Jリーグについて-素人の勉強部屋

J1クラブの年俸-20人の偏差値-2

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前回、上位20人以上の年俸傾向を偏差値に変換して概観した際に、4-8番目の選手の値にばらつきがあること、勾配に傾向がありそうなこと、20位以上という数字が正しいか検証は保留中であることを述べました。
そこで、生抜き選手の傾向を取り払って、勾配に注目してみると4-8番目の選手の高低で傾向が分かれそうです。前者は実際の金額が直線的に、後者は下弦の曲線になります。
今回は実際の金額でグラフ作成してみます。年俸総額の小さいクラブは他と余りにも差異があるので、ここもタイプ分けをして、下弦型(神戸・川崎・柏・清水・F東京・横浜FM)、直線型(浦和・G大阪・鹿島・京都・磐田・名古屋)、中堅クラブ型(大分・大宮・広島・千葉・新潟・山形)の3タイプに分けてみました。一応タイプ分けを整理して表にまとめると

1


では、具体的にグラフを見てみましょう。

3


金額自体は推定値ですので、具体的にクラブの優劣を述べるのは避けますが、浦和は上位はより高額に、下位はより低額(多分若手)に配分されていて、その点は高く評価できる気がします。
ある程度の総額を超えると直線型になりやすそうです。例えば、1,2人絶対的な仕事の出来る超高額プレーヤーを獲得しその他は低く抑えるような下弦型のまま成長させるようなチームづくりは採用されていないようです。

さて、もう一つのポイントである20位以内という枠ですが(鹿島が昨年出場した選手20人というのは、フィールドプレーヤーのようです)、昨シーズンのリーグでは、GKも含めてJ1平均が26人(最大32、最小21)出場していました。ナビスコ杯を含めるともっと増えるのだと思います。
一方、450分以上出場選手をみてみると平均19人(最大22人、最小14人)でした。各クラブの選手数はリーグ終了時の平均で31人ですが、リーグでは大体2/3の選手を主に出場させているようです。今後具体的に検証したいと思いますが、さすがに、20人いれば足りるという目安ではないですが、おおよそ20人くらいの中心選手で各クラブはリーグを乗り切っていると言えそうで、その目安にはなりそうです。ちなみに14人は名古屋、22人はけが人の多かった柏と札幌で、他は17~20人でした。結構幅の小さい数値です。

さて、これまでのところをまとめてみます。

2


生抜きタイプでは、生抜き型は下弦型が多く、補強型は直線型が多いですね。
移籍タイプでは、強化型は直線型と下弦型がイーブンです。
各クラブのデータに2007年の人件費と人件費に締める年俸上位20人の総額の割合を加えてみました。
この割合の平均は41%です。年度が異なる事とその際J2だったクラブを含むために、あくまでも目安です。
人件費には移籍金償却費も含むため、移籍タイプが低めに出るかと予想したのですが(そうなれば強化の効率が悪いと読める)、むしろその逆で、生抜きタイプの平均が36%、移籍タイプの平均が46%です。どういうことでしょうか。
この数字以外の部分は育成の為の部分を多く含むので、育成の部分が弱いクラブが移籍タイプに多いと言えるかもしれません。

如何でしょうか。


追記
コメントを受けまして、もう少し生抜き選手の情報をアップしておきます。(2009.08.01)

4


表の選手の分布は年俸順に並べていますが、黄色が生抜き選手、オレンジが生抜きでユース上がりの選手です。
私自身、生抜き選手についてはクラブの評価軸よりも、リーグの構造分析に興味がシフトしています。
生抜き選手が中堅クラブ(多分J2も)に多いなら、一部の移籍金獲得頼みのクラブを除いて、中小クラブも移籍金撤廃の利益を受けるんじゃないかという気がします。
兎に角、現状ではトップチーム内でも育成色の強い部分がかなり含まれているように感じますが、その部分がリーグ全体の資金的、人的資源的なロスになっているのであれば、より良く変わってくれればと思います。
記事にするには頭の中の整理にちょっと時間が掛かりそうですが。




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記事カテゴリ:
チーム・選手/年俸
タグ:
選手
傾向
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この記事へのコメントコメント一覧

ルイ・コス太さま

コメントありがとうございます。
貴重なアドバイスありがとうございます。スモールパッケージという方向性は正解なんだと思います。
今までの所を概観という事で一旦締めて、ちょっと整理してから再開したいと思います。

データが魅力的で引っ張られすぎましたが、今後は年俸と生抜き(在籍年数?)と出場状況の3点の性格の違いを意識して戦略を立て直さないとと思います。
ご提案の視点もちょっと考えて見ます!

J1クラブの年俸-20人の偏差値-2

面白いデータなのに上手く傾向が出てくれないと纏めるのが難しいですよね。
1度、今季のリーグ戦で1試合以上フル出場している選手等の括りでスモールパッケージにしてみてはどうでしょうか?

私も以前に似た様な事(各クラブの年齢分布)を考えて少し集計した事があるのですが、生え抜きの定義などで悩んで途中で放り出した事がありますw

南田神田さま

コメントありがとうございます。
こちらの記事自体も思考経過をそのままお伝えしているところもありますので、そこは申し訳なく思います。
資料も足りていないのだと思いますが、グラフを大量にアップするのも、見るのが大変だと思いまして、なかなか難しいところです。
データで見たいポイントを催促していただけると助かります。一応、もっと詳しい表を追記します。

さて、生え抜きですが、G大阪あたりは若い選手の出場機会を求めた動きなのか(優秀な選手が多いだけに)、他のクラブが欲しがるのか、監督が割りと固定メンバー志向だったからか、出て行く選手も多いと思います。また1~10番目の選手まで移籍で、10人目の年俸が5000万円と高い。入ってくる選手も多いです。若い人の成長を待たずにどんどん補強しているといえるのかもしれません。
一方、浦和や鹿島は多い。生え抜きが多いのはクラブの戦略や性格もあるとおもいますが、若い選手の比率が多いと生え抜きも多くなります。そこが色々複雑にしている気がします。なんといっても若い人は安く簡単に量を取れてしまうので。

ただ、生抜き選手へのクラブの戦略的なこだわりって移籍金があった時代のもので、今後はなくなって行くのかなとも思います(もちろん、サポータにとって生抜き選手はとても大切な存在だと思います)。
南田神田さんが仰るようにチームの顔は必ずしも生抜き選手である必要はなく、ある一定期間以上所属していれば生抜き選手とのフィットの違いはなくなるでしょう。
そうなると、クラブが若手を育てる(抱える)というモチベーションは低下するかもしれませんね。

J1クラブの年俸-20人の偏差値-2

鹿島といえば小笠原

何言ってんの?
生え抜きだよ。

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