Jリーグについて-素人の勉強部屋

クラブの成長トレンド

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今日は素人の作文です。偶然立ち寄った書店で川口諭氏の「ゲーム理論の思考法」という本が目に留まり読んでみて、(超入門編ですが初ゲーム理論の私には丁度良かった)、今興味を持っている「リーグ格差とクラブの成長」に関係するところがありました。

企業が合法的にバブルを起こす方法。
ある企業の利益が1年目に1000万円で株価100円で取引されています。翌年の利益は5000万円で株価が500円となり、その数値で5年間安定しました。恐らくこの企業の株価は500円が適正です。
過去にさかのぼって操作を加えてみます。合法的に利益を”低く”する事は比較的簡単で、2年目に利益が急上昇するのではなく1000万円ずつ増加して、5年後に5000万円になったとする。そうすると株価が5年後に800~1000円程度になることが充分考えられるというのです。

2つのトレンド
まず、最初に「利益のトレンド」が人為的に作られていますが、これを企業の成長と見誤って株価が上昇する可能性があります。その株価自体の上昇が「株価のトレンド」を生み、更に上昇する可能性があります。利益のトレンドは専門投資家レベルでおきますが、株価のトレンドは一般投資家も巻き込み大きなものとなるらしいのです。

クラブの成長戦略に2つのトレンドが利用できないか。

J2に参入したクラブが18位で終わったとします。しかし、毎年3位ずつ順位が上がれば5年でJ1に昇格できます。であれば、2年目の目標は15位にすべきかもしれません。3年目に12位の目標が達成した辺りで、チームが確実に成長していると皆が感じるかもしれません。リーグ内に明らかな格差があって、成績が毎年少しずつ上がっていったとしたら、本当にあと3年で昇格してしまうかもしれない。そういった期待感、上昇トレンドがおこれば観客を集まり、観客が広告料の価値を高めていきます。
上昇トレンドを作る為には徐々にでも確実に成長する事が必要になります。もしくは人々を信じさせる必要があります。2年目に9位と躍進しても3年目の目標はやはり12位にした方が良いかもしれません。同時に入場者数の目標値などを示し、低い順位を目指すことの正当性を説明する必要があります。

本来順位は水物でクラブの成長と関係なく上下するものです。戦力だけでなく運や他のクラブも含めたチームの健康状態をも反映するからです。ですから順位の上昇トレンドとクラブの成長トレンドを旨くリンクさせながら説明し、皆を巻き込む事が、この場合は必要になってきます。
前述の例えでは順位が利益、クラブ規模の成長が株価をイメージしています。時として順位をクラブ規模の実態以上に魅せる為に赤字覚悟の大型補強が必要でしょうし、逆の状況もまた考えられます。3位しか上がらないことに、場合によっては順位を下げたことに価値を見出しキチンと説明できれば、より人々を惹きつけることが出来るかもしれません。これは全てのクラブが自分自身と戦う意味を与えることになります。36クラブもの大きなリーグが健全に成立するあり方かもしれません。

モノサシの目盛りを読む
この場合、格差は順位固定度を表すのだと思います。それは成長の為のステップに近いイメージかもしれません。本来水物である順位に信頼感をあたえるものです。そして仮に3位と私が言った数字の正当な量はいくつなのかそれが分かればもっと良いと思います。例えばJ2で18位のクラブは次は17位を目指すべきかもしれませんし、J1で9位のクラブは5位を目指すべきなのかもしれません。
リーグの構造としての格差を肯定した場合、実際のゲームでの魅力を失わせない為に上位にゲーム数が増えるよう工夫とか、様々な調整が必要になると思います。それらも含めて勝ち点と順位に対する興味、格差への興味は、ここの辺りに具現化されるように思いますが、いかがでしょうか。



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記事カテゴリ:
Jリーグ/格差(順位・勝ち点)
タグ:
株価
トレンド
ゲーム理論
利益

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グリテンさま

グリテンさんは3年生?4年生?時間が余り無いかと余計な心配をしています。

>卒業研究では教授の協力はあまりしてもらえず
教授の名前を連名出来るかで活動がかなり違うと思いますが、社会は学術使用には結構寛容なはずです。しかし、アンケート~直接ヒヤリングまで様々な手法があると思いますがやり方が分からなければ厳しいかも。先輩を捕まえたり、色々もがいてください。

直感的にはグリテンさんのテーマはアカデミーにはチームにお金が付いてプロ後は個人に付くところが難しい気がします。難しいは面白さの裏返しでもあると思いますが。

知識ということであれば、私のブログ内(テキストはかなりの乱文が多く済みません)ではカテゴリーで「クラブ/ホームタウン 」と「チーム・選手/年俸」と「チーム・選手/選手枠・出場時間 」が、リンクで「アカデミークラブ基本情報 」が関係しそうな気がしますが、お金のデータは中々手に入りません。valpon376@gmail.comにメールを頂ければ幾つかデータをお送りします。ただし、私の数字も間違いがあるかもしれません。また、間違いに気づかれたら、指摘してくださいね。

「アカデミークラブ基本情報 」ではコーチングスタッフの数や生徒の数が各クラブで分かるのでアカデミーの規模の比較は出来ますよ。場合によってはアカデミーは人数で、プロ後は契約金で見せたほうがデータは手に入り易いかもしれません。
雑誌の方は具体的には覚えていません。もしかしたら小さな記事だったかもしれません。

私のブログも最初は短命で終わるはずが、熱心にコメントを頂ける方に支えられて1年運営してきました。振り返ると簡単に手に入るデータを根気良く集めた事が良かったのだと思います。
頑張って足で稼いでください。
それと、データからもみるサッカー (ブログ内のリンク集から入れます)さんも幾つか関連記事があると思います。
また、気軽にコメントくださいね。

ありがとうございます。

まさかこんなに早くコメントしてくださるなんてありがとうございます。

卒業研究では教授の協力はあまりしてもらえず、個人で頑張っています。実はクラブのほうにも直接問い合わせしようと思っているのですが、資料などで知識をつけてからではないと失礼だと思い、まだコンタクトをとっていません。

今年の記事で私の研究内容に近い資料をご存知ならば、資料のタイトルを教えていただけませんか。

ブログ内でのデータを頂けるのであれば、生え抜き選手のデータを使わせて頂けたら、とても助かります。

グリテンさま

コメントありがとうございます。
卒業研究ですか、専門の方ですね。頑張ってください。
ここでは全くの素人がネットで手に入るデータを収集・加工しているだけですので、お役に立てる資料は無さそうに思いますが、逆にブログ内に欲しいデータがあれば、お送りいたします。
多分ユース時代の投資金額について参考になりそうな記事がサカマガかサカダイに今年あったように記憶していますが、学生の方なら教授に協力していただいて直接クラブに問い合わせることを是非トライしていただきたいと思います。

個人的にはトップに昇格してからも育成期間があるでしょうから、ユース時代を諦めてそこにフォーカスすれば、雑誌レベルでもかなりしっかりしたデータが手に入るように思います。

頑張ってください。

生え抜き選手

こんにちは。コメントするところがここであってるかはわかりませんがコメントさせていただきます。

実は卒業研究で調べ物をしてるところ、このサイトに行きつきました。

私はユースの人材育成について卒研をすすめているのですが、ここまで調べていて驚きました。

今私が行っている研究は、ユース時代に選手に投資した金額と現在の選手の収入の金額とを財務のツールを使って求めてグラフにしてまとめようと思うんですが、ユース時代の投資額のデータがどうしてもわかりません・・

もしそのデータや参考文書などがわかれば教えていただきたいのですが・・

いきなりで失礼とは思いますが、研究の糸口となるお話はありませんか?

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