2006年07月22日
FIFAからジダンとマテラッツィの処分を決定したことにより、この騒動は終焉を迎えた。
と、とっていいものなのだろうか?
FIFAは結果的に「喧嘩両成敗」を掲げることで、ことの本質から話を逸らしているように感じてならない。
どちらの選手も過ちを犯したことには変わりない。
だが、あまりにも対照的でもある。一人は、スポーツ選手が一番やってはいけない行為をした。片やもう一方は、人として言ってはならないことを言った(とされている)。
いわばひとつのフィールドで起こった問題だが、実は同じフィールドに乗せてはならない問題でもある。
だが、FIFAは問題の集結を急ぐ為に、一番やってはいけない方法を使ったように感じてしまう。
ここ数年のFIFAは人権問題に真剣に取り組んでいた。いや、そう見せることに躍起になっていた。
今回の事件で、それは確固たるものになったのではないのだろうか。私には臭いものには蓋をして、ファンがその匂いを忘れることを願っているだけにしかみえない。
この問題は一朝一夕にはいかない。だれもわかっている。でもFIFAはまるでその問題は解決したかのように振舞う。
早期解決があり得ない問題を早く終わらそうとする。これってどういうことなんでしょうか。なにかきな臭いものを感じてならない。
この問題は風化させてはいけない。
今回の事件で両者の間に差別発言はなかったということで結論づいた。
実際、そういうやり取りがあったか否かは依然ハッキリしない。いや、させていないのか?でも当事者の2人がそう言うのだから、周りがゴチャゴチャいうことではない。
元イタリア代表のキャプテン・マルディーニは「イタリア人やイタリアサッカーを軽視した判決」だと言った。それが、正しいかどうかは知らない。ただ、そこに人種や国の話を入れること自体、ナンセンスなんだと思う。
サッカーのええところって?って聞かれると、よく言われる言葉がある。
ボールひとつあれば、場所、人数、環境問わず楽しめると。ホンマか?それはただの綺麗ごとやないのか?
今回の事件で、サッカーは誰しもが環境に関係なく楽しめるスポーツではないことが証明された。
サッカー界が今回の事件で大きなものを失った。いや、やっと表面化しただけか?
ただひとつ言えることは、今回の決定からして、FIFAはこの損失を取り替えそうとはしていない。
posted by uzura176 |11:44 |
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2006年07月17日
前回は誰も頼みもしていないのに、W杯での守備の流れを勝手に復習した。
どんなスポーツも守りからだと、ひとり息巻いている私にとっては楽しいものでした。
今回も頼まれていないが、攻撃の復習。
ある意味、攻撃と守備は相反するものであり、相通ずるものでもある。片方だけでは、そのスポーツの本質は掴めない。でも、バランスだけをとれば勝利に直結するというわけでもない。スポーツって奥が深い。とひとり納得しとる次第です。勝負事だから当たり前なんですが…
前回、今大会の得点数が極端に少なかったことは紹介しました。確かに得点王のクローゼすら5得点。やっぱり、期待されていたほどFW陣の活躍がなかったということか。
でも、それだけで片付けてしまうのはちょっと酷かもしれない。得点が少ないのは事実だが、チーム戦術としてより守備的になっていることも否めない。そのとばっちり受けたのが攻撃陣(FW)。後ろを固めるあまりに前へ人を割かないようになっている。
その際たるものが、FW1人のワントップ。私はディフェンスのシステム3バックか4バックについては大差ないと考えている。
だが、FWが1人と2人とは大違い。これも試合の中で流動的に変わるものだろうが、ワントップと最初から決めているチームは常にその1人が前線で張っている(孤立している?)。
この点を奪う気があるのかないのかわからないシステムがワントップ。
実は今大会非常に目立った。ここ20年2トップが普通中の普通であったのに、今回は半分位のチームが採用していた。これを伝統的に使っていたのはオランダだけのはず。それが優勝候補のチームもこぞってこれを使い始めるのだ。これは大事件だ!と感じていたのは私だけ?
オランダ、アルゼンチン、フランス、スペイン、ポルトガル、チェコ、イングランド、韓国。これらのチームは大会通じてほとんどがワントップ。優勝したイタリア、あの攻撃の鬼ブラジルでさえワントップで戦う時が多かったくらいだ。サッカーファンでなくとも、これだけの国の名が揃えば、どれだけ現代サッカーは攻撃に人を割かないのが常識となっているかをわかっていただけるだろう。
そして、このワントップを採用したチームのエースストライカーは、結果はいかに?
オランダ。ファン・ニステルローイ。1次予選3試合で1得点。最終戦となった決勝トーナメント一回戦のポルトガル戦は、不調を理由にレギュラーから陥落。
アルゼンチン。クレスポ。5試合で3得点。及第点の成績だが、同僚のサビオラ、テベス・メッシ(彼らはスピードタイプのFWだが)の方が評価は高かった。
フランス。アンリ。7試合で3得点。所属チームのアーセナルのパフォーマンスから考えると、やはり物足りない。孤立してイライラする場面も目立った。
スペイン。フェルナンド・トーレス。4試合で3得点。唯一このポジションで結果を残した選手(予想外?)。でも、基本的に真ん中でドデンと構えるタイプのFWではない。
ポルトガル。パウレタ。7試合で1得点。フランスリーグ得点王の彼がこの体たらく。彼の不調がポルトガルは響いたと言われている。のだが…
チェコ。コラー、バロシュ、ロクベンツ。皆ワントップで出場したが、MF陣ばかり目立って、結果を残せなかった。コラーの怪我は確かにいたかったが…
イタリア。トニ。7試合中3試合はワントップ気味。全ての試合に出場しているが、2得点。セリエA得点王としての期待には応えられなかった。
ブラジル。ロナウド。5試合3得点。ワントップとかツートップ以前に体型ばかりが取り上げられていたが。結果的に最終戦となったフランス戦はワントップ気味。ロナウジーニョが周りで衛星的に動いていたが、機能しなかった。全く守備をしないのでロナウジーニョの負担が増えるばかり。
イングランド。ルーニー。先発した2試合はワントップ。得点なし。ポルトガル戦はフラストレーションを溜めこんで暴発。
全体的に言えることは、皆一様にして期待外れ。
特に注目したいのが、ポルトガルのパウレタ。彼はメディアやテレビ解説者にボロクソに叩かれていた。FWなのに全然得点に絡めていないと。
でもこの報道に私は物言いをつけたい。
彼の運動量や献身的なプレス、センタリングに対して忠実にニアへ走りこむ姿勢を見ていないのか?あれだけ汚れ役をこなしているのに。結果、得点もアシスト少ないが、彼はチームとして求められる動きをこなしていた。どれだけ、マスコミや解説者たちがゲームを見ずに、データだけでものを言っているかが伺える。ちなみに彼はポルトガルのチーム事情(両サイドに強烈なドリブラーがいる)でワントップをしている。タイプ的にはセンターフォフードの選手ではない。別に彼のファンというわけではないが、あまりにも不憫に感じられたのでここで擁護しておきます。
パウレタに限らず、彼らは皆かなり嫌な役回りをしていた。
前線で孤立する時が多い。
ボールをもらっても、すぐに3,4人に囲まれる。
囲まれた後もフォローが少ない、遅い、来ない。
サイドに流れてセンタリングを上げても、中央へ誰も走りこんでいない(ニアへ詰めていない)。
相手ディフェンスラインのボール回しを一人で追っかけ回す(取れるあてがなくとも)。
ポストプレーをすれば、後ろからチャージされる。
もう、やっていて楽しいことなんてほとんどない。唯一報われるのが得点なのだが…それがなければマスコミに叩かれるだけだ。こんな割に合わない仕事はない。
そして、相手DFをひきつけるだけひきつけておいて、おいしい所はMFのミドルシュートときた。もうここまできたらやってられんでしょうね。
それでも彼らは文句ひとつたれずに自らの仕事を全うした。その評価されない働きに私は拍手を贈りたい。
FWは点を入れてナンボと言われる。でも、それはケースバイケースだと私は信じている。野球で言えば、2軍で20勝の投手と1軍で10勝の投手。どっちに価値がある?
でも、一人の人間を犠牲にしてまで、守りに人を割くというのが、今大会の特徴でもあった。
日本は、2トップだったような気がするが、試合が始まってしまえば、実質ノートップかと思うほど存在感がなくなった。もし、ワントップにしていたら…なんて想像するとゾッとするが…考えないでおこう。
なんか、ものすごく幅狭い話になってしまいました。でも、今大会が守備的な大会となったと言われるのには、この話を避けて通れない。
この攻撃よりも守りを重んじる戦術(システム)は他にも影響を及ぼしている。
サッカーのような少ない得点を争う競技では、攻撃=チャレンジと言っても過言ではない。だが、今大会はその意識が非常に低く感じられた。
1対1の局面でも勝負しない。
得点を狙うというよりも、流れを切るためとしか思えない枠外ミドル・ロングシュート。
横パスばかりで縦パスが少ない。
リスクの高いボール回しよりも、ロングボールを使う。etc.
ナンボでも挙げられる。単に、それがチーム戦術と言ってしまえばそうなんだろうが。それにしても度が過ぎる。このままではより守備的、いや退屈なサッカーが蔓延していくのかもしれない。事実、クラブチーム単位ではその傾向はより顕著になってきている。
今年の各国のリーグ戦で優勝したチームの戦いぶりを観ると、やはり守備力を意識したチームが多い。唯一、時代と逆行して結果を残しているのはバルセロナくらい。
次回の南アフリカ大会はもっとスペクタル溢れるサッカーを観たい。
そして、亀のようにガードの堅い守備陣をズタズタに切り裂く新鋭ストライカーが出てくることも期待したい。
それが、日本人であればこんな嬉しいことはないんですけど…
ちょっと甘い?
ちょっとどころちゃうな…
posted by uzura176 |19:24 |
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2006年07月15日
W杯が終わって早5日。
先日、J1のゲームをテレビ観戦したが、やはりあの熱狂とは程遠い。
せっかくいい大会だったのに、話題は決勝戦の事件ばかり。日本代表の惨敗には、マスコミの方々も、臭いものには蓋状態。いやな記憶は消してしまうに限るということか。これでは4年後また同じようにことを繰り返すような気がしてならない。
今さらながら、今大会を振り返って生きたい。
撮り貯めたゲームを見てからにしようと思っていたが、それじゃいつになるかわからないので、浅はかな記憶を元にやってしまいます。
ドイツW杯は、W杯史上最もゴール数が少なかった大会になったそうです(出場チームが32チームになってから。正確な数字を知らないのが私らしいが)。たしか日韓大会の3分の2くらいになったんじゃないでしょうか。
得点が少ない=守備的な大会。ストライカーが活躍しなかったからだとも言われている。確かにどちらももっともな考えだ。異論はない。
ただ、それだけで片付けてしまってもいいものか。そんな安易な発想こそ、サッカー途上国の考え方のような気がする。
特に、3試合で7失点も喫し、平均得点向上に貢献してしまった日本代表は、しっかり分析する必要があるのではないか。
まず今大会は、3バックを採用するチームはほとんどなかった。ドイツやアルゼンチンのような伝統的に3バックのチームですら4バック。試合状況にもよるが、3バックをメインにしていたのは32チーム中2、3チーム。1割にも満たない。その中に我が日本は入ってしまっていたが…
私は基本的にシステム論に固執しないほう。3バックや4バックは、ゲームのシュチュエーションで常に変化しているものなので、特に注目する点でもない。だが、ここまで顕著な数字が出ていると、今大会の主流は4バックなのだと認めざるえない。
一概には言えないが、個々(1対1)の強さを前面に出す3バックから、カバーディフェンスを中心とした組織の守りが世界基準になってきた。
でここからが本題。
最終ラインは低く保つチームも目立った。狙ってオフサイドトラップを取りにいくチームも少ない。4バックの方がラインディフェンス(ラインを上げる)に向いているのだが、あえてラインを下げるのだ。これは3バックが主流だった時代のサッカーに近い。
そして、10年前までは最終ラインばかりが気にされていたが、現代サッカーでは中盤でも綺麗なラインを保ちながら守るのだ。2本のラインを引くので必然的に全体的に引き気味になる。そして、スペースを与えない。
今大会ミドルシュートが増えたのは、特殊なボールによるものだと言われている。しかし、本当の要因は違うような気がする。最終ライン裏のスペースがなくなり、そこに飛び出す選手も減った。いわば、苦しまみれ、もしくは相手ラインを上げさすためのミドルシュートが多かったのが本当の所だろう。
でも、それだけミドルシュートを打つチャンスがあれば、ゴール数がこれだけ減るのもおかしい。だって、今大会のボールはミドルシュートでは、絶対的に有利なのだから。でも現実は減った。
これは最終ラインが下がっているからといって、中盤にスペースが空いたわけではないからだ。先程説明したように、中盤もラインを敷き、引き気味に守るものだから最終ラインの前にスペースがない。だから攻撃側がミドルシュートを打ってもプレッシャーがかかりやすい。ゴールの枠をとらえられないシュートが多かったのは、そういう理由もあるからだろう。
ゴール前にFWを除く8人~9人の選手が密集するものだから、ゴールにつながるような有効なスペースはほとんど消されてしまっている。
攻撃側にとってこの状況を打破するには、何本もワンタッチのいいパスが続くか、ドリブルで3,4人ぶっこ抜くか、やけっぱちのミドルもしくはロングシュートしかないのだ。結果、一番手っ取り早い、遠めからのシュートが増えただけなのだと私は感じている。
自分でも頭がこんがらがって来たが、まとめてしまうと4バックで全体が引き気味というのが、今回の守備のポイント。
前線や中盤からのプレッシングが現代サッカー(ディフェンス)の主流だとも言われる。
確かに、そういうプレスの利いたサッカー(守備)をしているチームもあった。でも、夏場の大会でそれを90分間もしくは120分間やり続けるのは難しい。本当に頂点を狙う国は、1ヶ月で7試合こなす戦術も必要だ。上位に進出したチームは、上手い具合に使い分けができていた。
こんな中、日本だけが時代と逆行したサッカー(ディフェンス)をしていたように私は思う。
実質、緒戦のオーストラリア戦にしか使わなかったが、Jリーグで使っているチームが多いというだけで3バックに固執した。
しかも、最終ラインが引いている。これは3バックでは不思議なことではないが、日本人のように体格に恵まれない国にとって、相手の大型FWを自陣のゴール前までやすやすと招いているようなもの。
確かに今回の大会は、最終ラインが低い位置を保つのが目立ったが、そういうチームには絶対的なCBや屈強なCBを擁している。日本が真似るような戦術ではない。
しかも、選手同士の意思疎通がはかれていなかった。DFは後ろに下がり続けている(ラインを下げている)のに、中盤や前線の選手は上がっていってしまう(前に行きたがる)。そして、その間に、できてはいけないスペースができる。そこのスペースを相手が有効に使い、プレッシャーなしでミドルシュートを連発。川口選手が集中砲火を受けていたのには、そんな事情もあるのではないか。
いつもフィジカル的な部分ばかりを言い訳にしていた日本だが、この守り方ではどんなに体格が恵まれていても、フィジカルに富んでいても、まともな守備はできないだろう。
今大会はサッカーが守る競技であることを証明した。
そこを疎かにした日本にはこの結果が妥当だったのかもしれない。
次回の南アフリカ大会も守備的な大会になるのだろうか?そうであってほしくはないが、この流れは変わらないような気がする。
日本はしっかりとした準備をしておかないと、今回の二の舞になるような気がしてならない。
復習すらしない状況では先が思いやられる…
っつうか、出場できるんやろか…
posted by uzura176 |23:59 |
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2006年07月12日
この問題はFIFAやUEFAの中でも議題に上がっている。だがそれは、ピッチ外から選手に向けられる問題にばかりスポットが当てられていた。一度、スペインの監督がイングランドの選手に対して人種差別発言をして問題になったが、それ以外のほとんどは観る側から選手に向けられたもの。
今回のW杯では、試合前に両チームのキャプテンが「サッカー界は人種差別と毅然とした態度で闘っていく」という趣旨の文を読み上げていた。そのシーンを見掛けた方も多いと思います。
でも、表面的な体裁を取り繕っておきながら、ピッチの中(選手同士の中)でもそんな低俗なことが行われている。
サッカーという競技の特性として、格闘性が強いことは言うまでもない。その中で選手同士のいさかいや口論があるのは当たり前だし、それを規制するなんてことは不可能だろう。もし、それがなくなってしまったら感情の全く表せない競技になってしまう。だが、それと今回の事件は別。
私はアメリカンスポーツも好きなのですが、「トラッシュトーク」たるものがある。
バスケやアメフトの世界でも、相手選手と常に舌戦を繰り広げているのだ。
サッカーよりマンツーマンディフェンスが主流なので、試合中ずっと相手とやり合っている。実際、それで有名になった選手もいるくらいですから。アメフトのレフリーのマイクが常にオンになっていたらかなり面白いんですが。放送禁止用語連発のような気がしないでもないが…
「トラッシュトーク」は相手の動揺を誘ったり、相手の心理状態を揺さぶる意味合いがある。言葉を使っての心理戦と言ってもいいだろう。ただ、そこにはユーモアも必要である。それは、選手たちが最もよく理解している。明確なルールはないだろうが、選手間の中ではあるのかもしれない。ただの悪口の言い合いっこではないのだ。
人種差別や宗教批判なんて、お話にならない。そんな奴はスポーツ馬鹿のレッテルを貼られるのがオチだ。
アメリカも多人種国家で人種差別の世界とは無縁ではなかった。それは歴史が証明している。だが、それらを乗り越えて今の社会やスポーツ文化がある(全てがなくなったとは言わないが)。
スポーツの世界も、その問題との戦いでもあった。だが現在のNFLやNBAやMLBの中で、そんなことが露骨に行われることはまずない。サッカー界でよく使われる「アフリカ選手の身体能力が優れている」なんて言葉もナンセンスだし、使われることはほとんどない。
その国が戦争大好きなのは、ちょっと理解に苦しみますが…
ただ、アメリカ社会におけるスポーツの世界では、ある一線の壁を乗り越えたことは間違いない。
今回、ジダンは暴挙に走る前に、あまりにもユニホームを引っ張るマテラッツィに言ったそうだ。
「そんなにこのユニホームがほしいなら、試合後にやるよ」と。皮肉と嫌味充分だが、ウィットに富んでいるし、ユーモアセンスもある。これはまさしくトラッシュトークと言えるのではないか。
暴挙前の笑顔には[どやっ!足だけやなくて結構こっち(口)のセンスもあるやろっ]という意味合いがあるような気がする。自分で満足気な表情(関西弁で言うと、どや面)をするのもフランスらしいとも思うが。
それを子供の口喧嘩以下のレベルの返し(突っ込み)をしてしまったイタリア選手には本当にガッカリ。この安っぽい駆け引きをマリーシアだなんて言わないで下さいよ(事実、イタリアではジダンを退場に追い込んだ彼を評価している報道もある)。
サッカーは今や、世界一の人口を誇る競技となった。必然的に多くの人種間で楽しまれる競技ともなった。
これは胸を張っていい事実だし、世界への普及を怠らなかったという意味で、立派な功績だとも思う。
ただ、その中でこういう問題は予期できたはず。それを見て見ぬ振りをし、商業主義に走り続けたツケが今になって噴出してしまったのではないか。
100年以上の歴史と伝統を誇る競技が、こんな人として考えるべき問題を、ここまでないがしろにしてきたことのほうが驚きだ。
取ってつけたような試合前の声明で、解決することではない。何年かかってもいい。もっと真剣に取り組んでいくべきだ。
それには、今回の事件を当事者2人だけの問題(処分にする)にせず、サッカー界全体で真摯に受け止めていくことだろう。
サッカー界にとっては、今回の事件はある意味チャンスなんだと考えてほしい。この機会を失うと、サッカー界はこれからも大きな過ちを繰り返していくことになるはずだ。
今回は自分でも難しいテーマに足を突っ込んでしまったと、少し後悔もしている。
スポーツオタクの私には、荷が重すぎることも重々承知している。でも、今回の事件をワイドショーネタのように扱う報道を見て、本当にこれでいいのか、と思う気持ちもある。
今回この事件に絡んでいるイタリアは、W杯に優勝した今も、八百長疑惑で揺れている。優勝した恩恵として、八百長に絡んだチームの処罰を軽減しようと、世論も動き始めている。とんでもない話だと思う。W杯優勝とリーグ戦の八百長は全くの別問題。
フットボールでもなくサッカーでもなくカルチョだと言い張る国が、自分たちの犯した愚行に対してそんな甘い態度を取っていいものか。
今回の頭突き事件とセリエAの八百長事件を結びつけるのもおかしい。セットで考えることでもない。
ただ、イタリアという国がサッカーへの冒涜を続けてきたことも事実。
今回暴言を吐いた選手は、普段のセリエAでも言っていることだと発言していた。どれだけ人種差別が日常化しているかということが伺える。
元々、イタリアという国は内向的な面がある。フランス代表のように多くの民族が交じり合う国に対して、軽侮の目で見ていたことも否めない。サッカーだけの問題ではないのかもしれないが…
確かに今回W杯のイタリアは強かった。それは誰もが認める。
だが、世界一に輝いた今こそ、大改革に踏み切る必要があるのではないか。
そして、生まれ変わったサッカー大国イタリアが、世界のサッカーをリードしていく存在になることを切に願う。
頼むから変わってくれっ!
posted by uzura176 |23:11 |
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2006年07月12日
W杯の決勝戦の内容そっちのけで、こちらに話題を独占されていることに疑問を感じているんですが…
1ヶ月という長き期間の熱戦を締めくくるのに「ヘッドバッド」はないだろう…そんなオチってあります?
でも、この事件は現在のサッカー界が抱える問題の縮図でもある。やれ世界一の人気スポーツだの、やれ世界一のスポーツイベントだなんて言いながらも、こんな情けない現状もある。
まず、ジダンのやった行為だけに焦点を当てると言語道断。引退するとか、MVPとか、今までの栄光なんて関係ない。1アスリート、1社会人として幼稚な行為。
現代スポーツは、ルールという規制の中で勝敗を争う。そんなことを全く無視したあの行為に、弁解の余地はない。
フランスでは、彼を擁護する論調にあるようだが、本当にそれでいいのか?結果が良かったからか?彼の今までの功績を差し引いたら±0か?それとも、ああいうモラルのかけらもない行動が許される言葉でもあるのか(今回の事件はそこが焦点のようだが)?
なんにせよ、私は認めない。自他とも認める彼の大ファンであったからこそ、余計に悲しい。あんなものが肯定されるとスポーツの倫理感すべてが無になる。
彼には生涯、最後の最後で過ちを犯してしまった伝説のプレーヤーとして生きていってもらう。それが、サッカー界に大きな功績を残した選手への仕打ちかとも思われるだろうが、彼だからこそ、それが大事なんだと思う。地位や財産も築いたはず。後はサッカー界が抱える問題に対して、これから先も警鐘を鳴らし続けてほしい。それが彼の犯した罪を償う唯一の手段だろうから。
片方の批判だけを繰り返しても仕方ない。
被害者?加害者?かはわからないが、イタリアのマテラッツィのことも触れておく必要があるだろう。
彼個人の悪評は、サッカーファンなら少なからずとも耳に入れたこともあると思います。ここで、そんなことを羅列しても仕方ないので割愛しますが。
今回の事件は彼がジダンに対して、侮辱的な発言をしたことが発端だとされている。
いや、そうでないと困る。気分で、世界一の名プレーヤーが自らの有終の美を飾るべき試合で、暴挙を起こすなんて考えられないし、考えたくもない。
どんな侮辱的な発言があったかは、これから解明されるだろう。あれだけ多くのカメラで四方八方から撮られていれば、言い逃れもできないだろうから。
まだ、全容が明らかになる前にこんなことを言うのは気がひけるが、おそらくジダンに対して人種差別的な発言があったことは間違いない。
これは、ここ数年サッカー界が抱える大きな問題のひとつ。
欧州プロリーグでは度々、観客から海外の選手を誹謗・中傷する「モンキーチャット」たるものが行われた。
それの意味を説明するのもおこがましい。人として最低の行為である。こんな奴らをファンとかサポーターと呼ぶ必要もない(彼らにとってはアジアの人もその対象かもしれないが)。
それは、今回事件を起こしたイタリア選手の自国リーグ(セリエA)でも頻繁に行われている。もっと言えば、マテラッツィのチームメイトが心ない観客からその行為をされ、試合を放棄しようとしたこともある。彼はそのチームメイトが、どれだけ心を痛めていたかも知っているはず。結局は彼も客席で馬鹿みたいに選手を中傷している人間となんら変わりなかったのだ。
posted by uzura176 |22:25 |
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2006年07月11日
決勝戦は半分が予測通りの展開に、半分は全く予期せぬ展開に。
予期せぬ事態に関しては、後日にでも書こうかと考えています。
サッカーとは別問題のような気がしないでもないので。私は、ジダンの退場があろうとなかろうと結果は変わらなかったようにも思っています。
最終的なスコアは1-1でしたが、限りなく0-0に近いスコアレスドロー。互いに取った得点は決勝戦独特の緊張感の中で生まれたもの。最初のPKもレフリーがまだ決勝の雰囲気に馴染めていない中での、微妙な判定でした。
イタリアが追いついてからは双方落ち着き、試合は膠着した。そして、いつもの彼らのプレー振りに戻った。相手がボール回しをしている段階からプレッシャーをかけ、潰しあうサッカーに徹した。この大会の好ゲームに、共通した点でもある。
7試合目の疲労感もあり、いつも通りのスタイルでできないのではないかという懸念もあったが、心配は序盤戦だけで杞憂に終わった。
この試合は前半戦がイタリアペースで、後半と延長戦はフランスペースだったという見方が多い。
でも私は終始、イタリアの強さを感じながら試合を観ていた。
イタリアが押していようとなかろうと、得点を奪われる雰囲気はない。更に言えば、攻められている時のほうが余裕すら感じさせる。
試合後、フランスの選手が「試合には負けたが、ペースは我々が握っていた」と皆口を揃えて言っていた。事実、得点に至りそうな決定的なチャンスは、フランスの方が多かった。でも、そういう局面の後にもイタリア選手は動揺したようには全く見えない。全て織り込み済みだと言わんばかり。
フランスはイタリアを攻めている(苦しめている)つもりでいたが、イタリアからすれば受け止めているに過ぎなかった。
そして、もうひとつ強さが個々の意識の高さだと感じた。
主将のカンナバーロやボランチのガットゥーゾ、そしてGKブフォン。確かに彼ら3人は、誰もがMVPをとってなんら不思議なかった。だが、彼ら3人の力だけでは、伝統のカテナチオにならない。
サッカーは守備の時に、攻撃能力は関係ない。よく話題に上がる選手というのは、ボールを持つ際に、特殊なもしくはずば抜けた能力を持つ選手だ。だが守備時にその能力は全くもって無意味である。
それを一番理解していたのがイタリアというチームだったような気がする。
守備の時に実力や序列は関係ない。ただ、自分の前にいる選手を止める。1対1で負けない。自らの責任を全うする。競り合いでは相手が倒れるまで自分も倒れない。
組織力や戦術が叫ばれる中、個々の闘いという意味での守備意識が高かったのがイタリア。決勝でも玉際の強さイタリアに分があった。
今回、期待されているほどの成績を残せなかったチームのほとんどは、攻撃の選手と守備の選手が分離されているチームだった。個々の守備意識が高いチームはイタリアを含めて4チームくらい。その中でもイタリアは群を抜いていた。それが優勝という結果につながった。
全員攻撃全員守備は、言葉ほど簡単ではない。世界レベルのチームでも中々実践できないもの。
今回は守備型の大会になったと言われているが、将来手にはその傾向がより顕著になっていくだろう。言い換えれば、100mあるピッチをどれだけ狭く使えるかが今後のポイントになる。フットサルやバスケットボールのように。
そういう観点から言えば、イタリアのサッカーが今現在の潮流に一番合っていたのだと思う。
私はフランスに勝利するには、PK戦でしかないと感じていた。イタリアは伝統的にPKが弱いという歴史がるので。事実、そういう結末になると思われたのだが…
知将リッピはチームの弱点、弱き歴史を完璧に消してしまった。イタリア5人のキッカーはかなり練習をしてきたことを感じさせる落ち着きぶりだった。フランスとイタリアともに、今大会でPK戦を戦ってきていなかったが、周到な準備をしているのはイタリアだった。
これだけに限らず、リッピの采配は冴えに冴えた。決勝の選手交代は効果的ではなかったと言われているが、改めて試合を見ると動きの鈍い3人の選手が交代させられている。あらかじめ用意していたプランではなく、ゲームの中で瞬時に判断している。
世界レベルの監督であれば当然と思われるかもしれないが、これが中々できない。事実、フランスの監督は、そういう洞察力は欠けていた。
エースであろうと10番であろうと本来の動きができないものは、躊躇なく交代させる。これが出来るか否かが名将かそうでないか分けるポイントになるのかもしれない。
リッピのもうひとつ凄いところは、選手のモチベーションを下げさせないこと。
23人中21人を大会中に使ったことが話題になっていた。もちろんそれはそれで評価できることだろう。ただ、それはベンチの層が厚いからこそできることでもある。
私が感心するのは、23人誰もが監督の采配や選手起用に不満を持っていなかったことだ。多くの選手を起用することによって、誰もが必要不可欠な選手であることを選手の頭に植え付けた。フランスには、腐っている選手も何人かいた。
それを証明するのが、延長に入る前のベンチ前の雰囲気。監督が選手に指示を与えることのできる数少ないチャンスの時間でもある。
その間を有効に使いほとんどの選手一人ずつに声をかけるリッピ。中心選手に軽く声をかけるだけのドメネク。更に言えば、その指示を仰ぐ時の選手の目つきや、応対の仕方が全く違った。あのシーンだけをとっても選手と監督の信頼関係の深さは、明らかにイタリアの方に分があった。
結果論でものを言い始めたら、ナンボでも言える。ただ、今回の決勝戦は勝つべきチームが勝利したようにも思う。
大会前、セリエAの八百長疑惑で揺れるイタリアが好結果を残すなんてもってのほかだと思っていた。そんなにも甘くないとも。
だが、彼らは多くの不安要素を吹き飛ばしW杯を勝ち取った。
私はイタリアのサッカーは好きではない。
でも認めざるえない。
強かった。そして、おめでとう。
posted by uzura176 |23:50 |
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2006年07月09日
さぁ、今日は決勝戦。
どんな試合になるんでしょうか。
勝敗?スコア?展開?選手起用?
もうこの際どうだっていい。
今大会を締めくくるにふさわしいゲームになってくれたら、それでいい。
決勝まで勝ち残ったイタリアとフランスは、守備偏重主義の今大会を象徴するチーム。6試合を消化して失点が1と2。合わしても3にしかならん…
今さら得点シーンを多くみたいとか、インテリジェンス溢れるサッカーが観たい華麗なテクニックを満喫したいなんて言わない。期待しても裏切られるのがオチだ。
もう、この両チームらしくガチガチとやり合って下さい。我慢大会になればいい。闘志が尽きるまで体をぶつけ合え。そして走りまくれ。
おそらく、この両チームが試合をして、一番ファンが魅了されるスコアは、0-0で終わることだと思う。
得点の入らない美学は、日本人にとってまだまだ理解し難い。私も正直なところ未だ理解に苦しむ。
でもサッカーは点取りゲームというよりも、点を取られなければ負けないゲームという考え方もできる。事実、今大会の名勝負のほとんどは得点が入らなかった試合だ。この美学を貫き通してきた両チームがその集大成をみせてほしい。
1994年大会決勝のような消耗戦の末のPK戦ではない。守り抜き、守り通す。後日、再試合をしても結果は同じだろうなぁ、と思わすようなもの。
それが、今大会の最後を締めくくるに相応しい。
この大会後(決勝戦後)に、守備的なサッカーへの批判はあるかもしれない(実際もうあるが)。でもそれはそれでいい。
そういう問題定義がなされることが、これからのサッカー発展につながるのだから。
ジダンの引退試合にこんなことを言ってたら、ファンには怒られるんかな。
でも、私は最後だからこそ、お涙頂戴モンのストーリーよりもドロドロとした現実味のあるゲームが観たい。だって、それがサッカーでしょ。
フランスが勝てば、8年前からサッカー界は進歩していないということになるのかもしれない。イタリアが勝てば、今まで散々批判を浴びてきたカテナチオにも新たにスポットが当たるかもしれないし、やっぱりサッカーは退屈ってことになるのかもしれない。
投げやりな言い方だが、誰もが満足するチームやサッカーなんてない。皆、好みが違う。だからこそ、サッカーは世界中で愛される。サッカーは得点の奪い合いではなく、思想をぶつけ合う場なのかもしれない。ってなんじゃそら…
たぶん、この試合が終わった後の私の感想は「くだらん試合やった」のような気がする。
いや、意地でもそう言っているはずだ。でも、やっぱりサッカーは嫌いになれんと。
ほんまに、サッカーは麻薬ってよう言うたもんです。
私ももう中毒気味です。
最後の最後に何が言いたいかよくわかりませんが、要は「決勝だよ!」ってことなんでしょうか。もうドリフのノリや…
寝不足気味で内容もイッちゃってます。
あまり真に受けないようにして下さい。
黙って観ることにします。
posted by uzura176 |22:53 |
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2006年07月09日
結構楽しめました。
いや、かなりやなぁ。
W杯64試合の中でも最もフレンドリーなゲーム。
サッカーは格闘技だっ!という人には申し訳ないが、W杯にもこんな試合があってもいい。決勝の緊迫感を前にした、唯一のお祭りイベントとでもいいましょうか。
案の定、疲労感満点の選手たちは中盤のプレッシャーが緩い。普段の私なら、サッカーを舐めるな!と野次っていそうなもんですが、今日は全然OK。こんなときラフプレーをする奴なんて、空気読めない罪で逮捕します。
そして、激しい潰し合いがないから、互いの持ち味が活かされたサッカーが展開される。気が緩んでいるがゆえの相乗効果とでもいいましょうか。
ポルトガルはドリブルが売り。ドイツの選手もトラップの瞬間にドッカーンと激しくコンタクトをするなんて野暮なことはしない。ある程度ドリブルのスピードが乗ってから勝負だ。それでも、ラームやフリングスは抜かせない。さすがでした。
ドイツの攻撃時にもポルトガルは足が動かない。だからスペースまみれ。でもボールを取り返したらしっかり走り出す。疲れているふり?それとも攻撃大好きなラテンの血が騒いじゃった?
確かな理由はわからないが、ポルトガルらしいと言っちゃあ、ポルトガルらしい。今大会はかなりストレス溜まるゲームばかりしてましたからね。最後くらい許してやろう。
それにしても、この期に及んでシュミレーションまがいのダイブを繰り返していたのには驚いた。というか、呆れてしまう。アンタ等それで準決勝フイにしたんちゃいましたっけ?懲りへんなぁ…ロナウド君。
これもええように言ったら伝統なんかなぁ…
でも、それをバッチリ見破っていた主審の上川さん。大役を見事こなしていました。国際映像でも、主審よ、よく見とったな!風のスローを頻繁に流していました。FIFAに認められるより凄いことかも。
同じ、日本人として鼻高々です。誰の目から見てもナイスジャッジングだったと思います。
そして、この試合ではこれまで活躍の場がなかった選手が多く出ていた。
特に、ドイツGKカーンの出場は試合前から話題になっていました。最近は彼のプレーを観ていなかったので、ちょっと客寄せパンダの意味合いもあるのかな?と思っていましたが、とんでもない。
やはりカーンはカーンでした。スーパーセーブ連発。そして、やっぱり顔が恐い。あんなの後ろにおったら、頼りがいもあるけど恐くてしょうがない。私はCBであれば、やっぱりレーマンでお願いしたい。
でも、あんな凄いキーパーが2人もいるなんて。ある意味監督泣かせです。GKほどレギュラー争いがシビアなポジションはないですからね。
私が監督ならもうジャンケンで決めてもらいます。いや、キッカーも本人にやらしてPK対決?
どっちを選んでも批判されるクリンスマン監督は、腑に落ちんかったんやろなぁ。そんな彼も、今やドイツではときの人のようですが。
そして、ポルトガルのフィーゴ。やはり、代表ラストゲームになるんでしょう。後半残り15分間の出場。それこそ、感傷的な演出やろなぁ、と思っていましたが、舐めたらア・カ・ンっー!自分の花道をしっかり自分で飾る。役者が違います。
終了間際に上げたセンタリングは、今大会No1。バロンドールを取った男の最後の意地なんかな。それともポルトガル国民に贈る最後のプレゼント?私は日本人ですが、あのセンタリングは一生忘れないような気がします。
それにしても、そのセンタリングを決めたのがヌーノ・ゴメス。今大会使ってもらえなかったうっぷんを晴らすかのようなダイビングヘッド。フェリペは結局2トップにしたのは3決だけでした。今日のような開き直りの采配を準決勝でもやってもよかったのかなぁ…といっても後の祭り。
そしてドイツ。開催国の面目躍如ですね。
シュバインシュタイガーのスパーミドルシュート。しかも2本。ちょっと、とっとき過ぎた?
彼だけでなくポドルスキー、ラーム、オドンコールの若手が今大会を彩った。2010年南アフリカ大会は彼らのチームになっているはず。
そして、ほぼ得点王確実のクローゼ。前回大会はシンデレラボーイと言われたが、今大会の彼は逞しさを感じさせてくれた。それは得点だけではない。
3決に象徴的なシーンがあった。彼が明らかに一番疲れていて、足にもきていたのに、自らが先頭にたって激しいチェイシングをしていた。そして、味方に叫びまくっていたんです。なんて言ってたのかは知らないが、おそらく「お前らもやらんかい!」と推測しています。私はそれを見て2010年、ドイツのキャプテンマークは彼がつけるんだろうなぁと感じました。
今大会のドイツはバラックのワンマンチームとも言われていましたが、4年かけてクリンスマンはしっかりとした準備してきたんでしょうね。その集大成が3位という結果でもあり、若手が多く育つという結果で実を結んだ。
だって、2年前のユーロの時はほんまにこのチーム大丈夫?ッてな感じでしたから。クリンスマンが現役時代の体型を維持しているのは鍛えてるわけでなく、ストレスで太れなかったのかもしれませんね。
そして、今大会一番私を楽しませてくれたのはクリスチャーノ・ロナウド君。高速ドリブルあり、ラボーナあり、無回転FKありと。私の中でMVPは君です。
準々決勝のルーニー退場事件以来、激しいブーイングにさらされていましたが、そんなことお構いなし。図太いというか、生意気というか。その辺は、先輩フィーゴ譲り?君がおったらフィーゴも安心してポルトガル代表のユニフォームを脱げるでしょう。
それにしても、試合前から髪の毛テッカテカやけど、あれは何塗ってんの?ポルトガルの選手は結構そんな選手多いけど気になってしょうがない。ご存知の方は是非ご一報を。私のよみではポマードです。
まだまだ話は尽きないがこれっくらいにしときます。
今考えるとこの2チームって、今大会の名勝負にほとんど絡んでいるんですよねぇ。
それを証明するかのようなゲームだったと思います。
posted by uzura176 |09:33 |
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2006年07月07日
この時期になるといつも話題になる。
W杯に3位決定戦が必要か否か。
つーか今頃言うても遅い。明日やがな。せめて2年前に言っときなさい。
結論から言ってしまおう。
いるっ!大いにいる。
世界一を決める大会に3位決定戦はいらない?
3位に価値はない?
んなぁこたぁぁない(タモリ風)。五輪も金メダルと銀メダルだけでは寂しい。やっぱ銅メダルもあってナンボです。
その必要性が問われる要因はいくつかある。
スケジュールの問題。片方のチームは準決勝から中2日で、出がらし状態。
モチベーションの問題。3位決定戦に回るチームは優勝を目指してベスト4まで勝ち進んできた。そして、負けた。今さら優勝の可能性がなくなったのに、試合をやってられるかっ!ってことです。
そして、ファンの関心度の問題。100%優勝のないチームの試合を観ていても仕方ない。それだったら1次リーグで弱小国を応援する方がまだ実がある。だって可能性がゼロってことはないので。
とまぁ、こんな感じです。これだけ見ていると確かにその必要性がないような気もする。でも、こんなものなんとでも解決できるでしょ。
まず、スケジュール。これは3位決定戦に限らず、翌日行われる決勝戦にも同じことが言える。いつもW杯では、この2試合は凡戦になる。たった40日やそこらで7試合というのはどうしても無理をきたす。一年を通してやるリーグ戦とは1試合毎の疲労度も違う。元気な方が勝つだなんて、それが本当のサッカー世界一決定戦なの?
せめて、準決勝から決勝と3位決定戦の間は1週間以上空ければいいのに。たった、2、3日だったら確実に間隔が狭いチームは不利になる。1週間以上空けば文句も出ないでしょ。
NFLのスーパーボウルも、実はこのシステムをとっている。プレーオフの他の試合より間隔が広いのだ。そして「スーパーボウルウィーク」と名打って、この間を全米中で楽しむ。せっかくの大イベントなんだから楽しまな損や、って発想です。
これ以上期限を延ばして、UEFAと揉めたくないFIFAの気持ちもわからんでもないが、それくらいはしてやらな。お金のことはやたらときっちりしてるくせに、選手の体や疲労のことには、ほんと無頓着。
ちょっと考えるなり、気ぃ利かすだけの問題なんです。それを大の大人たちが、自分の都合悪いことには目をつむろうとする。ほんま子供らが真似しますよ。
そして、モチベーション問題。
本当に3位と4位には大差ないのだろうか。大差ないような気がしないでもない。
前回大会のトルコと韓国のような、ベスト4までくることが夢のようなチームにとっては、この差は大きい(どっちが勝ったか覚えてます?)。だからこそ、白熱した試合になりました。だが実際、ベスト4まで伏兵が上がってくるとことは稀です。歴代優勝国が3位決定戦に血眼でプレーするとは思えない。
でもFIFAも3位決定戦をやるからには、3位と4位の差別化をしっかりしたらいいだけの問題。厭らしい話だが、もっと人参をぶら下げるだとかやりようもあるはずです。
それにベスト4に進んだ国は、ノックアウト方式にもかかわらず、4チームとも7試合を闘う権利が与えられる。ということは、得点王争いをしている人やMVP候補にとっては、この3位決定戦も結構オイシイ。いや、決勝を闘う2チームより有利かも。これって、中堅国や優勝はちょっとでかく出過ぎやと思っている国にとって、大きなモチベーションにもなる。ベスト4を最高の目標において、それを達成すれば7試合も世界の大舞台で試合をできるんですから。
そして、ファンの関心度。こればっかりは簡単ではない。確かに好き好んで3位決定戦のチケットを手に入れたいと思う人も少ないだろろ。当事国の人たちならまだしも…。
でもこれも、試合がより白熱した試合になれば、なんら問題ない。FIFAのやり方ひとつだ思う。
よくよく考えてみれば、3位決定戦の両チームが決勝のカードになっていた可能性も高いんですから。今回のドイツVSポルトガルなんてサッカーファンからしたらよだれモンですよ。
この試合がいらんやと?ああぁぁあっ、もったいないこと言いはるわぁ。
今回の3位決定戦は、日本の上川さんが主審として笛を吹くことが決まった。線審にも広嶋さん。こんな名誉なことはない。同じ日本人にとって誇りに思う。代表チームはまだまだだが、審判のレベルはもう世界トップクラスであることが証明された。
ポルトガルはちょっとヤンチャなチームですが、しっかりゲームを裁いてくれることを期待しています。でも難しいなぁ。どっちもダラダラやっちゃう可能性もある試合ですし…もしかしたら、決勝戦で笛を吹くより難しいかも…
試合の見所はつきませんが、あえて触れないでおきます。
私は決勝前夜祭として楽しもうと思っています。
決勝よりもスリリングな試合頼むで。
posted by uzura176 |23:51 |
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2006年07月06日
マリーシア(狡賢さ)という言葉は、今や日本でもよく使われる。南米のチームがお家芸としているが、ポルトガルも負けていない。
ただ、この日のポルトガルはマリーシアでもなんでもない。現実逃避を繰り返すプレーに終始した。それは時間が経つにつれ、よりエスカレートしていく。もしかしたら、バスケでもファールにならないのではないか思うようなコンタクトにでも、大袈裟に転んで反則をアピールしていた。
なぜ、ポルトガルがこういうプレーばかりに走り始めたのか?それは、前半にとられたPKが大きい。あのプレー(ジャッジ)をポルトガルの選手は受け入れてなかった。あれは、絶対ミスジャッジだと。
えてして、2流の審判は自分のミスジャッジを試合の中で、何とか帳尻合わせをしようとする。だが、この日の審判は自らの判定に絶対の自信を持っていたし、もしその判定に疑念を持っていたとしても、帳尻合わせをするような審判ではなかった。そこをポルトガルの選手やベンチは見誤ってしまった。
そう、オランダ戦の審判が両チームにカードを出しまくり、ゲームをコントロールし、帳尻合わせをしたように…
もし、これが何度もW杯の上位に顔を出す国であれば、ベスト4で笛を吹く主審がどれだけ優秀かということも知っていたはず。ポルトガルにはそこまでの経験や知識がなかった。
この日のポルトガルは自らの力で得点し、追いつき、そして勝利を掴もうとする心意気はなかった。とりあえずは審判がなんとかしてくれるだろうと…
事実、目の色を変えてゴールへ向かいシュートを放っているのは、クリスチャーノ・ロナウドとマニシェの2人だけ。他の選手は相手ゴールを見ずに、審判の顔色ばかり窺っていた。
もうひとつポルトガルが、チームとして成熟していない所を垣間見られた。
この試合、フェリペ監督の采配(選手交代)を非難する声も多い。実際、負けているにもかかわらず攻撃的選手を次々と投入しなかった。でも、そこは問題ではない。控え選手に沈滞ムードを打開できるような選手もいなかったのだから。
ただ、後半17分に右サイドバックのミゲルが足を痛めて交代した。彼はここまでポルトガルの柱として活躍してきた選手なので確かに痛い。だが、代わりに入った選手はパウロ・フェレイラ。大会前はミゲルではなく、彼がレギュラーだと言われていたくらいの力の持ち主。何の問題もないと思われた。
しかし、彼のプレーは散々なものだった。アップもせずに急遽出場で、体が動かないのはわかる。
でも私が許せなかったのはそこではない。気持ちの問題。ミスを恐れてばかりで積極的なプレーを全くしない。体の準備の前に、心の準備すらできていなかったのだ。彼の出場した30分、らしいプレーはひとつもなかった。
おそらく、彼はレギュラーとして今大会に挑もうと考えていた。にもかかわらず完璧にポジションを奪われ、ふて腐れていたのだとも思う。だから、急な出場になって、ゲームに入っていけなかった。
本当にまとまっているチームは、レギュラーも控え選手も心がひとつになっている。確かに、フェリペは世界有数の名将だが、23人の気持ちをひとつにするまでには至ってなかったのかもしれない。
まぁ、国内組だの海外組だの、まるで2チームの合併チームになっていた国の人には、言われたかないでしょうが。
なんにせよ、今日の試合は失望感で一杯。
こんなことなら、準々決勝でポルトガルに敗れたイングランドに道を譲ってやってもよかったのでは、とすら思っています。
イングランドの選手が、PK戦の後に流した涙の分まで、ポルトガル選手は闘わなければならなかった。それをフランスと戦わずに審判の判定ばかりと戦っていた。なんだったら試合後にまで愚痴を垂れている始末。
3位決定戦でチームが崩壊しなければいいですね。いや、ガッチリやられて1からやり直したほうがいいかも…
そして、フランス代表。ポルトガルが勝手に自滅してくれたとはいえ、あのオッサン集団が疲れている体に鞭打ってよく走っている。特にマケレレの運動量は感動さもの。シンデレラボーイも現れた。
このチームはもうジダンやアンリのワンマンチームではない。
もし、フランスが優勝したらMVPはマケレレ?リベリー?どちらかにやってほしい。
最後にひとつでっかい壁がありますけどね。
今回ネットを介して、これだけの非難を続けたことを少し後悔しています。私は常々、匿名での誹謗中傷する行為は汚くて卑怯なことだと感じています。結構やってて言うのもなんですが…
でも、この試合は見るに耐えなかった。
W杯の決勝は両チーム疲労ピークで、凡戦になることが多い。
だからこそ、準決勝の2試合は楽しみにしていたのに…
そのうち1試合がこういう試合になってしまったことを心から残念に思います。
posted by uzura176 |22:54 |
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