2007年02月28日

五輪世代の進む道はまだ見えてこない

五輪予選香港戦。

3-0という結果に対して、満足できないというのは我がままなのだろうか。

ただ、この試合を歯痒い思いで観ていたファンも多いことでしょう。

何が腑に落ちないのか。決定力不足?シュートの意識が低い?引かれた時に行き詰る?どれも今に始まったことではない。

でもそれだけにとどまらない不完全燃焼感のあるゲームだった。


単純にもっと得点を取ってほしかったし、もっともっと決定機を作れるとも思う。それは前線の選手の個々の技量や意識だけの問題だとは私は思っていない。

前線の選手は色々な形容のされ方をされる。“ストライカー”“アタッカー”“チャンスメーカー“”サイドアタッカー“”ポストプレーヤー“などなど。

ストライカーは説明するまでもなく点取りやでゴールに流し込むフィニッシャーを指す。

アタッカーは、ゴールに身体もボールも向かっていくような選手。トッティやバラックのような選手はその典型でしょうか。チャンスメーカーは、得点に直結するパスを出せる選手。中央でゲームを作る役割もある。サイドアタッカーはウィングやサイドバックのような、サイドで基点となり、ドリブルやセンタリングで勝負できる選手。

どれもチームにとっては欠かせないものだし、それらのバランスが攻撃のバランスになると言っても過言ではない。


日本には優秀なアタッカーが多く、サイドのスペシャリストも多い。お洒落なスルーパスを出せる選手もいる。今日の試合や前の米国戦を観て、それを再認識した。

ただ結局の所、行き着く所はやっぱりストライカーの欠如。今日のゲームではベンチを含め、ストライカーらしいストライカーは平山選手のみだった。

メンバー11人のフィールドプレーヤーの中で、ストライカーがひとりしかいないことは珍しいことではない(ベンチプレーヤーを含め1人というのはかなり稀ですが)。“守り”に重きが置かれる昨今、1トップや1ストライカー・1シャドーストライカーというのは定番でもある。

それをわかっていても、今の22歳以下代表のストライカー不足が深刻に思えてならない。

平山選手がこの世代を主軸であることは誰もが知っているし、彼が不動のセンターフォワードでいなければ話にならない。

でも、今のこのチームを見ていると、平山選手を中心にするチームというよりも、平山選手と心中せざるえないチームに見えてしまう。

カレン選手や家長選手のようなアタッカータイプの選手がストライカーの境地を開くのか、それとも森本選手や森島選手のようなまだ開花せぬストライカーがレギュラー争いに食い込んでくるのかはわからない。ただ、何かが、誰かが変わらない限り、このチームは平山依存症になりかねない。

今の状況でもアジアレベルではなんとかなるかもしれない。でも、それでは世界の壁は打ち破れないことを、世界ユースの時に証明済みだ。


サッカーというひとりひとりのフィールドプレーヤーに責任がある競技において監督批判は筋違いだと思う。そして、反町監督は尊敬に値する指導者だとも思う。

ただ、彼は今日の試合のインタビューで、選手たちに不満を露にしていた。それ自体は間違っていないのかもしれないが、そのイライラは自分に対するもののようにも思えた。

多くの強豪国は、フル代表のスタイルを五輪世代やユース世代、もっと言えばジュニア世代までもが踏襲している。

今、反町監督はオシムが率いるフル代表のスタイルやシステムを踏襲するべきか、それともこの世代らしいスタイルを築くべきかを迷っているような気がする。

オシムは絶対的なセンターストライカーを配置しない(それを任せるだけの選手いないだけかもしれないが)。でも、五輪世代には絶対的なセンターフォワードが存在する。そのギャップが反町監督を悩ます大きな要因になっているのかもしれない。

「北京経由南アフリカ」と言ってしまった手前もあるし(だからこそオシムのスタイルやシステムを踏襲したい)、この世代らしい日本サッカーを確立せねばという想いもある。その狭間で反町監督は揺れ動いているのでしょう。彼の苦悩は、世の中の中間管理職の皆さんの気持ちを代弁しているような気すらしてきた…


まだ時間はある。

ストライカーを育てる、新たなストライカーの出現を待つ、新たなスタイルを確立する、今のスタイルをより確固したものにする、今までになかったスタイルを模索する。

多くの選択肢があると思う。どの方向に進んでいくのかを1ファンとして、見守り続けたい。

ただ、今の場所で立ち止まっていれば、虚しい結果だけが待っている。

それが今日の試合を観て思った、私の率直な感想です。

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posted by uzura176 |23:25 | サッカー | コメント(5) | トラックバック(1)
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2007年02月22日

日本ラグビー界に突如現れた新星

冬のスポーツでもあるラグビーシーズンも終焉を迎えようとしている。

今週の日本選手権決勝、東芝ブレイブルーパスVSトヨタ自動車ヴェルブリッツは、両チームの監督が今シーズン限りの勇退を決めている。勝っても負けても最後の試合。両フィフティーンも単なる1試合、いや決勝戦以上の思い入れで闘うことだろう。準決勝は観れなかったが、この決戦は目に焼き付けておきたい。


いや、待てっ!(自分で突っ込むことほど恥ずかしいことはない…)今年は4年に1度のワールドカップがある年だ。終焉どころかこれからが勝負なんだ。と、1ラグビーファンとして気合を入れ直させてもらう。

待ち遠しい反面、まだカーワンHCが就任して間もないジャパンには、少しでも時間がほしい。


先日発表された代表候補には、ものすごいサプライズが隠されていた。

19歳の小野選手が大抜擢された。別に19歳という年齢が驚かれた理由ではない。この年齢でフル代表に選出されることはサッカー界では当たり前だし、元代表の平尾選手や現代表の元木選手や大畑選手もそれくらいの年齢で選出されていたような気がする。

驚くべきは、なんと彼の生まれは日本ながら、そのほとんどをラグビー大国ニュージーランドで育ったというのだ。現在もカンタベリー大学に在学中で、しかもNZのU-19代表候補にも選ばれているというのだから、それを聞いただけでも期待せずにはいられない。


なんか、昔こんな話を聞いた時があったような…

あっ、サッカーの日本代表初のW杯でもあったフランスW杯直前で代表に選ばれた…小野っ!ひとつ違いとはいえ、名前までも一緒じゃないですか。しかも、攻撃的MFとスタンドオフ(SO)というチームの司令塔的なポジションもよく似ている。因縁どころの話ではない。親戚か?

海外(しかも本場中の本場)からの逆輸入という意味では“キングカズ”こと三浦知良選手ともかぶる。

まだ1度もプレイを観たことはないが、勝手に日本の救世主なんて盛り上がっちゃっています。

とはいえ19歳で、しかもスタンドオフという要のポジションで、しかもW杯まで半年と迫った状況である。彼が即レギュラーなんて甘い世界でもないし、日本ラグビーを舐めてもらっては困る。ただ、こういう逸材が現れたことも事実。長――い目で見守りながらも、期待もしたい。常に味方に指示を与えるポジションなので、年齢に関係なく物怖じしてやってくれれば、と思う。


ラグビー日本代表のW杯といえば、第1回大会から連続で出場し続けているが、世界の厚い壁に跳ね返され続けている。現段階でまだ1勝しかあげていない。

他競技のファンは、体格やフィジカルがものをいうラグビーの世界では日本代表が世界の巨漢たちに太刀打ちできるはずがないと思っていることでしょう。もしかしたらラグビーファンまでもが、そう思っているのかもしれない。確かに間違ってはいないと私も思う。

でも、今年のW杯は日本にプロリーグ(トップリーグ)ができて初めて挑むW杯でもある。

よくよく考えても見て下さい。日本にJリーグができるまでのサッカー日本代表にとって、W杯なんて夢のまた夢だったじゃないですか。

ラグビーでは、プロリーグが建ちあがる前からW杯の常連だったわけですから、サッカー界と同じような進歩を遂げれば…なんてそれこそ甘くないが、その期待をするだけの前例をサッカーや野球が作ってくれている。大いにその夢に乗っかりたい。


それにしても、小野選手は代表候補に選ばれたことよりも、ジョン・カーワンHCから直接電話をもらったことの方が嬉しかったらしい。カーワンが母国での知名度の高さったらすごいものがあるんでしょうね。さすがオールブラックスの伝説のウイングだけはある。

実は私、ゴタゴタ続きの協会が付け焼刃のようなかたちで就任を要請したカーワン氏にはいいイメージを持っていなかったのですが…このエピソードを聞いて、小野選手共々カーワンにも期待せねばと考えを改めました。

ジーコとかぶるような気がしないでもないが…いや、王監督にしておこう。何事も前向きが一番大切だ。


今年の日本はラグビーの年だったと、年末に言われてたらええなぁ。

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posted by uzura176 |06:06 | ラグビー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年02月21日

米国戦にみる、期待と課題。

やっぱり点が獲れなかった。そして、引き分けだった。

いい意味でも悪い意味でも、この世代はフル代表とよく似ている。逆に言えば、同じ問題を抱える者同士切磋琢磨していけるのか。

ただ、まだチームが成熟していない、シーズンオフでゲーム勘がない、相手が強豪国、多くの悪条件の中でも、ホームでは勝っておきたいというのが本当のところ。


今日のゲームでよく感じた所は、センターラインの安定感。

3トップの真ん中でもある平山選手のコンディションは徐々に上がってきている。昨年の体たらくでは、話にならないということを本人も自覚しているはず。やってもらわないと困る。でかさといい、内弁慶な所といい、元トルコ代表のハカン・シュキュルに雰囲気が似ていると思うのは私だけでしょうか。まぁ、海外リーグで活躍しなくとも、ハカン・シュキュルのように自国民から期待・信頼され、代表のゲームではしっかり結果を残せる選手になることを願っています。

10番のボランチで、攻守とも柱になる梶山選手はこのチームになくてはならない存在。このチームの出来は彼の出来に懸かっていると言っても過言ではない。自チームの原監督は、「日本のバレロンになれる可能性を秘めている」と言っているらしいが、今日のプレイを観て納得。

そして、3バックのリベロに入った伊野波選手。多くのポジションを経験しているだけあって、パスセンスや展開力に優れている。日本のセンターバックといえば、オドオドボール回しをすることが当たり前のようになっていただけに、彼のような存在は大きい。まだリベロのポジションに慣れていない感じはしたが、馴染んでくれば、最終ラインに落ち着きをもたらすだろう。

それにしてもこの3人、皆FC東京の選手なんですよね。これだけの選手を揃えていながら優勝争いに絡んでこないことが不思議でならないのだが、この世代のこれからとFC東京の出来はリンクしてくるに違いない。少なくともこの五輪世代がレギュラーを確固たるものにしなければ話にならない。今年のFC東京は大型補強を敢行したこともあり注目したいチームのひとつだ。


そして、テレビ中継でスポットを当てられていた本田圭佑と家長選手の二十歳のレフティーコンビ。今日は本田選手が先発で、試合終盤にその本田選手から家長選手への交代となったわけだが、この2人は同じ左利きでありながら持ち味が全く違う。同時にプレイしている所を見てみたいというのがサポーターの本音。

反町監督はサイドに人数を擁し、基点とする戦術をとっているので可能だと思う。正確で強いセンタリングとドリブラーのダブルパンチは相手サイドバックに脅威になることは間違いない。彼らの共存は、両者とももう少し守備力を上げることが課題か。


いい所ばかり見ていても課題は見えて来ない。なんてったって、0点なのですから。そして、その得点力不足は今に始まったことではないし、すぐに解決する問題でもない。

多くの問題があるから点が入らないのだろうが、この段階で難しく考える必要はないと思う。まずは出来ることからやっていくことだろう。

今日の試合は3トップという触れ込みだったが、私は観ていて1トップにしか感じとれなかった。受け取り方ひとつなのだろうが、あれを3トップだとか攻撃的だというのは違うと思う。

まず、1トップだろうが2トップだろうが3トップだろうが、日本サッカーは世代問わず攻撃に厚みがない。それは技術的(パスやトラップなどの)な問題ではなく、ゴールの近くに人が雪崩れ込んでくるような雰囲気がない。

サッカーは点取りゲームであると同時に陣取りゲームでもある。結局の所、相手ゴール前で勝負することが、得点への近道だろうし、積極さの表れでもある。

例を挙げると、バスケでガードやフォワードの好選手を集めたチームは、3ポイントラインでのパス回しに終始してしまうケースがある。ゴールに近いインサイドで勝負しない限りは相手に脅威を与えられない。

結局のところ、ゴールに近ければ近いほど得点に繋がることは、どのボールゲームにも共通しているのではないか。

今の日本サッカーを見ているとガードやアシスト優先する選手がばかりのような気がする。ペネトレイト(サッカーで言えばゴールに向かうドリブル)やゴール前で身体を張る選手がもっともっと増えることを願う。

ゴン中山選手や森島選手(もちろんちっちゃい方ですが)のようなプレイスタイルを格好良く思えない限りは、日本の課題は先送りにされ続けると私は思う。

オシムサッカーの代名詞“走る”には、どこのポジションの選手でもいいからゴール前まで行って勝負しろ、という意味も含まれているのではないか。FW以外の選手がゴール前に入っていくことは、理屈抜きでしんどいことでしょうし、勇気のいることだから。


この課題は、指導者や戦術云々ではなく、選手の意識の問題。「勝ちたい」「点を奪いたい」という気持ちがそのまま直結する。そういう意味では、まだまだメンタル的な部分も足りていないのかもしれない。

本番まで時間が多くあるとは言えない。フィジカルや技術の向上はもちろん、心の改革も忘れてはならない。


文句を垂れながらも、私はこの世代にも大いに期待しています。

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posted by uzura176 |23:53 | サッカー | コメント(9) | トラックバック(0)
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2007年02月19日

エンターテイメントの国、都市での最高の宴。これぞオールスター。

今日はNBAのオールスター。

つい先日まで、スーパーボウルで盛り上がっていたのに、アメリカという国は本当にお祭り好きです。そのイベントの多くがスポーツモンだというのは、羨ましい限りです。

昨年は冬季オリンピックと重なったこともあって盛り上がりに欠けたのですが、今年はそれを取り返すような素晴らしいプレイの連続。


もう溜め息しかでません。誰のどのプレイがなんて言い始めたらきりがないですが、MVPコービーは満場一致といった所でしょうか。しなやかさと優雅さと力強さ全てが入り混じったような感じ。後半は彼に対峙するマークマンが、本気モードでディフェンスしていて、プレーオフのような雰囲気も味わえました。結局は、ウェイドもレブロンもかなりやられていたので、ベテランのコービーが、華のドラフト2003年組に意地を見せつけたといったところか。


個人的には、ヴィンス・カーター。もう、オールスターにはなくてはならない存在になっています。NBAのオールスターに選ばれる選手皆、凄いダンクや跳躍力を誇るのですが、彼のジャンプだけは異質のような気がします。どういう体の構造をしていたら、あんな風に跳べるのでしょうか。跳ぶ瞬間に身体の中から“ビンッ”って音がしていそうな爆発力。今年はダンクコンテストの審査員をして、辛口点数だったいうのは笑えました。自分を基準にしたらそうなりますわな。

そして、もうひとりシャックことシャキール・オニール。怪我あがりでも、やはり魅せてくれる。華麗なダンスを披露したり、ダンクを決めてマクレディ(相手選手やのに…)の頭にキスしてみたり、たどたどしい1on1をしてみたりと。あのデカさでレッグスルーをするのが、なんとも可愛いらしい。プレーヤーとしてではなく、エンターテイナーとしても超超一流。

彼だけに限らず、NBAのトップスターは皆魅せ方を知っていて、ファンや観客が何を求めているのかを意識している。プレイで魅せる選手、小ネタを仕込む選手、笑顔が眩しい選手、勝負の意識を忘れない選手。新庄選手がいっぱい集まったらあんな感じになるんでしょうね。

そして何より、皆があのゲームや雰囲気を誰よりも楽しんでいる。エンターテイメントの精神が体中に染み付いているとでもいうのでしょうか。喜ばす、楽します、魅せる、といものは練習で培うものではなく、もって生まれた潜在意識の中にあるのでしょう。そういうものを全てひっくるめて“文化”なのかもしれませんね。

日本でエンターテイメント性の高いスポーツイベントが開催されることを切に願うが、それには歴史という長い期間を要するのでしょう。私はナンボでも待ちます。


最後にNHKさん。かなり気合の入った生中継だったとは思うのですが“英語でしゃべらナイト”とのリンクは少し無理があったような…まぁ、色々と味付けしたい気持ちもわからないでもないですが、最高の食材はそのまま食べさしてというが、NBAファンの気持ちです。

あと塚本さん、やっぱりジャケットにニット帽はちょっと無理があります…お洒落は本人の自由だとは思いますが。


まだまだ言いたいことは山ほどあるが、今日はあの競演の余韻に浸っていたいと思うのでこれくらいで。

いよいよシーズン終盤。宴は今日で終わり。こっからは選手にとってもファンにとっても、熱い熱い闘いが、また始まる。

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posted by uzura176 |23:37 | バスケットボール | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年02月16日

48歳の挑戦者に感服

先日、41歳のプロボクサー西沢ヨシノリ選手がJBCから“引退勧告”を通告されたことを紹介した。

一概には言えないが、アスリートが最も脂の乗り切る年齢は、20代中盤と言われている。西沢選手はボクサーとしてピークを過ぎていて、命に関わる競技を続行させられない、というのがJBC側の表向きの言い分だろう。

でも結局の所、彼の能力的な部分より“年齢”が占める部分の方が多いように感じる。


しかし昨日、競技は違うとはいえ、48歳にしてJRAの騎手免許を取得した者がいる。

その名も安藤光彰騎手。彼の弟は、JRA初の地方競馬から中央競馬に移籍した安藤勝巳騎手であることは有名。勝巳騎手は、今やJRAを代表するトップジョッキーのひとり。ファンの方ならお馴染みでしょう。

光彰騎手も、勝巳騎手と同様に笠松競馬の名騎手として鳴らしていたので、純粋な新人ジョッキーというのは少し違うのかもしれない。ただ、名目上は“48歳の新人ジョッキー”であることは間違いない。


そして、今回の光彰騎手の快挙は、単に年齢だけの話ではない。なんと、一次試験(一般教養)からの合格。現在、地方からの移籍騎手(5人)の何人かは、JRAが定めたノルマ(年間中央で20勝以上)をクリアし、一次試験を免除されている。

一次試験も難解であることは、多くの地方騎手が、その壁にはねかえされていることで証明済みだが(弟の勝巳騎手も落ちた経験あり。彼のような実績のあるジョッキーに対して配慮に欠けるということでこのような特例ができた)、中央での騎乗チャンスの少ない地方ジョッキーにとって、年間20勝というのも高き壁である。


光彰騎手は、昨年その一次試験で不合格となってから、1日6時間以上もの勉強をされていたそうです。10代の受験生でもかなり厳しいハードルだと思うが、彼は自分に課したものを乗り越え、見事今回の合格に至った。しかも、笠松での騎手業を務めながらなので、試験勉強に専念できる競馬学校生とはその苦労は比べ物にならないものだったと思う。

彼の騎手人生がどれだけ続くかはわからない。ただ、10年以上というのは現実的に難しいだろう。その長くない騎手人生のために、48歳のオヤジが血眼になって勉強するのだから、頭が下がる。

勉学に、向上心に年齢は関係ないのだと、改めて思い知らされました。


ただ、彼がJRAへの移籍を志した理由のひとつに、彼が所属していた笠松競馬の存続が危ぶまれていたこともある。昨今、この国では“格差”という言葉を頻繁に耳にするが、競馬界はもう抜き差しならない状況にまできている。


なんにせよ、48歳にしてその挑戦を成し遂げた安藤光彰騎手にはおめでとうの一言しかない。ご活躍願っております。


48歳にして新しい一歩を踏み出す者、41歳にしてその道を閉ざされる者、悲喜こもごもだが、これからもオヤジたちの活躍から目が離せない。

今気付いたのですが、今からNHKで西沢選手のドキュメンタリーがあるらしい。なんとまぁタイムリーな!じゃ、早速見てきます。

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posted by uzura176 |21:59 | スポーツ全般 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年02月15日

唯一無二のオールスターまで、あと3日。待ちきれん。

日本時間2月19日(朝からLIVE中継)にNBAオールスターがあります。


成熟して人気のあるプロスポーツには必ずと言っていいほどオールスターゲームが存在する。アメリカンスポーツの野球、アメフト、バスケ、アイスホッケーはもちろん、欧州初のサッカーやラグビーでもチャリティーマッチなどを含めると数多く開催されている。オールスターのないプロリーグは、まだまだ未発展と言っても過言ではない。


でも私は基本的にオールスターゲーム観戦が苦手。スポーツの第一目的でもある勝負へのこだわりが、希薄なのがその原因だと思いです。

野球であれば、投手は打者を押さえ込むことより直球勝負へのこだわりを見せ、それに対し打者はフルスイングでホームランを狙うことで応える。そこにはチームプレーの概念や勝利への執着心はない。ファンに魅せるプレー、そして当事者がその対戦を楽しむことが第一目的とされる。

サッカーは酷いもので、攻撃ポジションの選手の為だけに行われているようなケースもある。ピッチにいる選手のほとんどがMFより前の選手なんてこともある。もちろん、不必要なコンタクトは避けないとならない。

知能のスポーツとも言われるアメフトに関しては、その醍醐味はほとんどみられない。投げて、走って、ぶつかっての単調なゲームに終始する。そんな愚痴を垂れながらも、今年のNFLのプロボウルは中々楽しめた。それは、テレビの演出の上手さなどの他の要素も込みでの話だが。

どれをとってもシーズン中に怪我をしたくない(させてはいけない)ので守備が全くできない。ボールゲームでディフェンスを捨てるほど下らないものはない。ファンサービスの一環と言ってしまえばそれまでですが…所詮はスポーツというよりもイベント、お祭りごとと捉えなければならないのでしょう。


もちろんNBAのオールスターにも同様なことが言えます。でもなぜか他の競技よりも圧倒的に魅了されてしまう。これはバスケットボールの特性と言ってもいいでしょう。元々個人技を重んじる(目立つ)競技だから、そのプレーがふんだんに盛り込まれたオールスターがおもしろくないはずがない。当然、激しいコンタクトはご法度だが、その分シーズン中にはお目にかかれないスーパープレーが出る。

でかい、速い、跳ぶ、上手い、強い、全ての要素があの狭いコートの中を埋め尽くす。勝負の要素を全てとっぱらっても魅了されてしまうのはバスケだけです(他の競技が好きな方ごめんなさい)。観る側にとっては経験者でも未経験者も関係ない。誰もが心踊る。


今回あえて注目選手や見所は書かないでおきます。私のヘボコラムで見るよりも、実際のゲームを観るほうが断然おもしろいはず(当たり前ですが)。もちろん勝敗にこだわるゲームでもないので(昨年のレブロン・ジェームスはかなりこだわってましたが)録画でも充分楽しめます。


今年はサタデーナイト(前日に行われるダンク、3P、スキルチャレンジのコンテスト)も観れるとNHKさん大々的に宣伝しておりました。昨年は、ほんの少しのダイジェストしか観れなくて残念に思っていたのですが、もし観れるのであれば、本チャンより面白いかもしれない。現地ではこちらの方を楽しみにしている人が多いようです。


毎年NBAのオールスターだけはにやけながら観戦しています(プレーに驚くというより呆れるの方が正しい表現かもしれません)。いつも興奮状態でスポーツを見ている私にとっては、年に一回だけ許される行為だと思っています。人が見たらかなり気持ちの悪い光景だとも思いますが…


今年はどんなえげつないプレーを披露してくれるんでしょうか。ええ歳こいて今からワクワクしてます。

昨年は、解散前のデスチャが国家を歌っていましたが、今年はバスケ以外でも何かサプライズがあるのでしょうか。そちらの方も少し期待。

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posted by uzura176 |20:18 | バスケットボール | コメント(5) | トラックバック(0)
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2007年02月15日

いつもいつももったいつけるだけはある。

毎度毎度、オシムの選考は皆を楽しませてくれる。

日本人の大好きな“サプライズ”の要素もしっかり盛り込まれている。もちろん、今回も違わなかった。


やはり今回の目玉は、日本代表からの引退を表明していた中澤選手の代表復帰か。彼自身、本意を翻すことに格好悪さを感じていたかもしれないが、そこはオシムの人徳が成せる業だろう。名将からお呼びが掛かって(認められて)悪い気がする選手はいない。事実、中澤選手がドイツでの悔しさを消化し切れていない部分もあったでしょう。そして、オシムの元でプレーしたい気持ちもあったでしょう。色んな想いが交錯し今回の決断に至ったと思う。

ただ、日本代表を応援するもの全てが彼の復帰を心から喜んでいるはず。それだけ彼の力は、今の日本人CBの中でも秀でていることは確かだから。闘莉王選手安泰の雰囲気があったCBポジション争いが、一気に活気づくことは間違いない。


その他にも一気に6人が初選出。

なんとキーパーからは大学生(林選手)が選ばれた。川嶋選手といい将来性を見越した選考なのでしょうか。オシムが日本のGKが育っていないことを憂いていると聞いたことがありますが、今回はその想いを反映した結果なのかもしれない。

そして、海外リーグに移籍した三都主選手の後継者としてレフティーが2人。浦和で三都主選手とポジション争いをしていた相馬選手。そして、昨年の新人王、エスパルス藤本選手。両者とも代表が噂されていた選手です。それにしても、我が国には頼もしいレフティーが数多くいる。そういう土壌でもあるのでしょうか?お隣の韓国を見たら、左利き不足くらいに思うのですが…うーん摩訶不思議。

そして、今回の選出で一番嬉しかったのは、ガンバの橋本選手。ガンバは攻撃的な選手が多い中、彼が縁の下の力持ちとなっている。彼がいなければ、ガンバのサッカーは成立しないと言っても過言ではない。以前からオシム監督は“水を運ぶ選手”という言葉をよく使う。彼のタイプは正しくそれ。3年後も確実にそのタイプの選手がオシムジャパンの土台になることは間違いない。鈴木、今野、阿部など、候補の中から誰が抜け出すのか見物です。

そして最後に新潟の矢野選手。昨シーズン終盤の活躍が報われた。今、日本のFW陣は抜きに出た存在がいないので彼にも充分チャンスはある。


なんにせよ、オシムはちゃんと見ているんだなと実感しました(彼の家はサッカー中継が流れっぱなしだそうです)。今回の選考を見てもわかるとおり、多くのJリーガーには代表の門戸が開かれている。彼らのモチベーションも相当なものでしょう。

代表とその国プロリーグは別物という考えもあるが、オシムの選考はJリーグの活性化の一端を担っていると言ってもいい。

代表もいいが、オシム選考との相乗効果も出てきているJリーグもちゃんと観ていかねば、と改めて思いました。

開幕が待ち遠しい。って、オシムも思っているんでしょうね。

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posted by uzura176 |03:58 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年02月14日

現役にしがみつく。そんな潔悪さすらもカッコいい。

アスリートの引き際について考えれば考えるほど儚く、そして難しい選択であるのだろうなと思う。

プロスポーツであれば尚更である。団体競技であれば、いくら本人がやりたくとも、やれる環境(当人を欲しているチーム)がなければその願いすら叶わない。

体や心の限界まで燃え尽きたい選手もいれば、衰えていく姿をファンや家族に見せたくない選手もいる。

その線引きをどこにするかは、本人の意志次第であるべきだと私は思う。


ただ、勝負という要素以外にも“生命”に関わるスポーツであれば、その考え方や概念も変わるようだ。それは言わずとも知れた格闘技。

先日、プロボクサー西沢ヨシノリ選手に、日本ボクシングコミッション(JBC)は引退を突きつけた。世にいう“引退勧告”。本人の意思とは関係なく、外部からの干渉によって引退への道を勧められる。これは格闘技(特にボクシング界)の世界ではよくあること。

西沢選手といえば、ボクシングファンだけでなく、世のおっちゃん連中の期待を背負う“中年の星”。41歳にして現役選手であることも信じられないが、昨年40歳で東洋太平洋ライトヘビー級のベルトを奪ったニュースに、感動した方も多いのではないでしょうか。正に、日本版のジョージ・フォアマン。

ところが、先日の初防衛戦に敗れた。私はその試合を観ることができなかったのですが、KOはされなかったものの圧倒的な大差の判定で敗れたとのこと。

そして、JBCでは定年を37歳に設定しており、実績がある西沢選手は特例として現役を続けていた。

これらを受け、今回の勧告に至ったわけです。

ただ、本人はまだまだ現役を続行する気満々のようで、海外でのライセンス所得を考えているそう。アメリカやオーストラリアでは年齢による制限がないので、彼のような年齢でも現役を続ける選手は多い。


今回のニュースを見て、プロスポーツのシビアさを思い知らされた。昨年の王座獲得では賞賛の嵐だったのに、その次の年には“辞めろ”と言われるのですから。

ボクシングの世界でも色んな選手がいる。世界バンタム級前チャンピオンの辰吉選手は、数々の栄光を持ちながらも、JBC、そして所属ジムに引退を勧められながらも、西沢選手同様に現役にこだわる。ただ、彼や西沢選手に対する世間の風当たりはきつい。

先日、引退試合を行った“平成のKOキング”坂本選手は、多くのファンに惜しまれながらグローブを置いた。

先程出た、ジョージ・フォアマンのように一度は引退しながらも、復帰し奇跡の王座返り咲きをおさめた者もいる。

現ミニマム級王座の新井田選手もモチベーションの低下を理由に一度引退している。彼の最初の引退は、世界チャンピオン奪取後だったので、ピークでの引き際に当たるのかもしれません。


どの選択も間違っていないと思う。そこに他者が入り込む余地はない。

だって、辞めたいという人間にやれだの、続けろと言っても無駄じゃないですか。例え説得に応じても、モチベーションの下がった格闘家の行く末なんて高が知れている。

それと同じで、やりたい、そして続けたい選手をとめることなんて、無理なのではないでしょうか。本人がリングに上がりのなら、その道を整えてあげるのが周りにいる人間の務めじゃなでしょうか。


ボクシングの世界では多くの人間が命を失ってきた。JBCが敏感になるのもわかる。

今回の引退勧告の大きな理由として、体力の衰えが挙げられている。ただ、それは今回の試合(防衛戦)に限ってのことかもしれない(もしかしたら30代の頃かもしれない)。実際、昨年の王座を奪取した試合では、だれもそんなことを指摘していなかったはずだ。たった半年で手の平を返すのはどうかと思う。

そしてそんなことを言い始めたら、歳は関係なく、結果が芳しくない選手や衰えが見える選手全てに“引退勧告”を行わないといけなくなる。

よく“リングの上で死ねたら本望”なんて言葉を聞くが、私はこれを信じていない。西沢選手や辰吉選手が、負けを、そして死を覚悟して、現役にこだわっているわけではないと思うから。リングに上がるからには、最高の結果をもとめているはずだから。

他人が「彼らの身体や生命を心配して」なんて言っても、説得力のかけらもない。それを危惧していいのは本人と家族だけではないでしょうか。

本当に彼らの身体を気遣っていうのであれば、もっともっと前のはずだろうし、特例なんてものはあってはならない。結果だけを見てというのが、一番たちが悪い。

最近流行りの総合格闘技やK-1などでは、“命を守る精神”が欠けているように思えてならないので、両者の中間はないんかいな…とひとり思うのですが…


中田英寿、城彰二、新庄剛志など、昨年は多くの選手が、惜しまれながらプロ人生に幕を閉じた。彼らの潔さは、観ている側にとっても清々しいものだった。

ただ、私は“潔悪さ”を持つ男たちにも多くの美徳を感じてならない。

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posted by uzura176 |19:08 | スポーツ全般 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2007年02月12日

スーパーボウル回顧。最終章、マニングは何が変わったのか?

いよいよ、最後となったわけですが、昨日“プロボウル”まで終わってしまった…ダラダラやってちゃ駄目ですね…反省です。

スーパーボウルと一緒に今シーズンのNFLを私なりにまとめてみます。


今年はやはりペイトン・マニングの年だったのでしょうか。とは言っても、彼自身、例年のように個人記録をいっぱい作ったわけでもない。シーズン終盤には、チームも失速したし(それがプレイオフに向けて意図したものだという声もありますが)、プレイオフの序盤も彼は波に乗れていなかった。

そして、昨シーズンまでの“ハイパーオフェンス”を支えたトリプレッツの1人RBエジャリン・ジェームスがチームから抜けたわけだから、戦力がアップしたわけでもない。新人RBアダイやキッカー・ヴィナティエリの加入も大きかったが、やはりマニング自身が変わったことが悲願のチャンピオンズリングを手に入れる大きな要因となったと思う。

元々、NFLナンバー1パッサーの彼に、変わる必要性があるのかとも思うが、事実、常に最高の評価を受けながらも頂点に立てなかったのだから、本人も改めて自分を見つめ直したのではないでしょうか。


私はスーパーボウルのあるシーンを見て、彼の変化をみてとった。

そのシーンは2つあるのだが、まずはゲーム早々ワンプレー目に、シカゴベアーズのリターナー・デヴィン・へスターがキックオフリターンタッチダウンを奪った後のシーン。当然、シカゴのチームが浮かれまくっている所ばかり映されるのだが、そこは天下のスーパーボウル。何台カメラを擁して中継しているのかは知らないが、コルツのHCダンジーとマニングもばっちりカメラで抑えられていました。

その時のダンジーの顔といえば、もう試合に負けたかのような悲壮感溢れる表情をしていました。HCの立場としては、そりゃそうでしょ。やっとの想いで辿りついた、そして2週間みっちりと準備してきた大舞台の出鼻を挫かれてしまったのですから。

昨年までのマニングであれば、ダンジーと一緒に落ち込んでいたのかもしれない。ただ、その時カメラに映し出されたマニングがヘルメットを拾い上げる姿には、勇ましさすら感じさせた。

普通、キックオフがコルツの場合は、相手ベアーズのドライブから始まるので、基本的にコルツQBのマニングは体も心も準備ができていない。普通のQBであれば、“おいおい、ちょっとまってくよ”ってな雰囲気が出ているし、昨年までのマニングもそうであったはず。なんだったら、相手にビックプレーを許してしまったチームメイトに、不満の表情を表していた。だが、その時のマニングは、そんな素振りを微塵も見せず、なんだったら“すぐに取り返してやるよ”という雰囲気すら醸し出していた。

シカゴを応援していた私はあのTD後、浮かれまくってはしゃぎまくっていたのですが、あのマニングが映し出された瞬間“なんかやばそうやな…怒らしちゃった?”と彼に対する畏怖の念を抱いた。

今までは、彼の実力を認めながらも、どこか最後には墓穴を掘る選手だと思っていたので、あのような感覚を持ったのは意外でした。


そして、それが決定的となったのは、前半終了間際にヴィナティエリが彼にとってイージーなFGを外したとき(私は彼がゴールを外すのを初めてみました)。マニングは、そのイージーミスに対して何も気にする素振りを見せず、引き上げていったのです。

それがどうした!と言われれば、ぐうの音も出ないのですが、昨年のプレーオフでコルツがスティーラーズに負けたシーンを覚えている人であれば、昨年のマニングと今年のマニングが同一人物に見えなかったのではないでしょうか。

昨年は勝負を分けるシーンでキッカー・ヴァンダージャットがFGを外し(それで彼はクビを切られた)コルツのシーズンは終わった。そして、その時マニングは「外しやがった」とつぶやいたのだ。

そこには、チームメイトに対する尊敬の念が一切感じられなかった。天才と呼ばれる人間にありがちな行動や言動なのかもしれない。

だが、今年の彼にはそんな雰囲気が微塵もなかった。

私は、ヴィナティエリが外した一瞬喜んだが、あのマニングを見て「こりゃ、今日は(シカゴが)勝てんわ…」と確信しました。


どちらのシーンも彼がプレーしている所ではない。

彼に最も足りなかったものは、チームと共に(ダンジーHCも込みで)栄冠を得ようとする心意気。もっと言えば、協調性や仲間を信頼する気持ち。

多くの人は彼がプレッシャーの弱く、それを克服したからこそ、SBに進み、そしてチャンピオンリングを手にしたと思っている。だが、私はプレッシャーに弱い人間が、たった1年でそれを克服するとは到底思えない。

ただ、彼はまず変わらなければならない部分、そして最も手っ取り早く変われる部分を考えたのかもしれない。

その結果が、この2シーンに凝縮しているように思えた。

SBだけでなく、シーズンやプレイオフを通して、オフェンスラインがマニングを守り通したことは(ほとんどサックを食らっていない)そんな信頼関係が生んだ集大成なのではないでしょうか。


天才の名をほしいままにしてきたマニング。でも、今回の優勝でもう一皮剥けることは間違いない。今のままで充分化け物クラスやのに…もう早くも、伝説のQBになることは決定?


後、今回のコルツの優勝で歴史が変わった、と言うのは言い過ぎかもしれないが、今までの主流であったスタイルに大きな変化をもたらした。

ここ6年、スーパーボウルを制覇してきたチームは、その守備力にものを言わせて頂点に立ったチームだった。「攻撃型のチームはプレイオフ、そしてSBでは勝てない」というのは定説になりつつあった。

その絶対的な現代のNFLのスタイルを、超攻撃型チーム・コルツが覆した。

今年はNFLの歴史の上で、大きな分岐点になるのかもしれない。


さっきまでBSでプロボウルを見ていたのですが、オールスターがシーズン後に行われるNFLでは、今シーズンを振り返る意味ではうってつけ。中継でも、今シーズンのハイライトのようなVTRを多く流していました。復習にはなるのですが、移籍市場も活発なNFLでは予習にはなりません…


今年は、天才が初の栄冠を手にした年、そして記録尽くめの年(チャージャーズRBトムリンソンなくして今シーズンは語れない)、そして新人当たり年でした。

トムリンソンもブッシュもファーブもブレイディもロモもチャド・ジョンソンもスティーブ・スミスもポラマルもリードもアーラッカーもヘスターも、来季も宜しくお願いします。


と、訳のわからん締めですが、もう今から9月が楽しみだ。

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posted by uzura176 |23:49 | アメフト | コメント(1) | トラックバック(0)
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2007年02月11日

敗者から学ぶ”らしさ”とは?

今日は、ラグビー日本選手権のヤマハ発動機VS関東学院大学の対戦をテレビ観戦。

NHKも気合が入っていて生中継していました。先週のトップリーグのプレーオフファイナルが、深夜2時からの録画中継だったので(民放ですが)、ゲームの重要度とテレビ事情は比例しないのだなと、ひとり渋々納得しておりました。


唯一勝ち進んだ学生チームの関東学院が、トップリーグの上位チームにどれだけやれるか、という所に焦点が集まりました。

昨年の日本選手権で、早稲田大学がトヨタ自動車から大金星を挙げていることもあって、ファンは今年の学生チャンピオンに大いに期待をかけていた。私も大学選手権の決勝を観ていて、今年の関東学院はなにかしでかすのではないという思いがありました。

でも、社会人の壁はまだまだ厚い。14-53で敗戦。

ただ、私はこの試合はかなりの好ゲームだったと思っている。40点差近く開いて、トリプルスコア以上での敗戦に健闘もくそもないのかもしれない。

でも、これからの学生ラグビーにも明るい兆しがあるように感じた。


試合はなんと開始早々から関東学院が2トライを奪う(結局その後は無得点ということになるのだが)。そして、前半は風上ということもあって2点リードで折り返す。接点でも、密集地点でのボール争奪戦、ブレイクダウンの競り合いにおいて関東学院に分があった。この時点で後半の一方的な展開を予想できたファンは少ないだろう。

でも、結果後半戦は、ガス欠状態に陥った関東学院はなす術なく、ヤマハにトライを奪われ続ける。

後半開始直前の関東学院の春口監督だけが、「いい展開だが、ヤマハの重圧がボディブローのように効いてきた」とおっしゃっていて、まるでこのような展開を予期させるような口ぶりでした。

でも、それだけのリスクを背負いながらも前半からフルスロットルで勝負をかけた関東学院のスタイルは支持できる。はっきり言って、今日のような負け方はみじめで無様だと思う。ただ、明らかに実力や体力が上回る相手に、のらりくらりやって、無難な負け方を選ぶよりはよっぽどましだ。


ここでテーマとなるのは“スタミナ”。こんな風な書き方をすると、圧倒的にヤマハがスタミナで関東学院を凌駕したように感じられることでしょう。しかし、スタミナ面で若い学生が社会人チーム圧倒されるというのもおかしな話です。

でも、ラグビーにおけるスタミナや体力とは“走力”だけを指すものではない。もしかしたら、その部分だけとると関東学院の方が、ヤマハを上回るのではないか。

後半の15分でガス欠した理由は他に何かあるはず。それは、体をぶつけ合う、そしてそれによって奪われるスタミナをなのかもしれない。

いつも学生チームが社会人チームと対する時、モール攻撃でその体力が削がれていく。今日のヤマハも前半から劣勢でありながら、その部分では抜かりなかった。

社会人(プロチーム)は、学生とやるときに、走り合いっこにもちこまない。あくまでも自分の土俵に引きずり込むスタイルで戦う。おそらく、相手のスタイルで真っ向勝負しても社会人の方に分があることは間違いないだろうが、その辺はプロの勝負に対するシビアな姿勢なのかもしれない。昨年トヨタが早稲田に敗れたのは、相手の土俵で戦ってしまったことも、大波乱を演出してしまったひとつの理由だと私は思っている。

先週のトップリーグファイナルのファイナルも少し似たように面持ちがあった。スタミナという部分だけではないのですが、体力に上回る東芝がサントリーを破り3連覇を達成した。


でも、私は日本人に合う、そして日本ラグビーが世界に対抗する為のスタイルは、敗れたサントリーや関東学院の方に隠されているのだと思う。

モールやセットプレーの重圧は、体重がものをいってくるので日本人が世界で勝負するのは難しい。


接点の回数が増えるのはいい。ただ、その時間を極力短くする。時間が長ければ長いほど体力を奪われ続けていくだろうから。そして、ボールを動かし続けることにより、相手の走力面でのスタミナを消費させる。

先程、そのNHKの“サンデースポーツ”で先日、日本代表のヘッドコーチに就任したカーワン氏のインタビューを聞けた(なんで春口監督やのにカーワンやとHC?)。

その中で彼は「日本らしいスタイル」とという言葉を何度も発していた。無理に体格や言葉も違う国のスタイルに合わせることはないと。日本には日本の“売り”があるはずだと。

これは、サッカー日本代表のオシム監督も全く同様なことを言っている。

なぜ、自分たちのいい所が山ほどあるのに、人の真似事ばかりするのかと。


今、日本フットボール界の最大のテーマは“らしさの追求”にあるのかもしれない。

いや、フットボールだけには限らない。

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posted by uzura176 |23:50 | ラグビー | コメント(0) | トラックバック(2)
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