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ネイマールに立ちはだかったメッシの壁…バルサは今が原点回帰の時!

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ついにクリスティアーノ・ロナウドがマドリッドを去るかに思われた夏。結局ロナウドは残留を決め、なんとそのライバルからネイマールが姿を消すことになった。バルセロナとネイマールのこのような結末を誰が予想しただろうか。

PSGへのこの驚きの移籍は、色んな捉え方をすることができる。大幅は給料アップに釣られた。脱税の一件でスペインに居場所がなくなった。個人的に最も大きな決断の要素となったのが、「メッシの影でプレーするのが嫌だった」という説。本当にこれが理由だと断言はできないが、少なくともネイマールはバルサの主役にはなりきれなかった、これが事実だと思う。

◾︎そもそもネイマールはメッシではない

当時21歳でバルサに鳴り物入りしたネイマールにかかる期待は大きかった。メッシもまだベテランではなかったが、「後継者」としてバルサの中心になること、そしてその座を長い間務める未来が予想されていた。しかしそもそも、ネイマールはメッシではない。どちらかというとアレクシス・サンチェスだった。

13歳でバルサに入団したメッシは下部組織でイニエスタやブスケッツとプレー。のちに彼らとサッカー界の頂点に上り詰めることとなる。バルサのカンテラはよく知られている通り、クラブの遺伝子を叩き込まれる場所。アルゼンチンから来たメッシ少年はここでバルサの全てをイニエスタらと吸収した。

しかしネイマールにはこの期間がない。確かに若い時にバルサに加入したが、カンテラには所属していない。ネイマールは間違いなくよそ者だった。グアルディオラの教育はBチームでもトップチームでも受けていないし、全盛期のシャビともプレーしていない。つまり、そもそもメッシになるのは不可能だった。そして高いパフォーマンスを発揮し続けるメッシからバルサの主役の座を奪うことはできなかった。

◾︎バルサとしては原点に戻るタイミング?

バルサの立場に立てば、実は個人的にはネイマールの放出には賛成だ。本当に個人的な話ではあるが。

ルイス・エンリケ監督が就任した2014ー15シーズン、バルサは三冠を達成した。この時の主役は、メッシ、スアレス、ネイマールの「MSN」。以来、このトリオはエンリケのバルサのシンボルとなり、16-17シーズンまでの4年間で合計364度ネットを揺らした。ネイマールも145試合で90得点の成績を残している。

確かにこの3人の前線は見るものを熱狂させた。これだけの技術、得点力、影響力を誇る3人が同時に能力を発揮するのは極めて珍しいこと。レアルのBBC(ベイル、ベンゼマ、ロナウド)とはその点で異なる。しかし、そうなればそこに依存するのもまた当然のこと。エンリケのバルサはペップ時代の中盤に重きを置いたチームから、MSNにボールを集めるスタイルにシフトした。オブラートに包まずに言えば、個人的にはバルサらしくない、つまらないサッカーになってしまったと思う。

それだけではない。バルサのもう一つの魅力は、カンテラ上がりの選手たちがカンプ・ノウのピッチで躍動する姿である。ペップ時代にはメッシ、シャビ、イニエスタ、プジョル、ブスケッツ、バルデス、ペドロなどの生え抜き選手か主力を務めたが、今のメンバーはどうだろう。

ネイマールの移籍はそれを変えるだろうし、バルサもその方向に動いて欲しい。ペップは今でも「メッシをいかにして活かすかを考えていた」と話すそうだが、少なくとも数年間はそのようなチームに戻るだろう。これまではネイマールが受けていたプレッシャーがメッシに戻ることになる。それはタイプが大きく異なるスアレスには無関係な話だ。

また、カンテラ上がりの選手がどうやってMSNを押しのけてレギュラーの座を獲得するというのか。19-23歳あたりの若者が、経験も能力も圧倒的なものを誇る3人に勝つことなど、ほぼ不可能だ。ネイマールの旅立ちは、その枠が一つ空いたことを意味する。

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記事カテゴリ:
移籍関連
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