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目立つドラゴンズの走塁死。現実化する「いつも通り」の野球

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ものすごく嫌な予感がしている。森繁和監督が正式に就任して以来の中日ドラゴンズは練習試合やオープン戦で積極的な走塁をみせているが、その一部で全く結果が出ていないからだ。このままでは去年までと同じ野球になってしまう可能性がある。その先に待っている結果は、決していいものではないだろう。

以前も別の記事で書いたように、個人的には森監督が目指している積極走塁には賛成の立場だ。しかしベンチが判断を誤れば、本来勝ちに近づくための作戦であるはずのものが逆の役割を果たしてしまう可能性もある。

◾︎基本的に低い選手たちの盗塁技術

オープン戦を見ていて特に感じるのが、ドラゴンズの選手たちの盗塁技術の低さだ。「上手い」と言えるのは恐らく荒木だけであり、大島は確かに過去シーズンにも結果は出しているが、技術的に秀でた選手ではないと思う。京田、遠藤、石岡、亀沢などの選手たちに関しても、正直「走力はあるが、盗塁は上手くない」という印象だ。

当然ながら、プロ野球は足が速いだけで簡単に盗塁ができる世界ではない。反対に、「超俊足」でなくとも盗むのが上手い選手はいる。読売ジャイアンツの坂本勇人がいい例だと思う。坂本より足の速い選手は少なくないが、セカンドベースを盗む点において坂本以上の選手はそこまで多くないだろう。

そのような選手が、ドラゴンズにはいない。極端に言えば「盗塁が苦手」な選手たちにこのサインを出していること、残念ながらこれが現実だ。

◾︎ 動かす相手、状況を見極めたい

だからこそ、相手を選ぶ必要があるとかんじる。18日に行われたオープン戦では石岡、堂上、ゲレーロが盗塁を試みたが、石岡は若月に刺された。堂上とゲレーロに関してはスタートが早すぎたため、挟殺プレーの結果走塁死している。

この時マウンドにいたのは、オリックスバッファローズの金子千尋投手。総合力で言えば今でも球界トップレベルの選手であり、そこには当然ながら牽制技術やクイックも含まれる。若月も「弱肩」捕手ではない。走る相手を間違えていると言わざるを得ない。セ・リーグで言えば、菅野ー小林のバッテリー。スチールの達人であっても、塁を盗むのは難しい。上記したドラゴンズの選手たちの能力を考えた場合、「ノーチャンス」に近いマッチアップなのではないだろうか。

また、相手と同時に状況も選ぶ必要がある。石岡が盗塁死した際の打席にはゲレーロが入っていた。『スポナビライブ』で解説を務めた野口茂樹氏は4番の打席で盗塁をすることを問題視していた。私は一概に「4番の打席で動かすな!」とは思わないが、やはり相手を考えた場合、自由に打たせたい打者が打席に立っていたことを踏まえると、このような場面でランナーがスタート切るべきではないと思う。

プロは「流れ」の存在を否定することもあるが、状況を誤れば盗塁死は嫌な空気を生み出す可能性もある。「いつでも、どこでも走るぞ!」という姿勢を見せればいいわけではないと感じる。

◾︎ 走らないのも問題。それは去年と同じ

矛盾のように聞こえるかもしれないが、逆に盗塁を仕掛けないのも大きな問題だ。

今はオープン戦期間中であり、はっきり言って結果はそれほど求められていない。そのため、ベンチも非常に試合を動かしやすい。しかし結果が全てのレギュラーシーズンにおいてはそうもいかない。ここまで走塁死が目立つと、「動かすのが怖くなる」という考えは非常に自然なものだと考えられる。しかしここで動けなくなってしまうのは一番避けたい。それでは「去年までと同じ」だ。

去年までと同じことが何を意味するか。ドラゴンズファンはよくご存知かと思うが、明らかにマイナスの意味だ。ゲレーロやルーキー、石岡や遠藤の台頭などで戦力的な上積みもなくはないが、やはりそれだけでは大きな成績改善は見込めない。それを打開する策としての盗塁を含めた「積極走塁」は以前の記事にも書いた通り、賛成の立場だ。

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プロ野球
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「目立つドラゴンズの走塁死。現実化する「いつも通り」の野球」へのコメント


コメント失礼します。

面白い記事でした。

しかし、私個人の意見を書かせてもらいますと
そもそも森監督の言う積極走塁って何?ってことです。

以前他者のブログで書かれていたのが全てだと思いますが
積極走塁=今年からドラゴンズ変わるよ!アピールだと思ってます。
簡単に言い過ぎましたかね笑

もちろん昨年までなかなか盗塁にチャレンジできなかったチームです。
ですから石岡、遠藤、溝脇に亀沢、京田など昨年まで戦力としていなかった選手がオープン戦に出場し
塁に出れば積極的に走っています。

盗塁だけがクローズアップされますが積極走塁なので、
例えば2塁からワンヒットでホームに戻ってこれたり、
少しでもリードを大きくすることで相手バッテリーにプレッシャーを与えたりする。

やることはたくさんあると思います

筆者様もおっしゃってましたが
オープン戦ですからどんどん試してどんな時成功して失敗するのか経験値作りだと考えています。

好投手、好捕手バッテリーの時は
走るを抑えるのではもっと打ち崩すの難しくなると思います。

ビシエド、ゲレーロというれ主砲が2人いるチームですから
その前にランナーを出し揺さぶりをかける。
変化球を投げにくくさせたり
インコースを攻めにくくなれば
積極走塁は成功したことになるんじゃないかなと思います。

話が大きくそれましたが、
森監督の言う積極走塁はアピールです。
なんか今年のドラゴンズ走るようになったな。
なんか今年のドラゴンズ得点力増したよな。
ビシエド、ゲレーロの2人おっかないな。
って思わせることができればドラゴンズの勝ちです笑

長々と書きましたが、
相手チームを騙すためのアピール時期だと考えたほうがいいと思います笑

シーズン中も走ることが増えると思います。
全権森脇さんが握ってそうなので。
失敗もたくさんすると思います。
OBもあーだこーだ言うと思いますが
そうやってみんなまとめて
今年のドラゴンズ変わったな。
そう言ってもらえるシーズンを森監督には目指して欲しいです。

「目立つドラゴンズの走塁死。現実化する「いつも通り」の野球」へのコメント

凄く面白い内容でした!!
勉強させていただきましたよ!!!

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