2007年01月31日
憤りを通り越して呆れてしまう。
大相撲の八百長疑惑が取り沙汰されて早1週間。この国のスポーツ文化が遅れを取っているとは常々思っていたが、今回の問題はスポーツ文化云々の話ではない。日本人が自らの国技を自らの手で辱めているだけである。
この国ではやたらと“八百長”という言葉を使いたがる。しかも、軽々しく使う傾向にある。以前、亀田家の長男がボクシングの世界戦に勝利した時も、言葉の重みを一番知っておかなければならないはずのマスコミまでもが、その言葉でまくし立てていたのを思い出す。もちろん、それに乗っかる似非ファンも多くいた。
じゃ、今回の件も含め、“八百長、八百長”と騒ぎ立てる人に問いたい。
“八百長”の意味、定義って何なんですか?何をもって八百長になるんですか?
この言葉を軽々しく使う人間に限って、ちゃんとした説明が出来ないような気がする。それが、八百長という言葉がこの国で安易に使われる証拠でもある。
辞書では、「真剣に勝負を争うように見せかけ、実は前もって約束していた通りに結末をつけること。」と書かれていた。
ただ、その概念はそんな単純なものではないし、それ以上の受け取り方もあるだろうし、それ以下の場合もある。例えば、金銭の授与がある無しでは全くと言っていいほど、意味合いが違ってくる。例え無くとも、口裏合わせをして勝敗を決めていたら、やはりそうなってしまうだろう。
もっといえば、口裏合わせすらしてなくとも、お互いの心の中でも成立してしまう場合がる。サッカーのリーグ戦で4チーム中2チームが次ステージに進出する場合などは、最終戦などでこのような事態が起こりうる。実際、W杯でもそんなことがあったが、それを八百長と捉えるかどうかはその判断が非常に難しい。
人間のコミュニケーションの中でも、場の空気を読む(読まなければならない)時がある。でも、その考え方自体が、八百長という疑惑をかけられてしまうのであれば、スポーツや勝負事はどんな状況であれ、死に物狂いで勝利を目指さなければならなくなる。確かに全力で戦うことや、勝利を第一に目指すことは大前提なのには違いないが、現代スポーツやプロスポーツではそんなナイーブなことばかりは言っていられないケースもある。
プロ野球で“敗戦処理投手”なんて言葉が当たり前のように使われているが、それも考えようによっては、勝負を早々と諦めたということで八百長に当たると考える人もいる。
まぁ、こんな所で結論が出るテーマでもないので、話を元に戻します。
今回は週刊誌がその疑惑をかけたそう。しかも、その疑惑をかけた相手がなんと、今や敵なしの横綱・朝青龍関。ちゃんと裏をとったのかどうかも疑わしいが、この記事を書いた人に聞いてみたい。
“あなたは相撲をちゃんと観た時がありますか?いや、これだけのことを書くのであれば観続けていますか?そして、相撲界の現状をご存知ですか?と…
相撲に詳しい方や大相撲ファンは、皆がこのことを馬鹿馬鹿しい思いで聞いていることでしょう。だって、どう客観的にみても、横綱がそれをするメリットも薄いし、それをするリスクがあまりにも大き過ぎる。現時点で20回もの優勝を誇り、年齢的にもまだまだ強くなっている彼が、何故、そのような愚行に走る必要性があるのか?あまりにも理に適っていない。
そして、それに輪をかけて情けなく思うことがある。
朝青龍関を中心とする関取たちに事情聴取しているのが、日本相撲協会なのである。もし、この問題に真摯に取り組むのであれば、第三者が介入すべきではないか。身内同士であれば、隠蔽を疑われる可能性だってある。相撲界にそんな隠蔽体質はないと信じているが、問題が問題だけにもっと慎重にやってほしい気持ちもある。身内で聴取して、感情的になってやれ法的手段だ、やれ訴訟だの感情的に言っていたら、レベルの低い相手の土俵に自ら乗り込んでいくようなもの。
スポーツの世界ではこのような根も葉もない報道をされる運命にもある。それに対して、どのような姿勢で迎え撃ち、どのような対応を取るのか。その団体や協会の資質が問われるときでもある。
私は、相撲の魅力がイマイチわからない人間だったのですが、つい最近になってその奥深さに惹かれつつあった。
人気低迷や外国人力士の台頭など、ネガティブな話題ばかり取り上げられるが、私のような新規ファンも必ずいる。
今回のあまりにも馬鹿げた報道で、そのファンがまたそっぽを向いてしまうようなことがあれば、こんな悲しいことはない。その記事を書いた人はそんな責任があるかなんて知ったことではないのかもしれないが。
とりあえず、言いたいことはひとつ。
“八百長”って言葉を使う時、それ相応の覚悟はすべきである。
いや、そうであってくれ。
posted by uzura176 |02:03 |
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2007年01月31日
ゲームから一週間以上経過していてなんなんですが、NFCのカンファレンスチャンピオンシップを振り返ります。じゃないと、スーパーボウルの気分になれないですから。
結果はもうご存知でしょうが、第1シードの貫禄を見せたシカゴ・ベアーズに軍配。
AFCのカンファレンスファイナルがえげつないゲームになってしまったからかもしれないが、こちらのゲームの方がプレーオフらしい、NFLらしいと思いました。
私自身、セインツの奇跡を願っていたのですが、この試合で南部のチームが、スーパーボウルに勝ち進む難しさを改めて実感しました。スーパーはほとんどが南部での開催なのだが、その壁は厚い。やはり、南部のチームがスーパーに駒を進めるのには、プレーオフで常にホーム保有権のある“第1シード”を奪うことが必須なのでしょう。
それは、NFLのホームゲームアドバンテージの優位性を示すだけでなく、気候やフィールドコンディションが勝敗のあやであることを証明している。もしシード順が逆であれば、結果は変わったものになっていたであろうことを、観ている人全てが感じたのではないでしょうか。
それだけ、この試合が行われたソルジャーフィールドの環境は、ニューオリンズを本拠地とするセインツにとってシビアなコンディションだった。寒さやクラウドノイズだけでなく、雪が降りピッチコンディションは最悪。当然ホームのベアーズ選手も条件は一緒だが、もう慣れっこだろう。むしろ、その悪環境を楽しんでいるようにすら見えた。
特に、足元の悪さは、スピードを身上とする選手が多いセインツには思いの他堪えた。
そして、この対決は新鋭HCの勝負としても注目を集めた。昨季と今季の最優秀コーチ賞に輝いた2人だったので、どんな奇襲があるのかも楽しみにしていたのですが、互いに比較的平穏なゲーム運びに終始していた。それでも、スミス、ペイトン両人の功績はあまりにも大きい。一昨年までこの両チームの躍進を予想した人はどれくらいいただろうか。
そういえば、今季はプレーオフに入っても、どのチームもスペシャルプレーを使わない傾向にある。用意はしているのだが、使う機会がないということだろうか。昨年のスーパーボウルはそんなプレーが満載だったので、ちょっと拍子抜けしています。プレーオフといえば、スペシャルプレーというイメージが強かったもので。
エエ加減に試合内容を、と思われている方も多いでしょうが、何せゲームを観たのが一週間前なので記憶も疎ら。記憶を辿りながらやっていきます。
この試合の構図自体が、ディフェンスのベアーズ対オフェンスのセインツというわかり易いものでした。実際ゲームで目立ったのは、互いの長所でもある部分。その目立ち具合が、ベアーズが上回ったことという所です。やはり苛酷な環境では、オフェンスを売りにしているチームは分が悪い。その中でもセインツオフェンス陣はかなりよくやったと思いますが、ベアーズの強力ディフェンスにあの熱狂的な聴衆がついたシカゴの前では、あれが精一杯だったのかもしれない。
前半は圧倒的なベアーズペース。2Q途中までは16-0のリード。セインツのオフェンス陣はファンブルで攻撃権を喪失してしまい、まともなドライブができない。そのターンオーバーをベアーズがきっちりと(というより無難に)に得点に繋げる。
後半始まって早々、前半とは一転、セインツのリーグNo1オフェンスが本領を発揮。瞬く間に2点差となり、ニューオリンズの奇跡を予感させたが、結局は前半の状況に逆戻り。セーフティー、ターンオーバーという、大舞台では絶対にやってはいけないことをやってしまったチームに“勝利”の2文字はない。最後のセインツは集中力すらも欠けた状態。ちょっと、内容的にも残念なものになりました。
勝敗を分けたポイントはやはりシカゴの鉄壁守備にある。とは言っても、同じく最強守備を売り物にしていたレイブンズディフェンスとは一味違う趣がある。レイブンズディフェンスは、ファーストダウンすらも取らせない凄味がある。それにひきかえ、ベアーズディフェンスはある程度のゲインは許してくれる。
違う点があるとすれば、やはりターンオーバーに対する執着心。こればっかりは、メンタル的な部分も大きい。ターンオーバーを意識すればするほど、リスクを伴う守備になるものだが、ベアーズはそれを感じさせない。
セインツの致命傷ともなった3ファンブルは、単にセインツの攻撃陣の怠慢と片付けるわけにはいかない。ファンブルをした選手たちはしっかり両手でボールを持っていた。でもほとんどがシカゴディフェンス陣のタックルでかき出されているのがわかる。あの動きを見て何かとリンクしてしまうと思っていたのだが、それはラグビーのタックルや守り方に似ている。
アメフトとラグビーの大きな違いのひとつとして、タックルを受けダウンした時、ボールデットになるか、そのまま継続されるかの違いにある。
通常アメフトではタックルをし、相手選手の倒す(膝をつける)ことでゲームが止まる。だから、基本的にディフェンスは攻撃選手を倒すことが第一目標になる。
それはラグビーも同じ。ただ、ラグビーはただ単に相手を倒すだけでは、いつまで経っても攻撃側がボールを保持し続けてしまう。攻撃権を奪うには、相手にボールを落とさすか、タックル後の処理を簡単にさせない技術を擁する。ブレークダウンでの技術、接点での争奪戦など色んな呼ばれ方をするが、ラグビーのタックルは相手を倒すことが最終目標ではない。
そこで、ラグビーでは相手を止めるタックルとボールに絡みつくタックルとが存在する。基本的には、先にタックルした選手が相手の足元に絡みつき、2人目がボールに絡みつくというのが定石。ただ、そんな簡単な技術ではない。
それをベアーズディフェンスは実践している。しかも、1人目がボールに絡んで、2人目が足元になどという、逆パターンまである。普段の意識付けやボールへの執着心が大事な場面で発揮される。もちろん、技術もしっかりしている。あの守り方ができるアメフトチームは世界中を探してもベアーズだけのような気がする。
あのターンオーバー(ファンブル)は偶然ではなく必然だったのかもしれない。
それにしてもLBのアーラッカーは、その運動能力の凄さに目が行っていたが、彼のゲームを読む目や勘は素晴らしい。
基本的には攻撃側に主導権があるのがアメフトという競技だと私は思っている。QBのオーディブルはそれを意味していると言っても過言ではない。ただ、アーラッカーは相手QB以上に味方ディフェンス陣一人一人に対して指示を送る。“オーディブル返し”といいましょうか。QBとアーラッカーの駆け引きを見ているだけでも面白い。スーパーでは世界一のオーディブルと呼ばれている男との勝負。楽しみ。それにしても、彼の首の太さは“リアル北斗の拳”。
セインツは、結局墓穴を掘ることになってしまったのだが、もしターンオーバーがなかったとしても、勝利していたかどうかは疑わしい。それだけ、この日のセインツの攻撃陣はシーズン中の破壊力を感じることができなかった。
特に、今年の躍進を支えたHCショーン・ペイトンのコールには疑問が残った。RBブッシュはあのピッチコンディションではそのスピードが活かせないのは誰の目から見ても明らか。後半は彼をWRとして起用して成功したが(ピッチの中央は芝生のコンディションがかなり厳しかったので)、あの割り切りが前半からほしかった。こんな状況でこそ、パワーランナーのRBマカリスターを多用したかった。彼のランは実際かなりゲインしていたのだが、劣勢になればなるほど、パスオフェンスに依存してしまうのはアメフトの常なんですが…
この試合は、QBブリーズの不調を挙げる人も多かったようだが、ファンブルやセーフティーをしてしまったとはいえ、及第点だと私は思っている。あの寒波でしかもオフェンスラインのパスプロが持ちこたえれない中、よくやった。あれだけ、パスシュチュエーションが多い中、パス成功率が5割を悠に越えていたのはそれを物語っている。別に相手QBと比較しているわけではありませんのであしからず。
まだまだ、気になる所もあるのだが、本日はこれにて。
なんにせよ、強いチームが勝った。そんな試合でした。
シカゴはいいチームだ。今年はNFCの意地も見たい。
posted by uzura176 |01:06 |
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2007年01月26日
ラグビートップリーグの最終節が終わり、早2週間。
ラグビーファン、いや関西のラグビーファンとして受け入れがたい事実からの現実逃避のために、あえてその話には触れないようにしていました。
プレーオフにあたるマイクロソフトカップに4チームに、関西のチーム名は見当たらない。全てが愛知のトヨタ自動車より東のチームが名を連ねた。
1位 東芝ブレイザーズ
2位 サントリーサンゴリアス
3位 ヤマハ発動機ジュビロ
4位 トヨタ自動車ヴェルブリッツ
トップリーグが始まるまでは、ヤマハ、トヨタは西リーグ所属となっていたが、冷静にその所在地ちや地域性を考えてみると、それは単なるチーム数のバランスを計っただけのものがわかる。
高校は西高東低。大学は西低東高。がここ数年のラグビーファンの中では定説だった。
社会人やトップリーグでは、神戸製鋼の存在が、そんな地域格差を意識させない唯一の砦のようなものだった。が、上位4チームの名を改めて見るとどれだけ神戸製鋼におんぶに抱っこだったかを思い知らされる。
その神戸製鋼と同じく本拠を神戸に置く、名門且つライバルでもあるワールド今季のトップリーグで最下位に沈み、来季からトップチャレンジリーグへの降格が決まった。来年は関西のラグビーファンの大イベント“神戸ダービー”が見られない。
今年の大学選手権の決勝は、当然の如く関東の大学同士の対決。その試合は地域という括りが気にならないほどの熱戦だった。本当にいいゲームも観させてもらった。
だったら、トップリーグもそんなことにこだわらず、レベルの高いラグビーを満喫すればいい、と言われてしまうかもしれない。でも、プロスポーツはその地域性が大きいと私は考えている。それがあるからこそプロリーグと言っても過言ではない。単にその競技を高いレベルで争うだけことだけがプロスポーツない。地域と地域の闘いでもある。その要素を排除したプロリーグどれほどの魅力があるのだろうか。
だからこそ、関西2チームの体たらくを残念に思うし、悔しくならないのだ。
愚痴ってばっかりでは仕方ないので、少し振り返ってみたい。当然、神戸製鋼に焦点を当てようと思うのだが、私もシーズンでその試合を3試合しか観ていないので大きなことは言えない。
ただ、その対戦相手の東芝やサントリー(今季の1位2位)とは、ちょっとやそっとでは埋まらないであろう差を感じてしまった。得点差だけ見れば接戦なのですが…90年代から最先端のラグビーを展開し続けてきた神鋼。だが、トップリーグ元年の初代優勝チームとはいえ、その面影はない。むしろ、過去の産物からの脱却にこまねいているようにすら見えた。
その一番の要因は“世代交代”かもしれない。社会人リーグを7連覇している時だって、次々と大学の有力選手がそのラグビーに憧れ神鋼の門を叩いた。そして、常に選手の循環が成され、しかも年々そのレベルも上がっていった。7連覇の中でいつ頃がピークだったかは人それぞれの考え方があるだろうが、私は個人の力量だけでみれば後期だったように思う。
今、その強き時代を知る者は、元木選手、大畑選手、八橋選手、伊藤剛臣選手にFWの第一列といったところしか残っていない。が、その選手たちがまだまだ主力であるし、若手選手をプレーや言葉で鼓舞するのを観ていると、何か寂しくもある。ちょっとしたミスで、顔が強張る若手選手をよく見かけた。7連覇時代に入ってきた選手(元木選手や堀越選手)は自信満々どころか、ミスしても取り返してやるくらいのふてぶてしい態度だった。今の選手たちはその王朝時代の伝統にのまれていやしないか。自分たちで新しい時代を築くくらいの気持ちがなければ、これからも衰退の一途を辿る。
そして、昨今フットボール(サッカーやアメフトでも)で求められる“運動量”や“持久力”が劣っている。これは、現代ラグビーの中では致命傷である。ラグビーの試合80分を常に全力で走る、戦い抜くということは、強豪国の代表でも難しい。それが、ラグビーの過酷さでもある。だから、どのチームもペース配分やゲームのリズムを掴む事が大事である。
極端なことを言ってしまえば、神鋼はその配分が上手すぎる。それは、全力で走る(動ける)時間が短いことをさすし、チーム全体の体力が欠如していることを現しているのではないか。東芝やサントリーは、出し惜しみなく80分走れるくらいの自信があるように感じる。だから、少々思い切った配分でプレーできる。体力が精神的なゆとりまで生んでいる。この差は勝負を分ける要素として決定的だと思う。それは、ここ数年の神鋼ファンであれば皆感じていることでしょう。
ただ、神鋼伝統のパスワークやハンドリング技術はいまだに生きている。全てが劣っているわけではない。ラグビーの原点回帰が今このチームに求められている。基礎体力なくして、華麗な展開ラグビーは成立しない。
来年は、逞しくなった神鋼を観たい。いやこのチーム、彼らは、それをする義務があるくらい思っている。
そして、最終戦でアキレス腱断裂という大怪我を負った大畑選手。神鋼に限らず、日本ラグビーのエースの負傷は、ラグビーファン皆の心を痛めた。今年の夏のW杯に間に合うかというのかというのが気になる。幸いにも、手術は成功し、6月辺りの復帰にめどがたったようです。肩の手術もしたようで痛々しい格好になっていましたが…2度のW杯を経験し、ラグビー大国でもそのスピードが話題になった彼は、どんなに若手が育とうともその存在感はなくてはならないもの。トライ世界記録をもつ男が、桜のジャージを着ないわけにはいかない。
彼は「怪我前よりグレードアップして帰って来る」という頼もしい言葉を言った。少し、軽い雰囲気のあった男が、本当の強さを持って復帰するような気がする。
神戸製鋼、そして大畑選手の復活を私は信じている。
posted by uzura176 |23:54 |
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2007年01月25日
前回分の怒りが冷めやまないままだが、AFCのカンファレンス・ファイナル、インディアナポリスVSニューイングランド・ペイトリオッツの一戦を振り返りたい。
まず、言っておきたい。このゲームはNFL史上に残る、アメリカンフットボールの面白い要素がてんこ盛り、息つく暇のない、ドラマ以上にドラマチックな、とまぁなんとでも形容できるような激戦となった。
こんなことを言ったら、他のスポーツファンに怒られるかもしれないが、私はこの一戦が今年のボールゲームの中で、ベストゲームになるような気がする(まだ1ヶ月も終わっていませんが…)。そのくらい素晴らしい試合でした。
アメフト、そしてNFLファンでよかったと心底思えた。至高の闘いを演じてくれた選手に感謝。
いざ、この試合がどれほど凄まじい激闘だったかを説明しようとすると、どこから手をつけていいかわからない。
まず、結果と大まかな展開から入ってしまいます。もう3日も経ったし問題ないでしょう。
AFCチャンピオンに輝いたのはインディアナ・コルツ。もうそろそろアメリカ人の好きな“呪い”が、どうだこうだ言われてもおかしくないQBペイトン・マニングは、念願のスーパーボウルへの切符を手にしたことになる。名将の呼び声高いが、あと一歩で涙をのみ続けたHCトニー・ダンジーにも同様なことが言えるのかもしれない。
ゲーム展開は、まるでボクシング映画のようでした。まずはゲーム序盤、王者パッツが挑戦者コルツにこれでもかとパンチを浴びせ、何度も何度もダウンを奪う。これで勝負ありかと誰もが思った。だが、諦めずに立ち上がり続けたコルツが、今度は起死回生のパンチをヒットさせ、パッツからダウンを奪う。これでポイントも同点に追いつく(実際ラスト5分で31-31の同点)。そして、迎えた最終ラウンド。互いに打ちつ打たれつの壮絶なド突き合いに。最後にマットに立っていたのは、挑戦者のコルツだった…
こんな映画を、誰もが一度は鑑賞したことがあるのではないでしょうか。そんなことが、なにも示し合わせてないのに(そんなことしたら八百長です)実際のゲームであるんですから。
スポーツは“筋書きのないドラマ”なんて、かなりくさい表現をされる時があるが、あの試合を見せられたら、私もそれを認めざるえない。
この試合は、というよりこのカードは、因縁の対決として全米中が注目していた。実際、同じAFCではあるが別地区にもかかわらず、毎年このカードはシーズン中に組まれる。1シーズン1チームたった16試合しかないNFLでは、リーグ戦にもかかわらず全チーム(32チーム)と対決することができない。なのに、毎年毎年このカードがシーズンに組み込まれることは、このカードがどれだけゴールデンカードであるかが窺える。
そして、この両チームはプレーオフでの常連でもある。必然的に、このノックアウト形式のシビアな場で、死闘を繰り広げてきたライバル同士になる。
ライバル関係というのはチームだけではない。
NFL1、2位を争うQB対決、ペイトン・マニングとトム・ブレイディ。この2人には、超エリートと成り上がり(苦労人)という対比もあるので、余計にその陰影が色濃い。
そして、ヘッドコーチも長年のライバル。トニー・ダンジーVS今や世界No1HCと呼ばれるビル・ベリチック。ただ、この2人に関しても“世界No1”の称号は、本当に紙一重の差だとファンは知っている。そして、その紙の厚さがとてつもない分厚さだと感じているのは、何を隠そうそのダンジーHCなのではないか。そう考えてしまうくらい、彼らの歩んできた道は、あまりにも違う。
ライバルを強調していうと、今までこの強豪2チームが五分と五分の闘いをしてきたように聞こえるでしょう。実際、実力は均衡している(単純な強さを推し量るとコルツに分がある)。だが、ちょっとした事情がある。
シーズンでは、圧倒的な力で相手をねじ伏せ、毎年スーパーボウル候補筆頭に上がるコルツ。そして、シーズンはのらりくらりやっているが、プレーオフには無類の強さを見せるパッツ。
そう、コルツはプレーオフでパッツに勝てないのだ。パッツの壁を越えない限りは、コルツにスーパーボウルへの道はない。これはジンクスを通り越して、今やアメリカでは常識のような扱いです。
私はこの試合のポイントが“立場”にあったと考えている。この“立場”の揺れ動きがそのまま勝負に直結したように思えてならない。
パッツはここ4シーズンで3度の優勝を誇る。ここだけ聞くと、サラリーキャップがあり、怪我と隣り合わせの競技でもあるアメフト(NFL)の世界では、化け物チームであるとわかるはず。
ただ、その優勝した3回ともシーズン前は優勝候補の筆頭ではなかった。プレーオフに入ってからもそれは同じだった。いわば、このチームは王者でありながら、常に挑戦者の立場で挑むことのできるチームだったのだ。それは、周りやメディアがそうしたこともあるだろうし、智将ベリチックがそうもっていったという部分もある。
逆に、30年以上優勝経験のないはずなのに、常に王者であること宿命づけられたのがコルツ。そしてペイトン・マニング。無冠の帝王コルツの歴史は、その理不尽ともいえる(パッツに押し付けられたともいえる)プレッシャーに押しつぶされてきた歴史でもある。
そして、今年の因縁の対決。シード3位コルツVSシード4位ペイトリオッツ。
シードを考えればコルツに分ありだが、この前の試合でシード1位のチャージャーズを倒してきたパッツ。しかも、決して調子の悪くなかったチャージャーズを粉砕してきたパッツの実力は本物であることを全米中が知っている。いや、やっとのことでこのチームの本当の恐さ・強さをあのゲームで気付かされたという感じだろうか。
それでも、シード上位チームに与えられるホームゲームアドバンテージ(この試合ではコルツのホームスタジアムRCAドーム)が加味されるのだが、アウェーで無類の強さを誇るパッツに、これを適応していいものかも迷うところ。今季ホーム負けなしのコルツの実力もあるが、そのホームで昨年のプレーオフあっさり散った過去(第1シードが第6シードに。相手は昨年王者のスティーラーズ)があるだけに…
現地に行ったわけではないが、下馬評は五分五分だったように思います。いや、むしろマニングのジンクスや勝負弱さを考えるとパッツか…
だが、ペイトリオッツのハートの強さやしたたかさは並大抵のものではない。前評判が高いにもかかわらず、このチームは驕ることなく、挑戦者のモチベーションでも戦えてしまう。
試合序盤のペイトリオッツはオフェンスディフェンスとも正に挑戦者のそれだった。ディフェンスの出足やアグレッシブさはそれを物語っている。プレイコール(ディフェンスの)も当たったら大成功なのだろうが、外れたら一気にTDを食らってもおかしくない大胆なもの。それがずばずば当たるのだから、やはりこのチームには“アメフトの神”がやどっているのかと疑ってしまうほどだった。
オフェンスのプレイコールもやれ4thダウン6ヤードでのギャンブルを成功さすなど隙がない。ブレイディも前戦の不調が嘘のようにパスを通す。
片や前半のコルツは、やっぱりプレーオフ(ペイトリオッツ相手)になると、萎縮してしまう。特にマニングはプレーオフアレルギーが出たのかと疑ってしまうほどのうろたえ振り。オフェンスラインが相手ブリッツを止めきれなかったにしても、あの程度のプレッシャーで自分を失うブレイディはシーズン中お目にかかれない。視野も極端に狭くなっているようだった。インターセプトを食らった場面でも、相手CBアサンテ・サミュエルの読みと出足のスピードは賞賛されるものだ。でも、あのリーグでもトップクラスのWRハリソンがノーマークになるなんてことがありないことはマニング自身が一番知っている。そこにあっさり投げ込んでしまうあたり、彼が自分を見失い、視野が狭くなり相手DFが見えていないことが窺える。
結局は、前半を終えて21対6(一時は18点差に)。あのペイトリオッツ相手にこの点差をひっくり返すコルツは誰も想像できなかった。あの熱狂的なファンまでも、半ば諦めムードが漂うような状況だった。
15点差といえば、普通に考えても3ポゼッション(3回の攻撃権、普通は交互に来る)、上手くいっても2ポゼッションを擁する。NFLでも随一のゲームコントロール、タイムコントロールができるペイトリオッツ(ベリチックやブレイディとも言える)であれば、諦めない方がおかしいのかもしれない。
ただ、私はこの点差がペイトリオッツの一番予期せぬ事態だったような気がする。常にチャレンジャーのメンタリティを持ち続けたチームも、さすがにこの点差では保守的になってしまう。王者パッツが最強のチャレンジャーコルツに対して、判定勝利を狙いに行った。そこに落とし穴があったのかもしれない。
逆に、毎年同じことを繰り返しているコルツは、この悲劇的な点差にとうとう何かが切れた。誰もがこのチーム、いやマニングに求めた“開き直り”を生んだ。勝負弱い人間が大舞台で結果を残すには、それしかない。
ペイトリオッツは前半に完膚なきまでライバルを叩くことで、コルツを眠りから覚ましてしまったのかもしれない。
後半開始の第3Q、シーズンでしか見れないはずのコルツ・ハイパーオフェンスが、とうとう出た。コルツの“ドライブ”はランを含め滞りなく前へ進む。
ただ、これはパッツ(ベリチック)には折り込み済みだった。最悪の自体に常に備えるリスクマネジメントまでもが彼は徹底している。残り30分で15点差なのだから、相手にTDやFGを決められても、しっかり時間を浪費させ、そして自分たちもオフェンスで時間を食いつぶしていけば逃げ切れる計算が成り立っていたはず。彼らにとっての15点差とはそういう点差なのだから。
実際、コルツのドライブは前へは出続けるが、インバウンズのショートパスやランがほとんどで、時間はかなり使っていた。解説の人が言っていたパッツディフェンスの疲れももちろんあるが、その計算をベリチックが怠っていたとは思えない。
ただベリチックの唯一の誤算が、コルツオフェンスが流れを作ったこと、そしてマニングが体を張ったプレー(彼のような美を追求する男が、ゴール前で泥臭いスニークでTDを奪う)でチームを鼓舞したことで、決して強いとはいえないコルツディフェンス陣までもが、オフェンスの作った激流に便乗したことだと思う。
パッツはたとえ得点を奪われても、ゆっくりのんびりオフェンスをしていればなんら問題のないはずだったが、勢いに乗ったコルツディフェンス陣がいとも簡単にパッツから攻撃権を奪ってしまう。
その結果、なんと第3Qからたった11分間でコルツはその15点差を埋めてしまう。
普通なら、勢いに乗ったコルツが突っ走る。でも、ここからがこの試合の本番だった。
白状します。ここから先のこの試合は私には伝えられない。もう20分間信じられないようなシーソーゲームが展開される。とはいっても、ディフェンスがやられっぱなしの大味なゲームではない。勝負どころでは、意地のディフェンスも魅せる。
最終的にちょっとした運が転がり込んだのが、勝者コルツだったということ。
私はこの試合パッツを応援していました。ただ、最後の20分間は勝負のことを忘れ、ただただ見惚れていたような気がする。常々、“スポーツ観戦をする時はどちらかに肩入れしてみないと面白みが半減する”と言っている。だが、このゲームに関してはそれを最後まで遂行できなかった。年に1回や2回、こんなゲームに巡り合う。自分のポリシーが曲げられる時、その魅力に気付かされる時でもあることは、皮肉なような気もしますが…
この試合の結末は、タイムアップ24秒で、ブレイディがこの試合初のインターセプトを食らい終わった。ただ、最後に致命的なミスをした男の顔は何か誇らしげでもあった。それは、ブレイディに限らず、選手やコーチ陣もそうだった。言い過ぎなのはわかっているが、私にはスーパーを制した時よりも“納得の表情”に見えた。
こんなことは今さらどうでもいいが、この試合のMVPは間違いなくトム・ブレイディだった。3Qの相手ディフェンスから逃げ回り、そして唯一のターゲットを見つけ、その間にもサックを受けぬように右手を隠し続け、そして最終的にその無謀なパスを成功させた。あれは、間違いなく今季No1TDパスだと断言できる。
“実力のマニング”“強心臓のブレイディ”というのが、アメフト界では定説ですが、私はこの試合でブレイディが全ての部分でマニングを越えたような気がした。そんな彼の記念すべき試合で、その越えた相手に試合で負けるという所が、アメフトの残酷さ、そして勝負の難しさなんだろう。
結局、これだけ長々やっておきながら、この試合の全てを私には語ることができなかった。
私が言いたいことは“この試合を観て下さい”ということだけです。全くアメフトに興味がなかろうとも、ルールを一切知らずとも、4時間も集中できない人であろうとも、心に何かを植えつけられるゲームです。
まだ、再放送もあるでしょう。
今さらアメフトなんて…と思うか思わないかは、あなた次第ですが。
posted by uzura176 |03:29 |
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2007年01月24日
世間を賑わしている「発掘あるある大事典2」のねつ造問題。
公共の電波を使って嘘っぱちをかますなんて、もっての他である。と私も思う。
ただ冷静に考えれば、納豆を食い続けて痩せるのであれば、ほとんどの日本人はガリガリのような気がしないでもない。まぁ、健康にも良い事は確かだろうし、スポーツオタクの私は正直この問題に対して、一喜一憂していない。
ただ、これで迷惑を被った人たちや信じて騙された人は、おおいに怒ってやって下さい。
そんなことよりも、私は怒っていることがある。
もちろん、前フリがこういうものなのだから、テレビに関してのことです。ただ、私の憤っている件に関して、世間では全くといっていいほど話題になっていない。それ自体は嘆かわしいことであるが、それはそれで仕方ないとも思っている。
ただ、このまま何も言わないでいるのも癇に障る。その関係者がこんなへなちょこブログを見ている可能性は限りなく0に近いが、ここで抗議させてもらう。
私は、今回抗議したい局は、国営放送のNHKさんです。もちろん、スポーツオタク(しつこいですが)の私が、年末の歌合戦での“裸スーツ”に物申すはずがない。
私は、結構なNFLファンであることを自負しているのですが、現時点でそのNFLの試合を観る手段はNHK(BS)の中継でしかない。CSでもやっているのですが、それには加入していない。日本では、アメフトという競技自体がローカルスポーツの域を脱していないので、これ以上を求めることもできないと半ば諦めている部分もあります。むしろ、録画中継とはいえ週3試合放送してくれるNHKさんには、それなりに感謝していた。つもりでした。
ただ、一昨日のカンファレンスファイナルという、プレーオフの準決勝、もっと言えばスーパーボウル出場チーム決定戦の中継で、その由々しき事態は起こった。
アメフト(NFL)ファンにとって、この試合がどれほど大きなものかは、今さら説明するまでもない。ホームゲームアドバンテージを楽しめる最後の試合ということもあり、スーパーボウル以上に楽しみにしているファンもいるくらいです。
アメリカではこの2試合が同日に行われる。たった2試合しかなく、トーナメントでもあるので対戦相手以外との駆け引きも無用だ(リーグ戦の最終戦では事情も変わってくる)。そのため、同時キックオフではない。まず、NFCのベアーズVSセインツのチャンピオンシップの試合終了後、AFCのコルツVSペイトリオッツのチャンピオンシップが行われる。
さすが、アメフトの国です。同じ日に2試合の決勝戦が楽しめるように配慮されている。もちろん、全米中にLIVEでの中継。両方の試合の合計時間は7時間超だが、彼らにとってそれは苦にならない。毎年、スーパーボウルの視聴率が取り沙汰されるが、この日も7時間ぶっ続けで、日本では考えられない数字をたたき出していることでしょう。
もちろん、日本ではそんな風にはいかない。時差の関係上、アメリカの日曜日の昼夕は日本の月曜日の早朝昼(たとえ休日だとしても、興味がある人はそんなにもいないだろうが)。しかも、LIVEでNFLの試合を観れるなんてことが、ほとんどないのだから。
ただ、この日はなんとNHKのBSでは、後の試合のコルツVSペイトリオッツのゲームが生中継。私と同じように、日本にいるNFLファンはNHKを賞賛し、それをビデオに保存したのではないでしょうか。NFLの試合は4時間近くに及びますが、やはりLIVEの臨場感と緊迫感はたまらない。特にアメフトはその間を楽しんだり、考えたりする競技です。普段から編集まみれのゲームを見慣れているファンにとっても、アメフトの本質を見つめ直す(ちょっと言い過ぎですが)またとない機会だ。
そして、観られた方ならご存知でしょうが、このコルツVSペイトリオッツは40年以上の歴史を誇るNFLでも、球史に残る激闘になった。このゲームに自体に文句がある人なんていないはずです。
じゃ、何に文句があるのかと申しますと、中継が始まって早々(10分程度)、あろうことかNHKは試合前の勝ち上がり表(トーナメント表)で1試合目の結果を視聴者に知らせてしまったのだ。しかも、間違いやミスでもなんでもない。実況が「先に行われた~~~」を喜々たる口調で紹介している所を聞けば、それが確信犯だということもわかる。
こんなことってありえます?
確かに、その時点で1試合目のNFCチャンピオンチームは決まっている。ただ、まだゲームは中継はされていない。結果は調べればわかることだが、好き好んで結果だけを先に知りたい者はいない。ましてや、LIVE中継自体が成されていないのだから、視聴者はこの試合(NFCチャンピオンシップ)を後の録画中継で観るはず。
実際BSでは、この日の深夜にベアーズVSセインツ戦は録画中継されました。
“いつもそうなんじゃないの?”と思う人もいるでしょう。でも、BSでの普段のNFL中継は、週何試合か中継されると先程紹介しましたが、後での録画中継が控えている試合の結果は絶対に伝えません。それは、他チーム試合結果を紹介する時でも、そのカードだけは省いている。
もちろん、私を含めファンはそれに慣れているので、後で中継の控えているNFLのチャンピオンシップの結果を伝えてくるとは予想もしていませんでした。
じゃ何故NHKは、こんな誰しもが怒る愚行を犯したのであろうか?私なりに少し考えてみた。
後で調べたのですが、BSでAFCのチャンピオンシップが行われるほぼ同時刻に、CSの“GAORA”でNFCの録画中継が放送されていた。先にゲームがキックオフされているのだから、充分可能だ。ファンの中には、現地の順番通りに観たい人もいるし、チャンネルを変えながらどちらも観ようとする人もいるでしょう。
でもそれでは、せっかくLIVEで中継しているNHKは面白くない。なんとか、その中継で先に行われた結果を教えて、視聴者のNFCチャンピオンシップを観る意欲(GAORA)を削ごうとしたのではないか。
先に結果を知らされた人が“そのゲームを一刻も早く観たい”と思わないでしょうから。
こんなことがアメリカでされたら暴動が起こる(ありえないのは承知の上ですが)。日本でも同じようなケースは中々考えられないだろうが、人気スポーツで同様なことが行われたら社会問題になる。
これは、私の仮説であり妄想でもあるが、このNHKの暴挙は、こんな馬鹿げた考えでない限り説明がつかない。
もしそれが本当にそういうことなら、天下のNHKが、なんとまぁケツの穴が小さいことをするのかと思われても仕方ない。
NHKといえば、国営放送であり、国民から視聴料を徴収し、広告を載せていないことは、徴収されている国民は当然知っている。スポンサー(それが国民なわけですが)がいないということは、民放のように広告主の顔色を窺ったり、しがらみも少ないだろう。いわば、マスメディア本来の形でもある、視聴者のための番組作りに専念できるのではないのか(だからこそ、些細なことでも視聴者の反響も多いのは当然でしょう)。
今回の愚行は、視聴者(ここではアメフトファン)の気持ちを、一切考えてないからこそ起こったのではないか。
そんな大スポンサー(スポーツファンも込みで)の気持ちを全く理解していない彼らが、「視聴料(お金)を払ってくれない」だの「お金がない」だの「法的手段に訴える」だの、よくもしゃあしゃあ言えたものだ。
あんた等には、金を集める前にやることがあるし、考えなければならないことがある。
最高の試合を、最低の気分で観た者の気持ちがわかるか?生だから間も多い。その間の度に憂鬱な気分になる気持ちが。
ちなみに、この生中継で実況が「マイアミでシカゴベアーズと戦うのはどちらのチームか?」と何回口にしたことか。2回や3回じゃないぞ。あれを開き直りと言わずして何と言う。
テレビで嘘をつくなんて言語道断。
ただ、本当のことであれば何を言ってもいいと勘違いしないでくれ。
聞きたくもない試合結果を教えるのは“最新情報”ではない。
NHKよ、それは“嫌がらせ”と言うのだ。
posted by uzura176 |23:56 |
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2007年01月22日
もう3.4時間後には、NFLプレーオフのカンファレンスチャンピオンシップが始まります。
少しは見所や見解でも紹介しようかと思っていたのですが、またもや私の怠慢で出来ずじまい。
もう足掻いても手遅れなので、とりあえず応援するチームだけでも書いておこうと思います。予想すら放棄した私の自己満足過ぎないですが。こんな美味しいネタを目の前にしながら指をくわえることしかできないのは、なんとも歯痒いやら情けないやら…
まずは、先に行われるNFCの方から。シカゴ・ベアーズVSニューオリンズ・セインツのシード1位、2位の対決。正に、チャンピオン決定戦です。
私はセインツに1票。別にアンチベアーズでもないし(なんだったらかなり好きなチームです)、昔からセインツというチームのファンというわけでもない。
もう、理屈じゃないんです。昨年、ハリケーン“カトリーナ”の直撃を受けたニューオリンズ。セインツがシーズンに参加することすら不可能ではないか、と言われるような状況でした。そして、結果はリーグブービーの3勝。今年は大型補強を敢行したとはいえ、この躍進を誰が予想しただろうか。そして、今も生々しい傷跡が残る地元の大きな誇りとなっている。
「アメリカンドリーム」なんて言葉は安物のドラマで使われるものだと思うし、それが現実になるのを快く思わないほど私の心はひん曲がっている。ただ、この嘘のような話は、是非ともノンフィクションとして見届け、歴史の目撃者になりたい。
とはいえ、相手は“鉄壁ディフェンス”を誇る王者ベアーズ。彼らも必死なので、そんな感傷的な物語に耳をかしてくれることさえないだろう。しかも、ホームシカゴの極寒スタジアムのソルジャー・フィールドと熱狂的なシカゴファンという、強烈なアドバンテージまで持っている。
でも、セインツにもリーグNo1オフェンスがある。この構図はAFCのディビジョナルプレーオフ、レイブンズVSコルツと非常に似通っている(守備派にアドバンテージがあることもそう)。その時の、最強守備VS最強攻撃対決は、コルツのハイパーオフェンスが勝利した。単純な比較はするのは違うのかもしれないが、セインツには大きな自信となるはず。その試合は、予想外にコルツディフェンスが健闘したので、セインツディフェンスにも期待がかかる。
もう一方のAFCは、ハイパーオフェンスのインディアナポリス・コルツVS絶対王者ニューイングランド・ペイトリオッツのライバル対決。
ペイトリオッツの勝ち上がりの時にも書いたのだが、このチームが絡む試合は私のような凡人の理解を超越したゲームをするので多くを語れません。
今までのプレーオフでの両チームの成績は、NFLファンの方ならご存知でしょう。プレーオフを自らのテリトリーとして戦うパッツとシーズンは無敵を誇るのにプレーオフアレルギーが出てしまうコルツ。今年もそれは変わらないのかもしれない。
ただ、ペイトリオッツからコルツへ移籍したキッカー、ヴィナティエリは、そのアレルギーのワクチンにもなり得る存在。しかも、ペイトン・マニングがその名を聞くのも嫌であろう、あのジレット・スタジアム(パッツホームのNFL1極寒スタジアム)での試合を避けることができた。コルツはシーズン中、シード順を意識していなかっただろうが、こんな幸いはない。しかも守備陣が絶好調でこんな流れのいいプレーオフのコルツを見たのは初めて。
でも、私はペイトリオッツのあの理不尽で意味不明な強さを買う。マニングには悪いですが…
結局の所、2月5日のスーパーボウルで、どん底からの復活セインツ対絶対王者ペイトリオッツが見たいだけなのかもしれない。
そうなると、新旧天才ヘッドコーチ対決にもなるので楽しみは倍増する。
まぁ、皆さんそれぞれの楽しみ方をされるのが一番だと思います。
それにしても、この時期になると日本のアメフト人気の低さを実感することが多い。
スーパーも控えているが、今日もアメリカはお祭り騒ぎなんでしょうね。イベント好きなお国です。
posted by uzura176 |01:51 |
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2007年01月21日
横浜ベイスターズに移籍した工藤公康投手の契約のニュースを見て、多くのことを考えさせられた。
つい最近まで、FAに伴う“人的補償”“25人のプロテクト枠”のシステムすら満足に把握していなかった私が、偉そうに言えることではないのですが…
工藤選手の年棒が大幅に減ったことは、もう皆さんご存知だと思います。減ったと言っても、私のような一般人には目が飛び出るほどの数字だし、ここ数年流行の出来高もしっかりついている(あのベテランに、あの額は少しケチなような気もしないでもないが)。
でも、私が言いたいのは彼に対する評価額ではない。
何か腑に落ちないものがある。その理由が大幅な減俸と言ってしまえば、それまでなんですが。
まず、フリーエージェント(FA)宣言をした選手というのは、手を挙げてくれるチームがあれば、その選手の年俸は大幅にアップする。FA権が選手の移籍自由を謡うものだということもわかる。
結局の所、色々な要素が絡み合うものなのだろうが、FA権が選手年俸の吊り上げ手段のひとつだということは間違いない。それが絶対悪だとは思わない。資本主義ってそんなものなのでしょうから(実は何もわかっていないですが)。
でも、今回の工藤選手は、ジャイアンツからトレード(金銭トレードも込みで)に出されたわけでもなく、自由契約や解雇になったわけでもない。直接的にジャイアンツが彼を戦力外(いらない)と言ったわけでもない。プロテクト枠を外れたこと以外は、ネガティブな要素はないはずだ。
なんだったら、ベイスターズというチームに招かれているわけだ。それは、FA宣言をした選手と大差ないのだと思うのだが…待遇面で言えば、雲泥の差がある。
どちらのケースも、チーム(会社)に欲されて行くのに、片や年俸大幅アップ、片や大幅ダウン。
世の中は理不尽なことまみれであることも知っているし、プロスポーツの世界は旬の年代じゃないとこんな不遇が待ち構えていることも知っている。選手を雇う方の事情があることもわかる。
色んなことをわかっているつもりでいるが、上手いこと消化できない。そんな感じです。
唯一の救いは、工藤投手が晴れ晴れとした表情で入団会見を行っている写真を見たことです。本人も色んな想いがあるのだろうが、そんなことはおくびにも出さない。大人だし、男らしいとも思う。
古田選手や吉井選手にも言えることだろうが、彼らのようなおっちゃんたちが、どんな苦しい状況になっても文句ひとつ言わずいれるのは、単純に野球を楽しみたい、少しでも長くしたいという純粋な気持ちがあるからに他ならない。
あの歳までプロ野球選手であり続けるのには、ええ歳でも“野球小僧”でい続けることが秘訣なのかもしれない。
最近は、チームとの交渉を子供じみた理由で揉めてみたり、男らしさとただの意地っ張りを履き違え自分の居場所を失うケースや、挙句の果てには社会のルールまで守れないプロ野球選手がいる。
難しいことは言わん。あの偉大なおっちゃん達の野球に対する真摯な気持ちだけを見なさい。いや、野球を生業としてできることの素晴らしさをもう一度確認しなさい。
昨今、プロ野球の危機が叫ばれているが、工藤選手のような選手がいれば大丈夫だ、と私は勝手に思っている。
お世辞抜きに思っている。
あなたはまだまだこれからです。
posted by uzura176 |02:46 |
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2007年01月20日
やっとのやっとの思いで、ディビジョナルプレーオフ最後の試合、サンディエゴ・チャージャーズ(AFC1位)VSニューイングランド・ペイトリオッツ(AFC4位)を観終えました。
明後日にはカンファレンスチャンピオンシップが始まるというのに呑気な話です。
ディビジョナルプレーオフ4試合全てのゲームで実力が均衡し、スコアも接戦となったわけだが、やっぱりペイトリオッツというチームが絡んでくると頭が混乱してしまう。私が今まで培ってきたアメフトの知識や概念が崩壊してしまう。このチームだけは、ホンマに計算できません。
アメフトは“フィールド上のチェス”とも表現され、その戦術は数限りなくあると言われる。データをとるためや戦略やフォーメーションを練るために、著名な数学者を雇うなんてこともしばしば。ただ、子供たちの算数をやるとっかかりとしては、オススメできない。特に、ペイトリオッツというチームは、単なる和算すら、まかり通らない。子供を数学嫌いにしたくない親御さんは、我が子にペイトリオッツの試合を観せてはいけない。
この試合は解説の河口氏が言うように“マンパワー(個の力)”のチャージャーズ対“システム(組織力)のペイトリオッツの構図が試合前からあった。そりゃ、そうです。先程言ったように、単純に個々の選手能力の和算であれば、トリプルスコアくらいの差でチャージャーズに分がある。そんな中でも、下馬評が互角だったということは、専門家の中でも”パッツの見えざる力“を信用していた者が多かったということだろう。
アメフトの興味がない人であれば、どれだけ個人能力が違うといえど、同じプロなんだし、プレーオフに駒を進めるチームなのだから、その差はたかがしれているとお思いになるはず。だが私から言わしてもらえば、今季のチャージャーズは、サラリーキャップを無視したかのようなドリームチームだった。
この試合は第1シードVS第4シードの対決で、しかも第4シードが勝った。日本で言えば大番狂わせだし、向こうではアップセット、アップセットと盛り上がる状況。でも、「まぁ、あのパッツだからなぁ」というのがアメリカでは常識のようです。もう、このチームに対して本気でリアクションをとることが疲れたのか…
ここまで“信じられなーーい”というヒルマン節の内容に終始して、ゲーム内容に全く触れていない。もうしても仕方ないような気がしてしまうので…説明不要ではなく、説明不能というのが本音です。
そしてこの試合は、システムや戦術が個の力を上回っただけのものではないと思う。
こんなことは私がスポーツを観るうえで、語るうえで、一番否定していることなのだが、どう考えてもペイトリオッツには神懸かり的なものを感じてならない。そして、それと関係あるかないかは知らないが、NFLのパッツ以外の31チームは、あのユニホームを見ると萎縮してしまい、理解不能なプレーをしたり、何故?と思わせる戦術に走ったりしてしまう。
第1Qの試合序盤(0-0)からチャージャーズのショッテンハイマーHCが、4thダウン11ヤードの場面で“ギャンブル”に打って出た理由は、単にフィールドポジションの都合だとか、彼の保守的な一面を打破する為だとかいうことでは説明にならない。血迷った、とは言い過ぎでしょうし、彼にも失礼ですが…
チャージャーズの選手がディフェンスの好プレーで一気に流れを掴んだ瞬間に、ラフプレー(アンネセサリーラフネス)で自らの首を絞めるようなことになったのは、単にプレーオフで興奮状態にあったからということなんでしょうか。
チャージャーズファンが、信じたくないようなターンオーバーを連発したのも、選手の判断ミスやプレーオフの緊迫感がそうさせたと言えるだろうか。
全てが“相手があのペイトリオッツ(ベリチック)だから”という枕詞が付いてしまう。チャージャーズの選手やコーチ陣の表情をみていると“茫然自失”という言葉が真っ先に思い浮かんだ。
今やペイトリオッツの代名詞ともなったQBトム・ブレイディ。彼といえば“ミスタープレイオフ”との異名を持つ。ただ、この試合はここ5年のプレーオフ(連続で出場しているのも凄いがそのうち3度優勝…)で最低の出来だった。インターセプトを3つ喰らったのももちろんだが、彼らしくない単純な投げミスも目立った。しかも、ペイトリオッツオフェンスのビックネームと言えば、今やそのブレイディだけだ(年々スターが出て行く…)。その大大大黒柱が絶不調で、なぜ24点もとれて、しかも勝ってしまっているの?
放送席も再三言っていたが、ペイトリオッツの凄さやブレイディの凄さは、数字では現せない。本人まで言っちゃってました。
じゃ、やっぱりアメフトの神さんが…
もう、やめときます…
パッツ戦を観た後の私は疑心暗鬼の塊と化してしまう。
プレイバックだの回顧だの偉そうに言っておきながら、それらしいことは一切やらず。いや、私には到底できません。
“アメフト神”ですら、今回の試合を理論付けて説明出来はしない。
posted by uzura176 |03:55 |
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2007年01月19日
シカゴ・ベアーズ(NFC1位)VSシアトル・シーホークス(NFC4位)のディビジョナルプレーオフ。
日曜日に行われたゲームのなのに、今頃観終わりました。色々な大人の都合もあるのだろうが、NHKさんももう少し考えてほしい。これじゃ、浦島太郎です。
そんなタイムリー感ゼロの試合でも、一喜一憂してしまうような、凄まじいゲーム内容でした。これぞプレーオフ。生観戦なんかした日にゃあ、興奮し過ぎて動悸が激しくなってしまう。
この試合が行われたのは、シカゴホームのソルジャー・フィールド。試合時の気温はなんと0℃。しかも、風の強いスタジアムなので体感温度は間違いなくそれ以上。これでも今年は暖冬で、ましな方らしい。そういえば、今季は雪やダイヤモンドダストが舞う中でのゲームをお目にかかっていない。シアトルのホームスタジアム・クエストフィールドも極寒で有名な所なので、シーホークスは、寒さに対する不利はさほどなかったと思う。でも、この過酷な状況で観戦するのはお年寄りには危険なような気がする。それでもきっちり超満員(6万人以上)なのは、言うまでもない。
さて、試合はと言いますと、これぞ“シーソーゲーム”という展開に。なんとオーバータイムにまでもちこまれ、最後は劇的なFG(49ヤード)でベアーズが勝利しました。
NFLのホームゲームアドバンテージは、クラウドノイズや先程のような寒さが挙げられるが、今日は“風”がホームチームに味方したのかもしれない。最後のFGはホームの神様が風で運んでいったようにすら見えた。
試合の流れは行ったり来たりでしたが、前半と後半ではその様相が全く違った。戦前は、堅い守備のチーム同士の闘いなので、ロースコアの我慢合戦が予想された。
だが、蓋を開けてみれば試合序盤からノーガードの殴り合いに。互いのオフェンス陣が好調だったというよりは、ものの見事にプレイコール(オフェンス)が当たったという感じ。逆に、ディフェンスのプレイコールはこれでもかというくらいの大はずれ。とはいえ、守り合いが予想されていたこともあって、反則もなく、競った試合なのに、落ち着かない。何か大味な展開になった感があります。
後半は一転、互いの守備陣が目覚めた。ターンオーバーあり、QBサックありとオフェンスをすればするほど、その相手が勢いに乗るような、そんな雰囲気すらありました。
特に、4QとOTのベアーズディフェンスは圧巻。3rdダウンショート(FDまで1ヤードや2ヤード)や相手チームの4thダウンギャンブル(FDに届かなければ攻守交替)の状況で、見事なランディフェンスで食い止めた。相手RBはあのアレキサンダー。3Qまでかなり走られていたが意地を見せた。最強ディフェンスの面目躍如といったところか。ディフェンスの強さはスタッツにだけでは推し量れない部分がある。勝負どころのベアーズディフェンスは、モニターを通しても威圧感のようなものが感じられた。
シーホークスのディフェンス陣も大健闘。特に後半のランディフェンスは、ベアーズに勝るとも劣らないものがあった。逆にそのランに山を張りすぎて、セカンダリーのポジショニングが曖昧になっていたことが悔やまれる。少し、相手QBグロスマンを甘く見ていた節があるような気がする。せっかく2ndまでランを食い止め、3rdにパスシュチュエーション(FDまでロングシュチュエーション)を作っておきながら、あっさりとパスを通されてしまったことで、チーム全体のモチベーションに影響したのかもしれない。ラインとラインバッカーの奮闘に後ろが応えられなかったという感じがします。スーパーまで駒を進めた昨シーズンとの決定的な違いは、セカンダリー陣の安定感の差だった。
OTは、絶対的有利な先攻め(得点が入った時点でゲーム終了)をコイントスで獲ったシーホークスだが、攻守とも体力的な部分で余裕がなかったのかもしれない。4Qの勝負所に全て負けたことで、流れすらも失っていた。
最後の最後で地力の差が出た試合だった。
それにしても、両チームの守備陣の強さを差し引いても、後半の両QBは落ち着きがなさ過ぎた。どちらが勝つにしても、あのレベルではチャンピオンズリングを手に入れるのは厳しいような気がする。ハッセルベックは、昨年スーパーを経験したことで一皮剥けていることを期待したが、まだまだHCホルムグレン(名QB製造機)の御眼鏡に叶うほどには至っていないようだ。彼が1人立ちしない限り、どれだけ好メンバーに恵まれても、シーホークスに栄冠は輝かないだろう。
これで、NFCはチャンピオンズシップまでアップセットなし。順当な結果と言えば順当な結果だったが、4試合全てが接戦だった。第1、第2シードの真のチャンピオンシップはファンも待ち望んでいたカード。互いの持ち味が180度違うので大いに楽しめるはず。見所は山ほどあってもう口に出したくて仕方ないのだが、それはまたいずれ。
今日始めて知ったのですが、ベアーズのDTトミー・ハリスは怪我していたんですね。リーグNo1DTがいないのは寂しい。奇跡的回復してくれへんのかなぁ(松葉杖ついていたのですが…)。それにしても、彼抜きでもあのディフェンス力とは…いやはや、あのディフェンスはNFL史上1位2位です。だからこそ、最強の布陣で観たいのがファンの本音でしょう。
明日のチャージャーズVSペイトリオッツでやっとディビジョナルプレーオフ4試合が終わる。5日前でっせ…懐かしの試合ちゃうねんから…
posted by uzura176 |03:46 |
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2007年01月18日
NFLのプレーオフにばかり心を奪われ、ラグビーの大学選手権決勝を振り返っていませんでした。今さらながらではありますが、自分の復習もかねてプレイバック。
まず、これは私が応援していた関東学院が優勝したから言うわけではないが、ここ数年の大学ラグビーの試合の中でも、屈指の好試合だったと思っています。ここ何年かは、一強の時代が続いていたので、決勝戦でも大差になったり、前半で勝負が決してしまうような年が多かった。今年は4強に関西勢が食い込んできたこともあり、各大学の実力差が拮抗していた。決勝に限らず、接戦が多かったのは、ファンにとっては喜ばしいことだと思います。
私が予想した展開は半分当たって、半分は外れたという感じでしょうか。
関東学院が勝つには、もっともっとFW戦に固執することが条件だと思っていましたが、早稲田のお株を奪うBKへの展開ラグビーを見せてくれた。早稲田のBK陣の守備が悪かったというわけではないが、虚を突かれた雰囲気はあった。
特に、前半戦にあれだけの走り合いに持ち込む関東学院を予想した人は少ないだろう。持久力的は早稲田に分があるので、あの展開で最後まで持つか持たないかは、原口監督にとっても賭けだったと思う。
これはFWにも言えることだが、関東の選手は相手を抜くことより、その後のラックや集散に重きを置いていた。
しかも、そのラックでの争いに無類の強さを感じた。早稲田の第3列も走れるチームではあるが、関東学院は同じ人数、もしくは人数で劣っていても、奪取する場面が多々みられた。私は未経験者なので、あのラック内で何が行われているかというのはわからないが、おそらく関東の選手の技術力と1cmでも体をボールの前に出すという執念が上回ったのだろう。
高校ラグビーやトップリーグを見ていて、ラグビー界もサッカー界の潮流と同じように、走ることや体力がものをいう競技になりつつあると考えていた。でも、ラグビーの原点には、接点(体をぶつけ合う局面)で負けないことが重要であることを、この試合を通じて再認識させられた。
早稲田の敗因は、ラインアウト(セットプレー)の不安定さにあったという意見が大半を占めているようです。確かに、現代ラグビーではラインアウトはより確実にとれるルール設定になっているので、50%を切るような獲得率はかなり低いと思う。そこでのターンオーバーが早稲田のリズムを崩す原因にもなったし、後半はタッチに蹴りだしたい場面で苦しまみれの展開も見られた。
ただ、そのミスだけが早稲田がリズムに乗れなかった原因だとは思えない。FWの主力選手に怪我人が出たこともそうだろうし、相手の攻め方をつかめなかったこともそうだろう。
でも、決定的なミスは、このゲームに挑む心構えだったような気がする。決勝の前評判は圧倒的に早稲田だった。それは早稲田の選手にも耳に入っていたことだろう。その周りの声に、選手やチームが浮き足立った面があったのではないか。3連覇という大目標があっても、それを達成するのは容易だと考えてはいなかったか。そして、昨年大金星を挙げた日本選手権に気持ちが行ってしまっていたのかもしれない。
関東学院は選手権で尻上がりに調子を上げていたし、10年連続の決勝ともなれば地力も確かだ。ラインアウトの不調は予期できないにしろ、ある程度劣勢になることも予想できたはず。
序盤戦で、関東学院が一気の攻勢をかけ連続トライを奪った場面でも、早稲田の選手の表情は呆然としたものだった。“こんなはずではない”と。実力的には充分逆転できるのに、頭の切り替えが遅れた。早稲田が勢いに乗り始めたのは、ある意味開き直ってからだろう。試合前から、ああいう劣勢の展開を想定していれば、もっと違った展開も見られたのかもしれない。
とまぁ、結果論でしかないことばかり言っているが、試合終盤の早稲田の怒涛の攻めを見ていると、関東学院を応援していた私は冷や冷やモンでした。最初からあんな捨て身のラグビーを展開していたらと思うと、ゾッとします(おそらく関東のFWは最後までもたなかったと思います)。あれだけ質の高いラグビーをするチームが負けてしまうのだから、ラグビーもやはりメンタルスポーツなのでしょう。
それにしても、3連覇がこんなにも高い壁だなんて…あの早稲田ですら駄目なんですから。そう考えると、それを達成した同志社、そしてその3年間全てにチームの主力として活躍した平尾誠二という選手は只者ではなかったということでしょう。高校、大学、社会人全てで結果を残してきた彼は正に生きる伝説。
試合後の関東学院原口監督のインタビューは聞き応えのあるものでした。「スターはいらない、雑草でも花が咲くんです」なんてことは、自分のやってきたことに自信がない人には言えない言葉だろう。その後の「次はサントリーを倒しますか」は、彼の負けん気の強さの現われでもあるのでしょう。この人がいる限りは、関東学院は弱くならんなぁ…
個人的には、早稲田のSH矢富選手の涙が印象的でした。4年生とか3連覇ではなく、単純に負けたことが悔しいという感じでした。慰めに来たチームメイトを振り払っていたのにはビックリ。負けず嫌いどころではないんでしょうね。彼は、これからの日本ラグビーを背負っていく逸材(あれだけサイズのあるSHは日本では稀です)なのでこの敗戦を糧にしてほしい。
久しぶり大学ラグビーで心躍るゲームを観ることができた。「関西、関西」とばかり言っていた自分が馬鹿のように思えてきます。いい試合に地域は関係ない。
ほんまにええ試合やった。
posted by uzura176 |03:17 |
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