Jリーグについて-素人の勉強部屋

J1クラブの年俸について

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Jリーグクラブの人件費のエントリーではクラブの格差が順位に現れるかどうかということに触れてみました。今回は「日刊スポーツグラフ2009年Jリーグプレーヤーズ名鑑」の推定年俸値を用いて、格差という曖昧な視点ではなく、もう少し具体的に数字を追いかけてみたいと思います。年鑑に基づく数字は開幕前のものになります。
年鑑のデータと前回取り上げたサッカーダイジェストのデータは大分が大幅に異なっていましたが、その他はおおよそ同じくらいになります。選手数はちょこちょこ違ってます。
まず、勝ち点と年俸総額を降順に並べ、グラフ化してみます。

1


緑が18節までの勝ち点。赤が年俸総額、青がA契約の最低年俸である480万円以上の選手の年俸総額をグラフ化したものです。もちろん480万円未満で活躍している選手もいますが(今年は特にですね)、年俸480万円未満の多くの選手はC契約で、どちらかというと育成の要素が強いと思いますので、そこを除いた青のラインに注目したいと思います。
緑と青の曲線は結構似た感じになっているといえるのか微妙です。お互いのポイントに対応するクラブはそれぞれで異なりますので、上下に記しました。そのなかで大きく年俸と勝ち点の順位が合わないクラブが黒字、3位の差がオレンジ、ぴったりあっているのが赤字のクラブです。
黒字のクラブにフォーカスをあてると(勝ち点のクラブ順を見ると分かり易いと思いますが)、新潟、F東京、広島、山形は年俸に比べて良い結果が出ているクラブ。G大阪、京都、神戸、柏、大分は逆に結果が出ていないクラブ。
前者は特徴あるフットボールを行うチームの出来上がったクラブ。後者は選手を大幅に入れ替えたり、けが人によって選手が揃わなかったりしているクラブといえる気がします。
オレンジクラブの範囲は±3位ですから6位(リーグクラブ総数の1/3)の幅がある。これは広めにと言えると思いますが、それでも黒のクラブが9クラブとなりよい目安にはなるでしょう。
フロントは開幕前に年俸総額を決めますが、余裕があるクラブがターゲット順位に対して年俸を決めたとします(年俸グラフ(青)も8位くらいまでは他とキチンと順位が付くようにハッキリした勾配があります)。
すると半分くらいはターゲット順位の1/3位に収まり、そうでないクラブは結果論的ではあるが、それなりの理由がある(出資者に説明できる?)。
となれば、フロントとしては、可能であれば12位以上になるように年俸総額を決めていくといいのではないかと思うのです。
で、もう一度グラフを見ると、青の年俸のグラフは11から13位のところで少し勾配が急に(格差が大きく)なっている。年俸13位の大分から下位のクラブは体力的に年俸レースに取り残されているようにも見えます。
優勝を目標にするなら(あくまでフロントとしてです!)3位くらいの年俸総額が欲しいところです。

次に、もう少し具体的な数字について追いかけてみたいと思います。

2


表では年俸については年俸総額、最高年俸。選手の人数については合計、年俸480万円以上の選手数、5千万円以上の選手数、1億円以上の選手数についてあげてみました。
年俸総額はクラブ平均が6.3億円で7位川崎辺りが中央値になります。
選手保有数は平均が30.3人(前回エントリーで述べましたが、16節終了時点では27.1人に減っています)。最高は柏の36人(33人、16節)、最低が千葉の23人(22人、16節)です。
選手保有数は特に、480万円以上の選手数に各クラブの特徴が現れていて、人数を絞っているのは浦和・鹿島・F東京・大分・大宮・千葉・新潟。人数の多いのはG大阪・神戸・磐田・清水・横浜FM。
横浜FMはちょっとユニークで最低年俸が480万円です。
両者は共に世代交代期の浦和とG大阪が分かれて属しているし、順位もまちまちでまさにアプローチの違いと言ったところでしょうか。
高額年俸選手数をみると、5千万円以上の選手はJ1リーグで68人ですが、5位京都までの5クラブで57%を保有。3位鹿島までの3クラブで40%を保有しています。
1億円プレーヤーはJ1リーグで10人ですから、浦和とG大阪で6割を保有しています。
これは次回に詳しく取り上げますが、5千万円以上の選手の多くが、1億円プレーヤーの全てが移籍で獲得した選手になります。

2009年リーグ前半~中盤にかけては新潟・広島・F東京が注目され、まさにフットボールの質の時代といった印象です(もちろん鹿島や浦和も)。後半に掛けて選手が疲労し、システムが疲労し、残念ながら美しさが薄れていくことがあった場合、補強選手がフィットし始めるG大阪・神戸・京都などの大型補強組みが個の能力を出しながら勝ち点を伸ばしていったら、リーグはより面白くなると思います。
個人的には今年は圧勝する優勝クラブを見てみたいと思っていますが。。。




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チーム・選手/年俸
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年俸
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年俸総額
選手数

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この記事へのコメントコメント一覧

Futoo12 さま

コメントありがとうございます。
ハイ、今回は特に苦労しています。ですね。
フォローのコメントを涙混じりにありがたーく頂戴いたします。感謝!
結構根が図太いので批判コメントは願ったりで、そこで折れることは多分ないと思います。
スポーツナビさんの公共性を知ってから存続して良いかどうか、自問自答は続けていますが、ネタが自然と尽きる最初から死を内包した性質のブログですし、綺麗に終わらせる責任は自覚しています。
また、予告なく中断することもあると思いますが、引き続きご愛読頂ければ幸いです。

ルイ・コス太さま

いつもコメントありがとうございます。
ルイ・コス太さんの持たれた印象は同じように私も感じました。
横浜FMはJ1で岐阜みたいな強制若返りを行っているところがあるのかな。俊輔選手を受け入れる為か、引越しのツケをはらっているのか、相当無理をしている感じがします。逆にそれでもチームとして成立するのは歴史のなせるワザなのでしょうね。
入団時の年俸保証がその後の伸びを抑制しているシステムである可能性もあります。
その辺りを次回見ていただきますね。

コメントありがとうございます。

ジャンル選択をお勧めします さま
コメントありがとうございます。ジャンル選択忘れてました。助かりました。

aaa さま やり直し さま
コメントありがとうございます。
率直なご意見は私も重要に感じます。真摯に受け止めつつ、今後に生かせればと思います。
書きながら余り理解していない場合もあったりして、それでも続けると新しいアイディアが生まれたり(生まれなかったり)してきたので、許されるならもう少しこのやり方で続けたいと思っています。
なので、また、突っ込みいれて頂けると助かります。
今回の記事は加筆等の必要も感じますが、申し訳ございません、今後再度触れていきますのでご容赦ください。

J1クラブの年俸について

初めてコメントさせていただきます。 
定性的(感情的)な評価ではなく、このようなデータに基づいた
定量的な評価、私は好きです。

但し、なかなか相関が出なかったり、苦労させられますよね。

ヘェー、そんな切り口もあるのか、と感心しながら拝見させて頂いて
おりますので、これからもいろいろな切り口で評価をしてみせて下さい。

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