2007年06月16日

NBAファイナルはあっけない終焉に・・・

終わっちゃいました・・・

杞憂に終わって欲しい予感ほど当たってしまうものです。ホンマ、私にネガティブ予想をさせたら右に出るものはいないような気がする(全く持って自慢になりません)。

結果から言うと、4-0のスイープでスパーズがチャンピオンに。昨年、ヒートの優勝でようやくウェスタンがイースタンに一矢報いたが、やはり西と東の実力差が顕著なことに変わりはなかった。


こういう結末になったのだから、スパーズの勝因とキャブスの敗因を挙げたらいくらでも出てくる。でも、単純明快な答えに集約されている。

スパーズが強くてキャブスが弱かった。

経験の差を挙げる声も多いが、たとえそこがイーブンだったとしても結果は大差ないと私は思う。キャリアという言い訳すら通用しない。それほど、如何ともし難い歴然とした実力さを感じざるえなかった(キャブスを応援していたからこそかもしれませんが)。


スパーズは最高のバスケをした、と私は思わない。確かにあのディフェンス力(チームディフェンス)は他の追随を許さない。でも、ファイナルでのオフェンスはかなり雑にも見えた。ダンカン、パーカー、ジノビリの得点力は説明不要だが、くだらないターンオーバーもかなり目立った。

でも、スパーズの“チーム力”という絶対的な武器が決め手となったように思う。ベンチを含め、かなり個性的な選手が多いはずなのに、誰が出ていてもスターターと同じバスケができる。不思議なものです。なんなら、ベンチメンバーが出ている時の方が、パスもよく回る。

キャブスも、ベンチメンバーが中々充実しているのですが、メンバーチェンジの度に、誰が出てきたのか気になって仕方ない。そこがスパーズとの大きな違いでしょうか。

そして、HCのポポビッチ。今回でNBA4度目の優勝を飾ったHCに言うのもなんですが、やっぱり別格です。4戦目の4Qでファイナル唯一リードを奪われた場面で(完璧にキャブスに流れがいった時)、タイムアウトを取らなかったのにはビックリしました。“私のチームの選手たちは何も言わなくても分かっている”と言わんばかりに。

今季からは、アルゼンチンバスケ界の英雄ジノビリを控えに回しているのを知ったときは、名将が策に溺れたと思っていましたが、スパーズのバスケを見て納得です。ジノビリは1人で打開してそして得点を奪いたいタイプなので、絶対的エースダンカンとパスをさばくことよりも自らのスピードで勝負するパーカーとでは、持ち味が喧嘩するということなのでしょう。ジノビリが最も活きるのは、周りに彼の個性を邪魔しない選手を配置することだと彼は熟知していた。そして、その奇策が(定石から言えばですが)ダンカンやパーカーにも好作用をもたらした。

スターを集めない。スターを無理に併用しない。何か、サッカー日本代表監督の意図することと、非常に類似しているように思います。名将たるもの、常に第一に考えることはバランスなのでしょうか。



キャブスの敗因を探る上で避けて通れないのは、やはりレブロンでしょうか。いや、そこにしか目がいかないこと自体、このチームの弱さなのかもしれない。

でも、やっぱり世間やメディアは10年前の”神“の姿とダブらせたがる。それは、コービーやA・Iやカーターも歩んできた道であって、彼も避けては通れない。そして彼は、それを乗り越えなければならない人間だ。


正直に言おう。私は現時点のレブロンが、“超”がつくほどのプレーヤーだとは思っていない(あくまでも現時点でです)。

それは、マッチアップしていたボウエンが一番わかっているような気がする。彼が今のNBAで(いや、世界でか)No1のディフェンス力を持つことは誰もが認めている。今回のファイナルで、彼は(もちろんチームメイトの協力をえながらですが)レブロンを完璧に抑えたと言っても過言ではない。バスケファンの方であれば、得点の数がほとんど意味を成さないことを知っているでしょう。

その要因はレブロンのアウトサイドシュートの質の低さだと思う。3Pやドライブからのストップシュートは並の選手と大差なかった。外れたシュートの落ち方を見ても、横にずれてしまっている場合がほとんど。ひどい時は体が流れている。4戦のアウトサイドシュートの率は2割を切っていたのではないでしょうか。調子やプレッシャーの問題では片付けられない。

ジョーダンやコービーは、シュートフォームが鮮やかなだけではなく、トップスピードからのストップシュートが洗練されている。

ボウエンは9:1の割合でドライブに備えていた。バスケをしていた方は御存知でしょうが、これは守る方にとってはかなり楽です。世界一のペネトレイトやダンクがあっても、(世界一の)ボウエンからすれば容易いはず。1対1のディフェンスで最も重要なのは、シュートとドライブの騙し合いに如何にして勝つかにある。その駆け引きの時点で後手を踏んでいたレブロンに、ボウエンを倒すことは出来なかったということでしょう。


レブロンファンには怒られるかもしれませんが、これが私の本音です。でも、何を隠そう私こそが彼の大ファンなんです(メルアドに彼の名前を使っているくらいに)。だって、そうじゃないですか。あのスピードとパワー。そして鳥肌もんのダンクを魅せられて嫌いになんてなれますもんか。

これからの期待を込めてボロクソ言わしてもらいました。

完璧なアウトサイドシュートを身につける?あくまでも豪快なドライブやダンクにこだわる?それとも、マジックのようにゲームメイクと得点力を兼ね備えるPGを目指す?どの道を選ぶかは私如きには解らない。でも、彼が進む道、そしてこれからのバスケット人生は見続けたいし、応援したい。



今年はあまりNBAを観戦できなかった。MLB中継ばっかりになったからと言い訳したいとこですが、何かこう惹きつけられるものが少なかったのも事実だと思います(そんな奴がこんな偉そうに語っちゃあいけないですよね)。

今年のファイナル、皆さんはどんな風に思われたのでしょうか。


来年はもっともっと見るぞ!

そして、そういう気持ちにさせてくれ!

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posted by uzura176 |04:22 | バスケットボール | コメント(10) | トラックバック(0)
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2007年06月11日

NBAファイナル。レブロンよ、この状況をどう打開する?

またガッツリ休んでしまいました・・・かなり反省・・・

個人的にNBAプレーオフはかなり盛り上がる予定だったのですが、もうファイナルになってしまった。ご贔屓サンズが散ったことで腑抜けになってしまった、と無理からな言い訳でお茶を濁すことにさせてもらいます。


さて、こっからは頭を切り替えてファイナルの展望・・・いや、もう始まちゃってます。

ファンの方はもう第1戦目をご覧になられたことでしょう。結果はイースタンのスパーズがウェスタンのキャブスを完膚なきまで叩いたということになるのでしょうか。7戦(4戦先勝)のうちのひとつとはいえ、あのやられ方はファイナル初出場で、しかも若手中心のメンバー構成のキャブスにとってはあまりにも痛い。自信や手応えを何も感じることができない展開になってしまいました。


キャブスはいい意味でも悪い意味でも“キング”ことレブロン・ジェームスと心中せざるえないチームなのですが、そのレブロンが抑えられた時、手の打ちようがないというのが現状。それを露呈してしまったようなゲームでした。

あの風貌のレブロンが緊張していたとは思わないが、何かプレーに本来の切れを感じることができなかった。

NHKの解説者(あえて名は伏せますが)も彼に強気なプレー(縦へのペネトレイト)を求めていた。彼に限らず、それはメディアにもかなり厳しく言われている。カンファレンスファイナルのピストンズ戦でも、負けた試合は彼の弱気なプレーが敗因とされていた。

私は彼のプレーに精彩が見られないのは、世間やメディアの過剰な期待にあると感じる。

彼のドライブや豪快なダンクは確かに凄い。チームに勢いもつける。ただ、彼本来の姿は、シュート、パス、リバウンドと何でもこなせるオールラウンダーのはずである。今世間が彼に求めているものは、ジョーダンやコービーそして昨年のウェイドのような、得点を取りまくるスタイルなのかもしれない。

確かにエースたるものここぞという時、全てを託される存在でなければならない。ただ、今の彼は常に“自分が“というように見えてしまう。彼の周りには素晴らしいチームメイトがいるにもかかわらずだ。味方に任すときは任せる、というある意味無責任さも今の彼には必要なのかもしれない。


レブロン(キャブス)の話ばかりになってしまっている・・・でも、キングの自信を根こそぎ奪うスパーズディフェンスにスポットを当てるべきだろう。

第1戦で見せたディフェンスは、私がバスケットボールを見てきた中でも最も強烈な印象を与えた。それくらい洗練されたもので、バスケットボールにおける守備の最終形と言っても過言ではない。

レブロンとマッチアップしていたNBA随一のすっぽんディフェンスをするブルース・ボウエンを賞賛すべきであることはわかっている。ただ、私にはその周りを固める4人(バックアップメンバーも含めて)のディフェンスに見惚れてしまった。

ボウエン以外の4人が、常に意識の20%程をレブロンに傾けている。ダブルチーム(1人に2人がマークへ行くこと)やトリプルチームはゲームでもよく見かける。ただ、この試合レブロンは常に1.8チームを受けている状態。ボウエンのディフェンス力を考えると、それはダブルチーム以上だと思う。

そして、レブロンがドライブやペネトレイトを仕掛ける時は、3人も4人も群がってくる。特に、インサイドプレーヤーのダンカンやオベルトやエルソンが3Pラインの外側までレブロンを追っかけ回す姿は鮮烈でした。運動量をいとわないプレーであることは確かだが、それは責任感と無責任の紙一重のプレーでもある。

当然そういう守り方をすれば、他の選手が空く。実際このゲームでもスパーズディフェンスがレブロンのカバーに行って、他の選手をフリーにして、得点を奪われるケースが多かった。

でも、スパーズは知っている。他の選手にフリーで3Pを決められることや簡単にダンクをされることよりも、レブロンに力ずくで突破されることの方が怖いことを。同じ2点や3点でもその重さが違うことを。

シーズン中、レブロンのスーパープレーでキャブスメンバー(ベンチを含めて)が沸きに沸いているシーンをよく見かける。彼のダンクやペネトレイトはチームに活気を与え、チームの士気を上げる。

守備とは、得点を防ぐものである。でも、スパーズディフェンスはそれを第一に考えない。流れや勢いを奪われなければ、少々の得点はくれてやると言わんばかりに。

その老獪さがあるからこそ、今のスパーズの地位があるのかもしれない(ここ10年で3度のチャンピオンに輝いている)。


具体的な内容もないのにダラダラとやってしまいました。

ただ、私はこのままキャブスがレブロンのビックプレーに依存し続けるようならばスイープ(4タテ)もありえると思う。

ここまで来てチームのスタイルは変えるのは難しい。というかほぼ無理だ。でも、それでもやらなきゃならん。スパーズはワンマンチームの潰し方を知っているのだから。


第2戦。もう今日の朝。NHKさんは全て生中継でやりそうな気合(バスケファンはその心意気に感謝しているはず)。

私はレブロンがどれだけボールを動かせるか(回す)か、そしてどれだけチームメイトを信頼できるかに注目しようと思う。幸いにもグッデンやギブソンやヴァレジャオなど、若いにもかかわらず大舞台でも物怖じせず好調な選手が回りに多くいる。

レブロンよ。君はまだ若い。全てを1人で抱え込まなくてもいい。君の力だけでリングを取れる時代はもうちょい先だ。まずは目先の、そして最も堅いバスケをやろう。レブロンの出来如何、なんて言っているマスコミ共の声なんて無視してしまえ。レブロンの力を見せつけなくともキャブスのチーム力を証明すればいい。


キャブスを応援しているの丸出しやな・・・だって、スパーズったら憎たらしいほど強いんですもの。

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posted by uzura176 |00:32 | バスケットボール | コメント(4) | トラックバック(0)
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