2016年、中村俊輔がシャーレを掲げる

榎本哲也のゴッドセーブを愛していた

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横浜の守護神という言葉が本当に似合っていた。2016年、あれほど決定機を止めたゴールキーパーが日本にいたでしょうか。

他の追随を許さない集中力と反射神経が哲也の武器。GKとして恵まれているとは言い難い体躯の全てを使って、止め切る。我が身のこの白い線だけは絶対に破らせない。

1試合に何度かは、失点を覚悟する瞬間というのがあります。GKが1対1になってしまった時、狙ったオフサイドが取れなかった時、こぼれ球がフリーな相手に渡った時、セットプレーでマーカーが振り切られてしまった時。

絶望の淵からマリノスを、私たちを救ってくれたのはいつも榎本哲也でした。

年初のレギュラーは後輩の飯倉大樹だったために、最初はルヴァン杯から。ビッグセーブを繰り返し、幾度もチームを予選敗退の危機から救います。飯倉の不調もあって再び守護神に返り咲いた哲也は凄かった。

間違いなくルヴァン杯ベスト4進出は彼の力であり、もっとも進化した姿を見せてくれました。J1でもトップクラスのパフォーマンスだったと思います。

それにもかかわらずマリノスは、コーチ兼任というオファーをし、プレーヤーとしては高い評価をくだしませんでした。マリノス強化部からすれば、功労者だからこそ今後の道を用意したと言うかもしれません。

ただ彼自身も、また周りからみても、肩たたきをされるような状況とは思えません。

一つには年齢。今年34歳。騒ぐほどではないけれど、若返りをはかるチーム方針では整理対象。

そしてもう一つは、哲也の最大の課題である足元の技術でしょうか。長所よりも短所に目が行くと、そうなのかもしれません。確かに、最終ラインで中澤佑二と栗原勇蔵が横パスを繰り返した挙句に、出しどころがなくなって哲也へというシーンは思い出すだけで胃が痛くなります。

良くてタッチラインを割り、悪い場合は相手へのダイレクトなプレゼントパスに。それすら、今は愛すべき思い出になろうとしています。GKとしての能力が向上してきたのに比べると、足元はなかなか上手にならなかったのは確かです。

それでもマリノスの低評価に、神と呼ばれた男はさぞ傷ついたことでしょう。あのゴッドセーブに加えて、足元まであったら、それはもう哲也じゃない。

そして、浦和はそのGKの基本能力に高い評価をしました。日本代表のレギュラーである西川周作よりも優っている点を認めたということでしょう。高いPKストップ率などはその一つの例です。

本当に哲也はマリノスを去るべきだったのでしょうか。

6歳からマリノスしか知らない男。マリノス一筋で、ここで引退することが自らの夢であり、目標だったはず。

「マリノスが戦力外とした」という藤井記者の表現には誇張と思います。著しく評価に開きがあった、到底受け入れがたい評価だったという言い方が妥当ではないでしょうか。

どちらかが良い悪いという話に仕立てようとする駆け引きが存在するのは確かなようです。その事があと味の悪さを醸し出すことがとても残念です。

あのゴッドセーブはもう他の誰かのために。どうせなら西川の代わりじゃなくて、ポジションを奪ってしまえよ哲也。それで少しは気持ちがおさまるかな。

マリノスはこのキーパーを流出してしまい、飯倉を中心に据えた戦いに挑みます。

あっ、そんなことを書いてたら俊輔のリリースが来ましたね。

いよいよです。


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