Jリーグについて-素人の勉強部屋

Jリーグクラブのセカンドチームについて

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JUMPの提言を以前のエントリーで扱いましが、自国の若手育成が主目的であれば、直接的な若手枠(メキシコやイタリア)や、サテライトの充実(イングランド)の方向性が示されないのに疑問が残ります(サテライトはむしろ廃止)。結局25人枠提言はこれまでクラブが育成の為に抱えてきた若手を流動化させリーグ全体で育成していく手立てなのですが、J2が成長し選手の契約が流動的になってくれば自然な流れであることは容易にイメージできます。
JUMPとはクラブの勉強会のような存在で、改革なくしてもいずれ向かう方向のようにも感じていて(メンバーも計13人の内4人がクラブ関係者ですし)、改革案が制度化されるか否かへの興味は薄くなりました。つまり、JUMPは一種の予言なのかなという気がします。逆に言えばその流れの中でもクラブ内育成が良いと考えるクラブ・選手がいるなら制度化せずに、様々な可能性を残した方がよいのかなとも思います。

そうなると、興味はその周辺に向かいます。リーグとして制度化(キャップ)すべきはどこなのか。
今回はセカンドチームについて取り上げたいと思いますが、勉強中でキチンと意見が述べられない部分もありますが、ご了承ください(ご教授頂ければ幸いです)。

1.その前に、お金の流れをコントロールする視点。
この25枠化は本来J3が実現していれば検討不要である、J2クラブのダウン・サイズのチャンスでしょう。
J2の充実がJUMP提言を生む土台であるのは確かで、Jリーグ拡大路線を私は支持しますが、今後J1よりJ2のクラブ数が増えていく中で、1クラブ当りの配分金の減少が、幾つかのクラブ経営の圧迫するという指摘があります。幾つかのクラブというのは当然J2のクラブで、ここの配分金を無理なく下げられればかなり効果的なわけです。
クラブの保有選手数が25人に減った場合、例えば選手が5人減ってその年俸が平均500万円だった場合、年俸の予算が単純計算で2500万円減となります。賞金を除いた配分金の平均はJ2で1億2100万円(J1で2億7300万円)位だと推定しますが、一律2500万円削減できれば20%の削減となります(もちろん、計算しやすくした試算ですが、削減幅が半分でも大きいと思います)。

2.人の流れをコントロールする視点。
ここで、クラブのダウン・サイジングの話は一旦良しとします。が、凄く違和感があるのは、ユースで既に若手の抱え込みがされている実情に対してです。ユースで育てた選手を一旦放出して下のカテゴリーで育てて、成長したら再獲得というケースは考えにくく、U-18とトップチームの継続性を考えたらセカンドチームの保有が必須になってくるように感じます。これって逆にアップ・サイズになりませんか?

現在、アマチュアチームを保有しているJリーグクラブは7クラブ、内セカンドチームとして機能していそうなクラブは千葉・岡山・徳島だと思います(表の誤りはご指摘ください。一応ウィキペディアやクラブHPを参照しています)。

1


プロクラブ保有のアマチュアチームはセカンドチームとしての役割の他に、(これは四国のクラブで見聞きした話ですが)地域の優秀な選手が他県へ流出する事を防いだり、地域のサッカーレベルの向上を目指している側面もあります。これは地域貢献の一種でしょうか。また、サポーター獲得の為にアマチュア部分を充実化する事も考えられるかもしれません。
今年注目すべきニュースはジェフ・リザーブズがJFLで好調な点でしょうか。また、岡山がセカンド立ち上げの際、県連盟の特例で地区リーグからの参加義務を大幅免除され県1部からとなっています。
新潟のJSCも記事を読んだ印象ではシステムとしては申し分ない気がします。湘南も過去、経営が厳しい時にサッカー・スクールを別会社にしてスクールの経営安定化を図りましたが、教育産業として収益が考えられる部分は分離・特化した後にクラブと提携し、人やお金をやり取りするのも可能性のある試みだと思います。
千葉の特徴欄に記述した「選手は トップチームの練習試合やJサテライトに出場可。 クラブと契約しているからトップチームへの移動に「移籍」という手続きが不要。 アマチュアの選手がサテライトリーグに出場も珍しくなく、トップチームに登録された選手もいる」という記述は岡山・徳島にも当てはまる部分があると思います。

ここで、セカンドチームとして機能していそうな千葉・岡山・徳島に絞り、選手の構成について見てみたいと思います。トップについては千葉・岡山・徳島、セカンドについては千葉のみ簡単に追跡できた部分だけ表にしてみます。
(エクセルで年齢を誕生日から自動計算してくれる方法があったので、いずれは全クラブの年齢構成をレポートしたいと思います。)

2


岡山と徳島についてはセカンドチームが追えていないので詳しく扱えないのですが、選手数が多い印象があります。リーグ中盤の補強後ということもあるでしょうが、これはダウン・サイジングという資金的な効率化はされていないと思います。
千葉についてはセカンドチームにU-18の選手を4人(17歳が3人、18歳が1人)、プロ選手を4人含み、JFLでそれなりの結果を出していますからセカンドチームとして特に育成的には有効に機能しているといえると思います。平均年齢が21.5歳で23歳以下が8割ですから若手育成の度合いが高いと見受けられます。
ただ、ここも、合計44人、プロ選手30人は他クラブと同程度とも言えますが、逆にプロ選手4人というのはその受け皿にはなっていない感じですね。

結局のところ育成年代で言われている(いた?)補欠問題がプロにも当てはまる気がします。どうなんでしょう。
これは所属や契約している団体が複数のチームを保有することは可能(Jリーグ内で複数は不可)で、これは良いのですが、団体内で選手のチーム移動が制限されている事による弊害があると思います。JFAの規約では、選手は重複登録を許されず、移籍が1シーズンにつき3チーム(出場としては2チーム)しか許されず、移籍ウインドーは年2回であると読めます。例外規定がなければ、プロ野球の1,2軍のように上がったり下がったりの自由度は低く、やはりプロ野球の2軍に当たるのはサテライトリーグなのだと感じます。
サテライトリーグはスケジュールがハッキリしなかったり、試合の位置づけが曖昧でクラブによっては意義が見出しにくかったり、様々な問題を抱え、不要論もあり、それに対しての25人枠提言なのだと思います。ただ、現状セカンドチームとトップチームとの連携の限界があり独立チームとして戦う以上、それぞれの補欠選手に対する出場機会をどうするかの問題には良く答えてくれるのも事実。
25人枠制限に対しては選手の所属チームの自由化が不可欠に思います。セカンドチームのサテライトチーム化(余計分かり難いですか?)が有効に感じます。

最後に、
選手の所属団体内でのチーム移動が自由になった場合、セカンドチームにはケガ明けのトップ選手やサテライトクラスの選手、アマチュア選手(多くは契約に至らない若手)、U-18の有望選手が集う事になると思います。後半部分の選手が少なければサテライトリーグの方が、レベルが高い戦いになるでしょう。
クラブはプロ契約選手を整理して、優秀な若手の予備軍を充実させ、育成目的としてトップと同じコンセプトのセカンドチームを編成するのが良いと思います。アカデミーから積極的に引き抜けばアカデミーでも下から選手の吸い上げが雪崩式に各世代で行われ、チームとしては戦力低下するも、個人の強化としては有効な組織構造になると思います。
これはサテライトの充実にお金が掛かりそうな事を考えると有効な方法に感じます。
如何でしょうか?


JFAの規約では。
4章登録
第76条
「選手は、2つ以上の加盟チームに登録することはできない。」
第82条
「J1・J2・JFLの第1種チームの選手は、第1項に基づく登録の有効期間(1シーズン)内に、原則として最大3つの加盟チームに登録されることができ、最大2つの加盟チームのために「公式試合」に出場できる。」
第82条の2
「 J1・J2・JFLの第1種チームは、原則として、本協会が定めた年2回の登録ウインドー中にのみ選手を登録。本協会が特に承認した場合は、この限りではない。」
これは恐らく、選手は重複登録を許されず、移籍が1シーズンにつき3チーム(出場としては2チーム)しか許されず、移籍ウインドーは年2回であると読めます。




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チーム・選手/セカンドチーム
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tttさま

コメントありがとうございます。
国体の視点は全く抜け落ちていました!ご指摘ありがとうございます。
確かに手元の資料でも岐阜セカンドは立ち上げの理由に国体が挙がっていました。国体は敷設や準加盟を目指すクラブの立ち上げなどにも影響してそうですよね。歴史を振り返ってみるのも面白いかもしれませんね。

Jリーグクラブのセカンドチームについて

セカンドチームの位置づけですが、国内の場合、国体がまだまだ関わっているのではないでしょうか?
開催県は今年が新潟で、その後、千葉、岐阜と続くはずで奇しくもセカンドチームを有するJクラブがある県が続きます。少なくとも新潟と岐阜はそれぞれJSC、岐阜セカンド中心でしょうから、自県での国体前後に活動状況を見直すという例があってもおかしくないと思います。

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