2009年01月09日

神戸学院大学での講演内容3

チーム編成をするにあたっても組織としての活性化を重点に置いています。基本は「チーム愛」「地元愛」に満ちた地元出身選手を中心に発掘・育成をすることです。しかし「純血」だけでは限界があり、他の地方出身選手や外国籍の選手など多様なバックグラウンドを持つ人材をミックスすることで組織としての活性化を図っています。三木谷会長の経営されている「楽天」グループも同様なことを行っていますが、これはヨーロッパの強豪クラブでは当たり前のことです。言葉や文化の壁などを越えて、相互理解・コミュニケーションを深めることでチーム力が向上するのです。現在、チームは日本・韓国・ブラジルの3カ国のスタッフ・選手で構成されています。ちなみに2006年にはこの3カ国以外にチェコ・イギリス・スペイン・ポルトガルといった国のスタッフ・選手が在籍していました。
そうしたチーム力向上を行いつつ、「発掘・育成型」のチームを指針としています。

若手(人材)育成についてですが‥若手選手には「1人前のプロサッカー選手である前に、1人前の人間でなければならない」という意識を植えつけ、教育をしています。サッカーだけの人間にならないようにサッカー以外にも興味・関心を持つようにも指導しています。2005年、神戸に戻ってきたときにクラブハウスにはスポーツ新聞しか置かれていませんでした。私はすぐに日本経済新聞を置くように指示しました。そういう具合にクラブハウス内から徹底していきました。
また新人をスカウトする場合にはプレーだけではなく、人間性も重視しています。なので選手個人はもちろんですが必ず親とも面談をします。「この親にしてこの子あり」というわけです。過去に兵庫県内では名の知れた3選手をスカウトに推薦されました。その3選手のプレーはすばらしかったのですが、親と面談して獲得を見送りました。その後、彼らは他チームへ入団したのですがそれから目立った活躍はしていません。この方針はこれからも同じで続けていくこととなります。
育成をする側も同じような方針です。育成部門(ユース)のスタッフには、サッカーのコーチである前に子供たちに人間教育ができる人物でなければならない、と言っています。

トップチームの選手などは現在「夢で逢えたら」というような企画をしてもらっています。小学校を訪問して子供たちとふれ合いながら、色々と子供たちにアドバイスをするという企画なのですが、移籍1年目とかの選手は必ず困惑しています。何に困惑するのかというと「普段(大人が)使っている言葉を子供たちに使っても理解をしてくれないからどうやって説明すればいいのか」ということです。徐々に慣れてきてこの悩みは消えてくるのですが‥こういうことも人間性を磨くことに非常に効果的だといえるでしょう。

ちなみにこの「夢で逢えたら」という企画は非常に好評でして、多くの小学校から訪問の依頼を頂いております。今後も全校制覇を目指して続けていきたいと思っています。


(1/8  神戸学院大学にて)

(次回へ続く)

また徐々に編集を行っていきます。



このエントリーは数名の協力者があって書くことができました。協力者に感謝多謝。

posted by visselkobe |23:16 | コメント(0) | トラックバック(0)
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