2008年01月31日

ポルトガル代表情報

ポルトガル代表選手バス(旧)


 ポルトガル代表情報と言っても、2月6日のイタリア戦の情報ではありません。
6月に開催されるEURO2008本大会に向けたポルトガル代表の「直前合宿地」が決定しました。

 場所はヴィゼウ。ポルトガル北中部にある人口10万人弱の内陸の街です。2006年のドイツW杯の直前合宿地はエヴォラでしたが、当時のヴィゼウ市長はFPF(ポルトガルサッカー協会)会長のジルベルト・マダイルに宛てて、「ポルトガル代表を歓待する」旨の文書を送っていたようで、今回ようやく念願かなって「セレソン」の”ベースキャンプ”に選ばれたわけです。
 ポルトガル代表は5月18日から31日まで、ヴィゼウの「モンテベーロ・ホテル」を根城にして国内での直前合宿を行い、6月1日に本大会中の”ベースキャンプ”であるスイスのヌーシャテルに向けて出発します。

 ちなみに直前合宿最終日の5月31日にはテストマッチが行われる予定で、対戦相手がグルジアに決定しました。
グルジアの選手と言えばACミランのDF、カハ・カラーゼが有名ですが、今月から再開されるCL決勝トーナメント1回戦のポルトの対戦相手、シャルケ04にもレバン・ケニアというグルジア人FWがいます。
試合は、ヴィゼウ市内のフォンテーロスタジアムで開催される予定で、キックオフ時間は未定です。

 ポルトガル代表はEURO本大会までに、来週のイタリア戦、5月のグルジア戦以外に後1試合のテストマッチを希望していますが、試合予定は未定です。
もし開催されるとすれば、3月22日の国際Aマッチデーあたりが有力でしょう。
 ポルトガル代表、EUROに向けて着々と準備が進んでいるようです。


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2008年01月30日

ポルトガル代表発表!

ポルトガル代表発表用 スクリーン 2008・1・29 


 先ほど、FPF(ポルトガルサッカー協会)本部で行われた「ポルトガルvsイタリア」戦に向けたポルトガル代表19人の発表会見に足を運んできました。

 まずは今回の招集メンバー19人の顔ぶれです。
GK:リカルド(ベティス)、キム(ベンフィカ)、ルイ・パトリシオ(スポルティング)
DF:ボジングワ(ポルト)、ジョルジュ・リベイロ(ボアヴィスタ)、リカルド・カルヴァーリョ(チェルシー)、フェルナンド・メイラ(シュトゥットガルト)、ブルーノ・アルヴェス(ポルト)、パウロ・フェレイラ(チェルシー)、マルコ・カネイラ(ヴァレンシア)
MF:マニシェ(アトレティコ・マドリー)、プティ(ベンフィカ)、ラウール・メイレレス(ポルト)、デコ(バルセロナ)
FW:クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)、リカルド・クアレスマ(ポルト)、ナニ(マンチェスター・ユナイテッド)、ヌーノ・ゴメス(ベンフィカ)、マククラ(マリティモ→ベンフィカ?)

 今回のイタリア戦は、準備期間(練習日)もたったの2日しかありませんからこの19人に絞ったということでしょう。
 GKでは19歳のルイ・パトリシオが初招集されました。スポルティングではすでにストイコヴィッチをサブに追いやって正GKのポジションを獲得していますが、正直そんなに良いパフォーマンスを見せているわけではありません。ただ、日曜日(27日)のポルト戦ではスーパーセーブを連発しましたから、そのイメージがスコラーリの頭の中に強烈に刻まれたのかもしれません。
 DFではミゲウ(ヴァレンシア)が外れました。ミゲウはケガから復帰して間もないですが、今回外れたのは、右SBのファーストオプションが完全にミゲウからボジングワにシフトしたということでしょうか?
あとは、20日の「マドリッド・ダービー」で負傷したぺぺ(レアル・マドリー)もメンバーから外れています。
 MFではミゲル・ヴェローソ(スポルティング)が外れてしまいました。もちろんプティの代表復帰に異論はありませんが、クラブでもハイレベルなパフォーマンスを継続しているだけに個人的には残念です。
 FWでは、ウィングのシマオン(アトレティコ・マドリー)がやはり20日の「マドリッド・ダービー」で負傷退場しましたので今回の招集メンバーからは外れています。CFのウーゴ・アルメイダ(ブレーメン)はコンディション不良という理由で外されたようです。
 ちなみにジョアン・モウティーニョ(スポルティング)、マヌエル・フェルナンデス(エヴァートン)、そしてミゲル・ヴェローソ(スポルティング)の3人は2月5日、6日に国内で行われる「第8回 ヴァレ・ド・テージョトーナメント」に参加するU-21ポルトガル代表メンバーとして招集されました。

ルイス・フェリペ・スコラーリ 2008・1・29 


 ポルトガル代表監督、ルイス・フェリペ・スコラーリのコメントです。「なぜ、対戦相手にイタリアを選んだかって?もちろんW杯王者と戦えるということも大きな理由だが、イタリアはポルトガルとは全く異なったサッカースタイルを持っている。ほんの少しのボール支配で試合を決めることが出来る。全く違うスタイルを持つ強豪という意味ではイタリアほど最良の相手はいない。このイタリア戦ではフィンランド戦(EURO2008予選最終戦)のようにCBを3人置くなんていう戦術は採らないつもりだ。攻撃的にいきたいと思う。マククラとヌーノ・ゴメスの二人のCFには期待している。」

 ポルトガル代表の予定です。
2月4日:12時 ポルトガル代表選手集合(ラゴアスパーク・ホテル)
     16時30分 ポルトガル代表練習(エスタディオ・ナシオナル)
2月5日:16時30分 ポルトガル代表練習(レツィグルント・シュタディオン)
2月6日:20時45分 ポルトガルvsイタリア(レツィグルント・シュタディオン)

 スコラーリ政権になってからポルトガルはアウェーとホームで2回イタリアと対戦していますが、2003年2月12日、ジェノヴァで行われた試合は0-1、2004年3月31日にブラガで行われた試合は1-2と2回とも敗戦しています。
今回のスイス、チューリヒでの試合はぜひ勝利してEURO本大会に向けて弾みをつけて欲しいものです。私もスイスまで飛んで「セレソン」の勝利?を見届けてきたいと思っています。


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2008年01月29日

リーガ第17節-眠れる獅子が目を覚ます-

スポルティング vs ポルト 2008・1・27


 先週末から今日(28日)にかけて行われた「リーガ第17節」、何と言っても一番の注目カードは昨日(27日)行われた、スポルティングvsポルトの「クラシコ=伝統戦」でした。私も当然、この試合の取材のため「ジョゼ・アルヴァラーデ」スタジアムに足を運びました。

ジョゼ・アルヴァラーデ 2008・1・27


 とは言っても、ホームのスポルティングは、対戦相手の首位ポルトとは勝ち点14差の4位。これは優勝を狙うには絶望的な”差”です。
さらにお互いの順位がどうであろうと絶対負けてはいけない「デルビー=ベンフィカ戦」ではないわけで、スタジアムのスポルティンギスタは冷めているんだろうな。と思っていたんですが。。。
一角の”青”を除いて見事な緑で埋まった37,458人の観衆は、キックオフ前から異様なまでの盛り上がりを見せていました。3つのウルトラス(ジューヴェ・レオ、トルシーダ・ヴェルデ、ディレクティヴォ・ウルトラスXXI)はそれぞれ素晴らしいコレオグラフを用意していました。
そして90分間止むことのなかった統率の取れた「イーノ(応援歌)」。
正にサポーターが後押しした「金星」だったのではないでしょうか?

スポルティングスタメン 2008・1・27


 この日のスポルティングのスタメンは、
GK:ルイ・パトリシオ
DF:ブルーノ・ペレイリーニャ(右SB)、トネル、アンデルソン・ポウガ(CB)、ロニー(左SB)
MF:ミゲル・ヴェローソ(ボランチ)、ロマニョーリ(トップ下)、ジョアン・モウティーニョ(右W)、イズマイロフ(左W)
FW:リエドソン、ブクチェヴィッチ(トップ)
カピタオン(キャプテン)はジョアン・モウティーニョ、本来の形に立ち返った4-4-2の布陣です。
右SBのアベウが19日のポルトガル杯の試合で自身のゴール直後のケガで外れた以外はベストメンバーです。

ポルトスタメン 2008・1・27


 一方のポルトのスタメンは、
GK:エウトン
DF:ボジングワ(右SB)、ペドロ・エマニュエル、ブルーノ・アルヴェス(CB)、フシレ(左SB)
MF:パウロ・アスンサオン(ボランチ)、ルチョ・ゴンザレス、ラウール・メイレレス(センターハーフ)
FW:クアレスマ(右W)、リサンドロ・ロペス(トップ)、マレク・チェフ(左W)
カピタオン(キャプテン)はペドロ・エマニュエル、いつもの4-3-3の布陣ですが、モロッコ代表のタリク・セクティウィが現在、アフリカ・ネーションズカップ参加のためチームを離れているので、クアレスマを右ウィングに持ってきて、本来は左SBのマレク・チェフをスタメンで使ってきました。

 ちなみにこの試合については、今週水曜日、1月30日発売の海外サッカー週刊誌『footballista』(フットボリスタ)2月6日号にてマッチレビューを書いていますのでご覧になってみてください。
 というわけで時系列で試合展開を追うことはしませんが、試合のポイントはポルトの「スタメン起用ミス」と「攻撃の戦術ミス」にあったと思います。
 まず、左ウィングに入ったマレク・チェフ起用は相手の裏をかいたつもりだったんでしょうが、逆に足かせになってしまいました。攻守共に中途半端なプレーに終始したチェフに責任はないでしょう。普段やってないポジションなんですから。
 さらに前半、ポルトは執拗に右サイド攻撃をしかけました。ボジングワをオーバーラップさせて、右ウィングのクアレスマとのコンビネーションからクロスを上げて、ゴールを奪う。それが監督、ジェズアルド・フェレイラの青写真だったはずです。しかし、スポルティングのDFではなく攻撃的MFのイズマイロフの1対1での抜群の読みと堅守で、ボジングワは駆け上がることすら出来ませんでした。
 そして後半は、クアレスマを左ウィングにシフトして今度は左サイドから崩そうとします。しかしここでも、クアレスマを何度も気迫あふれるスライディングタックルで尻餅をつかせ続けたスポルティング右SBの”代役”ブルーノ・ペレイリーニャの堅守に阻まれてしまいます。
 ポルトにしてはあまりにも「らしくない単調な攻め」だったと言わざるを得ません。スポルティングにとってみればゴールにつながる「クロスの供給源」をしっかり断地続けたわけですから、スポルティングの守備がポルトの戦略を凌駕したということでしょう。

 さらにスポルティングは、前半12分、中盤でポルトDFの体当たりを受けながらも粘ってボールキープしたミゲル・ヴェローソが左サイドのイズマイロフにパスを通し、イズマイロフはワンフェイントでひとりを簡単に抜き去ると絶妙のクロスを中央へ入れます。これをブクチェヴィッチが左足で流し込んで、先制ゴール。
その3分後には、右サイドのブルーノ・ペレイリーニャから長いクロスが中央に入ります。ニアのリエドソンが囮になって、エウトンが飛び出したところ、流れたボールを押し込んだのはイズマイロフでした。
このスポルティングの一連の電光石火の流れるような攻撃は、昨季後半、ポルトを最終節まで追い込んだ好調時を髣髴とさせる素晴らしい攻撃だったように思います。
 後半焦りの見えたポルトイレブンが、苛立ってスポルティングの選手を何度も突き倒す場面にも、冷静に攻め続けたスポルティング。正に勝者にふさわしい2-0でした。ピッチ上の11人の集中力が最後まで途切れず、気迫あふれるプレーを持続できたという意味では、今季のスポルティングの「リーガでのベストゲーム」と言って良いでしょう。
これだけ課題もなく、すっきりスポルティングが勝ったのは昨年12月のCL最終節、ディナモ・キエフ戦以来ではないでしょうか?

 それでも、ポルトにとっては「カンピオナートの優勝争い」の中では痛くも痒くもない1敗には変わりありません。本来なら、この日のスポルティングのような試合を「クラシコ」でしなけらばならなかったのは、昨年12月1日、勝ち点差4まで迫っていた2位ベンフィカのほうだったのでしょう。
どうも今季のリスボンの二大クラブは、ちぐはぐです。
 そのベンフィカは、アウェーで3位、ヴィトリア・ギマリャエンスに3-1で快勝。見事、この地で4年前に突然死したミクロス・フェヘールの霊に報いました。オスカル・カルドーソがこの日も2ゴールと、調子を上げています。ベンフィカはマリティモからポルトガル代表FWのマククラが来週移籍することがほぼ決定していますから、CFの得点力が上がってこればUEFAカップに期待が持てそうです。

 リーガ第17節を終わっての順位です。首位:ポルト(勝ち点41)、2位:ベンフィカ(勝ち点33)、3位:スポルティング(勝ち点30)、4位:ヴィトリア・ギマリャエンス(勝ち点28)、5位:マリティモ(勝ち点26)、6位:ヴィトリア・セトゥバル(勝ち点25)となっています。

 今週末のリーガ第18節が終わると、いよいよ2月6日にスイスのチューリヒで「ポルトガルvsイタリア」のテストマッチがあります。私もスイスまで取材に行く予定です。
そのイタリア戦に向けた「ポルトガル代表」の発表は明日(29日)、FPF(ポルトガルサッカー協会)本部で行われます。


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2008年01月25日

命日

ミクロス・フェヘール銅像(ルス)


 4年前の今日、ポルトガルのギマリャエンスでその悲劇は起こりました。

 2004年1月25日、当時はまだ「スーペルリーガ」と呼ばれていたポルトガル国内リーグの試合、ヴィトリア・ギマリャエンスvsベンフィカ戦、場所はギマリャエンスのホーム、「アフォンソ・エンリケス」スタジアム。
後半59分から投入されたベンフィカの背番号「29」はその30分後、自身が主審のオレガリオ・ベンクレンサからイエローカードを受けた直後、突然の心臓発作でピッチ上に崩れ落ちました。
そして、ギマリャエンス市内の病院での必死の蘇生措置も実らず、翌26日早朝にこの世を去りました。享年24歳、あまりにも若すぎる死でした。
 その背番号「29」の選手の名は、ミクロス・フェヘール。

 リスボンにあるベンフィカのホームスタジアム、「ルス」には二つの銅像があります。
ひとつはスタジアム正面近くにある、ベンフィカの”王様”、エウゼビオの銅像。そしてもうひとつが、バックスタンド入り口横にある、ミクロス・フェヘールの銅像(写真)です。
 「ミキ」という愛称で親しまれたハンガリー人FWの銅像が造られた当初は、毎日のようにベンフィキスタが訪れ、祈りを捧げる光景を目にすることが出来たのですが、事件から4年も経った今、このミキの銅像に足を止める人はほとんどいなくなりました。
 しかし、命日である今日ぐらいは、もう一度ミキのために祈ろうと思います。ベンフィカの永久欠番となった背番号「29」のために祈ろうと思います。私も今から「ルス」のミキの下へ行ってきます。

 明日(26日)行われる、リーガ17節、ヴィトリア・ギマリャエンスvsベンフィカの一戦はちょうど4年前、ミクロス・フェヘールが急逝した試合と同じカード。しかも同じ「アフォンソ・エンリケス」スタジアムで行われます。
4年前もベンフィカの監督として、自分が率いるチームの選手の突然死に遭遇
せざるを得なかった、ホセ・アントニオ・カマーチョの胸に去来するものは何でしょうか? 
 ミキの弔い合戦になる明日の試合、ベンフィカは「勝利」が至上命題です。


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2008年01月21日

ポルトガル杯5回戦

ジョアン・モウティーニョ 2008・1・19


 昨日(19日)は「ポルトガル杯5回戦」の取材に行ってきました。トレス・グランデス(三大クラブ)の試合が同日のほぼ同じ時間にキックオフされるとあって、取材観戦の「はしご」は断念していたんですが、ベンフィカの試合に行くか、スポルティングの試合に行くかで迷いました。
結局、スポルティングvsラゴア(三部)の試合に行くことにしました。スポルティング広報担当のRさんに「とあるスポルティングの選手のインタビュー」のお願いをしていて「もうちょっと待って」という返事はメールでもらってたんですが、「結局いつ頃出来るのか?」直接会って話をしたかったのと、念押しもしたかったというあくまで私的な理由で決めました。
あと、真っ先に自分の名前を覚えてくれて、いつも親切な対応をしてくれるRさんに自分が書いたスポルティングの紹介記事が掲載された日本の雑誌も渡したかったので。思ったより喜んでくれたのでこちらとしても嬉しかったです。

ジョゼ・アルヴァラーデ 2008・1・19


 ポルトガルのリーガ(一部)の試合も、CLもUEFAカップもポルトガルで行われる主要試合はすべて夜になってからキックオフされます。
もちろん、ポルトガル人がとても「夜更かし」な国民であるというのもあるのですが、冬の夜でもそんなに気温が下がらないという気候条件にもよるのだと思います。
しかし、この日の三部クラブ相手のカップ戦の試合は、夕方の17時キックオフでした。
ベンフィカの試合も16時キックオフでしたから、リスボンでは久しぶりに青空の下での試合となったわけです。西日が差すスタジアムというのも趣があっていいですね。

 この日のスポルティングのスタメンです。
GK:ストイコヴィッチ
DF:アベウ(右SB)、グラッドストーン、アンデルソン・ポウガ(CB)、ロニー(左SB)
MF:ミゲル・ヴェローソ、ファルネルド(ボランチ)、ジョアン・モウティーニョ(トップ下)、イズマイロフ(右W)、ブクチェヴィッチ(左W)
FW:リエドソン(トップ)
カピタオン(キャプテン)はジョアン・モウティーニョ、4-5-1の布陣です。スポルティング伝統の4-4-2ではなく、新たなシステムの可能性を試してきました。トネルとロマニョーリを温存。期待の新星CF、ルイス・パエシュもこの日は招集メンバーから外れました。

 結果から言うとスポルティングが4-0でラゴアに圧勝。昨季のポルトガル杯、タイトルホルダーの意地を見せました。
しかし、前半のスポルティングは、前半8分のジョアン・モウティーニョの右からの”技あり”のループシュートによるゴールの1点だけで、決して内容が良かったわけではありません。攻撃のちぐはぐさは相変わらずで、現在の”絶不調”というチーム状態をそのまま露呈していました。
前半終了の笛が鳴った瞬間、たった11,092人しか集まらなかった観客からもブーイングが浴びせられていましたし。
 後半は、ロマニョーリを投入して、攻撃にリズムを取り戻し、上手くパスが繋がるようになったのもあり、また、右サイドのアベウが前半とは違って積極的にオーバーラップを図ったのもあって、3ゴールを叩き込むことが出来ました。結果、圧勝でしたが、やはりこのチーム”不調”なんだなというのが個人的な感想です。
 4-5-1のシステムが機能してなかったのもそうですが、両ウィングと両SBの連動性が全く見られませんでした。ここにスポルティング不調の”根”があるように思います。
右Wのイズマイロフは自分から動いて、スペースを空けたりあるいは自分から仕掛けたりという攻撃が全くありませんでしたし、左Wのブクチェヴィッチは運動量そのものは豊富でしたが、ただやみくもに動いていた感は否めません。
もちろん、この日ツーボランチの一角に入ったファルネルドの攻撃参加を待って、トップの位置に上がっていくのか、そのままサイドに止まるのか躊躇した部分はあり、ボールをキープできないファルネルドが流れを止めているとも言えるのですが、やはり、両ウイングが機能しないのは、正確なクロスを上げられる両SBのオーバーラップが封じられるということですから、スポルティングにとっては死活問題でしょう。
やはり、ミゲル・ヴェローソのワンボランチにして両ウイングにイズマイロフとジョアン・モウティーニョ、そしてトップ下にはロマニョーリを置くのが一番チャンスを確実に作り出せるはずです。
リエドソンとコンビを組む「もうひとりのCFの不在」というのは監督、パウロ・ベントの悩みの種でしょうが、ファルネルドのような攻守に中途半端な選手を使うことはあまり得策とは言えません。弟のアレクサンダー・ファルネルド(シュトゥットガルト)はCLでもゴールを挙げ、スウェーデン代表にも定着しつつあるのですが、兄のポントゥス(・ファルネルド)のほうは全く使えないですね。
 まぁ、今のスポルティングには三部クラブ相手とは言え、やはり「勝利」という結果が欲しかったでしょうから、この2008年最初の公式戦勝利が良薬となってくれればいいのですが。。。

 同日行われた、ベンフィカvsフェイレンセ(二部)の試合は、後半51分のオスカル・カルドーソのゴールで1-0とベンフィカが薄氷の勝利。
 ポルトvsデスポルティヴォ・ダス・アヴェス(二部)の試合は、昨季、ポルトがリーガ優勝を決めた最終節と同じカード。内容は悪いながらもクアレスマのゴールもあって2-0で勝利しました。負けたアヴェスには今冬、今季一軍デビューを果たしたベンフィカの三選手、ミゲル・ヴィトール(DF)、ロメウ・リベイロ(MF)、于大宝(ユー・ダバオ、FW)がレンタル移籍しているのですが、この日出場したのはミゲル・ヴィトールだけでした。

 ポルトガル杯6回戦の抽選は今週火曜日(22日)、リスボンのFPF(ポルトガルサッカー協会)本部で行われ、試合は2月9日、10日に開催される予定です。


posted by 鰐部哲也 |05:56 | トラックバック(0)
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2008年01月19日

ベレネンセスの失敗

レステーロ・スタジアム 2007・1


 事の発端は先週日曜日(13日)のベレネンセスvsナヴァル戦でした。
この試合、ホームのベレネンセスは前半11分のロンカットのゴールで先制したものの、前半終了間際の45分にナヴァルのCF、マルセリーニョのヘディングゴールで追いつかれてしまいます。
後半54分、ベレネンセスの指揮官、ジョルジュ・ジーザスは取っておきの”切り札”、古巣に舞い戻ってきたばかりのメイヨングを投入。そして後半75分に得たPK、きっちり決勝ゴールを決めたのはそのメイヨング。ベレネンセスが2-1で勝利し、UEFAカップ出場権獲得のための5位を射程圏内に捉える勝ち点22としました。

 しかし、翌14日、そのメイヨングが今シーズン、すでにスペインのニクラブでプレーしていたことが発覚。
ということは、メイヨングは今季、3つの違うクラブでプレーしたことになり、これは明らかなFIFAのレギュレーション違反です。
ベレネンセスはこの「凡ミス」により「勝ち点6」の剥奪が決定しました。
リーガ(ポルトガル国内リーグ)からも、近日中に何らかの厳罰と罰金が言い渡されるようです。

 一昨シーズンのリーガの得点王争いは最後まで白熱していました。序盤独走したのはヌーノ・ゴメス(ベンフィカ)。しかしシーズンも折り返しに入るとその”ゴール量産”の勢いが止まってしまい、さらに2006年4月1日のアウェーのベレネンセス戦の前半14分に負傷退場。結局それ以後のシーズン、復帰することなく終えてしまいます。
そこで、”鬼の居ぬ間に”得点王争いトップに立ったのがリーガ第31節(一昨シーズンまで1シーズン34試合)のセトゥバル戦でハットトリックを達成したベレネンセスのメイヨングでした。結局、そのまま得点王のタイトルを手中にしてシーズン後、スペインのレヴァンテに移籍しました。
しかし、レヴァンテでは昨季たったの1ゴールに終わり、今シーズンは二部のアルバセテにレンタルされていたはずだったのですが、8月のメルカード(移籍市場)が閉まる直前にレヴァンテで1試合に出場していたようです。

 その”たったの1試合”を見落として、大失態を演じてしまったベレネンセスは、今週火曜日(15日)、この移籍を”実行した”張本人、SD(スポーツ・ディレクター)のカルロス・ジャネイラの解任を発表しました。
それでも怒りの収まらないベレネンセスのソシオはレステーロ・スタジアムのクラブ事務所に押しかけ、会長のカブラル・フェレイラが説明を繰り返すという光景が毎日のように繰り返されています。
勝ち点6を奪われたベレネンセスは一転して、すでに来季の二部降格がほぼ決まっている最下位のウニアオン・レイリアを除いた、残るひとつの椅子を回避する降格争いに身を投じることになってしまいました。

 話は変わって、ポルトガル国内の移籍情報です。
 今週火曜日(15日)、U-21ルーマニア代表のラスツィオ・セプシ(21)のベンフィカ入団が発表されました。背番号は33番。
ルーマニアのビストリアからの移籍です。ポジションは左SBですが、DFならどこのポジションもこなすようで、ボランチのポジションでもプレー出来るユーティリティープレイヤーのようです。いまだ燻る左SB、レオのブラジル復帰の噂とカツラニスの退団を見越しての獲得と見られています。
 さらに、今週木曜日(17日)には、ブラジル人FW、ロドリゴ・ティウィ(22)のスポルティング入団が発表されました。背番号は22番。
ブラジルのフルミネンセからの移籍です。177cmのCFは自ら「リエドソンに似たタイプのFW」と語るようにレギュラー獲得に自信満々のようです。
現在、スポルティングは、リエドソンがリーガでは7試合ノーゴールと不調、FW陣ではヤニックはいまだ負傷中で、デルレイがようやく負傷明けから練習に合流したばかり、17歳の新鋭、ルイス・パエシュをジョーカーとして使わなければ行けない状態です。このロドリゴ・ティウィにかかる期待は大きそうです。

 今冬のメルカード(移籍市場)、締め切りまであと1週間半余りですが、今のところポルトガル国内では、いまだ”凪”の状態です。


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2008年01月14日

リーガ第16節-フラストレーション-

ルイ・コスタ&ヌーノ・ゴメス 2008・1・12


 1月12日、20時53分、タイムアップの笛が「ルス」スタジアムに響き渡ると、ベンフィカの背番号「10」は迷わず、主審のパウロ・コスタの元に向かい、2回のゴールゲットの機会を剥奪されたことに対して抗議をしました。
この日の主審、パウロ・コスタの”迷レフェリング”を鑑みれば当然の行為だったと思います。しかし、このポルト出身の審判はリスボンの地でそのルイ・コスタに向かって迷わずイエローカードを突きつけました。
この試合後のイエローカードという暴挙に、カピタオン(キャプテン)のヌーノ・ゴメスとベンフィカ、ゼネラル・ディレクターのシェウ・ハンも慌てて主審に詰め寄りました(写真)。実に後味の悪い試合でした。

 昨日(12日)行われた、リーガ第16節はちょうどカンピオナートの残り15試合の”後半戦の初戦”です。"仲間割れ”という”内輪揉め”で揺れるベンフィカにとってはきっちりホームで勝って、仕切り直しをしなければいけない試合だったんですが。。。

 この日のベンフィカのスタメンは、
GK:キム
DF:ネルソン(右SB)、ルイザオン、ダヴィド・ルイス(CB)、レオ(左SB)
MF:プティ、ルイ・コスタ(ボランチ)、ヌーノ・ゴメス(トップ下)、マキシ・ペレイラ(右W)、ディ・マリア(左W)
FW:オスカル・カルドーソ(トップ)
カピタオン(キャプテン)はヌーノ・ゴメス、4-5-1の布陣です。
カツラニスは当然出場しませんから、ボランチの一角にはルイ・コスタが入りました。ベンチ入りはしたものの股関節を傷めているクリスティアン・ロドリゲスの代わりにディ・マリアが左ウィングへ。ヌーノ・ゴメスは二列目に下がり、ワントップを採用してきました。

 予定通り19時ちょうどにキックオフされた試合は、ネルソン、レオの両SBを積極的に上がらせて、サイド攻撃から崩そうというベンフィカと、ワントップのロベルトだけ前線に残して守りを固めるレイショエンスと両チームの意図がはっきりした立ち上がりとなりました。

 そして問題の場面その1、前半16分でした。中央で見事クサビとなったオスカル・カルドーソのスルーパスに抜け出したヌーノ・ゴメスが鮮やかにゴールに流し込んで、ベンフィカ先制点!のはずでした。
しかし、これに対し、線審、主審はオフサイドの判定。ノーゴールとなります。これは私のベンフィキスタという贔屓目を除いても、明らかに誤審です。
試合後、プレスワーキングエリアのモニターで何度も確認しましたが。ヌーノ・ゴメスよりも前にレイショエンスのCB、ヌーノ・ディオゴが体半分どころかまるまる残っていました。

ベンフィカvsレイショエンス 2008・1・12


 さらに問題の場面その2、後半44分でした。左サイドから中央に切れ込んで、ペナルティエリアに侵入したレオが、相手DFのフィリペ・オリヴェイラに倒されてしまいます。これに対し、主審のパウロ・コスタはPKではなく、FKの判定、主将のヌーノ・ゴメスの執拗な抗議も実らず、あくまでもペナルティエリア外のボールスポットを指し示すパウロ・コスタ(写真)。
結局、このルイ・コスタのFKは壁に当たって跳ね返されて「1点」のチャンスをまたも不可解な判定によって剥奪されます。
ただ、こちらも試合後にモニターで確認しましたが、レオが倒された瞬間、ボールはペナルティエリアぎりぎりのライン上に残っていたように見えましたから、微妙な判定であったことは確かです。

 後半は、53分、ベンフィカ右サイドのマキシ・ペレイラがDFと1対1になって、絶妙のタイミングでグラウンダーの強いパスを中央へ戻します。このボールをダイレクトでシュートにいったのがプティ。完全に枠を捉えたボールはレイショエンスGK、ベトの左足一本のスーパーセーブによって阻まれます。
 これをきっかけに、完全にペースを握ったのはレイショエンス。特に右のジョルジュ・ゴンサウベスと左の元U-21ポルトガル代表のディオゴ・ヴァレンテの両ウィングが素晴らしかった。
ジュニアチームから一貫してレイショエンス一筋のジョルジュ・ゴンサウベスは前半、ウィングであるにも関わらず、時には最終ラインまで下がってDF陣のカバーリングを見せ、かなり前後左右に走り回って要所要所でベンフィカの攻撃陣を止めていたんですが、後半に入ってもあれだけ動いてまだ動けるのかと思うぐらい無尽蔵のスタミナを見せましたし、ディオゴ・ヴァレンテは対峙したネルソンを簡単に振り切って左サイドをドリブルで上がってフリーでチャンスボールを何度も中央へ供給し続けました。
 結局、終盤になってマントラス、フレディ・アドゥというジョーカーを使ったベンフィカも逆にフォーメーションと個々の動きに混乱を来たしただけで、そのまま良いところなく0-0で引き分けました。

 試合後、ベンフィカ監督のカマーチョの「12月のタフなCLの試合で蓄積した選手の疲れがとれていない。もっと選手には休息が必要だった。」という言い訳も、ポルトガルの超人気コメディグループ、「GATO FEDRENTO」のリカルド・アラウージョ・ペレイラの「世界最高のDFはパウロ・コスタ(主審)のチームでプレーする選手ということだね。」という強烈な皮肉も今では空しく響きます。
 結局、ベンフィカイレブンのパフォーマンスも90分通してみれば、良いところはほとんど無かったと言うことです。
この日は、ルイ・コスタが大ブレーキでした。前半からボールに絡むことことが出来ませんでしたし、クロスの精度もいまいち。攻撃参加も皆無に等しかったです。試合終了間際にピッチ外に出て、左足の太もものマッサージをメディカルスタッフに促していましたから、後半特にスピードが落ちたように見えたのは足に違和感を感じながらのプレーだったのかもしれません。
 同日、行われたポルトvsブラガの試合では、ポルトが4-0の圧勝。足踏みする2位ベンフィカを尻目に今季最大の勝ち点11差をつけました。
もうポルトのリーガ三連覇は鉄板でしょう。

 さらに今日(13日)に行われたアカデミカ・コインブラvsスポルティングの試合では、ロスタイム3分に痛恨の同点ゴールを許したスポルティングがこちらもドロー。
リスボエッタ(リスボン市民)は残り14試合もある消化試合をどのように楽しむかが今後の大きな「悩み」となりそうです。

 リーガ第16節を終わっての暫定順位です。首位:ポルト(勝ち点41)、2位:ベンフィカ(勝ち点30)、3位:スポルティング(勝ち点27)、4位:ヴィトリア・ギマリャエンス(勝ち点25)、5位:ヴィトリア・セトゥバル(勝ち点24)、6位:Sp.ブラガ(勝ち点23)となっています。
明日(14日)に4位のギマリャエンスと5位のセトゥバルの3位を窺う”ヴィトリア”対決がありますから、順位変動があるかも知れません。

 ちなみに、今週水曜日、1月16日発売の海外サッカー週刊誌『footballista』(フットボリスタ)1月23日号にて「リーガ(ポルトガル国内リーグ)後半戦展望」について記事を書いてます。ぜひ、ご覧になってください。


posted by 鰐部哲也 |08:22 | トラックバック(0)
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2008年01月11日

(国内)移籍情報

カツラニス(MIX ZONE/ルス) 2007・2


 事件は今月5日、ヴィトリア・セトゥバルvsベンフィカの試合中に起こりました。後半64分、ファウルでイエローカードを受けたルイザオンは、主審でも相手チームの選手でもなく、チームメイトのカツラニスを罵倒しました。「お前のパスミスで簡単にボールを失ったからだ!」と。
これにキレたカツラニスはルイザオンの胸倉を掴んで突き飛ばしてしまいます。間に割って入ったダヴィド・ルイス越しにさらに中指を突きたて威嚇するという暴挙に出てしまいました。
 翌日、セイシャルのベンフィカ練習場に顔を出した会長のルイス・フィリペ・ヴィエイラは首脳陣との話し合いの結果、ルイザオンへの無処罰、カツラニス放出を決定しました。

 今週8日に、練習後に公式記者会見に参加したルイザオンは「カツラニスとはすでにちゃんと話し合った。すべてクリアになったよ。彼も(僕の話は)聞きたくなかっただろうけどね。」と語りました。
 事実上放出(移籍)が決定したカツラニス(写真)には、早速アトレティコ・マドリー(スペイン)が移籍金600万ユーロで獲得の意思を表明しています。
既に前回の記事でお伝えした通り、アトレティコ・マドリーではマニシェのインテル移籍がほぼ確実となっています。マニシェは日曜日(13日)にミラノに飛び、来週月曜日には入団発表が行われる運びとなっているようです。
そうすると、同じボランチで得点力もあるカツラニスがその後釜に収まるというのはスムーズな移籍と言えるわけです。
さらにアトレティコ・マドリーには昨季までベンフィカでプレーしていたシマオンがいますし、ギリシャ代表の先輩で元ポルトのセイタリディスもいます。
カツラニスにとっては良い環境の新天地ということになります。
 ただ、ベンフィカにとってはCFとGK以外、どこのポジションもこなせるマルチロールを失うことになります。ベンフィカの前監督フェルナンド・サントスの唯一の功績が「カツラニスをギリシャから連れてきたこと」と言わしめた選手です。ベンフィカは今後、2ボランチではビニャとマキシ・ペレイラを臨機応変に使い分けていくことになりそうですが、昨年の同時期、絶好調だったヌーノ・アシスが「ドーピング陽性反応」での半年間の公式戦出場停止が決定してチームが勢いを失っていった二の舞にならないことを願うばかりです。

エルデル・ポスティガ(エスタディオ・ナシオナル) 2007・3


 国内では「移籍の噂」はあるものの、なかなか決定にまでは至っていなかったのですが、今日(10日)、ポルトのCF、エルデル・ポスティガ(写真)のパナシナイコス(ギリシャ)への移籍が”内定”しました。
既にポルト監督のジェズアルド・フェレイラの構想から外れ、6日のナヴァル戦もスタンド観戦だったポスティガですが、出場機会とEURO2008本大会でのポルトガル代表入りを睨んでの今回の決断となりました。
パナシナイコスはUEFAカップの決勝トーナメント進出を決めており、1回戦ではレンジャーズ(スコットランド)と対戦します。
今回のポスティガ移籍は、監督のジョゼ・ペゼイロたっての獲得要請があったようです。ジョゼ・ペゼイロと言えば、元スポルティング監督で、2004/05年シーズンにはUEFAカップ準優勝を成し遂げています。あのジョゼ・モウリーニョともポルトガルの監督要請コースで同期だった人物、ポスティガにとっては指揮官が同じポルトガル人と言うことで「言葉の壁」がない分、ポルトで”冷や飯を食わされる”よりはいいかもしれません。
ただ、過去、トッテナム、サン・エティエンヌと二度の海外挑戦は失敗に終わっているポスティガ、”三度目の正直”なるか注目です。

 さらに国内では、一昨シーズンのリーガ得点王(17ゴール)のカメルーン人FWのメイヨングが古巣、ベレネンセスに復帰が決定。今週8日に早速入団発表が行われました。
「ポルトガル国内リーグ得点王」の看板をひっ下げてのスペイン挑戦も昨季のレヴァンテでは10試合で1ゴール、今季のアルバセテでは12試合でノーゴールでしたから、本人も期するものはあるでしょう。
ジョゼ・ペドロ、シラスと言った旧知の”チャンスメイカー”からのお膳立てを後半いくつゴールに結び付けられるか?こちらも見所です。

 少し動きの出てきた国内のメルカード(移籍市場)、佳境はこれからです。


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2008年01月08日

(海外)移籍情報

マニシェ(ラゴアスパーク・ホテル) 2007・9


 2008年も1月に入って今シーズンの移籍市場が解禁になりました。
ポルトガル国内では今のところメルカード(移籍市場)は”無風”状態のようです。一番の目玉だったミゲル・ヴェローソ(スポルティング)のレアル・マドリーもしくはマンチェスター・ユナイテッドへの移籍も、本人が首を傷めパフォーマンスが低調なのもあり、ここに来て国内メディアの話題にも上らなくなりました。

 そこで、ポルトガル国内メディアの注目を集めているのが「マニシェのインテル(イタリア)移籍」です。
マニシェは日曜日(6日)のリーガ・エスパニョーラ第18節、デポルティヴォ・ラ・コルーニャvsアトレティコ・マドリーの招集メンバーから外れました。マニシェがアトレティコ・マドリーに移籍してから、負傷以外で(つまり監督の罰として)招集メンバーから外れるのはこれで4回目になります。
今回の”マニシェ外し”については監督のハビエル・アギーレが「マニシェが(メディカルスタッフはGOサインを出したにも関わらず)ケガを言い訳にして、ピッチに入ることを拒否し、その態度にキレたから」と言われていますが、当のマニシェはこれを否定しています。
元々、マニシェと監督のハビエル・アギーレはソリが合わずに衝突を繰り返してきました。このクリスマス休暇には会長のエンリケ・セレーゾがマニシェとハビエル・アギーレの仲を取り持つために食事に招待したようですが。。。
しかし、昨日(6日)、インテルの監督ロベルト・マンチーニはマニシェと電話で直接話したことを明らかにしました。これはフィーゴの仲介と口添えで実現したようです。マンチーニは「マニシェにまだオファーは出していないが、(獲得に)興味はある。」とはっきり語っているようです。
もし、マニシェのインテル移籍が実現すれば、同じポルトガルの大先輩であるフィーゴは言うに及ばず、U-21ポルトガル代表でインテルでも出場機会が増えつつある、同じボランチのペレとプレーすることになり、環境的には問題ないのではないでしょうか?
ただ、今年のEURO2008本大会では、ポルトガル代表のボランチとして必要不可欠な戦力です。アトレティコ・マドリーで今後出場機会を与えられないのならインテル移籍という決断も間違ってはいないと思いますが、今一度、慎重に冷静になったほうがいいかもしれません。
果たしてマニシェのインテル移籍はあるのでしょうか?

フェルナンド・コウト(アルガルヴェ・スタジアム) 2005


 もうひとり移籍の話題で国内メディアを騒がしているのが、”黄金世代”の元ポルトガル代表主将でCBのフェルナンド・コウト。
フェルナンド・コウトは現在38歳、すでにパルマとの契約が切れる今年6月での現役引退を表明していますが、なんとセルビアのレッドスター・ベオグラードとパルチザンの二大名門クラブが同時にオファーを出しているようです。
どちらも2年契約、フェルナンド・コウト、40歳までのプレーを熱望しているようです。
これには、元レッドスター所属、フェルナンド・コウトとはラツィオでも同僚だった、現インテル、アシスタント・コーチのシニシャ・ミハイロビッチ(元ユーゴスラビア代表)の強い推薦があった模様です。
いわゆる”ポルトガル黄金世代”で現在、現役でプレーしているのは、フィーゴ(インテル)、ルイ・コスタ(ベンフィカ)、ジョアン・ピント(ブラガ)と最年長のフェルナンド・コウトの4人だけですから、ぜひ、フェルナンド・コウトには40歳まで頑張って欲しいとは個人的には思います。

 まだ、1月は始まったばかりです。ポルトガル国内でも大きな動きはあるのでしょうか?注目して見守っていきたいと思います。


posted by 鰐部哲也 |03:05 | トラックバック(0)
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2008年01月06日

FELIZ ANO NOVO!

ヌーノ・ゴメスファン(エスタディオ・ナシオナル) 2007・9


 新年明けましておめでとうございます。

 本年も当ブログともどもよろしくお願いいたします。

 昨日、4年ぶりの日本での年末年始を満喫いたしまして、ポルトガルに帰国いたしました。
ポルトガルでは、昨日(5日)にリスボンをスタートする予定だった「リスボン・ダカールラリー」史上初の中止(通過予定国だったモーリタニアの政情不安定のため)の話題で持ちきりです。
サッカーは今週末からウィンターブレイクが終わり、国内リーグが再開されました。昨日(5日)の試合(第15節)ではベンフィカがヴィトリア・セトゥバルにアウェーで1-1で引き分け、スポルティングはボアヴィスタにこれまたアウェーで0-2で敗れるという波乱の幕開けとなりました。

 今年はポルトガルサッカー界においては、何と言ってもEURO2008が一大イベントということになります。
グループリーグ3試合をスイスで行うことになっているポルトガルは6月1日にスイス入りし、ヌーシャテルのBeau-Rivageホテルをベースキャンプとすることが決定しています。
FPF(ポルトガルサッカー協会)は現時点で本大会開幕までに少なくとも4試合のテストマッチを組みたいとの意向を表明していますが、おそらく、3月下旬に2008年最初のポルトガル代表の試合が行われるのではないでしょうか?

 クラブレベルでは、決勝トーナメント1回戦の相手がシャルケ04(ドイツ)に決まったポルトがCLでどこまで勝ち進めるかどうかも注目です。
UEFAカップには、ベンフィカ、スポルティング、ブラガの3チームが決勝トーナメントに駒を進めました。
ベンフィカはニュルンベルク(ドイツ)と、スポルティングはバーゼル(スイス)と、ブラガはブレーメン(ドイツ)とそれぞれ対戦します。
CLもUEFAカップもポルトガル勢はドイツ勢との対戦が多いドローとなりました。ぜひ、クラブレベルでの”ヨーロッパの大舞台”での活躍も期待したいところです。

 以下、詳細日程です。
【EURO2008/オーストリア・スイス大会】
グループA
6月7日:ポルトガルvsトルコ(ジュネーブ)
6月11日:ポルトガルvsチェコ(ジュネーブ)
6月15日:ポルトガルvsスイス(バーゼル)

【チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦】
2月19日:シャルケ04vsポルト(ゲルゼンキルヘン)
3月5日:ポルトvsシャルケ04(ポルト)

【UEFAカップ決勝トーナメント1回戦】
2月13日:スポルティングvsバーゼル(リスボン)
2月14日:ブレーメンvsブラガ(ブレーメン)
2月14日:ベンフィカvsニュルンベルク(リスボン)

2月21日:バーゼルvsスポルティング(バーゼル)
2月21日:ブラガvsブレーメン(ブラガ)
2月21日:ニュルンベルクvsベンフィカ(ニュルンベルク)

 というわけで、2月からポルトガルサッカー界は佳境に入り、5月の国内リーグ終了、6月のEUROまで正に公私共に「サッカー漬け」の毎日となりそうです。

 今年も皆様に「より濃い」ポルトガルサッカー情報をお届けできるように取
材に邁進して行こうと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 「ポルトガル “F”の魂」管理人/鰐部哲也

【追記】
今日(6日)、FPF(ポルトガルサッカー協会)からEURO2008に向けてのテストマッチの予定(仮)について発表がありました。

2月6日:ポルトガルvsイタリア(チューリヒ/スイス)
3月26日 対戦相手未定
5月31日 対戦相手未定

尚、2月6日のポルトガルvsイタリア戦に向けてのポルトガル代表発表は1月29日にFPF本部(時間未定)で行われる予定です。
さらに代表招集選手は2月4日午前中、リスボン近郊のホテルに集合予定です。


posted by 鰐部哲也 |11:48 | トラックバック(0)
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