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J1クラブの年俸-20人の偏差値

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各クラブの開幕時の選手年俸についての考察、第3回。今回は具体的なクラブのデータを概観したいと思います。
前回、クラブの年俸上位20人を抽出して検討しましたが、上位抽出という検討はありかなと思います。下位は将来を見据えての選手が主で、上位にチーム作りのメインプレイヤーが占めるとすると、もちろん年齢に起因する例外も多々あると思いますが、まあ、データは手軽になるし考察の導入部としては丁度良いかと思います。

データは引き続き日刊の名鑑ですので、開幕時の選手についてです。
前回、生抜き選手(移籍経験のない選手。ユース上がりということではありません。)の保有数と年俸順の分布から3つのタイプ分けをしました。今回は生抜き選手6人以下(以下、移籍タイプ)で20人の年俸総額が5億円以下のクラブ群を新しいタイプとして移籍選手育成型(もしくは中堅クラブ型)とします。他のネーミングも若干変更して移籍タイプで年俸総額が5億円以上を強化型、生抜き選手7人以上(以下、生抜きタイプ)の中で高額年俸者に移籍がおおいクラブを生抜きベース補強型(以下補強型)、その他を生抜き型としました。
(前回エントリーのグラフもネーミング訂正の追記をしました。)

さて、本題です。具体的な年俸を扱うと(やってみたのですが)、2500万円以上の年俸選手が11人以上いるクラブはG大阪、浦和、鹿島、川崎の4クラブのみ(11人が5千万円以上となるクラブはありません。)といった格差や、クラブや特定選手の事情が邪魔をして有意義な検討になり難いきがします。よって傾向を先取りするためにグラフは20人の年俸を偏差値に直して縦軸とし、高額順に並べて横軸としました。

1


お手数ですが、グラフは右クリックで保存した後に開いて倍率を調整していただいたほうが見やすいと思います(別に良い方法がありますでしょうか?)。
タイプで2つのグラフに分けた後、それぞれ2つの型で色分けをしていますが、何となく勾配が一定に近いクラブを点線としてみました。

今後の分析の為の視点を概観する。

数値幅→4-8番目の選手の年俸に注目
年俸順位それぞれで数値幅(表では+30つまり、35の目盛りは実際には数値幅5)をとりました。生抜きタイプが平均6.6、移籍タイプが平均6.4です。年俸上位はクラブ事情が出るとして数値幅も大きかったりするわけですが、3、4位くらいで谷になり、生抜きタイプは10人と15人のところで、移籍タイプは13人のところで再び谷ができます。
平均を上回り山になっている「生抜きタイプで4-7番目、移籍タイプで5-8番目」がクラブの考え方や事情の違いが良く出ている部分なのかもしれません。

勾配について
勾配が一定に近そうなクラブを主観で選び点線とし、眺めてみると、計画的、安定的に補強がなされていそうなクラブが多いような印象があります。あくまで印象ですが。
勾配については実はもっとも一定に近いのは中澤選手を除いたときの横浜FMなので、勾配の一定が良いと一概に言えるのかという側面もあります。また、主観を除こうとすると高度な数学的なテクニックが必要な気がするので、実際に私がその視点で検証する事が可能かどうか、分かりません。

20位の年俸について
上位20位を抽出したのは将来的な選手を除外する目的もありますが、20位以内に将来的な選手が全くいないわけではありません。大宮ではすでに20番目が年俸400万円(C契約選手?)だし、名古屋と鹿島に1人、横浜FMに2人、A契約の最低年俸480万円の選手が含まれています。
20人枠は鹿島の去年の出場選手数を参照しているのですが、枠自体はクラブ特有の数値と考えるのが普通で、しかも昨年ACLを出場している鹿島の数字は高めだと思うのです。
クラブごとに昨年の出場選手数は多分データがあるので、その検証をし、クラブごとの変動枠とした方が良いかなと思います。
その際、昨年J2だったクラブは同じタイプ・型のクラブを参照するのか、J2の実績を参照するのか、またその時に検証したいと思います。

タイプ・型の平均について概観する。

2


偏差値の平均なので、あまりハッキリとした差異がでませんが、移籍タイプと生抜きタイプを比べた時にはやはり、移籍タイプの移籍が高額年俸者に対してより行われ、その結果年俸上位6位以上の部分で高めに出ているように感じます(1位で生抜きタイプの数値が高いのはクラブ規模の差?)。
その分、6位から13位までが生抜きタイプの方が高く、チーム全体としてはバランスがとれていそうな気がします。
移籍タイプのなかで強化型と育成型を比べた場合、育成型は16位以下の選手が低く、それ以上はなだらかな勾配となっています。
強化型は8位以下の選手が割りと平坦で、それ以上が高めになっている印象です。
生抜き型と補強型の比較では、補強型が高額年俸の1-3位がより高い印象もありますが、2つに差異がないとも言える気がします。

型を分ける際、移籍タイプでは年俸総額で分けていますので、両者に大きなクラブ事情の差が存在しますが、生抜きタイプでは高額年俸者の移籍経験で分けていますので、補強型と生抜き型に差異がないというのも一つの結論ではあります。その部分はもう少しディテールを見て判断したいと思います。

また、何が言いたいのか分からない中間報告っぽいですが(ブログですから許していただくとして)、今回はここまででアップしたいと思います。
一応分かった事をまとめると

各クラブの4-8番目の選手の年俸金額がばらつきがある
生抜きタイプと移籍タイプ、強化型と育成型には偏差値でも傾向がありそう。
勾配がばらつくクラブ(最初の表の実線)と割合一定(最初の表の点線)になるクラブが、タイプ・型にかかわらず存在する。
20人枠についてはクラブごとの変動値とした方が正確になる。

これだけだと地味なので、新潟の特殊な状況について触れておきたいと思います(グラフでは見にくくて恐縮ですが・・。)。新潟は開幕時千葉に次いで少ない27人編成、20人枠総額も山形に次いで少ない3.4億円ですが、6番目の選手の年俸偏差値が61.4で1位です。金額で言えば、1位4500万~6位2800万円で全体でもかなり低い方ですが、偏差値が高いということはここにお金を集中させているという事ですね。
新潟には若くて安くて、「割安な選手」が多いと思います。結構切り詰めた編成ですから、結果が出すぎてしまうと年俸が高騰するいっぽうで、チームが維持できなくなる可能性があります。今年は来期以降の契約が一部シーズン中に行われると思いますが(すでに浦和では始まっているニュースが聞こえてきますね)、状況によっては終盤でスタメンクラスでない若手選手に試合を経験させて、来期に備えるような舵取りもあろうかと思います。
もっと新潟が盛り上がって入場料収入が上がればよいのですが、それとも、スポンサーが増えているのかどうか、賞金が足りるかどうか。ちょっと注目したいところです(J2、2位の湘南はスポンサー獲得のニュースをチラホラ聞きますね)。

如何でしょうか?




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記事カテゴリ:
チーム・選手/年俸
タグ:
選手
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年俸
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