2007年03月03日

J開幕。春夏?秋冬?ファッション界みたいにはいかんなぁ…

今日、Jリーグ2007年シーズンが開幕した。

浦和レッズが2006年シーズンと天皇杯を制したことがつい先日のように感じられる。いやはや、サッカー界の時間の流れは早い。

その開幕戦、昨年の2強レッズとガンバは薄氷を踏む思いでの勝利。サッカーの難しさと開幕戦に照準を合わせる難しさを改めて実感しました。


そういえば、今週の火曜日に朝日新聞にそのJリーグの開幕時期に関する特集を見つけました。

3月開幕の12月に日程終えるJリーグ、そして欧州の主要リーグは8月開幕で5月に閉幕。日本のJリーグが欧州リーグのスケジュールに合わすか否かを検討するものでした。何もこの記事がその問題を議論する最初ではなく、ここ何年か日本ではこのことが頻繁に取り上げられていました。今まで深く考えることはなかったが、なかなか奥深い。

いつ開幕しようとも、結局は同じ9ヶ月ないしは10ヶ月のリーグ戦なのだから、どちらでも差し支えない、というのは大間違いのようです。

なぜ、欧州主要リーグに合わすかが議論されるかというと、現代サッカーは欧州を中心に回っている。今の開幕時期では、その流れに日本サッカーが乗れないという考え方のようです。


簡単に言ってしまえば、開幕時期の照準をいつに合わすかによって多くのメリットやデメリットが交錯する。それは、1選手から始って、Jリーグ、各チームにもよって様々だし、日本代表レベル、いやもっと言えば、日本サッカー界の根源を揺るがす問題でもある。

Jの各チームのアンケートでも賛否両論のようでした。開幕時期を移行する(秋開幕を基準として)ことに対して、賛成、反対ともほぼ互角でした。賛成や反対よりも、保留や判断できないチームのほうが多かったことが、この問題の複雑さを表わしている。


8月開幕のメリットとしては、日本代表の強化期間(合宿期間)が欧州の強豪国と重なり、一流国とのテストマッチが組みやすい。ジェフ市原の監督を長く務めた現日本代表のオシム監督の意見を是非聞いてみたいものだ。

そして、欧州とリーグ期間が重なることで、日本から欧州へ、そして欧州からJリーグへの移籍市場がより円滑に進み、活発になることが考えられる。現状の3月開催では、欧州リーグにチャレンジする日本人選手はJリーグ途中にチームを離れなければならないことが多く、当事者やクラブにとって、そしてサポーターにとっても後味の悪さが残ることが多い。

そして、真夏のゲームが避けられることによって、疲労の蓄積が避けられるなどが考えられる。


デメリットとしては、やはり日本独特の気候の問題が多く挙げられている。特に、降雪地帯のチームにとって真冬のゲームは勘弁願いたいところだろう。雪でのゲームは単純に、サッカーの質自体を落とすだけではなく、除雪(ピッチや駐車場)は費用的にもクラブに大きな影を落とす。屋根付きスタジアム(客席だけの場合も込み)にするなどの策もあるが、それは更に莫大な費用がかかることは言うまでもない。そして、寒い時期のゲームは怪我につながるリスクも高くなる

他にも収益面での問題も多い。真冬でのサッカー観戦はかなりの厳しさがあるので(選手は動いている分マシだが)、サポーター・ファンの足が鈍ることが考えられる。9月開催になってしまおうものなら、夏休みのかきいれ時に試合がないのは厳しいという見方のクラブもある。

冬の高校選手権を楽しみにしているファンからも大ブーイングのような気がする(いや、ファンより日テレか)?

なんにせよ、日本季節感と欧州の季節感とのギャップは多い。特に日本列島は、北と南での気候に大きな違いのある国だ。今、全国各地にJリーグやJFLの所属チームがあるが、開催時期によっては、実力差が顕著になってしまう可能性もあるし、もっと言えば、歪な偏りが出てしまう可能性もある。


議論は尽きないし結論は見えてこないが、個人的には、現状の3月開幕のままの方がいいのではないかと思っています。

地域によって、有利不利(財政的にも)があり過ぎるのもよくないし、欧州に合わすことよりも、まずはJリーグを成熟させることが第一優先事項だと思う。

そして何より、日本代表監督が“日本らしさを追求する”と言っているのに、日本のプロリーグが欧州かぶれてみたり、欧州の真似事をしてしまうと辻褄が合わない。日本サッカーが足並みを揃えるという意味でも、足元を見つめることが必要なのではないでしょうか。

原点回帰やJリーグ(日本)らしさという意味で“延長Vゴールの復活を願う”なんてことを以前書いたのですが、多くの方々にお叱りを受けてしまいました。懲りない奴っちゃ…

合わしたり、倣うことはいつでもできる。今こそ日本サッカー、そしてJリーグや日本協会は、しっかりと土台作りをするべきだと思います。

ワールドカップの惨敗の理由として、このプロリーグの開幕時期を挙げる協会関係者もいたようですが、それは屁理屈や負け惜しみであって、本当の筋から外れてしまっているのではないかと思います。


今日の開幕戦は各地好天の中でゲームが行われた。4月中旬並みの気温だった所が多かったらしいです。それはそれで困るのですが…サッカーの前に地球の心配からでしょうか。


やっぱりこのままいこう、なんて言ってたら「オマエは保守的だ」なんて、また怒られてしまうんかなぁ…

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posted by uzura176 |23:38 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年03月01日

日本選手権決勝。日本ラグビー界の未来は明るい。

今週の24日の東芝府中とトヨタ自動車で行われた日本選手権決勝で2006-2007年シーズンは終わった。

夏にワールドカップを控えているとはいえ、何か物悲しい気持ちになってしまう。

でも、その締め括りとしての決勝戦は予想に違わぬ、いやそれ以上にゲームとなった。トップリーグは、東芝府中(来年からは“府中”がとれるらしい。オールドファンは“東芝”よりも“府中の方に思い入れが強いだけに少し残念)とサントリーの2強の構図があった。そこに最後の最後になって割って入ってきたトヨタのラグビーも2強に負けないものがあった。


結果は19-10で東芝の勝利。

終了間際まで12-10という、PGでひっくり返るという僅差の攻防。風上を利して攻めるトヨタの猛攻を東芝ディフェンスはゴールライン数十センチ手前で凌ぐ。そんな攻防が長い時間続いた。

内容、点差から考えても、どっちに勝利の女神が微笑むかわからない接戦だった。ただ、私には現時点で、この2チームが何度やっても結果は同じものになるようにも感じられた。

2年連続でトップリーグと日本選手権の2冠を達成した東芝府中。成績だけ見ると一強のそれだが、全ての試合を圧倒(圧勝)してきたわけではなく、今回のような接戦をものにしてきた。今季のトップリーグファイナル(サントリー戦)もそうだし、昨年の日本選手権はNEC相手にスコアレスドローの双方優勝。その負けない勝負強さたるもの、言葉で説明し難い。

“勝つ”ことと“負けない”ことは一見同意語のように感じる。私も、この違いがよくわかっていない。ただ、東芝の強さを形容すれば、どうしても後者のように感じてならない。

東芝の選手はブレークダウン後の攻防が強くて上手い。それは、相手選手も認めることだし、ターンオーバーの多さからも間違いない。

でも、テレビで観ていると、彼らがテクニックを持つ集団には到底見えない(玄人の方には一目瞭然なのでしょうが)。派手なプレーや上手さを感じさせるプレーのほとんどは外国人選手のボールハンドリングや突破のような気がする。このチームを支えるものは、地道で泥臭いタックルとひた向きなランニングと痛いプレーをいとわない姿勢。そんなラグビーの原点がこのチームには凝縮されている。


今季の東芝府中が一番強かったことは証明された。

そして、それを支えたものは屈強なディフェンスだと私は思っている。変な言い方だが、東芝ディフェンスを東芝オフェンスは突破できないと私は思う。東芝選手の個々の強さ(倒れない強さ)やモールの力は間違いなくNo1だろう。でも、それをもってしてもあの魂のディフェンスを突破できない。彼らの守りに対する集中力は並大抵のものではない。

黄金期の神戸製鋼はスマートなエリート集団だったにもかかわらず、ゴール前の守備では無類の強さを発揮した。おそらく、新日鉄釜石も自陣22mラインからは別チームになったような雰囲気を醸し出したことだろう。

ディフェンスには、技術や戦術が必要なことは言うまでもない。ただ、22mライン内からはそれだけでは足りない。“意地”というスパイスが必要となってくる。負けないチーム、強いチームに共通している所は、その“意地”の強さが秀でている。今季の東芝にはそれが間違いなくあった。

サントリー、トヨタ、ヤマハ、神戸製鋼に早稲田。全てのチームが自陣ゴール前で根負けしてしまう場面があった。同じ5点でも、あっさり取られるのとそうでないのでは全く違う。

強い、堅い、重い。東芝の守りはどれも当てはまるが、彼らの守りの真骨頂は“しぶとさ”や“粘っこさ”だと私は思う。


今回の決勝戦はシーズン最終戦の儚さだけではなかった。東芝、トヨタ両監督の勇退が決まっていたので、その様相はさらに色濃いものとなった。勝っても負けても最後。両チームの選手はいつも以上に大きなものを背負いながらのプレーだったことが、この試合をより激しいものにした。

東芝・薫田監督、そしてトヨタ・朽木監督。彼らの試合後の晴れ晴れとした表情と潤んだ瞳を忘れられない。

2人の功績は、単に強いチームを築き上げたことだけではない。両者とも90年代のジャパンを担った名フッカーと名センター。ラグビーファンの方々は彼らのプレーが未だ目に焼きついているのではないでしょうか。

多くの競技(特にボールゲーム)では、“名選手名監督にあらず”というのが定説である。今回勇退を決めた2人はその概念を打ち破ったことは言うまでもない。

そういえば、ラグビーの世界では選手、そして指導者としても成功を収める者が多い。ラグビーという競技は、フィールド内での戦術眼やキャプテンシーが、指導者になってからもそのまま生き続ける特性があるのでしょうか。そういう意味では、現日本代表ヘッドコーチにも大いに期待したい。

薫田氏は23歳以下日本代表のフロントに入った。その手腕が若手育成に生かされることでしょう。ゆくゆくは、日本代表の…とは、今年ワールドカップを控えているのに、まだまだ気が早いですね。


今季のラグビー界は清宮、薫田、朽木、春口などなど、多くの名将にスポットが当たる年でもありました。

人気スポーツや成熟したプロスポーツでは、監督や指導者がより注目される傾向にあると思う。そういう意味では、ラグビー(トップリーグ)もその仲間入りを果たしたと言える。


今季のラグビーは面白いゲームが多かったし、内容も濃かった(と思っているのは私だけかもしれないが)。

このリズムや勢いを夏のワールドカップに生かしてほしい。

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posted by uzura176 |02:58 | ラグビー | コメント(1) | トラックバック(1)
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