2006年08月31日

世界選手権のテレビ中継にみる、日本のバスケットボール観。

バスケット世界選手権は、ベスト4が出揃った。

前評判の高かったチームが揃い、順当な結果と言えるのではないでしょうか。

まぁ、CSに加入していない私にとっての世界選手権は、日本が予選リーグ敗退の決まった時点で終わっていたのかもしれません…後1試合地上波で残っている決勝戦は、究極のオマケみたいなもんです。


そう、今日は世界選手権のテレビ中継について語りたい。

世界選手権って、世界のごっつい強いチームが集まって、一番強いチームを決めるんですよね?

でも、開催国の国民ですら、ほとんどのチームを観れないわけです。これじゃ、わざわざニッポンでやってもらわんでも、ってのが本音です。

まぁ、チケット販売で散った人間の負け惜しみなんですけど…ちなみに往生際の悪い私は、会場でもない大阪で金券ショップを巡り、掘り出しチケット探し。もちろん、徒労に終わりました…掘り出しものどころか世界選手権のチケットすらみつけられない始末。やっぱり関西は蚊帳の外?悔しいって言えば、悔しいですが、当然の結果です…

チケットを手にされて会場に足を運ばれた方、準決勝・決勝のプレミアチケットをお持ちの方は私の分まで楽しんできて下さい。テレビではプラカードをカメラに抜いてもらうことに躍起になっているガキどもをよく見かけたが、そんなことしとる場合ちゃうやろ!ちゃんと世界のプレーを目に焼き付けてきなさい。大阪では無念の思いで一杯のオッサンがおるっちゅうのに。


話が逸れるどころか、愚痴り大会のようになってしまった…軌道修正。テレビ中継の話。

今回地上波で放映権を獲得したのはTBS。つーか、各局での放映権争いがあったのかどうかすら定かではない(結局はCS放送が全試合中継となりましたが)。

サッカーW杯のときは凄まじかったらしいですけど、今回も同じスポーツの世界大会(しかも自国開催)なのに雲泥の差です。

日本協会の方々は世界のプレーを日本中の人に見てもらう(営業)努力していたのでしょうか?6試合地上波で放映できたら満足?この国のバスケ事情を真剣に受け止めているのでしょうか?


そして今回の中継を観ていると(もちろん地上波)、バスケは数字を稼げない、日本代表の絡む試合しか数字は取れない、日本にはバスケファンは少ないから、というメディア側のネガティブな固定観念が伝わってくる。


まず、日本の5試合にLIVEの中継は1試合もなかった(なんだったら3試合は深夜中の深夜中継です)。もちろん、ハーフタイムやタイムアウトなどの時間が多いバスケをLIVE中継にしてしまうと3時間近くになる。日本ではマイナースポーツのバスケに、そんな尺を取っていられないというのも、残念ながらわかる。プロ野球の消化試合はダラダラと生中継するくせに…

でもですよ。試合の流れもへったくれもない、バッツバッツン切る編集(得点だけが変動している)、日本がコテンパンにやられているであろうシーンも編集でカットじゃ、スポーツ中継もクソもあったもんじゃない。当人たちは、中継だと思っているのかもしれませんが、視聴者には伝わりませんよ。

テレビ中継(スポーツ中継)の醍醐味はどれだけ現場の臨場感を伝えるかでもある。たった、1時間半では、そんなものも伝わらないのか…


解説は、BSのNBA中継でもお馴染みの塚本さんと中原さん。大学での指導時間を取れてんのか心配になるほど、解説業に勤しんでおられます。が、さすがに慣れています。そしてなにより、バスケにあまり興味のない人でも、判りやすく解説しようとする気質を感じます。

個人的には中原さんの「今日の折茂選手はゾーンに入ってますよ!」ってのがお気に入り。毎日やがなっ!何回言うねんっ!とテレビの前で突っ込んでおりました。

そして、日本の開幕戦当たるドイツ戦でのゲストは、俳優の永井君。バスケ経験者なのか、勉強してきたのかは知りませんが、コメントひとつひとつが的を得ていて、実況や解説もタジタジです。さすが、肉体派俳優。感心しました。

ゲストには力を入れているのかと、救いに感じていたのですが、その次に呼ばれていたのはカリスマモデル。見せ場と言えばオープニングの足から顔へのパーンアップくらい。試合が始まってしまえば、トンチンカンな質問の連発…何の仕事かわかっているんだから、もうちょい勉強してきましょうよ…

あの子を出しとけば、バスケに興味のない人も食いつく、と思い込んでいるテレビ側の発想にはホトホト呆れてしまいます。


世界大会のテレビ中継では、連盟や協会が作る、CMというかQカットのようなものがある。これが、また凝っていてカッコいい。サッカーのW杯でもお馴染みなのではないでしょうか。

今回もFIBA(国際バスケットボール連盟)が作ったものは、かなりの出来栄え。活字では説明し辛いのですが…

何人かの選手が様々な技を繰り返しながらボールを回していく。その中で、一人一人の選手の手形がボールに付着していく。皆色分けされていてボールに色とりどりの手形がついていく。そしてそのボールを最後の選手がリングに叩き込む(ダンクする)。最後はそのボールのアップで終わり。ほんの15秒くらいのカットですが、世界に配信するだけあって一切手抜きなし。

それにひきかえ、我が日本のテレビ局が作ったものといえば…
山の陰から黒人選手がフワッと出てきて、その山の火口(おそらく富士山)に持っているボールをダンクする…という、安易且つダサさ満点のもの…一応、バックに地球らしいものが見えるのは、世界大会という意味が込められているのでしょうか…

人の好みはあるでしょうが、これを見てカッコいいとか、試合を観たいと思う人はいるんでしょうか? 

あれを見れば、日本のマスコミがこの大会(バスケ)における本気度が伺えます。

ちなみに、イメージソングは有名日本人ラッパーが歌っていた。バスケ=アメリカ=HipHopなんて20世紀の発想です。安易を越えて単純過ぎます。わざわざこの大会用に作ったものようですが。別に私がそのミュージシャンが嫌いというわけでもないので、あしからず。


まだまだあるのだが、もうきりがないのでこれくらいで。

日本に世界中からスーパースターが集まってきても、オシムやハンカチ王子にはかなわんのか…とゲンナリしてしまいます。

これを、日本協会やメディアの方々はどう受け止めているんでしょうか?


まぁ、色々と文句を垂れたところで、チケットも手に入らず、CS放送にも入れない貧乏人の負け惜しみととられるのがオチですが…

決勝戦だけでも頼みまっせ!

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posted by uzura176 |23:13 | バスケットボール | コメント(12) | トラックバック(0)
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2006年08月30日

バスケットボール世界選手権の日本代表に物申したい。後編

続き

テレビでは、試合後に主力選手のインタビューが流れていた。多くの選手から、勝敗にこだわっていた趣旨の言葉を口にしていたが、私はそんなものでは足りないと思う。勝つ、負けるの前に、相手を倒すという意識を持ってほしい。それくらいの意識を持たない限り、体格・実力・スキルなど全ての面で劣る日本と世界との差は埋まらないだろう。

「勝ちたい」と「ブッ倒す」では大違いなんだと思う。私は、日本代表に後者の意識があれば結果も変わっていたような気がする。

格闘技ちゃうねんから、ってファンに怒られそうですが…それは、会場に足を運んでいたファンにも言えることかもしれない。皆、確かに声援を送っていたが、それはあくまでも日本代表の応援を楽しんでいるものだった。もっと選手を鼓舞するような、勢いづけるような声援も欲しかった。それが、ホームゲームアドバンテージというものなのだから。

私が会場にいたら、ヤジりまくって、つまみ出されていたかもしれない。

プロ野球やJリーグ(日本代表)では、いくらホームといえども、ふがいないプレーにブーイングが起こる(野球はやっぱり野次の方が正しいかな)。なんだったら、勝利してもブーイングなんてこともある(相手の実力が劣るにもかかわらず、内容が悪かったら)。NBAのファンは、ホームチームが負けるのを察すると、そそくさと家路に着きます(敗戦という結果を受け止めたくない現れでしょうか)。

今回の広島の会場には、そんな雰囲気があったのだろうか?現場に足を運んでいないのでなんとも言えないが、ブラウン管を通してみるとかなりアットホームな雰囲気に見えた。観る側の期待感が選手にも伝わってしまったのではないだろうか。


最後に。今回、世界選手権に出場したことに意義があるという風潮がある。実際、予選リーグ敗退という結果を受けた後も「自分たちにはいい経験になった」と言っている選手もいた。

それは、負けた当事者が言う言葉ではない。負けたものに残るものは、第一に屈辱や悔しさのはずである(たとえ相手の力が上回っていようと)。負けをいい経験にするなんて口が裂けても言うべきではない。


今回、何も知らない人がこれを読んで、バスケの話かどうかもわからないくらい、精神論に終始してしまった。

私も紛いなりにも経験者なので、一丁前に戦術論やテクニック論ゲーム解説などもしたかった。でも、今の日本代表に足りないものは、そこではないような気がしました。

NBA挑戦中の選手がいれば…という意見も聞かれたが、それこそ結果論である。私は彼がいる、いないだけの問題ではないと思う。

チームの意識は、選手一人一人の意識でもあるし、日本バスケ界の意識でもあるし、ファンの意識でもある。

私は、今回の日本代表選手の資質を見ていると、ちょっとした意識改革で、充分世界とたちうちできるレベルにあると思いました。

だからこそ、1勝しかできなかった事実を残念に思うのだ。

NZ戦の大逆転負けだって、然るべき敗戦だったのかもしれない。あの時、勝負所でベテランに依存するしかできなかったのだから(精神的にも技術的にも)。


でも、この大会で北京への道が絶たれたわけでもない。むしろ、この悔しさをバネにできる分、近づいたのかもしれない(これを経験とは認めたくないが、ある意味そうなんでしょうね)。


私の意識は、全く興味なかった所から、少し期待できる所に変わりつつある。

この大会に日本代表の戦いぶりをご覧になられていた方の意識はどう変わったのか?

ちょっと、聞いてみたい。

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posted by uzura176 |02:11 | バスケットボール | コメント(8) | トラックバック(0)
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2006年08月29日

バスケットボール世界選手権の日本代表に物申したい。前編

率直な意見から言おう。

私が想像していたよりはるかに、日本代表は期待を抱かせるチームだった。

ここ数年、世界の舞台から取り残されている日本代表と世界の強豪国との力差は、もっともっと大きなものだと考えていた。日本協会のゴタゴタを含め、開催国でありながら辞退をも検討するべきではないのか、と思っていたくらいですから。

だが、蓋を開けてみれば、個人のポテンシャルではヒケをとらない部分も多々見受けられた。

若いガード陣(個人的には6番の選手が私のお気に入りです)と2mを越す双子の竹内兄弟は、将来的に大化けする可能性を充分秘めているのではないでしょうか。

予選リーグ敗退(1勝4敗)という結果を受けて、かなりの批判もあるようです。確かに、ここで大健闘と言っていたら日本バスケの未来はない。

でも、今の日本バスケ界のお粗末振り、世界における日本代表の今いるポジションから考えても、この結果は妥当だと思う。

4敗した敗因を選手や監督だけに押し付けるのは、とんだお門違いだと私は考えている。

事実、ブログを読んでいるとかなり辛辣な意見も見られる。そして、その選手を名指しで批判しているような人が、結構バスケ経験者であることにも驚かされる。経験者であれば、10cmのミスマッチや、日本と世界レベルとの差も知っているはずなのに…「あの選手くらいのプレーなら自分もできる」なんて言ってる奴に限って、シュートホームが気持ち悪かったりするもんです。


ひとつ気になったことと言えば、チーム全体に積極性とか、闘う姿勢が感じられなかったことだ。それはプレーに関することではない。プレーの中では随所に勝負する姿勢も見られたから。

なにか、こう暗い感じなんです。

実力が劣っていることは誰もが知っている。でもそんな時はもう、空元気でもなんでもいいから、雰囲気だけでも熱く激しくすることではないのでしょうか。この発想はとても安易だと思う。でも、日本代表の実力から考えて、確実にできることといえばそれくらいしかない。

私の大っ嫌いな、バレーボールの選手が1ポイント決めるたんびに、コート中を走り回ったり、ガッツポーズをしまくるような。

日本代表で1人熱くなっているのは、HCだけだった。選手たちはタイムアウト中も興奮しているHCを横目に何か冷めている。テレビのカメラマンや音声、メモをとる記者の方が必死感溢れていた。


ひとつ印象的なシーンがあった。ファールかアウトオブバーンズかは忘れたが、ボールデッドでゲームに間ができたシーン。

こういう場面では、コート上にいる選手同士、ベンチにいる監督や控え選手から出場選手へ言葉が交わされる。サッカーやラグビーとは違いデットタイムも多い競技なので、意思疎通やプレーの確認作業のためにも貴重な時間とも言える。

私が見たとき、チーム最年長の折茂選手が若い選手を集めて指示を出していた。

私は、そのシーンを見てこのチームの未熟さを感じた。

確かに、折茂選手は経験豊富だし、今いる若手メンバーにとっても憧れの選手かもしれない。でもコート上に立ってしまえばそんなものは関係ない。

彼のポジションはシューティングガード。彼がチームメイトに指示を出したりチームを鼓舞しているのは、まだまだ若手選手がチームを引っ張っていく意識の低さの表れでもある。


もっと言えば、チームには折茂、古田、節政という35歳を超えるベテラン選手が3人いた。この中で、スターティングメンバー5人のうち折茂、古田の2人が名を連ねるのだ。何も、それが悪いとは言わない。事実この2人の実力は、日本代表の中でも上位だろう。

でも、若手選手の中で、それを悔しがるとか悪く思っている選手がいないように感じる。本当に悔しくないのか?ピークを過ぎたオッサンどもにチームの中心を譲っていて。私の目には、ベンチに座っている選手に諦めムードみたいなものを感じてしまった。

今回の日本代表はチームワークが良いとよく聞いた。でも、それって仲良し集団って勘違いしていないか?チーム内でイザコザや言い争いがあれば、チームワークが悪いということなのか?

サッカーの欧州クラブでは、練習中からライバル選手を削ったり、口も聞かないというのは当たり前らしい。それは極論で、代表にそれを勧めるわけではない。ただ、練習中から激しいプレーやポジション争いが繰り広げられてなかったことがなんとなくだが、代表の雰囲気を見て推測できた。私の思い込みからもしれませんが…

試合が始まってしまえば、闘うのは相手だけである。でも、それまでは味方と闘うべきだ。味方とも戦えない選手が、体のひと回りもふた回りもでかい選手とどうやって勝負するのだ。

続く

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posted by uzura176 |22:14 | バスケットボール | コメント(6) | トラックバック(0)
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2006年08月28日

やっと解禁バスケットボール世界選手権。えっ?もう遅い?

今さらながら、バスケットボール世界選手権の話題。

現実逃避の旅をしてみたり、甲子園に夢中になっていた私には、とやかく言う権利がないのかもしれない。

最近まで、世界選手権関連のブログに、目を通すのも控えていたくらいですから。改めて根強いバスケファンが多いことを再認識させられました。

日本代表が敗れ去った後は時効かと思いまして、今日から解禁ということに相成りました。


私自身、この大会を日本で開催(招致)する意味を見出せなかった。代表合宿に呼ばれた選手に大量辞退者が出たり、日本代表の目玉選手がNBA挑戦を最優先し今回の大会の出場を見合わせたり、開催国とは思えないくらいPR活動不足だったりと(他の地域はわかりませんが、関西ではヒドいものでした。会場になっていないからかなぁ)。

いくつかスポーツを経験した中でも、一番長くやってきたバスケなんですが…どうしても、人に薦められるほどのイベントになるとは到底思えなかった。

事実、夏の甲子園の盛況ぶりやその後の報道の加熱ぶりを見ても、この国はまだまだ野球の国なのかなと。


実際、バスケットボール世界選手権の位置づけは、イマイチ明確ではない。これが真の世界一の国を決める大会とも言い難いし、五輪と比べどちらの方が価値ある大会なのかもよくわからない。NBAという存在が大き過ぎて、国単位の戦いが盛り上がりに欠けるというのも否定できない。

いっそのこと、サッカーのように年代別などにして差別化を図る方がいいような気もするが、そのような意見はFIBAからは出ていないのか。

このようなジレンマはバレーボール界にも言えることかもしれない(毎年、世界大会をしていてその価値を無くしているような気がする)。


なんにせよ、もう始まっている。いや、佳境を迎えている。そんな時に、その大会の意義を問うてどうする、と自分へ突っ込みながらも、今日からは世界選手権のネタを書いていきたい。

次回は、日本代表の戦いぶりについて。1勝4敗という結果を受けて、賛否両論のようだが、私なりの見解を示せればと。

ちゃんと5試合ともテレビ観戦はしましたので。つーか、地上波での中継は日本戦と決勝戦のみのようです。この辺のマスコミの無関心ぶりからもやっぱり日本でやる意味はあんの?とは思うんですが…

世界大会なのに、下から数えて3番目以内の国のバスケばかり見せられてもねぇ。こんな機会こそ、世界ではどんなバスケットボールが展開されているのかファンは知りたいのではないでしょうか。まぁ、数字が取れないからと言われればそれまでですが…

大幅に出遅れた手前、差し支えのない内容に終始するか、豪快な持論を展開してやろうか迷っている。

ファンからお叱りを受けない無難なのは前者なんですが、それはそれで自分らしくないんかなぁ。

あぁぁ、どうしよ…

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posted by uzura176 |23:22 | バスケットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年08月27日

甲子園を勝手に総括。運営編

やはり、日程の問題は避けて通れない。

世間では終わりよければ全て良しのムードが流れていますが、はたしてそれでいいのでしょうか。

球児たちが骨身を削って戦っているのを、感動しただけで片付けてしまっていいものか。子供たちの将来を守るのも大人の役割。


それにしても改めてスケジュールを見ると、殺人的な過密日程である。たった2週間で50試合近くやるんですから。

何年か前から、気休め程度の改善策として、4試合まとめてやっていた準々決勝を2日に振り分けた。名目上は、3回戦から決勝戦までの4連続試合(4連投)を避ける為らしい。

でも、結局今回早実の斉藤投手は4連投(しかもその中には延長15回を投げきった試合も含まれる)。

高野連はこれをどう捉えているんでしょう。

私に負けず劣らず、大会後に総括をしているようだが、そういう部分にはほぼノータッチ。人のことどうこう言う前に、自分らの反省会からやるべきです。

最近は、1チームに投手を何人も置くこと勧めているらしい。実際、そうすべきだというファンの声も根強い。

でも、よくよく考えてください。高校野球は負けたら終わりのノックダウン方式です。ダラダラと140試合以上やるどこかのプロリーグとは違う。

負けたら即高校野球生活が終わるという中で、2番手投手や3番手投手にゲームを託すことができますか。チームプレー、団体競技で片付けられない。部員が100人いようとも、部員や監督の信頼を得ている投手が、そう何人もいるはずがない。

エースに任せたいという監督の気持ちも肩がつぶれても投げたいという投手の気持ちも痛いほどわかる。

根性論なんぞで乗り切れなんて、1世紀前の話です。

そんな中でも、準決勝からの3試合を控え投手に先発させ、エース田中投手の疲労を軽減しようとした駒大苫小牧の監督は高く評価できる。3連覇という喉から手が出るほどほしいものがあるのにもかかわらず、投手に将来を優先する姿勢には脱帽です。


私は、せめてこの大会には1ヶ月を要してもいいのではないかと考えている。

プロ野球(阪神タイガース)との兼ね合いもあるだろうが、プロの選手やファンは球児の体を蝕むような日程を通してでも甲子園でやりたいのだろうか?将来のプロを担う選手たちの体を最優先するのが、プロであり、本当の野球ファンだと思う。

実際、タイガースが甲子園に帰ってきての第1戦目の超満員ぶりを見ると、真意のほどはわからないが。

ほんの1ヵ月くらい、甲子園でタイガース見れんでもええがな、ってのが私の本音です。

それにしても、こんな短期間で50試合もしているのに、球場の天然芝はほとんど傷んでいない。

私も大会終盤に足を運んだのですが、芝がはげているのは外野手の定位置のとこくらい。それもそうなってしまったというより、あえてそうしているようです。

「甲子園園芸」恐るべしです。

よく、芝生の上で行う競技なのに、ボロボロになって、選手が四苦八苦しているのを見かける。是非、甲子園に来て、どのような管理をしているのか勉強しに来てほしい。それくらいあの芝の管理は素晴らしい。

あれだけ、グランドが素晴らしいのに、客席が小汚いのが少し納得できませんが…

ひとつ注文を付けるとしたら、延長戦に入る際にグランド整備をしていないのが気になった。昔はしていたと思うんですが…

延長までもつれる試合をしているのに、イレギュラーバウンドで勝敗が決するような状況は酷なような気がします。実際、ランナーが走る所は、デコボコでよくゴロがイレギュラーしていました。今年のような雨が少なく、硬くなった土では選手もそれに対応できない。

不確定要素で勝負が決まるのも野球の面白い部分かもしれませんが、それを助長するようなものは違うと思う。

1日で4試合なんて無茶苦茶な日程を立てているものだから、少しでも早くゲームを進めたいのもわかる。でも、選手たちにそんな大人の都合を押し付けるのはおかしい。


なんか日程の話ばっかりになってしまった。

言ってるそばから、日米野球で選抜された選手は収集され、29日に渡米らしいです。決勝戦に残った両チームのメンバーは休む暇なしですね。特に両エースは取材攻勢を受けているようで…殺人的スケジュールとはこのことを言うんでしょうか。

「運営編」なんてでかいこと言っておきながら、感情論ばかりになってしまった。


でも、青春とか感動とか汗とか綺麗ごとばっかりでないことも事実。そこばかり誇張して、改善点を見て見ぬするのは日本スポーツ界の悪い所。

そういうところも全て消化して、初めて「いい大会だった」と言ってほしいものだ。


グダグダやって参りましたが、やっぱり高校野球は好きです。

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posted by uzura176 |19:51 | 高校野球 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2006年08月26日

甲子園を勝手に総括。守備編。

打つ方ばっかりになってしまった。

やっぱり投手や守備力の守りも欠かせない。これだけ、打撃優位の大会にも関わらず、上位のチームは「守」に重きを置いていた。そこを疎かにするチームは甲子園にも来られないし、勝ち進むこともできない。

まずは投げる方から。

決勝戦での両エースがやはり群を抜いていたとは思う。彼ら2人が決勝戦に上がってくるべき投手だった。

他にも球威のある投手は何人かいた。だが、コントロールが定まらず、自滅するケースが多かった。四球や死球は論外だが、打撃の話の時にも紹介したように、現代野球では高めに浮くと即本塁打、長打になってしまう。どんなにスピードや素晴らしい決め球があろうとも、制球力のない投手は、甲子園では痛い目に合う。

その中でも、福知山成美(京都)と鹿児島工業のエースのコントロールは抜群だった。あれだけ四球を出さず、テンポのいい投球をすれば守りにもリズムが出てくる。さらに攻撃にも繋がる。

この2チームの躍進にエースの制球力は欠かせない。

そして、今年の特徴としては、左腕投手の活躍がほとんどなかったということ。これは、非常に稀なケース。昨年は、清峰や宇部商の左腕が甲子園を盛り上げた。

なんでなんでしょ?毎年、味のある左投手を見るのを楽しみにしていただけに残念。


守備についても少し。

今年は受難の年だったように思う。
雨が降らない日が続き、グラウンド土が固くなっていた。土のグランドでイレギュラーはよくあることだが、今年に関してはかなり多かった。しかも土が固いので対応できないほど急激にバウンドが変わることが多かった。台風の接近による強風で、ボールが滅茶苦茶流されている日もあった。あの日のフライはプロでも難しかったと思う。

今年の天候は主催者側にとっては、ありがたかったのかもしれないが、守備についている側には厳しいものであった。

でも、それが自然の中でやる野球のいい所でもある。屋根がついていたり、人工芝ではドラマの数は半減するだろう。不確定要素があればあるほど野球は面白いし、スリリングである。

そんな中でも、外野陣の好守備が目立った。試合の流れを決定付けるスーパーキャッチもあった。わざわざ普通に取れる所をダイビングキャッチしている輩もいたが…

それにしても、最近の高校球児の肩の強さには驚かされる。中学時代まで投手をしていて、外野へコンバートされるケースが多いからでしょうか。ホームベースや3塁ベースに物凄い送球が返ってくる。

今年は、やたらとホームベースでの刺殺が目立った。もちろん、外野手の好返球を褒めるべきだが、なんでもかんでもホームへ突っ込む走塁とランナーコーチのジャッジにも問題がある。冷静な判断ができないチームは1点に泣くケースが多い。


最近は「スモールベースボール」を謡うチームがプロでも増えてきたが、やはりそれを実践するには守りにおける部分が大きい。

いくら送りバントができて、盗塁ができて、叩きつけるバッティングができても、1点を守る丁寧な野球ができないチームは勝てない。そこに、プロやアマは関係ない。いや、もしかしたら、野球に限らずスポーツ全ては守ることから始まるのかもしれない。


でも、ゴチャゴチャ言った所で、今大会は決勝戦での両エースの超人的な投げ合いに辿り着くんでしょうね。

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posted by uzura176 |03:20 | 高校野球 | コメント(2) | トラックバック(2)
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2006年08月25日

甲子園を勝手に総括。打撃編

夏の選手権大会が閉幕して早4日も経つが、まだ熱が冷め切らない。


いつまでも、ミーハーなことばっかりも言ってられないので、ここでしっかり今大会を総括しておきたい。と言っても、全ての試合を観たわけではないので、かなり筆者の主観的なものになりそう。あしからず。


今大会は、決勝戦2試合の投手戦がイメージに焼きついてしまったが、やはり「打」の大会であったことは言うまでもない。

本塁打が1大会で60本。全49試合だから1試合平均1本を悠に越えている。昔は、1日中観戦しても本塁打を観られない日もあったくらいだから、オールドファンからすれば、信じられないのではないでしょうか。

前の記録はPLコンビのKKコンビの時代に作られたもの。その時代は、甲子園にはラッキーゾーンがあったので、数字以上に飛距離延びたことを意味している。

少し前に本塁打が増えた要因を分析しているものを見つけた。

なんでも、ウェイトトレーニングが盛んに行われていること、昔は高価だったピッチングマシーンが今や当たり前のように導入されていること、バットの重量の規定が100g増えたこと(これは打撃優位を改善する為に作られたものらしいが、皮肉にも飛距離アップに作用してしまった)。

どの理由ももっともだと思う。

その中でも私はバットの重量に着目。その他のふたつは今やごくごく当然の成り行きだろうから。

やはり、野球は「道具」ありきの競技だと再認識。道具にちょっと手を加えるだけで、これだけ変わってくるのだからおもしろい。

バットを重くすると、バットコントロールは低くなるが、芯に当たった時の飛距離は上がる。高野連は、打高投低を三振が増えることによって、バランスをとろうとしたのかもしれない(実際三振も増えている)。でも、結局は先程挙げた要因もあり、逆に打撃力向上に加担してしまった形とも言える(それが悪いとは思いませんが)。

バットの重さが増え、飛距離が伸びたのは、本塁打の質を見ていてもわかる。

昔は体格に恵まれた、クリーンナップ(3~5番打者)を打つような選手が本塁打を放っていた。が、現代野球では下位打線の選手でもオーバーフェンスするのは当たり前となってきた。

でも、基本的に選手のスイング自体は昔と大差ない。足の速い打者や下位を打つ選手は、大きいのを狙わず、バットを短く持ち、ボールを上から叩きつけるバッティングスタイルのままだ。これは、高校野球の基本中の基本なので、甲子園に導くような指導者であれば徹底しているはず。

でも、そのようにゴロを転がすことや低くて速い打球を狙う打法ですら、オーバーフェンスしてしまうのだ。本塁打を打った選手の顔がアップで映し出されると、本人が一番ビックリしていたりするもんです。

体の大きい選手が真芯で捕らえれば、外野スタンドの中段にまで運ぶなんてこともめずらしくなくなってきた。


私自身は、この記録は技術によるものだけでなく、道具による所も多いと思っている。

アマチュア野球も金属バットから木製バットに移行されつつあるが、経済的負担の大きい木製バットは、高校レベルでは難しい。

なんとか、もう少し飛距離が落ちるように道具の改良をしてあげないと、投手をしたいという子が減ってくるんじゃないかという心配までしてしまいます。昔はピッチャーをやることがステータスだったのが、ここまで打撃優位になると、今やピッチャーは汚れ役のような気がしてしまう。

私の個人的な見解としては、木製バットに以降し、高校野球の時だけラッキーゾーンを復活させる。という、かなり個人的な希望の入ったものです。

甲子園が好きなもんにとって、数々のドラマを生んできたラッキーゾーンはかけがえのない存在。でも、そんな上手いこといかんのはわかっているんですが…

続く

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posted by uzura176 |23:39 | 高校野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2006年08月23日

あの決勝戦が本当の意味で伝説になるには。

まだまだ甲子園の熱は冷めそうにない。

特に、早稲田実業の斉藤投手フィーバーは想像の範囲外。

いつもなら、節操がないなぁ、と文句のひとつでも言ってそうなもんですが、不思議とそんな気にはならない。あんなえげつない活躍(ピッチング)を見せられると、そらそうなってしまうでしょ。彼のことを持ち上げている人が、ちゃんと彼の試合観ていた人であることを願うが…


何年かに一度は、高校野球は大フィーバーが起こる。その周期は5年から10年に1回のペース。今回の88回大会はそれに当たったということでしょうか。

ただ、今回に限っては少し今までの盛り上がり方とは違う。今までは、大会が始まる前から話題選手が多くいて、そのフィーバーを予感できた。

でも、今回に関しては決勝戦が決定的なきっかけとなった。大会前は駒大の3連覇、横浜の春夏連覇、八重島商工の島人野球がその中心。それは大会が始まってからも変わっていない。でも、最後の最後で蓋を開けてみると、全ての話題を早実、いや彼1人が持っていってしまった。決勝戦がフィーバーのきっかけになったのは、初めてなのではないでしょうか。


そして、そのヒーローと比較されるのが駒大と駒古苫小牧の田中投手。これから何十年とそれは変わらないのかもしれない。

どちらも投球のスタイルは似ている。球威ある直球と切れのあるスライダーを中心とした組み立て。互いに球種が多いのも共通しているし、苦しい場面では三振も取れる。

でも、ルックスに始まって、体格、性格の違いが、なんとも言えないコントラストを描き出す。

やはり、現代っ子ぽくて、女性受けするのが斉藤投手。

でも、個人的には圧倒的に田中君。あの男臭さとか、闘志を前面に出す姿勢、吠える時の面構え。全てが男受けするキャラのような気がします(本人は女性ファンの方が嬉しいのかもしれませんが)。

決勝戦の2試合は、いつもの豪放なイメージに少し欠けていたような気がします。マウンドで笑顔を見せるのは、彼らしくないなぁ、と思いながら見ていました。それが、結果につながったわけではないですが。ちょっと斉藤君を意識し過ぎたのかな。それとも疲労で吠える元気もなかったのかな。


どうせなら、クールな男対熱い男の投げ合いを見ていたかったなぁ。


それにしても、もう彼ら2人の進路が話題になっている。終わったばっかりなんだから、そんなに急かさんでもええのに…

私は、彼らが同じフィールドで投げあうのは、もう観たくないような気がしないでもない。プロ野球の140分の1試合で勝負されたら、今回の勝負の価値が下がってしまうと思うから。もう2度対戦しない方が、本当の意味で伝説になるのかもしれませんね。


これは私の思い込みかもしれませんが、斉藤投手は、先日引退したサッカーの中田英寿選手の学生の頃と非常に雰囲気が似ていますね。

プレー中、感情的な所を見せないのもそうだし、文武両道を実践している所もそう、そして2人とも群馬県出身。

中田選手が引退を表明した後に、彼がこれだけ注目を浴びるような選手になったのは、何かの因縁を感じてしまいます。


私は、夏の甲子園の決勝戦が嫌いだった。もうこの熱戦が終わると思うと、儚くて侘しい気持ちになるじゃないですか。夏は終わりだ!と宣告されたような…

小さい頃も夏休みが終わる8月31日より、決勝戦の日の方が憂鬱な気分になってしまっていたのを思い出します。

でも今年の決勝戦を観て、ちょっと悪くないような気もした。今年に関しては、大会が終わっても、もうチョイ夏の余韻を感じていられそうだから。

ただ、その弊害もある。
毎年高校野球が終わって、2週間はプロ野球を観れない。というより、観る気が沸かない。その理由を言い始めたらきりがないので割愛しますが。高校野球ファンならわかってもらえるはずです。

今年は、その期間が長くなりそうな気がする。その気になった時は、もうシーズン終わってたりして…


今回はミーハーな話に終始してしまった。

自分らしくないが、たまにはえっかぁ。

次回は真面目に今大会を振り返りろう。

ちょっと、オチョケてる方が評判がよかったりするもんですが…

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posted by uzura176 |22:13 | 高校野球 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2006年08月21日

決勝再試合。今日の試合は高校野球ファンへのご褒美。ありがたく頂戴しました。

今日、2日間に渡る決勝戦が終わった。

1戦目のような投手戦ではなく、互いの攻撃力の勝負になることを誰もが想像していたことでしょう。

でも、やはり主役はあの2人だった。

正直、私も長く高校野球を観ているが、もう頭の中で整理できない。そんな次元での両投手の投げあいでした。


6日間で5回目のマウンドに立つ早稲田実業のエース斉藤投手。このペースは1日1イニングでも厳しいはずです。

そして4連投となる今日、さすがに気力や気合といった精神力だけでは、通用しないだろうと誰もが感じていたはず。私も今まで、連投で潰れてきた、抜け殻になった投手を数え切れないほど見てきた(特に決勝戦では)。

でも、彼は前6試合と変わらない投球をやってのけた。スピードガン表示がそれを表しているのではない。駒大の選手のバットが前日と全く変わらず、空を切り続けるのを見てそう感じた。

スタミナもさることながら、驚かされるのは制球力。今大会で1000球近く放っているが、失投らしい失投はほとんどなかった。彼のように球威で押すピッチャーは、スピード表示が上がれば上がるほど、制球を乱すというのが常なんですが。四球で自滅する心配もないので、対戦相手はお手上げだったというのが、本音かもしれません。

実は、春の関西高校(岡山)との再試合になった試合も少し見ました。偶然、デパートの家具売り場で延長戦になっている試合をテレビで見かけ、1時間くらい見入ってしまいました(さぞ迷惑だったんでしょうねぇ…)。その時は、確かにいいピッチャーには見えましたが、特筆するようなものは感じませんでした。

それから、たった5ヶ月でこんな変貌を遂げるなんて。やっぱり、この時期の高校生の成長には驚かされます。もう別人です。


私は、先日15回を投げぬいた後の彼のインタビューで、相手投手を呼び捨てにしているのが気になっていた。あれだけ礼儀正しく受け答えができる彼がなぜ、「君」を付けずにライバルを名指ししたのか。

ケリがつくまでは、ライバル投手を敬うようなことはしたくない、と感じていたからかもしれない。少しでもそうしてしまうと、その闘志が萎えてしまいそうなことは、彼自身が一番感じていたのではないでしょうか。

クールだといわれる反面、負けん気はやはり超一流投手のそれなんだと、この時感じました。


そして、駒大苫小牧の田中君。早実の斉藤君が超人的な投球をしていたがゆえに、彼の力が劣るように思った人もいるかもしれません。

ただ、彼の豪快な投球フォームと力でねじ伏せるスタイルは、消耗戦になればなるほど不利になる。

それでも、喰らいつき投げ続けれたのには、No1投手といわれ続けた自負と、相手投手に負けたくないという意地だけだったと思う。

今日は序盤から身体のキレが全くないように見えた。彼本来のフォームはもっとダイナミックなものですから。今日はいつもなら空振りを取れるコースも当てられ、少し甘く入ったコースは芯で捕らえられていました。

それでも、疲労を言い訳にしなかったのには感服させられる。1戦目で、常にサヨナラ負けのピンチを背負う状況の中、しのぎ切っただけはあります。


今日の試合は、エースピッチャーを温存すべきだという意見が多かった。確かに、高校生の将来の芽を摘むような愚行は私も賛成できない。

ただ、高校生活ラストゲーム、そして日本一決定戦で、最も貢献してきた投手を投げさせないというわけにはいかないというのも本音だろう。感傷的になるな、という方が無理だとも思います。

両監督とも、できることなら投げさせたくなかったことでしょう。無理をさせていることは、3年間野球を教え続けてきた彼らが一番わかっっているはずだから。でも、本人(投手)がそれで納得するはずがないのも事実。投げずに負けることになれば、一生後悔するだろうから。

そんな気持ちをわかっていて、現状のシステムを変えられない高野連。彼らだけを責めるのも筋違いのような気がするが、最後の最後の試合まで登りつめた2チームに、最高の状態でプレーさせてあげるのも、大人の責務だと思う。今回の事例がいいきっかけになればと思う。


両チームの攻撃(野手陣)に関しては、大差なかった。

どちらも、バントも上手いし、ボールを上から叩きつけるという基本ができていた。

得点が入らなかったのは、両投手の力がアマチュアレベルを超越していたからと言うしかない。

ただストライク、ボールの見極めという点では、わずかに早実に分があった。

四球を期待できない斉藤投手に対して、積極的にスイングしに行くことは買えるが、それが仇となった。結果、相手投手を助ける(球数のことを考えても)ことになった。

でも、あれだけ微妙なコースの出し入れと鋭いスライダーを放られたら手がでますよね。


73年ぶりの3連覇なるか?

88回目にして、悲願の初優勝なるか?

37年ぶりの決勝戦再試合。

そんな記録的なものはどうだっていい。時代が違えば、野球の質も全く違うのだから。

テレビでは、歴史、記録、伝統など、多くの視聴者やファンをあおるような言葉が使われた。

でも、そんなものはこの決勝戦には全く必要ない。このゲームを見て感動した人たちはそんな無機質な数字に心動かされたのではない。

私は、何十年経とうとも、この名勝負を思い出すことができるだろう。

そして、また記憶に残る試合が、来年からも展開される。

今日ばかりは、この2日間の激闘に酔いしれていたい。

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posted by uzura176 |22:03 | 高校野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2006年08月20日

これぞ決勝戦、これぞ日本一決定戦。明日が来てほしいような来てほしくないような…

今日は前回の続きをやる予定でした。

木曜日に甲子園へ行って、とんでもない展開になった試合を見逃した事は、前回紹介しました。

私の中では、これは仕方なかったことだと割り切っていたんですが、どうも腑に落ちない。

準決勝の行われた土曜日の準決勝にリベンジの意味を含め、もう一度足を運びました。あの炎天下に中1日で観戦に行くなんて、体力的にきついことはわかっていましたが、もうここまで来たら意地です。


でも、試合は失策が目立つ大雑把なゲームになったり、一方的なワンサイドゲームになったりと、想いは叶いませんでした。

しかも、外野での観戦(有料席チケットは皆完売でした)だったので、雨にモロに合ってしまいました。曇り止まりとふんでいた私は、傘も持たずにびしょ濡れに。なんだったら、両隣の人の傘からの滴をダイレクトに受けてしまう始末。

しかも、隣に座った男性がやたらとアルプスの応援に反応する。過剰なたてノリで、野球よりそっちが気になって仕方ない。そんなに応援を楽しみたかったらアルプスに行ったらエエのに…と言うこともできずに過ごしてしまいました。甲子園は通路が異様に狭いので移動も簡単じゃないんですよね。

まぁ、それはそれでええ思い出になったと、またもや割り切るしかないんでしょう。


そして、今日の決勝戦。

自分の間抜けなエピソードが更に虚しくなる、凄まじい試合になりました。

洗練されすぎとも感じる駒大苫小牧と早稲田実業が好きではなかったのですが、あの試合を見せられると納得です。

この2チームが決勝で戦うにしかるべきチームです。

両投手はもう言葉では説明できない次元で投げていたと思います。

何十年前のように、投手が圧倒的に打者を凌駕する時代とは違い、現代高校野球は明らかに打者が有利と言われています。

現に両者とも常にスコアリングポジションにランナーを背負う展開だった。そのピンチをことごとく退けた。もう神がかり的なものを感じるくらいに。

あんな、心が強い高校生がいることが信じられない(タイプは違いますが)。そして、その2人が最高の舞台で戦っているのも、甲子園の得体の知れない力のような気がする。

高校野球で、試合終了後にあれだけの自然なスタンディングオベーションは初めてみた。5万人だから迫力も凄いものがありました。観客の方々も、立たずには、拍手を贈らずにはいられなかったのんでしょうね。

この試合については、明日の再試合があるので、それと一緒にまた書きたい。

できたら、1日空けてあげてほしい(私もですが)というのが、ファンの本音だと思いますが…


それにしても、甲子園はちょっと汚すぎる…

それが味といえばそれまでだが…

やたらと通路がベタベタなので、私のサンダルが何度張り付いて、持っていかれたことか…

異様に日焼けしたオッサンが、これ見よがしに裸で闊歩しているし…それが普通の風景になっているのが、恐い…

自分で折りたたみ椅子とでっかいウォータークーラーを持ち込んでいるおっさんが、係員と揉めてるし…


初めて行く人には、予想だにしない状況が一杯待っています。そこも楽しんでくれとしか、言いようがないんですが。

これから、甲子園は改装していくらしい。2008年(2010年かな?また曖昧です)には新しい姿を見せてくれると聞いているが、もうちょい女性や子供を意識した造りにしてほしい。

最近は、競馬場の方がよっぽど綺麗なような気がする。


今の雰囲気を残したまま、どれだけファンが居心地のいい空間を作れるか。高校野球ファンとして、今から楽しみにしています。

でも、どんなに辛い思いをしても、私は甲子園(高校野球)を嫌いになそうにない。

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posted by uzura176 |23:23 | 高校野球 | コメント(4) | トラックバック(0)
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