2009年07月30日

素直に喜んでいいの?2019年ラグビーW杯日本開催決定

      日本ラグビー界の歴史が変わるのか。

2019年ラグビーW杯の日本開催が決まった。
日本ラグビー協会の悲願がついに結実した。
思えば、この道のり決して平坦なものではなかった。
2011年大会の招致活動のときも決選投票で敗れた。
あの時の関係者の落胆ぶりは、今でも思い出すことができる。
ここまでこぎつけた関係者の人には、心から拍手を贈りたい。


      だが、喜んでばかりもいられない。

これも現実ではないだろうか。
まだ10年も先の話である。
いや、たった10年しかない。

思えば日本では、ラグビーが野球にも勝るとも劣らない、そしてサッカーとも比較にはならないほどの花形競技であった時期があった。
だが、プロリーグが発足したにもかかわらず、その人気は下降線を辿っているように思えてならない。
おそらく、競技人口も右肩下がりだと思う(最近の親御さんは、怪我の多いスポーツをやらせたがらないということもあるでしょうが))。
そんな、凋落の匂いすら漂う中、世界の祭典が日本にやってくる。
ホスト国として恥じない大会にできるのか、ひとりのラグビーファンとして安穏な気分だけではいられない。


日本という実直な国は、多くの国際スポーツイベントを成功させてきた。
サッカーの日韓W杯はもちろん、その運営能力に疑いの余地はないと、日本人として自負している。
事実、今年行われたU-20ラグビー世界選手権は、“大成功”ということになっているらしい。
私も会場に足を運んだが、確かに混乱もなかったし、観客動員もなかなかのものだった。

だが、肝心の日本代表の結果は開催国にもかかわらず、16チーム中15位という散々たるものだった。
全試合ホームなのに、ブービー……
これで、本当に成功だなんて浮かれていいのか、と思うのは私だけではないだろう。

いや、実は結果が伴わなかったことが、駄目だと言いたいわけじゃない。
私は幼い頃からラグビーという競技が大好きだった。
月日が経つのは早いものでもうかれこれ20年以上になってしまう。
イカンイカン、話が逸れた。
それを言いたいわけじゃない。

私はU20世界選手権に計5度足を運んだ。
そのうち3試合は日本の試合だった。
もちろん、すべて負けゲームだったわけなのだが、それだけが悔しかったわけじゃない(それこそ負け惜しみのようですが)。

日本のラグビーがとても“古い”んです。
というか、私が幼い頃から観ていたもの大差なかった。
それが、何か物悲しかった……

当然時間は経てど、同競技なのだから大幅に変わるのもおかしい。
ましてや、国際試合ともなるとその国のスタイルというものが色濃く出て然るべき。

ただ、世界のラグビーは劇的に変貌しつつある。
ルールはもちろんだが、今やポジションの制約がないというくらい、全選手が縦横無尽に駆け、そしてボールを触り、なんだったらFWの選手がキックする時も見かけられる。
U-20の他の国のラグビーも観ていてもそうだし、たまに国際映像で観る試合も“これが本当にあのラグビーか”と思わせる。

逆に、日本のラグビーにはまだまだ昭和の匂いがしてならない。
古き良き時代という意味合いも確かにある。
ただ、世界が向いている方と違うことも確かなのだ。


       現実を見据えた強化プランを

そして、日本はラグビーおいては明らかに途上国のひとつなのだ。
そんな国が、開催にこぎつけたからといって浮かれてばかりでいいのだろうか。

日本はW杯の第1回大会からすべての大会に出場している。
これは、胸を張っていいことだしファンとしても鼻が高い。
ただ、結果は1勝(18敗)しかしていない……
これもまた現実だ……


サッカーでのW杯は、開催国が予選リーグで敗退したことがない話は有名な話。
1度の出場しかない(しかも全敗)日本も予選を突破し、ライバル韓国なんて国民の力を背にアジア初の4強という快挙を成し遂げた。
前回のドイツも前評判が低いにもかかわらず、当たり前のようにいい結果を出した。

じゃ、ラグビーも大丈夫やん!
と、楽観していいものなのだろうか。
私は甘くないと思う。
特に、世界の8強と日本の差はいかんともし難いものだろう。
100回やって1度勝てるかどうか…… そんな差だろう。
もちろん、サッカーと違いラグビーは実力差が如実に出るということもある。
ただ、それを差し引いても、日本と世界の差はとてつもなく大きい。
ホームの利というものを、どれだけ活かせるのだろうか。

そして、10年後を担う選手も多いであろう20歳以下の選手たちが、昭和のラグビーをしている。
これで、心配するな! というほうに無理がある。

まだ10年、たった10年、されど10年、考え方はそれぞれだが、私は憂う。

まぁ、いい意味でも悪い意味でもさじは振られた。
初心に帰って、まずは子供たちにラグビーの面白さ、素晴らしさを伝える。
そこからかもしれません。
子どもたちは未来である。
その子供たちを蔑ろにして未来などあるはずがない。
今年から、どんどんトップリーグや学生ラグビーに子供たちが足を運ぶよう努力してほしい。
今日本ラグビー界は、頂点が高くなるどころか、底辺が狭まりつつあるのが現状でしょうから。
たった10年だけど地道に地道にその歩を進めていこう。


        やっぱ金なの?

にしても、このニュースで歓喜の声も聞かれるが、金の話も多々みかける。
それこそ10年後の金勘定なんてしても、意味がないような気がしないでもないが、なにか節操に欠ける。
もちろん大会自体が成功に終わるに越したことはないけど、そんなものは後でええやないですか。

東京五輪、長野五輪、サッカーW杯と日本は数々成功を収めてきたわけじゃないですか。
その辺は自身もってりゃええやん。
金勘定の前に、星勘定してくれ!

これで、東京にも五輪なんて言ってるんだから……
いつから、スポーツの祭典や世界大会はお金稼ぎイベントになってしまったんや!


と、どうしようもない現実に背を向けるオールドスポーツファンの、嬉しさと憂いが入り混じったコラムでした。

posted by uzura176 |15:01 | ラグビー | コメント(4) | トラックバック(0)
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素直に喜んでいいの?2019年ラグビーW杯日本開催決定

コメント投稿者ID :

内容とは関係ありませんが、

>さじは振られた。

さじは投げるもんで、振るのは賽(サイ)ですよね。
「賽は投げられた」がよく使う表現ですが。

真面目に語ってた中に突然ボケが放り込まれると
滑稽ですので直した方がいいかもですね

マジボケだとチセーが疑われて説得力が無くなってしまいますし。

posted by m | 2009-08-04 10:58

素直に喜んでいいの?2019年ラグビーW杯日本開催決定

コメント投稿者ID :

サッカーの世界大会出場さえあぶないというのに
これまで世界大会では殆ど負けっぱなしだった「日本開催」で喜ぶのはどう考えてもオカシイ・・ヘンです。日本協会のお偉方やj関係者だけで舞い上がっています。
客観的に見て
とても「世界大会」を開催する「力」は無い日本が悲しいかぎりです・・・
森、松尾、平尾ら新日鉄釜石や神戸製鋼全盛時代ですら欧州勢には歯が立たなかったのに・・・
あと「10年もある」のか「たった10年」なのかは
これから議論の分かれるところです。
日本ラグビーは大好きですから何とか頑張って欲しいのは山々なんですが・・・

posted by こやちゃん | 2009-08-04 13:57

素直に喜んでいいの?2019年ラグビーW杯日本開催決定

コメント投稿者ID :

ラグビーファンの方.サッカーをひきあいに出すのはやめてください。ところどころコメントに嫌味が入っていますよ。
凋落ラグビー万歳。


posted by 4123 | 2009-08-10 16:11

素直に喜んでいいの?2019年ラグビーW杯日本開催決定

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日本がラグビー世界選手権に出れるのもアジアでは無視されているスポーツだからでしょ。アラブあたりが金でオセアニア地区の選手をスカウトすれば日本は出場出来なくなるシステム。変なの。因みにワールドカップという名称は使って欲しくないんですけど。なにか?

posted by 6y | 2009-08-10 16:30

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