2010年08月30日
天皇杯熊本県予選 決勝
ルーテル学院高校対熊本学園大付属高校という、熊本では至上初となる高校勢対決となった天皇杯熊本県予選。 この大一番を観戦に大津の森球技場にまで足を運んだ。後にテレビの生中継があることに気付き、若干後悔したものの、最終的には生観戦できてラッキーと思えるほどの好ゲームだった。 スタジアムに到着すると思ったより観客が少ない。サッカー部の控え選手が応援団としてバックスタンドに陣取っているが、その他では保護者を中心として100人程度。数年前、同会場で大津高校対ルーテル学院とのインターハイ決勝を観戦した際は両校とも全校応援ということもあり、1万人近い人の入りがあったが、天皇杯というのは高校生にとってはそんなにステータスが低いものなんだろうか? まぁ観る側にしてみれば真夏の炎天下にギュウギュウのスタンドで観るより随分マシなんでいいのだが。 さていよいよ試合。 序盤はお互いに探りあいのような展開であったが、試合は思ったより早く動く。僅か前半6分、ハーフライン近くから学園大付属の7番が11番へスルーパス。これを受けた11番(溝口)が軽くドリブルで左へ交わして豪快に蹴り込むとボールはネットに突き刺さり学園大付属が先制に成功。パスからシュートへの流れの際、ルーテルのDF陣がやや棒立ち状態できちんとチェックしきれていなかったが、それ以上にいいシュートだった。 戦前の予想ではルーテル断然有利であったので逆にこの先制点は試合が面白くなる。 先制点がかなり早い時間であったということもあり、学園大付属も引くことなく好ゲーム。ただルーテルもチャンスを作るもののなかなか同点においつくことはできない。 結局前半はこのまま学園大付属のリードで折り返す。 シュート数はお互いあまり変わらない程度だったが、決定機の数ではルーテルが圧倒していた。逆に学園大の決定的なチャンスというのは先制の場面だけであった。ただルーテルはどこかいつでも追いつけるという余裕すらみえたが、この余裕も後半、いつまでもゴールが入らないと焦りに変わる。 さて後半。 早い時間での同点を狙って明らかにルーテルがギアチェンジをして怒涛の攻めを展開。同点も近いかと思われた後半12分、学園大のカウンターが炸裂。右サイドに張っていた11番にロングパスが通る。スライディングしてきたルーテルDFを交わすと2対2のチャンス。中央に走りこんでいた選手にパスをする選択肢もあったが、11番は自ら切り込みシュート。またしも学園大付属が後半最初のチャンスを生かし、2-0とした。 このゴールで劣勢だった学園大付属も盛り返す。そして終盤まで五分の展開で進み、このまま学園大付属勝利で終わるかと思われたが、全国で名をはせるまでに急成長したルーテルがそう易々と敗れるはずがなかった。 後半35分、一気に攻撃的な選手を2人投入。すると後半42分、ゴール前の混戦から代わって入ったばかりの17番(津野田)が押し込み1点差。ここからはもう一方的な展開。学園大付属の選手は自陣に張りつけとされルーテルの猛攻を浴びる。正直、この怒涛の攻撃を見て、残り時間はあまりないが同点ゴールは間違いないなと思えるほどだった。すると案の定、後半44分、ルーテルの9番(小牧)がDFを交わしてゴール前中央からシュート。GKがボールに触るも軌道は変わることなくゴールに吸い込まれ同点。ロスタイムもルーテルの一方的な攻撃が続くも、ここはなんとか学園大付属DF陣が体を張って守りきりタイムアップ。試合は前後半10分の延長戦に突入。 延長前半はさっきまでの展開がウソのような静かな展開だった。どちらも失点したくないという思いから慎重になったのだろうか。 しかし延長後半は再び激しい展開となった。ルーテルの怒涛の攻撃も復活したが、学園大付属もカウンターから何度かあわやという場面を作り出す。特にルーテルは2度の完璧なオーバーヘッドキックを見せる。2本ともGKのファインセーブに阻まれたが、ワールドクラスのプレーに唸ってしまった。 両チームともに勝ち越しを狙って攻撃をしかけたものの、3点目はどちらにも入らず試合はPK戦へとゆだねられた。 運命のPK戦は5人全員が決めた学園大付属に対し、ルーテルは4人目がポストに当ててしまい、なんと戦前の予想を覆し学園大付属がPK戦を5-3でものにして勝利。 熊本県至上初となった高校勢同士の天皇杯予選は熊本学園大付属高校が初優勝し県代表の座を射止めた。 学園大付属が全国大会に出場するのはもう10年以上前に選手権に出た以来。選手も興奮していたがスタンドに集まっていた保護者の方々の興奮ぶりといったら選手以上に凄まじかった。万歳三唱までやってたし。まぁ大津高校、ルーテル学院といった全国レベルの高校がいる熊本県でその他のチームが全国に出るということの意味というのを垣間見た気がした。 学園大付属にはこの勝利を一過性のものではなく経験として蓄積し、熊本の第3勢力にまで成長してほしいものだ。 ちなみに天皇杯1回戦の相手は佐賀代表の佐賀大と決まった。強豪ではあるが、勝てば次はJ2のサガン鳥栖と対戦できる。なんとか初戦に勝利してほしいものだ。 最後に決勝戦で気付いたことを。 ・ウグイス嬢がグダグダ。噛みまくるだけならまだしも選手の漢字が読めないという状況が何度か。 ・両チームの応援団の応援。片方がチャントを歌いだすと、もう片方が同じチャントを歌いだすということを延々やってた。変な意地の張り合いは笑えた。 ・ハーフタイムに食べたかき氷。バナナ味なるものを生まれて初めて食べた。 ・試合途中、風の流れが変わり、スタジアムの近くにある牛舎から何ともいえない香りが舞い込んだ。 以上でございます。
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posted by 赤雲雀 |09:20 |
熊本のサッカー |
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