2008年02月27日

リーガ第20節-不甲斐ないライバルたち-

ブラガイレブン 2008・2・24


 遅くなってしまいましたが、リーガ第20節のレポートです。
私は、日曜日(24日)にベンフィカvsスポルティング・ブラガの取材のため、「ルス」スタジアムに行ってきました。
私はベンフィキスタですから、「ルス」に行くときはいつもわくわくします。スポルティングの取材のために「ジョゼ・アルヴァラーデ」スタジアムに行くときは、どちらかというと「仕事」という割りきりがあります。もちろん注目している選手の動きの確認や4-4-2の真ん中の「4」の動きを楽しみにしているというマニアックな期待感はあります。さらに、ぶっきらぼうな応対と欠かさず試合の取材に行っているにも関わらず、相変わらず胡散臭そうな目で見てくるベンフィカの広報担当に比して、とても丁寧な対応で、いろんな情報を教えてくれるスポルティング広報の温かい応対と心地よい丁寧なアテンドを楽しみにしている部分はあります。
それでも、ベンフィカの試合は「勝って欲しい」という願いを込めながら取材はしています。ただ、ただ、最近の「リーガの試合」の取材のために「ルス」に行くときはあまり期待感も持っていません。
もう「ポルト優勝」はほぼ決まりですから、選手のモチベーションが上がらないのは分かるのですが、あまりにも「リーガの試合」でのパフォーマンスがお粗末だからです。
この日の試合もそんな試合でした。

 この日のベンフィカのスタメンは、
GK:キム
DF:ネルソン(右SB)、ルイザオン、カツラニス(CB)、レオ(左SB)
MF:プティ、ビニャ(ボランチ)、ルイ・コスタ(トップ下)、ヌーノ・アシス(右W)、ディ・マリア(左W)
FW:オスカル・カルドーソ(トップ)
カピタオン(キャプテン)はプティ、4-5-1の布陣です。
ヌーノ・ゴメス、クリスティアン・ロドリゲス、ダヴィド・ルイスはケガでメンバーから外れ、マククラも「休ませる」ということでベンチ入りしませんでした。

 予定時間の20時を3分過ぎてキックオフされた試合は、前半6分に、中央リンツからボールを受けた右サイドのロベルト・ブルムが逆サイドのセザール・ペイショットにパスを通してそのままシュート、GKのキムが弾いたところをフリーで飛び込んだジョゼ・マヌエルが流し込んでブラガがいきなり先制します。
この日の、ブラガ、試合後に監督のマヌエル・マシャドが「試合の入り方は完璧だった」と振り返ったように、中盤でのルーズボールの競り合いをモノにしてから中央リンツの突破から左右に揺さぶりをかけてベンフィカDF陣を崩していました。
前半20分には、ゴールやや左、ロベルト・ブルムのファウルからもらったルイ・コスタのFKを中央のルイザオンがどんぴしゃのタイミングでアタマで合わせてゴールに叩き込みます。このヘディングゴールで1-1とします。
ところが、ベンフィカの攻撃を上手く封じていたのはブラガのほうでした。
特に、左サイドから再三再四突破を図ったレオとディ・マリアは1対1でことごとくブラガ右SBのジョアン・ペレイラに潰されます。
特にディ・マリアは、ジョアン・ペレイラとロベルト・ブルムに囲まれるとファウルを誘うダイブぐらいしか出来ませんでした。ジョアン・ペレイラの厳しいチェックとファウル覚悟の激しい当たりは見ていて清清しかったです。
ジョアン・ペレイラと言えば、ベンフィカユース育ちで、2004/05年シーズンには準レギュラーとしてリーガ優勝に貢献しました。SBも右SHも出来るスピードのある若手としてU-21ポルトガル代表でもレギュラーとして活躍。ベンフィカにとっては将来を嘱望される”金の卵”だったんですが、2005/06年シーズン、冬のメルカードが締め切られた直後に当時の監督、クーマンから突然の戦力外通告。半年間、試合に出られずに”飼い殺し”にされて(クーマンはヴァレンシアでも同じようなことやってるみたいですが)、シーズン終了後に二部のジル・ヴィセンテに放出されました。しかし、その後ブラガに移籍して、レギュラーポジションを奪取、現在は再び評価が高まっています。
こういう選手をちゃんと実戦で育てておけば、ネルソンやルイス・フィリペなんかよりよっぽど使える選手に成長していたと思うのですが。。。
ジョアン・ペレイラにしてみれば、自分を簡単に”切って捨てた”古巣に対して闘争心と復讐心むき出しでぶつかってくるでしょう。
ベンフィカの自業自得です。
現在、アカデミカ・コインブラのGK、ルイ・ネレウ(2005/06年シーズンのCL本選グループリーグで当時19歳で活躍)にしても、ナシオナルに出されたジョアン・コインブラにしてもアヴェスにレンタルに出されたミゲル・ヴィトールにしても、「ベンフィカの生え抜き」は決して戻ってくることはなく、”古巣”に対する刃を向ける”厄介な選手”として対峙せざるを得なくなるでしょう。
この日は両ボランチのプティとビニャの出来もひどかったです。攻撃の起点となるべき選手が簡単にボールを失ったり、パスミスが目立ちましたから、ブラガ守備陣の恰好の餌食となっていましたね。
 結局、後半も特に見所なく、この試合、1-1のドローで終えました。

ベンフィカ vs ブラガ(試合終了後) 2008・2・24


 この試合、唯一良かったのが、ルイ・コスタのFKの精度でしたね。これをきっちり決められる選手がいないのがベンフィカの問題点なのでしょうが、UEFAカップのときのようなモチベーションで臨んでいたら結果は変わっていたかも知れません。
それでも、この試合はブラガが勝てた試合だと思います。
確かにゴール前でのファウルは多かったです。そのファウルによってルイ・コスタのFKからピンチを招いていたのは事実です。ただ、後半、72分に早々とエースのリンツを下げてジャイルソンに代え引き分け狙いに持ち込んだのは残念でした。現在9位のブラガはUEFAカップ敗退も決まりましたし、来季のUEFAカップ出場圏内の5位以内も厳しい状況。かと言って二部降格圏内にいるわけではない。もう1点獲りに行って勝ちを狙って欲しかったです。この日のベンフィカだったらゴールチャンスはまだたくさんあったはずです。

 試合後にベンフィカ監督のホセ・アントニオ・カマーチョが「あくまでもリーガが最優先だ。来季のCL出場権を得るためにもリーガ2位以上に入ることがUEFAカップを獲ることより重要だ」って語っていて、かなり白けました。
多分、この監督の頭の中にあるのはEURO2008後のスペイン代表監督返り咲きでしょう。そんな監督が来季のベンフィカのことなんかこれっぽっちも考えてないことぐらい分かります。まぁ、こいつも結局来季はベンフィカにいないんでしょう。ならばひとつでも多くのタイトルを狙いにいって欲しいと思うのですが。「リーガ2位」より「ポルトガル杯優勝」「UEFAカップ優勝」といったタイトルのほうがサポーターは嬉しいに決まっています。
 この日もスタジアムには31,220人の観客が集まりました。結局、勝っても負けても客が入るベンフィカにとって「ギネスブック公認ソシオ数世界一」といった勲章のほうが重要なのかもしれません。そういったフロントのビジネスライクな姿勢が透けて見えてきて本当に最近のベンフィカはクラブの体質が不愉快ですね。

 このリーガ20節、ポルトはホームでパッソス・デ・フェレイラを3-0で粉砕。またしてもリサンドロ・ロペスが「BIS(1試合2ゴール)」の活躍でした。CLに向けてクアレスマをきっちり温存しているところなんかしたたかですね。
 スポルティングは、アウェーでヴィトリア・セトゥバルに0-1で敗退。先週、アウェーのバーゼル戦(UEFAカップ)でスーパーセーブを連発した、GKのルイ・パトリシオの「フランゴ」(凡ミス)で決勝点を献上してしまいました。昨季、アウェーでシーズン無敗を誇ったスポルティングは、今季すでに5敗目。今年(2008年)に入ってからリーガでは1分3敗とアウェーの試合は鬼門となっています。

 リーガ第20節、シーズンの2/3を終えて、首位はポルト(勝ち点50)、2位はベンフィカ(勝ち点38)、3位はヴィトリア・ギマリャエンス(勝ち点34)、4位はスポルティング(勝ち点33)、5位はヴィトリア・セトゥバル(勝ち点31)、6位はマリティモ(勝ち点29)となっています。

 リーガも残りあと10試合となりました。と言ってもポルトの優勝は八百長でもない限り鉄板、消化試合10試合といったところでしょうか。


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posted by 鰐部哲也 |06:16 | コメント(8) | トラックバック(0)
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2008年02月22日

CL&UEFAカップ-悲喜こもごも-

ディ・マリア 2007・11


 火曜日(19日)に行われたCLのポルトの試合はひとまず置いときまして。
UEFAカップ、見事にスポルティングとベンフィカがベスト16進出を果たしました!

 先ほど終わったUEFAカップ決勝トーナメント1回戦の2nd.レグ、先週の1st.レグのホームの試合を勝利したスポルティング、ベンフィカにとってはアウェーの試合とは言え、引き分け以上、もしくは負けてもアウェーゴールを奪えば勝ち抜けるとあって非常に有利な状況で迎えました。
 どちらの試合も20時(ポルトガル時間)にキックオフとあって、前半2分の左サイドのジョアン・モウティーニョの柔らかい右足アウトフロントのサイドチェンジ(クアレスマも顔負けの右足アウトフロントのパス出しでした。ジョアン・モウティーニョも出来るんですね!)に飛び込んだ逆サイドのブルーノ・ペレイリーニャのゴールが決まった瞬間にスポルティングの勝ち上がりを確信して、ベンフィカの試合をTV観戦することにしました。
 ニュルンベルクvsベンフィカの試合、立ち上がりを支配したのはホームの試合とは逆にベンフィカでした。特に両サイドバックの役割分担がはっきりしていました。左SBのレオは果敢にオーバーラップをしかけてクロスを放り込んで、チャンスメイカーになっていましたし、この日右SBには入ったルイス・フィリペは前半は献身的な守備で相手のサイド攻撃をしっかり封じました。攻守のメリハリがはっきりしていて良かったと思います。
さらにヌーノ・アシスの運動量と、ラストパス、ラストクロスの精度は素晴らしかった。見事にベンフィカの攻撃の軸になっていました。
しかし、この支配した前半に何度もつくった絶好機をゴールに結びつけられなかったのが痛かった。
 後半は一転して、ホームのニュルンベルクが猛攻をしかけます。それにしてもベンフィカのDFラインは、なぜあんなに高い位置まで上がっていたのでしょうか?当然、そのDFラインの裏をハイボールで突かれます。後半58分には、EURO2004決勝でギリシャ代表を優勝に導く決勝点を挙げたハリステアスが先制ゴール。さらに後半65分には、バックパスをキープしようとしたルイス・フィリペがボールをさらわれてサエンコにゴールを決められ、2-0。
二点目は完全にルイス・フィリペの凡ミスですが、一点目にしても二点目にしても元はといえば、CBのエドカルロスが簡単にウラを取られて、戻りきれずに失点したとも言えます。この日CBに抜擢されたエドカルロス。このまま試合が終了していたら「ベンフィカのUEFAカップ敗退の戦犯」になるところでした。
1st.レグを1-0でモノにしているベンフィカは、1ゴールさえ奪えば、アウェーゴールルールで勝ちあがりが決まります。
ここで、ようやくベンチが動いてオスカル・カルドーソセプシを投入。さらに後半80分になってようやくディ・マリアをピッチに送り出します。投入直後にミドルシュート1本を放ったディ・マリアは「手ごたえあり」かのような不敵な笑みを浮かべます。
しかし、時間は刻一刻とタイムアップに近づきます。
でも、試合の流れも変わっていたのです。このディ・マリア投入は吉と出ました。おそらく2点をリードして早々と勝ち抜けを確信していたニュルンベルクイレブンは気付いていなかったでしょうが、監督のトーマス・フォン・ヘーセンは「嫌なヤツが出てきたな」と思っていたはずです。先週の1st.レグの敗戦後「後半にディ・マリアが投入されてからベンフィカがリズムを取り戻してしまった」と嘆いていましたから。
そして、後半88分、カルドーソが右足で放ったボールはGKの前で変なバウンドをしてゴールネットを揺らしました。これで2-1。
さらに後半ロスタイム1分(91分)には中央抜け出したディ・マリアがGKと1対1。右に逃げて角度のないところから”右足”で押し込みました。2-2。
タイムアップの笛が鳴った瞬間に、ピッチに倒れこむニュルンベルクイレブン。ベンフィカは薄氷の「ベスト16進出」を決めました。
ベンフィカ監督のカマーチョの選手交代の采配が冴えたという見方もあるでしょうが、個人的には逆で、スタメン起用を誤ったから窮地に追い込まれたと思っています。

 スポルティングはその後、リエドソンが2ゴールを決め、3-0でバーゼルに圧勝。二試合トータル5-0で堂々の「ベスト16入り」です。
本当の「スイスリーグ首位チーム」の実力はこんなものではないんでしょうが、ポルトガル国内リーグよりはレベルは完全に低いということを実証したのかもしれません。おそらくシーズン終了後には「中田浩二、スイス王者に!」と日本の各メディアは持ち上げるんでしょうが、その「価値」についてはサッカーファンの良識と正しい判断に委ねたいと思います。
ちなみに、もうひとつのポルトガル勢のブラガはホームの試合で0-1とブレーメンに敗戦、トータル0-4で完敗しました。
スポルティングの次の対戦相手はボルトン(イングランド)、ベンフィカの次の対戦相手はヘタフェです。
ポルトガルサッカーファンとしては、ボルトンに敗れ去ったアトレティコ・マドリーとスポルティングの対戦が見たかったのではないでしょうか?
アトレティコにはスポルティングの仇敵、元ベンフィカのシマオン・サブローサがいましたから。私もこの対戦、観たかったです。

 話は変わって19日に行われたCLの決勝トーナメント1回戦、1st.レグではポルトがシャルケ04にアウェーで0-1と敗れてしまいました。
ポルトはキックオフ直後の試合への入り方が悪かったですね。前半4分のクラニィのゴールは完全に崩されましたから、DF陣は本来のポルトらしい落ち着きがなかったですね。
ただ、失点後はボールポゼッションでは上回りましたし、中盤の”指揮官”ルチョ・ゴンザレスが上手くボールと選手を動かしていたように思います。
まぁ、得点後のシャルケは肘鉄や故意に足をスパイクで踏みつけたりと通算26個のファウルで汚くポルトの攻撃を潰してきましたから、印象としては「つまらないチーム」という感じでしょうか。
欲を言えば、後半79分の左サイドからのクアレスマのクロスに飛び込んだ、リサンドロ・ロペス。あれは決めて欲しかったです。
まぁ、ポルトに関しては悲観していません。2nd.レグはホームです。チームとしての総合力もシャルケより上だと思います。逆転可能だと思います。
次の試合、FW一枚は、ファリアスじゃなくてスタメンはタリク・セクティウィでいったほうがいいとは思いますが。

 CLのポルトvsシャルケ04戦は3月5日、UEFAカップのスポルティングとベンフィカの試合は翌3月6日に行われる予定です。


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posted by 鰐部哲也 |08:09 | コメント(10) | トラックバック(0)
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2008年02月19日

リーガ第19節-三強安泰-

スポルティング vs エストレーラ・ダ・アマドーラ 2008・2・17


 先週末から今日(18日)にかけて行われたリーガ第19節のレポートです。私は、日曜日(17日)にリスボンで行われたスポルティングvsエストレーラ・ダ・アマドーラの取材に行ってきました。

 ちなみにこの日のリスボンは朝から激しい雨が降っていました。しかも試合開始時刻の21時過ぎには風も強まり、まさに「暴風雨」の中での試合となりました。スポルティングのホームスタジアム、「ジョゼ・アルヴァラーデ」の記者席はメインスタンドの最上段、7階にありますから屋根はあるものの、横から容赦なく雨と風が入ってきます。
最悪の環境の中での取材、しかも4位と14位の対戦とあって試合開始前に早くも戦意を喪失していたのですが。。。

 この日のスポルティングのスタメンは、
GK:ルイ・パトリシオ
DF:アベウ(右SB)、トネル、アンデルソン・ポウガ(CB)、ロニー(左SB)
MF:ミゲル・ヴェローソ(ボランチ)、セルシーニョ(トップ下)、ブルーノ・ペレイリーニャ(右W)、ジョアン・モウティーニョ(左W)
FW:ロドリゴ・ティウィ、リエドソン
カピタオン(キャプテン)はジョアン・モウティーニョ、4-4-2の布陣です。左SBのグリミ、トップ下のロマニョーリ、ウィングのイズマイロフといった主力を温存してきました。
ただ、スポルティングは現在、リーガ4位。来季のCL出場権獲得を目指すなら主力温存とも言ってられないんですが、監督パウロ・ベントの今季の目標がはっきりした感じですね。つまりUEFAカップ、ポルトガル杯、リーガ杯のカップ戦に主力をぶつけてひとつでも多くのタイトルを獲りに行くということでしょう。ファンからしたらほぼポルトの優勝が決まった今季、「リーガ2位」よりも「ポルトガル杯ニ連覇」や「リーガ杯初代王者」のほうが満足しますからね。

 21時15分を3分遅れでキックオフされた試合は、豪雨でピッチが滑りやすいということもあり、どちらもパスミスが目立ち、非常に低調な立ち上がりとなりました。
スポルティングは序盤、球足が鈍る濡れたピッチでなぜか細かいパスを多用します。これではボールが止まって攻めが遅くなりますし、相手DFに囲まれる時間を与えてしまいます。
大きく長いボールで展開したほうがいいのにな。と思っていた前半17分でした右サイドのアベウから長いクロスが入ります。これを中央のリエドソンが撃ちきれずにボールは左に流れ、これを拾ったジョアン・モウティーニョがFKを蹴るかのように右足を柔らかく振り抜きます。ボールは美しい弧を描いてゴール右隅に吸い込まれました。ゴール。1-0。
やはり、チャンスはロングボールから生まれましたね。
その後は、エストレーラ・ダ・アマドーラの中盤のあまりにもお粗末、「ザル」とも言うべきディフェンスでスポルティングがボールを支配。
前半をそのまま1-0で終えます。

 後半に入るとスポルティングはセルシーニョに代えてロマニョーリを投入。
ちょうど雨が上がったところでしたから、キープ力があり、パサーでもあるロマニョーリ投入は機を見た名采配といったところでしょうか。
そして後半55分、フリーで抜け出したロドリゴ・ティウィをペナルティエリア内でアマドーラGKのネルソンが倒して一発レッドで退場。
アマドーラは実は前半42分にもエルデル・カブラルがこの日二枚目のイエローカードをもらって退場していますから、9人になってしまいます。
退場になったアマドーラGKのネルソンは一昨シーズンまで9年にわたってスポルティングに所属した選手、ピッチを去るときにはスポルティンギスタから同情の拍手が送られていました。
ここで得た追加点のチャンス、PKを蹴るのはアンデルソン・ポウガ。しかし、ボールは大きくクロスバーのはるか上に外れてしまいます。
スポルティングはまたしてもPKのチャンスを生かせませんでした。今季、ジョアン・モウティーニョ、アンデルソン・ポウガとPKキッカーを変えているスポルティング。何回外せば気が済むんだ!というのがスポルティンギスタの偽らざる心境でしょう。もうこれからは誰が蹴ってもいいような気もします。昨季みたいにリエドソンでもいいですし、ミゲル・ヴェローソあたりでもいいかもしれません。
それでも、スポルティングは後半76分、右サイドのブルーノ・ペレイリーニャが上げたなんでもないクロス、代わったアマドーラのGKがペドロ・アルヴェスがジャンプしてキャッチにいきます。しかしこのボールをつかみ損ねて、零れ落ちたボールをリエドソンに押し込まれてゴール。2-0。
なんともお粗末なプレーでした。
リエドソンのこのゴールはリーガでは昨年11月4日以来、106日ぶりのゴールでした。
結局、あまりにも見所の少なかった試合はこのまま2-0でスポルティングが勝利。3位に浮上しました。
この日、スタメンで使われたCFのロドリゴ・ティウィですが、ウラへ抜け出すスピードやタイミングはいいのですが、フリーでのシュートを外し過ぎですね。ブクチェヴィッチ不在の今、もう少しシュートの精度が欲しいです。

 その他の試合ですが、先週金曜日(15日)に行われたマリティモvsポルトの試合ではリサンドロ・ロペスの2ゴールなどで3-0で首位ポルトが完勝。
リサンドロ・ロペスは今季、リーガではなんと5回目の「BIS(1試合2ゴール)」。現在16ゴールで得点王争いも独走しています。
 さらに日曜日(17日)に行われたナヴァルvsベンフィカの試合では、ベンフィカはアフリカネーションズ・カップから戻ってきたカメルーン代表のビニャをワンボランチで起用、マキシ・ペレイラをトップ下で使い、ルイ・コスタを温存しました。しかし、先制ゴールはそのビニャの「鉄の腕」と呼ばれるロングスローからクリスティアン・ロドリゲスが押し込み、最後はロスタイムにヌーノ・アシスがゴールを決めて、アウェーで2-0と快勝しました。

 この第19節のナシオナルvsヴィトリア・ギマリャエンス戦で暴行事件が起こってしまいました。それもタイムアップの後にです。
この試合、当初は土曜日(16日)に行われる予定でしたが、濃霧のために翌日に順延されたわけですが、ホームのナシオナルが1-0で勝利。3位のギマリャエンスは勝ち点0で4位に転落したわけですが、試合後、勝利したナシオナル監督のヨカノヴィッチがギマリャエンスベンチに向かって走り出し、ギマリャエンス監督のマヌエル・カジューダに暴行をはたらきました。
「なぜ勝ったほうの監督が?」という感じですが、試合中のマヌエル・カジューダのナシオナルを侮辱する挑発的な野次が原因のようです。
ヨカノヴィッチには近日中にリーガから処罰が決定するでしょうが、後味の悪い試合になりました。
昨年9月のポルトガルvsセルビア戦の試合後のスコラーリの暴行未遂事件を思い出してしまいました。

 リーガ第19節を終わって、首位はポルト(勝ち点47)、2位はベンフィカ(勝ち点37)、3位はスポルティング(勝ち点33)、4位はヴィトリア・ギマリャエンス(勝ち点31)、5位はベレネンセス(勝ち点29)、6位はヴィトリア・セトゥバル(勝ち点28)となっています。
ベレネンセスは「メイヨング起用」による勝ち点6剥奪がいまだサスペンションになっていますから、暫定順位です。

 今週はCLも再開されます。UEFAカップは決勝トーナメント1回戦の2nd.レグもあります。ヨーロッパでは「サッカーの日々」となっています。


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posted by 鰐部哲也 |08:06 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年02月16日

ポルトガル代表情報

ポルトガル代表 2008・2・6


 ポルトガル代表の次回のテストマッチの予定が今日(15日)発表になりました!
次の対戦相手は、「ギリシャ」です。
そう、ポルトガルで開催されたEURO2004で開催国を破って初優勝を飾ったあのギリシャ代表です。

 今月、クロアチアのザグレブで開催されたUEFAの総会で、FPF(ポルトガルサッカー協会)会長のジルベルト・マダイルとOFG(ギリシャサッカー連盟)会長のヴァシリス・ガガトシスの間で試合開催について合意に達した模様です。
 「ポルトガルvsギリシャ」の一戦は来月3月26日に開催される予定で、場所はドイツかスイスが有力視されています。
ギリシャ代表ではキルギアコス、アマナティディス(フランクフルト)、ハリステアス(ニュルンベルク)、ゲカス(レヴァークーゼン)と主力メンバーの多くがブンデスリーガでプレーしていますし、監督のオットー・レーハーゲルはドイツ人、ドイツ開催でほぼ決まりだと思っていたんですが、今日別件でポルトガル国内最大のスポーツ紙「ア・ボーラ」の本社を訪れていたとき、たまたま旧知の”代表番”記者と会いまして、「ほんとのとこどこでやるの?」って聞いたら、「スイスのジュネーブだ。ほぼ決まりだよ。」という意外な答えが返ってきました。
ジュネーブはEURO2008本大会で、ポルトガルが初戦のトルコ戦、二戦目のチェコ戦を戦う場所ですから、ポルトガルにとっては朗報ですね。

 ご存知の通り、このギリシャもポルトガルは苦手にしています。スコラーリ政権になってから3度対戦がありますが、最初は2003年11月15日のアヴェイロでの試合で1-1。あと二戦はEURO2004開幕戦と決勝戦、いずれも1-2、0-1と敗れています。
まぁ、ポルトガルにとっては単なるテストマッチに終わらせるのではなくて、ぜひ、4年前悲嘆にくれたポルトガル国民のためにも勝ってリベンジして欲しいですね。
個人的には二ヶ月連続でスイス出張ということになりそうです。

【告知&宣伝】
今日(2月16日)発売の『サッカーベストシーン』15というDVD付MOOKの「THE No.10」という特集号にてルイ・コスタについてのストーリーコラムを書いております。付録にルイ・コスタのDVDも付いています。ぜひご覧になってみてください。


続きを読む...
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posted by 鰐部哲也 |07:06 | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年02月15日

UEFAカップ-歓喜のリスボンニ夜-

マククラゴール 2008・2・14


 今週からいよいよ「ヨーロッパの大会=UEFA主催の大会」が再開されました。今週は「UEFAカップウィーク」ということで、決勝トーナメント1回戦にはスポルティング、ベンフィカ、ブラガのポルトガル勢三クラブが登場。
昨日(13日)、今日(14日)とリスボンでは二夜連続でこのUEFAカップ決勝トーナメント1回戦、1st.レグの試合が行われました。
リスボン在住のサッカージャーナリストを名乗るの者としては当然、二試合取材してきました。

ベンフィカvsニュルンベルク 2008・2・14


 順序は逆になりますが、まずは先ほど終わりましたベンフィカvsニュルンベルクの試合のレポートです。
この日、アウェー側のゴール裏、「コカ・コーラ」スタンドの3階席を占拠したニュルンベルクサポーターは約5000人。一方のベンフィキスタのほうは平日の風の強い寒空の下の試合ということもあったのか、地上波の国営放送局RTPで試合の放送があったためTV観戦を決めこんだのか、非常に客足は鈍かったです。

 この日のベンフィカスタメンは、
GK:キム
DF:ネルソン(右SB)、ルイザオン、カツラニス(CB)、レオ(左SB)
MF:プティ、ルイ・コスタ(ボランチ)、ヌーノ・アシス(右W)、クリスティアン・ロドリゲス(左W)
FW:オスカル・カルドーソ、マククラ(トップ)
カピタオン(キャプテン)はプティ、変則4-4-2の布陣なんでしょうね。これは。ヌーノ・ゴメスが負傷離脱中のため、2トップにして、同じく負傷離脱中のマキシ・ペレイラに代えて、運動量豊富なヌーノ・アシスを右ウィングで起用してきました。ただ、本来本職でないカツラニスのCBは驚きました。CBの枚数が足りないときは分かるのですが、本職CBのダヴィド・ルイスもエドカルロスもベンチ入りしてたわけですからこの起用は少し疑問でした。

ニュルンベルクイレブン 2008・2・14


 予定時刻の20時45分ちょうどにキックオフされた試合は、試合後の記者会見で、突然の監督解任騒動から急遽ニュルンベルクの新監督に就任したばかりのトーマス・フォン・ヘーセンが「前半はわれわれがホームのように主導権を握ることが出来た。」と振り返ったとおり、ニュルンベルクが試合を支配しました。ニュルンベルクのDFライン4人はベンフィカのラストパスの出所をしっかり潰してきましたし、このディフェンダーのボールさばきはニュルンベルクサポーターからしたら安心して観ていられたのではないでしょうか。
さらに、個人的にはこの試合のポイントは攻撃の起点となる両チームの中盤底の選手の出来と思って注目していました。
ベンフィカで言えば、ルイ・コスタ。ニュルンベルクで言えばトマシュ・ガラセクです。こちらもガラセクのほうに軍配が上がったと言わざるを得なかったでしょう。前半27分の完全に枠を捉えたミドルシュートといい、時にはDFラインまで下がって気迫の守備を見せる運動量の豊富さは際立っていました。
「こりゃ、EUROでは(チェコ代表の)ガラセクにボールを持たれるとチェコ戦はポルトガル厳しいんじゃないかな」と余計な心配までしていました。
結局、ベンフィカがこの試合のファーストシュートを放ったのはようやく前半24分になってから、クリスティアン・ロドリゲスの”取りあえず撃ってみた”ミドルシュートでしたから、「ニュルンベルクにカウンター一発でヤン・コラーあたりに当てられて沈むんじゃないだろうか」といやな予感がしていました。
しかし、前半43分でした。中央ルイ・コスタのキラーパスがマククラに通り、やや遠目から右足を振りぬくとボールはゴールネットに向かって一直線に突き刺さってしまいました。ゴール!
まさに”ワンチャンスをものにした”マククラのベンフィカ移籍後初ゴール”でなんとベンフィカが先制します。

 後半は遅攻でゆっくりボールを回すベンフィカの攻撃に苛立つニュルンベルクが自陣でファウルを連発して自滅。
ベンフィカもカルドーソを下げてディ・マリアを投入して、ヌーノ・アシスをトップ下にコンバートし、マククラのワントップにしてからようやく攻撃にリズムが出始めました。ベンフィカはやはりワントップのほうがスピーディーな攻撃が出来ますね。
さらに後半84分に投入されたダヴィド・ルイス、当然カツラニスがボランチの位置に移動してCBの位置に入ると思ったのですが、なんとダヴィド・ルイスはボランチの位置に入ります。このオプションは初めて観ました。
試合後、監督のカマーチョは「残り時間も少なかったし、あえて(安定した守備を見せていた)カツラニスを動かすのは止めようと思った。さらにプティはとても疲れているように見えたから、ダヴィド・ルイスにはあくまでボランチの位置で守備に専念してもらうため。守りを固めるためにあの位置で使った。」と説明しています。
とにもかくにも、ベンフィカは1-0でニュルンベルクを下し、2nd.レグに向けて優位に立ちました。
最後まで不可解だったのは、ビハインドを負ったニュルンベルクがなぜ交代枠をひとつしか使わなかったかということです。ベンチ入りメンバーには、EURO2004決勝でポルトガルを奈落の底へと突き落とした決勝ゴールを決めたギリシャ代表FWのハリステアスという切り札も残っていたはずなんですが。。。
ベンフィカにとってはこの監督の”ミス”は助かりましたね。

ブクチェヴィッチゴール 2008・2・13


 さて今度は、昨日(13日)に行われたスポルティングvsバーゼルの一戦のレポートです。
バーゼルといえば、日本代表の中田浩二が所属していることで日本では有名ですが、この日の試合は国内リーグの試合で負った肋骨骨折のため招集メンバーからは外れました。
バーゼルはスイス国内リーグの首位を走るチーム、試合前は「手強い相手」とスポルティングも警戒していたはずです。私もそう思っていました。
しかし、この試合に限って言えばスポルティングの完勝でした。

 この日のスポルティングのスタメンは、
GK:ルイ・パトリシオ
DF:アベウ(右SB)、トネル、アンデルソン・ポウガ(CB)、グリミ(左SB)
MF:ミゲル・ヴェローソ(ボランチ)、ロマニョーリ(トップ下)、ジョアン・モウティーニョ(右W)、イズマイロフ(左W)
FW:ブクチェヴィッチ、リエドソン(トップ)
カピタオン(キャプテン)はジョアン・モウティーニョ、いつもの4-4-2の布陣です。左SBのポジションはグリミが奪いつつあるようですね。確かにロニーよりは戦力になります。

 こちらも20時45分にキックオフされた試合、序盤から試合を支配したのはホームのスポルティングでした。
早速、前半9分、最終ラインのトネルから前線のイズマイロフへ大きくフィード、このボールをすかさず左に開いていたロマニョーリにパス。左サイドからロマニョーリが上げたマイナスのクロスに合わせたのはブクチェヴィッチでした。ゴール!1-0。電光石火の流れるような攻撃でスポルティングが先制します。
この日のスポルティングはCBからの左右、両サイドへの大きな展開も見られましたし、ミゲル・ヴェローソは1対1で相変わらず強さを発揮して相手の攻撃を寸断しました。さらに左SBのグリミのスライディングタックルと、誰にボールをパスをすれば良いかという状況判断は素晴らしかったです。これまでのロニーはFKという武器は持っていますが、守備面では常に不安定でしたから、この補強はスポルティングにとって成功だったと言えるでしょう。
攻撃面では、試合後にバーゼル監督のゥリスティアン・グロスが「ロマニョーリが素晴らしかった。彼が中盤のバランスを上手く保って他の選手を上手く動かしていた。」とベタ褒めしたように、トップ下のロマニョーリが左に開いてイズマイロフとのワンツーから何度もチャンスメイク、攻撃のアクセントになっていました。

 そして後半59分、右サイドでボールをキープしたジョアン・モウティーニョが相手DFの頭を越すループクロスをブクチェヴィッチに通すと、ペネルティエリア内から豪快に左足を振りぬきました。これがゴールネットを揺らして、ゴール!2-0。
仲間に手荒い祝福を受けた後、ベンチに向かって真っ直ぐに走って行ったブクチェヴィッチ、すかさず監督のパウロ・ベントに抱きつきました。
選手がゴールを決めた後、監督に抱きつきにいくということは、その監督は選手に絶大な信頼を得ている証拠です。
いかにもスポルティングらしい光景でした。こうやって生え抜きだけではなくて、助っ人(ブクチェヴィッチはモンテネグロ代表)にも愛されているのですから、ここ最近燻っている、「パウロ・ベント監督解任の噂」も立ち消えになることでしょう。
スポルティングは今季、リエドソンの相方不在に悩まされていました。ヤニック、プロヴィッチどちらも満足な結果は残せませんでした。
そこでトップとして抜擢されたのが元々ウィングとして獲得したブクチェヴィッチ。これでリーガ6得点、UEFAカップ2得点、ポルトガル杯1得点、リーガ杯2得点と合計11得点。まさに「FWとして才能が開花」した感があります。
しかし、この試合の後半71分、ゴール前で相手GKと交錯、右肩を脱臼してしまい全治3週間との診断が下されました。
せっかく浮上のきっかけをつかみかかっているスポルティングにとっては文字通り「痛い」主力の離脱です。

結局、バーゼルは前線の長身MFのエドゥアルドに当ててポストプレーに期待といったようなワンパターンな攻撃しか見られませでした。
まぁ、主力選手のケガが続出してますから本当はもっと攻撃のバリエーションはあるのでしょうが、その攻撃のアクセントが、かつてクーマンが監督を務めていた2シーズン前のベンフィカで「テクニックもハートも全く使えない」という烙印を押されてシーズン途中で放出されたカルリトスの右サイド攻撃ではそのチーム力は推して知るべしです。

ジョゼ・アルヴァラーデ 2008・2・13


 結局、90分間余すところなくスポルティングのサッカーを披露して2-0で完勝。こちらのほうがベンフィカより、2nd.レグは安心して臨めるでしょう。
ただ欲を言うなら、フリーでのシュートミスが多すぎました。もっともっとゴールを奪って大差で勝つことが出来た試合でしたね。
さらに、この日スタジアムに集まったのはたったの16,639人。チケットも普段の国内リーグの試合より安く設定されていたにも関わらずです。
こんなに内容の素晴らしいサッカーをしているんですから、もっとスポルティングのサポーターはスタジアムに足を運んでもいいのではないでしょうか。
この観客の少なさについて、試合後、監督のパウロ・ベントは「今シーズンはリーガのほうで多少混乱があったせいもあるんだろう。今日のように良いサッカーを続ければ観客はきっと戻ってきてくれると思う。スポルティングには達成しなければいけない目標(獲得出来得るタイトル)がまだたくさんあるのだから。」とコメントを寄せました。

ミゲル・ヴェローソ 2008・2・13


 タイムアップの笛が鳴った瞬間、健闘を称えあう輪からひとり外れて、ユニフォームを脱いでバックスタンドに向かったのがミゲル・ヴェローソ。
多分、サポーターと約束していたのでしょうが、そのユニフォームをスタンドのファンに投げ入れるのではなく、丁寧に手渡ししているシーンが印象的でした。こうやって選手もちゃんとファンサービスしてるんですから、やっぱし、サポーターはスタジアムに足を運んで欲しいですね。

 スポルティング、ベンフィカはきっちりホームで勝ったんですが、ブラガはアウェーでブレーメンに0-3と完敗しました。ただブラガは2回ももらったPKのチャンスをリンツとジョルジーニョが2回とも外しています。これは勝利の女神にそっぽを向かれるのもいた仕方ないでしょう。
このUEFAカップの決勝トーナメント1回戦の2nd.レグは来週、2月21日に行われます。ポルトガル勢の勝ちあがりに期待しましょう。


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posted by 鰐部哲也 |09:38 | コメント(18) | トラックバック(0)
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2008年02月12日

LIGA SAGRES

SAGRESシート(ルス・スタジアム)


 先月23日、ポルトガルプロフットボールリーグ(リーガ/LPFP)は、国内最大の国営飲料企業であるSCC(Sociedade Central Cervejas e Bebidas)と来シーズンから4年間、2012年までのネーミングライツ契約を締結したことを発表しました。

 と書きましたが、おそらく「何がどうなるの?」と混乱されている方もいらしゃると思いますので、もう少し詳しく説明しますと、来シーズンからポルトガル国内リーグの冠スポンサーがSCCの製造シェアのメインを占めている、ビールブランドの「SAGRES(サグレス)」に変わります。
つまり「LIGA SAGRES(リーガ・サグレス)」という呼称になるわけです。
 現在、ポルトガル国内リーグの冠スポンサーになっているのが、「BWIN」というオーストリアのブックメイカーです。
長年「スーペルリーガ」の愛称で親しまれてきた、ポルトガル国内リーグの呼び名が変わったのが2005/06年シーズンから。
最初は「bet and win LIGA」と呼ばれていましたが、今シーズンから「BWIN LIGA」になりました。しかし、ポルトガルのサッカーファンは誰も「BWIN LIGA」なんて呼んでいません。ただ「LIGA」と呼ぶか、いまだに「スーペルリーガ」と呼ぶファンも多いのが事実。
所詮、ギャンブルの胴元がスポンサーになっても全く国民からは受け入れられなかったということです。

 一方、来季から冠スポンサーとなる「SAGRES(サグレス)」はポルトガル人なら知らないひとは絶対いないほど、国内で一番飲まれているビールブランドです。ポルトガルというと「ポートワイン」などワインのイメージが強いですが、国民ひとり当たりのビール消費量では日本を上回るほどのビール好きの国です。
さらに「SAGRES(サグレス)」は、1993年からポルトガル代表のメインスポンサーを務めており、ポルトガル代表スタッフ、選手のトレーニングウェアの胸にその名が刻まれています。
ですので、サッカーとの結びつきは元々強いですし、国民にも親しみのある「ブランド」ということで、「LIGA SAGRES(リーガ・サグレス)」という呼称は浸透していくのではないでしょうか。

 ちなみにポルトガル国内リーグ二部にも今シーズンから冠スポンサーがついています。長年、二部リーグは「リーガ・デ・オンラ」と呼ばれてきましたが、今季からこれも国内のミネラルウォーターブランドの「Vitalis(ヴィタリス)」がネーミングライツを獲得し、「リーガ・ヴィタリス」と呼ばれています。
 さらに今季から始まった新しいカップ戦、「タッサ・ダ・リーガ(リーガ杯)」にはデンマークのビールブランドが冠スポンサーとなって「カールスバーグ・カップ」となっていますし、ご存知、サッカー日本代表のメインスポンサーは「KIRIN(キリン)」です。チャンピオンズ・リーグ(CL)にも「ハイネケン」というオランダのビールブランドがスポンサーについています。
 サッカーと飲料メーカー、とりわけビールブランドとは切っても切れない深い縁があるようです。ただ、ヨーロッパではほとんどのスタジアムでアルコールの販売が禁止されているというのは何か皮肉な気もしますが。。。

【宣伝&告知】
今日(2月12日)発売の『ワールドサッカーグラフィック』3月号にてチャンピオンズ・リーグ特集のポルトの記事を書いております。
さらに同日(12日)発売の『中学サッカー小僧 2008新学年版』にてCLドリブラー特集の中でクリスティアーノ・ロナウドについて書いております。
さらにさらに明日(13日)発売の海外サッカー週刊誌『footballista』(フットボリスタ)2月20日号にてEURO2008出場国紹介のコーナーでポルトガルについて書いておりますので、ぜひご覧になってみてください。


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posted by 鰐部哲也 |08:07 | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年02月08日

完敗-ポルトガルvsイタリア

ポルトガルvsイタリア 2008・2・6


 今日(7日)の昼過ぎにリスボンの自宅に戻ってきました。ポルトガルは汗ばむほどの陽気ですね。スイスとの温度差で逆に油断して風邪を引いてしまいそうです。

 そんなことはともかく昨日(6日)のポルトガルvsイタリアのテストマッチのレポートです。
過去イタリアとは過去23度対戦して、4勝17敗2引き分けとポルトガルにとっては鬼門とも言うべき大の苦手。最後にイタリアに勝ったのは1976年12月22日のジョゼ・アルヴァラーデ(リスボン)での2-1以来ですから実に31年以上も勝っていなかったわけです。
スコラーリがポルトガル代表監督に就任してからもアウェー(ジェノヴァ・2003年、0-1)とホーム(ブラガ・2004年、1-2)といずれも負けています。
この試合でぜひとも”悪しきジンクス”を払拭して欲しかったんですが。。。

ポルトガルサポーター(チューリヒ) 2008・2・6


 取材のためにスタジアムに向かう途中、トラムを待っていたら急に大雨が降り出してきました。試合中も終始不安定な天気でしたが、この日集まった35,000人の大観衆は最高の雰囲気を演出してくれました。
メインスタンドから向かって右のゴール裏に陣取ったポルトガルサポーターも左のゴール裏に陣取ったイタリアサポーターも心底試合とスタジアムの「お祭り」の雰囲気を楽しんでいました。
EURO本大会の予行演習としては上出来です。
スイスは15万2000人ものポルトガル移民が住んでいます。地理的にはイタリアのほうが近いですが、この日のスタジアムも約3分の2はポルトガルサポーターでした。ポルトガル国内で開催される代表戦より観客も集まるし、盛り上がるってのも皮肉な話ですが、「ポルトガル人ってこんなに陽気だったっけ?」って言うぐらいみんなはしゃいでいました。こっちまで楽しくなってきて本当に良い雰囲気でした。

ポルトガル代表スタメン 2008・2・6


 この日のポルトガルのスタメンは、
GK:リカルド
DF:ボジングワ(右SB)、リカルド・カルヴァーリョ、ブルーノ・アルヴェス(CB)、カネイラ(左SB)
MF:プティ、マニシェ(ボランチ)、デコ(トップ下)
FW:クアレスマ(右W)、クリスティアーノ・ロナウド(左W)、マククラ(ワントップ)
カピタオン(キャプテン)はクリスティアーノ・ロナウド。4-5-1の布陣です。ようやくポルトガル本来のシステムを使ってきましたね。
ちなみにスタメンは前日練習を観ての予想スタメンが見事に当たりました。

 ここチューリヒに本部を置くFIFA会長のヨゼフ・ブラッターやエウゼビオの選手激励などもあって、予定開始時刻の20時45分を8分も過ぎてキックオフされた試合は、序盤イタリアの右ウィング、パラディーノがスピードに乗ったドリブルからクロスを上げれば、ポルトガルも負けじと右SBのボジングワがオーバーラップして果敢に仕掛けていきます。どちらも右サイドから崩そうとしていました。
前半5分にはカネイラのクリアボールを拾ったピルロが鮮やかに左足を振り抜いてゴールネットを揺らしますが、これはオフサイドでノーゴール。
前半の序盤はイタリアペースで試合が進みます。特にポルトガルのDFラインがこの日は終止不安定、CB同士がお見合いをしてディ・ナターレに何度もフリーで撃たれるなど、精彩を欠きました。
あとやはりアキレス腱は左SBですね。カネイラがいとも簡単に右ウィングのパラディーノ、右SBのマッシモ・オッドの突破を許していましたから。
ポルトガルの両ボランチが守備に専念してたおかげでなんとかゴールを割られずに済んでたから良かったですが、これでマニシェの攻撃参加は完全に封印されることになってしまいました。
ポルトガルは両サイド攻撃が出来ないと見るや、クアレスマがに中に絞ってドリブルで中央突破を図ります。クアレスマ自体の調子は素晴らしかったんですが、いかんせん狭いエリアで短いパスを出してもイタリアDF陣の守備の網にかかるだけで、なかなかトップのマククラまでボールが回りません。
それでも徐々にボールポゼッションで上回り始めたポルトガル(まぁ、中盤でのパスサッカーと両ウィングのドリブルが生命線のスタイルですから当たり前なんですが)は前半37分、マニシェがやや長めのタテへのフィードを中央のクリスティアーノ・ロナウドに通します。ゴールを背にしてクサビになってこのボールを落としたところをマククラがフリーでシュート!
これは惜しくも外れますが、この日初めてのポルトガルの速いダイレクトプレーだったかも知れません。

ルカ・トニ 先制ゴール 2008・2・6


 しかし、雨が強くなってきた前半ロスタイムでした。
イタリア左SB、途中交代で入ったグロッソの左サイドからの速いクロスにファーサイド、右足を投げ出して押し込んだのはルカ・トニでした。1-0。
この場面もポルトガルDF陣は棒立ちでした。特にクロスのコースにいたプティはボールの行方を眺めていただけ。届かなくてもいいからスライディングでカットにいかなければいけないでしょう。もちろん飛び出してボールを取り損ねたGKのリカルドにも非はありますが。。。

 ハーフタイム、すっかり上がっていた雨は後半開始の笛が吹かれると同時にまた激しさを増します。
雨が激しくなるということは、イタリアのゴールゲットの前触れ。
後半50分でした。起点はトニのシュートを足で弾いたリカルドのプレーからイタリアが得たCKでした。ゴール前混戦になってマニシェがクリアミスしたところをピルロが鮮やかに決めました。これで2-0。
ポルトガルは後半メンバーを3人交代させ、昨年11月のEURO予選最終戦のフィンランド戦と同じく、フェルナンド・メイラをボランチで使ってきました。
さらにデコに代えてナニを投入。クリスティアーノ・ロナウドがトップ下の位置にほぼ固定です。この日のロナウド、結局見せ場はミドルレンジのFK、前後半1回ずつぐらいで、いずれも枠をしっかり捉えたもののイタリアGKのアメリアのファインセーブに阻まれます。
さらに、後半、左SBに入ったパウロ・フェレイラも振り切られてイタリアのカウンター攻撃から危ない場面を何度も招いていましたから左SBは本大会までになんとかしないとヤバイですね。
後半77分、ようやくポルトガルが一矢報います。
左サイドのナニがグラウンダーのクロス、ウーゴ・アルメイダが撃つと見せかけスルーし、ファーサイドのクアレスマがダイレクトで蹴り込みました。ゴール!2-1。
しかし、その1分後、代わって入ったばかりのクアリアレッラにボレーシュートを決められ万事休す。3-1。
試合はこのままタイムアップ。ポルトガル惨敗です。

レツィグルント・シュタディオン(オーロラビジョン) 2008・2・6


 3-1と言う結果はイタリアとポルトガルの現時点での実力差をそのまま表していると言っていいでしょう。
クロスの精度、ロングパスの精度、シュートの決定率、どれをとってもイタリアのほうが格段にレベルが上でした。
もちろん、「組織的な守備」が売りのポルトガルのDFラインがほぼ完全に崩されたせいもあります。ただCBも含めて、もう一度DFラインの人選を再考する余地はあるでしょう。特にCBの二人はあまりいじって良いことはありません。ぺぺを使うのか?ジョルジュ・アンドラーデが間に合えばアンドラーデを使うのか?それともブルーノ・アルヴェスと心中するのか?はっきり早く決めることですね。
この試合の後半、ポルトガルにも明るい材料はありました。ボジングワに代わってジョルジュ・リベイロが入ったんですが、パウロ・フェレイラが右SBへコンバート、ジョルジュ・リベイロが左SBに入りました。この両SBのコンビは上手く機能していました。フリーでクロスを上げる機会も何度も作りましたし、ジョルジュ・リベイロは積極的な攻撃参加も素晴らしかったです。
このジョルジュ・リベイロ、所属クラブのボアヴィスタでは左右どちらのハーフでもプレーして自らがゴールを決めていますから、調子は良いみたいですね。この日は兄貴(マニシェ)より輝いていました。
試合後、スコラーリも「ジョルジュ・リベイロのプレーは気に入ったよ。」と褒めていましたからね。新しい左SB候補になるんじゃないでしょうか。

 このイタリアも含めて、選手の個人能力がポルトガルよりはっきりと上回っており、ポルトガルのようなスタイルのサッカーで崩しづらいのがあとフランスとドイツでしょう。こういったチームの対策を練らないとEURO本大会で勝ち進むのは難しいかもしれませんね。
5月のヴィゼウでの国内合宿ではしっかり「組織力」を熟成させて、あとはどうやってゴールを奪うのか、どうやって崩すのか、課題をすべてクリアにしてくれることを願います。

レツィグルント・シュタディオン(試合後) 2008・2・6


 試合後のレツィグルント・シュタディオンは照明を落として赤・黄・緑など何発もの花火が上がりました。まぁ、この日だけはイタリアへの祝福の花火ですね。
ポルトガルがこれだけ完膚なきまでに叩きのめされたのは、最近では記憶に無いですね。ポルトガルもダークホースではなく、「ヨーロッパの強豪」のひとつに数えられるようになりました。ただ、上には上がまだまだいます。本大会までにしっかり準備をして、6月にはポルトガルへの祝福の花火が上がるのを観たいと思います。

【告知&宣伝】
今週木曜日(2月7日)発売のスポーツグラフィック『Number』(ナンバー)697号にて記事を書いております。特集は「欧州チャンピオンズリーグ ビッグクラブ攻略論。」なんですが、その中の「ジャイアントキリング10番勝負」で'05-'06 ベンフィカ×リバプール「クーマンの奇策」という小さな記事を書いていますのでぜひご覧になってみてください。


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posted by 鰐部哲也 |06:33 | コメント(27) | トラックバック(0)
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2008年02月06日

ポルトガル代表「試合前日」情報

クリスティアーノ・ロナウド 2008・2・5


 現在、スイスのチューリヒに来ております。今年のポルトガルは暖冬なので、スイスの寒さは多少身に応えますが、別に雪が降っているわけでもなく、多分日本の2月のほうがもっと寒いような気がします。

レツィグルンド・シュタディオン


 
 というわけで、明日(6日)行われるポルトガルvsイタリア戦の試合前日会見の参加と前日練習の取材のため、試合会場のレツィグルント・シュタディオンに行ってきました。
今日、5日はご存知の方も多いと思いますが、クリスティアーノ・ロナウドの23回目のバースデーでした。予想通り、記者会見にはロナウドが参加しました。
昨年、全く同じ日にロンドンで行われたブラジル戦の前日会見にもロナウドが参加していました。この時は、質問する記者からの「クリスティアーノ、誕生日おめでとうございます。」という枕詞に笑顔が絶えなかったロナウドですが、今年の会見は記者の数も少なめだったせいか、終始落ち着き払った感じでポルトガル語、英語、イタリア語、スペイン語の質問に丁寧に答えていました。
この日、監督のスコラーリも会見で同じことを言っていたのですが、「明日は勝ちにいくよ。単なるEURO本大会のためのテストだとは思っていない。それにスイスにはポルトガル移民がたくさんいるからホームのような声援が期待できると思うしね。」と改めて「勝利」を強調していました。

ポルトガルサポーター 2008・2・5


 確かにこの日、寒空の下、ポルトガル代表の練習を観るために集まってきたポルトガル人(移民)の数はスイスという中立国のスタジアムであることを考えると異例の多さでした。さらに目立ったのがスタンドに乱立するポルトガル国旗の数でしたね。
お目当てはやっぱりクリスティアーノ・ロナウド。今日(5日)がロナウドの誕生日であることを当然知っているファンはポルトガル語での「ハッピー・バースデー」を大声で何度も何度も歌っていました。

ポルトガル代表(試合前日練習) 2008・2・5


 
 16時30分(現地時間)に予定通り始まった練習では約15分のフィジカルトレーニングの後、30分弱の戦術練習を行いました。この戦術練習でレギュラー組として起用された選手から明日の試合のスタメンを予想しますと、
GK:リカルド
DF:ボジングワ(右SB)、リカルド・カルヴァーリョ、ブルーノ・アルヴェス(CB)、カネイラ(左SB)
MF:プティ、マニシェ(ボランチ)、デコ(トップ下)
FW:クリスティアーノ・ロナウド(右W)、クアレスマ(左W)、マククラ(ワントップ)
の4-5-1で間違いないと思います。ワントップはヌーノ・ゴメスのリーガ前節(2日)の試合中の負傷退場で、ウーゴ・アルメイダが急遽招集されましたが、マククラがスタメンでしょう。さらにヌーノ・ゴメスの欠場で、クリスティアーノ・ロナウドがキャプテンマークを巻くのも間違いないでしょう。
 今日の戦術練習中、もちろん頻繁にポジションと選手は入れ替わったのですが、交代がなかったのが、ボジングワ、リカルド・カルヴァーリョ、ブルーノ・アルヴェスのDFラインの3人でした。おそらく、この3人はEURO本大会のスタメン当確なのでしょう。
 ちなみに昨年のEURO予選最終戦のフィンランド戦で使ったフェルナンド・メイラのボランチも試していましたが、二列目で、クアレスマを右ウィング、クリスティアーノ・ロナウドをトップ下に置き、なんとデコを左ウィングで使うという初めて見るオプションも試していました。またしても監督スコラーリは“奇策”を使うつもりなんでしょうか?
 昨年のブラジル戦のロンドンでの前日練習は20分にも満たず早々と練習を切り上げたポルトガル代表でしたが、今日は1時間10分、ハーフコートを使った8対8も含め、PK練習、FK練習もしっかりこなして内容の濃い練習だったように思います。

 どの選手も体のキレは問題ないようですし、明日(6日)は昨年、2002年W杯王者ブラジルを倒したように2006年W杯王者のイタリアにもすっきり勝ってEURO本大会に向けて波に乗ってもらいましょう!
 ポルトガルvsイタリアの一戦は、明日(6日)20時45分(現地時間)にEURO2008本大会の会場のひとつ、チューリヒのレツィグルント・シュタディオンでキックオフされます。


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posted by 鰐部哲也 |06:03 | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年02月02日

今冬のメルカード総括

アリザ・マククラ 2007・10


 昨日(1月31日)を以って今冬の移籍市場(メルカード)が締め切られました。ポルトガル国内では噂されていたミゲル・ヴェローソ(スポルティング)、クアレスマ、ブルーノ・アルヴェス(ポルト)などの「フル代表」の選手の移籍もなく、「無風」だったと言ってもいいでしょう。

 その「無風」の中で、一番の話題をさらった移籍はアリザ・マククラ(写真)のマリティモからベンフィカへの移籍でしょう。
昨年、10月のカザフスタン戦で代表デビューを飾るといきなり「セレソン」の窮地を救うヘディングゴールを叩き込む活躍で、一躍スコラーリの大切なCFの切り札となったのは記憶に新しいところです。
今季はマリティモで、念願のポルトガル国内リーグデビューを飾ると13試合で7ゴールと絶好調。2度のレッドカードで4試合の出場停止がありましたから、もしかしたら二桁決めていたかもしれません。ベンフィカ移籍が既に内定していた今週月曜日のマリティモvsボアヴィスタ戦でも先制ゴールを決め、きっちり古巣へ置き土産も残していきました。
ちなみにマククラの移籍金は350万ユーロ、保有権を持っていたセヴィーリャがこのお金を手にしました。背番号はお気に入りの「9」番を希望していたようなのですが、ベンフィカではマントラスの番号、ということでポルトガル代表でつけている「38」番に決定しました。
 マククラのベンフィカ加入は大歓迎なんですが、カピタオン(キャプテン)のヌーノ・ゴメスの出番がなくなって来季にでも放出されてしまうのではないかという個人的な心配もありました。やはり現時点でオスカル・カルドーソのほうがコンスタントに得点を重ねていますから。早速、メルカード締め切り直前の一昨日にはベジクタシュからヌーノ・ゴメス獲得のオファーがあったようですが、ベンフィカはこのオファーを一蹴したようです。
最近のヌーノ・ゴメスは1.5列目の位置、もしくは2列目の真ん中に入ってチャンスメイカーとしても機能していますから、すぐに放出ということはないでしょうが。。。でも、やはりヌーノのゴールがもっと見たいというのが本音です。

 ちなみにそのベンフィカのライバル、スポルティングは今週月曜日にアルゼンチンの22歳の左SB、レアンドロ・グリミを保有権を持つACミラン(今季の所属チームはシエナ)からレンタル移籍で獲得しました。
ロドリゴ・テジョが抜けた今季のスポルティングは、左SBがアキレス腱と言ってもいいですからこれはチームにとっては良い補強でしょう。
母国の同じ名前の先輩”レアンドロ”・ロマニョーリが早速、積極的にグリミの面倒を見ているようです。

 三大クラブの今冬の動きを少しまとめてみますと、
【ポルト】
加入:エルデル・バルボーサ(←アカデミカ・コインブラ・FW)
   ラビオラ(←ヴィトリア・ギマリャエンス)
放出:エルデル・ポスティガ(→パナシナイコス・FW)他

【スポルティング】
加入:ロドリゴ・ティウィ(←フルミネンセ・FW)
   レアンドロ・グリミ(←シエナ・DF)
放出:カルロス・パレーデス(→パラグアイ帰国・MF)

【ベンフィカ】
加入:アリザ・マククラ(←マリティモ・FW)
   セプシ(←ビストリア・DF)
放出:ファビオ・コエントラオン(→ナシオナル・FW)
   ミゲリット(→ブラガ・DF)
   ミゲル・ヴィトール(→アヴェス・DF)
   ロメウ・リベイロ(→アヴェス・DF)
   于大宝/ユー・ダバオ(→アヴェス・DF)

 結局、ルイザオンと”仲間割れ”の醜態を演じたカツラニスはベンフィカ残留となりました。移籍交渉がまとまらなかったようです。
多分、来季はポルトガルにはいないと思いますが。

ファビオ・パイム 2007・3


 その他の国内クラブの動きですが、ベレネンセスがせっかく獲った一昨季の得点王、メイヨングが使えないということでかつてベンフィカ、ポルトでもプレーしたリトアニア人FWのヤンカウスカスをキプロスのAEKラルナカ(そんなところでプレーしていたんですね)から獲得しました。
 ブラガはセルタから、こちらもかつてスーペルリーガでプレーしていたDFのコントレラスを獲得、さらにセトゥバルから今季突如”開眼した”ゴールゲッターのマテウスを獲得しています。
 さらにベンフィカからエストレーラ・ダ・アマドーラにレンタルされていたMFのティアゴ・ゴメスがスペインのマラガへの移籍を決めています。
 その下位チームの動きの中でも個人的に一番注目したのが、ファビオ・パイム(写真)のパッソス・デ・フェレイラへの移籍です。かつて15歳でU-19ポルトガル代表入りした金の卵も、スポルティングから二部のモスカヴィーデ、トロフェンセとレンタルに出され、昨年のU-20W杯ではまさかの代表落ちという屈辱も味わいました。
しかし、とうとう念願の一部クラブでのリーガデビューとなりそうです。ここでもう一皮むけて、ぜひフル代表を目指して欲しいです。才能とセンスに疑いはありませんから。

 というわけで、ポルトガル国内ではやはり国内クラブ同士の移籍、それもレンタル移籍が主で、大型移籍がありませんでした。
EURO2008終了後、”国内の代表組”の夏の海外ビッグクラブへの移籍の可能性は大いにありそうですが。。。
 今冬のメルカードの結果は、リーガ、国内カップ戦、そしてUEFA主催の国際大会、CL、UEFAカップにどう影響を与えるのでしょうか?見守っていきたいと思います。


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posted by 鰐部哲也 |04:44 | コメント(8) | トラックバック(0)
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