2009年11月27日

A・Iがコートを去る……”THE ANSWER”は潔く彼らしかった

         あってはほしくない事実

撃的なニュースだった。
いや、衝撃を超えて愕然とした。
できたら、こんな内容は書きたくなかったというのが本音だ。
気持ちの整理がつかず、まだキーボードを打つ手がおぼつかない(いつもだが)。
それでも、この現実を受け入れなければならない。


         アメリカのそして日本のヒーローがコートを去る

A・Iことアレン・アイバーソンの引退が決定的になったようだ。
昨日、アメリカのスポーツニュースで流れていたので、ほぼ決定的なのだろう。
ここでも何度も取り上げてきたが、皆さんの声を聞いていただけでも、彼がどれだけ愛されていたかがうかがえる。
日本のバスケットボールファンで彼を嫌うものなどいないのではないだろうか。
当地アメリカでも彼は不動の人気を誇る。
だが、彼のプレイスタイルぶり、その歯にきせぬ物言いで良しとしないファンも多いと聞く。
その点、日本人と体格的にさほど変わらず、されど大男に勇敢に立ち向かう姿は、日本人ファンの心を鷲掴みにした。
ただ単に人気者ということだけではない。
得点王4回、シーズンMVPなどなど、チャンピオンズリング以外の栄光はほぼ手中にしてきたことは今さら説明の必要もないだろう。

今シーズン、新天地を求めメンフィスに移籍した際は、これでなんとか彼のプレーを見続けることができると安堵したものだが、それもたった3試合という短さで彼のプレーは見納めとなってしまった。


          書いていても上の空

もう、なにを書いていいのかわからない。
ここでは、自分でも頭が悪いとしか思えないくらい彼のことを語り尽くしてきたのだから……
私にとっては、彼はもしかしたらMJやマジックよりも大きな存在だったのかもしれない。


         世界一のエゴイストだからかっこいい

ファンの方には、“彼はセルフィッシュなプレーヤーではない”という意見を数多く頂戴しました。
確かに、アシストもできれば、ディフェンス能力も高い。
しかし、私はあのなんともいえない“エゴイズム”がたまらなく好きだった。
個性がない、アイデンティティーが希薄だと言われる日本人にとって、彼の強烈なリーダーシップ、そして自我とも言えるエゴを押し通す姿は、憧れでもあり、見習いたい存在だったと言える。
彼のプレイスタイルは、とりあえずは1on1、そしてボールをやみくもに触りたがる姿勢。
協調性を問われるバスケットボールという競技の中では異彩を放っていた。
でもそれが彼の魅力のひとつでもあった。

そんな彼だからこそ、バスケをする環境を失ってしまったのは皮肉なものだが……
だが、私は自我を消してまでチームに溶け込もうとする彼、ベンチに座り続ける彼にどれだけの魅力があるのだろうか。

私は、コートで躍動するアイバーソンでなければ、アイバーソンではないとまで言い切ってしまっていいと思う。

これが“潮時”と言ってしまえば、そうなのかもしれない。
年齢による衰えがないといえば嘘になる。

やっぱりここが彼が刀を鞘に収めるその時なのかもしれない。
でも、充分どころか嫌というほど彼の雄姿は魅せてもらった。

本当にお疲れ様、そしてありがとうという言葉しか思いつかない。


           神をも手玉にとったバッドボーイに幸あれ

私には、どうしても忘れられないシーンがある。
マイケル・ジョーダンが全盛期の時に、果敢に1on1を挑み、あの“神”を手玉にとったあのシーンを。
あれは幻でもなく事実である。
あの“神”をきりきりまいさせたのだ。
あのプレイだけでも私の中では殿堂ものである。


          私の青春もひとつ終わった……

今回彼の出した“The Answer”は決して喜ばしいものではない。
ただ、最後の最後まで彼の出した答えは潔くかっこよかった。
私は彼の“答え”を尊重する。
涙をこらえながら……

posted by uzura176 |09:20 | バスケットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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