Jリーグについて-素人の勉強部屋

J1のプレーオフ制ってどう?

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前回、海外で行われている実例でも様々なリーグ形式が存在する事を確認しました。沢山のコメントを頂きありがとうございました(これからの展開に対して大いに参考にさせていただきます)。
シーズン設計のポイントを整理すると、1年をどう区切るか、地域(クラブ群)をどう区切るか、どう統合(プレーオフ)するか。この3点だと思います。バリエーション的には表のようになるでしょうか。

1


この中で、Jリーグに合う制度はどれか。結構難しい検討に見えますが、収益の視点から考えた場合、リーグ終盤でプロ野球シーズンの終わる11月からがドル箱期間なので、ここをいかに有効活用できるかという点に注目すると色々限界が見えてきます。今回はプレーオフ制がJ1で可能かについて検討したいと思います。

レギュラーシーズンとプレーオフをもっとも旨く繋げる方式はアメリカMLBで採用されている特殊トーナメント+ワイルド・カード方式で、多分システムとしては最も進んでいるように感じます。
サッカーでは1シーズン+1リーグ制という違いがありますが、韓国のKリーグのプレーオフが特殊トーナメントの似た構造だと思いますので、Kリーグのプレーオフだけを抜き取ってJリーグに当てはめて検討してみたいと思います。

韓国の特殊トーナメント方式は1回戦で3x6位と4x5位が対戦し、その勝者で2回戦を行います。勝ち上がりチームは準決勝で2位チームと決勝で1位チームと対戦します。1回戦~準決勝は一発勝負。決勝だけはホーム&アウェーとなります。
例えば2008年では
プレーオフ決勝がホーム&アウェイ(12/3、12/7)水原三星xFCソウル
準決勝は一発勝負 (11/30)FCソウルx蔚山現代
2回戦も一発勝負(11/26) 蔚山現代x全北現代
1回戦も一発勝負(11/23)城南一和x全北現代、(11/22)蔚山現代x浦項
となっております。プレーオフ1回戦をリーグ最終戦から中7日で行ったとしても3週間費やして6試合開催になります(表現が難しいのですが、中7日の日程に換算すると3試合日ということが言いたいのです)。

これだと、11月の中旬にはリーグが終わっていなければなりません。Jリーグの過密日程では不可能ではないでしょうか。対策としては下記の案があるでしょうが、賛同される方は少ないそうです。

1.ナビスコ杯の廃止、天皇杯へのJリーグクラブ不参加
2.J1クラブ数の減少。
3.雪国クラブのプレーオフ雪中試合の容認(12月にプレーオフ)+天皇杯はJリーグクラブ参戦時期からリーグのポストシーズン(1月)に行う(ただし、CWCの日程も問題になる)
4.秋春制への移行

それでも日程がクリアしたと仮定して、韓国と同じようなスケジュールでプレーオフが開催されるとします。
プレーオフは間違いなく盛り上がるし、入場料・放送権料共に増収でしょう。ただ、レギュラーシーズンの魅力が相対的に下がり、プロ野球の日本シリーズが終わった翌週が最終戦になる。これはかなりの減収になるでしょう。
プレーオフ・ゲームの主管がリーグであれば、プレーオフの収入は配分金によって各クラブに配られる事になりますが、これをJ1内に限って減収に当てます。そうでなければ、クラブの同意が受けられないように感じます。
そうなると、レギュラーシーズンのドル箱27試合分の入場料減収とプレーオフで追加される6試合の増収を天秤にかける事になります。
ドル箱27試合分の入場料減収は、ドル箱のプレミアムを見なくても、過密日程により全て平日開催となる悪条件が続き、かなりの減収になります。08年では休日開催の平均入場者数が19,984人、平日が13,632人で約6,352人減となります。
27試合x6,352=171,504人。
一方、プレーオフの決勝H&Aを平均4万人、それ以外は平日もあるのですが2万人とすると16万人。1万人の減少になりますが、前述したレギュラーシーズンの減収を考えると放送権料で補えるか範囲に収まるかどうか・・・・(視聴率を稼げる自信はありません)。
プレーオフ・ゲーム数を増やすような検討も必要かもしれません。メキシコのように決勝ラウンド1回戦を「1位vs8位」「2位vs7位」「3位vs6位」「4位vs5位」のホーム&アウェーとする単純トーナメント方式にすれば3週半で14試合となります。流石に3週半で1クラブ6試合は無理でしょうから、もう少し期間をみないといけません。
しかし、単純トーナメントにするとレギュラーシーズン8位のクラブが簡単に優勝してしまう可能性が出てきます。となると更にレギュラー・シーズンの重みが無くなりそちらの入場者数減に繋がる危険があります(実は特殊トーナメントは1位の試合間隔が開きすぎる問題もありますが・・)。いずれにしても、現行スケジュールでプレーオフの開催は収益としてのうまみが少なそうです。

J1のクラブ数を減らす
秋春制にする
プレーオフは12月開催(雪国クラブが進出した場合の問題が大きい。)

この3つのどれかの対応が必要になるでしょう。プレーオフだけの理想を言えば、J1のクラブ数を減らしレギュラーシーズンを短縮してプレーオフ・トーナメントをガッチリ2ヶ月くらいで行いたいところです(インターリーグで全クラブと対戦があるような多リーグ制でワイルドカードも採用して・・・)。でも、秋春制でないと結局収益の話は改善されませんね。プレーフオフ12月開催と秋春制だったら、雪国クラブはどちらをとるでしょうかね。
ただ、サッカーでトーナメント戦は日程に対する試合数が少なすぎて入場料収入的には合いません。TV視聴率がもう少し稼げるようにならないと厳しいのではないでしょうか。また、秋春制は雪国問題をクリアしたとしても、ACLへのチーム対応が難しそうで、ACLでJクラブが安定してよい成績を残し、ノウハウが溜まってこない事には怖くて採用できそうにない。ACLで成功することが今、最も重要なJ1の課題だと思いますので・・・。
さすがにリアリティが無さ過ぎて具体的に組んでみるモチベーションが上がりません(つまり、レギュラーシーズンをどうするか。2ステージ制や多ブロック性の検討までやる気がでません)。
簡単にはいきませんね。

やはり、サッカーは連戦が効かないのがポイントで、リーグ自体はシンプルに組んでおいて、中だるみをカップ戦や、国際カップ戦(共に予選はリーグ、決勝はトーナメント?)とのオーバーラップによって補うのが一般的な考え方のように感じます。カップ戦であれば、リーグの真ん中辺りで予選が終わる盛り上がりがある。だから、カップ戦が盛り上がることを考えた方が良いとなって、コメントで多く頂いたナビスコ杯J1+2共同開催案の優位性が出てきた感があります。
J1リーグが順調か、低迷かは頂いたコメントでも意見が分かれていましたが、よりうまく行って無さそうなナビスコ杯から変革してみるのは普通な感覚ですよね。
J2は来年おそらく参入クラブがあり、試合数が減りますから、来年からの実施を検討して欲しいところです。ヴァル・ポン案

いかがでしょうか。





追記
今回書き上げてから、プレーオフがリーグ主管なら、雪国がプレーオフに進出した場合に限ってセントラル方式もしくは、雪国の試合のみ代理会場とすればプレーオフ12月開催も可能だったなと思ったりしました。CWCとうまく折り合いが付けば、リーグと12月末の天皇杯が旨く繋がって天皇杯も盛り上がるかもしれませんね。
雪国の人、如何でしょうか。はっきり言ってメキシコ式とか、ワイルド・カードとかを採用すればリーグの1/2~1/3のクラブが参加する方式も可能であり、頻度が割りと高い可能性があります。
コメント欄にでもご意見いただけたらうれしいです。
私は反対意見が多いことを予想しますが・・・(というか、ここでプレーオフが可能となったらまた1からやり直しだぁ。あぁ)。

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Jリーグ/改革案
タグ:
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この記事へのコメントコメント一覧

あさま

済みません。返信が遅れました。
コメントありがとうございます。
掲示板はチェックしていませんが、あさんはFC東京のサポさんなのかな(間違っていたら済みません)。
個人的にはFC東京はもう一歩で突き抜けるクラブだと思いますし、首都クラブですし!

ちょっと難航していてます。2ステージ制の検討を保留し2シーズン制の記事を木金辺りでアップしてみます。
その時にまたコメントいただけたらと思います。
よろしくです!

J1のプレーオフ制ってどう?

>オシムさんも…2ステージ制に戻すのもよいだろうと仰っています

初耳です。オシムが、そう言っているのは心強いですねw
自分は、優勝も降格も無関係ない1ステージ制の弊害をモロに被る中堅クラブを応援しているのですが、数年前と比べて、確実に観客が減少しています。さらに来季から大スポンサーの撤退も決定しました。これから球団がどうなってしまうのか、かなり心配です。
この人気低下が顕著な現状に対して、某掲示板では「フロントが糞」など球団を批判するカキコミが多くあります。しかし、管理人さんが指摘する通り、本当に責任はクラブだけにあるのでしょうか?クラブの努力だけでは明らかに限界があります。
とにかくJリーグには何かしらに対策を考えてもらいたいですね。関心が一度離れてしまったら、それを取り戻すのは物凄く大変ですから・・・。

あさま

またまたコメントを頂きまして、ありがとうございます。
リーグのシステムについて皆さんの関心の高さを感じます。引き続き取り上げていった時に、このペースでコメントをいただけるようであれば、コメントをまとめて見るような作業も面白いかなと思っています。

>ACLは面白くなってきましたけど、世間一般へのアピールという意味では、どうなんでしょう?
正に仰るとおりで非常に歯がゆく思っています。私は夢の見すぎとまでは思っていませんが、あさんの危機感には共感するところで、成長するまでに何かすることは「必要」だと思っています。思っているからこそ、素人ながらでしゃばっているまねをしているのですが。

2ステージ制についての武田コメント、非常に参考になりました。
オシムさんも観客が集められないのであれば、かつての2ステージ制に戻すのもよいだろうと仰っています。集められない人数が5000人と非常に低い設定でしたが、インタビューなので、その数字にこだわる必要は無いと思います。
今、リーグ分けとシーズン分けについての記事を用意しているのですが、リーグ分けはJリーグには合わない気がしています。一方で、シーズン分けは過去の経験でネガティブな印象を持っている人も多い。そこを乗り越えるのが課題ではないでしょうか。誰しも昔に返るよりは進化してる感覚が欲しいでしょうから。
とはいえ、過密日程によりプレーオフを膨らませられないのはイタイです。とりあえずは18クラブでの改善策で出さないと妄想感が大きすぎると思いますので・・・。

J1のプレーオフ制ってどう?

>ACLの視聴率は注目したい

ACLは面白くなってきましたけど、世間一般へのアピールという意味では、どうなんでしょう?
今週、東京で開催された『川崎vs名古屋』の準々決勝。日本勢同士の対決ということで盛り上がりが期待されましたが、球場は空席だらけで地上波の中継も無し。それどころか夜のNHKニュースなんて、結果さえも報道しませんでした。注目度が高いとはお世辞にも言えません。
1ステージ制支持派の人たちは、欧州CLのような権威ある大会に成長することを期待しているのかもしれませんが、夢の見過ぎではないでしょうか?


ちなみに元ヴェルディで現在は解説者の武田さんも2ステージ制を支持しているみたいです↓
http://t.pia.jp/feature/sports/talkbattle/vol49-1.html
1ステージ制だと、前半でもうダメだと切り替えがつかないじゃない。2ステージ制だと前半でダメでも切り替えていくことができるからいいかなと。クラブの戦略的に、1stステージから外人を補強していくチームと、1stステージは補強しないで、2ndステージから外国人を補強していくとか。てこ入れができるから。そういった意味ではどっちがいいとも言えないですけど、僕は2ステージ制の方が良くて。経営的なことを考えると、チャンピオンシップの2試合があった方がいいのかなとも思う。盛り上がりますからね。

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