Jリーグについて-素人の勉強部屋

J1・J2(とJFL)のリーグ間格差

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09年、J1では大方の予想に反して山形が残留を決め、J2でも富山が中位で終えました。富山も山形も下位カテゴリーで戦った時のチームを大きく変えずに望みこの成果を手に入れましたから、J1・J2・JFLリーグのレベルを測るモノサシになるかという仮説が立ちます。山形は直近のJ2での成績が8位、9位、2位。クラブの経営規模からも、J2中位相当のクラブがチームの成熟と共に好成績を遂げ成長中といったところだと思いますから個々の戦力レベルで言えば補強したとはいえJ2上位程度でしょうか。一方の富山は07年のYKKとアローズが統合して08年JFL3位ですから、JFLの上位クラブレベル。彼らに注目してJ1、J2を見てみます。
*アローズの07年の成績は4位、最高成績は05年の3位である。YKK APは07年の成績が6位で、最高成績は05年の2位である(ウィキペディア)。

J2について
対戦相手を上中下位の3群に分けてそれぞれの平均勝ち点を求めてみました。セル色の白が偏差値45~55で平均に近い数値。オレンジが高い値、グリーンが低い値になっています。

1


この平均勝ち点ですが、minが栃木の対上位成績0.28で、これは1分3敗の0.25に近い数値。maxがC大阪の対下位成績2.61で、これは4勝1分の2.60もしくは8回やって7回勝ってやっと1回負ける2.625に近い数値です。因みに09年のJ2は全ての項目の平均が1.38で目安となる五分五分の成績、1勝1分1敗の1.33に近い数値です(若干高い数値になっているのは引分けが若干少なかったことを表していますが、これはJ1や海外リーグにも一般的に言える傾向だと思います)。
J2で特徴的なのは順位を素直に表現したような傾斜が見られること、つまり特殊な傾向をもつクラブが少なく、美しすぎることにあると思います。これは戦力格差のあるリーグの特徴で、J2は主要海外リーグ並の格差があることから予想される結果です。格差としては対上位の成績を見ると5位1.4と6位0.8の間に、対下位の成績を見ると14位1.6と15位1.2の間にあるように見え、実際にトータルの勝ち点がそれぞれ9差、11差がついています。ただし、上位に関しては4位と5位も勝ち点が9差ついていますので、4位から6位の間に格差が大きく付いているといえるかもしれません。
つまり、この表では6クラブずつの3群に分けていますが、構成としては上位4、5クラブ、中位9、10クラブ、下位4クラブの3つの集団が形成されているように見えます。上位のクラブ数が少ないのは09年のJ1からの降格クラブである札幌と東京Vが結果を出せなかった事にあると思います。
さて、注目の富山は13位ですが中位集団に位置しています。JFLで安定して上位に入るクラブは同様にJ2中位の戦力があると考えて良いと思います。とは言ってもJ2の下位グループは弱いクラブというよりは問題を抱えているクラブであり、固定的な格差では無いと思います。例えば3年連続下位だった徳島が09年に的確な補強をして臨み9位で終えています。09年の中盤に監督を代えて準備している愛媛は来シーズン飛躍するかもしれません。栃木や岡山も配分金なしで戦ったハンディが無くなります。ですから、JFL上位クラブはJ2中位のレベルにあるが、やはり何かしらの問題が起きて下位に低迷する可能性もあるということになります。

J1中の下?位から下位について
J1については11位以下の対戦グループ別平均勝ち点の表を見てみましょう。

2


J1の順位表を見ると11~15位のところで勝ち点2差に5クラブがひしめいていますが、その戦績傾向はクラブごとにまちまちでJ2のような美しさはありません。例えば京都は上位に対してイーブンで他を取りこぼしをしていますが、やはり目に付くのは山形の偏り方です。山形は対上位対決では最下位の勝ち点0.42ですが、対中位では1分けペースの1.08、対下位では2勝1敗(2.0)に近い2.1となっています。ライバルクラブにきっちり勝ち切って得た残留といえるでしょう。逆に注目したいのは上位に対して1勝2分9敗、中位に3勝1分5敗と格上に対してかなり厳しい戦いを強いられた事です。山形がJ2上位レベルの戦力という認識が、正しいかどうかわかりませんが、やはりJ1との差を感じる結果になっています。仙台がJ1仕様に向けて24、5億円を目標にしているニュースをみましたが、可能であるなら必要な選択といえるでしょう。

変えないこと成熟に対する評価
数字で表面的な部分に触れただけなので大きなことは言えません(そもそも単なるレアケースを用いてリーグ間格差を言うのは無理があるような・・・)が、富山や山形に成熟があったのであれば、それに対する評価というか、自信が得られればと思います(変えない勇気?)。J1とJ2に大きく横たわる格差は運営費としては10億円規模にもなると思いますが、チームの成熟はそれを乗り越えられる事を山形が見せてくれました。ただし、山形は中盤戦で連敗をしすぎています。1引分けを挟んでの6連敗や4連敗。連敗を重ねるとチームも壊れかけてしまうように感じます。シーズンの入り方が良かった事もありますが(連敗前の9節までで4勝3分2敗)、この連敗中のチーム維持力が残留の勝因に思えます。クラブに係る全ての人たちの信頼や絆が強かったのかもしれません。もしかしたらそれが市民クラブの武器なのかもしれませんね。

如何でしょうか。


折角ですのでJ1全てのクラブのデータをUPします。
前出の表とサンプルが変わるので偏差値による色が変わります。J2との違いが良く分かります。

3






追記
文章中、説明が不足していましたが、対戦相手の上中下位は最終順位ですので、実際に対戦した時と異なっている可能性があります。また、対戦した時期によって結果も左右されますから、ご贔屓クラブを見ていただく際、通年の星取表の情報を捕捉しながら見ていただくと良いとおもいます。Jリーグの試合記録の節別動向が順位を同時に見れて便利だと思います。(2010.01.06)

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記事カテゴリ:
Jリーグ/格差(上中下位群)
タグ:
クラブ
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この記事へのコメントコメント一覧

ルイ・コス太さま

コメントありがとうございます。
そうなんですね。混戦J1、格差J2をよく表していると思います。”たまたま”ね。
そうですね。複数年やら無いといけないと思います。yahooのデータでやったら過去のデータが見当たらない!またエクセルを組み替えないといけません。
エクセルのテクニックを無駄に覚えていますww

tttさま

コメントありがとうございます。
敬称が落ちていて、大変失礼致しました。
趣旨はどんどんずらしちゃってください。新ネタの発見に繋がったりもしますので。
F東京の昨シーズンは主要選手の離脱もあって好調不調の波が大きかった印象があります。もしかしたら、対戦カードの時期がずれていれば違った結果になったかもしれません。
というより、石川選手のケガが本当に残念なシーズンでしたよね。今年は期待したいです。

J1・J2(とJFL)のリーグ間格差

J1と見比べるとJ2の傾斜がどれほど綺麗かが良く判りますね。

このデータが3~5年くらい蓄積されると、また別の物が見えてきそうな感じです。

primaryさま

こめんとありがとうございます。
魅力あるデータなのですが、だからなんだ見たいなところもあります。ご贔屓クラブを中心に見ていただければ面白いと思います。

神戸にそういう印象があったんですね。この対戦相手は最終順位のあくまで結果論的なアプローチなので、シーズン中に実際に対戦した当時のものではありません。その辺りにズレがあるかもしれません。
あとは印象の問題?
過去データが手に入らなくて残念なのですが、数年やってみるともう少し色々気が付くかもしれません。

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