2010年03月17日

哀愁漂うNBAプレーヤー、グラント・ヒル

         久しぶりのNBA生観戦

NBAもシーズン終盤戦、盛り上がってきました。

先日、久しぶりのNBA生観戦(と言ってもテレビでですが)。
カードは王者ロサンゼルス・レイカーズVSフェニックス・サンズ。
サンズファンとしては、なんとか昨シーズン王者に土をつけてほしいと願っていたのだが、結局健闘虚しく敗れてしまった。
まぁ、両チームともプレーオフ進出は決定的なので、さほど激しいゲームにはならず、実力通りの結果となった。
にしても、ちょっと悔しいというのも本音なのだが……


        サンズの戦いぶりが好きだ。そしてあの選手を忘れてはいけない

私がサンズファンなのは、スティーブ・ナッシュを中心としたハイテンポオフェンス(日本ではラン&ガンの方が親しみあるかも)に心惹かれるからだ。
もちろん、ナッシュとスタウドマウアーのファンなのだが、この試合に関しては違う選手を中心に観ていた。
というか、目を奪われた。


        過去の栄光にすがらない彼が眩しい

その名も、グラント・ヒル。
今年NBA15年目を迎える老兵(言葉が悪いかなぁ……)。
90年代のNBAファンならもうたまらない選手なのではないでしょうか。
FILAのバッシュがこの時は流行ったもんだ。
M・Jことマイケル・ジョーダンの後継者とも言われた時期もあったし、デビューイヤーの1994年には、ジェイソン・キッドとともに新人王にも輝いている。
デューク大学時代にはNCAAチャンピオンにも2度も導いている。

しかし、彼の現役生活は決して順風満帆だったとは言い難い。
3年目までは、オールスター得票でもトップを獲るような華々しい活躍を魅せていたのだが、その後は怪我怪我怪我の連続。
もう、なんで彼にだけこんなにも不幸襲いかかるのだろうかと、不思議なくらいに。
チームもピストンズから始まり、マジックと渡り歩き、今現在サンズに在籍している次第である。


       どんな苦境にも、彼は腐らずプレーヤーであり続けた

そんな絶頂期を過ぎた彼なのだが、なんと昨シーズンは全試合に出場。
そして、今季もチームの不動のスターターをはっている。
37歳、必ずしも全盛期の華麗なプレイを見せてくれるわけではない。
しかし、相手マークマンを嘲笑うかのような、老獪なプレイぶりは必見である。

一時期は、期待が大きかっただけに、物足りないとの批評を受けた時期もある。
事実、現役15年の中でまだファイナルの経験もない。
本来なら自分に嫌気がさしたり、マスメディアに翻弄されて、自分を駄目にしてしまった可能性もあるだろう。

だが、彼の躍動する(は言い過ぎだが)プレイを観ていると、そんな大きな壁や怪我を含めてすべて乗り越えてきたことが窺える。
スピードもジャンプ力も落ちた。
格別FG%が上がったわけでもないし、ディフェンスのスペシャリストでもない。

ただ、純粋にバスケットボールをそしてプレイを楽しんでいる姿がそこにはあった。
全盛期を知る者にとっては寂しい姿かもしれない。
でも私には、そんな風には観えなかった。
脂の乗り切った時期はほとんど怪我でプレイできていない。
そんな時間をひとつひとつ取り返すようにプレイする彼の姿が、愛おしくてならなかった。

この試合でも、今やNBAナンバー1プレーヤーとも言えるコービーとマッチアップする機会が幾度とあった。
懸命にディフェンスし、そして物怖じせず果敢に1on1を仕掛ける姿は、どこか「まだまだ若い者には負けん」と言っているような気がしてならなかった。


       スターの競演もいい。でもそれだけではスポーツは楽しめない

コービーのアクロバティックなプレイにはやはり目を奪われる。
レブロン・ジェームズのキングたるゆえんのプレイにも目を見張るものがある。
だが、ヒルのようなベテラン選手が、懸命にプレイする姿にも私は心揺さぶれる。

それは、バスケットプレイヤーに限らず、峠を過ぎたにもかかわらず、現役にしがみつきプレイするアスリートはやはり輝いている。
カズでもゴンでも工藤投手でも皆共通しているのは、自分の衰えを感じつつも、今ある精一杯のプレイをするプロ魂。
私たちファンは、そういうベテランアスリートから何かを感じないといけないのではないだろうか。


        佳境に入ったNBA。4月にはどんなドラマが待っているのか

あと1カ月もすれば、NBAはプレーオフへと突入する。
観戦をかまけていた私には、とやかく言う資格はないのかもしれないが、今から楽しみだ。

そして、ヒルが所属するサンズもそのプレーオフには、ほぼ確実に出場することになるだろう。
しかし、彼がNBAファイナルに進出すること、そしてチャンピオンズリングを手にすることは限りなく可能性がないに等しい。
それは、冷静に観ているファンならご存知のはず。

それでも私は、彼の残り少ない現役生活をこの目にしかと焼き付けたい。
プロの世界は結果がすべてだという人もいるだろう。
でも、試合に負けようが打ちのめされようが、心揺れ動かす選手もいる。
そんな彼らを観るのもスポーツの醍醐味といってもいいのではないか。


        ヒルには届かないが、彼に言いたい

拝啓グラント・ヒル様
あなたのプレイ、いや衰えを隠せない今のプレイが私は好きだ。
華麗なダンクも相手を翻弄するようなプレイじゃなくてもいい。
ただただ、あなたがバスケットボールを楽しむ姿を1年でも、いや1試合でも多く見せて下さい。
それが、NBAオールドファンの切実な願いでもある。
そんなファンは決して私だけではないはずだ。

posted by uzura176 |23:41 | バスケットボール | コメント(2) | トラックバック(1)
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2010年03月11日

アイバーソンの行く末が心配……でも信じるしかない

       もう帰ってこないのかA・Iよ

今シーズン、古巣のフィラデルフィア・76ersに復帰したA・Iことアレン・アイバーソンが今季中に戦列に復帰しないことがわかった。
現地2日のニュースなのでもう古いなのだが、NBAでのプレイを心底喜んでいた私にとっては、なんとも悲しいニュースである。
現地では、もうアイバーソンがNBAでプレイすることはないと報じられているし、そうなってしまう可能性も高い。


        離脱の理由が物悲しい

離脱の理由は、4歳になる娘の看病にあたるというのだが、それ以上に家庭崩壊の危機に瀕しているともいう。
奥さんが裁判所に離婚の申し立てを行っていることからも、事態は深刻なことが窺える。

アスリートにとって家庭がプレイにどれだけ影響するかは、タイガー・ウッズの例からもわかるように一筋縄ではいかない。
そして、また元のように戻ることがどれだけ不可能に近いかは、言うまでもないだろう。
悔しいが、アイバーソンのプレイは今季が見納めになってしまうだろう。
ファンとしては歯がゆい気持ちでいっぱいである。


        もし、このまま引退となっても彼の栄光は色褪せない

ここでも、アイバーソンのことは何度も取り上げてきた。
私が彼の大ファンであることもそうだが、それ以上に彼には如何なる苦境も乗り越えてほしかったからである。
リーグMVPや4度の得点王、チャンピオンという称号以外はほとんど手に入れた彼だからこそ、尻つぼみや退行していくような様は観たくなかった。
でも現状は、このまま過去の栄光にすがり、そして過去の人になってしまうのだろう……

彼のプレイのことはもう書く必要がないと思っている。
ここでも散々紹介してきたし、ファンの脳裏にはあの華麗なプレイは目に焼き付いているだろうから。
だからこそ、来季も彼のプレイを観たい。
まだ年齢的に老けこむ歳ではないのだから。


      自分が過ちを犯した経験があるからこそ彼のことが他人事に思えない

それにはまず、家庭修復が最善の道なのだろう。
でも、そう簡単にいくとはどうしても思えない。
女性は強い。
一度決めたことは、そう簡単に覆すことはないだろう。
何故ここまで、彼の将来を憂いているかというと、ファンであることはもちろん、自分も10数年付き合った恋人と別れを経験しているからだ。
自分と彼と比較するのはおこがましいことは重々承知の上だが、プライベートのことであるからとも考える。
アイバーソン自身、また元のような家庭に戻りたいはずだ。
もし、それが上手くいかないようであれば、彼の現役生活はピリオドを打つことになるに違いない。
それだけ、私生活がプレイに及ぼす影響が大きいのはアスリートならではである。
一般の社会人とは比べようもない。

私自身も別れを経験した時は、食事も喉を通らず、通っても味がしない、睡眠も全く取れない状況に陥った。
元々線が細い自分が10キロ以上痩せてしまうほど苦しかった。
もう、2度とあんな経験をすることはないだろう(というかできません)。

今、アイバーソンはどんな心境なのだろうか?
おそらく、私ほどではないとしても、パニックに近い状況に陥ってしまっているのではないだろうか。
それが、今シーズンのプレイはしないという決断になったと私は考える。
プレイをしないというよりも、できない状況なのではないだろうか。

だからこそ、来シーズンは帰ってきてほしい。
もしかすると、離婚して家庭はもうないかもしれない。
それは、こちらが想像する以上に辛いことだろう。
でも、その苦難、苦境を乗り越え、ファンにまたあのプレイを魅せることが今の彼の最大の試練でもあり、義務だと思う。
心さえ満たされれば、必ずまたあのA・Iが観れると私は信じている。


        帰って来い!A・Iよ、そして誰しもが君を待っている

今回は自分のこともあり、少し感情移入し過ぎてしまった感がある。
ブログとはいえ、公私混同もいいところだ……
まだまだ未熟だと自戒しながらキーボードを叩いている次第である。

まぁ、自分のことはさておき、やっぱりA・Iにはこのまま終わってほしくない。
数々の栄光と数々の奇跡的なプレイが私生活の失敗ですべてが水の泡になるのはあまりにも悲しいし、虚しい。

やっぱり、躍動する彼がいないとNBAは盛り上がりに欠ける。
「ジ・アンサー」NBAでニックネームをつけられる選手は、ごく一部の選手だけだ。
彼もその一人。
そんな彼が、またコートに帰ってくるとことを願って、今日はこれで終わりにしようと思う。

私は待っている。
あのつぶらな瞳、曲芸のようなショット、忍者のようなスピード、目にもとまらぬドライブ、誰しもが憧れるレッグスルーやクロスオーバー。
どんな形でもいい。
絶対に帰ってきてくれ!
彼の出す「答え」を信じてやまない。

posted by uzura176 |06:37 | バスケットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年11月27日

A・Iがコートを去る……”THE ANSWER”は潔く彼らしかった

         あってはほしくない事実

撃的なニュースだった。
いや、衝撃を超えて愕然とした。
できたら、こんな内容は書きたくなかったというのが本音だ。
気持ちの整理がつかず、まだキーボードを打つ手がおぼつかない(いつもだが)。
それでも、この現実を受け入れなければならない。


         アメリカのそして日本のヒーローがコートを去る

A・Iことアレン・アイバーソンの引退が決定的になったようだ。
昨日、アメリカのスポーツニュースで流れていたので、ほぼ決定的なのだろう。
ここでも何度も取り上げてきたが、皆さんの声を聞いていただけでも、彼がどれだけ愛されていたかがうかがえる。
日本のバスケットボールファンで彼を嫌うものなどいないのではないだろうか。
当地アメリカでも彼は不動の人気を誇る。
だが、彼のプレイスタイルぶり、その歯にきせぬ物言いで良しとしないファンも多いと聞く。
その点、日本人と体格的にさほど変わらず、されど大男に勇敢に立ち向かう姿は、日本人ファンの心を鷲掴みにした。
ただ単に人気者ということだけではない。
得点王4回、シーズンMVPなどなど、チャンピオンズリング以外の栄光はほぼ手中にしてきたことは今さら説明の必要もないだろう。

今シーズン、新天地を求めメンフィスに移籍した際は、これでなんとか彼のプレーを見続けることができると安堵したものだが、それもたった3試合という短さで彼のプレーは見納めとなってしまった。


          書いていても上の空

もう、なにを書いていいのかわからない。
ここでは、自分でも頭が悪いとしか思えないくらい彼のことを語り尽くしてきたのだから……
私にとっては、彼はもしかしたらMJやマジックよりも大きな存在だったのかもしれない。


         世界一のエゴイストだからかっこいい

ファンの方には、“彼はセルフィッシュなプレーヤーではない”という意見を数多く頂戴しました。
確かに、アシストもできれば、ディフェンス能力も高い。
しかし、私はあのなんともいえない“エゴイズム”がたまらなく好きだった。
個性がない、アイデンティティーが希薄だと言われる日本人にとって、彼の強烈なリーダーシップ、そして自我とも言えるエゴを押し通す姿は、憧れでもあり、見習いたい存在だったと言える。
彼のプレイスタイルは、とりあえずは1on1、そしてボールをやみくもに触りたがる姿勢。
協調性を問われるバスケットボールという競技の中では異彩を放っていた。
でもそれが彼の魅力のひとつでもあった。

そんな彼だからこそ、バスケをする環境を失ってしまったのは皮肉なものだが……
だが、私は自我を消してまでチームに溶け込もうとする彼、ベンチに座り続ける彼にどれだけの魅力があるのだろうか。

私は、コートで躍動するアイバーソンでなければ、アイバーソンではないとまで言い切ってしまっていいと思う。

これが“潮時”と言ってしまえば、そうなのかもしれない。
年齢による衰えがないといえば嘘になる。

やっぱりここが彼が刀を鞘に収めるその時なのかもしれない。
でも、充分どころか嫌というほど彼の雄姿は魅せてもらった。

本当にお疲れ様、そしてありがとうという言葉しか思いつかない。


           神をも手玉にとったバッドボーイに幸あれ

私には、どうしても忘れられないシーンがある。
マイケル・ジョーダンが全盛期の時に、果敢に1on1を挑み、あの“神”を手玉にとったあのシーンを。
あれは幻でもなく事実である。
あの“神”をきりきりまいさせたのだ。
あのプレイだけでも私の中では殿堂ものである。


          私の青春もひとつ終わった……

今回彼の出した“The Answer”は決して喜ばしいものではない。
ただ、最後の最後まで彼の出した答えは潔くかっこよかった。
私は彼の“答え”を尊重する。
涙をこらえながら……

posted by uzura176 |09:20 | バスケットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年09月09日

アレン・アイバーソンの出す”アンサー”はいかに?

      何故この男には運がないんだ……

不遇の男である。

A・Iことアレン・アイバーソン(デトロイト・ピストンズ)。
今の彼には、この言葉がぴったりと当てはまってしまう……
数年前までは、“ポストMJ(マイケル・ジョーダン)”とまで謳われた彼が、今苦境に喘いでいる。

身長が183cm(実際はそんなにはないらしい)の彼は、NBAファンの私に限らず、日本人ファンには偉大かつ心揺さぶられるプレーヤーである。

人気だけではない。
得点王4回、シーズンMVP1回、2000年からオールスターに10回連続出場(しかもそのほとんどがファン投票)。
2000-2001年シーズンには、チーム(フィラデルフィア・シクサーズ)をファイナルまで導いた。
しかし、まだチャンピオンズリングを手に入れることはできていない……
高校時代はアメフトプレーヤーとしても数々の記録をもつ。
数々の栄光と記録、そしてあのプレイスタイルの記憶。
すべてが超1流であることを証明している。

今年34歳の彼にファンはなにを求めるのだろう。
波乱万丈のNBA生活の中でも、彼にとって今季は進退を賭けた年になるのかもしれない。

昨季のファイナルから早3か月。
このシーズンオフ、各チーム補強やドラフトやトレードで、着々と来季に向けてのチーム作りが進んでいる。
ビンス・カーターやシャキール・オニールなど大物も、移籍市場を賑わせている。
そしてもう、各チームの来季のスタメンや戦術は固まりつつある。
 

       行き先が決まらない苦しみ

しかしである。
これだけ移籍市場が動くさなか、A・Iの立場はまだ宙ブラリンの状況である。
皮肉なもので、NBA人生初のFA権を得た今季、彼にはまだ移籍先が決まっていない。
デトロイトに残留という可能性は限りなくないに等しい。
ピストンズは、彼と同じポジションで同じスタイルのベン・ゴードンをブルズから獲得し、A・Iは戦力外、は言い過ぎだが、お払い箱状態にある。

もうひとつネックになっているのは、彼の年俸。
全盛期に比べればかなり抑えられたものになっているが、サラリーキャップ制が採用されているNBAでは、彼の給与は決して安いものとは言えない。

そしてもうひとつ。
多くのチームが彼を獲得したがらない理由のひとつに彼のプレイスタイルがある。
ここ数年のチャンピオンチームは、チーム力や総合力でその栄光を手にしてきた。
昨年チャンピオンチームのレイカーズのコービー・ブライアントでさえ、今やチームの得点リーダーという役割ではなく、チームを引っ張る真のリーダーに変貌している。

それに引き替え、A・Iといえば、未だそのプレイスタイルがいい意味でも悪い意味でも全盛期のままなのである(ある意味この年齢であの1on1をやり続けることは凄いのですが)。
13年間、彼がチャンピオンリングを手にしていないということは、“彼のような選手がいるとチームは優勝できない”ということを暗にほのめかしているようなものなのかもしれない。
だから、彼を欲しがるチームが少ない。
これは、ある意味必然であるのかもしれない。


     彼をみつめるファンの気持ちは複雑だ

ただ、ファンにとってはこんな悔しいことはない。
確かに、勝利も優勝も大切だ。
“結果がすべてではない”なんて甘っちょろいことは言いたくない。
でも、彼の見せてきたプレー、そして心意気(背の低いものが高いものに立ち向かう)やその姿勢を、“結果が出ないから”という一言ではどうしても片付けたくない。
それに誰よりも勝利を欲しているのは、彼自身であることをみんなわかっている。
それは13年間であれだけの成績を収めながら、一度もリングを掴んでいない彼だから尚更であろう。


彼の残りのバスケット人生は少ない。
プレイスタイルや体格、そして怪我の多さを考えると、ジョーダンやシャックのような年齢までというわけにはいかないだろう。
喉から手が出るほど欲しいチャンピオンリングを、彼は残りの現役生活の中で手に入れることができるのだろうか……

そこには、多くのハードルがある。
まずは、彼のプレイスタイルを変える必要性。
そして、チャンピオンを狙えることのできるチームへの移籍。
そして、ベンチプレーヤーであることをのむ必要性。
どれも、ファンからすればあまり観たくない彼の姿である。
でも、理想と現実を天秤にかけると、彼が変わらなければならない点は多い。


       彼の人気にあやかりたいチームは多い

実は彼の獲得に名乗りを挙げているチームがないわけではない。
むしろ、虎視眈々と彼を獲得しようとしているチームは少なくない。
だが、そのどのチームも決して優勝争いに絡んでくるようなチームではない。
唯一可能性があるのは、マイアミヒートくらいだろうか。
そして、そんな弱小チームたちでさえ、彼をベンチからスタートなどの条件や安めのサラリーを彼に飲むように迫っているような状況である。
ちなみに、現時点の最有力候補はメンフィス・グリグリーズらしい(昨年の成績でいえばウェスタンカンファレンス・サウスウエストでダントツの最下位……)

彼を獲得しようとするのにはわけがある。
だって、彼の人気は未だ絶大なものだから。
いわば、“優勝も狙えない”“チームの人気もイマイチ”のチームたちが、彼を客寄せパンダとして彼を獲得しようとしているのである。

こんな悲しいことはないし、由々しき事態だと思う。
だが、これが今の彼に付きつけられた現実であり、現状である。


       それでも皆彼の闘う姿を望んでいる

私は彼のどんな姿が観たいのか…… わからなくなってきた。
もちろん、彼には一度はあのトロフィーを掲げる姿をこの目に焼き付けたい。
でも、それはベンチスターターの彼でもないし、チームメイトに合わすことに腐心している彼ではない。
全盛期のようにまではいかないが、大男たちに立ち向かい、そして華麗にかわし、そしてフロアに叩きつけられても何事もなかったように立ち上がる彼の姿。
いい意味でも悪い意味でもエゴイストの彼。
そう、背中でそしてプレーでチームメイトを引っ張り、闘う姿を彼が引退するまで見続けたい。

おそらく、こんな感傷論に浸っていては、彼がチャンピオンになる姿を観ることはできないのだろう。

でもそれでもいい。
媚びて、スタイルや生き方を変えた彼の姿は見たくない。
私にとって彼はヒーローだから。


       その答えは彼が決めること

“The Answer”(彼のニックネーム)
彼の答えはどこにあるのだろうか?

今はわからない。
ただ、私は最後まで彼の雄姿を見続けたい。
それがどんな答えであれ……

A・Iに言いたい。
君のことを認めないファンはいるだろう。
でも、君のことを嫌いなファンはいない。
少なくとも私は会ったことがない。

君の明るい未来をみんな望んでいるんだ!

彼の残り現役人生に幸あれ。

posted by uzura176 |23:52 | バスケットボール | コメント(0) | トラックバック(1)
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2009年06月26日

吉と出るか凶とでるか? シャック電撃トレード

    シーズンの余韻冷めやまぬ中、大型トレード

NBAシーズンが終わって間もない、そしてドラフト会議が始まる1日前に衝撃が走った。

フェニックス・サンズの“シャック”こと、シャキール・オニールがキャバリアーズに電撃トレード。
ホンマになんちゅうタイミングや……
こちらは、ファイナルが終わって、ホッと一息ついていたところなのに。

サンズファンの私からすれば、悪いニュースではない。
なにせ、ラン&ガンで一世を風靡したサンズの歯車が狂い始めたのは、シャックが移籍してきてからだからだ。
これで、サンズも“走りまくる”コンセプトに戻せそう。

トレードで補強した選手がベン・ウォレスというのも嬉しい。
私の好きなセンターのひとりだ。
サンズは全員で点が取れるチーム。
ひとりくらいシュートが下手くそな選手がいてもいい。
むしろ、みんなザルのディフェンスで孤軍奮闘してくれたら、素晴らしいケミストリーが起こるかもしれない。
今年の台風の目になるぞ。
止めるぞぉ! 王朝レイカーズを。


    世紀の愚策に…… ならなければいいが

にしても、キャブスは思い切った策に出た。
これが、吉と出るか凶と出るか?
蓋を開けてみないとわからないが、個人的にはとんでもない愚策だと思っている。

今季ファイナル進出が確実視されていたにもかかわらず、カンファレンスファイナルでマジックに足元を救われたのは、もう説明するまでもない。
本当に敗因を分析したのだろうか。
そして、その結論がシャックの獲得だったとしたら、今季のキャブスにも嘆かわしい結果が待っているような気がする。

私は、何もシャックの存在を否定したいわけではない。
むしろ、大好きな選手でもある。
37歳とはいえ、まだまだ動けるし、なにしろ彼には輝かしい栄光の足跡と大きな経験がある。

ルーキーからプレーしたマジックでは、手のつけようがないセンターだった。
1度ファイナルも経験している(スイープを喰らってしまったが)。
そして、レイカーズ時代はコービーと黄金期を築き上げた。
3度のチャンピオンリングと3度のファイナルMVP。
これだけでも殿堂入りは確実だろう。
そして、コービーとの確執からヒートに移籍。
お払い箱をくった感もあったが、その移籍先ヒートでも、自身4度目のチャンピオンに輝く。
そして、NBAでの風物詩ともなったオールスターでの彼のパフォーマンス。
最高のエンターテナーでもある。

年齢以外は言うことなしではないか、と思われるファンもいるかもしれない。
事実彼の栄光の日々には、最高のパートナーたちがいた。
レイカーズではコービー(世間では色々言われていたが)、ヒートではウェイド。
彼の存在感もさることながら、彼は超一流のパートナーたちと最高の結果をもたらし続けた。


だがしかし、ことレブロン・ジェームズとなるとどうなのだろう。
彼の売りは、その強烈なドライブ。
インサイドでドデンと構えて動かないシャックが邪魔になってしまわないのだろうか。

コービーやウェイドはシューティングガードでしなやかなアウトサイドシュートがあった。
インサイドを制圧するシャック、そしてアウトサイドのオールラウンドプレーヤー。
これが、相手チームに脅威を与え続けていて、そして最高の結果をもたらしていった。

レブロンのシュート力も昨年劇的に改善されたとはいえ、やっぱり彼も怒涛のドライブがある。
彼が切れ込んで行った際、インサイドが満員電車状態になってしまう恐れもおおいにある。

そして、このふたりは共通の弱点抱えている。
もうお気づきかもしれないが、“フリースロー”。
“ハックザシャック(シャックにわざとファールしてフリースローを打たせる戦術)”という言葉があるくらい、シャックはNBAでもトップクラスのフリースローの苦手な選手だ。
そして、レブロン唯一の弱点といえば、フリースロー。

こんなふたりが同じチームでプレーして、ゲームの終盤大事なフリースローを立て続けに外すなんてことはないのだろうか。
私は今から想像できてしまうのだが……

そういえば、マジックに敗れた際、レブロンのフリースローは大不調だった(それが敗因とも言われている)。
これにシャックが入るなんてことになると、えらい事態が想像できてしまう。

というか、キャブスは元々インサイドの弱いチームではない。
イルゴウスカスやバルジャオと言ったNBAでも屈指のセンターがいる。
むしろ、補強点としては、レブロンの負担を減らすためのアウトサイドシューター(3Pシューター)ではないのか。

こんなセンスのないトレードを見るのは久しぶりだ。
そして、トレードで安易に成績が上がるというわけでもない。
そんな失敗例はごまんと見てきた。
今季マイク・ブラウンHCは最優秀HC賞に輝いた。
でも、それは成績が反映されただけのものであって、私は彼の手腕を評価していない。
キャブスほど戦力であれば、大概のHCは結果を残せるだろうから。
そして、今回のトレードが彼の本性が出たと言ってもいい。


キャブスファン、そしてレブロンファンには申し訳ないが、あえて言わせてもらう。

今季、昨年の悔しさをバネにしてキャブスがファイナルに進むこと、そしてチャンピオンに輝くことは、
「ないと思います」。

サッカーや野球と違って、ボールゲームは足し算じゃない。
だから面白いのに。

    良いところをさらわれてしまったドラフト

今日は、この電撃トレードの余韻冷めやまぬままNBAドラフトがあった。
私が大注目していた、スペインの“神童”リッキー・ルビオはティンバーウルブスへ。
もうちょっと、骨のあるチームへと期待していたのだが、こればっかりはウェバー制では如何ともしがたい。
数年後、彼がNBAで大旋風を起こすことを期待しよう。


NBAの話題は当分休もうと考えていたのに、やっぱり人気プロスポーツにオフはない。

休めるのは選手だけや……

posted by uzura176 |14:03 | バスケットボール | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年06月17日

多くのご意見に感無量。でも内容はNBAファイナル第5戦…

先日、本田圭佑選手のことを書いたのですが、自分でも信じられないくらいの多くの反響があり、驚きと共に彼の注目度を窺い知ることができました。

嬉しさ反面、皆さんのご意見を隅々まで読んでいると、自らの見識の甘さ、浅はかさに思い至り、情けない気持ちにもなってしまいました。
メールでの転送でパソコンもパンク状態……
なんにせよ、多くのご意見感謝致します。
ありがとうございました。

これからも、本田選手の活躍(言動も?)には注目していきたい。
皆さんのご意見をまとめると、“アスリートたるもの言葉より結果を!”ということ。
昨年のオランダでの活躍は、目覚ましいものでした。
今季のさらなる飛躍を心より願って。

岡ちゃん、日本には活きのいい若い選手がいっぱいいます。
是非是非、多くの選手を試してやって下さい。
本当は、時間も試合数(特に真剣勝負の場は)は足りないと思う。
それでも、“ベスト4”は今のままじゃ、正直かなり苦しいはず。
救世主までとはいかなくても、南アフリカには世界を驚かす掘り出し物を持っていこうっ!


一転、話はNBAへ。
この八方美人ぶりには、自分でも少し引いてしまう……

    レイカーズは真の王者に相応しい

とうとう、オーランド・マジックは力尽きてしまいました。
これで2008/2009シーズンは終焉を迎えた。
願わくば、今日の第6戦までは楽しみたかったのですが……

今季のチャンピオンはロサンゼルス・レイカーズ!
文句のつけようのない強さでした。

ファイナルの戦績は4勝1敗。
しかも、アウェーで2勝1敗なのだから、マジックとの力量さは相当のものだった。
唯一の1敗もマジックが100%の力を発揮し、レイカーズが多くのミスを起こしてのもの。
それでも、マジックは四苦八苦しての勝利だったので、その3戦目で両者の実力差が出ていたのではないだろうか。


そして、最終戦となった第5戦。
序盤、あとがないマジックがトップギアに入れて攻めたてたが、第1Qまで。
その後は、終始レイカーズがゲームを支配。

唯一マジックがアドバンテージを握っていると思われていたインサイドすら、レイカーズのガソル、バイナムの奮闘で互角。
こうなってしまうと、如実に実力差が出てしまう。
しかも、この日はレフリーが笛を吹かない(ファールを取らない日)。
こうなると、ホームの利も活かせないマジック、そしてディフェンス力で上回るレイカーズに分があるのは致し方ない。

これまでのマジックのホームゲームでは、コービーひとりが孤軍奮闘でしのいでいた感があったが、この日のレイカーズの攻撃は非常にバランスがとれていた。
控えのオドムを含む6人誰でも点が取れる。
そんな余裕の試合運びでした。

ここで感嘆させられるのは、MVPを獲得したコービー。
オフェンスに力を割かなくてもいいとなると、ディフェンスでチームを引っ張る。
この日、一番ディフェンスが冴えわたっていたのは、間違いなくコービー。
彼が何本のターンオーバーを誘発したことか。
単なるスタッツだけで、MVPを取ったのではなく、間違いなくオフェンスディフェンス両面でチームをプレーで引っ張っていた。
背中でチームメイトを鼓舞するとは、こういうことを言うのでしょう。
7年間チームと共にくすぶり続けた“執念”のようなものを感じました。

コービーとジョーダンと比較するのはナンセンスだし、もう飽き飽きしている。
でも、今の彼はジョーダンを意識するレベルにまで来ていることを、彼自身感じているかもしれない。
そのくらい彼は成熟期に入ってきているし、チームも6回優勝したブルズに負けないくらい洗練されたチームになりつつある。

黄金期が来るのか?
レブロン、ウェイド、カーメロなどの次世代を担う選手やチームたちが、どうやって止めるのか?
今季大躍進を果たしたマジック、昨季の王者セルティックスの巻き返し。
安定感抜群のスパーズやピストンズ。

来季からは、“ストップレイカーズ”が全チームの合言葉になりそう。

それにしても、レイカーズのフィル・ジャクソンHC。
なんとHCとして10個目のチャンピオンリングを手に入れた。
正に生きる伝説。
ジョーダン、コービー、シャックなどのスーパースターに恵まれたとはいえ、穴のないチームをいとも簡単に作りあげてしまう。
今プレーオフでも動揺した素振りを一切見せず。
チーム力の勝利であるのと同時に、そのチームを築き上げたHCの勝利とも言えるのではないでしょうか。


    マジックの快進撃にも拍手を

そして、勢いそのままにファイナルへと駒を進めたマジック。
やはり、勢いでだけでどうにかなるほどファイナルは甘くなかった。
でも、彼らの健闘には拍手を贈りたい。

若さや経験値の足りなかった彼らには、今回のファイナルは、もしかしたらレイカーズ以上の財産になったのかもしれない。

ハワードは、5戦目で完膚なきまでレイカーズディフェンスにやられました。
彼は、NBA歴代ナンバー1センターになる資質がある。
今回の経験をいい意味で糧にしてもらわねば。
フリースローの重要性も、今回のファイナルで痛感したでしょうから。
もし、彼がフリースローの安定感を増したなら、マジックは常にEASTの優勝候補筆頭になるはず。
更なる飛躍を願って。
今日から、猛特訓! と言いたいところですが、まずは体をゆっくり休めて。

バンガンディHCの采配やPGのネルソンの起用法などが取り沙汰されているようですが、それは結果論に過ぎません。
もし、彼らが最高の働きをみせていたとしても、今回の結果は覆らなかったような気がする。

そのくらいレイカーズは強かったし、全く隙がなかった。

勝者を称賛しよう。


    シーズンが終わったあとの儚さ

これで、シーズンが終わった。
どんなスポーツでもそう。
最後に最高潮の盛り上がりをみせてシーズンを終える。
この物悲しさったらない……

来期のNBAにはどんなドラマがまっているのか。
もう開幕が待ち遠しい。
ちょっとどころか、かなりの勇み足……


今日は、サッカー日本代表のオーストリアとの天王山。
観たい……
でも、その時間は秩父宮でU20ラグビー世界選手権の準決勝。
垂涎のカードばかりだ。
でも、時間ががっちりカブってしまう……

非常に迷う。
というか、神様のイケズとしか思えない。

秩父宮に足を運ぶか? それとも家で、未来のサッカー日本代表へ想いを馳せるか?

まだ、迷ってる……
最後は、あみだクジででも決めようか、と優柔不断満載の締めで終わります。

posted by uzura176 |08:44 | バスケットボール | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年06月12日

NBAファイナル第4戦。バスケと大舞台の怖さを知る

    もったいない……

レイカーズの2勝1敗で迎えたファイナル4戦目、マジックホーム・アムウェイアリーナ。
3戦目は、ホームの力を借りて四苦八苦しながらの勝利。
そして、今日もオーバータイム(同点の末延長)に持ち込まれる接戦。
勝ったのは…… もう言いたくもない!


    ハワードはアンタッチャブルな存在になりつつある

マジックはインサイドを完全に支配。
ドワイト・ハワードはレイカーズインサイドの2枚看板、ガソルとバイナムを完膚なきまで叩きのめした。
今のハワードは2人をもってしても止められない。
ファールで止めるのが精いっぱい。
必然的にレイカーズは、ファールトラブルに陥る。
しかも、それが前半からだ。
こうなると、レイカーズはベンチプレーヤーでハワードを抑え込むしかない。
でも、NBAトップレベルのセンター2人が止められないのに、ベンチプレーヤーに勢いに乗ったハワードを止められるはずがない。
それにしても、互いにシュートが入らなかったことを抜きにしても、1Qでの11リバウンドは異常な数字だ。
気分屋のハワードが息を吹き返したのは、マジックにとって非常に大きい。

前半はハワードの活躍もあって、マジックの10点差リードで折り返す。


   油断大敵とはよく言ったものだ

私は前半が終わったとき“もう、今日は決まったな”と思い込んでしまった。
そのくらい、前半のマジックはレイカーズを圧倒していた。
10点差で済んだのが不思議なくらい。
この点差で済んだのは、コービーがなんとか凌いだからだろう。
ということは、終盤のコービーはバテる。
第3戦のように。

この私の気の緩み。
スポーツ観戦者としてまだまだだ。
そして、私と同様気が緩んだマジック。
ファイナル進出チームとしてまだまだだ。
そして、ハーフタイムでレイカーズの逆襲を予期していなかったバンガンディHCもまだまだだ。

でも、やっぱりレイカーズを褒めなきゃなりません。
ハーフタイムのたった数十分で、別チームに変えたフィル・ジャクソンHCは、どんなマジック(ややこしい……)を使ったのか。

後半のレイカーズが変わったところ。
それは、ディフェンス。
もっと言えば、マジックのアウトサイドシュターたちへの執拗なプレッシャー。
各々が、ものすごい近い間合いでついていた。
あれは一種の賭け。
あれだけ間合いを詰めれば、抜かれるリスクも増えるし、体力的にもかなりきつい。
でも、レイカーズの各選手は3Qの頭からビタビタにつく。
終盤のことなど頭にはないと言わんばかりに。
これが功を奏す。

3Q伏兵アリーザのシュートが面白いように決まり逆転。
単に逆転しただけではない。
ここで大エース・コービー・ブライアントの体力を温存できたことが大きい。
ここでコービーが楽できたことが、先々でものをいうことになる。

そして、大ベテランのPGデレク・フィッシャーが4Q
残り4秒とオーバータイムに決定的な3P。
正に“職人芸”。
彼は、この試合、相手PGアルストンにいいようにやられていたのに……
経験というものは、こういう大舞台には本当に大きい。


    やるべきことをきちんとやらねば

マジックは勝てた。
これだけは、負け惜しみでも何でもなく言える。
そのくらい、チームの調子は悪くなかった。

敗因はふたつ。
バスケットボールで絶対やってはいけないことをしてしまったこと。
フリースローを落としつづけたこと、そしてターンオーバーを20も喫してしまったこと。
このふたつに集約されている。
これらがなければ、前半で20点近い差をつけられたはず。

そして、後半になってもリードしている気の緩みからか、修繕してこなかった。
これらは、技術や体力ということよりも、どれだけ気を使うか、配れるかで改善できる。
それを怠った選手、そしてHC。
今さら悔やんでも悔やみ切れないだろう。

大事なところでのターンオーバー。
大事な局面でのフリースローミス。
結局後半に入ってもそのままだった。

ターンオーバーは、単純に考えれば4点の差がつく。
それを20もやってしまったら勝てる試合も勝てない。

フリースローは、点数もさることながら、相手のファール(ミス)が成功になってしまう。
ファールをした選手の安堵感、そしてフリースローを外してしまった選手の喪失感、詳しく説明しなくても想像がつくことでしょう。


    ここからは感情論しかない

いずれにせよ、マジックは負けた。
これでレイカーズの3勝1敗。
チャンピオンリングにリーチがかかった。
しかも、残された3戦のうちレイカーズのホームは2試合。

もう言うまでもない。
九分九厘レイカーズに栄冠は輝くのだろう。
恐いのは、気の緩みくらい。
だが、NBAナンバー1の名将、そして経験豊富な選手たち。
そこに期待するのは無理がある。

マジックが残り1%をものにするには……
もう“開き直り”しかない。
とりあえず、自分たちのバスケをする。
インサイドには絶対的存在がいる。
そして、高精度のシュターたちもいる。
100%の力を残り3試合で発揮することができたら、奇跡が起こらないとも言い切れない。
私は、スポーツで多くの奇跡を観てきた。
選手はもちろんだが、私もまだまだあきらめていない。

まずは第5戦のホームを自分たちらしいバスケで勝つ。
そこからでしょう。

にしても、マジックは本当に惜しい星を落とした。
ファイナルが終わったあと、キーはこの第4戦にあったということになるような気がしてならない。


少なくとも、6戦目まではいってくれ。
マジックよ、こういうのを日本では“意地”って言うんだぞ。

日本時間15日の第5戦、マジックの“意地”を観たい。

posted by uzura176 |14:24 | バスケットボール | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年06月11日

NBAファイナル第3戦。マジックの逆襲なるか?

   スポーツにおけるホームの大きさ

NBAファイナル第3戦、アウェーで2連敗を喫したマジックが一矢を報いた。

スコアは、108対104。
最後のブザーが鳴るまでわからない息詰まる展開だった。
これぞ、ファイナル。
点数といい、点差といい、バスケットボールの面白いものが凝縮されていた。
バスケに関心のない方に、是非観てほしい。
そんな、試合だった。

今日のマジックの勝因を挙げると、数限りなくある。
それくらい、ベンチプレーヤーを含める全員が当たりに当たっていた。
しかも、誰かということではなく、まんべんなく皆が自分の仕事を遂行した。
FGが60%を超える確率は、ファイナルというプレッシャーのかかる、しかも後がない状況では秀逸。

そして、マジックが生き返った要因の最も大きい部分は、やはりホームゲームということだろう。
我が家は、落ち着くだけの場所じゃない。
勇気とパワーを与えてくれるところ。
それがスポーツにおけるホームゲームだ。

アウェーで、いいところなしに終わった、大黒柱ハワード、そしてPGのオルストンが水を得た魚のよう。
まるで、別人になったかのように。
私はとても同一人物に見えなかった。
あんなに弱きプレーを終始していた彼らが、今日はリングに向かうのなんの。

オーランドファンには17年前の苦い記憶がある(初ファイナル、スイープでの敗戦)。
今日は、ファン自らがその呪縛をとりはらった。

アメリカのスポーツは、ファンがゲームを楽しむことに原点がある。
でも、今日のマジックファンは、サッカーやラグビーファンのように、選手と共に闘っていた。
それが選手たちやコーチにのりうつり、自信を喪失していた選手たちを蘇らせた。

最もホームの心地よさを感じたのは、選手たち自身だろう。


   やはり、バスケはひとりで戦えない

今日のレイカーズは決して悪くなかった。
いや、アウェーにもかかわらず、最後の最後までマジックを苦しめるのだから、やはり強い。

前半はコービー・ブライアントのひとり舞台。
とんでもないショットを立て続けに決める。
決して、相手マークマンが手を抜いていたわけではない。
NBAというバスケ最高峰の舞台でも、手のつけられない選手は何人かいる。
その中のひとりがコービーだ。

でも、そこに落とし穴があった。
今日のマジックは、終始コートにいる5人で戦っていた。
しかも、全員が好調ときている。
だが、レイカーズは前半から接戦を演じる。
それは、コービーの活躍なしにはありえない。
もし、バランスを考えたバスケをしていたら、前半から大差でマジックが優位に立っていたことだろう。

コービーの孤軍奮闘でレイカーズは前半を互角で乗り切る。
でも、ここでのコービーの使い詰めのつけが、後半になって出てしまう。

シーズン中のコービーは前半を抑えて、後半の勝負所で爆発することが多い。

でも、この試合では前半の無理がたたり、後半にガス欠を起こしてしまった。
それが、最後の最後でフリースローを外してしまったり、コービー自身が一番大事な場面でターンオーバーを喫するに至った。

彼を責めることはできない。
最後まであのペースであったら、それは化け物だ。

そんな選手が数年前までいましたが、あの人は“神”だから。
コービーもよく比較対象にされるが、それは酷だ。

レイカーズはコービーのワンマンチームではない。
それは、後半9点差のビハインドから1度追いついたことでもわかる。
ガソールやオドムも他のチームにいけば、エースを張っていてもおかしくない。

もしかしたら、今日の敗因は名将フィル・ジャクソンにあるのかもしれない。
彼はコービーが後半たれることがわかっていた。
でも、出鼻から調子の良いマジックに点差を離されたくなかったから、最初からコービーを酷使するしかなかった。
もし、フィル・ジャクソンが前半からコービー以外の選手を信頼して、ゲームをつくっていれば……
まぁ、こういう“たれ・れば”は言っても仕方ないのですが。
名将も2戦連勝したことで、少し気が抜けていたのかもしれない。


    それでも、苦しいマジック

今日のマジックはこれ以上ない出来だった。
そして、地元ファンの後押しもあった。
それでも、点差は4。
しかも、最後までわからない、常にレイカーズのプレッシャーに怯えながらの勝利。
正に、薄氷を踏む想いでとった、やっとこさとった1勝。

これが何を意味するか。
やはり、このファイナルはまだまだレイカーズ優位ということだろう。
しかも、順当にいけばホームゲームが1試合多いレイカーズに分があって当然。

もし、マジックがこのファイナルで番狂わせを起こすとすれば、今日を含め4連勝しかないだろう。
いわば、4勝2敗でしかマジックの栄冠はない。
断言し過ぎの自分が恐いが、1戦目2戦目を観ていて普通のマジックがレイカーズをアウェーで倒すことは考えにくい。

ホームを3つとって、勢いに任せて6戦目まで突っ切る。
どちらを推しているわけでもないが、やっぱり私のような天の邪鬼人間は前評判の低い方に肩入れしてしまう。
7戦目まで観たいけど、マジックが勝つなら6戦で終わりだ。

まぁ、どちらによ、今日のマジックの勝利でもつれることは必至。
長い間、ファイナルを楽しめそうだ。

実は、それが一番の喜びだったりする。

こんな最高の舞台、たった4つで終わったら寂し過ぎだもん。

まだまだ、夢の舞台を観ていたいから。

posted by uzura176 |02:32 | バスケットボール | コメント(1) | トラックバック(1)
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2009年06月09日

ファイナル2戦目。マジック、ハワードよ、今こそ”チェンジ”だ

NBAファイナル第2戦。

初戦とは違い、オーバータイムになるほどの接戦となった。
とはいえ、やっぱりレイカーズ……
ホーム2連勝。
これで、かなりの確率でレイカーズがチャンピオンリングに近づいたと思います。


にしても、マジックはもったいない。
今日のレイカーズは、決して褒められたバスケをしていなかった。
対して、マジックの大型シューター、ラシャード・ルイス、そしてターコルーは大当たり。
カンファレンス・ファイナルを思い出さすような3Pをバスバスと決める。

なのに、マジックは勝てない。
何故か?

そう、エースで大黒柱のドワイト・ハワードの絶不調。
特に、オフェンス面が厳しい。
スピードでレイカーズのパウ・ガソルには勝てると言われていたのだが……
はっきり言って互角。
自信喪失が、あまりにもわかりやすくプレイに反映されている。
弱気の虫が出てしまったセンターほど、脆いものはない。
ポジション取りも、全然あの雄大な体を活かして押し込めていない。
逆にガソルは、国際舞台や昨年のファイナルと経験豊富。

ハワードを混乱させているのは、レイカーズディフェンスの彼に対する執拗さ。
ガソルが粘っている間に、他の4人が下でボールを狙っている。
それが気になってリングに集中できていない。
彼の若さや経験不足が、この大舞台で露呈してしまっている。

タイムアウトを取っても、HCバンガンディは精神論を叫びまくっている場面が多い。
それが、ハワード不調を物語っているのではないか。
でも、ハワードとバンガンディの関係の悪さもあるので、あまり効果的ではない。

ファイナルという大舞台で、センターでエースで大黒柱の心が揺らいでいる。
マジックにとって、こんな危機的状態はない。

彼が本来の姿に戻るには?
もはや、チームメイトやHCの力ではどうしようもないのではないだろうか。
そう。
3戦目から帰るオーランドファンの後押しと声援が、彼を蘇らせる。
残念だが、それしか今は想像できない。


レイカーズの2勝、マジックの0勝。
ここから、オーランドホームで3試合。
もし、オーランドが初優勝を遂げる可能性があるとすれば、ホームの3つをものにして、6戦目をその勢いそのままにもぎ取るしか考えられない。
簡単に言っちゃえば、3戦目からの4連勝。
もう、空想の世界に近い。


レイカーズは強い。
間違いなく。
そして、名将フィル・ジャクソン率いるレイカーズはしたたかだ。
アウェーだからといって、すべてくれてやる気など毛頭ないだろう。
彼らは、アウェーの3戦のうち、たったひとつをとればチャンピオンは確定的なのだから。
マジックに流れが傾くようであれば、すぐに知将(今回リングを取ると両手全部にはめれる)は奇策を打ってくるだろう。
そして、NBA No1プレーヤーがこのチームにはいる。
隙を探す方が至難の業だ。


もはや、マジックは風前の灯だ。
劇的なことが起こらない限り、結果は見えている。
ハワードが本当にスーパーマンになるか(彼の代名詞になりつつある)、怪我が癒えて間もないPGのネルソンがいきなり全盛期の動きを取り戻すか、それとも相手チームにアクシデントが起こるか……
いずれにせよ、誰もが予期せぬことが起こらぬ限り、この流れは止まらない。

嫌な予感もしてきた。
いや、予感どころかマジックの奇跡より可能性が高い。
せっかくのファイナル、スイープ(4連勝)なんてことだけは勘弁してくれよ!


ハワードよ。
もし、このまま何も変わらないのなら、今季数々の賞を受賞したことがなんの意味も成さなくなるぞ。
レブロンのMVPが、敗北によって色褪せたように。


さぁ、水曜日。
たった2日でどこまで変われるか?

楽しみと不安の狭間で過ごそう。

でも、今日は秩父宮でラグビー観戦。
こっちの方が、よっぽど頭の切り替え上手いぞ!

posted by uzura176 |02:22 | バスケットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年06月05日

NBAファイナル初戦。いやぁな予感が・・・的中してしまった

今日はファイナル初戦。

思わぬワンサイドゲームに……
楽しみにしていたファンからしたら、拍子抜けに。
ちょっとスイープの心配も出てきた。
そんな試合でした。

私は、CS放送で観ていたのですが、その中継前に行われていた98シーズンファイナルの第6戦の方がよっぽど見応えがありました。
ジョーダン率いるブルズが2度目のスリーピートを達成した最終ゲーム。

あの、ジョーダンの伝説のショット。
相手のお尻を軽く押して(今でもファールじゃないかと、波紋を呼ぶあのシーンです)決めた最後のショット。
数々の伝説のシーンを演出してきた彼ですが、今観てもあのシュートはつい昨日のことのように思い出されます。

まず、あの切羽詰まった状況を楽しんでいる。
それがまず異常です。
“プレッシャー”の意味は神にはわからないのかもしれない。
いや、そんな状況だから楽しめる、それが“神”たる所以でしょう。
スローVTRが何度流れても、美しい。
そうとしか表現できません。

このゲームは、相棒ピッペンが怪我でほとんど仕事をできなかったのですが、そういう逆境も彼を燃え上がらせる要因になるのでしょう。
もう、コートの中でひとりだけまったく別次元のオーラを身にまとっている。
それは、テレビ画面で観ていても明らかにわかるんですよね。
コービーやレブロンがいくら凄かろうとも、あのオーラはやはりジョーダンにしか出ないものなんでしょうね。
だから、比較されることはちょっと可哀そうだとも思ってしまいます。


話を今年のファイナルに戻しましょう。
嫌な予感が的中してしまいました。

マジックの選手は、完璧にこの大舞台にのまれていた。
ついでにゆうと、HCまでもがテンパっていた……
そして、経験豊かで、NBA随一の名将が要するレイカーズはしたたかだった。
これだけで全部説明がつくくらいの圧倒的な内容のゲームでした。

スコア100対75。
ファイナルを楽しみにしていたファンには、とっても悲しいスコアです。

特にマジックが厳しかったのは、大黒柱がその若さと経験知のなさを思いっきり露呈しまったこと。
ハワードは、今日の経験がいい方に出ればこれから楽しみなんですが、はっきり言って今日は自信すらも喪失してしまいかねないやられっぷりでした。

14年前マジックがファイナルでスイープを喰らった嫌なことを思い出してしまった。
“ハック ザ シャック”という戦術が有名ですが、今日はその現代版“ハック ザ ハワード”という言葉がぴったり。
レイカーズのフィル・ジャクソンHC。
やはり戦い方を知っているし、相手エースの弱点をとことんついてくる。
いやらしい……

でも、マジックにはひとつ光明も。
6か月ぶりにポイントガードのネルソンが復帰。
しかも、そのブランクを感じさせない動き。
さすが、オールスターガード。
彼は、レイカーズに無類の強さを発揮する選手なので、彼がこのシリーズのキーマンになるかもしれない。


レイカーズにかんしては何も言うことなし。
えげつないディフェンスを披露してました。
というより、ファイナルはそういうもの。
いつも通りやろうとしていたマジックの方に問題がある。

コービーの活躍に関しては、あんなもんでしょ。
彼にとって、あれは普通です。
普通にやって、彼を止めようとしたマジックが間違っている。
昨年のセルティックスのように、マークマンを変えながらでもチーム全員で彼を止める意識をもたないと、好き放題やられて当然です。

まぁ、ホームファンの後押しも大きいでしょう。
アリーナにはそうそうたる面々が顔を揃えていました。
さすが、ハリウッド。


2戦目は3日後ですか。
今度は、マジックのホーム、オーランドでのゲーム。
短い期間でどれだけ切り替えられるのか?

バンガンディHC頼みますよ。
っつうか、今日はネルソン以外の奇策は何もなし。
カンファレンス・ファイナルからかなり経つのになにをしとったんや!
相手は、王者レイカーズですよ。
普通にやって勝てる相手じゃない。
セルティックス、キャブスを撃破した勢いそのままにいこうとしていたのかもしれないが、それじゃあまりにも芸がない。
頑張ろう! だけじゃ勝てないのがファイナルなんだから。


まぁ、都合のいい考え方ですが、今日くらいおもっいきりやられても1敗は1敗。
割り切って、次戦からがファイナルが始まると思いましょう。


頼むでマジック。
ファイナルを長い期間頼ましてや。
じゃないと、キャブスを喰ったこと一生恨みます。

さぁ、今からラグビーを観よっと。
さすがに、この雨じゃ観に行けん!

まぁ、今日の相手は私の応援などなんの意味もなさない強国なんで。
ということを、言い訳にして。

こんな、安っぽい言い訳ばかりする癖直さなあきません。

posted by uzura176 |23:05 | バスケットボール | コメント(2) | トラックバック(0)
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