2007年08月28日
王者の貫禄
昨日(26日)のクラシコ、ポルトvsスポルティングの大一番は1-0とは言え、ポルトの”横綱相撲”でしたね。私は「スポルティング勝利」に賭けてたんですが、まだまだ修行が足りないようです。 この試合については今週水曜日(29日)発売の海外サッカー週刊誌『footballista』(フットボリスタ)9月5日号にてマッチレポートを書いておりますのでぜひご覧になってみてください。 というわけで、詳しく試合展開を追うのはここではしませんが、ポルトは本当に”大人のチーム”だなぁ。というのが正直な感想ですね。ぺぺ、アンデルソンと攻守のキーマンが抜けたのにも関わらず、ぺぺの穴を埋めるカピタオン(キャプテン)、ペドロ・エマニュエルは老獪なディフェンスで完全に相手のエース、リエドソンを封じましたし、最終ラインからの的確なコーチングが素晴らしかった。さらに中盤ではもうひとり攻撃のタクトを振るう選手がいます。昨季のカピタオン、ルチョ・ゴンザレスです。つまりこのチームには攻守のリーダーが二人いるわけで、状況に応じて攻撃のパターンを臨機応変に変えて選手がそれにすぐ適応する能力がある。これを試合中に監督の指示ではなく、選手の判断で出来るのですからやはり”大人のチーム”なんです。 この日も、序盤はクアレスマを中心とした左サイド攻撃が封じられると見るや、クアレスマを右サイドにコンバートさせ、長いサイドチェンジでノーマークのタリクに当てるような効果的な攻めを見せましたし、DF陣も前半32分にジョアン・モウティーニョが放ったミドルシュートまでスポルティングに一本も撃たせず、前半45分間で許したシュートはこの一本だけというパーフェクトな守備を見せました。 結局、決勝点は相手の凡ミス(スポルティングGKのストイコヴィッチがポウガのバックパスを手でキャッチ)によるペナルティエリア内の間接FKによって決まったわけですが、この場面でもルチョがクアレスマに出すと見せかけて一度も視線を送らなかった真横のラウール・メイレレスにヒールで流すという文字通りの”トリック・プレー”でゴールをもぎ取ったもの。これもポルトの選手がよく使う「目を閉じていても味方の意図と動きが分かる」という言葉通りの強固な信頼感と結束力の表れでしょう。 それにしても、スポルティングの新守護神、ストイコヴィッチのミスは試合後に監督のパウロ・ベントが「あまりにも大きな代償を払ってしまったミス」と語った本当に痛いミスでした。開幕戦のアカデミカ・コインブラ戦でも相手クロスへの対応が遅れて失点を許す場面がありましたし、早くも二戦終わっただけで国内メディアではその能力を疑問視し始めています。 今年3月28日のEURO予選では、ポルトガル代表相手に素晴らしいセービングを見せたセルビア代表のGKも、もしかするとU-20W杯カナダ大会のポルトガル代表正GKのルイ・パトリシオあたりにポジションを奪われるようなことがあるかも分かりません。 ちなみに今回のスポルティングの敗戦は、ポルトガル杯、スーペルタッサも含めた公式試合では昨年12月1日、ホームでのベンフィカ戦以来、264日ぶり、26試合ぶりの負けだったわけで、いかに昨季終盤のスポルティングが絶好調で”まくった”か分かります。この原動力となったナニは昨日(29日)、新天地マンチェスター・ユナイテッドでプレミアリーグ初ゴールを決めました。旧守護神のリカルドもリーガ・エスパニョーラでレクレアティーヴォ相手にスタメン出場。引き分けましたが安定した守備を見せたようです。 スポルティングは改めて仕切り直しです。パウロ・ベントがまた上手く選手をまとめて巻き返してくるでしょう。 ちなみにリーガ第2節を終わって、首位に立ったのはなんとマリティモ。同じく二連勝を飾ったポルトを得失点差で上回り堂々の1位です。 実は私、某雑誌のポルトガル国内リーグの開幕直前特集でマリティモを二部降格候補としてしまったんですが、これはマデイラの人たちに謝らなければいけませんね。すいません。 このマリティモ、開幕戦はマククラの2ゴールでパッソス・デ・フェレイラを3-1で一蹴。昨日行われた第2節ではアウェー、ベッサで昨シーズンたった1ゴールのブラジル人FWカヌの2ゴールで2-0でボアヴィスタを屠りました。特に開幕戦でゴールを決めたマククラは、今年4月にポルトガル代表、ジョルジュ・アンドラーデのインタビューをしにラ・コルーニャに行ったとき、試合も観てきたんですが、確かに相手チームのヒムナスティックにいました。後半から途中出場したんですが長身でガタイのいいわりには柔らかいボールさばきをしていたように記憶しています。 このマククラ、アフリカのキンシャサ(旧ザイール、現DRコンゴ)生まれの帰化選手で現在はポルトガル国籍を有しています。もし今シーズンゴールを量産するようなことになればポルトガル代表も見えてくるのではないでしょうか。 「bwin LIGA」(リーガ)もまだ二試合を終えたばかりですが、ポルトは今シーズンも苦手のアウェー、ブラガ戦、ホーム、スポルティング戦を連勝でスタート。やはり優勝の大本命です。
posted by 鰐部哲也 |05:38 |
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Re:王者の貫禄
お久しぶりです。こちらでは初めて書き込ませていただきます。
ポルトガルリーグが日本では放映されなくなって久しく、寂しくなってきた今日この頃です。
映像は見ていませんがスポルティングのストイコヴィッチ、いきなりやってしまっているようですね。確か若い選手だったようで、将来の期待を込めた獲得と起用でしょうが、やっぱりリカルドの代役を期待するのは荷が重いでしょうね。
それに過小評価されがちですが、毎年控えのティアゴがポルトのヌーノ同様、非常に勿体無いと思うのは私だけでしょうか?
あと、こちらも文字情報ですが、ブラガのメンツを見ると攻撃陣、守備陣ともなかなか面白いので期待してしまいます。
今シーズンもよろしくお願いいたします。
posted by Shin.t | 2007-08-28 10:51
Re:王者の貫禄
お久しぶりです。
いよいよリーグ戦が始まりましたね。
始まったばかりですがマリティモの1位は楽しみですね。ムベスマ、オリベイラが移籍して今季の新加入の選手はどうでしょうか?マククラ楽しみな選手みたいですね。是非注目してみます。
ナシオナルはパタカス、アヴァロス、アロンソといった主力は残ってるし昨季と戦力もそんなに変わってないような気がします。アドリアーノみたいなFWがいれば順位を上げられると思うんですが厳しいかなー
今季のマデイラダービーが楽しみですね。
ボアビスタは今季かなり厳しそうですね。
主力選手がとにかく移籍しすぎた感じがします。
なんかパチェコ監督がかわいそうですよ。
なんとか残留してほしいです。
今シーズンもいろいろな情報楽しみにしてます。
体に気をつけて取材の方がんばってます。
応援してます。
posted by アルジャジーラ | 2007-08-28 10:57
Re:王者の貫禄
>Shin.tさん
ご無沙汰してます♪
今シーズンもポルト磐石ですね。おめでとうございます(気が早すぎますね)。
今日、セルビア代表監督のハビエル・クレメンテがストイコヴィッチを擁護するコメント寄せてましたね。
確かにティアゴは誰よりもスポルティングでのキャリアが長いんですよね。ヌーノも昨季はアヴェスで孤軍奮闘しましたし。う~ん。勿体無い。
リーガは他にもコスティーニャ(ベレネンセス)やペドロ・ローマ(アカデミカ)などいいGKはいるんですよね。
ブラガはジョアン・トーマスがケガしちゃいましたが、リンツも加入しましたし、ウェンデールもいますし、隠し球、カタール代表のフサインというFWもいます。僕は今季こそ3強の一角に食い込むチャンスだと思っています。
そんなわけで長くなっちゃいましたが、今シーズンもよろしくお願いします。
posted by 鰐部哲也 | 2007-08-29 04:23
Re:王者の貫禄
>アルジャジーラさん
ご無沙汰してます♪
マリティモはムベスマがポーツマスに行っちゃいましたし、個人的にプレーが好きなネカもトルコに行っちゃいましたから正直期待してなかったんですが。。。
マククラとカヌーのコンビはかなり脅威のようですよ。
ナシオナルはアンゴラ代表のシャイーニョが抜けたのでますます失点が多くなるような気がしてるのですが、ベンフィカから移籍してきたジョアン・コインブラには期待してます。ここでしっかり実績を積んで将来のポルトガル代表を目指して欲しいです。
マデイラダービーも観に行きたいんですが。クリロナ関係の取材と絡めてマデイラに飛びましょうかね。
ボアヴィスタはカズミェルチャク、リンツと昨季の攻撃のキーマンに加え、サイドアタッカーのジョゼ・マニュエルまでブラガに行っちゃいましたからね。ゴール奪えるのか心配です。
というわけで応援に応えられるように頑張りますので、今季もよろしくお願いしますね。
posted by 鰐部哲也 | 2007-08-29 04:37


