救済措置で二部降格が決まっていたにも関わらず、ジウ・ヴィセンテに代わって一部残留を決め、ポルトガル杯準優勝、リーガ5位にまで躍進したベレネンセスでしたが、今シーズンは足もとを掬われました。
リーガは残り2節で、2007/08年シーズンも終了します。
ということは、このひと(写真)のピッチでの勇姿が見られるのもあと2試合。
今週末は、自分の生まれ故郷であるダマイアの近所、父親もかつてプレーしていたエストレーラ・ダ・アマドーラの「ジョゼ・ゴメス」スタジアムで、そして5月11日にはホームの「ルス」でラストダンスを舞います。
しっかりこの目に焼きつけてこようと思います。
【宣伝&告知】
今日(5月1日)発売の『ワールドサッカーダイジェスト』5月15日号にてbwinリーガの10大ニュースについて書いております。ぜひご覧になってみてください。
posted by 鰐部哲也 |06:18 |
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