2016年、中村俊輔がシャーレを掲げる

結局、両思いだっただけ(横浜FM対磐田 J1・第6節)

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還って来た。ホームスタジアムと言えばここだろう? 4万人近い観衆のそこかしこで、あるタイミングでブーイングが聞こえる。自分がボールを持ったタイミングでのものだった。

ショックは、ない。この移籍を決めた時から、こうなることは分かっていたから。動揺したとも思わないし、勝てるつもりだった。

試合前に、古巣とはまだ思えない、まるで紅白戦のようだと言ったのも本音だった。名波監督が、34試合のうち1試合くらいは仲間の為に戦ってもいい。この試合は俊輔のためにと語ったが、そんな気遣いをさせて良かったのか。平常心でいられなかったのは、未熟と言われればその通りだし、仕方なかったとも思える。

マリノスは特別だ。それに、マリノスにとって自分が特別だったというのも、あの雰囲気が改めて示していた。だからこそ、勝ちたかった。マリノスの連中も、絶対に負けたくない。ジュビロに、というより、俊さんに、という気迫を出していた。


マッチアップすることとなった、両軍の10番。ただ攻撃時に逆サイド、つまりマリノスから見ればマルティノスの右サイドを使う場面が意外に多くありました。 ただし、何かが起こる期待感はやはり齋藤学の待つ左サイドにボールが来た時。

先制点のシーンでは、学がエリア付近で、一瞬の隙をついてクロスを上げました。ここにマルティノスが飛び込んで、先制点に繋がるわけですが、直前対応していたのは俊輔と高橋です。学のドリブルを警戒しているうちにクロスを上げられてしまうのは、1対1対応に自信のない選手がよくやってしまう対応。映像を見ると、二人は呆然とクロスを見送ってしまっているようにも見えます。

一瞬の隙という点では、2点目も同じことが言えるかもしれません。金井貢史への対応遅れは、なぜ起きたのか。集中力などというより組織の綻びと思いますが、この時の俊輔の表情は大きなショックを受けたように見えました。

磐田は、得点も生まれたものの、コーナーキックをもっと生かしたかったところ。俊輔の精度は、マリノスのマークが稚拙なことも影響し、脅威となっていました。フリーの場面で決め切れなかったことは悔やまれます。

俊輔ダービーという言葉は多くの関係者が違和感を表明していました。私も不思議でしょうがないのですが、それに俊輔には気の毒なネーミングだと思いますが、そのブランディングにより動員が数千人単位で増えたのは間違いないでしょう。言い出したのは名波浩その人と聞きました、恐るべし。

あのブーイングは、愛憎が混ざったもの、そしてなんとなく乗っかってる人がさらに混ざったものと、私は解釈しています。ただ俊輔の予想していたよりは熱気と敵意のあるブーイングだったかもしれません。

試合前に、「余計なことは言わずに出てきた」。さらに試合後に、「マリノスの中で起きたことを知っている人がいれば、ブーイングも変わったかもしれない」と、不満とも負け惜しみとも取れるコメントを発したことが物議を醸しました。

横浜には絶対に負けられないという気概が、選手だけでなくスタンドにも、クラブ全体にもありました。だから俊輔を歓迎するなどという緩さはなかったのだと思います。俊輔が憎かったかのか、いや、多くのサポーターは退団騒動があって今があったと、飲み込んでいる気がします。強いて言うならば、俊輔はクビにされマリノスが悪いという論調が出来上がっていました。他ならぬ俊輔の発言で。マリノスが傷ついた上に、余計なことは言わないと同じ口が言っていることに呆れているのでしょう。

ただ、私が再確認したのは、俊輔のマリノス愛です。そういう言葉で書くと、磐田の人に反感を買うかもしれないけど、育成期間から在籍しているクラブと、晩年を過ごすクラブでは、意味づけが違うでしょう(どっちが好きとかいう、感情論ではないですよ)

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この記事へのコメントコメント一覧

「結局、両思いだっただけ(横浜FM対磐田 J1・第6節)」へのコメント

コメントありがとうございました。それぞれの立ち位置で、みんな俊輔好きなんですね。言葉や態度、アプローチは違えど、本当に俊輔のプレーが好きだということが伝わってきました。私も含めて。あのまま、マリノスですんなり引退するより、俊輔にとっても、我々ファンにとってもよかったのかもしれないと思います。愛ですね、愛。愛はきっと奪うでも与えるでもなくて、気がつけばそこにあるものというけれど。

結局、両思いだっただけ(横浜FM対磐田 J1・第6節)


初めてコメントさせて頂きます。

こちらのブログも、新しいブログも
ずっと拝見させて頂いていました。

僕は俊輔と同じ高校で、
当時の俊輔を生で見れたのをきっかけに
サッカーの面白さを知ったので、
俊輔への強い想いは今もありますが
同様に、もしくはそれ以上にマリノスが大好きで、
他のチームを応援する気にはなれませんでした。


ブーイングなどについては、僕も同様に感じました。

俊輔への愛憎が入り交じったもの。

それは移籍したこと自体へではなく、
その前後の俊輔の不用意な発言などで
自分たちの愛するマリノスが
傷つけられたことからくる物ですよね。


どうしても言い方がうまくなかったり、
つい余計なことを言ってしまうのは
それはそれで俊輔らしい…とも思ってしまうのですが
移籍の悲しさも手伝って、余計にサポーターの感情を
煽ってしまったのかも知れません。


ホントはお互い大好きなのに、
変なわだかまりがあるから素直になり切れない…

そんな感じでしょうか。


今回、試合後に俊輔へのコールがなかったのも
まだ今は早いと思ったのかなと勝手に思っています。

サポーターの中には、もっと感情的に
俊輔へ攻撃的になっている人もいるかも知れませんし、
少しお互いに落ち着いてからでないと、と。


僕も今のタイミングで強引に想いを消化して
けじめをつけてしまうよりも、
俊輔にも少し気持ちを寝かせておいてもらった方が
マリノスとのつながりを忘れずにいてもらえるかな、
なんて都合良く思っています(笑)


お互いに少し落ち着いたら
ちゃんと向き合うタイミングがくるでしょうし
その時は精一杯 声を出して迎えてあげたいです。


そして願わくば、どんな形であれ
また一緒に戦いたいです。


…と長々と大変失礼しました。

新しいブログを楽しみにしていますし、
こちらのブログがまた更新される日がくるのを
心から願っています。

結局、両思いだっただけ(横浜FM対磐田 J1・第6節)

初コメント失礼します。
スポナビ見てたら、なんか気になるタイトルのブログがあったんで、クリックしたら昨年までかなりチェックしていた、こちらのブログで驚きました。

まず、管理人さんが今もマリノスに興味をもっていてビビりました。
俊輔の移籍で、マリサポ辞めたのかなと勝手に思っていたので。

俊輔の発言の事を言うマリサポを目にしますが、あの類いの事(クラブに対する不信感等)は、ほかの選手も言ってますよ。
そういえば、下平もブログに意味深な事を書いてましたよね。
でも、そういのは一切メディアも興味を示さない。
なぜか?
簡単な話で、記事にしても誰も興味を示さないからでしょう。

個人的には、時間貸しのピッチを大学生(?)が使用しているピッチの脇で、俊輔がリハビリしているのをみてマジで悲しくなりました。
チームがアウェー遠征しているときには、リハビリする場所も満足にないって、情けなすぎでしょ。
その上、練習環境はこのままでいくというGMには呆れ果てました。

試合後の、学や喜田、アマジュン、飯倉のコメントを聞けば、俊輔がどれだけリスペクトをされていたかわかりますが、マリサポからのリスペクトを感じれなかったのがホントに残念でした。

結局、両思いだっただけ(横浜FM対磐田 J1・第6節)

こんばんは。
こちらのブログもアップしていただいて嬉しいです。
俊輔の試合後のあのコメントを聞いて、あきれ返ってアップされないんじゃないかと思っていましたので。
俊輔の口の軽さというか、男らしく無いというか、そういうところはずっと見てきていて、ああ又かという感じですが、もう、マリノスのことに関しては答えてほしくないですね。
俊輔が日本に帰ってきて始めてマリノスの試合に行った私などに比べて、俊輔は何倍も何倍もマリノスファンでしょう。
そうして、古き良きマリノスが大好きで、いろいろ思うところがあって、どうしても去年のマリノスが我慢できなくて退団を決意したのでしょう。
でも俊輔はもうマリノスの人ではないのです。
言わないと決めたのであれば客観的なコメントしか述べてはだめですよね。
俊輔ファンとしては、俊輔はあのブーイングがかなりショックだったんだろうなとか、試合後にコールくらいあればあんなこと言わなかったんじゃないかなとか贔屓したい気もあります。
でも俊輔は自分が選んでマリノスを出たのですから、今後のマリノスに期待をして、今のマリノスの選手たちが頑張れるようなコメントだけ出してほしいですね。
俊輔もいやな思いをたくさんしただろうけど、会社だっていろいろいやな思いをしただろうし、今のチームに残って頑張っている選手もいるんだし・・
私事ですが、マリノスファンはしばらく休憩して、俊輔がいるチームを第一に応援しようと決めました。
奥様とは逆の結論ですが、私の場合もやはり試合を見て、ああ、マリノスは俊輔がいなくても大丈夫なんだなと思ったとき、すっきりとしました。
マリノスと俊輔、どちらも応援するのはしばらく無理なようです。
いつか、マリノスの監督になって、帰ってきてくれることを本当に願っています。
長々失礼いたしました。

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