2006年11月27日
拝啓 ディープインパクト様
やはりあなたは強かった。
凱旋門賞からの約2ヶ月、関係者の皆様を含め、
本当に、本当にいろいろなことがありましたね。
まさかの3着敗退。そして禁止薬物検出による失格処分。
周りの状況はにわかに騒がしかったでしょうか。
あなたはただいつものように一生懸命に走っただけなのに。
それを払拭する舞台が昨日でした。
世界の強豪たちをホームで迎え撃つジャパンカップ。
同じく京王線沿線で行われたJリーグ、
FC東京対浦和の観衆は4万人超。
これにも驚いたのに、
あなたの戦う舞台、東京競馬場にはその3倍にもあたる12万人をも超える人が集まりました。
前年度のジャパンカップ入場者を遥かに上回るこの数字。
改めてファンの人たちのあなたに対する期待度がうかがい知れます。
でも悲しいことに今年は外国からの参戦は過去最低の2頭だけ。
きっと凱旋門での走りを見て、東京だったら勝てそうにないと
他陣営が恐れをなしたのでしょう。
単勝支持率61.2%はジャパンカップ史上最高の支持率にも関わらず、
どこか不満だったでしょうか。
あなたにとっては過去12戦では最低の支持率でしたからね。
ある意味、買うものにとっては単勝130円はおいしい馬券だったのかもしれません。
最後の直線ではじけるようにあなたが飛んできた時は、
去年のダービーを思い出しました。
あの時も外を回ったあなたは他馬とは次元の違う走りで
文字通り衝撃を与えてくれましたね。
今回は欧州最強牝馬、3歳2冠馬、そしてライバルハーツクライという
強豪相手だったのにも関わらず、
同じように勝利を収めたあなたを見て、
改めてその凄さを痛感させられました。
世界一の騎手デットーリさん相手でもあなたの前では問題なかったのでしょうか。
あなたの単勝馬券でなく、デットーリさんの単勝馬券を買ってしまった私をお許しください。
何より、現場に行かず、Jリーグを見に行ってしまった浮気者をお許しください。
武先生の手綱さばきは心地よいものでしたか。
いつも先頭でゴールする瞬間はどんな気持ちですか。
またロンシャンの舞台で走ってみたいですか。
あなたが人間だったら聞きたいことはたくさんあります。
さて、あなたの走っている雄姿を見られるのもあと1戦だそうですね。
ほんとに残念でありませんが、引退とは誰もが通るもの。
悔いのないように終わって欲しいものです。
暮れの大勝負、有馬記念。
あなたが国内で唯一負けたレースですね。
きっと去年の屈辱を晴らし有終の美を飾るのでしょう。
その時、私も一緒にその喜びを分かち合いたいものです。
ではお身体だけには気をつけて、
最高のクリスマスイブを迎えてください。
期待しております。
敬具
posted by vantan_career_school_samejima |23:38 |
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2006年11月26日
飛田給駅を降りた時から覚悟はしていた。
FC東京vs浦和レッズ @味の素スタジアム
ユニフォームを着ている人は青より赤の方が目立つ。
ホームゲームであるはずなのにどこか肩身の狭い思いが。
それもそのはず、今日浦和が勝てば初のリーグ優勝が決まる一戦である。
日本一アツい応援をし続ける浦和サポーターが来ないわけがない。
スタンドは東京のサポーターに勝るとも劣らない、むしろ威圧しているようにも思えた。
熱気は試合前からぷんぷん感じていた。
この前国立でみたU-21の代表戦とは全然違う空気。
比べるものでもないのかもしれないが、正直今日の試合のほうが、
はるかに面白いものになるに違いない。
FC東京は最近2連敗と内容、結果とも良くない。
だが、その前にはG大阪、川崎Fといわゆる上位いじめをやっている。
今回も相手は首位の浦和ということもあり、
モチベーションはより高いはずである。
なにより、目の前での胴上げは是が非でも避けたい。
浦和のほうはいうまでもなく優勝がかかっているので
今日決めたいという思いが強い
白熱した試合になることは目に見えていた。
そして、前半からサポーターの盛り上がりとともに
互いに好プレーが続く。
ワンプレーワンプレーに盛り上がりをみせるサポーター
それに呼応するかのように選手の動きも早く、目の止まらない展開に。
普段はわりとサポーターの応援スタイルに注目がいきがちな自分だが、
この日はそれに気が行かなくなるくらい釘付けになっていた。
両チームとも何度か決定機を作るも最後の詰めが甘いのか、
得点にまでは至らない。
特に東京目線で書いて恐縮だが、石川などサイドからの攻撃は素晴らしいものがあるのに
真ん中で勝負できない。
ルーカス一人が孤立する場面が多く、しまいにはルーカスもサイドまででてもらう動きをせざるを得ない。
これは来期以降の課題になりそうだ。
話がちょっとそれてしまったが、
得点は入らずも試合内容は予感どおり、
この前見た代表戦よりも満足いくものだった。
そして試合はそのままスコアレスドロー
G大阪が京都に勝ったため浦和の優勝は結果として持ち越しとなった。
またしても上位いじめに成功?したFC東京。
試合後三浦文丈選手の引退挨拶もあり今シーズンホーム最終戦を終えた。
倉又監督の目の前の胴上げは阻止したかったという趣旨の発言に
浦和サポーターの大ブーイングがあり、ちょっとびびってしまった自分がいた
次節でいやでも決まる優勝チーム。
ホームでしかもG大阪相手に決められたら
それこそ劇的な終わり方だと思いますが。。。
posted by vantan_career_school_samejima |23:59 |
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2006年11月25日
日本が世界に誇れる天才・武豊にして
「騎手の世界ランキングというものがあるとするなら、間違いなくNo.1」
と言わしめる男。
ランフランコ・デットーリ。
ディープインパクトvsハーツクライの対決構造が色濃くある今年のジャパンカップにおいて、
それに待ったをかけるかもしれないのが彼だ。
競馬で勝つ要素が馬7:人3で左右されると言われる中、
人に重きを置くのはナンセンスかもしれない。
だが、彼が乗る馬は他の騎手が同じ馬を乗るよりも5馬身前を走る。
といわれるように、彼が乗る馬はそれまでとまるで別馬になる。
(競馬で5馬身というのは決定的な差である)
人7:馬3でもおかしくないくらいだ。
馬ではなく人が待ったをかける。
この謳い文句はあながち的外れではない。
彼の凄さは箇条書きしただけでも山ほどある。
・ジャパンカップ最多勝。
・日本競馬史上唯一の土日G1制覇。
・英国競馬史上唯一の1日7戦7勝(勝率10割)
・米国競馬欧州人として初のG1 1日2勝(ブリーダーズCにて)
・飛行機墜落も奇跡の生還。
これは彼の活躍の氷山の一角である。
ちなみにあの武豊ですらまだどれも成し遂げていない。
競馬を知れば知るほど武豊の凄さがわかるのに、
それをも上回る彼の偉業。それほど凄い記録なのだ。
競馬で数々の偉業を成し遂げるのは当たり前。
驚くべきことは飛行機が墜落しても死ななかったことである。
しかも足の骨折だけ。
墜落から65日後には競馬に乗り、そして当然のように勝った。
パイロットは即死だったのに。。。
もし神様というものが存在するのであれば、
彼ほど神に愛されている男はいないだろう。
それは彼のパフォーマンスにも表れている。
フライングディスマウント。
通称「デットーリジャンプ」と呼ばれるパフォーマンスは
大レースに勝利した際に、馬の背で立ち上がりそこから飛び降りる
という彼独特のものだ。見ていて気持ちがいい。
日本でも横山典騎手がやったりしていたが、
なかなかうまくできないらしい。結構難しいようだ。
そして何より彼はとても愛嬌がいい。
去年ジャパンカップで勝利した時はまるで子供のように飛び跳ねた。
インタビューもそこそこにはしゃぎまくるデットーリ。
彼を生で見たのが10年前の1996年だったが、
その時もシングスピールという馬で勝利し、
去年と同じようにはしゃぎまくっていた。
10年たってもまるで変わらない彼の行動。
見ていて、あ~全然変わってないとほほえましく思ったものだ。
確か今年で36歳のはずなのだが。
そういうところも僕がデットーリを愛して止まないところだ。
ちなみにジャパンカップでの勝利はすべて鼻差。
距離にして数センチという極限の世界なのだ。
2400Mも走ってきて、差がわずか数センチということは、
はっきりいって騎手の差で勝ったといっても過言ではない。
今年も彼は土日両方G1に参戦する。
おそらくどちらも1番人気にはならないだろう。
だが、僕は当然のように単勝馬券をしこたま買い込むつもりだ。
それが、彼に対するこの上なくわかりやすい愛情表現になるから。
デットーリがくるとほんとに僕の馬券検討は盲目になる。
たまに痛い目みることもあるけれども、
全然後悔はないくらい、彼の騎乗っぷりは惚れ惚れするものだから。
posted by さめ |00:45 |
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2006年11月24日
東京国際女子マラソンに触れておきたい。
来年の世界選手権選考会を兼ねた同大会。
高橋尚子の参戦もあり、いつもより注目度は高めでした。
その高橋と一騎打ちが予想されていたのは土佐礼子
二人の簡単な印象は
高橋:速いけど強くない。
土佐:速くないけど強い。
です。
土佐は速さは高橋に及ばないけれど、ここぞの粘りは高橋より強いと感じていました。
アテネ五輪行きを決めた2年前の名古屋国際で
終盤10秒以上先頭から離されされながらも脅威の粘りで逆転したのが印象的です。
一騎打ちと書きましたが、なんとなく周りの論調は
高橋尚子がどんな勝ち方をするのか。
ということ。
ですが、レース当日の雨は決して高橋楽勝とは思えませんでした。
雨という悪コンディションの中でもペースメーカーという存在がある以上、
前半抑え気味ということはできません。
案の定序盤は大会記録を上回るハイペースに。
これが高橋のスパートタイミングを迷わせ、
結果として体力の消耗につながったのではと考えられます。
高橋はピュッとスパートできるスピードの切替を武器としています。
それがこの日は生かせなかった。
元来競り合いながらのレースは苦手だと思っているので、この展開は土佐有利だと思っておりました。
雨で寒いのにこれといった寒さ対策もなく、走る仕草もどこか高橋は土佐と比べて劣勢でした。
こう書いていると土佐が凄かったというより、
高橋が自滅したという感が否めないかもしれません。
確かに土佐がスパートしたというよりかは高橋がズルズルと脱落したというレースだったので
翌日のスポーツ紙でも土佐が勝ったというより高橋が負けたという記事がほとんどでした。
ですが、自分としてはやはり勝った土佐をもう少したたえて欲しかった。
彼女のはレース中、常に先頭で(ペースメーカーは除く)
一度も高橋に前を譲りませんでした。
しかも一度も振り向くことなく。
オリンピックの金メダリスト、マラソン通算成績9戦7勝2着1回と圧倒的な強さを誇る高橋が、
自分のすぐ後ろにつけたとあれば、普通なら怖くてしょうがないでしょう。
いつスパートするんだ、いつ前に出るんだ、とか。
なのにそんな素振りは少しも見せず、最後まで前を見て走りきったところに
彼女の本当の強さを見ることが出来た気がします。
顔やしゃべりはほんとうにおっとりしててとても強そうにはみえないんですけどね。(失礼!)
もっと勝者にスポットライトを!
ということがなんだかんだで一番言いたかったことなんですけど。。。
posted by vantan_career_school_samejima |00:36 |
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2006年11月23日
観客数22115人。
平日にも関わらず自由席はほぼ8割方埋まったと言っていい国立競技場。
21日のU-21サッカー日本代表戦は意外にも?スーツ姿のサラリーマンも多く詰め掛けてました。
かくいう私もその一人。仕事も定時そこそこに切り上げて永遠のライバル、
韓国との戦いを見に行きました。
現時点で最強のメンバーを選んだという反町監督。
今回のテーマは連動性のある動きだそうです。
前半ややもたつくも、後半からは平山のポストプレーもあり、
何度か連動性のあるつながりが見えました。
やはり、パスや選手の動きにつながりが見えると観ていておもしろいもの。
結果、得点には結びつかなくても満足感はあります。
結果として得点につながったのは右サイドの水野選手からの個人技というのは皮肉でしたが……
ただ、水野選手の動きは得点シーンだけでなく、最初からほんとに良かったです。
右から何度も切り込みチャンスを演出。
韓国の監督からして非常にやりづらい選手がいたといわしめました。
サイドからの突破もさることながら、一番凄いと思ったのはトラップです。
トラップなんて基本だよと思うかもしれませんが、
他の選手は意外とボールがそれたり、足元におぼつかないことが多く、
そこからチャンスに繋げることができていませんでした。
水野選手のトラップはほんと吸い付くように足元にピタリと止まっており、
こういう基本的なプレーがうまい選手の動きこそ、
試合の中で(相手にとって)危険なプレーにつながっていくんだなと再認識。
水野選手は試合ごとに波があるらしいのですが、この日はまさに高波だったのでしょう
(ナビスコもMVPだったのでもはやムラッ気なし?)
A代表に選ばれれば楽しみな存在です。
話を戻しますが、連動性というテーマから言えばまずまずだったと思われる今日の試合。
ただ、親善試合であったので相手もあまりガツガツこなかったのも事実。
アジア予選などの真剣勝負の場でも連動性のある動きができるか、どうか。
ってありきたりな疑問も持ってみたり。
試合前に配られたパネルに「親睦は真剣勝負で深めるもの」とありましたが、
試合を見てどうにも消せなかった違和感。
パネルに乗せられた自分も悪いのだが、どうしても真剣勝負という意味では物足りなさを感じました。
韓国のこの世代は黄金世代といわれているそうですが、そこまでの脅威も感じませんでしたし。
確かに中心メンバーが何人かいなかったようですが。。。
日本が同点になったあとは再三チャンスがあったのですから、できれば逆転してほしかった。
いや、逆転するぞという気概を感じたかった。
そこまで考えてしまうのは欲張りな望みなのかもしれません。
サッカーの代表戦を見ているとどうしても批判的な目で見てしまうからよくないですな。
でもそう思ってしまったのも事実です。
まあいいプレーは随所にあったのですから、それを見て今後に期待します。
若いって存在は可能性を広げてくれます。
今日の選手交代で一番盛り上がったのも高校生で代表に選ばれている乾選手が入った時でしたから。
posted by さめ |01:54 |
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2006年10月07日
引き続き、ディープ凱旋門賞考察です。
前回、欧州と日本の馬場の質は大きく違うということを書きました。
ディープにロンシャンの馬場が合うか合わないかと問われれば間違いなく合わないといえます。
単純に考えると日本で活躍する馬が、そういった馬場の違いで戸惑うならば、
欧州やその他の海外で活躍するのは難しいと言うことになります。
ですが、実際欧州で活躍する馬が1頭もいなかったと言うわけではありません。
凱旋門賞においても日本ではエルコンドルパサーと言う馬が勝ち馬とクビ差の2着で、
今回のディープより結果を残しています。
この馬は日本のジャパンカップというビックレースでも3歳時に勝っており
(この時はこの時で大変な快挙でした)
ジャパンカップの勝ち馬で凱旋門賞に連対した唯一の馬です。
こんなに凄い快挙を成し遂げたエルコンドルパサーよりも強いと言われるなら
(ディープは史上最強の馬と言われている、た?)
当然、凱旋門賞は勝つだろうと思うでしょう。
ですが、ディープとエルコンドルパサーは馬場適性において決定的に違うところがあります。
それを裏付けるのが血統です
(なんか長い前フリですんません、ここから本題です)
競馬はブラッドスポーツと言われるようにレースにおいて血統による影響が大きくでます。
凱旋門賞の歴代勝ち馬の多くはノーザンダンサー系という祖先が欧州の馬で、
スピードよりもスタミナ・力強さが求められます。
今回勝ったレールリンクと言う馬もバリバリの欧州血統でした。
(しかも凱旋門賞が行われたロンシャン競馬場で3戦3勝と負け知らず)
それに対して、日本で活躍する多くの馬はサンデーサイレンスを中心としたアメリカ血統で、
速さが武器としております。
ディープも例外ではありません。
例外だったのはむしろ先述のエルコンドルパサーのほうで、
この馬は母父にサドラーズウェルズと言う欧州で超一流の血統といわれる血が流れており、
完全に欧州型の馬だったのです。
なので今回のディープよりも馬場適性という意味ではるかに有利でした。
前回、速い馬は凱旋門賞を勝てないといいましたが、
ジャパンカップを勝ったエルコンドルパサーも実は例外ではなく、速い馬ではありませんでした。
ジャパンカップを勝った時のタイムも2分25秒9で
このレースの勝ちタイムとしては決して速い方ではありません。
エルコンドルパサーの場合は凱旋門賞での活躍よりも
ジャパンカップを勝ったことのほうが賞賛されるというか驚くべき結果だったのです。
以上のことから、前回と合わせましてもディープは凱旋門賞にとても向いていなかったという結果になります。
ですが、これはあくまでも常識の範囲内の話であって、
それを超越した強さを私はディープに感じていました。
競馬を見始めてまだ10年ちょっとですが、ディープインパクトという馬のこれまでのレースっぷりを見れば、
その名の通り、間違いなく一番の衝撃を与えてくれた馬なのです。
今までの常識的な話はこの馬には通用しないのではないか、
伝説的な馬はいつだって常識を破るものでしょう。
それくらいの期待感がディープに確かにありました。
タラ、レバはこの世界において禁句でありますが、
今回と同じメンバーが東京競馬場でレースを行ったのなら、
おそらくディープが圧勝するでしょう。
だからこそ欧州の舞台、いわゆるアウェーの舞台で勝利を収め、
伝説的な馬になってほしかったのです。
過度な期待をかけるのは良くないことだと重々承知ながらも
常識を超えることはできなかった今回の結果はやはり残念でした。
ですが、これでディープの評価が決まったわけではありません。
凱旋門賞はダービーと違い、現役である限り何回でも挑戦できます。
もしチャンスがあるのなら、もう一度凱旋門賞に挑戦するディープが見たい。
そして、伝説の馬になる瞬間を目撃したいものです。
posted by さめ |00:05 |
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2006年10月04日
ディープ敗れる。
レース前、過去に例がないほどの期待感を持ち、マスコミを始め世間の注目を集めた今年の凱旋門賞。
恥ずかしながら私もそれに乗った一人であるのですが、
勝てるという思いがある一方、負ける可能性も少なからずあると感じていました。
ディープインパクトはなぜ凱旋門賞で負けてしまったのか。
初めての海外遠征、レース展開、59.5kgの負担重量など、要因はいくつか挙げられると思いますが、
常識の範囲内という前提のもと、ここではまず馬場について考えてみました。
「世界最強の馬だと思います速さの上では」
とあるインタビューで武豊はディープインパクトの印象についてこういった趣旨のコメントを残しています。
2分23秒3。
これは今回の凱旋門賞と同じ芝2400Mの距離におけるディープインパクトの走破時計です。
凱旋門賞に出走する他馬が速くても2分26秒くらいなので、ディープとの差はおよそ3秒。
だいたい1馬身0.2秒の計算なので雄に15馬身以上は他の馬を離しているということになります。
これはもう決定的な差といっていいでしょう。
走破タイムだけを見れば間違いなくディープは最強なのです。
ただ、速いだけで勝てるほど競馬は単純なものではありません。
特に凱旋門賞というのは
「凱旋門賞馬に速い馬はいない」
と言われるように、速さが求められるレースではないのです。
過去の凱旋門賞の勝ちタイムはだいたい2分30秒前後。
一番速かった'97年のパンドレセレブルの時でさえも勝ちタイムは2分24秒6でした。
これは馬の能力が低いから遅いと言うのではなく、
走る場所、馬場に大きく影響されるのです。
日本の芝は短めで、水分もそれほど多くなく、速いタイムが出やすい。
よく競馬関係者の人たちは固い馬場と言う表現をします。
一方、今回凱旋門賞がおこなわれたロンシャンの芝は日本よりも長めで(ゴルフで言うとラフみたいなもの)
水分も多く含んでおり、絡みつく感じなのです。
さらに天候が雨だったりするとより走りづらくなりタイムは出にくい。
ラスト600Mのタイム(競馬用語的にいうと上がりタイム)もディープは33秒台という極限のスピードを出します。
逆に凱旋門賞を過去に勝つ馬というのはそんなに速いタイムを出す馬がいません。
つまり逆説的に言うと、凱旋門賞は遅い馬が勝つのです。
これはディープにとっては酷なデータでした。
東京競馬場をはじめ、日本の多くの競馬場は固い馬場で速さが求められます。
よって過去にジャパンカップという日本のレースに挑戦してきた凱旋門賞馬は全敗で
いずれも評判以上のパフォーマンスを見せていません。
その違いは前述したように芝の種類によるところが多く、欧州と日本で適性が大きく分かれる場合があります。
そういった馬場の適性はどこに現れるのでしょうか。
環境云々ももちろんありますが、それ以上に関係してくるのが血統なのです。
長くなったので血統についてはまた次回!
posted by さめ |23:01 |
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2006年09月29日
昨日はディープの偉業の凄さを他のスポーツに例えてみましたが、
今回はライバルについてです。
なにかと話題になっているのはハリケーンランとシロッコ。
前者は去年の凱旋門賞馬。後者は北米最高峰BC(ブリーダーズカップ)ターフの覇者である。
凱旋門賞馬とBCターフの勝ち馬が両方出てくるのはなかなか稀なことで、
例えるならアイルトン・セナとミハエル・シューマッハが全盛期でぶつかるようなものなのです(ちょっとおおげさ?)
それに日本代表として望む武豊とディープインパクト。
人気(オッズ)の面からは2頭に全く引けを取っておらず、
いわゆる3強様相を呈している。
このあまりに強力な3強のためか、他の馬たちは尻込みしてしまい次々と回避。
結果、例年にない少頭数での戦いになりそうです。
(例年15~6頭以上の馬が参戦するのに、今年はなんと8頭立て。例年の半分くらい)
これは後方からレースを進めるディープにとっては有利なこと。
多頭数だと不利等が重なって、紛れもでてくるが、8頭ならそういった不利もなく、実力どおりの結果が出るケースが多いからです。
これで展開の不利は少なくなるでしょう。
あと、気になるのは馬場と馬が背負う斤量くらいでしょうか。
さらにライバルはハリケーンランやシロッコだけではありません。
日本でも毎年圧倒的な活躍を見せるペリエとルメールが鞍上のベストネームとプライド。
さらに個人的には世界最高の騎手だと信じて疑わない、Lデットーリ騎乗のシックスティーズアイコンも侮れません。
いずれも馬ではなく騎手に注目しましたが、
騎手の腕だけで馬を勝たせてしまえるのでは
というくらい今回はすごい騎手の集まりなのです。
頭数はわずか8頭だが、世界最高の戦いがそこには凝縮されているはず。
名勝負の予感がします。
いずれにせよ、ディープにとってはアウェーであるので、ホーム(日本)ほどの強さは発揮できないかもしれません。
それでも勝ってしまうのが怪物であり、
ディープにはその可能性を感じずに入られません。
冷静に考えると勝つことは非常に難しい。
ですが、「ディープより強い馬、いるんですかね?」
という武豊のコメントが忘れれません。
ディープだったら。。。
日曜日が待ち遠しいです。
posted by さめ |23:45 |
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2006年09月28日
昨日続きではないですが、武豊とディープインパクトについて。
ディープインパクトの凄さは一度生で見ないとなかなか伝えるのが難しいですが、
それでもなるべく伝わるように。
サッカーでいうなら、中村俊輔がバルセロナの中心選手としてチャンピオンズリーグ決勝に立つくらい。
野球で言うならイチローがワールドシリーズの舞台に立つくらい。
F-1でいうなら、日本人選手がフェラーリの車でモナコGPでポールポジションをとるくらい。
陸上で言うなら日本人選手が五輪100Mの決勝戦にメダル間違いなしという状態ででるくらい。
それくらい凄いことなのです。
凱旋門賞という世界最高峰のレースに出るだけでも凄いのに、
(過去欧州の馬以外が勝った事がない)
そこで1番人気に挙げられるほどの(あるいはそれに近い)評価を得ている。
もし、今回ディープインパクトが勝てなかったら今後数十年は日本の馬は勝てないんじゃないだろうか
っていうくらいドキドキした状態なのです。
2001年にイチローがメジャーでどれくらいやれるのかという心境に近いものがあります。
あの時も私はイチローがメジャーで通用しなかったら、
日本人野手はしばらくメジャーで活躍できないだろうと思っていましたから。
しかも鞍上は武豊。
過去の日本の競馬界の歴史を振り返ってみても最高の騎手であることは間違いないです。
このコンビで勝てなかったら。。。
日本の競馬ファンは日曜日テレビに釘付けになることでしょう。
何気に凱旋門賞をテレビの地上波(しかもNHK)で生で放送すること自体が一番凄かったりして。
posted by さめ |23:53 |
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2006年09月27日
いよいよ今週日曜に迫った競馬界世界最高峰のレース凱旋門賞。
今回はブログテーマを超越して?
1999年の有馬記念を題材に、競馬と言う世界を武豊と中心に書いた
以前のものを少しアレンジしてもう一回載っけてみました。
オシムジャパンによく使われる言葉「考えて走るサッカーを目指す」。
これはつまり、裏を返せば考えて走るサッカーができていないと言うことである。
競馬の騎手たちが聞いたら鼻で笑ってしまうような標語ではないだろうか。
なぜなら、競馬のレースほど考えて走らなければ勝てない競技はないからだ
(もちろんここで走るのは馬なので、正確には走らせるが正しいかもしれないが)。
サッカーにおいて「考える」時間と言うのは一秒そこそこ。
考えるというよりは反射に近いと言える。
競馬における「考える」時間は一秒すらない。コンマ何秒の世界なのである。いってみれば超反射の世界。
一瞬でも判断を誤れば勝利を逃し、時には死すら招く恐れもある。
そんな超反射の世界において、頂点に立ち続けている男、武豊。
彼が生涯忘れられないレースが1999年の有馬記念ではないだろうか。
この年は前年の覇者、グラスワンダー(以下グラス)に
武騎乗のスペシャルウィーク(以下スペシャル)が挑むと言う図式だった。
スペシャルは競馬で最も格式が高いといわれるレースをいくつも勝ち、
武豊に初のダービー制覇をもたらした名馬である。
そのスペシャルに春のグランプリレース宝塚記念で完勝したグラス。
ラストランとなるスペシャルにとってこの有馬記念は雪辱の舞台となった。
言うまでもなく、武のマークする相手はグラス。
レーススタート直後、グラスの後ろからレースを進めたい武はスペシャルをなんと最後方に下げるのである。
騎手はレース前、馬場や展開、他の馬の癖などを想定してレースパターンを数百通り考えると言われているが、
そのひとつに最後方からの競馬と言う選択肢があったのだろう。
不利とされる一番後ろからの競馬でも武はどこか落ち着いていた。
そしてレース終盤、グラスが万を持して先頭集団に上がっていくとそれにつられるように武とスペシャルも上がっていく。
直線先頭に立ち、逃げ込みを測りたいグラスに対し、まるでジョーズのようにくらいつくスペシャル。
ほぼ同時のゴールインはわずか4cmの差でグラスに軍配が上がってしまう。
だが、武豊の中で超反射は寸分の狂いもなかったのだろう。
それは自分が勝利を確信してウイニングランをしたことからも想像がつく。
武豊の超反射の世界をも超越したグラスの勝利もさることながら、
この名勝負は負けたスペシャルにも賞賛の声が上がった。
雪辱はならなかったが、スペシャルと武の走りは見るものに感動を与えてくれたからである。
時はたち、2006年。過去最強のパートナーを得た武豊が、
一瞬たりとも気の抜けないまさに超反射世界最高峰のレースに挑戦する。
あの時以上のレースをして、今度は勝利と言う感動を与えてくれることを願っている。
posted by さめ |23:57 |
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