2007年08月30日

ミッション遂行!

LDC (LUZ)2006・11


 先ほど終わりましたCL予選3回戦、FCコペンハーゲンvsベンフィカのTV観戦レポートです。
ホッとしたというのが試合を見終わった後の正直な感想です。良い意味で”らしくない”アウェーでの老獪な試合運びで、ベンフィカがCL本選出場を決めました!

 試合会場となった「パルケンスタジアム」では、3週間前にローリング・ストーンズがコンサートを行ったようで、ベンフィカサイドはピッチ状態を非常に危惧していました。ただその悪いピッチコンディションは、シュートを放ち続けたホームのコペンハーゲンに凶と出てしまったようです。

 この日のベンフィカのスタメンです。
GK:キム
DF:ネルソン(右SB)、ミゲル・ヴィトール、カツラニス(CB)、レオ(左SB)
MF:プティ、ルイ・コスタ(ボランチ)、ヌーノ・ゴメス(トップ下)、ルイス・フィリペ(右W)、ディ・マリア(左W)
FW:オスカル・カルドーソ
カピタオン(キャプテン)はヌーノ・ゴメス。4-5-1の布陣です。
監督のカマーチョ、引き分けでもCL本選出場が決まるということで、ダブルボランチのワントップを採用、両ウィングにはキープ力のあるディ・マリアと右SBも出来る守備力のあるルイス・フィリペを使ってきました。

 20時45分(現地時間)にキックオフの笛が吹かれた試合、勝たなければCL本選出場はないコペンハーゲンが怒涛の攻撃を開始、前半3分のノルドストランドのヘディングシュートを皮切りに、両サイドからクロスをぽんぽん放り込んできます。ベンフィカはミゲル・ヴィトールがあわやオウンゴールかというようないっぱいいっぱいのクリアで何とかしのぎます。
そして前半17分、ベンフィカがこの試合初のセットプレーのチャンスを得ます。ゴール正面とは言えかなり距離はありました。この距離なら蹴るのはプティだろうと誰もが思っていたところを、ルイ・コスタがペナルティエリア内にふわりとしたボールを放り込みます。これが長身のカルドーソのアタマにぴたりと合い、そのまま右のヌーノ・ゴメスにヘディングでパス、これをヌーノ・ゴメスがアタマで落としたところに走りこんだのはカツラニス。右足で流し込んでゴール!なんと守勢のベンフィカがワンチャンスをモノにして1-0と先制します。
結局、その後も前半はコペンハーゲンの猛攻を受けながらも1-0で折り返したベンフィカは、後半に入ると自陣に引いてロングボールを多用。イタリア代表のカテナチオばりの堅い守備を見せ、さらに時間稼ぎ用の最後の交代枠をロスタイムに使う試合巧者ぶりも見せたベンフィカがこのまま1-0で逃げ切って、二試合トータル3-1で文句なしの三シーズン連続のCL本選出場権を得ました。

 コペンハーゲンにとってはこの試合のターニングポイントが三回ありました。
一つ目は前半26分、FWのマーカス・アルバックがミゲル・ヴィトールを振り切って後ろからペナルティエリア内で倒されたにも関わらず、主審のエリック・ブラーマーがペナルティスポットを指差さなかった場面。
二つ目は前半31分、ゴール正面、絶好の位置でのイェンセンのFKがゴールポスト左に当たって阻まれた場面。
三つ目は左CKにどんぴしゃで合わせたアルバックのヘディングシュートが今度はゴールポスト右に当たって跳ね返された場面。
一つ目は仕様がないにしても、二つ目、三つ目のどちらかのチャンスをゴールに結び付けていればベンフィカには相当なプレッシャーがかかったはずです。追加点をすぐに奪って二試合トータルでイーブンに持ち込んでいたかもしれません。
さらにこの日、「コペンハーゲンの顔」とも言うべきデンマーク代表の名ウィング、イェスパー・グロンキアが累積警告で出場停止だったのも、今日のピッチコンディションと併せて、クロスが生命線のコペンハーゲンには”不運だった”と言うべきかもしれません。

 以下、ポルトガルのスポーツ紙「A BOLA」のサイトからの引用です。
ベンフィカ監督、ホセ・アントニオ・カマーチョのコメントです。「選手たちのこの試合に臨む姿勢、そしてやり遂げた仕事は非常素晴らしいものだった。我々がCLの大舞台に臨めることが出来たのは正当な結果だと思う。これから先のことはまだ分からないが、ベンフィカにとってはヨーロッパの強豪たちが集うこの大会に踏みとどまっていられることが一番重要なことなんだ。」

先制ゴールを決めたカツラニスのコメントです。「極限と言ってもいいぐらい難しい試合だったよ。僕自身、守備に対する大いなる責任を感じていたし、実際その機会も多かった。でも、最初にゴールを奪えたのは大きかったね。」

 これで今シーズンも、ポルト、スポルティング、ベンフィカとポルトガルから三クラブがCL本選の舞台に登場することになります。
本選グループリーグの組み合わせ抽選は今日行われますが、どんなビッグクラブと同じグループになろうとも、ぜひともユーラシア大陸西の果ての「小国の矜持」をヨーロッパにそして世界に見せつけてやって欲しいものです。
あの緊張感と高揚感がない交ぜになったCL独特の雰囲気を”ホームスタジアム”でかみ締めることが出来る季節の到来はもうすぐです。

【追記】8月30日、モナコで行われたCL本選の組み合わせ抽選会でポルトガル勢の対戦相手が決定しました!

グループA:ポルト、リヴァプール、マルセイユ、ベジクタシュ
グループD:ベンフィカ、ACミラン、セルティック、シャフタール・ドネツク
グループF:スポルティング、マンチェスター・ユナイテッド、ローマ、ディナモ・キエフ


posted by 鰐部哲也 |08:05 | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/wanibenfica/tb_ping/7
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:ミッション遂行!

グループ分けがとっても楽しみです。
いよいよCLも本番と言ったところかな?
ベンフィカの快進撃が見たい!!
これでやっとTVでベンフィカの試合が見れるぅ!!!

posted by るびー | 2007-08-30 12:43

Re:ミッション遂行!

>るびーさん
ベンフィカ、またセルティックと同組です。
また中村俊輔目当てで、日本から記者が大挙して「ルス」に来るでしょう。
ミランとも同組なんで、ルイ・コスタには古巣への意地を期待したいです。

posted by 鰐部哲也 | 2007-08-31 10:06

Re:ミッション遂行!

こんにちわ、二度目のコメントです。

なにはともあれCL本戦出場にホッとしました。
グループ分けは、ミラン戦注目ですね!
とはいうものの、ここまでの今シーズンの試合を見る限り、
楽観できないですね・・。
まあ、随分若い選手が起用されているようで、
自分がまだ理解しきっていないところもあるんですが。。
個人的には特に守備の部分でもう少し粘り強さを見たかったです・・。
CL本戦までに、チームの完成度が上がってきて欲しいですね。


posted by sl | 2007-08-31 17:23

Re:ミッション遂行!

>slさん
こんにちは。

ベンフィカのCL本選の組み合わせを見てみると、昨季覇者のミランは置いといて、セルティックとの決勝トーナメント出場争いになりそうです。
セルティックは昨季も同組でしたから、アウェーのセルティックパークで大敗してはいけないことは学んでいると思います。

今はケガ人続出で、ベンフィカは我慢の時期です。本職じゃないカツラニスや18歳のミゲル・ヴィトールなんかは及第点は与えられる守備は見せたと思いますよ。
あとは、攻撃のバリエーションをもっと増やしたいですね。

ポルトガル代表戦の休みの間にしっかりカマーチョの戦術をチームに浸透させて欲しいですね。

posted by 鰐部哲也 | 2007-09-01 06:07