2008年06月02日
順調-ポルトガルvsグルジア
EUROに向けたヴィゼウでの国内合宿の総仕上げ、ポルトガルvsグルジア戦の取材に行ってきました。本番前最後のテストマッチは、「意図を持った戦術」で「組織的なサッカー」をして勝利するという久しぶりに安心して観ていられる試合でしたね。![]()
この日、初めて試合会場の「フォンテーロ」スタジアムが超満員で埋まりました。 プラチナチケットを手にした観客にはEURO2008用の新ユニフォームに身を包んだ代表選手の集合写真がプリントされた「ポルトガル応援用」プラカードが、私たち記者には、FPF(ポルトガルサッカー協会)特製の「EURO2008ポルトガル代表」パンフレットとやはりポルトガル代表選手の集合写真がプリントされた特製カード、特製ステッカーなどがひとりひとりに配られ、さらにはEURO2008の赤い特製ボールを選手が四方のスタンドに蹴り込む場面も見られ、最後の最後で「ファンサービス不足」の声を払拭するファンサービス、メディアサービスを見せました。しかも雨続きだったヴィゼウの合宿でしたが最終日の試合は太陽が顔をのぞかせ気持ち良い晴天に恵まれました。 ポルトガルの国旗のベースとなっている赤と緑の無数のバルーンが空高く放たれたのも粋な演出でしたね。![]()
この日のポルトガルのスタメンです。 GK:リカルド DF:ボジングワ(右SB)、ぺぺ、リカルド・カルヴァーリョ(CB)、パウロ・フェレイラ(左SB) MF:プティ(ボランチ)、ジョアン・モウティーニョ(右SH)、デコ(左SH) FW:クリスティアーノ・ロナウド(右W)、シマオン・サブローサ(左W)、ヌーノ・ゴメス(トップ) カピタオン(キャプテン)はヌーノ・ゴメス、布陣は見た目は4-1-4-1です。 デコとジョアン・モウティーニョを高い位置で並べて言わばゲームメイカーを二人配置しました。ただ、この両者のうちひとりはボランチの位置に下がって交互に上下動を繰り返していましたからベースはポルトガル伝統の4-2-3-1でした。![]()
一方のグルジアは完全にEURO初戦の「仮想トルコ」を想定して呼ばれた相手。システムは4-4-2。2ボランチの2トップはトルコと同じです。 グルジア代表というとACミランで活躍するカハ・カラーゼやレヴァンテのショタ・アルベラーゼが有名ですが、二人とも代表は事実上引退していますから、この日出場した選手ではシャルケ所属のMF、レバン・コビアシビリと同じくシャルケのチーム名とのFW、レバン・ケニアが名の知れた選手ということになりますね。 今週水曜日(4日)発売の海外サッカー週刊誌『footballista』(フットボリスタ)EURO特別号に書かせていただいた、ポルトガルvsトルコ戦のプレビューの中でこの試合についても触れたのですが、2月、3月のイタリア、ギリシャ戦のちぐはぐな二連敗がスコラーリが敵を欺くためにわざとチームを崩した”ブラッフ”だったと思えるぐらい、この日、グルジア戦のポルトガルは「選手個々が役割をしっかり認識した上での組織的なチーム」に仕上がってました。 このヴィゼウの国内合宿の取材を重ねるにつれて、スコラーリの目指すサッカーがやはり「4-2-3-1」をベースにした奇をてらわないオーソドックスなポルトガルサッカーであるのが分かってきて、私の心配も杞憂に終わりそうで安堵していたのですが、この日も「守備に重点を置きつつ」わざと「両サイドから仕掛けない」できっちり前半で2点を獲って逃げ切りましたから、前半のポルトガルは正に「思い通りの展開」だったのではないでしょうか? 後半もハーフタイムにGKキムも含めて選手6人を入れ替え、結局、90分フルでプレーしたのはパウロ・フェレイラのみ。ジョルジュ・リベイロと第3GKのルイ・パトリシオ以外はすべてのプレイヤーを実戦で試しました。 後半の一番の目的は「リードした展開でいかに逃げ切るか」だったので、リスクを冒さない遠目からのシュートが多かったです。特にクアレスマはクロスバーを叩いたシュートも含めて、この日一番シュートを撃った選手だったのでひとつぐらい決まっても良かったように思いますね。 前半20分に先制点となるミドルシュートを叩き込んだジョアン・モウティーニョは見事にスタメン起用に応えました。このゴールもシマオンの左ショートコーナー(キック)を”迎えにいった”デコがすかさず中央のプティにパスし、プティが横に流してジョアン・モウティーニョに撃たせたシュート。この中盤のプティ、デコ、ジョアン・モウティーニョのトライアングルは上手く機能しそうです。 ちなみにゴールを決めたジョアン・モウティーニョ、試合会場となった「フォンテーロ」スタジアムでは2003年の5月18日にU-17代表としてスペインを2-1で破った試合に出場しています。このときは背番号8番を背負ってポルトガルのU-17ヨーロッパ選手権制覇に貢献しました。だから彼にとってはゲンの良いスタジアムだったんですね。 ジョアン・モウティーニョは今季公式戦(リーガ、国内カップ戦、CL、UEFAカップ)に56試合出場し、ポルトガル国内の1シーズン最多試合出場記録を更新しました。当然、シーズンの疲れも残っているでしょうが、この小さなダイナモは試合後には「21歳と若い僕が疲れていてはダメだからね。常にエネルギッシュでないとね。」と笑顔で語り、疲れは微塵も感じさせませんでした。 この試合、あえて課題を探すなら、後半メンバーを入れ替えすぎて、選手個々が独善的なプレーに走ってしまったこと。グルジアだから良かったですが、EURO出場国ならカウンターを食らって1点献上という危険を孕んでしました。 まぁ、本大会は交代枠は3人ですからチームのメンバーががらりと入れ替わることはないのでそう心配はしていません。 このヴィゼウでの国内合宿、ポルトガルは本当に良い調整が出来たと思います。 ポルトガル代表の面々は、今日(6月1日)の22時30分過ぎ(現地時間)にすでにスイスのベースキャンプであるヌーシャテルに到着しています。 あとは7日のトルコ戦を待つのみですね。 私も今週水曜日にスイスに飛んで、”ポルトガルの大躍進”を追い続けてくるつもりです。
posted by 鰐部哲也 |06:07 |
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順調-ポルトガルvsグルジア
鰐部様、こんにちは。
自分もこの試合をテレビではありますが観戦していました。個人的な意見としては、とても安心できる試合内容ではなかったと思うのですが、どうでしょうか?
前半も後半もサイド攻撃が多かったと思いますし、流れの中で中央から崩せたのは、シモンがPKを貰えた場面のみだったと思います。実際、サイドからの決定機の方が多かったですし。後半においてはいったい何をしたいのかよくわからないような独りよがりの攻撃が目に付きました。
中盤の選手では、ジョアン・モウティーニョは次第点だと思いますが、ラウール・メイレイレスはあまりインパクトを残せてないと思いますし、ミゲル・ヴェローゾにおいては危険なパスミスを連発、プレーも軽くてなぜこの選手が代表に選ばれたのかよくわかりません。もう一つ気になる点が有ります。FWがボールに触れる回数が極端に少なすぎる点です。変に攻め急いでる割には、FWに一回ボールを預けるという事をしないんですよね。昔の代表の映像を見返したのですが、今と違って攻撃の組み立てにFWも参加している。ここら辺に相手のディフェンスを崩せない原因があると思うのですが…
長々と自分勝手でネガティブな意見を書いてしまって申し訳ないのですが、どうしても気になったものですから。
それでは、自分の杞憂である事を願いながら〆させて頂きます。
posted by トリベラ | 2008-06-02 17:33
順調-ポルトガルvsグルジア
貴重なレポートいつもありがとうございます。取材お疲れ様でした。グルジア戦、とりあえず当然とはいえ、勝ってホッとしました。(しばらく勝ってなっかたので。。。)テレビで観戦しましたが、前半は良かったんじゃないでしょうか。デコ、モウティーニョがよくボールに絡んでましたし(特にデコ)、モウティーニョの嬉しい嬉しい代表初ゴールもありましたし、ぺぺとカルヴァーリョも相手が格下とはいえ安定してたと思います。ただ後半はテスト的な交代もあったせいか、ちぐはぐな印象でした。ヴェローソは素人の私でもいまいちだと思いました。やはり調子を落としているのでしょうか?心配です。あと2トップになった時、アルメイダが
よくサイドに開いていた気がしたのですがどうしてでしょう
?真ん中にいるほうが生きるように思えたのですが。。。
でもまあ、ポジティブに、本大会が楽しみになる試合だった気がしました。頑張れ!!ポルトガル代表!!!
posted by しお | 2008-06-02 21:41
順調-ポルトガルvsグルジア
鰐部さん、こんにちわ
グルジア戦を見て、ほとんどの選手はコンディションが良いと思いました。特にモウチーニョが良かったと思います。
心配してたミゲルも思ってたよりは良かったんで何よりです。ヴェローゾがボールを取られすぎかなって感じでしたが
モウチーニョが点決めた時、ペペと凄い喜んでたように見えたんですけど、この二人は仲が良いんですか?
たくさんの風船も良かったです。
途中交代した選手がスタジアムを後にする時、記者の方か観客かはわかりませんが、試合中でもサインに応じてましたがファンサービスはいいですね。
あと、試合中に何回も何回もウェーーーーーブをやってたのがちょっと気になりました。
posted by ハルヒ | 2008-06-03 00:08
順調-ポルトガルvsグルジア
こんばんは、取材お疲れ様です。
この試合は僕も見ることができたので、素人目にWaniさんのレポートを思い出しつつ観察していました。
とりあえず文句なしの勝利で気持ちよく眠れたのが素直に嬉しかったです。
気になっていた中盤の連携が思った以上によくて、イタリア戦のように組立てで詰まる場面があまり見られなかったですね。
個々の連動という点でスコラーリは予想以上に(ここ最近の試合の流れからみて)、仕上げてくれたと思います。
ただ欲を言えば、ケガをしないようにということとかっちりマークされてたことも重なってロナウドのボールを持った前線での動きがあまり見られなかったことが残念です(笑)
クラブのゲームのように真ん中にいて、サイドはボジングワというのがちょくちょく見えましたが、本番でもこういった戦術なんでしょうか。
見事な成長を遂げたロナウドの決定力はポルトガルにはまさに至宝・僥倖ですが、目まぐるしい左右ポジションチェンジ、そしてペナルティエリアへの切り込みといったウィングとしての彼の動きが個人的には好きです。(もちろん勝つことが重要ですからそんなことはいってられません。できるだけ点を取ってくれ!!!)
あと、ナニの動きがとてもよかったですね。(ウィングを見たら後半の2人の方が伸び伸びやっていい具合に見えました。)
ボールキープ、パスと僕の中では特に存在感をおぼえました。頼もしい限りです。
とにかく、久々に危なげなく勝ったのが見られて期待が持てました。
前向きな中、一つだけ気になったのがやはりヴェローゾと、あと攻め込まれたときの守備の反応です。
特にヴェローゾはパスのボールタッチ、キープ、ボール運び、どれをとっても調子がいいとは誰も言わないでしょう。
最初に見た彼の印象が、悪い意味で覆されてしまいました。今だけであって欲しいです。
あと、攻めあがったところに失って攻め込まれた際に、残った守備の対応がどこか落ち着かない印象を受けました。思い過ごしだとは思うんですが、、、
また後ろ向きになってしまいました、、すみません。
ともあれいい勢いの中で試合に臨めそうですね。
派手な勝ちは期待しません。泥臭くていいからとにかく勝たせてくれ!そういった気持ちで見守りたいです。
頑張れポルトガル!!!
posted by 山根誠治 | 2008-06-03 23:15


