2007年09月22日

二大監督の行く末

ジョゼ・モウリーニョ 2007・2・21


 もう皆さんご存知の話題だとは思いますが、チェルシー監督のジョゼ・モウリーニョが突然の辞任を発表しました。
 
 すでに会長のロマン・アブラモビッチとの確執は昨シーズンから噂どころか、”事実”として周知のとおりだったわけですが、なぜこのタイミングだったのでしょうか?
今回の辞任によってモウリーニョは2400万ユーロの違約金を懐に入れたと言われています。これはサッカーのクラブ監督への違約金としては史上最高金額だそうです。
まさか、この「莫大な違約金」目当てで辞めたわけではないでしょうが、モウリーニョにとっては、今週火曜日(18日)のCL、ホームで格下ローゼンボリに引き分けたのが引き際としてはちょうど良かったと判断したようです。

 ジョゼ・モウリーニョは「傲慢」「尊大」「挑発的」という言葉と共に語られることが多かったわけですが、母国ポルトガルに帰ってきたときには常に笑顔を絶やさない穏やかな人物でした。
昨季2月にCLでチェルシーがポルトと対戦したときには、ドラガオンスタジアム内の駐車場で、旧知のポルト番記者を見つけるや否や既に出発エンジンのかかったチームバスからわざわざ降りてきて、見たこともない嬉しそうな顔で抱擁を交わしていました。私はこのシーンが今でも印象に残っています。

 この先のモウリーニョの去就は気になりますが、将来的には母国ポルトガルの代表監督になるのは間違いないでしょう。
ただ、その前にアンゴラ代表監督というウルトラCもあります。実はモウリーニョの妻はアンゴラ生まれでアンゴラ国籍も有しており、モウリーニョは以前、「アンゴラサッカーの発展に寄与したい。」と語ったこともあります。
「ジラ・ボーラ」と呼ばれる同国の国内リーグの動向もチェックしているようです。現時点ではアンゴラ代表を昨年初のW杯出場に導いた最大の功労者、オリベイラ・ゴンサウベスが長期政権を敷いていますから可能性はないでしょうが、いずれにしても将来的にアンゴラ代表監督という可能性もあるような気がします。

ルイス・フェリペ・スコラーリ 2007・9・12


 一方、現ポルトガル代表監督の動向ですが、昨日(20日)UEFAから12日のポルトガルvsセルビア戦におけるルイス・フェリペ・スコラーリのセルビアDF、ドラグティノヴィッチに対する殴打(未遂)事件に対する処分が下されました。

「公式試合4試合のベンチ入り禁止と12000ユーロの罰金」です。

FPF(ポルトガルサッカー協会)会長のジルベルト・マダイルは「現在、EUROの出場権を賭けて戦っているわが代表にとって”4試合”はとても重い処分だと思う。この決定が正式に決まったものかどうか確認して、月曜日にもスコーラーリ氏も交えて話し合いを持ちたいと思う。」と語りました。
というわけで、ポルトガルはEURO2008予選の残り4試合を”監督抜き”で戦うことになりました。
この決定に対して、ポルトガルサイドは「非常に重い処分」と捉えているようですが、個人的には「4試合で済んで良かった」と思っています。このようなピッチ上での暴力事件はもっと処分が重いのが慣例ですから。
とにかく選手も国民もスコラーリを全面的に支持しているわけですから、EURO本選の出場権は是が非でも獲得して、本選でポルトガル代表を再び高みへと導いてくれるのを期待しましょう。

 尚、スコラーリのベンチ入り禁止4試合について誰が指揮を採るかについては、早ければ24日(月)にも決定される見込みです。


posted by 鰐部哲也 |05:14 | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:二大監督の行く末

個人的にはスコラーリの罰金+4試合の処分は仕方ないと思うんですが…選手ならともかく、止めなきゃいけない監督が相手に向かうようでは駄目でしょう…控訴しても無駄な気がします。代理の指揮はいつもスコラーリの隣にいるヒゲのアシスタントコーチの方ですかね?(名前わからなくてごめんなさい汗)

モウリーニョのポルトガル代表には興味ありますがアンゴラも有り得るのですか。それよりも新就職先がどうなるかも注目ですね。

posted by れな | 2007-09-22 10:34

Re:二大監督の行く末

初めまして、いつも楽しみに読ませてもらっいるMSTKと申します。

スコラーリの罰は仕方が無いですよね。 左手を顔に向けて伸ばしてる姿がはっきりと映されてますし… ただ、ここ数年のポルトガル代表の躍進はフェリペによる所も大きいと思うので、やはり、あの愚行は残念です。
そして、今後のポルトガル代表がどうなるか心配です。 共同声明を出しているとのことですので、監督をEUROに連れて行くという目標の元、選手のより一層の団結を願うばかりです。

モウリーニョの解任も少し意外でした。チェルシーは選択を間違えたと後悔する日が来るのではないでしょうか?世界有数の優秀な監督を手放したのですから。
モウリーニョの解任を知ったときには、ポルトガル代表監督就任への絶好のタイミングだと思ったのですが、非現実的すぎるでしょうか?

では、今後ともよろしくお願いします。

posted by MSTK | 2007-09-22 13:31

Re:二大監督の行く末

ども
先日ジョゼモウリーニョ公認の戦術本みたいなのを購入してスゲエなぁと思いながら読んでた
矢先にチェルシーを退団してしまいました・・
かなり衝撃がはしっています。
そのモウリーニョともうひとり
ポルトガル代表監督スコラーリ!
あれは仕方ないですよね
俺は辞めてもおかしくないと思いましたが
軽くすんで良かったです

大丈夫かなぁ・・・・

posted by FIGo侍! | 2007-09-22 18:31

Re:二大監督の行く末

アンゴラじゃモウリーニョ監督の高給を払えん気がするけどね。

posted by shimada | 2007-09-23 00:59

Re:二大監督の行く末

ポルトガルのユーロ予選、
フェリポンが指揮を取れない4試合に、
モウリーニョというメは
ありえませんか?ないよなー。

posted by ルゾフォニア | 2007-09-23 02:18

Re:二大監督の行く末

シュツットガルト相手にアウメイダが2得点!!ポルトガルのFWのうれしいニュースがきました。試合は放送されませんのでどんなゴールかわかりませんけど・・・
前にアウメイダは2トップタイプで今の代表だとポジションないって言いましたが、使ってほしいですね。アウメイダで下がり目にシモンっていうのはどうでしょう?

posted by ハルヒ | 2007-09-24 00:18

Re:二大監督の行く末

>れなさん
スコラーリ自体はこの決定を受け入れているようですよ。FPF(ポルトガルサッカー協会)側が一応、処罰の軽減を求めてアクションを起こすだけのようです。

ヒゲのアシスタントコーチはフラビオ・テイシェイラさんですね。
あの人すごい気さくな方なんですが、指揮となると心許ないですね。

posted by 鰐部哲也 | 2007-09-24 02:40

Re:二大監督の行く末

>MSTKさん
はじめまして。
いつもご覧いただいてありがとうございます!

僕も「美しく脆かった」ポルトガルが「美しく強くなった」のはスコラーリのおかげだと思っています。
この決定を受けて、早速、クリスティアーノ・ロナウドが「監督についていく」という内容のメッセージを寄せていましたね。

モウリーニョは、当分はポルトガルに戻って指揮を採るつもりはないようですね。
ポルトガル代表監督になるにしても、「キャリアの終焉」に近づいてからだそうです。
僕もチェルシーはいずれ後悔すると思いますよ。

posted by 鰐部哲也 | 2007-09-24 02:44

Re:二大監督の行く末

>ルゾフォニアさん
モウリーニョが明言しましたね。
「現時点でポルトガルに戻ってクラブでも代表でも指揮するつもりはない」と。

予選4試合の代理監督が気になるところです。

posted by 鰐部哲也 | 2007-09-24 02:46

Re:二大監督の行く末

>ハルヒさん
ウーゴ・アルメイダはブレーメンではフィットしてるんですよね。
途中出場でもよくゴール決めますしね。
おっしゃる通り、アルメイダ+シマオンの前線なら機能しそうですね。

ただアルメイダにゴールを決められたシュトゥットガルトにはフェルナンド・メイラがDFでいるのでちょっと気持ちは複雑ですね。

posted by 鰐部哲也 | 2007-09-24 02:49

Re:二大監督の行く末

”茂りーにょ”はいい監督だった。だけど君達みたいなのが監督やっても勝てると思うよ、チェルC。

posted by fasdfjafasdfd | 2007-09-24 13:05

Re:二大監督の行く末

こんばんは。
拝見していて「ポルトのモウリーニョ」が懐かしくなりました。
UEFAカップを制覇した年の公式CDには手を叩いて裸の選手たちと歌う、信じられない姿が映っていますよ。強気なのは当時からでしたが、たまに温かい発言もしてましたしね。

彼の動向は読めませんね。
それなりのビッグクラブでないと「世界一の監督」は向かわないでしょうし、今のところ不安定なクラブはありませんし。
今季は充電して、ゴタゴタの見え隠れするバルセロナや、犬猿のラニエリをまたも押し退けてユヴェントス、あるいはチームの若返りを計るアーセナルあたりに電撃的に・・・というのはウルトラCよりも妄想ですね。

「ポルトガル代表監督は晩年」というのは読んだことがあります。今後しばらくはないでしょう。
アンゴラは次の節目にあるかもしれませんね。何せ、豊かな国ですし・・・。

CLでポルトを率いてオールドトラフォードでマンUを撃破して全力疾走していたあの夜から、彼にはワクワクさせられっ放しです。

長々と失礼しました。

posted by Shin.t | 2007-09-25 02:02

Re:二大監督の行く末

左SBはいっそフェレイラ招集しないであげてほしいですね。ただでさえ控え多かったし、出ても出来悪いからってので今回は避けてくれないかな…チェルシーの試合見ましたが5年もいた恩師をあんな形で失った彼の心情を考えると…試合も日本で放映されましたがなんかチェルシーの選手達気の毒になりましたし…。

彼はどんな性格なんですか?真面目そうな感じはしますけど…あまりインタビューに答えたがらないのはマスコミ嫌いだからと聞いた事ありますが。

posted by れな | 2007-09-26 07:26